JP2009087831A - フラットケーブルの端子接続方法及びその端子接続装置 - Google Patents

フラットケーブルの端子接続方法及びその端子接続装置 Download PDF

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賢二 吉村
Hiromi Ishiyama
博美 石山
Takeshi Omoteya
剛 表谷
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Abstract

【課題】平角導体に対して接続端子を確実且つ良好な状態に接続することができ、接続作業に要する工程及び時間を削減して、作業の能率アップを図ることができるフラットケーブルの端子接続方法及びその端子接続装置を提供する。
【解決手段】フラットケーブル1の並列に配置された各平角導体2…と対向して、各平角導体2…全体に被覆された上面側の樹脂フィルム3に各バスバー4…を配置した後、平角導体2とバスバー4とが対向するフラットケーブル1の接続箇所Aを超音波溶接装置5のホーン6とアンビル7とで挟持する。ホーン6の超音波振動により平角導体2とバスバー4との間に介在する樹脂フィルム3を加熱・溶解して、平角導体2とバスバー4との間から樹脂フィルム3の溶解した樹脂を除去する。樹脂フィルム3が除去された平角導体2とバスバー4との接触部分を互いに溶解して通電可能に超音波溶接するものである。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば車両内に搭載される各種電装品の配線、或いは、電気機器内の配線等に用いられるフラットケーブルの端子接続方法及びその端子接続装置に関する。
従来、前記フラットケーブルと接続端子とを接続する方法としては、例えばフラットケーブルの芯線端部に被覆された被覆材をレーザー光の照射によって除去した後、被覆材が除去された芯線にコネクタの接続端子を当接させた状態で、レーザー光を照射してフラットケーブルの芯線とコネクタの接続端子を接合する特許文献1のフラットケーブルとコネクタの接続方法がある。
特公平8−17108号公報
しかし、前記接続方法は、フラットケーブルの被覆材が除去された芯線にコネクタの接続端子を接続する際に、コネクタの接続端子が接続される部分の被覆材をレーザー光で除去するか、或いは、例えば剥離、切除する等して予め除去しておかなければならず、被覆材を除去する作業に手間及び時間が掛かる。また、被レーザー光で除去するか、剥離、切除等した際に、被覆材の塵埃が芯線上に残りやすく、接続不良の原因となる。
この発明は前記問題に鑑み、平角導体に対して接続端子を確実且つ良好な状態に接続することができ、接続作業に要する工程及び時間を削減して、作業の能率アップを図ることができるフラットケーブルの端子接続方法及びその端子接続装置の提供を目的とする。
この発明は、可撓性及び絶縁性を有する樹脂フィルムで被覆された平角導体に対して接続端子を通電可能に接続するフラットケーブルの端子接続方法において、前記フラットケーブルの接続箇所に配置された平角導体と対向して、該平角導体に被覆された樹脂フィルムの一方の面に前記接続端子を配置し、前記接続箇所の平角導体と対向して、前記樹脂フィルムの一方の面に配置された接続端子に対して端子側挟持体を押し付け、前記接続箇所の平角導体と対向して、前記樹脂フィルムの他方の面に対してケーブル側挟持体を押し付けた後、前記各挟持体で挟持された接続箇所の平角導体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムを該各挟持体の少なくとも一方の超音波振動により溶解して、該平角導体と接続端子との接触部分を通電可能に溶接するフラットケーブルの端子接続方法であることを特徴とする
この発明の態様として、前記ケーブル側挟持体の押し付け面に、前記ケーブル側挟持体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムの溶解した樹脂の流入を許容する凹部を複数形成することができる。
また、この発明の態様として、前記固定されたケーブル側挟持体に対して、前記端子側挟持体を超音波振動することができる。
また、この発明の態様として、前記凹部の体積を、前記ケーブル側挟持体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムの溶解した樹脂の体積よりも大きい体積率に設定することができる。
