JP2009165902A - 位相コントラスト放射線画像撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭い場所に配置可能な大きさで、画質劣化のない位相コントラスト撮影を行う。
【解決手段】X線管からのX線により撮影する位相コントラスト放射線画像撮影装置であって、焦点サイズ(Dμm)が50μm以上500μm以下であり、X線の輝線スペクトルのエネルギーが10keV以上60keV以下であり、陽極がモリブデンもしくはロジウムを有するX線管と、被写体を透過したX線画像を電気信号として取得するディジタル検出器と、前記X線管から前記被写体までの距離R1(m)を10>R1≧(D-7)/200(m)の式の範囲であって、且つ前記被写体から前記ディジタル検出器までの距離R2を0.15m以上として被写体を固定する固定手段と、被写体を透過したX線画像を電気信号として取得するディジタル検出器と、前記ディジタル検出器で取得されたX線画像を縮小して実寸大画像とする画像処理部とを有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、位相コントラスト放射線画像撮影装置に関するものであり、特に小焦点X線源を用いて拡大撮影を行って位相コントラスト放射線画像を得る位相コントラスト撮影装置に関する。
小焦点X線源を用いて位相コントラスト放射線画像を得る位相コントラスト撮影法について、本件出願人は特願2000−44381号として既に別途特許出願を行っている。
この位相コントラスト撮影法は被写体と検出器の間を離して撮影するので、必然的に拡大撮影となり、従来の検出器を被写体の直後においた撮影(吸収コントラスト撮影)に比べ、必要とされる検出器の面積が大きくなる。
たとえば、従来の吸収コントラスト撮影の胸部専用機では縦横それぞれ43cm程度の大きさがあれば十分とされてきたが、位相コントラスト撮影法では2倍の拡大撮影に対応させるため、縦横86cm程度の従来より大面積の検出器が必要である。
なお、位相コントラストによる放射線画像撮影については、以下の特許文献1などにも記載がなされている。
特開2000−193609号
このような大面積の検出器は、従来の方法では達成困難であった。たとえばアナログのスクリーンフィルム系では、診断時に縦横2倍ずつの大面積の拡大写真をそのまま用いなければならず、医師の負担が大きくなる。
また、撮影に用いるカセッテも大型となり取り扱いが困難となるほか、現像器も大型になりすぎて室内に設置するのが困難となる。
これに対し、輝尽性蛍光体を用いたCR(コンビューテッド・ラジオグラフィ)や半導体ディテクタであるFPD(フラットパネル・ディテクタ)などのディジタル撮影器では、拡大撮影により取得した画像を縮小して出力することが可能なので、医師は従来と同じ大きさの画像で診断することが可能であり、負担の増加はない。
しかしCRの場合は、約86cmにもおよぶ幅を走査できるレーザ走査光学系および輝尽発光をフォトマルなどの光電変換器に導く集光光学系が大型となり、装置全体が大型かつ高価なものとなり、やはり従来の撮影装置にくらべ室内への設置が困難となる。
さらにFPDについても、大画面化は電気ノイズの増加、画像欠陥の増加につながるため、画質が低下し好ましくない。
本発明は、位相コントラスト撮影法に適した大画面検出器を、狭い撮影室内でも配置可能な大きさで、かつ画質の劣化もなく、従来の検出器と同等の価格で提供するための撮影装置を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は以下のように構成されている。
(1)請求項1記載の発明は、X線管から放射させるX線により撮影を行う位相コントラスト放射線画像撮影装置であって、焦点サイズ(Dμm)が50μm以上500μm以下であり、X線の輝線スペクトルのエネルギーが10keV以上60keV以下であり、陽極がモリブデンもしくはロジウムを有するX線管と、被写体を透過したX線画像を電気信号として取得するディジタル検出器と、前記X線管から前記被写体までの距離R1(m)を10>R1≧(D−7)/200(m)の式の範囲であって、且つ前記被写体から前記ディジタル検出器までの距離R2を0.15m以上として被写体を固定する固定手段と、前記ディジタル検出器で取得されたX線画像を縮小して実寸大画像とする画像処理部と、を有することを特徴とする位相コントラスト放射線画像撮影装置である。
