JP2009127794A - 自動変速機 - Google Patents
自動変速機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009127794A JP2009127794A JP2007305482A JP2007305482A JP2009127794A JP 2009127794 A JP2009127794 A JP 2009127794A JP 2007305482 A JP2007305482 A JP 2007305482A JP 2007305482 A JP2007305482 A JP 2007305482A JP 2009127794 A JP2009127794 A JP 2009127794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- oil
- lubricating oil
- differential
- automatic transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、変速機ケース内に変速機構と差動装置とを備える自動変速機において、オイル漏れのおそれがなく、また、レイアウトも悪化させずに、油圧制御装置からのオイルを確実に差動装置側に案内して、差動装置等の焼き付きを防止できる自動変速機を提供することを目的とする。
【解決手段】ケース油路21の中間部には、カウンター軸2の軸内を軸方向に貫通する略円筒形状の管状部材23を連結している。この管状部材23は、カウンター軸2内でオイルを流動させるオイル通路であり、その両端をギアケーシング13の窪み部13eとフロントカバー12の窪み部12eに、それぞれ差し込み固定されて、ギアケーシング13とフロントカバー12の間で固定される。
【選択図】図2
【解決手段】ケース油路21の中間部には、カウンター軸2の軸内を軸方向に貫通する略円筒形状の管状部材23を連結している。この管状部材23は、カウンター軸2内でオイルを流動させるオイル通路であり、その両端をギアケーシング13の窪み部13eとフロントカバー12の窪み部12eに、それぞれ差し込み固定されて、ギアケーシング13とフロントカバー12の間で固定される。
【選択図】図2
Description
この発明は、自動変速機に関し、特に、変速機ケース内に変速機構と差動装置とを備え、油圧制御装置から供給されるオイルを利用して差動装置の潤滑性を高める自動変速機に関する。
従来より、横置きエンジン用の自動変速機が知られている。この種の自動変速機では、一般に、変速機ケース内に変速機構と差動装置を収容している。
このように、差動装置を変速機ケース内に収容するものは、スポーツ走行時における差動装置の焼き付きを防止するため、変速機ケース内のオイルを差動装置に案内して差動装置の潤滑性を高める必要がある。
例えば、下記特許文献1では、カウンター軸上に設置されたカウンタードリブンギアの掻き揚げオイルを利用して、差動装置内にオイルを案内する自動変速機が開示されている。
しかし、常時、ギアの掻き揚げオイルを利用して差動装置の潤滑を行なうと、ギアのオイル攪拌抵抗が増加して、燃費が悪化するという問題がある。
そこで、例えば、下記特許文献2の自動変速機のように、油圧制御装置を利用して、スポーツ走行時等にはオイル流量を増加させて、定常走行時等にはオイル流量を減少させることで、差動装置の焼き付きを防止しつつ、ギアのオイル攪拌抵抗を低減するものが提案されている。
確かに、特許文献2に記載されている自動変速機のように、油圧制御装置を利用することで、変速機ケース内のオイル量を変化させることができるため、差動装置の焼き付き防止と、ギアのオイル攪拌抵抗の低減といった効果を得られるように思える。
しかし、単に、ギアの掻き揚げオイルを利用して、差動装置を潤滑するように構成しても、掻き揚げたオイルが何処に飛散されるか分からないため、確実に差動装置の焼き付きを防止できない可能性がある。
また、油圧制御装置を構成するバルブボディーは、変速機ケースの変速機構側下面等に設置されているため、単にオイル量を増加しても、変速機構側のオイル量が増加するだけで、大径のファイナルリングギアを越えて差動装置側にオイルを供給できないおそれもある。
こうしたことから、例えば、別途パイピングを設けて、変速機ケースの外側を迂回して、油圧制御装置と差動装置を連結する構造を採用することが考えられる。
しかし、変速機ケースの外側にパイピングを設けると、オイル漏れのおそれが生じ、また、レイアウトスペースが悪化するという問題が生じる。
そこで、本発明は、変速機ケース内に変速機構と差動装置とを備える自動変速機において、オイル漏れのおそれがなく、また、レイアウトも悪化させずに、油圧制御装置からのオイルを確実に差動装置側に案内して、差動装置等の焼き付きを防止できる自動変速機を提供することを目的とする。
