JP2009114277A - 塩基性ポリシラノール含有無機有機複合コーティング組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液と、(B)水性有機バインダーと、(C)非イオン性粘性調整剤とを含む、無機有機複合コーティング組成物。
【選択図】なし
Description
本発明の無機有機複合コーティング組成物は、(A)アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液と、(B)水性有機バインダーと、(C)非イオン性粘性調整剤とを含む。本発明の無機有機複合コーティング組成物は、無機性材料と有機性材料の混合安定性が高く、貯蔵安定性が優れ、さらには、良好に塗装することが可能である。このような効果が奏される理由は定かではないが、以下のように推測される。第一に、本発明で用いられるアルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液は、水性有機バインダーとの混合安定性に優れる。第二に、有機性材料としてエマルション樹脂を用い、無機性材料として酸性の材料を用いる場合、これらを混合すると、析出物が生じたり、粘度が徐々に上昇したりするという混合安定不良の問題や、得られた無機有機複合コーティング組成物の貯蔵安定性が低下するという問題が生じやすい。これは、エマルション樹脂は、一般にアミン等で中和されたアニオン性樹脂であるので、酸性の無機性材料の存在下ではその形態の維持が困難となり、両者の混合安定性が低下するためと考えられる。また、塗料に一般的に添加される添加物のなかには、アニオン性のものが多く、それらを用いた場合にも同様の問題が生じやすい。本発明においては、無機性材料として塩基性の材料を用いるので、有機性材料としてアニオン性の材料を用いた場合であっても、これらの問題を回避することができる。第三に、本発明の無機有機複合コーティング組成物は、非イオン性粘性調整剤を含むので、中和等の問題を生じることなく、良好に塗装することが可能になると考えられる。
アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液は、アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサン(以下、「アルコキシ基非含有ポリヒドロキシシロキサン」と称する場合がある。)を含む。本明細書において、「アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサン」は、核磁気共鳴分析(H−NMR)または赤外分光分析(IR)で、アルコキシ基に基づくピークが観察されないポリヒドロキシシロキサンを包含する。
第1の調製方法は、アルコキシシラン化合物、親水性有機溶媒、該アルコキシシラン化合物が有するアルコキシ基の当量(モル)以上の水、および、酸性触媒を混合することにより得られるアルコキシ基非含有ポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液を、塩基に添加する方法である。
アルコキシシラン化合物は、テトラアルコキシシランおよび/またはその縮合物を含む。テトラアルコキシシランおよび/またはその縮合物は、通常、単一の化合物ではなく、代表的には、縮合度、分岐や架橋の有無等の点で、種々の構造を有するものの混合物である。このため、テトラアルコキシシランおよび/またはその縮合物は、模式的に式(2)によって表されている。式(2)は、テトラアルコキシシランおよび/またはその縮合物が分岐や架橋を有さない場合を示している。
親水性有機溶媒としては、上記アルコキシシラン化合物を、その加水分解反応が進行する程度に溶解し得る限り、任意の適切なものを用いることができる。例えば、アルコール、グリコール、グリコールのエーテルまたはエステル、ケトン等が挙げられる。具体的には、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、R2−O−(CH2CH(R3)O)m−H(式中、R2は炭素数1〜4のアルキル基であり、R3はHまたはCH3であり、mは1〜3の整数である。)、CH3−O−(CH2CH(R4)O)l−CH3(式中、R4はHまたはCH3であり、lは1または2である。)、アセトン、メチルエチルケトン、ジアセトンアルコール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等が好ましく用いられ得る。親水性有機溶媒は、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記水としては、任意の適切なものを用いることができる。例えば、水道水、イオン交換水、および純水が好ましく用いられる。