(2)請求項2記載の発明は、前記ディジタル検出器は、検出面が複数の小検出器に分割されており、前記画像処理部は、前記検出手段での複数の小検出器によって撮影された画像を合成して総合画像を得る、ことを特徴とする請求項1記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置である。
(3)請求項3記載の発明は、前記小検出器は輝尽性蛍光体プレートである、ことを特徴とする請求項2記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置である。
(4)請求項4記載の発明は、前記輝尽性蛍光体プレートは、2×2以上のマトリクス状に配置されている、ことを特徴とする請求項3記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置である。
(5)請求項5記載の発明は、前記複数の輝尽性蛍光体プレートは、いずれもこれら複数の輝尽性蛍光体プレートより構成される大検出器の外周に接するように配置されており、外周側から引きだし可能である、ことを特徴とする請求項4記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置である。
これらの発明では、小検出器によって分割して検出された画像を合成して総合画像を得ることにより、大画面化に伴う装置の大型化を抑えることができ、特に奥行き方向については、小検出器1個を構成するために必要な大きさに抑えることができる。
この結果、位相コントラスト撮影法に適した大画面検出器を、狭い撮影室内でも配置可能な大きさで、かつ画質の劣化もなく、従来の検出器と同等の価格で実現することができる。
これらの発明では、画像情報を電気信号として取得するディジタル検出器で上記の小検出器を構成しているので、拡大撮影により取得した画像を縮小して出力することが可能になり、従来と同じ大きさの画像(実寸大画像)で読影することが可能となって負担の増加がないので、より好ましい。
これらの発明では、小検出器を輝尽性蛍光体プレートとして、プレートの大きさや形を従来のカセッテと互換性を持たせておくことが可能であり、ユーザは従来のカセッテおよびその読み取り機をそのまま用いることができるため、FPD等の専用の撮影装置を購入する必要がなく、費用の負担が小さくて済む。
これらの発明では、小検出器である輝尽性蛍光体プレートを2×2以上のマトリクス状に配置することにより、任意の長方形の面積の検出面を形成することができる。したがって、既存の輝尽性蛍光体プレートを用いて、任意の大面積の検出面を形成することが可能になり、位相コントラスト放射線画像の撮影に適する。
これらの発明では、小検出器である輝尽性蛍光体プレートを、いずれもこれら複数の輝尽性蛍光体プレートより構成される大検出器の外周に接するように配置すれば、大検出器の外周側からそれぞれ引きだし可能となり、取り扱いが簡便となる。
これらの発明では、小検出器である輝尽性蛍光体プレートを、いずれもこれら複数の輝尽性蛍光体プレートより構成される大検出器の外周に接するように配置しておくと共に、水平方向に引き出し可能とすれば、大検出器の外周側水平方向にそれぞれ引きだし可能となり、取り扱いがさらに簡便となる。
以上詳細に説明したように、小焦点X線源から放射させるX線により拡大撮影を行うX線位相コントラスト撮影の際に、検出面を複数の小検出器に分割した状態で、これら複数の小検出器により画像を撮影し、これら小検出器によって撮影された画像を合成して総合画像を得ることにより、位相コントラスト撮影法に適した大画面検出器を、狭い撮影室内でも配置可能な大きさで、かつ画質の劣化もなく、従来の検出器と同等の価格で提供することが可能になる。
