JP2009106227A - 釣竿 - Google Patents

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Masanori Watanabe
正憲 渡邊
Naoyuki Ezuka
尚之 江塚
Yuji Yokoyama
裕司 横山
Yoshinori Horikoshi
義則 堀越
Masashi Yamamoto
誠志 山本
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Abstract

【課題】長さ調節が可能な釣竿において、元上竿と元竿との間で伸長・収縮を繰り返しても、元上竿の外周面に傷が付き難い釣竿を提供する。
【解決手段】本発明の釣竿は、元竿1と、元竿1に対して振り出し式に収納される元上竿2とを有する。元上竿2の外面には、長さ調節用の継合領域2aが形成されており、前記元竿の先端内面には、元上竿2を元竿1に収納した際、継合領域2aと継合すると共に、元上竿2の継合領域2aの表面硬度よりも軟質な保持部10が設けられている。また、元上竿2を元竿1に対して伸長した際、元上竿2と元竿1は、保持部10よりも基端側で継合され、元上竿2の外周面は、保持部10と非接触状態が維持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、実釣時において、長さ調節が可能な釣竿に関する。
従来、魚釣りに用いられる釣竿の一つとして、複数の竿杆を備え、長さ調節が可能なものが知られている。このような長さ調節が可能な釣竿は、大径の竿杆(元竿)に対して、それよりも穂先側にある小径の竿杆(元上竿)を収納し、その収納状態が固定できるような構造となっている。例えば、特許文献1には、元竿の先端側内周面に第1挟圧部を形成すると共に、基端側内周面に第2挟圧部を形成し、この元竿に収納される元上竿の先端側の外周面に、周方向に沿って摩擦条面を形成した長さ調節可能な釣竿が開示されている。
このような構成では、実釣時において、全体の長さを短くしたい場合、前記元上竿を元竿に収納すると、前記第1挟圧部と第2挟圧部によって、元上竿が元竿内で収納、固定された状態となり、釣竿全体の長さを短くすることができる。また、元上竿に形成された摩擦条面は、周方向に沿って所定間隔で凸部を形成した構造となっており、これが摩擦条面で構成される第1挟圧部との間で摩擦力を生じさせることから、元上竿の回転を阻止して元竿と元上竿との間で相対姿勢の安定化が図れるようになっている。
実開平3−108365号
上記したような長さ調節が可能な釣竿は、元上竿の先端側外周面に形成された摩擦条面と、元竿の先端側内周面に形成された第1挟圧部(摩擦条面)との関係で、長さ調節を繰り返すと、元上竿の外周面に形成された摩擦条面に傷が付き易く、外観が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、長さ調節が可能な釣竿において、元上竿と元竿との間で伸長・収縮を繰り返しても、元上竿の外周面に傷が付き難い釣竿を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣竿は、元竿と、前記元竿に対して振り出し式に収納される元上竿とを有する構成において、前記元上竿の外面には、長さ調節用の継合領域が形成されており、前記元竿の先端内面には、前記元上竿を元竿に収納した際、前記継合領域と継合すると共に、元上竿の前記継合領域の表面硬度よりも軟質な保持部が設置されており、前記元上竿を元竿に対して伸長した際、前記元上竿と元竿は、前記保持部よりも基端側で継合され、前記元上竿の外周面は、前記保持部と非接触状態が維持されることを特徴とする。
上記した構成の釣竿では、元上竿を元竿に対して収縮・伸長することで、全体として長さ調節が可能となる。元上竿を元竿に収納すると、元上竿の外面に形成された継合領域が元竿の先端内面に形成された保持部と継合して、全体の寸法が短くなる。この場合、保持部は、元上竿の表面硬度よりも軟質な素材で形成されているため、収納時において、継合領域を傷付けることが抑制される。また、収納された元上竿を元竿から伸長すると、元上竿と元竿は、前記保持部よりも基端側で継合され、元上竿の外周面は、前記保持部と非接触状態が維持されることから、伸長時において、保持部に対する摩擦力が軽減され、保持部が磨耗等することはない。このため、元上竿と元竿との間で伸長・収縮を繰り返しても、保持部部分の継合力の低下が抑制されるため、元上竿の収納時において、元上竿は周方向に回転することはなく、それによって元上竿の継合領域に傷が付くことが抑制される。
