JP2009090366A - 冷間鍛造によるプレートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストが低く、強度の大きいプレートとくにダンパープレートの製造方法を提供する。
【解決手段】 円形横断面を有するコイル材を出発材料として使用する。まず、円形又は異形の横断面を有する短尺のコイル材の長さを冷間鍛造で短くする。それと同時に、棒部の途中に板状の突起部を形成して、ブランクをつくる。次に、コイル材の寸法(直径)よりも小さい厚みになるように、ブランク材の全体をT字状の板の形に冷間鍛造で成形する。
【選択図】図5
【解決手段】 円形横断面を有するコイル材を出発材料として使用する。まず、円形又は異形の横断面を有する短尺のコイル材の長さを冷間鍛造で短くする。それと同時に、棒部の途中に板状の突起部を形成して、ブランクをつくる。次に、コイル材の寸法(直径)よりも小さい厚みになるように、ブランク材の全体をT字状の板の形に冷間鍛造で成形する。
【選択図】図5
Description
本発明は、冷間鍛造によるプレート(例えば、ダンパープレート)の製造方法に関する。
ダンパープレートは、自動車の多板クラッチの部品であり、通例、特許文献1、2に示されているように、放射方向に多数の突起部を有する円環状プレートである。
ダンパープレートには繰返し変動荷重がかかる。このとき、プレートの、とくに突起部の根元に、曲げ応力と圧縮応力が集中して発生する。その結果、抗折強度が低いダンパープレートは、走行中に、プレートの突起部の根元が折損しやすい。
そのような折損の発生を防止するために、ダンパープレートの抗折強度の向上が求められている。その際、条件がある。例えば、重量やスペースが増加しないこと、加工コストが高くならないこと、品質が安定的であることが、主な条件である。
従来は、ダンパープレートは、専ら板材を使用して、所定形状の輪郭に剪断加工している。
特開2007−138999
特開2006−161933
従来のダンパープレートの製造方法には、次に示すように種々の問題があった。
(1)特注の板材を使用しているので、製造コストが高い。
(2)剪断加工をしているために、板材のファイバーフローを剪断加工部分で切ってしまう。とくに、板材のファイバーフローが突起部の根元部分で途切れる。ファイバーフローの途切れた部分の強度が下がる。いったん途切れてしまったファイバーフローは、塑性加工で改善することができない。
(3)剪断面は面粗さが悪く、バラツキが大きい。表面粗さが悪いと、シェービング加工が必要となる。
(4)剪断加工であると、内部に亀裂が発生しやすい。剪断加工後にシェービング加工を行っても、亀裂を完全に除去出来ない。
(5)所定の形状、例えば突起部のところをT字形に剪断すると、ムダな部分が多く生じてしまい、製作上、材料の歩留りが悪い。
本発明の解決手段を例示すると、次のとおりである。
(1)短尺のコイル材を出発材料として使用し、
冷間鍛造で短尺のコイル材の長さを更に短くすることによって、棒部と、その棒部の途中に形成された板状の突起部を有するブランクをつくり、
さらに、そのブランクの全体がT字状の板になるように冷間鍛造で成形することを特徴とするプレートの製造方法。
冷間鍛造で短尺のコイル材の長さを更に短くすることによって、棒部と、その棒部の途中に形成された板状の突起部を有するブランクをつくり、
さらに、そのブランクの全体がT字状の板になるように冷間鍛造で成形することを特徴とするプレートの製造方法。
(2)1回目の冷間鍛造で、棒部の中間位置から一端寄りにずれた位置に、対称形でない低い山形をした板状の突起部を形成し、
2回目の冷間鍛造で、棒部の中間位置に、ほぼ対称形をなすように根元部と頂部の両方に丸みを有する板状の突起部を形成することを特徴とする前述のプレートの製造方法。
2回目の冷間鍛造で、棒部の中間位置に、ほぼ対称形をなすように根元部と頂部の両方に丸みを有する板状の突起部を形成することを特徴とする前述のプレートの製造方法。
(3)3回目の冷間鍛造で、棒部と板状の突起部をそれぞれ細長いプレート部と板状の突起部に成形し、その際、プレート部と突起部が、同じ厚みを有し、突起部の厚みが、3回目の冷間鍛造によって薄くなり、しかも、突起部の幅及び高さが、3回目の冷間鍛造によって増加し、プレート部の幅が棒部の寸法よりも大きい寸法になることを特徴とする前述のプレートの製造方法。
(4)3回目の冷間鍛造後に、突起部の両側の根元部と頂部の中央領域に丸みが残っていることを特徴とする前述のプレートの製造方法。
