JP2009146484A - 光情報記録再生装置用対物レンズおよび光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録再生装置用対物レンズおよび光情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数種類の光ディスクに対して互換性を有し、特に相対的に記録密度が低い光ディスク使用時の光利用効率を向上させた場合において、球面収差を抑えて良好なスポットを形成するとともに、特に記録密度が高い光ディスク使用時における軸上色収差を補正し、多層構造を有する場合においてもフォーカシング機能の低下を抑えることができる光情報記録再生装置用対物レンズを提供することである。
【解決手段】
光情報記録再生装置用対物レンズは、複数の光路差関数によって規定され、かつ入射光束に互いに異なる光路長差を付与する複数の段差群を持つ位相シフト構造を持つ対物レンズを有し、各段差群が第一の光束に対して付与する光路長差ΔOPD1、ΔOPD2が所定の条件を満たし、かつ各光路差関数の二次の係数がそれぞれ所定の関係を有するように構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、記録密度や保護層の厚みが異なる複数種類の光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置および該装置に搭載される対物レンズに関する。
光ディスクには、従来、CDやDVDといった記録密度や保護層の厚みが異なる複数の規格が存在する。また近年、情報記録のさらなる高容量化を実現すべく、DVDよりも一層記録密度の高い新規格の光ディスクが実用化されている。該新規格の光ディスクとしては、例えばHD DVDやBD(Blu−ray Disc)等がある。このような新規格の光ディスクは、DVDの保護層厚と同等もしくはそれ以下の保護層厚を有する。このように規格の異なる複数の光ディスクが存在するためユーザの利便性に鑑み、近年、光情報記録再生装置、より厳密には装置内に設けられる対物光学系は、上記の三種類の光ディスクに対して互換性を持つことが要求される。なお、本文において、光情報記録再生装置と記した場合には、情報の記録専用装置、情報の再生専用装置、情報の記録および再生兼用装置、の全てを含むものとする。また、互換性を持つとは、使用する光ディスクを切り替えたとしても部品を交換したりすることなく情報の記録または再生が保証されることをいう。
装置が規格の異なる複数の光ディスクに対して互換性を持つためには、まず、規格が異なる光ディスクの切り替え時に、保護層の厚みによって変化する球面収差を補正しつつ、情報の記録または再生に使用する光の開口数(NA)を変化させて記録密度の違いに対応した大きさのビームスポットを得る必要がある。一般にスポット径は波長が短いほど小さくできる。そこで従来、記録密度に応じて、光情報記録再生装置では、複数の波長のレーザー光が使用される。例えば、DVD使用時には、CD使用時に用いられる約790nmより短い約660nmの波長のレーザー光が用いられる。また、該新規格の光ディスク使用時には、その記録密度の高さからDVDに対する情報の記録または再生時に用いられる波長よりもさらに短波長の光(例えば408nmあたりのいわゆる青色レーザー光)が用いられる。
また、各々の光ディスクに対して、良好な状態で各光ディスクの記録面位置に収束させる一つの手段として、対物光学系を構成する一つまたは複数の光学素子(例えば対物レンズ)における任意の一面に輪帯状の微細な段差を有する輪帯構造を設け、該輪帯構造の作用によって、異なる波長の光を各々対応する光ディスクの記録面において良好に収束させる技術が実用化されている。
上記光学素子は、光源の個体差や温度変化等の環境変化によって、使用するレーザー光の波長が設計波長からずれることにより生じる球面収差も補正するような作用を持つことが好ましい。なお設計波長とは、各光ディスクに対する情報の記録または再生に最適とされる各レーザー光の波長を意味する。
上記のように、例えば、CD、DVD、HD DVDのように三種類の光ディスクに対して互換性を持つ対物光学系は、例えば以下の特許文献1に提案される。
特開2007−4962号公報
特許文献1に記載の対物光学系は、HD DVD等の新規格の光ディスク使用時に非常に高い光利用効率が得られるように設計された位相シフト構造を持つ。特許文献1に記載の対物光学系は、CD使用時に発生する不要回折次数光(つまりフレア光)に起因するフォーカスエラー信号のS/N比の低下を、該CD使用時の軸上色収差をコントロールすることにより低減している。なお、本文において、光利用効率とは、光源から照射された光の光量を基準とした場合において、情報の記録または再生に用いられる光ディスクの記録面での光量の割合を意味する。
ここで、他の規格の光ディスク使用時における光利用効率を犠牲にしてまで、新規格の光ディスクを使用する時における光利用効率を非常に高く設定することは、必ずしも要求されているわけではない。
つまり、上記特許文献1に記載の構成とは別の観点から、CD、DVD、新規格の光ディスクのように三種類の光ディスクに対して互換性を持つ対物光学系を提供することも考えられる。例えば、CDのような比較的記録密度が低い光ディスクに対する情報の記録または再生の安定性を保証するために、CD使用時における光利用効率をある程度まで向上させる構成が考えられる。