上記酸性触媒としては、アルコキシシラン化合物が有するアルコキシ基の加水分解反応に対して触媒作用を有するプロトン酸類やルイス酸類であれば、任意の適切なものを使用することができる。具体的には、例えば、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸;酢酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸;チタン、アルミニウム、ジルコニウム等の金属アルコキシドまたはキレート化合物;が挙げられる。触媒作用が適度であるので、生成したポリヒドロキシシロキサンの縮合が進行し難いからである。なかでも、アルミニウム触媒が好ましく用いられる。アルミニウム触媒としては、例えば、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートが挙げられる。
混合方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。好ましくは、アルコキシシラン化合物と酸性触媒と親水性有機溶媒とを混合した混合液に、水を加える方法が用いられる。このような方法で混合することにより、得られる混合液の白濁、沈殿の生成、またはゲル化を防止し得る。水は、少量ずつ添加することが好ましく、滴下によって添加することがより好ましい。なお、混合中に副生成物として析出物等が生成する場合、濾過等の任意の適切な方法によって除去し、目視で濁りのない状態にすればよい。
上記混合により、アルコキシ基非含有ポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液が得られる。該溶液のpHは、通常3〜4である。なお、ポリヒドロキシシロキサンが実質的にアルコキシ基を有さないことは、例えば、核磁気共鳴分析(H−NMR)および/または赤外分光分析(IR)で、アルコキシ基に基づくピークが観察されないことにより確認することができる。
塩基としては、任意の適切な塩基が用いられ得る。好ましくは水溶性の塩基である。なかでも、アンモニア、エタノールアミン、ジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド等のモノアミン類が好ましく、アンモニア、エタノールアミン、ジエタノールアミンがより好ましく、アンモニアがさらに好ましい。
第2の調製方法は、アルコキシシラン化合物を、塩基性触媒を含む水または水と親水性有機溶媒との混合溶媒中に添加する方法である。該添加により、アルコキシシラン化合物が加水分解されて、アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液が得られる。
アルコキシシラン化合物としては、上記A−2−1項で説明したアルコキシシラン化合物が使用され得る。また、有機基を有するアルコキシシランを含み得ることについても、上記A−2−1項で説明した内容が適用される。
塩基性触媒としては、水溶性の塩基性化合物であれば任意の適切なものが用いられ得る。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の無機水酸化物類;アンモニア;モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン等のアミン類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のエタノールアミン類;N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等のアミノアルコール類;ピリジン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン等のアミノ基を有するその他の有機化合物類等が挙げられる。上記アミン類はモノアミン類であることが好ましい。また、上記有機基を有するアルコキシシランとして、アミノ基を置換基として有するものを用いる場合、これらは塩基性化合物であるため、塩基性触媒としても機能し得る。これらの塩基性触媒は、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
第2の調製方法で使用される溶媒としては、水または水と親水性有機溶媒との混合液が用いられる。溶媒として水を用いた場合は、アルコキシシラン化合物の加水分解反応が速いという利点がある。一方、溶媒として水と親水性有機溶媒との混合液を用いた場合は、水への溶解度が十分でないテトラアルコキシシランの縮合物を溶解し易いという利点がある。親水性有機溶媒としては、上記A−2−2項で説明したものが利用可能である。
上記アルコキシシラン化合物を、塩基性触媒を含む水または水と親水性有機溶媒との混合溶媒中に添加することにより、アルコキシシラン化合物の加水分解反応が進行する。添加時間は、2時間以内であることが好ましい。添加方法は、全量を一挙に添加してもよく、所定の時間で連続的に添加してもよく、少量ずつを分割して添加してもよい。アルコキシ化合物がテトラアルコキシシランの縮合物を含む場合、アルコキシシラン化合物を親水性有機溶媒に溶解した溶液として添加することが好ましい。加水分解反応が穏やかに進行するからである。なお、混合中に副生成物として析出物等が生成する場合、上記A−2−5項と同様、濾過等の任意の適切な方法によって除去し、目視で濁りのない状態にすればよい。