本発明に係る釣竿によれば、元上竿と元竿との間で長さ調節をすべく伸長・収縮を繰り返しても、元上竿の外周面に傷が付くことが抑制されるようになる。
以下、本発明に係る釣竿の実施形態について説明する。
図1から図3は、本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図であり、図1(a)は、伸長時における釣竿の全体構成を示す図、図1(b)は、収縮時における釣竿の全体構成を示す図、図2(a)は、伸長時における断面図、図2(b),(c)は、夫々図2(a)の主要部の拡大図、そして、図3(a)は、収縮時における断面図、図3(b),(c)は、夫々図3(a)の主要部の拡大図である。
本実施形態の釣竿Rは、ルアーに適した中通し式の構成となっており、元竿1、第1中竿2、第2中竿3、及び穂先竿4の合計4本の竿節を備えている。これらの各竿節は振り出し式に構成されており、長さ調節は、図1(b)に示すように、元竿1に対して第1中竿(以下、元上竿と称する)2を収納したり、伸長することで成される。なお、図示されていないリールから繰り出される釣糸は、元上竿2の側面に設けられた釣糸導入ガイド12を介して竿管内に導入され、穂先竿4の先端に設けられたトップガイド14から導出される。また、上記した釣竿Rを構成する各竿節は、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグシートを管状にする公知の手法によって形成されている。
前記元竿1の外周には、その先端側にリールが装着されるリールシート5と、その後端側に位置するグリップ6が順次取着されており、元竿1を構成する竿管は外部に露出しない状態となっている。また、元竿1の基端部には、尻栓7が着脱自在に装着されている。
前記リールシート5は、ポリアミドやABS樹脂などの合成樹脂によって筒状に形成されており、元竿1の外周面に取着されている。リールシート5には、リール脚を載置するリール脚載置部5a、リール脚を固定するための固定フード5bが形成されており、リール脚載置部5aに載置されたリールは、固定フード5bと移動ナットとして構成される移動フード5cとの間で固定されるようになっている。なお、リールシート5の前方側の外周面には、移動フード5cが螺合されるように、雄ネジ部が形成されている。また、リールシート5のリール脚載置部5aと反対側には、実釣時において指を掛けるようにトリガー5dが形成されている。
前記グリップ6は、握り心地が良好となるように、軟質な部材、例えばEVAやウレタンなどの発泡材、合成ゴム、天然ゴムなどによって形成されている。
前記元竿1の後端外周には、グリップ6との間に硬質樹脂(例えば、ポリアミドやABS樹脂等)によって形成された筒状体7aが止着されており、元竿から突出する部分に雌ネジ部7bが形成されている。この雄ネジ部7bには、緩み止め用のOリング7cを介在させて前記尻栓7が螺合されている。なお、尻栓7は、合成樹脂や金属によって形成されている。
前記元竿1の基端側には、元上竿2が収納された際、元上竿の基端領域を係止する係止部材8を設けておくことが好ましい。この係止部材8は、例えば、収納された元上竿2の基端側外周面を圧着するように、リング状部材で構成することが可能であり、ポリアミド、ABS樹脂、ポリウレタン等の合成樹脂によって形成される。係止部材8の内面には、基端側に向けて次第に縮径するテーパ面8aが形成されており、収納される元上竿2の基端側をスムースに案内して、基端側の外周面を圧着するように構成されている。このような係止部材8は、雄ネジ部8bを形成しておき、前記筒状体7aに螺合するように尻栓7に一体的に設けておくことが可能である。
なお、係止部材8については、元上竿2を係止できる構成であれば良く、元上竿の基端側の内面と係合するような構成であっても良い。このような係止部材は、基端側に移行するに連れて次第に拡径する円筒状(円柱状)の部材によって形成することが可能である。
前記元竿1の先端内面には、元上竿2を元竿1に収納した際、元上竿2の外面に形成された継合領域2aと継合して元上竿2を固定、保持する保持部10が設けられている。
ここで、図4から図6を併せて参照しながら、継合領域2a及び保持部10について説明する。なお、これらの図において、図4は、図3(b)のA−A線に沿った断面図、図5(a)は、継合領域を拡大して示す図、図5(b)は、B−B線に沿った断面図、そして、図6(a)は、保持部の正面図、図6(b)は、部分縦断面図である。