しかし、CD使用時における光利用効率を向上させることはすなわち新規格の光ディスク使用時に不要回折次数光が発生し、フォーカスエラー信号のS/N比低下を招くことを意味する。なお、不要回折次数光とは、情報の記録または再生に用いられない回折次数の光を言う。これに対し、正規回折次数光とは、情報の記録または再生に用いられる回折次数の光を言う。ここで、上記特許文献1と同様に、不要回折次数光の集光位置を微調整することにより、フォーカスエラー信号のS/N比の低下を抑制することが考えられる。しかし、新規格の光ディスクは記録層を複数持つ多層構造を採用するものもある。そのため、ただ単純に上記特許文献1と同様の視点に基づいて対物光学系を設計すると、正規回折次数光が集光する記録層の近傍にある他の記録層位置に不要回折次数光が集光し、フォーカスエラー信号により一層悪影響を及ぼすといった新たな問題を招きかねない。
本発明は上記の事情に鑑み、波長が異なる複数種類の光束を使用して規格の異なる三種類の光ディスクのいずれに対する情報の記録または再生を行った時であっても、各光ディスクの記録面上において球面収差を抑えて良好なスポットを形成するとともに、CDのように記録密度が相対的に低い光ディスク使用時の光利用効率を従前よりも向上させると共に、HD DVDのように記録密度の高い光ディスク使用時において、軸上色収差の発生を良好に抑えかつ多層構造を有する場合においてもフォーカシングエラー信号のS/N比を高く維持した光情報記録再生装置用対物レンズおよび該対物レンズを好適に備える光情報記録再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の光情報記録再生装置用対物レンズは、記録密度が高い順に定義される第一から第三の各光ディスクに対して、互いに異なる第一から第三の光束のいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置に用いられる対物レンズであって、第一の光ディスク使用時に用いられる前記第一の光束の波長をλ1(nm)、前記第二の光ディスク使用時に用いられる第二の光束の波長をλ2(nm)、前記第三の光ディスク使用時に用いられる前記第三の光束の波長をλ3(nm)とすると、
λ1<λ2<λ3
であり、対物レンズは、少なくとも一方の面に、第三の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、該領域は、同心状の複数に分割された屈折面で構成され、かつ隣り合う屈折面間において、入射光束に対して異なる光路長差を付与する第一と第二の段差群を持つ位相シフト構造を有しており、第一及び第二の段差群に含まれる段差の位置は、それぞれ第一および第二の光路差関数によって規定され、第i(iは自然数)の光路差関数φi(h)を、以下の式、
Figure 2009146484
ただし、hは、光軸からの高さ、
Pi2、Pi4、Pi6、…は、それぞれ第iの光路差関数における二次、四次、六次、…の係数、
miは、入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
λは、入射光束の使用波長、をそれぞれ表す、
で表すと、第一の光束の波長に対する第一の光路差関数における二次の係数P12が正となり、第一の光束の波長に対する第二光路差関数における二次の係数P22が負となるように構成され、第一の段差群は、段差部で第一の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件、
Figure 2009146484
ただし、N1は自然数または0である、
を満たし、第二の段差群は、段差部で第一の光束に対して付与する光路長差をΔOPD2(nm)とすると、以下の条件を満たすことを特徴とする。
Figure 2009146484
ただし、N2は自然数である。
請求項1に記載の光情報記録再生装置用対物レンズによれば、各条件を満たすように構成することにより、いずれの光ディスク使用時であっても光利用効率を高くすることができる。また、各光路差関数の二次の係数を上記のように設定することにより、第一の光ディスク使用時において、軸上色収差の発生を適切に抑制することができ、かつ不要回折次数光の光量を小さくすることでフォーカスエラー信号の波形の崩れを抑えることができる。
請求項2に記載の光情報記録再生装置用対物レンズによれば、以下の条件を満たすことが望ましい。
Figure 2009146484
ただし、上記条件におけるf1(mm)は、第一の光束に対する対物レンズの焦点距離を表す。
請求項3に記載の光情報記録再生装置用対物レンズによれば、さらに以下の条件を満たすことが望ましい。
Figure 2009146484
また、請求項4に記載の光情報記録再生装置用対物レンズによれば、以下の条件を満たすことが望ましい。
Figure 2009146484
さらに、請求項5に記載の光情報記録再生装置用対物レンズによれば、以下の条件を満たすことが望ましい。
Figure 2009146484
請求項6に記載の光情報記録再生装置用対物レンズによれば、N1=1、N2=1とすることができる。
別の観点から、本発明に係る光情報記録再生装置は、記録密度が高い順に定義される第一から第三の各光ディスクに対して、互いに異なる第一から第三の光束のいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、第一の光ディスク使用時に用いられる第一の光束の波長をλ1(nm)、第二の光ディスク使用時に用いられる第二の光束の波長をλ2(nm)、第三の光ディスク使用時に用いられる第三の光束の波長をλ3(nm)とすると、
λ1<λ2<λ3
であり、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、第一の光ディスクの保護層厚をt1、第二の光ディスクの保護層厚をt2、第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、三種類の光束を照射する三つの光源と、上述した種々の特徴を持つ光情報記録再生装置用対物レンズと、を有し、第一から第三の波長の光束は、いずれも略平行光束の状態で対物レンズに入射することを特徴とする。
