JP2009097770A - ヒートポンプ式温水暖房装置の循環流量算出方法 - Google Patents

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佳広 野村
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芳美 斎藤
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勝巳 諸我
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Abstract

【課題】ヒートポンプ式温水暖房装置において、流量センサを用いることなく、より正確に二次側循環回路の循環流量を算出できるようにする。
【解決手段】ヒートポンプ式加熱手段4で加熱した一次側温水を暖房用熱交換器9へ循環させて、温水暖房端末器8に循環する二次側暖房循環水を加熱するようにしたヒートポンプ式温水暖房装置の二次側暖房循環水の循環流量の算出方法であって、一次側温水のヒートポンプ式加熱手段4の出入り口温度差ΔThpと、一次側温水のヒートポンプ式加熱手段4の入水温度Thpiと外気温度Taとから推定されるヒートポンプ加熱能力Wと、一次側温水の暖房用熱交換器9の出入り口温度差ΔT1と、二次側暖房循環水の暖房用熱交換器9の出入り口温度差ΔT2と、暖房用熱交換器9の熱交換効率ηとから二次側暖房循環水の循環流量G2を算出するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒートポンプ式加熱手段で加熱した一次側温水を暖房用熱交換器へ循環させて、温水暖房端末器に循環する二次側暖房循環水を加熱するようにしたヒートポンプ式温水暖房装置の二次側暖房循環水の循環流量の算出方法に関するものである。
従来よりこの種のヒートポンプ式温水暖房装置においては、ヒートポンプ式加熱手段で加熱した一次側温水を給湯用貯湯タンクを介することなく直接に暖房用熱交換器へ循環させて、温水暖房端末器に循環する二次側暖房循環水を加熱するようにしたものがあった。(特許文献1参照)
また、温水暖房装置において、無駄な放熱が少ない効率的な暖房運転を行うために暖房負荷と温水暖房端末器での放熱量とをバランスさせようとしたものを本件出願人が先に出願している。(特許文献2参照)
特開2006−46800号公報(図1、図4) 特願2007−173751号
しかし、温水暖房端末器での放熱量を適切にするためには、温水暖房端末器に流入させる二次側暖房循環水の循環流量を知る必要がある。二次側暖房循環水の循環流量を求めるには、二次側循環回路中に流量センサを設けて循環流量を測定するか、二次側循環ポンプの回転数から循環流量を算出するしかなかった。そして、二次側循環回路中に流量センサを設ける場合は、流量センサの分だけコスト高となってしまい、二次側循環ポンプの回転数から循環流量を算出する場合は、温水暖房端末器の種類や数、あるいは温水暖房端末器までの配管状況等、温水暖房装置の設置状況毎に異なる二次側循環回路の圧力損失が判らないと不正確な循環流量を算出してしまうため、温水暖房端末器での放熱量を適切にすることができないものであった。
そこで、本発明は、流量センサを用いることなく、より正確に二次側循環回路の循環流量を算出できるようにすることを目的とする。
本発明は、上記目的を達するため、ヒートポンプ式加熱手段で加熱した一次側温水を暖房用熱交換器へ循環させて、温水暖房端末器に循環する二次側暖房循環水を加熱するようにしたヒートポンプ式温水暖房装置の二次側暖房循環水の循環流量の算出方法であって、一次側温水の前記ヒートポンプ式加熱手段の出入り口温度差ΔThpと、一次側温水の前記ヒートポンプ式加熱手段の入水温度Thpiと外気温度Taとから推定されるヒートポンプ加熱能力Wと、一次側温水の前記暖房用熱交換器の出入り口温度差ΔT1と、二次側暖房循環水の前記暖房用熱交換器の出入り口温度差ΔT2と、前記暖房用熱交換器の熱交換効率ηとから二次側暖房循環水の循環流量G2を算出するようにした。
また、予め記憶設定されている入水温度Thpiと外気温度Taとに応じたヒーポン加熱能力Wのマトリクスマップを用いて、ヒートポンプ加熱能力Wを推定するようにした。
また、二次側暖房循環水の流量G2を算出する際に、二次側暖房循環水の平均温度T2avを算出し、予め設定記憶されている二次側暖房循環水の平均温度T2avに応じた特性値C2の関係を用いて二次側暖房循環水の循環流量G2を算出するようにした。
本発明によれば、流量センサを用いることなく、より正確に二次側暖房循環水の流量を算出することが可能となったものである。
次に、本発明の第1の実施形態であるヒートポンプ式の貯湯式給湯暖房装置について、図面に基づいて説明する。