本実施形態における保持部10は、元竿1とは別体でリング状に形成されており、円筒部10aとフランジ部10bとを備え、フランジ部10bが元竿1の開口端面に当て付けられた状態で円筒部10aの外面が元竿1の先端内面に接着等によって取着される。保持部10は、元上竿2が収納された際、継合領域2aと継合して元上竿2が不用意に突出することを抑制する機能を備えており、元上竿2の継合領域2aの表面硬度よりも軟質な素材によって形成されている。具体的には、前記元上竿2が、炭素繊維など、繊維強化樹脂(プリプレグシート)によって管状に成形されたものであれば、その管状部材と一体的に形成される継合領域2aよりも軟質な素材、例えば、ポリアミド、ABS樹脂、ポリウレタン等の合成樹脂によって形成したり、合成ゴム、エラストマー等によって形成することが可能である。また、このような元上竿2の継合領域2aの表面硬度よりも軟質な部分を、硬質な円筒部10aの内面に取着したものであっても良い。
また、前記円筒部10aの内面には、継合する元上竿との関係で、周方向の摩擦力が高くなるように、回転抑制手段として、例えば、周方向に沿って凸部10cが連続的に形成されている。この回転抑制手段は、凸部10c以外にも、円筒部10aの内面を粗面化したり、エンボス加工すること等で形成しても良い。
前記元上竿2の外面に形成される継合領域2aは、元上竿2を元竿1に収納した際に、保持部10と継合する部分に膨出状に形成されている。このため、継合領域2aは、例えば、元上竿2を、上記のように繊維強化樹脂によって管状に成形する際、所定の領域に補強シートを配置する等して、該当部分を肉厚状にすることで一体形成することが可能である。本実施形態では、肉厚状に形成した継合領域2aに、周方向に所定間隔おいて軸長方向に延出する凹溝2cを形成しており、これにより、元上竿2を元竿1に収納した際に、図4に示すように、継合領域2aの凹溝2cと前記保持部10の内面に形成された凸部10cが継合し、元上竿2は、元竿1に対して周方向に回転することが抑制される。
そして、前記元上竿2を元竿1に対して伸長した際、元上竿2と元竿1は、図2に示すように、保持部10が存在する領域よりも基端側で継合されるように構成されている。具体的には、元竿1の先端側内周の、保持部10が取着される領域よりも基端側に、先端に移行するに連れて次第に縮径する第1テーパ1Aが形成されており、元上竿2の基端側外周に、先端に移行するに連れて次第に縮径する第2テーパ2Aが形成されており、元上竿2を元竿1に対して伸長した際に、両テーパ1A,2Aが継合して元上竿2が抜けないように構成されている(両テーパによる継合領域をLで示す)。
この場合、元上竿2が元竿1に対して伸長して両テーパ1A,2Aが継合して固定状態となった際、図2(b)に示すように、保持部10と元上竿2の外周面とは、接触することなく隙間Gが生じるように形成されている。すなわち、上記した両テーパ1A,2Aは、元上竿2を元竿1に対して伸長した際、元上竿2の外周面は、保持部10の内面と非接触状態が維持されるように設定されている。このため、図2(b)に示すように、元上竿2の基端領域は、略ストレート状に形成されると共に、テーパ2Aが形成される領域を膨出させており、テーパ2Aが形成される領域よりも前方側の領域L2を非接触状態としている。
以上のように構成された釣竿によれば、元上竿2と元竿1との間で長さ調節を繰り返しても、保持部10は、元上竿2の継合領域2aの表面硬度よりも軟質な素材で形成されているため、収納時や伸長時において、継合領域2aを傷付けること(軸方向に沿った擦り傷)が抑制される。また、収納された元上竿2を元竿1から伸長すると、元上竿2と元竿1は、保持部10よりも基端側で継合され、元上竿2の外周面は、保持部10と非接触状態が維持されることから、伸長時において、保持部10に対する摩擦力が軽減されて保持部10が磨耗等することはない。このため、元上竿2と元竿1との間で伸長・収縮を繰り返しても、保持部部分の継合力の低下が抑制されるようになり、安定した継合力が維持されるようになる。また、上記したように、保持部10と元上竿2は、安定した継合力が維持されるため、軸長方向や周方向に回転することが抑制されるようになり、それによって元上竿2の継合領域2aに傷が付くことも抑制される。
さらに、元上竿2の伸長時には、保持部10は、元上竿2との間で大きな摩擦力が作用しないため、磨耗することがなくなる。この結果、収縮時や伸長時において、元竿1と元上竿2との間の継合力が弱くなることはなく、実釣時に元上竿2が元竿1に対して回転したり、軸方向にずれる、といった問題が生じることはない。特に、伸長時には、保持部10は、元上竿2と接触しないように構成されているため、その磨耗を確実に抑制することが可能となる。
