JP2009133073A - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 確実に不正なロック解除を防止できるステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】 シリンダ31へのマッチングキーの挿入以外ではシリンダ31から突出し、マッチングキーの挿入によりシリンダ31の内部に没入するロックバー48と、シリンダ31の回転に連動し、ステアリングシャフトに係合して該ステアリングシャフトの回転を防止するロック位置から、前記ステアリングシャフトとの係合が解除されるアンロック位置にかけて移動可能なロックボルト4とを備えたステアリングロック装置において、ロックバー48に係合し、ロックバー48の突出によってロックボルト4に係合不能な非係合位置からロックボルト4に係合可能な係合位置まで移動し、前記係合位置においてロックボルト4に係合してロックボルト4のロック位置からアンロック位置への移動を阻止する係合部材5を設けた。
【選択図】図3
【解決手段】 シリンダ31へのマッチングキーの挿入以外ではシリンダ31から突出し、マッチングキーの挿入によりシリンダ31の内部に没入するロックバー48と、シリンダ31の回転に連動し、ステアリングシャフトに係合して該ステアリングシャフトの回転を防止するロック位置から、前記ステアリングシャフトとの係合が解除されるアンロック位置にかけて移動可能なロックボルト4とを備えたステアリングロック装置において、ロックバー48に係合し、ロックバー48の突出によってロックボルト4に係合不能な非係合位置からロックボルト4に係合可能な係合位置まで移動し、前記係合位置においてロックボルト4に係合してロックボルト4のロック位置からアンロック位置への移動を阻止する係合部材5を設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、盗難防止を目的として自動車等のステアリングをロックするためのステアリングロック装置に関するものである。
この種のステアリングロック装置は、自動車のステアリング操作に伴って回動するステアリングシャフトに配設される。そして、運転者が自動車のエンジンを停止するために、キーをLOCK位置に回動させてキーを引き抜くと、進退可能なロックボルトが進出してステアリングシャフトに設けた係合凹部に係合することにより、ステアリングシャフトの回動が規制されてステアリングがロックされる。一方、運転者がエンジンを始動するために、キーをLOCK位置からACC位置に回動させると、前記係合凹部から前記ロックボルトが後退して係合が解除されることにより、ステアリングシャフトの回動規制が解除されてステアリングがアンロックされる。
しかし、このステアリングロック装置は、ロックボルトがスプリングによって進出方向に付勢されているにも拘わらず、盗難等を目的としてハウジングに対してハンマーなどで強い衝撃を加えたりすると、ロックボルトがスプリングの付勢力に抗して後退するように作動することがある。また、このステアリングロック装置は、キーをLOCK位置に回動させても、キーをシリンダから引き抜くまでアンロック状態を維持するためのロックリンクを備えている。そのため、シリンダに不正なダミーキーを挿入した状態で、ロックボルトがスプリングの付勢力に抗して後退するように負荷を加えると、ロックリンクにロックボルトが係合することにより、ロックボルトがアンロック状態に維持されるという問題がある。
このような不正解錠を防止できるようにしたステアリングロック装置の先行技術文献情報としては次のものがある。
この特許文献では、ロックボルトにピンをスプリングによって付勢した状態で配設し、シリンダのキー挿入方向先端に配設した回転部材にピンが係合する係合溝を設けている。そして、正規キーまたはダミーキーを差し込んだ状態で、ロックボルトに後退する負荷を加えてもピンが係合溝に当接することにより、ロックボルトがアンロック状態に維持されることを防止している。