(5)4回目の冷間鍛造で、突起部の頂部の中央領域が、低くなって、丸みのない平坦な面となり、それと同時に、突起部の両側の根元部に、プレート部の側面よりも低い小さな凹部が形成され、その際に、その凹部のところにファイバーフローの余切れが生じないことを特徴とする前述のプレートの製造方法。
(6)棒部と、その棒部の途中に形成された板状の突起部を有するブランクを形成したあと、焼なまし処理をしてブランクを軟化させてから、その軟化したブランクをT字状に冷間鍛造で成形することを特徴とする前述のプレートの製造方法。
(7)短尺のコイル材をブランクに成形する冷間鍛造の加工は、パーツホーマーによって実行し、
ブランクの全体をT字状の板に成形する冷間鍛造の加工は、ダイ内でブランクをパンチで押圧することによって実行することを特徴とする前述のプレートの製造方法。
ブランクの全体をT字状の板に成形する冷間鍛造の加工は、ダイ内でブランクをパンチで押圧することによって実行することを特徴とする前述のプレートの製造方法。
(8)ダイ内にブランクを投入して、パンチによってブランクを押圧し、T字状の板に仕上げることを特徴とする前述のプレートの製造方法。
(9)短尺のコイル材が円形横断面を有し、その円形横断面の短尺のコイル材を冷間鍛造して長さを短くすることを特徴とする前述のプレートの製造方法。
(10)短尺のコイル材が円形横断面を有し、その円形横断面の短尺のコイル材を、小判形の横断面を有する短尺のコイル材に変形させたあと、その短尺のコイル材を冷間鍛造して長さを短くすることを特徴とする前述のプレートの製造方法。
本発明においては、コイル材(好ましくは円形横断面を有するコイル材)を使用して、T字形のプレートを製造する。
好ましくは、円形横断面を有する長尺(例えば400〜4000m)のコイル材を使用する。その長尺のコイル材を切断して、多数の短尺(例えば80〜150mm)のコイル材をつくる。それらの短尺のコイル材の各々をT字形のプレートに冷間鍛造で成形する。
まず、円形横断面を有する短尺のコイル材をそのままの横断面の形で長さが短くなるように冷間鍛造し、そのとき、棒部の途中に板状の突起部を形成して、ブランクをつくる。
棒部の横断面形状は、円形が好ましいが、円形以外の形状(異形)であってもよい。異形の代表例が小判形状である。この場合、円形横断面を有する短尺コイル材を小判形(両面が平坦で平行になっていて、端縁(エッジ)が丸くなっている形状)に変形し、そのあと、長さが短くなるように冷間鍛造し、そのとき、棒部の途中に板状の突起部を形成して、ブランクをつくる。
次に、コイル材の直径よりも小さい寸法の厚みになるように、ブランクの全体をT字状の板の形に冷間鍛造で成形する。
ブランクを焼なまし処理して、軟化させたブランクをT字状の板に冷間鍛造で成形することが好ましい。
コイル材をブランクに成形するときの冷間鍛造加工は、好ましくは、パーツホーマーによる据込み加工とする。
また、ブランクをT字状の板に成形するときの冷間鍛造加工は、ダイ内でブランクをパンチで押圧して実行する。とくに、板状の突起部を下向きにして、ブランクをダイ内に投入することが好ましい。ただし、板状の突起部は、下向き以外の方向に設定してもよい。
前述のように、本発明の方法においては、出発材料として板材を使用しない。断面円形の長尺のコイル材から短尺のコイル材(断面は円形又は異形)を作り、その短尺のコイル材からプレート(とくにダンパープレート)を製造する。
本発明の方法においては、T字状の板の形に成形する際に、剪断加工をしない。出発材料として板材を使用せず、剪断加工なしで、冷間鍛造によって、丸棒状のコイル材から、全体がT字状をした板を製造する。そのため、折損しやすい部分(とくに突起部の根元)のファイバーフローが途切れない。しかも、コイル材からT字状の板を冷間鍛造で成形すると、優れた表面粗さに仕上げるのが容易である。例えば、冷間鍛造をしただけで、プレートの機能上重要な部分の表面粗さを研磨又はシェービング加工と同等の値又はそれ以上の良好な値にして、しかもバラツキを小さくすることが可能である。
本発明の別の実施形態においては、円形横断面を有する長尺のコイル材を出発材料として使用し、長尺のコイル材を所定の長さごとに切断して、円形横断面を有する短尺のコイル材をつくり、1回目の冷間鍛造で短尺のコイル材の長さを短くすることによって、ブランクを形成する。このブランクは、断面円形の棒部と、その棒部の途中に形成された板状の突起部を有する。