この発明の自動変速機は、変速機構と、流体伝動装置と、前記変速機構を収容する第一ケースと、前記流体伝動装置を収容して前記第一ケースと連結される第二ケースと、一方端が第一ケースで支持され、他方端が第二ケースで支持される差動装置と、該差動装置を駆動するドライブギアが固設されて、一方端が第一ケースで支持されて、他方端が第二ケースで支持される駆動軸とを、備える自動変速機であって、前記第一ケースに設置されて前記差動装置へ潤滑油を供給する油圧制御装置と、該油圧制御装置から潤滑油を差動装置の他方端側へ導く潤滑油路とを備え、該潤滑油路を、前記第一ケース側から前記駆動軸内を挿通して前記第二ケース側へ連絡するように設定したものである。
上記構成によれば、油圧制御装置から差動装置へ潤滑油を導く潤滑油路は、第一ケース側から駆動軸内を挿通して、第二ケース側へ連絡するように設定されることになる。
このため、潤滑油路を、駆動軸の内部というデッドスペースを有効に利用して、短く且つコンパクトに設置しつつ、油圧制御装置から供給される潤滑油を第二ケース側に供給することができる。
このため、潤滑油路を、駆動軸の内部というデッドスペースを有効に利用して、短く且つコンパクトに設置しつつ、油圧制御装置から供給される潤滑油を第二ケース側に供給することができる。
この発明の一実施態様においては、前記駆動軸が、軸内を貫通する軸芯穴を備え、前記潤滑油路を、該軸芯穴を挿通して、両端を前記第一ケース及び第二ケースに固定される管状部材で構成したものである。
上記構成によれば、潤滑油路は、駆動軸とは別体の第一ケース及び第二ケースに固定される管状部材で構成されることになる。
このため、潤滑油路は、駆動軸が回転駆動される場合でも、固定された状態を維持するため、潤滑油路からオイル漏れが生じることがなく、確実に潤滑油を第二ケース側に供給できる。
また、駆動軸に対しても、シール部材等も別途設ける必要がないため、駆動軸に回転抵抗が生じることがない。
よって、駆動軸内部を利用して潤滑油路を配置する場合であっても、オイル漏れを防いで、駆動軸を円滑に回転させることができる。
上記構成によれば、潤滑油路は、駆動軸とは別体の第一ケース及び第二ケースに固定される管状部材で構成されることになる。
このため、潤滑油路は、駆動軸が回転駆動される場合でも、固定された状態を維持するため、潤滑油路からオイル漏れが生じることがなく、確実に潤滑油を第二ケース側に供給できる。
また、駆動軸に対しても、シール部材等も別途設ける必要がないため、駆動軸に回転抵抗が生じることがない。
よって、駆動軸内部を利用して潤滑油路を配置する場合であっても、オイル漏れを防いで、駆動軸を円滑に回転させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記差動装置に固設されて前記ドライブギアと噛合するリングギアを備え、前記潤滑油路には、該ドライブギアとリングギアとの噛み合い部に向けて潤滑油を噴射する潤滑油噴射手段を設けたものである。
上記構成によれば、潤滑油噴射手段から、ドライブギアとリングギアとの噛み合い部に向けて、潤滑油が噴射されることになる。
このため、ドライブギアとリングギアとの噛み合い部の潤滑性を高めることができる。
よって、ギアによる掻き揚げオイルが少ない場合であっても、ドライブギアとリングギアとの噛み合い部の焼き付きを防止することができる。
上記構成によれば、潤滑油噴射手段から、ドライブギアとリングギアとの噛み合い部に向けて、潤滑油が噴射されることになる。
このため、ドライブギアとリングギアとの噛み合い部の潤滑性を高めることができる。
よって、ギアによる掻き揚げオイルが少ない場合であっても、ドライブギアとリングギアとの噛み合い部の焼き付きを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記潤滑油路には、前記差動装置のピニオン軸に向けて潤滑油を噴射する潤滑油噴射手段を設けたものである。
上記構成によれば、潤滑油噴射手段から、差動装置のピニオン軸に向けて、潤滑油が噴射されることになる。
このため、差動装置のピニオン軸の潤滑性を高めることができる。
よって、ギアによる掻き揚げオイルが少なくても、差動装置の焼き付きを防止することができる。
上記構成によれば、潤滑油噴射手段から、差動装置のピニオン軸に向けて、潤滑油が噴射されることになる。
このため、差動装置のピニオン軸の潤滑性を高めることができる。
よって、ギアによる掻き揚げオイルが少なくても、差動装置の焼き付きを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記駆動軸の一方端が、第一軸受を介して前記第一ケースで支持されて、前記駆動軸の他方端が、第二軸受を介して前記第二ケースで支持されたものであって、前記管状部材には、第一軸受及び第二軸受に向けて、潤滑油を供給する潤滑油供給口を設けたものである。
上記構成によれば、管状部材の潤滑油供給口から、第一軸受及び第二軸受に向けて、潤滑油が供給されることになる。
このため、管状部材を利用して、駆動軸を支持する第一軸受と第二軸受の潤滑性を高めることができる。