しかしながら、この特許文献のステアリングロック装置では、ピンを係合溝に付勢した状態で摺動させるため、耐久性および信頼性の面に問題がある。特に、この特許文献では、回転部材に前記係合溝を構成するカム溝を設け、このカム溝の縁にピンを当接させることにより、ロックボルトを進退移動させる連動機構としても兼用している。そのため、ピンには過大な負荷が加わるため、磨耗によってピンに変形が生じ易く、作動不良などの不具合が発生する可能性が高い。そして、作動不良が生じるとロックボルトを進退動作できなくなる。この場合、進出方向に付勢されたロックボルトによってステアリングがロック状態で動作不可能になる可能性が高い。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、確実に不正なロック解除を防止でき、耐久性および信頼性に優れたステアリングロック装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明のステアリングロック装置は、ハウジング内に回転可能に収納され、マッチングキーによって回動されるシリンダと、該シリンダへのマッチングキーの挿入以外では前記シリンダから突出し、マッチングキーの挿入により前記シリンダの内部に没入するロックバーと、前記シリンダの回転に連動し、ステアリングシャフトに係合して該ステアリングシャフトの回転を防止するロック位置から、前記ステアリングシャフトとの係合が解除されて該ステアリングシャフトの回転を可能とするアンロック位置にかけて移動可能なロックボルトとを備えたステアリングロック装置において、前記ロックバーに係合し、前記ロックバーの突出によって前記ロックボルトに係合不能な非係合位置から前記ロックボルトに係合可能な係合位置まで移動し、前記係合位置において前記ロックボルトに係合して前記ロックボルトのロック位置からアンロック位置への移動を阻止する係合部材を設けた構成としている。
本発明のステアリングロック装置によれば、盗難等を目的としてハウジングに対してハンマーなどで強い衝撃を加えられ、ロックボルトに後退する力が作用しても、ロックバーによって進退する係合部材がロックボルトに係合するため、ロックボルトがロック位置からアンロック位置へ不正に移動されることを防止できる。
また、前記シリンダに、マッチングキーの挿入によって前記シリンダの回転軸方向に沿って一列に整列する凹形部を備えた複数のタンブラを設け、前記ロックバーは、前記凹形部の不整列下に前記タンブラに押動されて前記シリンダから突出し、前記凹形部の整列下にスプリングの付勢力で前記凹形部に突入して前記シリンダの内部に没入する構成としてもよい。
このようにすれば、複数のタンブラの凹形部が一列に整列しないとロックバーはシリンダ内に没入しないので、不正にロックバーを操作してロックボルトのロックが解除されることを防止できる。
本発明のステアリングロック装置では、ロックボルトと係合部材との係合により、ロックボルトがロック位置からアンロック位置になることはないため、不正なロック解除を確実に防止でき、盗難防止対策に係る信頼性を高めることができる。また、不正解錠を防止するための係合部材は、ロックボルトの進退駆動を行うものではなく、別系統で独立して設けた専用部品であるため、信頼性および耐久性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るステアリングロック装置を示す。このステアリングロック装置は、大略、ハウジング1の内部に、シリンダ錠2と、カム部材3と、ロックボルト4と、を配設するとともに、前記ロックボルト4の進退移動を規制する係合部材5(図3に図示)と、自動車内の各機器への通電をオンオフさせるイグニッションスイッチ6に対してシリンダ錠2の回動を伝える連動部材7と、を配設したものである。尚、この明細書において説明の便宜上、図1の配置における左側(ロックボルト4側)を前、右側(シリンダ錠2側)を後とする。
前記ハウジング1は、図1中水平方向に延びるロック部材配設部11と、垂直方向に延びるスイッチ部材配設部12とを備えたL字形状をなす中空状のものである。これら配設部11、12の交差部には、水平方向に延びる突板部13が設けられている。この突板部13には、スイッチ部材配設部12の軸心に位置するように軸受部14が設けられている。また、突板部13とスイッチ部材配設部12の内周面との間には、後述するカム部材3と連動部材7とを連結するための連結空間部15が設けられている。そして、このハウジング1の前側には、ロック部材配設部11の延び方向に沿って貫通し、ロックボルト4を進退可能に挿通する挿通孔16が設けられている。
前記シリンダ錠2は、ロック部材配設部11の後端に装着する筒状のホルダ20と、該ホルダ20の内部に回動可能に配設するシリンダ31と、該シリンダ31の内部に配設する複数のタンブラ41と、後述するタンブラ41の凹形部43に嵌り込むロックバー48と、シリンダ31へのキーの挿入によってシリンダ31の外周面に対応する位置まで移動するキー検知部材53とを備えている。