短尺のコイル材を小判形の断面に変形させる場合、棒部は小判形の断面を有する。
いずれの場合も、1回目の冷間鍛造のとき、棒部の中間位置から一端寄りにずれた位置に、対称形でない低い山形をした板状の突起部を形成することが好ましい。そして、2回目の冷間鍛造で、棒部の中間位置に、ほぼ対称形をなすように両側の根元部と頂部の中央領域に丸みを有する板状の突起部を形成する。
3回目の冷間鍛造で、棒部と板状の突起部をそれぞれ細長いプレート部と板状の突起部に成形する。その際、プレート部と突起部が、同じ厚みを有し、突起部の厚みが、3回目の冷間鍛造によって薄くなり、しかも、突起部の幅及び高さが、3回目の冷間鍛造によって増加し、プレート部の幅が棒部の寸法(例えば丸棒部の直径)よりも大きい寸法になるようにする。
この3回目の冷間鍛造後に、突起部の両側の根元部と頂部の中央領域に、2回目の冷間鍛造後のものとほぼ同じ寸法の丸みが残っていることが好ましい。
4回目の冷間鍛造で、突起部の頂部の中央領域が、低くなって、頂部全体が丸みのない平坦な面となる(ただし頂部の両端の角に小さな丸みがあってもよい)。それと同時に、突起部の両側の根元部に、プレート部の側面よりも低い小さな凹部が形成される。その際に、その凹部のところにファイバーフローの余切れが生じない。
本発明の更に別の実施形態を説明すると、断面円形のコイル材をT字状の板に剪断加工なしで冷間鍛造のみで変形させる。板材を出発材料として使用しないで、プレートを製造する。そのように材料の形状を丸棒から板の形に変えるために、冷間鍛造を行う。そのため、従来折損が発生していた部分(とくに突起部の根元)の内部のファイバーフローが途切れない。
さらに、次のような利点がある。
(1)板材より丸棒の方が入手容易で、材料価格が低い。
(2)剪断加工よりも、冷間鍛造の方が、材料歩留りが良い。例えば、41%改善できる。
(3)抗折強度が向上する。例えば、予測値20〜35%である。
(4)折損部表面の粗さが向上することで、耐久強度が上る。
(5)シェービング加工を止め、冷間鍛造加工で仕上げ面を形成することで、加工費は約1/2にできる。
(6)強度のバラツキ幅が小さくなる。例えば、予測値30〜40%改善できる。
図1〜5を参照して、本発明の好適な1つの実施例を説明する。
図1において、本発明の方法で冷間鍛造を開始するときの出発材料として使用する短尺のコイル材10は、長尺のコイル(図示せず)を所定の長さ毎に切断することによって多量に製造されたものである。
コイル材10は、横断面の形状が円形であり、全長にわたって同じ直径を有する。例えば、図示例では、コイル材10は、直径Aが8.6mm、長さBが107.8mmである。
ダンパープレートを製造する場合、コイル材10は、SCM415Hの材質のものを使用するのが好ましい。
このような短尺のコイル材10の長さを冷間鍛造で(例えば図11〜14に示すように)更に短くすることによって、ブランクをつくる。このブランクは、断面円形の棒部12aと、その棒部12aの途中に形成された板状の突起部12bを有する。
図2(a)は、そのように図1のコイル材10を冷間鍛造して形成された予備ブランク12を示す正面図であり、図2(b)はその予備ブランク12の側面図である。
図1に示すコイル材10と比較すると、予備ブランク12は、コイル材の長さが、107.8mm(B)から89.7mm(F=C+D+E、すなわち40mm+18mm+31.7mm)に短くなっている。しかも、全長89.7mm(F)の棒部12aの途中(とくに中間位置から少し右端寄りの位置)に、対称形でない低い山形をした板状の突起部12bが、1回目の冷間鍛造で形成されている。
例えば、図2(a)によく示されているように、棒部12aが全長F(89.7mm)にわたって丸棒の形になっていて、(突起部12bのところを除いて)一定の直径8.7mm(G)を有する。棒部12aの中心軸心に対し片側が30°の角度で12mm(H)のところまで突き出て、対称形でない低い山形をした突起部12bが形成されている。この突起部12bの反対側に小さな膨隆部12cが形成されている。
図2(b)によく示されているように、突起部12bのところだけが、丸棒の形でなく、板厚9.2mm(J)を有する板の形になっている。
図1のコイル材10から図2の予備ブランク12への冷間鍛造加工は、パーツホーマー又はヘッダーによって行う。
棒部12aと、その棒部12aの途中に形成された板状の突起部12bを有するブランク12を形成したあと、焼なまし処理をして、ブランク12を軟化させる。そのあと、そのブランク12をT字状に冷間鍛造で成形する。