このような対物レンズは、第一の領域の外側に第一の波長の光束、第二の波長の光束をそれぞれ第一の光ディスク、第二の光ディスクの記録面上に収束させ、かつ第三の波長の光束の収束には寄与しないことを特徴とする第二の領域を有することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、第三の光ディスク使用時における光利用効率を向上させた場合であっても、第一の光ディスク使用時における軸上色収差を補正し、不要回折次数光に起因するフォーカスエラー信号のS/N比の低下を抑えることができる。すなわち、本発明によれば、フォーカシング機能を劣化させることなく、記録密度の異なる三種類の光ディスクの記録面上において良好なスポットを形成可能な光情報記録再生用対物レンズおよび該対物レンズを搭載する光情報記録再生装置が提供される。
以下、本発明の実施形態の光情報記録再生装置用対物光学系について説明する。本実施形態の対物光学系は、光情報記録再生装置に搭載され、保護層厚、記録密度等といった規格がそれぞれ異なる三種類の光ディスクについて互換性を有している。
以下では説明の便宜上、上記三種類の光ディスクのうち、記録密度が最も高い光ディスク(例えばHD DVD等の新規格の光ディスク)を第一の光ディスクD1、第一の光ディスクD1に比べて相対的に記録密度が低い(例えばDVDやDVD−R等)を第二の光ディスクD2、記録密度が最も低い光ディスク(例えばCDやCD−R等)を第三の光ディスクD3、と記す。
各光ディスクD1〜D3の保護層厚をそれぞれt1〜t3とすると、本実施形態で想定する各保護層厚には、例えば以下のような関係がある。
t1=0.6mm
t2=0.6mm
t3=1.2mm
また、各光ディスクD1〜D3のそれぞれに対して情報の記録または再生を行う場合、記録密度の違いに対応した大きさのビームスポットが得られるように、必要とされるNAの値を変化させる必要がある。ここで、各光ディスクD1〜D3に対する情報の記録または再生時に必要とされる最適な設計開口数を、それぞれNA1、NA2、NA3とすると、各NAには以下のような関係がある。
NA1>NA3かつNA2>NA3
つまり、記録密度の高い第一の光ディスクD1および第二の光ディスクD2に対する情報の記録または再生時には、より小径なスポットの形成が要求されるため、必要なNAが高くなる。これに対し、最も記録密度の低い第三の光ディスクD3に対する情報の記録または再生時には、必要とされるNAは比較的小さい。なお、どの光ディスクも、情報の記録または再生時には、図示しないターンテーブル上に載置され回転駆動される。
上記のように記録密度が異なる各光ディスクD1〜D3を使用する場合、各記録密度に対応した大きさのビームスポットが得られるように、光情報記録再生装置内において、それぞれ異なる波長のレーザー光が用いられる。具体的には、第一の光ディスクD1に対して情報の記録または再生を行う際には、最も小径のビームスポットを第一の光ディスクD1の記録面上において形成するために、最も短波長(第一の波長)であるレーザー光(以下、第一のレーザー光という)を光源から照射する。また、第三の光ディスクD3に対して情報の記録または再生を行う際には、最も大きな径のビームスポットを第三の光ディスクD3の記録面上において形成するために、最も長波長(第三の波長)であるレーザー光(以下、第三のレーザー光という)を光源から照射する。そして第二の光ディスクD2に対して情報の記録または再生を行う際には、第二の光ディスクD2の記録面上において比較的小径のスポットを形成するために、第一のレーザー光よりは長波長であってかつ第三のレーザー光よりは短波長(第二の波長)であるレーザー光(以下、第二のレーザー光という)を光源から照射する。
図1は、本実施形態の光情報記録再生装置100の概略構成を表す模式図である。光情報記録再生装置100は、第一のレーザー光を照射する光源1A、第二のレーザー光を照射する光源2A、第三のレーザー光を照射する光源3A、コリメートレンズ20、対物光学系としての対物レンズ10、ビームスプリッタ41、42、ハーフミラー43、受光部44を有する。
なお、光情報記録再生装置100では、上記の各光ディスク使用時に必要とされるNAが各々異なることに対応する必要がある。そのため、光情報記録再生装置100では、図2(A)、(B)に示すような、光源3A〜対物レンズ10の光路間に第三のレーザー光の光束径を規定する開口制限素子が配設されていてもよい。
図2(A)は、一例として開口制限素子60を配設した状態の対物光学系30近傍を拡大して示す図である。図2(A)に示すように、配設可能な開口制限素子60は、光源側から順に第一面61と第二面62を有する。図2(B)は、開口制限素子60を第一面61側から臨んだ概略図である。図2(B)に示すように、開口制限素子60の第一面61は、同心円状に区分けされた二つの光透過領域63a、63bを有する。第一の光透過領域63aは、第一から第三までの全てのレーザー光を透過する性質を持つ。また、第二の光透過領域63bは、第一と第二のレーザー光のみ透過し、第三のレーザー光を遮蔽する性質を持つ。なお、本実施形態では、開口制限素子60を第二面62側から臨んでも図2(B)と同様の状態が観察される。このような開口制限素子60を配設することにより、第三のレーザー光を所定の径に規定する(絞る)ことができる。つまり、必要とする径を持つスポットを第三の光ディスクD3上に形成することができる。
各光ディスクD1〜D3に対して情報の記録または再生を行う場合、図1に示すように、各光源1A〜3Aから照射された各レーザー光束は、各ビームスプリッタ41、42によって共通の光路に導かれ、コリメートレンズ20により平行光束に変換される。コリメートレンズ20を透過した各レーザー光束は、対物レンズ10に入射する。