よって、駆動軸の第一軸受と第二軸受の焼き付きを防止することができる。
上記構成によれば、管状部材の潤滑油供給口から、第一軸受及び第二軸受に向けて、潤滑油が供給されることになる。
このため、管状部材を利用して、駆動軸を支持する第一軸受と第二軸受の潤滑性を高めることができる。
よって、駆動軸の第一軸受と第二軸受の焼き付きを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記潤滑油路には、前記第二ケースに設置されて、供給される潤滑油を分配する分配機構を設けたものである。
上記構成によれば、分配機構によって、供給された潤滑油を第二ケース側で一旦溜めてから、潤滑が必要な箇所に分配することになる。
このため、潤滑油を供給しにくい第二ケース側の潤滑箇所に対して、適切な量で潤滑油を供給することができ、第二ケース側の潤滑箇所の潤滑性を高めることができる。
よって、潤滑が困難な第二ケース側で、少ない潤滑油を効率的に分配して、第二ケース側の潤滑箇所の焼き付きを防止できる。
上記構成によれば、分配機構によって、供給された潤滑油を第二ケース側で一旦溜めてから、潤滑が必要な箇所に分配することになる。
このため、潤滑油を供給しにくい第二ケース側の潤滑箇所に対して、適切な量で潤滑油を供給することができ、第二ケース側の潤滑箇所の潤滑性を高めることができる。
よって、潤滑が困難な第二ケース側で、少ない潤滑油を効率的に分配して、第二ケース側の潤滑箇所の焼き付きを防止できる。
この発明によれば、潤滑油路を、駆動軸の内部というデッドスペースを有効に利用して、短く且つコンパクトに設置しつつ、油圧制御装置から供給される潤滑油を第二ケース側に供給することができる。
よって、本発明は、変速機ケース内に変速機構と差動装置とを備える自動変速機において、オイル漏れのおそれがなく、また、レイアウトも悪化させずに、油圧制御装置からのオイルを確実に差動装置側に案内して、差動装置等の焼き付きを防止できる。
よって、本発明は、変速機ケース内に変速機構と差動装置とを備える自動変速機において、オイル漏れのおそれがなく、また、レイアウトも悪化させずに、油圧制御装置からのオイルを確実に差動装置側に案内して、差動装置等の焼き付きを防止できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は本発明の実施形態に係る自動変速機の概略横断面図、図2は自動変速機の差動装置付近の要部断面図、図3はオイル分配機構であるバンジョウボルトとバンジョウ継手の分解斜視図である。なお、エンジン側を前端側、反エンジン側を後端側として、以下、説明する。
図1に示すように、エンジンEの側方(車幅方向)には、自動変速機Tを配置している。この自動変速機Tは、エンジンEのクランク軸(図示せず)と同一軸上に配置される入力軸1と、入力軸1と並行に配置されるカウンター軸2と、また、これらの軸と並行に配置される車軸3とを備える、いわゆる三軸構成の横置きエンジン用の自動変速機Tである。
この自動変速機Tの入力軸1上には、1速段から6速段、さらには後進段の段位を達成する変速ギアユニット4を設置している。この変速ギアユニット4は、遊星歯車セット、多板クラッチ、多板ブレーキ等から構成しているが、本発明には、直接関与しないため、図1では、外形ライン(一点鎖線)だけで示す。
また、入力軸1の前端位置には、流体伝動装置としてのトルクコンバータCを設置している。このトルクコンバータCも本発明に直接関与しないため、外形ライン(一点鎖線)だけで示す。
入力軸1の中央位置には、変速ギアユニット4で変速された駆動トルクをカウンター軸2側に出力するカウンタードライブギア5を設置している。このカウンタードライブギア5は、変速機ケース側部材である中間壁6によって支持されている。
カウンター軸2上には、カウンタードライブギア5に噛合するカウンタードリブンギア7を設置している。また、このカウンタードリブンギア7の隣接位置には、ファイナルドライブギア8を設置している。
さらに、車軸3上には、差動装置9を設置している。この差動装置9の外周には、ファイナルドライブギア8に噛合するファイナルリングギア10を締結固定している。
この差動装置9は、周知のようにデフケース90と、その内部に設けられるピニオンシャフト91と、複数のベベルギア92…を備えて構成している。
これらの変速ギアユニット4等の構成要素は、変速機ケース11内に収容されている。変速機ケース11は、トルクコンバータCを収容するフロントカバー12と、変速ギアユニット4等を収容するギアケーシング13等によって構成されており、ギアケーシング13の前端側の開口部13aを、フロントカバー12で覆うように締結固定することで、内部を密閉空間Sとなるように構成している。
前述の各軸1,2,3は、このギアケーシング13とフロントカバー12とによって回動自在に軸支されている。