この場合、保持部10の内面と、元上竿2の外面との間の隙間Gについては、大きくし過ぎると、隙間に異物が入り込み易くなるため、1mm以下となるように設定することが好ましい。また、保持部10の軸方向長さL1については、短すぎると収納時において十分な継合力が得られず、長すぎると、伸長時において撓み性を阻害することから5〜15mm程度に設定しておくことが好ましい。さらには、非接触領域L2が長くなり過ぎると、伸長時において、撓み性を阻害したり元上竿表面への応力集中が生じるため、保持部10の軸方向の長さL1との比率(L1/L2)については、60〜100%程度に設定しておくことが好ましい。
また、上記した構成の釣竿では、元竿1の基端側に、元上竿2が収納された際、元上竿2を係止する係止部材8が設けられているため、収納時における元上竿2のガタ付きや、元上竿2の不用意な突出を確実に防止することができ、これにより、保持部の磨耗を確実に抑制することが可能となる。
上記した保持部については、様々な形態で変形することが可能である。例えば、図7に示すように、保持部10Aをリング状の部材で形成すると共に、周方向に沿って所定の間隔で元上竿の継合領域2aと接触しないように開口10eを形成しても良い。このような構成によれば、元上竿との間で接触領域が少なくなるため、継合領域の傷付きを更に抑制することが可能となる。或いは、上記した保持部は、継合領域との関係で軟質であれば良く、元竿1の素材そのもので一体形成されていても良い。
また、上記した継合領域2aについては、予め、傷が目立ち難いような表面加工を施しておいても良い。例えば、軸長方向に縦スジを形成したり、交差状のスジ(十字状、斜行状)やローレット状の模様を形成したり、或いは、多数の円形凹凸形状やエンボス加工を施すことで、傷が付いても、それを目立ち難くすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態の形状に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明に係る釣竿は、上記した中通し式以外にも、外ガイド式であっても良いし、渓流竿のようにリールを装着しない釣竿に適用しても良い。また、その竿節数についても適宜変更することが可能であり、長さ調節が成される部分となる元竿と元上竿との関係は、釣竿の中間節部分であっても良い。
また、上記した保持部10については、元上竿2の収納時において、元上竿の継合領域の表面硬度との関係で、その接触部分が軟質に構成されていれば、その構成や元竿1に対する装着方法については適宜変形することが可能である。また、元上竿2に形成される継合領域2aについては、管状体を成形した後に、別体として膨出部を取着する構成であっても良い。さらに、継合領域2aが形成される位置や、その具体的な構成についても適宜変形することが可能である。
(a)は、伸長時における釣竿の全体構成を示す図、(b)は、収縮時における釣竿の全体構成を示す図。 (a)は、伸長時における断面図、(b),(c)は、夫々(a)の主要部の拡大図。 (a)は、収縮時における断面図、(b),(c)は、夫々(a)の主要部の拡大図。 図3(b)のA−A線に沿った断面図。 (a)は、継合領域を拡大して示す図、(b)は、B−B線に沿った断面図。 (a)は、保持部の正面図、(b)は、部分縦断面図。 保持部の一変形例を示す図。
符号の説明
1 元竿
2 元上竿
2a 継合領域
8 係止部材
10,10A 保持部
R 釣竿

Claims (2)

  1. 元竿と、前記元竿に対して振り出し式に収納される元上竿とを有する釣竿において、
    前記元上竿の外面には、長さ調節用の継合領域が形成されており、
    前記元竿の先端内面には、前記元上竿を元竿に収納した際、前記継合領域と継合すると共に、元上竿の前記継合領域の表面硬度よりも軟質な保持部が設けられており、
    前記元上竿を元竿に対して伸長した際、前記元上竿と元竿は、前記保持部よりも基端側で継合され、前記元上竿の外周面は、前記保持部と非接触状態が維持されることを特徴とする釣竿。
  2. 前記元竿の基端側には、前記元上竿が収納された際、元上竿を係止する係止部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
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