水性有機バインダーとしては、任意の適切な水性有機バインダーが用いられる。好ましくはアニオン性またはノニオン性の水性有機バインダーが用いられる。ポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液と混合した際に、安定な無機有機複合コーティング組成物を構成し得るからである。水性有機バインダーは、ポリヒドロキシシロキサンとの反応点(例えば、アルコキシシリル基、ヒドロキシシリル基、水酸基)を有していてもよく、有していなくてもよい。また、重合性二重結合またはエポキシ基を含んでもよい。
非イオン性粘性調整剤としては、任意の適切なものが用いられ得る。一般的には、官能基の相互作用を利用したものや鉱物由来のもの等がよく知られている。具体的には、例えば、ポリエーテルポリオール系ウレタンプレポリマー等のウレタン系粘性調整剤、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系粘性調整剤、モンモリロナイト、ベントナイト、クレイ等の層状化合物系粘性調整剤、その他のものとして疎水変性エトキシレートアミノプラスト系粘性調整剤が挙げられる。粘性調整剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、層状化合物は微視的に分散していると見なし、本明細書では非イオン性に属するものとする。
無機有機複合コーティング組成物は、さらに任意の適切なその他の成分を混合し得る。その他の成分としては、例えば、硬化剤、艶消し剤、顔料、表面調整剤、消泡剤、可塑剤、造膜助剤、紫外線吸収剤、光安定剤(例えば、HALS)、酸化防止剤が挙げられる。
本発明の無機有機複合コーティング組成物は、上記の各成分を混合することにより製造される。混合手段としては、ディスパー等の任意の適切な手段を採用し得る。
別の局面において、本発明は、無機有機複合コーティング組成物の製造方法を提供する。無機有機複合コーティング組成物は、上記(A)アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液と、(B)水性有機バインダーと、(C)非イオン性粘性調整剤とを混合することにより製造することができる。
別の局面において、本発明は、無機有機複合コーティング膜を提供する。該コーティング膜は、上記無機有機複合コーティング組成物から形成される。
<アルコキシ基の有無の確認>
IR分析:アルコキシ基のC−H伸縮に基づくピーク(SiOMeの場合は2846〜2849cm−1付近)を観察した。
上記アルコキシ基に基づくピークが認められない場合は「無」と評価し、認められる場合は「有」と評価した。
試料(約1g)の重量を測定後、乾燥させた。次いで、乾燥後の試料の重量を測定した。乾燥後の試料の重量を乾燥前の試料の重量で除して100を乗じた値を不揮発分濃度(%)とした。試料がポリヒドロキシシロキサン溶液である場合は、140℃で10分間乾燥させた。試料が無機有機複合コーティング組成物である場合は、150℃で1時間乾燥させた。
粘度カップNK‐2(アネスト岩田社製)を用いて25℃で行った。
コーティング膜の鉛筆硬度を、JIS−K−5600−5−4に準拠して測定した。
1Lコルベンに、商品名「MKCシリケートMS51」(三菱化学社製 テトラメトキシシランの縮合物(平均縮合度:5) SiO2含有量:51%)142部、商品名「アルミキレートD」(川研ファイン社製 アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)・イソプロパノール溶液、固形分76%)5.8部、商品名「エキネンF6」(日本アルコール販売社製 エタノールとメタノールの混合物(EtOH/MeOH=89/11))323部を仕込み、攪拌しながら40℃に加温した。得られた混合液にイオン交換水530部を2時間で滴下し、さらに2時間40℃で攪拌した後、室温まで冷却することにより、ポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液を得た。次いで、該アルコキシ基非含有ポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液にイオン交換水418部を添加した後、全量が1000部になるまで減圧濃縮によりアルコール成分を除去した。25%アンモニア水11部をイオン交換水989部に溶解させ、希釈アンモニア水を得た。この希釈アンモニア水に減圧濃縮したアルコキシ基非含有ポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液を室温下約30分で滴下した。これにより、アルコキシ基非含有ポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得た。