まず、カウンター軸2は、後端部を第一ベアリング部材B1を介してギアケーシング13の第一支持凹部13bに軸支され、前端部を第二ベアリング部材B2を介してフロントカバー12の第二支持凹部12bに軸支されている。また、車軸3も差動装置9において、後端部を第三ベアリング部材B3を介してギアケーシング13の第三支持円筒部13cに軸支され、前端部を第四ベアリング部材B4を介してフロントカバー12の第四支持円筒部12cに軸支されている。
まず、カウンター軸2は、後端部を第一ベアリング部材B1を介してギアケーシング13の第一支持凹部13bに軸支され、前端部を第二ベアリング部材B2を介してフロントカバー12の第二支持凹部12bに軸支されている。また、車軸3も差動装置9において、後端部を第三ベアリング部材B3を介してギアケーシング13の第三支持円筒部13cに軸支され、前端部を第四ベアリング部材B4を介してフロントカバー12の第四支持円筒部12cに軸支されている。
また、ギアケーシング13の下部(図1の紙面背面側)には、油圧制御装置たる略箱形形状のバルブボディー14を設置している。このバルブボディー14は、周知のように、多板ブレーキや多板クラッチに対して作動油(オイル)を供給する油圧制御回路を構成している。
ところで、自動変速機Tは、常時回転する回転体であることから、潤滑性を確保する必要がある。特に、差動装置9においては、スポーツ走行時に大きな作動が生じて、ギアやベアリング部材の焼き付きのおそれがあるため、確実に潤滑性を確保する必要がある。
このため、自動変速機Tでは、自動変速機T内のオイルを、差動装置9等の潤滑が必要な箇所に供給して、ギアやベアリング部材の焼き付きを防ぐ必要がある。
もっとも、自動変速機T内のオイルを単に増加させると、ギアのオイル攪拌抵抗が増加して、燃費悪化を招来するおそれがある。
そこで、本実施形態では、前述のバルブボディー14による油圧制御を利用して、必要な時に、必要な場所に、オイルを供給することで、ギア等の焼き付きを防止しつつ、燃費改善を図るようにしている。
特に、本実施形態では、バルブボディー14からオイルを供給しにくい、フロントカバー12側への供給構造について、特徴的な構造を採用している。そこで、この供給構造について、図2を利用して説明する。
ギアケーシング13の下部に設置したバルブボディー14からは、ギアケーシング13の後端底壁13dに形成した、オイル通路であるケース油路21を通じてオイルが供給される。このケース油路21は、カウンター軸2に略直交方向に延びるように形成されている。
ケース油路21の車軸側端部には、差動装置9の後端側のドライブシャフト31とデフケース90との間にオイルを案内するケース側案内パイプ22を連結している。そして、ケース側案内パイプ22の先端には、ケース側噴射ノズル22aを設けて、差動装置9の後端側にオイルを噴射するように構成している。
また、ケース油路21の中間部には、カウンター軸2の軸内を軸方向に貫通する略円筒形状の管状部材23を連結している。この管状部材23は、カウンター軸2内でオイルを流動させるオイル通路であり、その両端をギアケーシング13の窪み部13eとフロントカバー12の窪み部12eに、それぞれ差し込み固定されて、ギアケーシング13とフロントカバー12の間で固定される。
また、管状部材23は、カウンター軸2に形成した軸芯穴24を挿通することで、カウンター軸2内を貫通するように設置されており、カウンター軸2が回転しても、管状部材23自体は回転しないように構成している。
管状部材23の下流側には、フロントカバー12内をカウンター軸2と略直交方向に延びるカバー油路25を形成している。このカバー油路25は、管状部材23から供給されるオイルを下流側に案内するオイル通路を構成する。
このカバー油路25の車軸側端部には、いわゆるバンジョウ形状のオイル分配機構26を連結している。このバンジョウ形状のオイル分配機構26は、図3に示すように、バンジョウボルト26Aと、バンジョウ継手26Bによって構成している。
まず、バンジョウボルト26Aは、ボルト頭部26Abと、ネジ軸部26Abとを備えている。このうち、ネジ軸部26Abには、軸方向に延びるオイル供給路26Cを形成している。オイル供給路26Cは、下端に開口した流入口26Caを設け、上端側方に開口した流出口26Cbを設けている。また、ネジ軸部26Abの流出口の周囲には、ネジ部26Acよりも一段凹んだ凹部26Dを形成している。
バンジョウ継手26Bは、円筒状の本体部26Baと、放射状に三方に広がる分岐管部26Bb…とを備えている。このうち、本体部26Baの内周面26Bcは、前述のネジ軸部26Abの凹部26Dと共に閉空間を形成して「オイル溜り」(図示せず)を構成するようにしている。また、分岐管部26Bb…はそれぞれ本体部26Bの内周面26Bcまで延びる連通路26E…を形成して、「オイル溜り」のオイルを、それぞれ分岐管部26Bb内に案内するように構成している。
このように構成したバンジョウ形状のオイル分配機構26では、管状部材23を通じてフロントカバー12側(前端部側)に供給されたオイルを、潤滑が必要な箇所に、適切な量で振分けるようにしている。