1は湯水を貯湯する貯湯タンク、2は貯湯タンク1底部に接続された給水管、3は貯湯タンク1上部に接続された給湯管、4は貯湯タンク1内の湯水を循環加熱するヒートポンプ式加熱手段、5は貯湯タンク1底部とヒートポンプ式加熱手段4の入水側を接続するHP往き管6とヒートポンプ式加熱手段4の出湯側と貯湯タンク1上部とを接続するHP戻り管7から構成されるヒーポン循環回路である。
8は温水を循環させて暖房を行うための温水暖房端末器、9は貯湯タンク1内の湯またはヒートポンプ式加熱手段4で加熱した湯を循環させて温水暖房端末器8を循環する二次側暖房循環水を加熱するための暖房用熱交換器、10は温水暖房端末器8と暖房用熱交換器9とを暖房循環水を循環させる二次側循環回路、11は二次側循環回路10に設けられた二次側循環ポンプである。
12は暖房用熱交換器9に湯を供給するための熱交往き管13と暖房用熱交換器9を流出した湯を貯湯タンク1の下部へ戻すための熱交戻り管14を備えた一次側循環回路、15は一次側循環回路に設けられた一次側循環ポンプ、16はHP戻り管7と熱交往き管11と接続した位置に設けられた分配弁で、ヒートポンプ式加熱手段4で加熱した湯を暖房用熱交換器9と貯湯タンク1とに任意の割合で分流するものである。
17は暖房用熱交換器9の一次側の入口側に設けられ一次側入口温度T1iを検出する一次側入口温度センサ、18は一次側の出口側に設けら一次側出口温度T1oを検出する一次側出口温度センサ、19は二次側の入口側に設けら二次側入口温度T2iを検出する二次側入口温度センサ、20は二次側の出口側に設けられ二次側出口温度T2oを検出する二次側出口温度センサである。
次に、前記ヒートポンプ式加熱手段4について詳細に説明すると、21は冷媒を圧縮して高圧にする圧縮機、22は冷媒と水との間で熱交換させる冷媒−水熱交換器、23は開度調整可能な電子膨張弁よりなる温度低下した冷媒を減圧する減圧手段、24は低温低圧の冷媒と空気とを熱交換させて蒸発させる空気熱交換器、25は空気熱交換器24に空気を強制的に送る送風機であり、これらによってヒートポンプサイクル26を構成している。
27はヒーポン循環回路5の途中に設けられたヒーポン循環ポンプ、28は外気温度Taを検出する外気温度センサ、29は冷媒−水熱交換器22の水入口側に設けられ入水温度Thpiを検出するヒーポン入水温度センサ、30は冷媒−水熱交換器22の水出口側に設けら出湯温度Thpoを検出するヒーポン出湯温度センサである。
そして、31は貯湯タンク1の側面上下に複数設けられ貯湯タンク1内の貯湯温度を検出する貯湯温度センサ、32は各センサの検出値が入力されて演算を行い各アクチュエータの作動を制御する制御装置で、試験等によって決められた各種のデータが設定記憶されているものである。
次に、本発明のヒートポンプ式の貯湯式給湯暖房装置の作動について説明する。
まず、深夜時間帯になると、制御装置32は、ヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ27を作動し、貯湯タンク1下部から取り出した水を加熱して貯湯タンク1上部へ戻すようにして貯湯運転を行う。このとき、分配弁16は貯湯タンク1側を全開として沸き上げた温水が全て貯湯タンク1の上部から戻るようにしている。
そして、蛇口(図示せず)が開かれると、給水管2から市水が貯湯タンク1底部に流入し、貯湯タンク1上部から湯が給湯管3を介して蛇口から給湯され給湯運転が行われる。
次に、暖房運転を行う際の作動について説明する。暖房運転の要求があると、制御装置32は、ヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ27と一次側循環ポンプ15を作動させると共に、二次側循環ポンプ11を作動させる。このとき、分配弁16は暖房用熱交換器9側を全開とする。これにより、一次側では貯湯タンク1の底部からの低温水がヒートポンプ式加熱手段4で加熱され、加熱された高温水が暖房用熱交換器9へ流通し、温度低下した温水が貯湯タンク1の下部へ戻されると共に、二次側では暖房用熱交換器9で熱交換して加熱された暖房循環水が温水暖房端末器8へ循環して暖房を行い、温度低下した暖房循環水が再度暖房用熱交換器9へ循環する。
暖房負荷よりもヒートポンプ式加熱手段4の加熱能力Wが大きい場合は、制御装置32は、ヒートポンプ式加熱手段4で加熱した高温水を暖房用熱交換器9側と貯湯タンク1側に分配弁16の分配比率を適切な比率とすることで、暖房用熱交換器9側へ流入する熱量を制御する。ここで、暖房用熱交換器9側へ分配される一次側の温水の比率の値をdrとする。
この暖房運転において、暖房負荷と温水暖房端末器での放熱量とをバランスさせるため、温水暖房端末器に流入させる二次側暖房循環水の循環流量を知る必要があるが、以下に説明する方法によって制御装置32が二次側暖房循環水の循環流量を算出する。