2回目の冷間鍛造で、図3に示すように、棒部14aの中間位置に、ほぼ対称形をなすように根元部の両側と頂部の中央領域の両方に丸みを有する板状の突起部14bを形成する。
図3(a)は、そのようにして予備ブランク12を冷間鍛造することによって形成されたブランク14を示す正面図であり、図3(b)はそのブランク14の側面図である。
図2に示す予備ブランク12と比較すると、図3のブランク14は、予備ブランク12の長さが、F89.7mm(C40mm+D18mm+E31.7mm)から80mm(K=L+M+N、すなわち、31mm+18mm+31mm)へと短くなっている。棒部14aの中間位置に、ほぼ対称形をなす板状の突起部14bが2回目の冷間鍛造で形成されている。この突起部14bの反対側に小さな膨隆部14cが形成されている。
例えば、図3(a)によく示されているように、棒部14aが(突起部14bのところを除いて)全長K(80mm)にわたって一定の直径8.8mm(P)を有する。その棒部14aから突き出て、突起部14bが形成されている。
図3(b)によく示されているように、突起部14bが板厚9.6mm(Q)の板の形になっている。
図2の予備ブランク12から図3のブランク14への冷間鍛造加工は、パーツホーマー又はヘッダーによって行う。
3回目の冷間鍛造で、図4に示すように、図3の丸棒部14aと板状の突起部14bをそれぞれ細長いプレート部16aと板状の突起部16bに成形する。その際、プレート部16aと突起部16bが、同じ厚みT(4mm)を有する。突起部16bの厚みは、3回目の冷間鍛造によって薄くなり、しかも、突起部16bの幅S(20.7mm)及び高さI(19.2mm)が、3回目の冷間鍛造によって増加する形で形成される。プレート部16aの幅V(15mm)は、図3の棒部14aの直径P(8.8mm)よりも大きい寸法になる。
図4(a)は、そのようにしてブランク14(鎖線で示す)を冷間鍛造することによって形成されたブランク16を実線で示す正面図であり、図3(b)はそのブランク16の側面図である。
図3に示すブランク14と比較すると、図4のブランク16は、ブランク14の長さが、80mm(K=L+M+N、つまり31mm+18mm+31mm)から80.7mm(Z=X+S+Y、つまり30mm+20.7mm+30mm)へとごく少量長くなっている。そして、プレート部16aの中間位置に、ほぼ対称形をなす板状の突起部16bが3回目の冷間鍛造で形成されている。
例えば、図4(a)によく示されているように、プレート部16aが全長Z(80.7mm)にわたって(突起部16bのところを除いて)一定の幅15mm(V)を有し、プレート部16aから突き出て、突起部16bが形成されている。この突起部16bの反対側に膨隆部は形成されておらず、平坦面になっている。突起部16bの先端からプレート部16aの平坦面までの距離Uは34.2mmである。
図4(b)に示されているように、プレート部16aと突起部16bが同じ板厚4mm(T)を有するT字形のプレートの形になっている。
図3のブランク14から図4のブランク16への冷間鍛造加工は、鋳造プレスによって行う。
突起部12b、14b、16bの根元部の両側に1〜3回目の冷間鍛造後にほぼ同じ寸法の丸みR5が残っている。
これらの丸みR4の存在により、突起部の根元でファイバーフローの途切れが生じない。
図5に示すように、4回目の冷間鍛造で、突起部の頂部の中央領域の面が、低くなって、全体的に丸みのない平坦な面となる。ただし頂部の両端の角には小さな丸みが残る。それと同時に、突起部18bの根元部の両側に、プレート部18aの側面よりも小さな凹部R4が形成される。その際に、それらの凹部R4のところにファイバーフローの余切れが生じない。
凹部R4に続いて、丸い部分R10が形成されている。凹部R4の深さ(d)は1.8mmである。
図5に示すように4回目の冷間鍛造で仕上げ加工をして、プレート部16aと突起部16bをそれぞれプレート部18aと突起部18bに成形する。プレート18のプレート部18aと突起部18bは、同じ厚みTa(4mm)を有する。それらの厚みTaは、4回目の冷間鍛造のときは、ほとんど変化しない。しかも、プレート18の突起部18bの幅も変化しない。プレート18の突起部18bの高さは、4回目の冷間鍛造によって19.2mm(I)から18.6mm(Ia)へと減少し、プレート部の長さは、少し小さい寸法になる。