本発明の第1の実施の形態例の位相コントラスト放射線画像撮影装置の構成を示す構成図である。 位相コントラスト放射線画像撮影装置の原理説明のための説明図である。 位相コントラスト放射線画像撮影装置の原理説明のための説明図である。 位相コントラスト放射線画像撮影装置X線画像検出器の構成の説明のための説明図である。 位相コントラスト放射線画像撮影装置X線画像検出器の構成の説明のための説明図である。 本発明の第2の実施の形態例の位相コントラスト放射線画像撮影装置の構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施の形態例の位相コントラスト放射線画像撮影装置の構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施の形態例の位相コントラスト放射線画像撮影装置の構成を示す構成図である。
以下、この発明の位相コントラスト放射線画像撮影装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、この発明は、この実施の形態に記載した内容に限定されるものではない。
この発明の位相コントラスト放射線画像撮影装置では、ディジタルデータである位相コントラスト放射線画像データが用いられ、この位相コントラスト放射線画像データは直接ディジタル画像として得られる場合と、アナログ画像として得たものをディジタル化した場合とがある。
〈位相コントラスト放射線画像の説明〉
この位相コントラスト放射線画像は、特願平11−203969号の装置、特願平11−266605号の装置、特願2000−44381号の装置、特願2000−53562号の装置等で撮影して得られた画像であり、特願平11−203969号の方法、特願平11−266605号の方法、特願2000−44381号の方法等の撮影方法により得られた画像である。
特願2000−44381号の装置は、図2に示すように、発散するX線を照射する小焦点X線源であるX線源1と、X線源1に対して被写体3を固定するための被写体保持具と、被写体3を透過したX線画像を検出するX線画像検出器4とを有し、X線画像の半影によるボケ幅をB(μm)、図2及び図3に示すX線屈折コントラストによるエッジ強調幅をE(μm)とするとき、X線管より照射されるX線を被写体に透過させてX線拡大撮影を行う際、9E≧Bとなるように被写体保持具及びX線画像検出器を設置可能としたX線画像撮影装置である。
また、特願2000−44381号に記載の方法は、発散するX線を放射するX線源1を用い、このX線源1から放射するX線を被写体3に透過させてX線拡大撮影を行い、このX線拡大撮影で得られるX線画像の半影によるボケ幅をB(μm)、X線屈折コントラストによるエッジ強調幅をE(μm)とすると、9E≧BであるようにしたX線画像撮影方法である。
前記特願2000−44381号に記載の装置及び方法については、X線源1と被写体3との距離R1を0.5m以上離すこと、被写体とX線画像検出器4との距離R2を1m以上離すこと、さらに前記R1+R2が5m以下であること、前記X線拡大撮影が1.0〜10倍であること、前記X線源1の焦点サイズが10μm以上1000μm以下であること、さらに前記X線源1の焦点サイズが30μm以上300μm以下であること、被写体3に照射されるX線の設定管電圧が50〜150kVpであること、前記X線源1がタングステン回転陽極X線管であること、前記X線検出器4の画素サイズが1μm以上200μm以下であること、などがさらに好ましい態様である。
また、前記エッジ強調幅Eは、たとえば以下の3つの式で表すことができる。ここで、R1:X線源−被写体距離(m)、R2:被写体−X線画像検出器(m)、λ:X線量の最大値の波長(10-10m)、A:被写体を円柱としたときの断面の円の直径(mm)、δ:物体と空気の屈折率差、である。
E=39×R2(1+0.045/R1)×λ2×√A、
E=27×(1+R2/R1)1/3×(λ2×R2×√A)2/3
E=2.3×(1+R2/R1)1/3×(R2×δ×√A)2/3
となる。
特願平11−203969号に記載の装置は、焦点サイズ(Dμm)が30μm以上であるX線管と、被写体位置を固定する固定手段と、被写体を透過したX線画像を検出するX線検出器とを有し、固定手段は、X線管から固定手段により固定された被写体までの距離R1(m)を R1≧(D−7)/200(m)の式の範囲に、且つ固定手段により固定された被写体からX線検出器までの距離R2が0.15m以上に設定可能に構成されているX線画像撮影装置である。