このオイル分配機構26には、図2、図3に示すように、三つの案内パイプ27,28,29を連結して、オイル潤滑が必要な三箇所に、オイルを案内するように構成している。
まず、一つ目の案内パイプとして、ファイナルドライブギア8とファイナルリングギア10の噛み合い部Zに、オイルを案内する第一案内パイプ27を連結している。この第一案内パイプ27の先端には、噛み合い部Zに向けてオイルを噴射する第一噴射ノズル27aを設けている。
また、二つ目の案内パイプとして、差動装置9のピニオンシャフト91にオイルを案内する第二案内パイプ28を連結している。この第二案内パイプ28の先端にも、ピニオンシャフト91に向けてオイルを噴射する第二噴射ノズル28aを設けている。
さらに、三つ目の案内パイプとして、差動装置9の前端側のドライブシャフト32とデフケース90との間にオイルを案内する第三案内パイプ29を連結している。この第三案内パイプ29の先端にも、差動装置9の前端側にオイルを噴射する第三噴射ノズル29aを設けている。
このように、三つの案内パイプ27,28,29をオイル分配機構26に連結して、各案内パイプで所望の箇所にオイルを供給するように構成することで、大径のファイナルリングギア10があることで、オイル供給が困難なフロントカバー12側でのオイル潤滑を、的確に行なうことができる。
また、管状部材23の両側端部の近傍には、それぞれ、径方向に開口するベアリング潤滑穴23a…を形成している。このベアリング潤滑穴23aは、管状部材23を通じて供給されるオイルの一部を、第一ベアリング部材B1と第二ベアリング部材B2とに案内するように設けている。
この第一ベアリング部材B1と第二ベアリング部材B2は、共に、軸中央側が大径となったテーパーローラベアリングで構成しているため、カウンター軸2が回転すると、ベアリング潤滑穴23a付近に負圧が生じて、オイルが吸い出されることになり、第一ベアリング部材B1と第二ベアリング部材B2に、オイルが供給されることになる。
このように、管状部材23を利用して、オイルを供給することにより、フロンカバー12側での潤滑性だけでなく、カウンター軸2の軸受部(B1,B2)の潤滑性も高めることができる。
次に、このように構成された本実施形態の作用効果について説明する。
この実施形態の自動変速機Tは、ギアケーシング13に設置されたバルブボディー14と、このバルブボディー14から差動装置9側にオイルを案内するオイル通路とを備え、そのオイル通路には、ギアケーシング13側からカウンター軸2内を挿通してフロントカバー12側にオイルを案内する管状部材23を備えている。
この実施形態の自動変速機Tは、ギアケーシング13に設置されたバルブボディー14と、このバルブボディー14から差動装置9側にオイルを案内するオイル通路とを備え、そのオイル通路には、ギアケーシング13側からカウンター軸2内を挿通してフロントカバー12側にオイルを案内する管状部材23を備えている。
これにより、バルブボディー14から差動装置9側へ案内されるオイルは、カウンター軸2内部を通じて、フロントカバー12側に供給されることになる。
このため、オイル通路をカウンター軸2の内部というデッドスペースを有効に利用して、短く且つコンパクトに構成しつつ、バルブボディー14から供給されるオイルを、供給することが困難なフロントカバー12側に確実に供給することができる。
よって、この実施形態によると、変速機ケース11内でオイル通路を構成しつつ、ファイナルリングギア10を避けてオイル通路を構成できるため、オイル漏れのおそれがなく、また、レイアウトも悪化させずに、バルブボディー14からのオイルを確実にフロントカバー12側に案内して、差動装置9等の焼き付きを防止できる。
このため、オイル通路をカウンター軸2の内部というデッドスペースを有効に利用して、短く且つコンパクトに構成しつつ、バルブボディー14から供給されるオイルを、供給することが困難なフロントカバー12側に確実に供給することができる。
よって、この実施形態によると、変速機ケース11内でオイル通路を構成しつつ、ファイナルリングギア10を避けてオイル通路を構成できるため、オイル漏れのおそれがなく、また、レイアウトも悪化させずに、バルブボディー14からのオイルを確実にフロントカバー12側に案内して、差動装置9等の焼き付きを防止できる。
また、この実施形態では、カウンター軸2が軸内を貫通する軸芯穴24を備え、この軸芯穴24を挿通するように管状部材23を設置して、管状部材23をギアケーシング13とフロントカバー12に固定している。
このため、管状部材23は、カウンター軸2が回転駆動される場合でも、固定された状態を維持するため、管状部材23からオイル漏れが生じることがなく、確実にオイルをフロントカバー12側に供給できる。
また、カウンター軸2に対しても、シール部材等も別途設ける必要がないため、カウンター軸2に回転抵抗が生じることがない。
よって、カウンター軸2内を利用してオイル通路を構成する場合であっても、オイル漏れを防いで、カウンター軸2を円滑に回転させることができる。