また、この発明の態様として、前記接続端子の押し付け面に、前記ケーブル側挟持体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムの溶解した樹脂の流入が許容される凹部を複数形成することができる。
また、この発明の態様として、前記平角導体と接続端子とが通電可能に溶接されたか否かを通電チェック手段により通電チェックすることができる。
また、この発明は、可撓性及び絶縁性を有する樹脂フィルムで被覆された平角導体に対して接続端子を通電可能に接続するフラットケーブルの端子接続装置において、前記フラットケーブルの接続箇所に配置された平角導体と対向して、該平角導体に被覆された樹脂フィルムの一方の面に前記接続端子を配置し、前記接続箇所の平角導体と対向して、前記樹脂フィルムの一方の面に配置された接続端子に対して押し付けられる端子側挟持体を設け、前記接続箇所の平角導体と対向して、前記樹脂フィルムの他方の面に対して押し付けられるケーブル側挟持体を設け、前記端子側挟持体又はケーブル側挟持体の一方を超音波振動可能に設けた
フラットケーブルの端子接続装置であることを特徴とする。
この発明の態様として、前記ケーブル側挟持体の押し付け面に、前記ケーブル側挟持体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムの溶解した樹脂の流入を許容する凹部を複数形成することができる。
また、この発明の態様として、前記端子側挟持体を超音波振動可能に設け、前記ケーブル側挟持体を移動不可に固定することができる。
前記フラットケーブルは、例えば樹脂フィルムで1本の平角導体を被覆したもの、或いは、一対の各樹脂フィルムで並列に配置された複数本の各平角導体を被覆して、各平角導体が挟み込まれていない部分の各樹脂フィルム同士を一体的に接着したもの等で構成することができる。
また、平角導体は、例えば平角導体、丸形平角導体等の導電性を有する金属平角導体で構成することができる。また、樹脂フィルムは、可撓性及び絶縁性を有する肉厚の薄い樹脂フィルムで構成することができる。
また、接続端子は、例えば1本の平角導体と対応する幅に形成されたバスバー等で構成することができる。また、突起は、例えば台形、半球形等の立体形状を有する突起、或いは、断面台形、断面半円形等の断面形状を有する突条で構成することができる。
また、通電チェック手段は、例えば通電チェック回路或いはその他の通電検知回路等で構成することができる。また、端子接続装置は、例えば導電性を有する金属製の導体と接続端子とを超音波溶接する超音波溶接装置等で構成することができる。なお、超音波溶接以外の方法として、例えば抵抗溶接、熱圧着、スポット溶接、半田付け等の方法で溶接することもできる。
この発明によれば、フラットケーブルの平角導体に被覆された樹脂フィルムに接続端子を押し付けたまま、平角導体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムを超音波振動により溶解して、平角導体と接続端子との接触部分を通電可能に超音波溶接するので、フラットケーブルの平角導体に対して接続端子を確実且つ良好な状態に接続することができる。また、樹脂フィルムを除去する作業と、接続端子を接続する作業とが1回の工程で略同時に行えるので、接続端子が接続される部分の樹脂フィルムを予め除去しておくような手間及び作業が省け、接続作業に要する工程及び時間を削減して、作業の能率アップを図ることができる。
この発明は、フラットケーブルの平角導体に対して接続端子を確実且つ良好な状態に接続することができ、接続作業に要する工程及び時間を削減して、作業の能率アップを図ることができるという目的を、フラットケーブルの平角導体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムを超音波振動により溶解して、平角導体と接続端子との接触部分を通電可能に超音波溶接することで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、可撓性及び絶縁性を有する樹脂フィルムで被覆された平角導体に対してバスバーを接続する際に用いられるフラットケーブルの端子接続方法及びその端子接続装置を示している。