また、特願平11−203969号に記載の方法は、X線管から照射され、被写体を透過したX線画像をX線検出器で検出し、半影によって低下する鮮鋭性を、屈折コントラスト強調による画像エッジ強調によって高めるX線画像撮影方法であり、また、焦点サイズ(Dμm)が30μm以上であるX線管を用いるX線画像撮影法であって、前記X線管から被写体までの距離R1(m)を、
R1≧(D−7)/200(m)、
の式の範囲とし、且つ前記被写体からX線検出器までの距離R2を0.15m以上として撮影するX線画像撮影方法である。
前記特願平11−203969号に記載の装置及び方法については、前記距離R1が10>R1≧(D−7)/200(m)であること、さらに0.7≦R1≦5(m)であること、前記X線管の焦点サイズが30μm以上1000μm以下であること、さらに前記X線管の焦点サイズが50μm以上500μm以下であること、被写体に照射されるX線の輝線スペクトルのエネルギーが10keV以上60keV以下であること、前記X線管の陽極がモリブデンもしくはロジウムを有すること、前記X線検出器の画素サイズが1μm以上200μm以下であること、などがさらに好ましい態様である。
特願平11−266605号に記載の装置は、支持部材上に移動可能で且つ一時的に固定することのできる被写体支え器具及びフィルムカセッテ保持具を備え、クーリッジX線管とフィルムカセッテ保持具のスクリーン・フィルムシステムとの距離を70cm以上離すことが可能であり、且つ被写体支え器具の被写体とフィルムカセッテ保持具のスクリーン・フィルムシステムまでの距離を20cm以上離すことが可能であり、X線屈折コントラスト画像を撮影するX線画像撮影装置である。
また、特願平11−266605号に記載の方法は、支持部材上に移動可能で且つ一時的に固定することのできる被写体支え器具及びフィルムカセッテ保持具を備え、クーリッジX線管とフィルムカセッテ保持具のスクリーン・フィルムシステムとの距離を70cm以上離し、且つ被写体支え器具の被写体とフィルムカセッテ保持具のスクリーン・フィルムシステムまでの距離を20cm以上離し、X線屈折コントラスト画像を撮影するX線画像撮影方法である。
特願2000−53562号の装置は、被写体に放射線を照射する小焦点放射線源と、被写体を保持する保持部材と、被写体を透過した放射線に基づく放射線画像情報を読み取る読み取り手段と、小焦点放射線源と保持部材との間の第1の距離または保持部材と読み取り手段との間の第2の距離を変更する距離変更手段と、小焦点放射線源の放射条件を制御する制御手段とを有し、制御手段は少なくとも第1の距離または第2の距離に関する距離情報に応じて小焦点放射線源の放射条件を制御する放射線画像撮影装置であり、また被写体に放射線を照射する小焦点放射線源と、被写体を保持する保持部材と、被写体を透過した放射線に基づく放射線画像情報を読み取る読み取り手段と、放射線画像情報を表示する画像表示手段または放射線画像情報を出力する画像出力手段とを有し、放射線画像撮影時の画像拡大率から変更して放射線画像情報を画像表示手段により表示または画像出力手段により出力を行う制御手段を有する放射線画像撮影装置である。
吸収コントラスト放射線撮影とは、被写体をディテクタに密着して、場合によりグリッドを介して撮影することであり、吸収コントラスト放射線画像とは、吸収コントラスト放射線撮影により得られた画像のことである。
また、位相コントラスト放射線画像を直接ディジタル画像として得ることができる位相コントラスト放射線画像撮影装置は、吸収コントラスト放射線撮影(通常行われている一般の撮影)とともに、位相コントラスト放射線画像の撮影も可能な装置であってもよい。
この発明では、実施の形態を説明する図面を示すが、それぞれの図は一例でありこれに限定されない。
〈第1の形態例〉
まず、請求項に記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置の実施の形態について説明する。
図1は位相コントラスト放射線画像撮影装置の第1の実施の形態例の撮影部分に関する構成を示す模式図である。
この第1実施の形態の位相コントラスト放射線画像撮影装置は、小焦点X線源であるX線源1から放射させるX線により拡大撮影を行う位相コントラスト放射線画像撮影装置であって、検出面が複数の小検出面に分割されたX線画像検出器4を備えている。