なお、光情報記録再生装置100の基準軸AXは、図1中一点鎖線で表示されている。図1に示す対物レンズ10の光軸は基準軸AXと一致している。しかし、情報の記録または再生の過程において、トラッキング動作などにより対物レンズの光軸が基準軸AXから外れる状態も起こりうる。
しかし、上記のように、対物レンズ10に入射する各レーザー光を平行光束にすることにより、対物レンズ10をトラッキングした時におけるコマ収差等の軸外収差の発生を抑えることができる。
対物レンズ10を透過した各光束は、情報の記録または再生の対象となる各光ディスクD1〜D3の記録面近傍に収束する。なお、各光ディスクD1〜D3の記録面は、保護層とレーベル層とによって挟持されている。対応する光ディスクの記録面で反射した各レーザー光は、各ビームスプリッタ41、42、およびハーフミラー43を透過し、受光部44により検出される。
以上の概説した光情報記録再生装置100のように、各光ディスクD1〜D3使用時において異なる波長のレーザー光を用いる場合、各光ディスク使用時によって、対物レンズの屈折率の変化や、各光ディスクD1〜D3の保護層21の厚さの違いに起因して、球面収差が変化する。
従って、対物レンズ10は、三種類の光ディスクD1〜D3をそれぞれ使用する時に発生する球面収差を補正して各光ディスクD1〜D3に対して互換性を有するように構成される。そのため、本実施形態の対物レンズ10は、以下に詳述するような特徴を持つ。
図1に示すように、対物レンズ10は、光源側から順に第一面11と第二面12を有する。対物レンズ10は、各面11、12とも非球面である両凸のプラスチック製単レンズである。非球面の形状は光軸からの高さがhとなる非球面上の座標点の該非球面の光軸上での接平面からの距離(サグ量)をX(h)、非球面の光軸上での曲率(1/r)をC、円錐係数をK、4次、6次、8次、10次、12次…の非球面係数をA2i(ただし、iは1以上の整数)として、以下の数8の式で表される。
Figure 2009146484
また、対物レンズ10の少なくとも一方の面(本実施形態では第一面11)には、基準軸AXを中心とした同心状に複数に分割された屈折面からなる位相シフト構造が設けられる。該位相シフト構造は、各屈折面の境界に形成される複数の微小な段差を有する。該段差は、入射光束に対して、互いに異なる光路長差を付与する複数の段差群に区別される。本実施形態の対物レンズ10の位相シフト構造は、第一と第二の二種類の段差群を有する。
より詳しくは、第一の段差群は、段差部で第一のレーザー光に対して付与する光路長差ΔOPD1が以下の条件(1)を満たすように設計される。
Figure 2009146484
ただし、N1は整数である。
条件(1)は、特に第三の光ディスクD3使用時における光利用効率を積極的に高くするための条件である。第一の段差群が条件(1)の下限以下になるように構成されると、第三の光ディスクD3使用時の光利用効率が約50%を下回ってしまう。また、第一の段差群が条件(1)の上限以上になるように構成されると、第一の光ディスクD1使用時における光利用効率が約70%を下回ってしまう。このように、条件(1)を満たさない場合、特に各光ディスクD1、D3に対する情報の記録または再生に用いられる光の光量が十分に確保することができない。そのため、安定した情報の記録または再生ができないおそれが生じ、好ましくない。
また、第二の段差群は、段差部で第一のレーザー光に対して付与する光路長差ΔOPD2が以下の条件(2)を満たすように設計される。
Figure 2009146484
ただし、N2は整数である。
条件(2)は、高記録密度の光ディスクD1、D2使用時における光利用効率を積極的に高くするための条件である。第一の段差群が条件(2)の下限以下になるように構成されると、第一の光ディスクD1使用時の光利用効率が約95%を下回ってしまう。また、第一の段差群が条件(2)の上限以上になるように構成されると、第二の光ディスクD2使用時における光利用効率が約85%を下回ってしまう。このように、条件(2)を満たさない場合、特に各光ディスクD1、D2に対する情報の記録または再生に用いられる光の光量が十分に確保することができない。そのため、安定した情報の記録または再生ができないおそれが生じ、好ましくない。
上記のように複数種類の段差群を持つ位相シフト構造は、例えば以下のように設計される。まず、第一から第三の各レーザー光における回折効率が最大となる回折次数の比率が互いに異なる複数種類の光路差関数を算出する。算出すべき光路差関数は必要とする段差群の数に相当する。従って、本実施形態では、第一の光路差関数と第二の光路差関数を算出する。
なお、光路差関数は、対物レンズ10の回折レンズとしての機能を光軸からの高さhにおける光路長付加量の形で表現される。第i(ただし、iは自然数)の光路差関数をφi(h)とすると、該φi(h)は、以下の式によって表される。
Figure 2009146484
光路差関数φi(h)において、Pi2、Pi4、Pi6、…は、それぞれ第iの光路差関数における二次、四次、六次、…の係数を表す。また同関数において、miは、入射光束の回折効率が最大となる回折次数を、λは、入射光束の使用波長をそれぞれ表す。
次いで、算出された各光路差関数を重ね合わせることにより、上記位相シフト構造の形状を求める。このように、互いに異なる二つの光路差関数に基づき位相シフト構造を設計することにより、第一のレーザー光に対して付与する光路長差が異なる二種類の段差群(第一の段差群、第二の段差群)がもたらされる。
既述の通り、上記条件(1)は、主として第三の光ディスク使用時における光利用効率の向上を目的とした条件である。そのため、条件(1)を満たすような第一の段差群は、段差量が比較的大きめに設定される。よって、第一の段差群は、第一の光ディスクD1に対する情報の記録または再生時における光利用効率を十分に確保する作用に乏しく、多少のフレア光を発生させてしまう。