図1、図2、図3に於いて、このフラットケーブル1の端子接続方法は、フラットケーブル1の接続箇所Aに並列配置された複数本の各平角導体2…と対向して、各平角導体2…全体に被覆された上面側の樹脂フィルム3上に複数の各バスバー4…を配置した後、平角導体2とバスバー4とが対向するフラットケーブル1の接続箇所Aを超音波溶接装置5のホーン6とアンビル7とで上下に挟持して加圧する。ホーン6の超音波振動により平角導体2とバスバー4との間に介在する樹脂フィルム3を加熱・溶解するとともに、平角導体2とバスバー4との間から樹脂フィルム3の溶解した樹脂を押し出して除去する。樹脂フィルム3が除去された部分の平角導体2にバスバー4を直接押し付けた後、平角導体2とバスバー4との接触部分を超音波振動により互いに溶解して通電可能に超音波溶接するものである。
実施例では、所定のピッチ間隔に隔てて並列に配置された同一幅の各平角導体2…に対して、該各平角導体2…と対応する幅に形成された各バスバー4…を接続する例を説明しているが、例えば異なるピッチ間隔に隔てて並列に配置された各平角導体2…に対して各バスバー4…を接続する場合、各平角導体2…と対応するピッチ間隔に隔てて各バスバー4…と、超音波溶接装置5のホーン6とアンビル7とを配置する。
また、異なる幅に形成された各平角導体2…に対して各バスバー4…を接続する場合、各平角導体2…と対応する幅に形成された各バスバー4…と、超音波溶接装置5のホーン6とアンビル7とを配置すればよい。
フラットケーブル1は、同一幅に形成された複数本の各平角導体2…を所定のピッチ間隔に隔てて並列に配置するとともに、その各平角導体2…を並列に配置してなる導体群の上下両面に、可撓性及び絶縁性を有する一対の各樹脂フィルム3,3を被覆して、各平角導体2…が挟み込まれていない部分の各樹脂フィルム3,3同士を一体的に接着したものである。
超音波溶接装置5は、フラットケーブル1の接続箇所Aに配置された平角導体2と対向して上下方向へ移動可能及び水平方向へ超音波振動可能に設けられ、上面側の樹脂フィルム3に配置されたバスバー4に押し付けられるホーン6と、その接続箇所Aの平角導体2及び上部電極6と対向して上下移動不可及び超音波振動不可に固定され、下面側の樹脂フィルム3に押し付けられるアンビル7とで構成される。
ホーン6は、フラットケーブル1の接続箇所Aに配置された各平角導体2…と対向して上方に配置され、該各平角導体2…と対応するピッチ間隔に隔てて複数配列している。
また、ホーン6の上端側は、平角導体2とバスバー4との間に介在する樹脂フィルム3を溶解し、平角導体2とバスバー4とを互いに超音波溶接するための図示しない超音波振動発生機に連設されている。
また、上面側の樹脂フィルム3に押し付けられるホーン6の下端側押し付け面は、前記接続箇所Aの各平角導体2…に被覆された上面側の樹脂フィルム3に押し付けられた各バスバー4…の各接続側端部4a…に対して押し付けられる大きさ及び形状に形成している。
また、ホーン6全体は、図示しない昇降手段により接続箇所Aの各平角導体2…と対向して、上面側の樹脂フィルム3に配置された各バスバー4…に対して押し付けられる降下位置と、フラットケーブル1とバスバー4とを上下に重ね合わせてなる接続箇所Aの挿入及び抜取りが許容される上昇位置とに上下動される。
アンビル7は、フラットケーブル1の接続箇所Aに配置された各平角導体2…と対向して下方に配置され、該各平角導体2…と対応するピッチ間隔に隔てて複数配列している。
また、アンビル7の上端側押し付け面は、1本分の平角導体2と対応する横幅に形成され、平角導体2とバスバー4との接続箇所Aと対応する大きさ及び形状に形成している。また、下面側の樹脂フィルム3に押し付けられるアンビル7の押し付け面には、側面から見て略台形の各突起7a…を押し付け面に沿って複数配列している。
また、各突起7a…間の谷間には、アンビル7の各突起7a…とバスバー4の接続側端部4aとの対向面間に介在する樹脂フィルム3の溶融した樹脂の流入を許容する上下逆三角形の各凹部7b…を形成している。
また、各凹部7b…の体積は、アンビル7の各突起7a…とバスバー4の接続側端部4aとの間に介在する樹脂フィルム3の溶融した樹脂の体積よりも大きい体積率となるように設定している。
また、同一幅に形成された各平角導体2…に対して、該各平角導体2…と対応する幅に形成された各バスバー4…を接続する場合、例えば図5(a)に示す幅狭に形成されたアンビル7と、図5(b)に示す幅広に形成されたアンビル7とを、各平角導体2…と対応するピッチ間隔に隔てて複数配列するか、複数本の各平角導体2…を1組とする導体群と対応するピッチ間隔に隔てて複数配列する。