142部のMKCシリケートMS51を用いるかわりに、134.9部のMKCシリケートMS51と6部の3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランの混合物を用いた以外は製造例1−1と同様にして、アルコキシ基非含有ポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得た。
1Lコルベンにイオン交換水835.9部と25%アンモニア水9.7部を仕込み、混合した。得られた溶液を攪拌しながら水冷し、溶液の温度が26℃になったところで、テトラメトキシシラン152部を約3分で滴下した。液温が約40℃まで上昇したが、そのまま1時間攪拌を続けた。得られた溶液をろ紙(アドバンテック東洋社製 No.2定性ろ紙)でろ過して無色透明なポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得た。
100mLコルベンにイオン交換水75.1部、25%アンモニア水1.2部を仕込み、攪拌した。得られた溶液にテトラメトキシシラン13.7部を約3分で滴下した。1時間攪拌したあと、ビニルトリメトキシシラン0.67部とメタノール0.67部の混合溶液を滴下した。滴下後、さらに1.5時間攪拌し、得られた溶液をろ紙(アドバンテック東洋社製 No.2定性ろ紙)でろ過して無色透明なポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得た。
100mLコルベンにイオン交換水83.4部、25%アンモニア水1.4部を仕込み、攪拌した。得られた溶液にテトラメトキシシラン15.2部とビニルトリメトキシシラン0.74部とメタノール0.74部の混合溶液を約3分で滴下した。滴下後、3時間攪拌し、得られた溶液をろ紙(アドバンテック東洋社製 No.2定性ろ紙)でろ過して無色透明なポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得た。
100mLコルベンにイオン交換水32.9部、メタノール16.5部、25%アンモニア水1.4部を仕込み、攪拌した。得られた溶液にMKCシリケートMS51 10部とメタノール10部の混合溶液を約25分で滴下した。滴下後、1時間攪拌し、得られた溶液をろ紙(アドバンテック東洋社製 No.2定性ろ紙)でろ過して無色透明なポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得た。
100mLコルベンにイオン交換水32.9部、25%アンモニア水1.4部を仕込み、攪拌した。得られた溶液にMKCシリケートMS51 9.5部とビニルトリメトキシシラン0.5部とメタノール10部の混合溶液を20分で滴下した。滴下後、1時間攪拌し、得られた溶液をろ紙(アドバンテック東洋社製 No.2定性ろ紙)でろ過して無色透明なポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得た。
反応容器中にMKCシリケートMS51 1224部、アルミキレートD 49.9部、および、エキネンF6 3279.8部を添加した。得られた混合物を40℃で撹拌しながら、さらに該反応容器にイオン交換水 4592.2部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、得られた混合物を40℃で2時間撹拌した。これにより、ポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液を得た。
水性有機バインダーとして、以下のものを用いた。
・アニオンエマルション:
サイデン化学社製、メチルメタクリレート/n−ブチルアクリレート/アクリル酸=50/49/1(不揮発分質量比)、平均粒子径:100nm、pH:9.0、中和剤:アンモニア水、不揮発分濃度:50%
・ノニオンディスパージョン:
三井化学ポリウレタン社製 商品名「タケラック W−635」(ウレタンディスパージョン)、不揮発分濃度:35.8%
・アニオンディスパージョン:
Bayer MaterialScience AG社製、商品名「バイヒドロールXP2470」(アクリルポリオール)、不揮発分濃度:45%
・アニオン水溶性樹脂:
アクリルポリオール(水酸基価:140 酸価:114 ガラス転移温度(Tg):50℃)、pH:7.4、中和剤:アンモニア水、不揮発分濃度:30%
粘性調整剤として、以下のものを用いた。
・ウレタン系非イオン性粘性調整剤:
アデカノールUH−814N(ADEKA社製 ポリエーテルポリオール系ウレタンポリマー 濃度:30質量%)をブチルセロソルブで希釈して得た18質量%の溶液
・疎水変性エトキシレートアミノプラスト非イオン性粘性調整剤
商品名「Optiflo H600VF」(ロックウッドアディティブズ社製 濃度:15質量%)
・セルロース系非イオン性粘性調整剤
商品名「HECダイセルSP600N」(ダイセル化学工業社製 ヒドロキシエチルセルロース、粉体)の3質量%水溶液53.3gに0.03gの25%アンモニア水を添加して得た3質量%の溶液
・層状化合物系非イオン性粘性調整剤