上記のフレア光は、集光する位置によっては、フォーカシングエラー信号のS/N比を低下させる一因となることが知られている。従って、該フレア光がフォーカシングエラー信号のS/N比に影響を与えないように集光位置を調整する必要がある。ここで特に、第一の光ディスクD1には記憶容量のより一層の大容量化を目的とした多層(例えば二層)構造の光ディスクも想定される。そのため、上記集光位置の調整は、多層構造の光ディスクD1使用時にもフォーカスエラー信号のS/N比を高く維持できるように行う必要がある。
単層、多層いずれの構造を採る光ディスクD1使用時であってもフォーカスエラー信号のS/N比を低下させない位置に上記フレア光を集光させるためには、第一の段差群を規定する第一の光路差関数における係数P12を正の値に設定する。近軸の回折パワーは負となる。これにより、第一の光ディスクD1使用時に集光するフレア光は、正規回折次数光が集光する位置に重なるように集光する。より具体的には、第一の段差群は、係数P12が以下の条件(3)を満たすように構成される。
Figure 2009146484
係数P12が条件(3)を満たすことにより、多層構造の光ディスクD1使用時であってもフォーカスエラー信号のS/N比に影響を与えにくい位置に上記フレア光を集光させることができる。この点について説明を加える。多層構造の光ディスクD1の記録層を便宜上光源側から順に第一記録層、第二記録層と定義する。係数P12が条件(3)を満たすことにより、一方の記録層に対する情報の記録または再生時に集光するフレア光が、他方の記録層位置に集光せず、フォーカスエラー信号にノイズとして現れる現象を有効に回避することができる。
ただし、第一の光路差関数における係数P12を正の値に設定すると、第一の光ディスクD1使用時における軸上色収差が補正不足になってしまう。そこで、本実施形態では、第二の段差群を規定する第二の光路差関数における係数P22を負の値に設定することにより、フレア光の集光位置調整に起因して発生する軸上色収差を良好に補正している。
より具体的には、第二の段差群は、係数P22が以下の条件(4)を満たすように構成される。
Figure 2009146484
条件(4)の値が下限を下回ると、位相シフト構造が第一のレーザー光に与えるパワーが強くなりすぎ、軸上色収差が過剰補正になってしまうため好ましくない。また、条件(4)の値が上限以上になる換言すれば係数P22が正の値を採ると、軸上色収差補正の実効性が無くなるため好ましくない。
さらに、本実施形態の対物レンズ10は、上記フレア光集光位置調整を行いつつ軸上色収差補正作用を好適に実現するために係数P12と係数P22に関し、以下の条件(5)、さらには条件(6)を満たすように構成される。
Figure 2009146484
Figure 2009146484
上記に示すような各条件を満たす位相シフト構造を設計することにより、各光ディスクD1〜D3使用時に、対応する第一から第三のレーザー光を略平行光束に変換して用いたとしても、各光ディスクD1〜D3使用時に発生する球面収差を良好に抑えることができる。同時に、トラッキング動作時に発生するコマ収差や非点収差を良好に抑えることもできる。さらに、第一の光ディスクD1使用時において、不要回折次数光の発生を抑えてフォーカシング機能を良好に保つことができる。
なお、上述した特徴を持つ位相シフト構造は、必ずしも対物レンズ10の第一面11全域に設ける必要はない。上述した位相シフト構造は、対物レンズ10の光軸を含む最も内側の領域であってかつ第三のレーザー光の収束に寄与する領域、つまり第一から第三のいずれのレーザー光の収束にも寄与する領域(以下、第一の領域という)に設けられていればよい。
本実施形態の対物レンズ10では、各光ディスクD1〜D3に対する情報の記録または再生に必要なNAを確保するための有効光束径の違いに応じた構成が採られる。例えば、第一の領域の外側に第一の領域とは異なる位相シフト構造を持つ第二の領域が設けられる場合がある。
第二の領域の位相シフト構造は、一般に第三の光ディスクD3使用時よりも高いNAが要求される第一、第二の光ディスクD1、D2使用時に用いられる第一および第二のレーザー光を、対応する光ディスクD1、D2の記録面22上に良好に収束させる作用を持つ。
第二の領域の位相シフト構造は、第三のレーザー光の収束に寄与しないような段差を有する。つまり、第一のレーザー光を基準とした場合(言い換えれば第一のレーザー光が入射した場合)に、第二の領域の段差において付与される光路長差のうち少なくとも一種類は、第一の領域に存在する特定の段差群において付与される光路長差の絶対値とは異なる。ここで、第一の領域に複数種類の段差群が存在する場合は、第一のレーザー光を基準とした場合に、第一の波長の偶数倍に近い光路長差を付与する段差群が、上記特定の段差に該当する。例えば、上記のように、第一の領域に二種類の段差が存在する場合、上記条件(2)を満足するような段差群(つまり第二の段差群)が、上記特定の段差群に該当する。
以上説明した実施形態の対物レンズ10を対物光学系として用いた光情報記録再生装置100の具体的な実施例を3例示す。各実施例1〜3の光情報記録再生装置100は、図1に示される。なお、各実施例1〜3に関して、第三の光ディスクD3使用時は、情報の記録または再生に好適な開口数を得るために図2に示す開口制限素子60を用いて光束径を規定している。そのため、第三の光ディスクD3使用時は、第一、第二の光ディスクD1、D2使用時に比べて有効光束径が小さくなる。
各実施例1〜3において使用される光ディスクは、保護層厚0.6mmの最も記録密度の高い第一の光ディスクD1、保護層厚0.6mmであり第一の光ディスクD1よりは記録密度の低い第二の光ディスクD2、保護層厚1.2mmの最も記録密度の低い第三の光ディスクD3を想定する。
実施例1の光情報記録再生装置100の対物レンズ10の具体的な仕様は、表1に示される。