前記ホルダ20は、図4および図5に示すように、略円筒状に形成され、その内周面に、シリンダ31から径方向外側に突出したタンブラ41を挿入係止する一対の対向するタンブラ係止溝21と、該係止溝から周方向におよそ90°ずれた位置にシリンダ31から径方向外側に突出したロックバー48を挿入係止するロックバー係止溝22とが設けられている。また、ホルダ20の外周面には、後述する係合部材5を回転可能に保持する係合部材配設部23と、後述するロックリンク54を揺動可能に配設するためのロックリンク配設部28とが設けられている。
前記係合部材配設部23には、ホルダ20の外周面に周方向に延びて略溝状に形成され、一端側の底部がロックバー係止溝22と連通している収納溝24が設けられている。また、収納溝24の後側側壁のおよそ中央位置には、側壁上端から略径方向内側に向かって延びて形成された軸受溝25が設けられている。さらに、この軸受溝25と収納溝24の一端との間のおよそ中間位置には、後述する係合部材5の係合部83をロックバー48側に付勢するための係合部材付勢スプリング85を収納するスプリング収納部26が設けられている。このスプリング収納部26は、収納溝24の幅を円柱状に一部広くすることで略径方向内側に向かって延びて形成されている。さらに、収納溝24の他端側の前側側壁には、係合部材5との干渉を回避する切欠部27が設けられている。
前記シリンダ31は、略円筒状に形成され、図1、図2および図4に示すように、その回転軸に沿って延びるキー穴32(図4に図示)と、回転軸に対して直交方向に延びて一端側が閉塞し他端側が開口したキー検知部材挿通孔33(図1に図示)と、回転軸に対して直交方向に延びるように並設した複数のタンブラ挿通孔34(図4に図示)とを設けたものである。また、本実施形態のシリンダ31においては、シリンダ31の外周面のタンブラ挿通孔34から周方向におよそ90°ずれた位置に、ロックバー48を配置するための略I字形の開口部35がシリンダ31の回転軸に沿って延びて形成され、その両端部両側は平坦な取付部36となっている。また、このシリンダ31において、キー穴32の開口端と逆側に位置する端部には、ホルダ20の端部に位置決めするためのフランジ部37が設けられ、このフランジ部37からカム装着部38が突設されている。
前記タンブラ41は板状をなし、中央部に矩形状の貫通孔42が穿設されている。各タンブラ41の一方の側縁部にはロックバー48が没入するV字状の凹形部43が形成され、他方の側縁部にはタンブラ付勢スプリング44の一端部が圧接するスプリング受部45が突設されている。さらに、このスプリング受部45の側の端部には、タンブラ係止溝21内に突出して係合する係合凸部46が設けられている。このタンブラ41は、タンブラ付勢スプリング44と一緒にタンブラ挿通孔34内に配設され、マッチングキーをシリンダ31のキー穴32に差し込むと、キー山がタンブラ41の貫通孔42の縁を押圧することにより、各タンブラ41をタンブラ付勢スプリング44の付勢力に抗してシリンダ31内に後退することにより、ホルダ20のタンブラ係止溝21との係止が解除される。また、各タンブラ41の凹形部43は、マッチングキーがキー穴32に挿入されて、各タンブラ41がシリンダ31内に没入した状態において、一列に整列するように設定されている。なお、図2において、8枚のタンブラ41の形状を簡易的に同様の形状に表現しているが、各タンブラ41の貫通孔42から係合凸部46までの長さは、従来のシリンダ錠と同様に、マッチングキーのキー山の凹凸にそれぞれ対応して、異なって設けられている。
前記ロックバー48は、図2に示すように、下側が断面三角形状に突出する略直方体形状で、上面両側にはスプリング受部49がそれぞれ形成されている。このロックバー48は、シリンダ31の取付部36に加締めて固定される止め金具50との間に配設した一対のロックバー付勢スプリング51により、シリンダ31の開口部35に没入するように付勢されるようになっている。そして、マッチングキーの挿入によりタンブラ41が整列されて凹形部43が一列に並ぶと、ロックバー48はこれら凹形部43内に進入してシリンダ31内に没入するようになっている。