このX線画像検出器4は、複数の小検出器5(図4および図5における5a〜5f)によって構成されている。なお、各小検出器5a〜5fを通常の読み取り手段で読み取って得た分割画像を、画像処理手段(合成手段)が合成して総合画像を得ると仕組みになっている。
なお、小焦点X線源であるX線源1としては、Mo管球、Rh管球、W管球等が用いられるが、位相コントラスト放射線撮影では、管球の焦点径が小さくかつ高出力のX線源が望ましい。
高出力化の一つの例としては、回転陽極(ターゲット)に照射される電子線が回転陽極の同心円上の同じ位置に当たらないように、電子線が照射されている間回転陽極が少しずつ移動するという方法が考えられる。位相コントラスト放射線画像を撮影するには、放射線管焦点径が30〜500μmで、最大管電流が50mA以上の放射線発生源が好ましい。
この実施の形態例では、複数の小検出器5によって分割して検出された画像を合成して総合画像を得ることにより、X線画像検出器4の大画面化に伴う装置の大型化を抑えることができ、特に奥行き方向については、小検出器1個を構成するために必要な大きさに抑えることができる。
この結果、位相コントラスト撮影法に適した大画面検出器を、狭い撮影室内でも配置可能な大きさで、かつ画質の劣化もなく、従来の検出器と同等の価格で実現することができる。
なお、この第1の実施の形態例では、複数の小検出器5を輝尽性蛍光体プレートとして、プレートの大きさや形を従来のカセッテと互換性を持たせておくことが可能であり、ユーザは従来のカセッテおよびその読み取り機をそのまま用いることができるため、FPD等の専用の撮影装置を購入する必要がなく、費用の負担が小さくて済む。
また、この第1の実施の形態例では、複数の小検出器である輝尽性蛍光体プレートを2×2以上のマトリクス状に配置することにより、任意の長方形の面積の検出面を形成することができる。
したがって、既存の輝尽性蛍光体プレートを用いて、任意の大面積の検出面を形成することが可能になり、位相コントラスト放射線画像の撮影に適する。図4および図5は横2×縦3のマトリクス状に配置した例を示している。
また、この第1の実施の形態例では、複数の小検出器である輝尽性蛍光体プレートを、いずれもこれら複数の輝尽性蛍光体プレートより構成される大検出器(X線画像検出器4)の外周に接するように配置すれば、大検出器の外周側からそれぞれ引きだし可能となり、取り扱いが簡便となる。
なお、この第1の実施の形態例では、小検出器である輝尽性蛍光体プレートを、いずれもこれら複数の輝尽性蛍光体プレートより構成される大検出器の外周に接するように配置しておくと共に、水平方向に引き出し可能とすれば、大検出器の外周側水平方向にそれぞれ引きだし可能となり、取り扱いがさらに簡便となる。
なお、この第1の実施の形態例では、読み取り画素サイズを検出面上で100μm以上500μm以下としておけば、拡大撮影された画像を実寸大に縮小出力する場合に十分な解像度(2倍拡大撮影されている場合には、50〜250μm)を得られ、さらに、画像読み出しにかかる時間が短くすることができる。
なお、この第1の実施の形態例では、読み取り画素サイズを検出面上で、上述した100〜500μmの範囲内で、200μm以上400μm以下とすることで、撮影された画像を実寸大に縮小出力する場合にさらに十分な解像度(2倍拡大撮影されている場合には、100〜200μm)を得られ、一層、画像読み出しにかかる時間が短くすることができる。
複数の小検出器5を輝尽性蛍光体プレートにより構成した図4の撮影装置では、35.5cm×43.2cmの半切サイズの輝尽性蛍光体プレートを縦3×横2=6枚で、略86.4cm×86.4cmの大検出器(X線画像検出器4)を構成している。
大検出器の筐体(大カセッテ)内部には図5のような溝が掘られており、それぞれの小検出器5a〜5fを水平方向外側に引き出すことが可能となっている。なお、水平方向の溝では、溝をやや前後方向にずらした形になっており、左右の輝尽性蛍光体プレート同士が中央で重なり合う形で配置できるようにしてある。
なお、輝尽性蛍光体プレートの配置はこの例に限定されるものではなく、各種の構成が可能である。また、各小検出器5a〜5fの画像取得後に画像処理部(図示せず)での画像処理により、重なり部分の補正や接合を行うことで、最終的には継ぎ目のない1枚の画像を得ることができる。
〈第2の形態例〉