Figure 2009146484
表1中、倍率の値が示すように、実施例1では、いずれの光ディスクD1〜D3使用時にも、レーザー光は平行光束として対物レンズ10に入射する。表1に示す対物レンズ10を備える光情報記録再生装置100の各光ディスクD1〜D3使用時における具体的数値構成は、表2〜表4に示される。
Figure 2009146484
Figure 2009146484
Figure 2009146484
表2〜表4中、rはレンズ各面の曲率半径(単位:mm)、dは情報の記録または再生時におけるレンズ厚またはレンズ間隔(単位:mm)、n(Xnm)は波長Xnmでの屈折率である。以下に説明する各実施例で示す具体的数値構成の表でも同様である。
表2〜表4に示すように、面番号1、2が対物レンズ10の第一面11、第二面12を示している。また、面番号3、4が媒体である各光ディスクD1〜D3の保護層および記録面を示している。面番号と光学部材の対応関係は、以下に説明する各実施例で示す具体的数値構成の表でも同様である。
また、対物レンズ10の両面11、12は非球面で、各非球面の形状を規定する円錐係数と非球面係数は表5に示される。特に光源側の面11は位相シフト構造を持つ回折面である。なお各表における表記Eは、10を基数、Eの右の数字を指数とする累乗を表している。
Figure 2009146484
また、対物レンズ10の第一面11は、光軸を含む第一の領域、第一の領域の外側に形成される第二の領域から構成される。第一、第二の各領域の範囲は、光軸からの高さ(つまり有効半径)hによって以下のように表される。
第一の領域:0.000≦h≦1.050
第二の領域:1.050<h≦1.300
詳しくは、第一領域は、いずれのレーザー光に対しても収束に寄与する共用領域である。第二領域は、第一と第二のレーザー光の収束に寄与し第三のレーザー光の収束には寄与しない、換言すれば第三のレーザー光使用時における開口制限機能を持つ領域である。
各領域は、上記のような互いに異なる作用を有するために各領域独自の位相シフト構造を持つ。詳しくは、第一と第二の各領域は、各々、二種類の異なる光路差関数によって規定される位相シフト構造を持つ。第一面11の各領域における位相シフト構造を規定するための各光路差関数φi(h)における係数Pi2は表6に、回折次数mは表7に示される。
Figure 2009146484
Figure 2009146484
実施例2の光情報記録再生装置100の対物レンズ10の具体的な仕様は、表8に示される。また、表8に示す対物レンズ10を備える光情報記録再生装置100の各光ディスクD1〜D3使用時における具体的数値構成は、表9〜表11に示される。表8中、倍率の値が示すように、実施例2も、いずれの光ディスクD1〜D3を使用した場合であっても、レーザー光は平行光束として対物レンズ10に入射する。
Figure 2009146484
Figure 2009146484
Figure 2009146484
Figure 2009146484
また、対物レンズ10の両面11、12は非球面で、各非球面の形状を規定する円錐係数と非球面係数は表12に示される。特に光源側の面11は位相シフト構造を持つ回折面である。
Figure 2009146484
また、対物レンズ10の第一面11は、光軸を含む第一の領域、第一の領域の外側に形成される第二の領域から構成される。第一、第二の各領域の範囲は、光軸からの高さ(つまり有効半径)hによって以下のように表される。
第一の領域:0.000≦h≦1.050
第二の領域:1.050<h≦1.300
詳しくは、第一領域は、いずれのレーザー光に対しても収束に寄与する共用領域である。第二領域は、第一と第二のレーザー光の収束に寄与し第三のレーザー光の収束には寄与しない、換言すれば第三のレーザー光使用時における開口制限機能を持つ領域である。
各領域は、上記のような互いに異なる作用を有するために各領域独自の位相シフト構造を持つ。詳しくは、第一と第二の各領域は、各々、二種類の異なる光路差関数によって規定される位相シフト構造を持つ。第一面11の各領域における位相シフト構造を規定するための各光路差関数φi(h)における係数Pi2は表13に、回折次数mは表14に示される。
Figure 2009146484
Figure 2009146484
実施例3の光情報記録再生装置100の対物レンズ10の具体的な仕様は、表15に示される。また、表15に示す対物レンズ10を備える光情報記録再生装置100の各光ディスクD1〜D3使用時における具体的数値構成は、表16〜表18に示される。表15中、倍率の値が示すように、実施例3も、いずれの光ディスクD1〜D3を使用した場合であっても、レーザー光は平行光束として対物レンズ10に入射する。
Figure 2009146484
Figure 2009146484
Figure 2009146484
Figure 2009146484
また、対物レンズ10の両面11、12は非球面で、各非球面の形状を規定する円錐係数と非球面係数は表19に示される。特に光源側の面11は位相シフト構造を持つ回折面である。
Figure 2009146484
また、対物レンズ10の第一面11は、光軸を含む第一の領域、第一の領域の外側に形成される第二の領域から構成される。第一、第二の各領域の範囲は、光軸からの高さ(つまり有効半径)hによって以下のように表される。
第一の領域:0.000≦h≦1.050
第二の領域:1.050<h≦1.300
詳しくは、第一領域は、いずれのレーザー光に対しても収束に寄与する共用領域である。第二領域は、第一と第二のレーザー光の収束に寄与し第三のレーザー光の収束には寄与しない、換言すれば第三のレーザー光使用時における開口制限機能を持つ領域である。