また、カウンター軸2に対しても、シール部材等も別途設ける必要がないため、カウンター軸2に回転抵抗が生じることがない。
よって、カウンター軸2内を利用してオイル通路を構成する場合であっても、オイル漏れを防いで、カウンター軸2を円滑に回転させることができる。
また、この実施形態では、ファイナルドライブギア8とファイナルリングギア10との噛み合い部Zに向けてオイルを噴射する第一噴射ノズル27aを設けている。
このため、ファイナルドライブギア8とファイナルリングギア10との噛み合い部Zの潤滑性を高めることができる。
よって、ギアによる掻き揚げオイルが少なくても、ファイナルドライブギア8とファイナルリングギア10との噛み合い部Zの焼き付きを防止することができる。
よって、ギアによる掻き揚げオイルが少なくても、ファイナルドライブギア8とファイナルリングギア10との噛み合い部Zの焼き付きを防止することができる。
また、この実施形態では、差動装置9のピニオンシャフト91に向けてオイルを噴射する第二噴射ノズル28aを設けている。
このため、差動装置9のピニオンシャフト91の潤滑性を高めることができる。
よって、ギアによる掻き揚げオイルが少なくても、差動装置9の焼き付きを防止することができる。
このため、差動装置9のピニオンシャフト91の潤滑性を高めることができる。
よって、ギアによる掻き揚げオイルが少なくても、差動装置9の焼き付きを防止することができる。
また、この実施形態では、管状部材23に、第一ベアリング部材B1と第二ベアリング部材B2に向けて、オイルを供給するベアリング潤滑穴23a…を設けている。
このため、カウンター軸2を挿通する管状部材23を利用して、カウンター軸2を支持する第一ベアリング部材B1と第二ベアリング部材B2の潤滑性を高めることができる。
よって、カウンター軸2の第一ベアリング部材B1と第二ベアリング部材B2の焼き付きも防止することができる。
このため、カウンター軸2を挿通する管状部材23を利用して、カウンター軸2を支持する第一ベアリング部材B1と第二ベアリング部材B2の潤滑性を高めることができる。
よって、カウンター軸2の第一ベアリング部材B1と第二ベアリング部材B2の焼き付きも防止することができる。
また、この実施形態では、フロントカバー12に、フロントカバー12側に供給されるオイルを、適切な位置に分配するオイル分配機構26を設置している。
これにより、オイル分配機構26によって、フロントカバー12側に供給されたオイルを、フロントカバー12側で一旦溜めてから、潤滑が必要な箇所に分配することになる。
このため、オイルを供給しにくいフロントカバー12側の潤滑箇所に対して、適切な量でオイルを供給することができ、フロントカバー12側の潤滑箇所の焼き付きを防止できる。
よって、潤滑が困難なフロントカバー12側で、少ないオイルを効率的に分配して、潤滑性を高めることができる。
これにより、オイル分配機構26によって、フロントカバー12側に供給されたオイルを、フロントカバー12側で一旦溜めてから、潤滑が必要な箇所に分配することになる。
このため、オイルを供給しにくいフロントカバー12側の潤滑箇所に対して、適切な量でオイルを供給することができ、フロントカバー12側の潤滑箇所の焼き付きを防止できる。
よって、潤滑が困難なフロントカバー12側で、少ないオイルを効率的に分配して、潤滑性を高めることができる。
以上、この発明の構成と前述の実施形態との対応において、
この発明の変速機構は、実施形態の変速ギアユニット4に対応し、
以下、同様に、
第一ケースは、ギアケーシング13に対応し、
第二ケースは、フロントカバー12に対応し、
ドライブギアは、ファイナルドライブギア8に対応し、
油圧制御装置は、バルブボディー14に対応し、
駆動軸は、カウンター軸2に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる自動変速機に適用する実施形態を含むものである。
この発明の変速機構は、実施形態の変速ギアユニット4に対応し、
以下、同様に、
第一ケースは、ギアケーシング13に対応し、
第二ケースは、フロントカバー12に対応し、
ドライブギアは、ファイナルドライブギア8に対応し、
油圧制御装置は、バルブボディー14に対応し、
駆動軸は、カウンター軸2に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる自動変速機に適用する実施形態を含むものである。
本実施形態では、管状部材23を用いてカウンター軸2内部にオイル通路を設けているが、管状部材23をなくしてカウンター軸2の軸芯穴24自体をオイル通路として利用してもよい。また、カウンター軸2以外でも、差動装置9に設けたファイナルリングギア10を駆動する軸を貫通する穴を利用して、オイル通路としてもよい。
また、この自動変速機Tでは、6速段の変速機を前提に説明したが、その他の段数の自動変速機で、本発明を採用してもよい。
T…自動変速機
1…入力軸
2…カウンター軸
3…車軸
4…変速ギアユニット
9…差動装置