また、本実施形態のシリンダ錠2には、キー穴32にキーが差し込まれることによりスライド駆動されるキー検知部材53が配設されている。このキー検知部材53は、図1に示すように、シリンダ31のキー検知部材挿通孔33内にスライド移動可能に収納され、キーの挿入によって回転軸に偏った位置から外周部近傍へ移動し、ホルダ20のロックリンク配設部28に配設されたロックリンク54を作動させるものである。このロックリンク54は、ロックリンク配設部28に揺動可能に軸着され、キー穴32にキーが差し込まれると、キー検知部材53に押圧されて揺動されることにより、後退(アンロック)状態のロックボルト4をスライダ72を介して進出不可能に係止するものである。具体的には、このロックリンク54は、キー検知部材53のスライド軌道に位置する当接部55と、該当接部55に対して逆側の端部に位置する係止爪部56とを備えている。当接部55の近傍には、シリンダ31からのキーの脱抜時にロックボルト4の係止を解除するための付勢手段として係止解除スプリング57が配設されている。
前記カム部材3は、シリンダ31のカム装着部38に装着されることにより、該シリンダ31と一体的にLOCK位置からSTART位置の範囲で回動されるものであり、大略、装着部61と、カム部64と、連動用作動部65とを備えている。
前記装着部61は、ハウジング1の突板部13に対して回動可能に保持され、かつ、この突板部13とハウジング1に固定された区画プレート62とによってキー差込方向に沿った前後方向への移動を不可能に配設される。また、シリンダ錠2の側は、区画プレート62を貫通したカム装着部38を、軸方向に沿って移動可能かつ周方向に回動不可能に内嵌し、シリンダ31の回動に連動して回動可能とするものである。この装着部61の内部には、シリンダ31のカム装着部38をキー差込方向に対して逆向きに付勢するシリンダ付勢スプリング63が配設される。
前記カム部64は、ハウジング1への装着状態で、ロック部材配設部11の下部に位置するように設けられたものである。このカム部64は、カム部材3の回転軸方向に沿ってロックボルト4の進出方向と逆側、即ち、シリンダ錠2の側に位置する端面に、進出状態のロックボルト4をスライダ72を介してLOCK位置からACC位置間で後退させるカム面が設けられている。
前記連動用作動部65は、ハウジング1への装着状態で、突板部13の先端の連結空間部15に位置するように、カム部64に対して反対側に設けられたものである。この連動用作動部65には、その先端面外周縁にカサ歯車部66が設けられている。
前記ロックボルト4は、カム部材3の回転軸方向に沿って移動可能に配設されるもので、ハウジング1の挿通孔16に進退可能に装着されている。そして、本実施形態では、このロックボルト4の後端部に略L字形状に突出するスライダ連結部71を設け、このスライダ連結部71に、カム部材3の回動に連動させるための別体のスライダ72を配設する構成としている。
前記スライダ72は、ロック部材配設部11内において、カム部材3のカム部64とロック部材配設部11の内周面との間を、カム部材3の回転軸方向に沿ってスライド可能に装着されるものである。このスライダ72の前端部には、ロックボルト4のスライダ連結部71に連結されるL字形状の連結部73が設けられている。この連結部73は、ハウジング1のストッパ部17に当接することにより、ロックボルト4の進出を停止させるストッパの役割もなす。また、スライダ72の中央部には、連結部73がストッパ部17に当接した状態で、その先端面がカム部材3のカム部64に摺接するように、回転軸に向けて突出する摺動部74が設けられている。また、スライダ72の後端部には、摺動部74からロックリンク54の側に向けて延び、下方側が開口した断面略コ字状のロック部75が設けられている。このロック部75は、ロックリンク54の係止爪部56の上側に位置し、そのロック部75の内部の下面には係止爪部56を係止する係止溝部76が形成されている。この係止溝部76は、図8に示すように、ロックボルト4が挿通孔16内に完全に後退したアンロック位置で、ロックリンク54の係止爪部56に係合する構成としている。
このように、別体のスライダ72を備えたロックボルト4は、前記カム部材3を配設する前に、スライダ72を連結した状態でロック部材配設部11に配設する。そして、ロックボルト4を挿通孔16に挿通させ、スライダ72の連結部73をストッパ部17に当接させた状態で、ロックボルト4のスライダ連結部71の上側に、ロックボルト4を進出方向に付勢するロックボルト付勢スプリング77を配設する。この状態で、前述のようにカム部材3を配設する。この際、カム部材3の装着部61にロックボルト付勢スプリング77の端部を位置決めさせる。
前記係合部材5は、ホルダ20の係合部材配設部23内に配設され、ロックバー48のシリンダ31からの突出動作に連動して、ロックボルト4に係合不能な非係合位置からロックボルト4に係合可能な係合位置まで移動し、前記係合位置においてスライダ72の端面72aに係合してロックボルト4のロック位置からアンロック位置への移動を防止するものである。