なお、幅広に形成されたアンビル7の押し付け面には、4個の各突起7a…を所定のピッチ間隔に隔てて2列配置している。つまり、各突起7a…を桝目状に配列しているが、例えば千鳥状や格子状等の所望する配列状態に配列するか、等間隔に隔てて配列する等してもよい。
また、フラットケーブル1の各平角導体2…と、各平角導体2…に接続される各バスバー4…には、各電線8a…を介して、各平角導体2…と各バスバー4…とが通電可能に溶接されたか否かを通電チェックするための通電チェック回路8を接続している(図1参照)。
通電チェック回路8は、超音波溶接により平角導体2とバスバー4との金属同士が電気的に良好な状態に接続されたか否かを通電チェックするものである。図示しない電源から供給される微弱な電流を平角導体2とバスバー4とに常時通電しており、平角導体2とバスバー4とが溶接された際に生じる抵抗・電流・電圧等の電気的変化を検知する。
つまり、平角導体2とバスバー4との金属同士が電気的に良好な状態に溶接されると、金属同士の界面に生じていた電気抵抗は無視される程度に低下するので、通電チェック回路8は電気抵抗の低下を検知する。これにより、平角導体2とバスバー4とが電気的に良好な状態に溶接されたことを確認することができ、超音波溶接装置5による超音波溶接を停止して、その溶接完了結果を作業者に報知する。
また、平角導体2とバスバー4との金属同士が接触した状態、すなわち、溶接が完了していない状態では、通電チェック回路8は金属同士の界面に生じている電気抵抗の低下を検知しない。つまり、平角導体2とバスバー4とが電気的に良好な状態に溶接されていなければ、通電チェック回路8によって電気抵抗の低下を検知するまでは、超音波溶接装置5による超音波溶接を継続する。
なお、チェック結果を報知する方法としては、例えばブザー、ランプ、スピーカー、バイブレータ等の報知手段により、平角導体2とバスバー4とが通電可能に溶接されたことを報知してもよい。
また、通電チェック回路8の各電線8a…を、超音波溶接装置5のホーン6とアンビル7とに接続するか、バスバー4とアンビル7とに接続してもよく、前記同様に平角導体2とバスバー4とが通電可能に溶接されたか否かを通電チェック回路8により通電チェックすることができる。
図示実施例は前記の如く構成するものにして、以下、フラットケーブル1の端子接続方法を説明する。
先ず、図1に示すように、超音波溶接装置5のホーン6を予め上方に上昇待機させておき、フラットケーブル1の接続箇所Aに配置された各平角導体2…と対向して、各平角導体2…全体に被覆された上面側の樹脂フィルム3上に該各平角導体2…に沿って各バスバー4…を配置した後、平角導体2とバスバー4とが対向するフラットケーブル1の接続箇所Aをホーン6とアンビル7との間に挿入する。
次に、ホーン6を下方に向けて垂直に降下させ、フラットケーブル1の接続箇所Aの樹脂フィルム3上に配置されたバスバー4の接続側端部4aに対してホーン6を上方から垂直に押し付ける。その押し付け力により、平角導体2に被覆された上面側の樹脂フィルム3に対してバスバー4の接続側端部4aを面で押し付ける。
また、フラットケーブル1の接続箇所Aに配置された平角導体2と対向して、平角導体2に被覆された下面側の樹脂フィルム3に対してアンビル7の各突起7a…を下方から垂直に押し付けて食い込ませる。
次に、フラットケーブル1の接続箇所Aをホーン6とアンビル7とで上下から挟持して加圧した後、図2に示すように、図示しない超音波振動発生機が発生するホーン6の超音波振動により、ホーン6とアンビル7とで挟持された部分のフラットケーブル1の各樹脂フィルム3,3を溶解する。
つまり、バスバー4の接続側端部4aが押し付けられた部分の樹脂フィルム3と、アンビル7の各突起7a…が押し付けられた部分の樹脂フィルム3とを溶解して、バスバー4の接続側端部4aと対向する部分の平角導体2を、バスバー4との接触が許容される状態に露出する。
アンビル7の各突起7a…が押し付けられた部分の樹脂フィルム3の溶解した樹脂は、アンビル7の各突起7a…と平角導体2との対向面間から押し出されるとともに、各突起7a…間の谷間に形成された各凹部7b…へ流入される。
また、アンビル7の各突起7a…と平角導体2との対向面間から、アンビル7の各突起7a…が押し付けられた部分の樹脂フィルム3の溶解した樹脂を逃がして、アンビル7の各突起7a…と対向する部分の平角導体2を、該各突起7a…との接触が許容される状態に露出するので、アンビル7の各突起7a…が平角導体2の露出部分に対して直接押し付けられる。