図6は、図3のブランク14(鎖線)が、ダイ60の内部の、T字形状の輪郭を有する加工面(T字形の穴)の中に挿入された状態の一例を示す。
図7は、図6の状態にあるブランク14に対して冷間鍛造を開始してパンチ61がブランク14に到達する直前の状態を示している。
なお、図5において、XaとYaは29.65mm、Saは20.7mm、Zaは80mmである。
図7の状態において、ダイ60のT字形の穴の中に、ブランク14が挿入されていて、そのブランク14の一方の面に向けて、横断面T字形のパンチ61が到来しており、ブランク14の他方の面は、横断面T字形のノックアウト62の加工面で支持されている。この図7の状態では、まだパンチ61はブランク14に到達していない。
図8は、図7の状態から更に進んで、冷間鍛造が完了した状態を示す。
図8において、ブランク16(詳細は図4を参照)は、厚みtが4mmで、突起部16bの幅Wが20.7mmである。
図9は、仕上げ用のダイ90、パンチ91及びノックアウト92を使用して、仕上げのための冷間鍛造をした状態を示す。
図9において、4回目の冷間鍛造の完了により、プレート18のプレート部18aと突起部18bが図5に示す完成形状となっている。
図9に例示するように、好ましくは、ダイ90の入口に少し外径を大きく設定したガイド部90aを設けて、ブランク16がダイ9の中に正確に入りやすいようにする。
冷間鍛造の完了後は、板状のパンチ91を後退させ、かつ、ノックアウト92によってプレート18をダイ90の中から取り出す。
図10は、図9に示された板状のパンチ61の加工面を示す。
図11は、図1に示す短尺の円形断面形状のコイル材10を使用して、図2に示す予備ブランク12を冷間鍛造で形成する状況を示す。
図11において、ダイ50の加工穴の所定位置にノックアウト51を停止させた状態で、短尺のコイル材10をダイ50の加工穴に挿入して、第1パンチ52と、その第1パンチ52の穴に相対移動可能に設けられる第2パンチ53とによって、予備ブランク12を冷間鍛造で形成する。
図12は、図2に示す予備ブランク12を使用して、図3に示すブランク14を冷間鍛造で形成する状況を示す。
図12において、ダイ70の加工穴の所定位置にノックアウト71を停止させた状態で、予備ブランク12をダイ70の加工穴に挿入して、第1パンチ72と、その第1パンチ72の穴に相対移動可能に設けられる第2パンチ73とによって、ブランク14を冷間鍛造で形成する。
図13は、図1に示す円形横断面のコイル材10を同じ長さのまま小判形の横断面になるように冷間鍛造した短尺のコイル材を使用して、冷間鍛造によって予備ブランク19を一部絞り加工で形成する状況を示す。
予備ブランク19は、小判形の断面を有する棒部19aと、棒部19aの中間位置から一端寄りにずれた位置に台形形状の突起19bと、その突起部19bの反対側に膨隆部19cを有する。
図13において、ダイ30の加工穴の所定位置にノックアウト31を停止させた状態で、短尺の小判形断面のコイル材をダイ30の加工穴に挿入して、第1パンチ32と、その第1パンチ32の穴に相対移動可能に設けられる第2パンチ33とによって、予備ブランク19を冷間鍛造で形成する。
図14は、図13に示す予備ブランク19を使用して、図3に示すブランク14を冷間鍛造で据込み式に形成する状況を示す。
図14において、ダイ40の加工穴の所定位置にノックアウト41を停止させた状態で、図13の予備ブランク19をダイ40の加工穴に挿入して、第1パンチ42と、その第1パンチ42の穴に相対移動可能に設けられる第2パンチ43とによって、ブランク14を冷間鍛造で形成する。
ダンパープレートを製造する場合は、例えば、前述のようにして製造したT字形のプレートを所定の間隔毎に数多く配置して溶接等で固定することによって、放射方向に多数の突起部を有する円環状プレートを作ることができる(特許文献2を参照)。
本発明は、前述の実施例に限定されない。例えば、本発明は、ダンパープレート以外のプレートの製造方法も含むものである。
9 ダイ
10 コイル材
12、14、16 ブランク
12a、14a 丸棒部
12b、14b、16b、18b 突起部
16a、18a プレート部
60、90 ダイ
90a ガイド部
61、91 パンチ
62、92 ノックアウト
10 コイル材
12、14、16 ブランク
12a、14a 丸棒部
12b、14b、16b、18b 突起部
16a、18a プレート部
60、90 ダイ
90a ガイド部
61、91 パンチ
62、92 ノックアウト