この係合部材5には、図3および図4に示すように、ホルダ20の収納溝24内に揺動可能に収納され、一端側が前記ロックバー48の上面に当接するとともに、他端側にホルダ20の軸受溝25内に移動可能に保持される軸部80を有する操作部81が設けられている。この操作部81がロックバー48に当接する位置は、シリンダ31のタンブラ挿通孔34に対して前方側にずれた位置、すなわち、シリンダ31の周方向に対してタンブラ挿通孔34に干渉しない位置に設定されている。この操作部81の他端には、シリンダ31の回転軸に沿って前方側へ延びて設けられた棒状の連結部82が一体的に固定されている。また、この連結部82の前端には、シリンダ31の周方向に沿うように湾曲してシリンダ31の回転軸に対して直交する方向に突出して設けられた係合部83が一体的に固定されている。この係合部材5は、スプリング収納部26の開口部に加締めて固定される蓋部材84との間に配設した係合部材付勢スプリング85によって、操作部81の一端側がロックバー48側に向けて付勢された状態で収納溝24内に保持されている。そして、シリンダ31のキー穴32にマッチングキーを挿入していない状態(図4に示す状態)では、操作部81の一端側がシリンダ31から突出したロックバー48の上面に当接し、係合部83がスライダ72の後退軌道上に位置して、ロックボルト4およびスライダ72がアンロック位置に移動することを阻止するように構成されている。一方、シリンダ31のキー穴32にマッチングキーが挿入されると、図7に示すように、ロックバー48がシリンダ31内に没入することで、操作部81の一端側が係合部材付勢スプリング85の付勢力によってロックバー48側に移動し、操作部81は軸部80を中心として、図7中時計周り方向に回転する。これにより、操作部81に連結部82を介して固定された係合部83も操作部81の軸部80を中心として時計周りに回転移動し、係合部83がスライダ72の後退軌道外に移動することで、ロックボルト4およびスライダ72に対する移動規制が解除される。尚、係合部材5はホルダ20とともにハウジング1内に収納されているため、外部からの不正な操作が防止されている。
前記イグニッションスイッチ6は、シリンダ31の回転位置を検出する検出手段であり、図1に示すように、ハウジング1においてスイッチ部材配設部12の開口端に、イグニッションリッド90を介して配設されている。このイグニッションスイッチ6は、シリンダ31の回動をカム部材3および連動部材7を介して検出することにより、シリンダ31の回動位置に従って、LOCK位置ではエンジンおよび全ての機器を停止し、ACC位置ではエンジンを停止するとともにオーディオなどの一部の負荷部品のみを動作させ、ON位置では全ての負荷部品を動作可能とするとともにエンジンが駆動している場合にはその駆動状態を維持させ、START位置ではエンジンを始動させるように電気回路を切り換えるものである。そして、このイグニッションスイッチ6の内部には、リターンスプリング(図示せず)が配設され、このリターンスプリングの付勢力によって連動部材7、カム部材3およびシリンダ31をSTART位置からON位置に復帰させる。
前記連動部材7は、カム部材3の回動に連動して回動させることにより、シリンダ31の回動位置をイグニッションスイッチ6に伝達するものである。また、イグニッションスイッチ6のリターンスプリングによる復帰させる付勢力を、カム部材3を介してシリンダ31に伝達するものである。具体的には、この連動部材7は、その上端にイグニッションリッド90を貫通してイグニッションスイッチ6に連結される連結軸91が設けられている。また、この連動部材7の下端には、ハウジング1の軸受部14に回転可能に支持される軸部92が突設されている。この軸部92の上側には、円板状をなすように径方向外向きに突出し、連結空間部15に位置してカム部材3のカサ歯車部66に噛み合う同様のカサ歯車部93が設けられている。またこの連動部材7は、イグニッションリッド90との間に設けられ、連結軸91に外嵌して配設された連動部材付勢スプリング94によって、連動部材7とカム部材3のカサ歯車部66,93が互いに噛み合い状態を維持するように付勢されている。
次に、前記構成のステアリングロック装置の動作について説明する。