一方、バスバー4の接続側端部4aが押し付けられた部分の樹脂フィルム3の溶解した樹脂は、バスバー4の接続側端部4aと平角導体2との対向面間から押し出されるとともに、各平角導体2…の間を通り抜けて、アンビル7の各突起7a…間の谷間に形成された各凹部7b…に向けて流出される。
しかし、バスバー4の接続側端部4aと対向する部分の平角導体2は、超音波溶接時に発生する熱により軟化して、各突起7a…間の谷間に形成された各凹部7b…に沈み込んでいるため、バスバー4と平角導体2との対向面間から押し出される樹脂フィルム3の溶解した樹脂は、各凹部7b…に沈み込んだ平角導体2の各三角部分2a…へ流入される。
また、バスバー4の接続側端部4aと平角導体2との対向面間から、バスバー4の接続側端部4aが押し付けられた部分の樹脂フィルム3の溶解した樹脂を逃がして、バスバー4の接続側端部4aと対向する部分の平角導体2を、該バスバー4の接続側端部4aとの接触が許容される状態に露出するので、アンビル7の各突起7a…により上方に突き上げられた平角導体2の突出部分がバスバー4の接続側端部4aに対して直接押し付けられる。
つまり、バスバー4の接続側端部4aが押し付けられた部分の上面側の樹脂フィルム3を超音波振動時に発生する熱により溶解して、該樹脂フィルム3で覆われた平角導体2をバスバー4との接触が許容される状態に露出する。
また、平角導体2とバスバー4との間から樹脂フィルム3の溶解した樹脂を除去して、その露出された平角導体2とバスバー4との接触部分を互いに溶解して通電可能に超音波溶接する。これにより、図3に示すように、フラットケーブル1の平角導体2に対してバスバー4を確実且つ良好な状態に接続することができる。
また、平角導体2とバスバー4との超音波溶接が完了すれば、通電チェック回路8により電気的変化が検知されると同時に、超音波溶接装置5による超音波溶接を停止して、溶接が完了したことを作業者に報知する。また、ホーン6とアンビル7とを離間方向へ相対移動して、フラットケーブル1の接続箇所Aをホーン6とアンビル7との間から抜き取れば、溶接作業が完了する。
以上のように、フラットケーブル1の平角導体2に被覆された上面側の樹脂フィルム3にバスバー4を押し付けたまま、ホーン6の超音波振動により平角導体2とバスバー4との間に介在する樹脂フィルム3を加熱・溶解して、平角導体2とバスバー4との間から樹脂フィルム3を除去する。
同時に、樹脂フィルム3が除去された平角導体2とバスバー4との接触部分を互いに溶解して通電可能に超音波溶接するので、フラットケーブル1の平角導体2に対してバスバー4を確実且つ良好な状態に接続することができる。
また、樹脂フィルム3を除去する作業と、バスバー4を接続する作業とが1回の工程で略同時に行えるので、バスバー4が接続される部分の樹脂フィルム3を予め除去しておくような手間及び作業が省け、接続作業に要する工程及び時間を削減して、作業の能率アップを図ることができる。
また、アンビル7の各突起7a…と平角導体2との間から押し出される樹脂フィルム3の溶解した樹脂は、各突起7a…間の谷間に形成された各凹部7b…へ流入される。且つ、バスバー4と平角導体2との間から押し出される樹脂フィルム3の溶解した樹脂は、アンビル7の各突起7a…間の谷間に形成された各凹部7b…に沈み込んだ平角導体2の各三角部分2a…へ流入される。これにより、平角導体2とバスバー4との間に介在する樹脂フィルム3の溶解した樹脂を流入するのに必要な逃げ場を確保することができる。
また、各三角部分2a…の体積を、溶接後において樹脂フィルム3の溶解した樹脂が隙間無く満たされるような所定の体積に設定してもよい。これにより、平角導体2の各三角部分2a…と、バスバー4の接続側端部4aとの対向面間が樹脂により接合される。バスバー4と平角導体2との溶接による接合力に加え、バスバー4と平角導体2との間に介在する樹脂の硬化による接合力が得られるので、接合強度の向上を図ることができる。
また、フラットケーブル1の各平角導体2…の幅が狭い場合において、通常の振動溶接のように平角導体2を露出してから溶接すると、導体間距離が狭いと短絡しやすく、高度な精度が必要である。
しかし、本発明の端子接続方法及び端子接続装置は、各平角導体2…を一対の各樹脂フィルム3,3でラミネートした状態、すなわち、導体間距離が確保された状態で接続することができる。
