JP2009115152A - 防振連結ロッド - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンパー取付用ステイの剛性を上げることでダンパーの周波数ずれを抑制する。
【解決手段】ロッド本体16の本体連結部22にダンパー取付用のステイ36を設ける。本体連結部22を断面略コの字状に形成するとともに、その上面部22Cを幅方向の一方側に張り出すように広がる左右非対称に形成する。ステイ36には、本体連結部22に交差して延びる本体板部52の側縁部から補強壁部54を立設する。該補強壁部を、第1筒状部側の側縁部52Aにおける第1補強壁部54A及び第2補強壁部54Bと、第2筒状部側の側縁部52Bにおける第3補強壁部54Cとの3つで構成し、第1筒状部側の側縁部52Aでは、第1補強壁部54Aと第2補強壁部54Bとその間の第1側縁部部分52A1との3辺で本体連結部22に溶接し、第2筒状部側の側縁部52Bでは、第3補強壁部52Cと第2側縁部部分52B2との2辺で本体連結部22に溶接する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車のエンジンを車体に対して防振しながら連結するトルクロッド等として用いることのできる防振連結ロッドに関するものである。
自動車の車体と振動発生源であるエンジンとの間には、エンジンのロール方向の動きや振動を抑制するためにトルクロッドと称される防振連結ロッドが設けられている。かかる防振連結ロッドは、一般に、長手方向の両端部に筒状部を持つロッド本体と、内筒とゴム状弾性部を備えてロッド本体の各筒状部内に設けられた一対の防振ブッシュとを備えてなり、前記内筒を取付部材としてエンジンや車体に取り付けられる(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2005−299898号公報
上記のような防振連結ロッドにおいては、ロッド自体が共振することによる振動が問題となることがある。このような振動を抑制するためには、ロッド本体にダイナミックダンパーを取り付けて、該ダンパーの共振周波数で防振連結ロッドの共振を打ち消すことが実用的である。その場合、ロッド本体にダンパー取付用のステイを設けて、該ステイにダイナミックダンパーが固定される。ここにおいて、ステイの剛性が低いと、ダイナミックダンパー単体での周波数特性とロッド取付時での周波数特性がばらついてしまい、防振連結ロッドの共振周波数を十分に打ち消すことができなくなる。そのため、かかるダンパーの周波数ずれを抑制するために、ステイの剛性を高くすることが求められるが、周辺部品との位置関係によるロッド本体やステイの形状規制、コスト及び重量などを考慮しつつ、周波数ずれを抑制し得るステイ剛性を確保することは容易ではない。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ステイの剛性を上げることでダンパーの周波数ずれを抑制した防振連結ロッドを提供することを目的とする。
本発明に係る防振連結ロッドは、長手方向の一端部に設けられた第1筒状部と、長手方向の他端部に設けられた第2筒状部と、前記第1筒状部と第2筒状部を連結する本体連結部とからなるロッド本体と、前記第1筒状部内に設けられた第1防振ブッシュと、前記第2筒状部内に設けられた第2防振ブッシュと、を備えてなる防振連結ロッドにおいて、前記本体連結部にダンパー取付用のステイが設けられたものである。前記本体連結部は、前記ステイが固定される第1面部と該第1面部の両側縁から立設された一対の側面部とからなる断面略コの字状をなし、前記第1面部が、前記第1筒状部から前記第2筒状部に向かって幅方向の一方側に張り出すように広がる形状に形成されている。また、前記ステイは、前記本体連結部の長手方向に交差して延びて前記第1面部に固定される本体板部と、該本体板部の側縁部から立設された補強壁部とを備えてなり、前記補強壁部が、前記本体板部の前記第1筒状部側の側縁部において前記本体連結部を挟んだ両側に設けられた第1補強壁部及び第2補強壁部と、前記本体板部の前記第2筒状部側の側縁部において前記第1面部の張り出し側とは反対側の側縁部に設けられた第3補強壁部との3つの補強壁部で構成されている。そして、前記ステイが、前記本体板部の前記第1筒状部側の側縁部では、前記第1補強壁部と第2補強壁部の対向する一対の縁部と、該一対の縁部間に挟まれた前記本体板部の第1側縁部部分との3辺で前記本体連結部に溶接されるとともに、前記本体板部の前記第2筒状部側の側縁部では、前記第3補強壁部の縁部と該縁部に連なる前記本体板部の第2側縁部部分との2辺で前記本体連結部に溶接されている。