まず、シリンダ31がLOCK位置にあり、キー穴32にマッチングキー95が挿入されていない状態では、ステアリングロック装置は、図1に示すロック状態になっている。このステアリングシャフトのロック状態では、ロックボルト付勢スプリング77の付勢力でロックボルト4が進出し、連動してスライダ72の連結部73がストッパ部17に当接した状態に位置している。その結果、ロックボルト4の先端がハウジング1の挿通孔16から外部に突出し、ステアリングシャフトの係合凹部に係合している。この時、シリンダ31の各タンブラ41は、タンブラ付勢スプリング44の付勢力によってシリンダ31から突出してホルダ20のタンブラ係止溝21内に進入している。また、この状態では、各タンブラ41の凹形部43がロックバー48に対応する位置に並んでいないため、ロックバー48は、凹形部43内には移動できず、シリンダ31から突出してロックバー係止溝22内に進入している。さらに、係合部材5は、図3および図4に示すように、操作部81の一端側がシリンダ31から突出したロックバー48の上面に当接し、係合部83がスライダ72の後退軌道上に位置して、ロックボルト4およびスライダ72がアンロック位置に移動することを阻止している。
このLOCK状態で、運転者がキー穴32にマッチングキー95を差し込むと、キー検知部材53がシリンダ31において径方向外向きに動作することにより、ロックリンク54が係止解除スプリング57の付勢力に抗して移動する。また、タンブラ41がシリンダ31内に没入し、各タンブラ41の凹形部43がロックバー48に対応する位置に一列に整列する。これにより、ロックバー48がロックバー付勢スプリング51の付勢力によって凹形部43内に移動して、シリンダ31内に没入する。その結果、シリンダ31がホルダ20に対して回動可能な状態になる。また、係合部材5は、図6および図7に示すように、ロックバー48がシリンダ31内に没入することで、操作部81の一端側が係合部材付勢スプリング85の付勢力によってロックバー48側に移動し、操作部81は軸部80を中心として、図7中時計周り方向に回転する。これにより、操作部81に連結された係合部83も時計周り方向に回転移動し、係合部83がスライダ72の後退軌道外に移動することで、ロックボルト4およびスライダ72に対する移動規制が解除される。
この状態で、シリンダ31を時計回りに回動させると、カム部材3が一体的に時計回りに回動する。そうすると、カム部64に摺動部74が摺接することにより、スライダ72がカム部64の後端面側に移動される。このとき、係合部材5の操作部81は、ロックバー48との当接状態は解除されるが、引き続きシリンダ31の外周面に当接してスライダ72に係合不能な非係合位置に保持されるため、スライダ72の移動を妨げることはない。そして、ロックボルト4が一体的に後向きに移動することにより、ハウジング1内に後退される。そして、マッチングキー95をACC位置まで回動させると、図8に示すように、スライダ72の係止溝部76がロックリンク54の係止爪部56に係止し、マッチングキー95がキー穴32から抜かれるまでアンロック状態を維持する。
一方、シリンダ31の回動によりカム部材3が回動されると、カサ歯車部66,93の噛み合いにより連動部材7がカム部材3とは異なる回転軸方向で回動する。そして、イグニッションスイッチ6は、連動部材7の回動により、マッチングキー95によるシリンダ31のACC位置を検出し、自動車のメインマイコンに出力する。
このようにしてシリンダ31をACC位置まで回動させ、その後に、シリンダ31を更にON位置およびSTART位置まで回動させると、カム部材3および連動部材7が回動する一方、ロックボルト4は後退移動することなく、その位置を維持する。そして、イグニッションスイッチ6は、連動部材7の回動により、マッチングキー95によるシリンダ31のON位置およびSTART位置を検出し、自動車のメインマイコンに出力する。
このSTART位置にシリンダ31を回動させた状態で、運転者がマッチングキー95から手を離すと、イグニッションスイッチ6が内蔵したリターンスプリングの収縮規制が解除される。そのため、このリターンスプリングの付勢力によって連動部材7が逆向きに回動される。これにより、カム部材3が連動して回動し、シリンダ31を一体的に反時計回りに回動させ、ON位置に自動復帰される。
一方、ON位置のシリンダ31をACC位置に回動させると、カム部材3および連動部材7が前記とは逆向きに回動する一方、ロックボルト4は進出移動することなく、その位置を維持する。そして、イグニッションスイッチ6は、連動部材7の回動により、マッチングキー95によるシリンダ31のACC位置を検出し、自動車のメインマイコンに出力する。