まず、図2のステップ1では、外気温度センサ28で検出する外気温度Taと、ヒーポン入水温度センサ29で検出する入水温度Thpiと、予め制御装置32に記憶されている外気温度Taと入水温度Thpiとに基づいたヒーポン加熱能力Wのマトリクスマップ(表1参照)とからヒーポン加熱能力Wを決定する。
Figure 2009097770
次に、ステップ2では、二次側入口温度センサ19で検出する二次側入口温度T2iと二次側出口温度センサ20で検出する二次側出口温度T2oとから二次側の暖房循環水の平均温度T2avを算出する。
そして、ステップ3では、予め制御装置32に記憶されている暖房循環水の温度対特性値C2の関係(図3参照)から、平均温度T2avでの特性値C2を決定する。ここで、暖房循環水の特性値C2とは、暖房循環水の比熱と密度に基づいた値を示すものである。
そして、ステップ4〜7では、予め設定記憶されている暖房用熱交換器9の熱交換効率ηと予め設定記憶されている下記の数式1によって二次側の暖房循環水の循環流量G2を算出する。
Figure 2009097770
ここで、ΔT1=T1o−T1i
ΔT2=T2o−T2i
ΔThp=Thpo−Thpi
このように、本発明のヒートポンプ式温水暖房装置の循環流量算出方法によれば、温水暖房端末器の種類や数、あるいは温水暖房端末器までの配管状況等、温水暖房装置の設置状況毎に異なる二次側循環回路の圧力損失が判らずとも、流量センサを用いることなく、より正確に二次側暖房循環水の流量を算出することが可能となり、暖房端末器での放熱量を適切にすることができ、温度変動や無駄な放熱の少ない効率的な温水暖房を実現できる。
また、ヒートポンプ式加熱手段4の加熱能力Wは、外気温度Taと入水温度Thpiに影響されるが、その影響を試験等により予め求め、マトリクスマップとして制御装置32に設定記憶されているため、外気温度Taや入水温度Thpiが時間の経過によって変化する等、様々な状況においても正確に二次側暖房循環水の流量を算出することが可能となる。
さらに、二次側暖房循環水として不凍液を用いた場合、その温度変化に応じて比熱と密度が大きく変化するが、使用する不凍液の温度に応じた比熱と密度の積である特性値C2の関係が制御装置32に設定記憶されているため、不凍液の温度変化を考慮して、より正確な二次側暖房循環水の流量を算出することが可能となる。
なお、ここで、制御装置32には、温水暖房装置で実際に使用している不凍液の濃度を設定する手段(図示せず)が接続され、制御装置32は設定された濃度に応じて特性値C2を補正するようにしてもよい。これによって不凍液の濃度が異なっていても、より正確に二次側暖房循環水の流量を算出することが可能となる。不凍液の濃度を設定する手段としては、制御装置32の回路基板上にDIPスイッチを設けたり、リモコンでの特定の操作で設定可能とするような構成が例として挙げられる。
本発明の一実施形態の温水暖房装置のシステム図。 本発明の算出方法を説明する図。 二次側暖房循環水の温度対特性図。
符号の説明
4 ヒートポンプ式加熱手段
8 温水暖房端末器
9 暖房用熱交換器

Claims (3)

  1. ヒートポンプ式加熱手段で加熱した一次側温水を暖房用熱交換器へ循環させて、温水暖房端末器に循環する二次側暖房循環水を加熱するようにしたヒートポンプ式温水暖房装置の二次側暖房循環水の循環流量の算出方法であって、一次側温水の前記ヒートポンプ式加熱手段の出入り口温度差ΔThpと、一次側温水の前記ヒートポンプ式加熱手段の入水温度Thpiと外気温度Taとから推定されるヒートポンプ加熱能力Wと、一次側温水の前記暖房用熱交換器の出入り口温度差ΔT1と、二次側暖房循環水の前記暖房用熱交換器の出入り口温度差ΔT2と、前記暖房用熱交換器の熱交換効率ηとから二次側暖房循環水の循環流量G2を算出するようにしたことを特徴とするヒートポンプ式温水暖房装置の循環流量算出方法。
  2. 予め記憶設定されている入水温度Thpiと外気温度Taとに応じたヒーポン加熱能力Wのマトリクスマップを用いて、ヒートポンプ加熱能力Wを推定するようにしたことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式温水暖房装置の循環流量算出方法。
  3. 二次側暖房循環水の流量G2を算出する際に、二次側暖房循環水の平均温度T2avを算出し、予め設定記憶されている二次側暖房循環水の平均温度T2avに応じた特性値C2の関係を用いて二次側暖房循環水の循環流量G2を算出するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のヒートポンプ式温水暖房装置の循環流量算出方法。
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