このように上記防振連結ロッドでは、本体板部からなるステイの側縁部に3つの補強壁部を設けた上で、本体板部の一方側の側縁部では第1及び第2の2つの補強壁部とその間の第1側縁部部分との3辺で本体連結部に溶接するとともに、本体板部の他方側の側縁部では第3補強壁部と第2側縁部部分との2辺で本体連結部に溶接している。そのため、第1筒状部から第2筒状部に向かって幅方向の一方側に張り出すように広がる左右非対称の本体連結部でありながら、上記3つの補強壁部と特有の溶接構成により、ステイの剛性を高くすることができ、従って、ダンパーの周波数ずれを抑制することができる。
上記防振連結ロッドにおいては、前記第1補強壁部と前記第1側縁部部分との間、前記第2補強壁部と前記第1側縁部部分との間、及び、前記第3補強壁部と前記第2側縁部部分との間の各側縁部に、切欠凹部が設けられてもよい。このような切欠凹部を設けることで、曲げ加工により補強壁部を立設する際に、上記第1側縁部部分と第2側縁部部分の変形を防いで、これら側縁部部分を平面状に維持することができる。
本発明によれば、上記3つの補強壁部とその特有の溶接構成により、ステイの剛性を上げることができるので、ダンパーの周波数ずれを抑制して、防振連結ロッドの振動を効果的に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る防振連結ロッドであるトルクロッド10を示したものである。トルクロッド10は、自動車の車体と振動発生源であるエンジンとの間に組付けられて、エンジンのロール方向の動きや振動を抑制するものである。
トルクロッド10は、大径の第1筒状部12と小径の第2筒状部14とを長手方向Lの両端部に各別に備えたロッド本体16と、第1筒状部12内に設けられた第1防振ブッシュ18と、第2筒状部14内に設けられた第2防振ブッシュ20とからなる。
ロッド本体16は、上記第1筒状部12と、第2筒状部14と、両筒状部12,14を連結する長手方向Lに延びる本体連結部22とからなる金属製のブラケット部材である。本体連結部22の一端部22Aに第1筒状部12が溶接13(図2,3参照)により固着され、他端部22Bに第2筒状部14が溶接15(図2,3参照)により固着されている。第1筒状部12と第2筒状部14は、両者の軸O1,O2がロッド本体16の長手方向Lに略垂直に設けられた円筒状部である。また、各々の軸O1,O2に垂直な平面が互いに直交するように設けられており、これにより、エンジンのロール方向の振動を効果的に抑制できるように構成されている。
第1防振ブッシュ18は、第1筒状部12の内周面に圧入嵌合された第1外筒24と、第1筒状部12内に軸平行かつ同軸状に配された第1内筒26と、第1外筒24と第1内筒26の間に介設されたゴム弾性体からなる第1ゴム状弾性部28とよりなる。第1内筒26は、車体とエンジンのいずれか一方、例えばエンジン側に連結される。
第2防振ブッシュ20は、第2筒状部14の内周面に圧入嵌合された第2外筒30と、第2筒状部14内に軸平行かつ同軸状に配された第2内筒32と、第2外筒30と第2内筒32の間に介設されたゴム弾性体からなる第2ゴム状弾性部34とよりなる。第2内筒32は、車体のエンジンのいずれか他方、例えば車体側に連結される。
ロッド本体16の本体連結部22には、ダンパー取付用のステイ36が設けられており、このステイ36に、質量体38を持つダイナミックダンパー40が取り付けられている。ダイナミックダンパー40は、質量体38と、取付プレート42と、両者を連結するゴム状弾性体44とからなり、取付プレート42を介して、リベットなどの固定手段46により、ステイ36の上面に固定されており、ゴム状弾性体44を介して質量体38が共振することによりロッド本体16に発生する振動を抑制するものである。
図2〜6に示すように、ロッド本体16の本体連結部22は、金属板のプレス加工によって、ステイ36が固定される上面部(第1面部に相当)22Cと、該上面部22Cの両側縁から下方に垂直に立設された左右一対の側面部22D,22Eとからなる断面略コの字状に形成されている。