12…フロントカバー
13…ギアケーシング
14…バルブボディー
23…管状部材
1…入力軸
2…カウンター軸
3…車軸
4…変速ギアユニット
9…差動装置
12…フロントカバー
13…ギアケーシング
14…バルブボディー
23…管状部材
Claims (6)
- 変速機構と、流体伝動装置と、前記変速機構を収容する第一ケースと、
前記流体伝動装置を収容して前記第一ケースと連結される第二ケースと、
一方端が第一ケースで支持され、他方端が第二ケースで支持される差動装置と、
該差動装置を駆動するドライブギアが固設されて、一方端が第一ケースで支持されて、他方端が第二ケースで支持される駆動軸とを、備える自動変速機であって、
前記第一ケースに設置されて前記差動装置へ潤滑油を供給する油圧制御装置と、
該油圧制御装置から潤滑油を差動装置の他方端側へ導く潤滑油路とを備え、
該潤滑油路を、前記第一ケース側から前記駆動軸内を挿通して前記第二ケース側へ連絡するように設定した
自動変速機。 - 前記駆動軸が、軸内を貫通する軸芯穴を備え、
前記潤滑油路を、該軸芯穴を挿通して、両端を前記第一ケース及び第二ケースに固定される管状部材で構成した
請求項1記載の自動変速機。 - 前記差動装置に固設されて前記ドライブギアと噛合するリングギアを備え、
前記潤滑油路には、該ドライブギアとリングギアとの噛み合い部に向けて潤滑油を噴射する潤滑油噴射手段を設けた
請求項2記載の自動変速機。 - 前記潤滑油路には、前記差動装置のピニオン軸に向けて潤滑油を噴射する潤滑油噴射手段を設けた
請求項2記載の自動変速機。 - 前記駆動軸の一方端が、第一軸受を介して前記第一ケースで支持されて、
前記駆動軸の他方端が、第二軸受を介して前記第二ケースで支持されたものであって、
前記管状部材には、第一軸受及び第二軸受に向けて、潤滑油を供給する潤滑油供給口を設けた
請求項2記載の自動変速機。 - 前記潤滑油路には、前記第二ケースに設置されて、供給される潤滑油を分配する分配機構を設けた
請求項2記載の自動変速機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007305482A JP2009127794A (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | 自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007305482A JP2009127794A (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | 自動変速機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009127794A true JP2009127794A (ja) | 2009-06-11 |
Family
ID=40818931
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007305482A Pending JP2009127794A (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | 自動変速機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009127794A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010137203A1 (ja) | 2009-05-27 | 2010-12-02 | パナソニック株式会社 | 通信装置および信号処理方法 |
| CN102853064A (zh) * | 2011-06-29 | 2013-01-02 | 丰田自动车株式会社 | 差速器齿轮单元的润滑结构 |
| KR101566695B1 (ko) | 2013-07-25 | 2015-11-06 | 현대 파워텍 주식회사 | 자동변속기 |
| JP2016023796A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | マツダ株式会社 | 変速機の潤滑装置 |
| JP2016023797A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | マツダ株式会社 | 変速機の潤滑装置 |
| JP2018063037A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | トヨタ自動車株式会社 | 動力伝達装置の油路構造 |
| JP2019015393A (ja) * | 2017-07-11 | 2019-01-31 | 株式会社ジェイテクト | 回転装置 |
| CN109424731A (zh) * | 2017-08-21 | 2019-03-05 | 丰田自动车株式会社 | 车辆用动力传递装置 |