各領域は、上記のような互いに異なる作用を有するために各領域独自の位相シフト構造を持つ。詳しくは、第一と第二の各領域は、各々、二種類の異なる光路差関数によって規定される位相シフト構造を持つ。第一面11の各領域における位相シフト構造を規定するための各光路差関数φi(h)における係数Pi2は表20に、回折次数mは表21に示される。
Figure 2009146484
Figure 2009146484
以上説明した実施例1〜3の対物レンズ10を用いて情報の記録または再生を行った際の光学性能を以下に検証する。表22は、各実施例1〜3に関する各条件(1)〜(6)の値を示す表である。また、図3〜図5は、順に各実施例1〜3において、第一の光ディスクD1使用時における球面収差図である。各球面収差図において、実線が設計波長である407nm、破線が412nm、一点鎖線が402nmの光を使用した場合の球面収差を表す。
Figure 2009146484
表22に示すように、いずれの実施例1〜3も条件(1)〜(6)を満たす。よって、図3〜図5に示すように、いずれの実施例1〜3においても、設計波長のレーザー光使用時は極めて良好に球面収差が補正されている。加えて、設計波長から微少に変化した波長のレーザー光を使用した時でも、球面収差、軸上色収差がともに良好に抑えられていることが分かる。
また、図6は、各実施例1〜3の第一の光ディスクD1使用時におけるフレア光の集光位置と係数P12との関係を示す図である。なお、図6におけるフレア光集光位置は、正規回折次数光の集光位置つまり第一の光ディスクD1記録面位置を基準としている。図6において、点FP1は実施例1での上記関係を表し、フレア光集光位置は−0.004mmである。また、点FP2は実施例2での上記関係を表し、フレア光集光位置は−0.017mmである。点FP3は実施例3での上記関係を表し、フレア光集光位置は0.018mmである。一般に、第一の光ディスクD1のバリエーションのうち多層構造を持つものは、各記録層間が20μm〜40μmに設定されている。上記各条件(1)〜(6)を満たす実施例1〜3では、いずれも、第一の光ディスクD1使用時に集光するフレア光が各記録層間に位置している。つまり、該フレア光は、フォーカスエラー信号にノイズとして現れにくい位置に集光している。
図7〜図9は、順に各実施例1〜3のフォーカシングエラー信号を示す図である。図7〜図9において、(A)が第一の光ディスクD1使用時のフォーカシングエラー信号を、(B)が第三の光ディスクD3使用時のフォーカシングエラー信号を、それぞれ表す。図5に示すように、いずれの実施例1〜3においても、第一の光ディスクD1を使用した時、各記録層間にフレア光を集光させている。従って、図7〜図9に示すように、いずれの実施例1〜3も、フォーカスエラー信号は、正規回折次数光によるS字波形が良好に現れている。つまり、いずれの実施例1〜3において得られるフォーカスエラー信号も、高いS/N比を有していることが分かる。
以上が本発明の実施形態である。本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく以下に例示するように、様々な範囲で変形が可能である。
本発明に係る光情報記録再生装置用対物レンズは、各実施例の具体的数値構成に限定されるものではない。光情報記録再生装置の対物光学系を構成する対物レンズ等の光学素子の数は複数であっても良い。対物光学系が複数の光学素子から構成される場合、本発明に係る設計方法により設計される光学素子は、片側一面のみならず両面に位相シフト構造を設けることができる。
また、使用する光ディスクの規格によっては、第一の光ディスクD1使用時と第二の光ディスクD2使用時とで要求されるNAが大きく異なる。換言すれば対物レンズ10の第一面11における第一のレーザー光の有効光束径と、第二のレーザー光の有効光束径が異なる場合もあり得る。このような場合には、上記第二の領域のさらに外側により高NA(より大きな有効光束径)を確保するために設計された第三の領域を設けることもできる。例えば、第一の光ディスクD1使用時に要求されるNAが第二の光ディスク使用時におけるNAよりも高い場合、入射光束のうち、第一のレーザー光のみ有効に収束させ、他のレーザー光の収束には寄与しないような位相シフト構造を有する第三の領域を配設することができる。
本発明の第一実施形態の光情報記録再生装置の概略構成を表す模式図である。 図2(A)は、配設した本発明の実施形態の対物光学系の近傍を拡大して示す図である。図2(B)は、実施形態の開口制限素子を第一面側から臨んだ概略図である。 実施例1の光情報記録再生装置の、第一のレーザー光を使用した時に発生する球面収差を表す収差図である。 実施例2の光情報記録再生装置の、第一のレーザー光を使用した時に発生する球面収差を表す収差図である。 実施例3の光情報記録再生装置の、第一のレーザー光を使用した時に発生する球面収差を表す収差図である。 実施例1〜3の、フレア光集光位置と係数P12との関係を表す図である。 図7(A)は、実施例1の光情報記録再生装置の、第一のレーザー光を使用したときに検出されるフォーカスエラー信号を表す図、図7(B)は、該装置の、第三のレーザー光を使用したときに検出されるフォーカスエラー信号を表す図である。 図8(A)は、実施例2の光情報記録再生装置の、第一のレーザー光を使用したときに検出されるフォーカスエラー信号を表す図、図8(B)は、該装置の、第三のレーザー光を使用したときに検出されるフォーカスエラー信号を表す図である。 図9(A)は、実施例3の光情報記録再生装置の、第一のレーザー光を使用したときに検出されるフォーカスエラー信号を表す図、図9(B)は、該装置の、第三のレーザー光を使用したときに検出されるフォーカスエラー信号を表す図である。
符号の説明
1A、2A、3A 光源
41、42 ビームスプリッタ
10 対物レンズ
20 カップリングレンズ
D1〜D3 光ディスク
100 光情報記録再生装置

Claims (8)