更にシリンダ31をLOCK位置まで回動させると、連動してカム部材3および連動部材7が回動する。この際、ロックボルト4は、スライダ72を介してロックリンク54に係合されているため、ロックボルト付勢スプリング77の付勢力およびカム部64の傾斜に拘わらず、進出移動することなく、アンロック位置を保持する。
そして、運転者がマッチングキー95をキー穴32から引き抜くと、マッチングキー95によるタンブラ41の押圧が解除され、各タンブラ41はタンブラ付勢スプリング44の付勢力でシリンダ31から突出する。すると、タンブラ41の凹形部43の整列が解除され、ロックバー48は凹形部43の傾斜面によってロックバー付勢スプリング51の付勢力に抗してシリンダ31から突出する方向に押し出される。このロックバー48の突出により、ロックバー48の上面に当接している係合部材5の操作部81が係合部材付勢スプリング85の付勢力に抗して径方向外側に移動するが、ロックボルト4はまだアンロック位置に保持されているため、係合部材5の係合部83がスライダ72の側面に当接し、係合部材5は回転できず、図9に示すように、係合部材5全体がホルダ20の軸受溝25に沿って径方向外側に移動した状態となる。
また、マッチングキー95の引き抜きにより、マッチングキー95によるキー検知部材53の押圧が解除されることにより、係止解除スプリング57の付勢力でロックリンク54が回動する。これにより、ロックリンク54とスライダ72との係合が解除されることにより、ロックボルト付勢スプリング77の付勢力によってスライダ72と一緒にロックボルト4が進出し、ステアリングシャフトの係合凹部に係合する。
ロックボルト4がロック位置に移動すると、係合部材5の係合部83とスライダ72の側面との係合が解除され、ロックバー付勢スプリング51の付勢力によって係合部材5全体が径方向内側に移動する。これにより、係合部材5の係合部83がスライダ72の後退軌道上に移動してスライダ72と係合可能な状態となり、ロックボルト4のロック位置からアンロック位置への移動を阻止した状態(図4の状態)となる。
なお、マッチングキー95以外のダミーキー95’をキー穴32に挿入した場合には、図10に示すように、シリンダ31に対してすべてのタンブラ41は没入せず、タンブラ41の凹形部43は整列しない。その結果、図3および図4に示すロック状態の時と同様に、ロックバー48もシリンダ31から突出した状態で保持され、係合部材5はスライダ72に係合可能な係合位置にある。また、キー検知部材53は、シリンダ31において径方向外向きに動作することにより、ロックリンク54が係止解除スプリング57の付勢力に抗して移動する。
この状態で、従来と同様に、ハウジング1に対してハンマーなどで強い衝撃を加え、ロックボルト4がロックボルト付勢スプリング77の付勢力に抗して後退するように作動すると、スライダ72に端面72aが係合部材5の係合部83に係合する。そして、本実施形態では、この状態で係止溝部76にロックリンク54の係止爪部56が係止しないように構成しているため、ロックリンク54にスライダ72が係止することはない。そのため、ロックボルト4に対する後退する方向の力が解除されると、ロックボルト4はロックボルト付勢スプリング77の付勢力で、再び進出する。
このように、本発明のステアリングロック装置では、キー穴32にダミーキー95’を挿入した状態でロックボルト4に後退する力が作用しても、係合部材5がロックボルト4に係合するため、ロックボルト4がロック位置からアンロック位置へ不正に移動されることを防止できる。そのため、盗難防止対策に係る信頼性が高いステアリングロック装置を提供することができる。また、不正解錠を防止するための係合部材5は、ロックボルト4の進退駆動を行うものではなく、別系統で独立して設けた専用部品であるため、信頼性および耐久性を向上できる。
また、複数のタンブラ41の凹形部43が一列に整列しないとロックバー48はシリンダ31内に没入しないので、不正にロックバー48を操作してロックボルト4のロックが解除されることが防止できる。
なお、本発明のステアリングロック装置は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、ロックボルト4に別体のスライダ72を配設したが、このスライダ72の構成をロックボルト4に一体的に設けてもよい。また、例えば、少なくとも1つのタンブラ41をロックバーとし、タンブラ41の突出端面に係合部材5の操作部81を当接させて、係合部材5を作動させるようにしてもよい。