| CN113574297A (zh) * | 2019-03-12 | 2021-10-29 | 索尤若驱动有限及两合公司 | 具有润滑油分配器部件的减速器 |
-
2007
- 2007-11-27 JP JP2007305482A patent/JP2009127794A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010137203A1 (ja) | 2009-05-27 | 2010-12-02 | パナソニック株式会社 | 通信装置および信号処理方法 |
| CN102853064A (zh) * | 2011-06-29 | 2013-01-02 | 丰田自动车株式会社 | 差速器齿轮单元的润滑结构 |
| JP2013011302A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Toyota Motor Corp | ディファレンシャルギヤ装置の潤滑構造 |
| US8739931B2 (en) | 2011-06-29 | 2014-06-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Lubricating structure of differential gear unit |
| KR101566695B1 (ko) | 2013-07-25 | 2015-11-06 | 현대 파워텍 주식회사 | 자동변속기 |
| JP2016023796A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | マツダ株式会社 | 変速機の潤滑装置 |
| JP2016023797A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | マツダ株式会社 | 変速機の潤滑装置 |
| JP2018063037A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | トヨタ自動車株式会社 | 動力伝達装置の油路構造 |
| JP2019015393A (ja) * | 2017-07-11 | 2019-01-31 | 株式会社ジェイテクト | 回転装置 |
| CN109424731A (zh) * | 2017-08-21 | 2019-03-05 | 丰田自动车株式会社 | 车辆用动力传递装置 |
| CN113574297A (zh) * | 2019-03-12 | 2021-10-29 | 索尤若驱动有限及两合公司 | 具有润滑油分配器部件的减速器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2009127794A (ja) | 自動変速機 | |
| US7967712B2 (en) | Lubrication of a planetary gearset | |
| JP4998185B2 (ja) | 自動変速機 | |
| CN102483145B (zh) | 变速器 | |
| JP4730408B2 (ja) | 自動変速機 | |
| WO2013047018A1 (ja) | 動力伝達装置 | |
| CN104728408B (zh) | 变速器的润滑结构 | |
| KR20070100808A (ko) | 플래니터리 기어의 윤활장치 | |
| JP2016191418A (ja) | 差動装置 | |
| US10767752B2 (en) | Transfer device and power transmission device | |
| CN105276151A (zh) | 变速器的润滑机构 | |
| JP2007032624A (ja) | 車両用自動変速機 | |
| US10436308B2 (en) | Power transmission system | |
| CN108626364B (zh) | 动力传递装置的润滑结构 | |
| JP2010236595A (ja) | 変速機の潤滑構造 | |
| JP5722606B2 (ja) | ギヤ装置における軸受の潤滑構造 | |
| JP5373448B2 (ja) | 変速機 | |
| JP6456424B2 (ja) | 動力伝達装置の潤滑構造 | |
| JP6636876B2 (ja) | トランスファー装置 | |
| AU2002301492B2 (en) | Transmission | |
| JP2010007699A (ja) | デファレンシャル装置 | |
| JP2009138769A (ja) | 管路接続構造および変速機 | |
| JPS6081595A (ja) | 回転シヤフト外周の潤滑機構 | |
| JP3209662U (ja) | 潤滑構造およびこれを備える変速機 | |
| JP2018155393A (ja) | 動力伝達装置の潤滑構造 |