上面部22Cは、図2に示すように、第1筒状部12から第2筒状部14に向かって幅方向Wの一方側に張り出すように広がる形状に形成されている。すなわち、上面部22Cは、第1筒状部12側の端部22Aで最も幅が狭く、そこから第2筒状部14に向かって徐々に幅が広くなって、第2筒状部14で最も幅が広く形成されており、しかも、幅方向Wの一方側の側面部22Dが長手方向Lに平行に延びるのに対し、幅方向Wの他方側の側面部22Eが長手方向Lに対して幅方向Wの外側に傾斜して延び、これにより当該他方側において張り出し形状となるように形成されている。これにより、周辺部品との干渉を防止しながら、第2筒状部14との間での溶接15の面積が幅広く確保されている。
側面部22D,22Eは、図3に示すように、第2筒状部14から第1筒状部12に向かって徐々に高くなるように形成されており、これにより、第1筒状部12との間での溶接13の面積が幅広く確保されている。
図3,4に示すように、本体連結部22の内部には、一対の側面部22D,22E間を掛け渡すように補強金具48が設けられている。補強金具48は、両側面部22D,22Eの下縁部に沿って設けられ、図4に示すように本体連結部22に対して溶接50により固着されている。
図5〜8に示すように、ステイ36は、本体連結部22の長手方向Lに交差して延びる本体板部52と、本体板部52の両側縁部52A,52Bから下方に垂直に立設された補強壁部54とからなり、金属板のプレス加工により形成されている。
本体板部52は、本体連結部22の長手方向Lに垂直に交差して延びる細長い平板状部材であり、その中央部において上面部22Cに固定されている。本体板部52の長手方向Mの両端部には、上記固定手段46が挿通される円形の取付孔56が設けられている。
補強壁部54は、本体板部52の第1筒状部12側の側縁部52Aにおいて本体連結部22を挟んだ左右両側に設けられた第1補強壁部54A及び第2補強壁部54Bと、本体板部52の第2筒状部14側の側縁部52Bにおいて上面部22Cの張り出し側とは反対側の側縁部52B1に設けられた第3補強壁部52Cとの、3つの補強壁部で構成されている(図7参照)。
図5,6に示すように、補強壁部54は、本体連結部22の側面部22D,22Eの断面形状に沿うように設けられており、これら側面部22D,22Eに衝合する長手方向Mの中央側部分54Xで高く、長手方向Mの端部側部分54Yで低く設定されている(図8参照)。なお、第1補強壁部54Aと第3補強壁部54Cは、本体板部52を挟んでその幅方向に対向して設けられている。
ステイ36は、図5,7に示すように、本体板部52の第1筒状部側の側縁部52Aでは、第1補強壁部54Aと第2補強壁部54Bの対向する一対の縁部54A1,54B1と、その間に挟まれた本体板部52の第1側縁部部分52A1との3辺で、本体連結部22に溶接されている。すなわち、第1補強壁部54Aの縁部54A1とこれに衝合される側面部22Dとの間の縦溶接部58Aと、第2補強壁部54Bの縁部54B1とこれに衝合される側面部22Eとの間の縦溶接部58Bと、第1側面部部分52A1とこれに重合される上面部22Cとの間の横溶接部58Cとの、側面視コの字状をなす3つの溶接部で溶接されている。
また、図6,7に示すように、ステイ36は、本体板部52の第2筒状部側の側縁部52Bでは、第3補強壁部54Cの縁部54C1と、該縁部54C1に連なる本体板部52の第2側縁部部分52B2との2辺で前記本体連結部に溶接されている。すなわち、第3補強壁部54Cの縁部54C1とこれに衝合される側面部22Dとの間の縦溶接部60Aと、第2側面部部分52B2とこれに重合される上面部22Cとの間の横溶接部60Bとの、側面視L字状をなす2つの溶接部で溶接されている。
図8(b)に示すように、第1側縁部部分52A1の両側、すなわち、第1補強壁部54Aと第1側縁部部分52A1との間、及び第2補強壁部54Bと第1側縁部部分52A1との間の側縁部52Aには、平面視U字状の切欠凹部62がそれぞれ設けられている。これにより、第1側縁部部分52A1は、ステイ36の幅方向外向きに突出する舌片状に形成されている。また、第3補強壁部54Cと第2側縁部部分52B2との間の側縁部52Bにも、平面視U字状の切欠凹部62が設けられている。