1・・・ハウジング、4・・・ロックボルト、5・・・係合部材、31・・・シリンダ、41・・・タンブラ、43・・・凹形部、48・・・ロックバー、85・・・係合部材付勢スプリング(スプリング)、95・・・マッチングキー。
Claims (2)
- ハウジング内に回転可能に収納され、マッチングキーによって回動されるシリンダと、該シリンダへのマッチングキーの挿入以外では前記シリンダから突出し、マッチングキーの挿入により前記シリンダの内部に没入するロックバーと、前記シリンダの回転に連動し、ステアリングシャフトに係合して該ステアリングシャフトの回転を防止するロック位置から、前記ステアリングシャフトとの係合が解除されて該ステアリングシャフトの回転を可能とするアンロック位置にかけて移動可能なロックボルトとを備えたステアリングロック装置において、前記ロックバーに係合し、前記ロックバーの突出によって前記ロックボルトに係合不能な非係合位置から前記ロックボルトに係合可能な係合位置まで移動し、前記係合位置において前記ロックボルトに係合して前記ロックボルトのロック位置からアンロック位置への移動を阻止する係合部材を設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
- 前記シリンダに、マッチングキーの挿入によって前記シリンダの回転軸方向に沿って一列に整列する凹形部を備えた複数のタンブラを設け、前記ロックバーは、前記凹形部の不整列下に前記タンブラに押動されて前記シリンダから突出し、前記凹形部の整列下にスプリングの付勢力で前記凹形部に突入して前記シリンダの内部に没入する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007308231A JP2009133073A (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | ステアリングロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007308231A JP2009133073A (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | ステアリングロック装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009133073A true JP2009133073A (ja) | 2009-06-18 |
Family
ID=40865205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007308231A Withdrawn JP2009133073A (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | ステアリングロック装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009133073A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011236707A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-11-24 | Tokai Rika Co Ltd | イグニッションスイッチの操作規制装置 |
| JP2013510028A (ja) * | 2009-11-05 | 2013-03-21 | ヴァレオ セキュリテ アビタクル | ロストモーションを伴って舌片を操作するためのアクチュエータを備える、自動車のステアリングコラム用の盗難防止装置 |
| JP2014517790A (ja) * | 2011-05-03 | 2014-07-24 | ヴァレオ セキュリテ アビタクル | ステアリングコラムの盗難防止装置、およびそれを組み込んだステアリングコラム |
| JP2017094956A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 株式会社ユーシン | ステアリングロック装置 |
| JP2018500231A (ja) * | 2014-12-18 | 2018-01-11 | ユーシン、フランス | ステアリングコラム用盗難防止装置及びそれを備えた自動車 |
-
2007
- 2007-11-29 JP JP2007308231A patent/JP2009133073A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110201 |