図6は位相コントラスト放射線画像撮影装置の第2の実施の形態例の撮影装置に関する構成を示す模式図、図7は位相コントラスト放射線画像撮影装置の第2の実施の形態例のX線画像検出器6に関する構成を示す正面図、図8は位相コントラスト放射線画像撮影装置の第2の実施の形態例のX線画像検出器6に関する断面構成を示す断面図である。
この第2実施の形態の位相コントラスト放射線画像撮影装置は、小焦点X線源であるX線源1から放射させるX線により拡大撮影を行う位相コントラスト放射線画像撮影装置であって、検出面が複数の小検出器で構成されたX線画像検出器6を備えており、このX線画像検出器6における小検出器は、画像情報を電気信号として取得するディジタル検出器によって構成されている。
なお、小焦点X線源であるX線源1としては、上述した第1の実施の形態例と同様のものを使用することが望ましい。また、各ディジタル検出器で得た分割画像を、画像処理部8(合成手段)が合成して総合画像を得ると仕組みになっている。この総合画像は、ネットワーク9を介して、ディスプレイ10や出力機器11に供給される。
ここで、図6は2×2のディジタル検出器を用いた例であり、図7は6×6のディジタル検出器を用いた例であり、図8は縦方向に6個のディジタル検出器を用いた例を示している。
図7の破線は、放射線画像検出器6の格子60の線であるが、実際には保護部材やX線シンチレータに隠れて正面からは見えないものである。図7はユニットが6×6=36個の例であるが、数はこれに限るものではない。
この実施の形態例では、複数の小検出器によって分割して検出された画像を合成して総合画像を得ることにより、X線画像検出器6の大画面化に伴う装置の大型化を抑えることができ、特に奥行き方向については、小検出器1個を構成するために必要な大きさに抑えることができる。この結果、位相コントラスト撮影法に適した大画面検出器を、狭い撮影室内でも配置可能な大きさで、かつ画質の劣化もなく、従来の検出器と同等の価格で実現することができる。
また、この実施の形態例は、画像情報を電気信号として取得するディジタル検出器で上記の小検出器を構成しているので、拡大撮影により取得した画像を縮小して出力することが可能になり、従来と同じ大きさの画像(実寸大画像)で読影することが可能となって負担の増加がないので、より好ましい。
X線画像検出器6は、X線シンチレータ61、レンズアレイ62、そしてそのレンズアレイ62の各々のレンズ63に対応するエリアセンサ64をこの順に配置して構成される。X線シンチレータ61は、保護部材65により保護される。
レンズアレイ62の各々のレンズ63は、レンズ支持部材68に支持され、X線シンチレータ61とレンズアレイ62との間には、透明部材66が配置される。エリアセンサ64は、エリアセンサ支持部材67に支持されている。
X線画像検出器6の構成要素の形状、厚み、光線経路などは正確ではない。格子60は直接X線シンチレータ61に触れるのではなく、透明部材66に突き当たるようにしてあり、これにより格子60がX線シンチレータ61に当たって傷がつくことを避けるとともに、格子60の境界線が画像の欠落部分となることを防いでいる。
図8はX画像検出器6の縦断面の模式的な断面図であり、あくまでも一例を示し、この発明の必須要素はX線シンチレータ61、レンズアレイ62、エリアセンサ64であり、X線シンチレータ61、レンズアレイ62、そしてそのレンズアレイ62の各々のレンズ63に対応するエリアセンサ64をこの順に配置したため、エリアセンサを複数用いることで、画素数を容易に増やすことができ、空間分解能を高くでき、高画質が可能である、さらに、複数のエリアセンサを用いるので、焦点距離を短くすることが可能となり、厚さが薄く小型で、しかも軽量である。
X線シンチレータ61の材料として、ガドリウムオキシサルファイドや沃化セシウム等を含有させることにより、X線シンチレータ61がX線の曝射により可視光を発するので空間分解能を高くでき、高画質な画像を得ることができる。
レンズアレイ62が、2枚以上の複数の異なるレンズ63の組み合わせからなるレンズ群から構成されており、レンズ群とすることで収差を補正しやすくなり、空間分解能が高く高画質であり、厚さを薄くすることができる。レンズ63の結像倍率が1/1.5から1/20であり、結像倍率が1/1.5より大きいとエリアセンサが大きくなりすぎて配置が困難となり、1/20より小さいとX線シンチレータ61からレンズまでの距離が長くなり、X線画像検出器6の厚みが増大する。