  1. 記録密度が高い順に定義される第一から第三の各光ディスクに対して、互いに異なる第一から第三の光束のいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置に用いられる対物レンズであって、
    前記第一の光ディスク使用時に用いられる前記第一の光束の波長をλ1(nm)、前記第二の光ディスク使用時に用いられる第二の光束の波長をλ2(nm)、前記第三の光ディスク使用時に用いられる前記第三の光束の波長をλ3(nm)とすると、
    λ1<λ2<λ3
    であり、
    前記対物レンズは、少なくとも一方の面に、前記第三の光束を前記第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域を有し、
    前記領域は、同心状の複数に分割された屈折面で構成され、かつ隣り合う屈折面間において、入射光束に対して異なる光路長差を付与する第一と第二の段差群を持つ位相シフト構造を有しており、
    前記第一及び第二の段差群に含まれる段差の位置は、それぞれ第一および第二の光路差関数によって規定され、
    前記第i(iは自然数)の光路差関数φi(h)を、以下の式、
    Figure 2009146484
    ただし、hは、光軸からの高さ、
    Pi2、Pi4、Pi6、…は、それぞれ第iの光路差関数における二次、四次、六次、…の係数、
    miは、前記入射光束の回折効率が最大となる回折次数、
    λは、前記入射光束の使用波長、をそれぞれ表す、
    で表すと、前記第一の光束の波長に対する第一の光路差関数における二次の係数P12が正となり、前記第一の光束の波長に対する第二光路差関数における二次の係数P22が負となるように構成され、
    前記第一の段差群は、段差部で前記第一の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件、
    Figure 2009146484
    ただし、N1は自然数または0である、
    を満たし、
    前記第二の段差群は、段差部で第一の光束に対して付与する光路長差をΔOPD2(nm)とすると、以下の条件、
    Figure 2009146484
    ただし、N2は自然数である、
    を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。
  2. 請求項1に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
    以下の条件、
    Figure 2009146484
    ただし、f1(mm)は、前記第一の光束に対する前記対物レンズの焦点距離を表す、を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
    以下の条件、
    Figure 2009146484
    を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
    以下の条件、
    Figure 2009146484
    を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。
  5. 請求項4に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
    さらに以下の条件、
    Figure 2009146484
    を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。
  6. N1=1、N2=1であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の光情報記録再生装置用対物レンズ。
  7. 記録密度が高い順に定義される第一から第三の各光ディスクに対して、互いに異なる第一から第三の光束のいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、
    前記第一の光ディスク使用時に用いられる前記第一の光束の波長をλ1(nm)、前記第二の光ディスク使用時に用いられる第二の光束の波長をλ2(nm)、前記第三の光ディスク使用時に用いられる前記第三の光束の波長をλ3(nm)とすると、
    λ1<λ2<λ3
    であり、
    前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
    NA1>NA3かつNA2>NA3
    であり、
    前記第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
    t1≒0.6mm
    t2≒0.6mm
    t3≒1.2mm
    であり、
    前記三種類の光束を照射する三つの光源と、
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の光情報記録再生装置用対物レンズと、を有し、
    前記第一から第三の波長の光束は、いずれも略平行光束の状態で前記対物レンズに入射することを特徴とする光情報記録再生装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
    前記対物レンズは、前記第一の領域の外側に前記第一の波長の光束、前記第二の波長の光束をそれぞれ前記第一の光ディスク、前記第二の光ディスクの記録面上に収束させ、かつ前記第三の波長の光束を前記第三の光ディスクの記録面上に収束させないことを特徴とする第二の領域を有することを特徴とする光情報記録再生装置。
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