これにより、各平角導体2…間のピッチ間隔が狭くても、本発明の端子接続方法及び端子接続装置により各平角導体2…と各バスバー4…とを簡単且つ容易に接続することができ、各平角導体2…間のピッチ間隔が変位するのを防止することができる。
図4は、下面側の樹脂フィルム3に押し付けられるバスバー4の接続側端部4aに、側面から見て略台形の各突起4b…を突設したフラットケーブル1の端子接続方法の他の例を示している。この各突起4b…は、バスバー4の接続側端部4aに沿って複数配列している。
また、各突起4b…間の谷間には、バスバー4の接続側端部4aと平角導体2との対向面間に介在する樹脂フィルム3の溶解した樹脂の流入が許容される各凹部4c…を複数形成している。また、各突起4b…間の谷間に形成された各凹部4c…の体積は、アンビル7の各突起4b…とバスバー4の接続側端部4aとの間に介在する樹脂フィルム3の溶解した樹脂の体積よりも大きくしている。
つまり、フラットケーブル1とバスバー4との接続箇所Aを超音波溶接装置5のホーン6とアンビル7とで挟持するとともに、平角導体2に被覆された上面側の樹脂フィルム3に対してバスバー4の接続側端部4aを押し付けて、該接続側端部4aに突設された各突起4b…を食い込ませる。
次に、バスバー4に押し付けられたホーン6の超音波振動により、バスバー4の接続側端部4aが押し付けられた部分の樹脂フィルム3と、アンビル7の各突起7a…が押し付けられた部分の樹脂フィルム3とを溶解する。
バスバー4の接続側端部4aが押し付けられた部分の樹脂フィルム3の溶解した一部の樹脂は、バスバー4の接続側端部4aと平角導体2との対向面間から押し出されるとともに、各平角導体2…の間を通り抜けて、アンビル7の各突起4b…間の谷間に形成された各凹部4c…に沈み込んだ平角導体2の各三角部分2a…に流入される。
また、平角導体2の各三角部分2a…への流入が阻止されるか、平角導体2の各三角部分2a…から溢れ出した残り樹脂は、バスバー4の接続側端部4aに形成された各突起4b…間の谷間、すなわち、各突起4b…間の谷間に形成された各凹部4c…に流入するので、フラットケーブル1の平角導体2とバスバー4の各突起4b…との間から樹脂フィルム3の溶解した樹脂が完全に除去され、平角導体2とバスバー4との接触部分が通電可能に超音波溶接される。
これにより、フラットケーブル1の平角導体2に対してバスバー4を確実且つ良好な状態に接続することができ、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、アンビル7の各突起7a…に代わる他の突出形状として、例えば図6(c)に示すように、側面から見て略台形の各突条7c…を、アンビル7の押し付け面に対して幅方向に向けて並列に複数条配置してもよい。また、図6(d)に示すように、側面から見て略半円形の各突条7d…を、アンビル7の押し付け面に対して幅方向に向けて並列に複数条配置してもよい。
また、図6(e)に示すように、略半球形の各突起7e…を、アンビル7の押し付け面に対して等間隔に隔てて桝目状に配列してもよい。或いは、各突起7e…を千鳥状に配列してもよく、実施例のような形状を有する突起7a,7e或いは突条7c,7dのみに限定されるものではない。また、図6に示すような突起又は突条をバスバー4の接続側端部4aに形成してもよい。
また、異なる幅に形成された各平角導体2…に対して、各平角導体2…と対応する幅に形成された各バスバー4…を接続する場合、平角導体2と対応する幅に形成されたホーン6とアンビル7を、各平角導体2…と対応するピッチ間隔に隔てて複数配列する。或いは、複数本の各平角導体2…を1組とする導体群と対応する幅に形成されたホーン6とアンビル7とを、各導体群と対応するピッチ間隔に隔てて複数配列すればよい。
この発明の構成と、前記実施例との対応において、
この発明の接続端子は、実施例のバスバー4に対応し、
以下同様に、
端子接続装置は、超音波溶接装置5に対応し、
端子側挟持体は、ホーン6に対応し、
ケーブル側挟持体は、アンビル7に対応し、
通電チェック手段は、通電チェック回路8に対応するも、
この発明は、前記実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
フラットケーブルの超音波溶接方法を示す側面図。 樹脂フィルムの溶解状態を示す側面図。 平角導体とバスバーとの接続状態を示す側面図。 フラットケーブルの端子接続方法の他の例を示す側面図。 アンビルに形成された突起の配列を示す斜視図。 アンビルに形成された突起及び突条の他の配列を示す斜視図。