Claims (10)
- 短尺のコイル材を出発材料として使用し、
冷間鍛造で短尺のコイル材の長さを更に短くすることによって、棒部と、その棒部の途中に形成された板状の突起部を有するブランクをつくり、
さらに、そのブランクの全体がT字状の板になるように冷間鍛造で成形することを特徴とするプレートの製造方法。 - 1回目の冷間鍛造で、棒部の中間位置から一端寄りにずれた位置に、対称形でない低い山形をした板状の突起部を形成し、
2回目の冷間鍛造で、棒部の中間位置に、ほぼ対称形をなすように根元部と頂部の両方に丸みを有する板状の突起部を形成することを特徴とする請求項1に記載のプレートの製造方法。 - 3回目の冷間鍛造で、棒部と板状の突起部をそれぞれ細長いプレート部と板状の突起部に成形し、その際、プレート部と突起部が、同じ厚みを有し、突起部の厚みが、3回目の冷間鍛造によって薄くなり、しかも、突起部の幅及び高さが、3回目の冷間鍛造によって増加し、プレート部の幅が棒部の寸法よりも大きい寸法になることを特徴とする請求項2に記載のプレートの製造方法。
- 3回目の冷間鍛造後に、突起部の両側の根元部と頂部の中央領域に丸みが残っていることを特徴とする請求項3に記載のプレートの製造方法。
- 4回目の冷間鍛造で、突起部の頂部の中央領域が、低くなって、丸みのない平坦な面となり、それと同時に、突起部の両側の根元部に、プレート部の側面よりも低い小さな凹部が形成され、その際に、その凹部のところにファイバーフローの余切れが生じないことを特徴とする請求項4に記載のプレートの製造方法。
- 棒部と、その棒部の途中に形成された板状の突起部を有するブランクを形成したあと、焼なまし処理をしてブランクを軟化させてから、その軟化したブランクをT字状に冷間鍛造で成形することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のプレートの製造方法。
- 短尺のコイル材をブランクに成形する冷間鍛造の加工は、パーツホーマーによって実行し、
ブランクの全体をT字状の板に成形する冷間鍛造の加工は、ダイ内でブランクをパンチで押圧することによって実行することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のプレートの製造方法。 - ダイ内にブランクを投入して、パンチによってブランクを押圧し、T字状の板に仕上げることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のプレートの製造方法。
- 短尺のコイル材が円形横断面を有し、その円形横断面の短尺のコイル材を冷間鍛造して長さを短くすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のプレートの製造方法。
- 短尺のコイル材が円形横断面を有し、その円形横断面の短尺のコイル材を、小判形の横断面を有する短尺のコイル材に変形させたあと、その短尺のコイル材を冷間鍛造して長さを短くすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のプレートの製造方法。
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010259434A (ja) * | 2009-05-01 | 2010-11-18 | Dong Hun Lee | 冷間鍛造による釣り用水中浮きの製造方法(methodoffloat) |
| CN102873237A (zh) * | 2012-10-17 | 2013-01-16 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种t型锻件制坯加工工艺及其装置 |
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| CN104139142A (zh) * | 2014-06-26 | 2014-11-12 | 梧州恒声电子科技有限公司 | 一种冷锻生产t铁的胀径工艺 |
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-
2007
- 2007-10-12 JP JP2007266406A patent/JP2009090366A/ja active Pending
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