以上のように、この実施の形態例では、小検出器を、シンチレータ61,光学的画像転送手段(レンズ63)およびエリアセンサ64により構成しており、薄型で可動部分がなく、しかも小検出器の出し入れなどのユーザーの操作が不要な大検出器を得ることができる。
この構成では基本的に、1組のシンチレータ、光学的画像転送手段(レンズ)、エリアセンサより構成される1つの検出器を、そのまま縦横に多数並べるだけで大画面化が可能であり、大画面化に伴う技術的困難が発生しない利点がある。
また、この実施の形態例では、小検出器を構成する光学的画像転送手段を、1枚もしくは複数のレンズよりなるレンズユニットとしているので、縮小光学系を用いた場合には、鮮明な画像を低コストで得ることができる。
なお、この第2の実施の形態例では、読み取り画素サイズをシンチレータの検出面上で100μm以上500μm以下としておけば、拡大撮影された画像を実寸大に縮小出力する場合に十分な解像度(2倍拡大撮影されている場合には、50〜250μm)を得られ、さらに、画像読み出しにかかる時間が短くすることができる。
なお、この第1の実施の形態例では、読み取り画素サイズをシンチレータの検出面上で、上述した100〜500μmの範囲内で、200μm以上400μm以下とすることで、撮影された画像を実寸大に縮小出力する場合にさらに十分な解像度(2倍拡大撮影されている場合には、100〜200μm)を得られ、一層、画像読み出しにかかる時間が短くすることができる。
この第2の実施の形態例においては、ディジタル検出器として長方形のCCDを用いて、32個×24個を配置することで、略86.4cm×86.4cmの大検出器(X線画像検出器6)を構成した。この場合において、レンズユニットの焦点距離を8mmとすることで、全体としては大面積の検出器にもかかわらず、奥行きの小さい薄型の構成が可能となった。
この結果、位相コントラスト撮影法に適した大画面検出器を、狭い撮影室内でも配置可能な大きさで、かつ画質の劣化もなく、従来の検出器と同等の価格で提供することが可能になる。
1 X線源
3 被写体
4 X線画像検出器

Claims (5)

  1. X線管から放射させるX線により撮影を行う位相コントラスト放射線画像撮影装置であって、
    焦点サイズ(Dμm)が50μm以上500μm以下であり、X線の輝線スペクトルのエネルギーが10keV以上60keV以下であり、陽極がモリブデンもしくはロジウムを有するX線管と、
    被写体を透過したX線画像を電気信号として取得するディジタル検出器と、
    前記X線管から前記被写体までの距離R1(m)を10>R1≧(D−7)/200(m)の式の範囲であって、且つ前記被写体から前記ディジタル検出器までの距離R2を0.15m以上として被写体を固定する固定手段と、
    前記ディジタル検出器で取得されたX線画像を縮小して実寸大画像とする画像処理部と、
    を有することを特徴とする位相コントラスト放射線画像撮影装置。
  2. 前記ディジタル検出器は、検出面が複数の小検出器に分割されており、
    前記画像処理部は、前記検出手段での複数の小検出器によって撮影された画像を合成して総合画像を得る、
    ことを特徴とする請求項1記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置。
  3. 前記小検出器は輝尽性蛍光体プレートである、
    ことを特徴とする請求項2記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置。
  4. 前記輝尽性蛍光体プレートは、2×2以上のマトリクス状に配置されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置。
  5. 前記複数の輝尽性蛍光体プレートは、いずれもこれら複数の輝尽性蛍光体プレートより構成される大検出器の外周に接するように配置されており、外周側から引きだし可能である、
    ことを特徴とする請求項4記載の位相コントラスト放射線画像撮影装置。
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