以上よりなる本実施形態であると、ステイ36の本体板部52の側縁部52A,52Bに3つの補強壁部54A,54B,54Cを設けた上で、上記特有の溶接部58A〜C,60A〜Bでステイ36を本体連結部22に溶接したので、第1筒状部12から第2筒状部14に向かって幅方向Wの一方側に張り出すように広がる左右非対称の本体連結部22でありながら、ステイ36の剛性を高くすることができる。しかも、この構成であると、大幅なコストアップを伴うことなく、上記剛性を確保することができる。よって、安価にステイ36の剛性を上げることができ、ダンパーの周波数ずれを効果的に抑制して、トルクロッド10の振動を抑えることができる。
また、各補強壁部54A〜Cの根元部に切欠凹部62を設けたので、プレス加工により補強壁部54A〜Cを立設する際に、隣接した第1側縁部部分52A1と第2側縁部部分52B2の変形を防いで、これら側縁部部分52A1,52B2を平面状に維持することができる(図8(a)及び(c)参照)。そのため、これら側縁部部分52A1,52B2と上面部22Cとが隙間なく重合されるので、確実な溶接固定を行うことができる。
本発明は、自動車のトルクロッドとして好適に用いられるが、トルクロッド以外にも、スタビリンクロッド、サスペンションロッドなど、種々の防振連結ロッドとして適用可能である。
実施形態に係る防振連結ロッドの側面図 同防振連結ロッドのロッド本体の平面図 同ロッド本体の側面図 同ロッド本体の底面図 図3のV−V線断面図 図3のVI−VI線断面図 同ロッド本体の要部拡大平面図 (a)は同ロッド本体に取り付けられるステイの正面図、(b)は底面図、(c)は側面図
符号の説明
10…トルクロッド(防振連結ロッド)
12…第1筒状部
14…第2筒状部
16…ロッド本体
18…第1防振ブッシュ
20…第2防振ブッシュ
22…本体連結部、22A…一端部、22B…他端部
22C…上面部(第1面部)、22D,22E…側面部
36…ステイ
52…本体板部、52A…第1筒状部側の側縁部、52A1…第1側縁部部分、52B…第2筒状部側の側縁部、52B1…張り出し側とは反対側の側縁部、52B2…第2側縁部部分
54…補強壁部、54A…第1補強壁部、54A1…第1補強壁部の縁部、54B…第2補強壁部、54B1…第2補強壁部の縁部、54C…第3補強壁部、54C1…第3補強壁部の縁部
62…切欠凹部
L…長手方向
W…幅方向

Claims (2)

  1. 長手方向の一端部に設けられた第1筒状部と、長手方向の他端部に設けられた第2筒状部と、前記第1筒状部と第2筒状部を連結する本体連結部とからなるロッド本体と、
    前記第1筒状部内に設けられた第1防振ブッシュと、
    前記第2筒状部内に設けられた第2防振ブッシュと、
    を備えてなる防振連結ロッドにおいて、
    前記本体連結部にダンパー取付用のステイが設けられ、
    前記本体連結部は、前記ステイが固定される第1面部と該第1面部の両側縁から立設された一対の側面部とからなる断面略コの字状をなし、前記第1面部が、前記第1筒状部から前記第2筒状部に向かって幅方向の一方側に張り出すように広がる形状に形成され、
    前記ステイは、前記本体連結部の長手方向に交差して延びて前記第1面部に固定される本体板部と、該本体板部の側縁部から立設された補強壁部とを備えてなり、
    前記補強壁部が、前記本体板部の前記第1筒状部側の側縁部において前記本体連結部を挟んだ両側に設けられた第1補強壁部及び第2補強壁部と、前記本体板部の前記第2筒状部側の側縁部において前記第1面部の張り出し側とは反対側の側縁部に設けられた第3補強壁部との3つの補強壁部で構成され、
    前記ステイが、前記本体板部の前記第1筒状部側の側縁部では、前記第1補強壁部と第2補強壁部の対向する一対の縁部と、該一対の縁部間に挟まれた前記本体板部の第1側縁部部分との3辺で前記本体連結部に溶接されるとともに、前記本体板部の前記第2筒状部側の側縁部では、前記第3補強壁部の縁部と該縁部に連なる前記本体板部の第2側縁部部分との2辺で前記本体連結部に溶接された、
    ことを特徴とする防振連結ロッド。
  2. 前記第1補強壁部と前記第1側縁部部分との間、前記第2補強壁部と前記第1側縁部部分との間、及び、前記第3補強壁部と前記第2側縁部部分との間の各側縁部に、切欠凹部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の防振連結ロッド。
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