商品名「BENTONE HD」(エレメンティスジャパン社製、無機、固体)の3質量%水分散体
・アニオン性粘性調整剤
商品名「プライマル ASE‐60」(ローム・アンド・ハース・ジャパン社製、濃度:28質量%)を水で希釈して得た14質量%の溶液
表3〜5に記載の配合で成分(A)〜(C)およびその他の成分を混合することにより、無機有機複合コーティング組成物1〜14を得た。混合途中において、成分(C)以外の成分を含む組成物の粘度を測定した。また、得られた無機有機複合コーティング組成物の不揮発分濃度および粘度を測定した。さらに、無機有機複合コーティング組成物の混合安定性および貯蔵安定性を以下のようにして評価した。結果を表3〜5に示す。
無機有機複合コーティング組成物の調製時において、問題がなければ○と判定した。
<貯蔵安定性>
無機有機複合コーティング組成物を調製し、2週間室温で放置した後、以下の判定基準に従って該コーティング組成物の状態を目視で判定した。
○:コーティング組成物に状態変化が観察されない
×:コーティング組成物に状態変化(粘度上昇、沈降、分離、析出物発生の有無等)が観察される
被塗装物に対するスプレー塗装が可能であり、塗装後の塗膜に問題がない場合を○と判定した。また、被塗装物に対するスプレー塗装ができないか、または、塗装後の塗膜に問題(タレ、液ヨリ(塗装面積よりも乾燥後の塗膜面積が小さくなる現象))が認められる場合を×と判定した。
表6に記載の配合で各成分を混合することにより、比較コーティング組成物1〜6を得た。混合途中において、成分(C)以外の成分を含む組成物の粘度を測定した。また、得られた無機有機複合コーティング組成物の不揮発分濃度および粘度を測定した。さらに、混合安定性および貯蔵安定性を実施例と同様にして評価した。結果を表6に示す。
Claims (9)
- (A)アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液と、
(B)水性有機バインダーと、
(C)非イオン性粘性調整剤と
を含む、無機有機複合コーティング組成物。 - 前記無機有機複合コーティング組成物の不揮発分濃度が、5〜50質量%であり、粘度カップNK‐2を用いて25℃で測定した粘度が14〜60秒である、請求項1に記載の無機有機複合コーティング組成物。
- 前記無機有機複合コーティング組成物から、(C)非イオン性粘性調整剤を除いた組成物の粘度カップNK‐2を用いて25℃で測定した粘度が13秒以下である、請求項2に記載の無機有機複合コーティング組成物。
- 前記(A)ポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液が、アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液を塩基に加えて得られる溶液である、請求項1〜3のいずれかに記載の無機有機複合コーティング組成物。
- 前記(A)ポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液が、アルコキシシラン化合物を、塩基性触媒を含む水または水と親水性有機溶媒との混合溶媒中に添加して得られる溶液である、請求項1〜3のいずれかに記載の無機有機複合コーティング組成物。
- 前記(B)水性有機バインダーが、アニオン性またはノニオン性である、請求項1〜5のいずれかに記載の無機有機複合コーティング組成物。
- アルコキシシラン化合物、親水性有機溶媒、該アルコキシシラン化合物が有するアルコキシ基の当量(モル)以上の水、および、酸性触媒を混合することにより、アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液を得る工程、
該アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの酸性溶液を塩基に添加して、アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得る工程、および、
該アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液と、水性有機バインダーと、非イオン性粘性調整剤とを混合する工程
を含む、無機有機複合コーティング組成物の製造方法。 - アルコキシシラン化合物を、塩基性触媒を含む水または水と親水性有機溶媒との混合溶媒中に添加して、アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液を得る工程、および、
該アルコキシ基を実質的に有さないポリヒドロキシシロキサンの塩基性溶液と、水性有機バインダーと、非イオン性粘性調整剤とを混合する工程
を含む、無機有機複合コーティング組成物の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の無機有機複合コーティング組成物から形成される、無機有機複合コーティング膜。
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