符号の説明
A…接続箇所
1…フラットケーブル
2…平角導体
2a…三角部分
3…樹脂フィルム
4…バスバー
4a…接続側端部
4b…突起
4c…凹部
5…超音波溶接装置
6…ホーン
7…アンビル
7a,7e…突起
7b…凹部
7c,7d…突条
8…通電チェック回路

Claims (9)

  1. 可撓性及び絶縁性を有する樹脂フィルムで被覆された平角導体に対して接続端子を通電可能に接続するフラットケーブルの端子接続方法において、
    前記フラットケーブルの接続箇所に配置された平角導体と対向して、該平角導体に被覆された樹脂フィルムの一方の面に前記接続端子を配置し、
    前記接続箇所の平角導体と対向して、前記樹脂フィルムの一方の面に配置された接続端子に対して端子側挟持体を押し付け、
    前記接続箇所の平角導体と対向して、前記樹脂フィルムの他方の面に対してケーブル側挟持体を押し付けた後、
    前記各挟持体で挟持された接続箇所の平角導体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムを該各挟持体の少なくとも一方の超音波振動により溶解して、該平角導体と接続端子との接触部分を通電可能に溶接することを特徴とする
    フラットケーブルの端子接続方法。
  2. 前記ケーブル側挟持体の押し付け面に、前記ケーブル側挟持体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムの溶解した樹脂の流入を許容する凹部を複数形成したことを特徴とする
    請求項1に記載のフラットケーブルの端子接続方法。
  3. 前記固定されたケーブル側挟持体に対して、前記端子側挟持体を超音波振動させたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載のフラットケーブルの端子接続方法。
  4. 前記凹部の体積を、前記ケーブル側挟持体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムの溶解した樹脂の体積よりも大きい体積率に設定したことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のフラットケーブルの端子接続方法。
  5. 前記接続端子の押し付け面に、前記ケーブル側挟持体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムの溶解した樹脂の流入が許容される凹部を複数形成したことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のフラットケーブルの端子接続方法。
  6. 前記平角導体と接続端子とが通電可能に溶接されたか否かを通電チェック手段により通電チェックすることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか一つに記載のフラットケーブルの端子接続方法。
  7. 可撓性及び絶縁性を有する樹脂フィルムで被覆された平角導体に対して接続端子を通電可能に接続するフラットケーブルの端子接続装置において、
    前記フラットケーブルの接続箇所に配置された平角導体と対向して、該平角導体に被覆された樹脂フィルムの一方の面に前記接続端子を配置し、
    前記接続箇所の平角導体と対向して、前記樹脂フィルムの一方の面に配置された接続端子に対して押し付けられる端子側挟持体を設け、
    前記接続箇所の平角導体と対向して、前記樹脂フィルムの他方の面に対して押し付けられるケーブル側挟持体を設け、
    前記端子側挟持体又はケーブル側挟持体の一方を超音波振動可能に設けたことを特徴とする
    フラットケーブルの端子接続装置。
  8. 前記ケーブル側挟持体の押し付け面に、前記ケーブル側挟持体と接続端子との間に介在する樹脂フィルムの溶解した樹脂の流入を許容する凹部を複数形成したことを特徴とする
    請求項7に記載のフラットケーブルの端子接続装置。
  9. 前記端子側挟持体を超音波振動可能に設け、前記ケーブル側挟持体を移動不可に固定したことを特徴とする
    請求項7又は8に記載のフラットケーブルの端子接続装置。
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