JP2009170366A - 車載用照明点灯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車載用電源と点灯装置との間の電路のインピーダンス増加による電圧降下に対応することができ、且つ、コストアップを抑えた小型の車載用照明点灯システムを提供する。
【解決手段】車載用照明点灯システムは、バルブB1を点灯させる点灯装置Aと、直流電源Eから点灯装置Aへの電源供給をオン/オフする電源スイッチ9、および、電源スイッチ9のオン/オフを制御するスイッチ制御部8からなる電源スイッチブロックBとを備え、点灯装置Aには直流電源Eから供給された入力電圧を検出する電圧検出部7が設けられている。一方、スイッチ制御部8には、電圧検出部7で検出した入力電圧と直流電源Eの電源電圧との電圧差を検出する電圧降下検出部8aが設けられており、電圧降下検出部8aで検出した電圧差が所定の閾値を超えると、スイッチ制御部8が電源スイッチ9をオフにするように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用照明点灯システムに関するものである。
従来より、点灯スイッチをオン/オフすることによって、ランプを点灯または消灯させる車輌用放電灯の点灯回路が提供されている(例えば特許文献1、2参照)。この点灯回路は、DC昇圧回路の出力電圧と出力電流との関係から回路状態の異常を検出する異常検出回路を備えており、この異常検出回路により回路状態の異常が検出されると、点灯回路側の電路に接続されたリレー接点をオフすることによってDC昇圧回路への電源供給がオフされるようになっている。またこの点灯回路は、DC昇圧回路に供給される電圧が低下したことを検出する供給電圧低下検出回路を備えており、この供給電圧低下検出回路により供給電圧が所定値以下に低下したことを検出すると、出力電圧を低下させるようにDC昇圧回路が制御されるようになっている。
特開平9−167695号公報(段落[0008]−段落[0023]、及び、第1図) 特開平8−255690号公報(段落[0009]−段落[0030]、及び、第1図)
上述の特許文献1、2に示した点灯回路では、回路状態が異常な場合や供給電圧が所定値以下に低下した場合でも点灯回路を保護できるものではあるが、上述した異常検出回路や供給電圧低下検出回路が点灯回路側に設けられているため、車載用バッテリ(直流電源)と点灯回路とを接続する配線のインピーダンス増加により電圧降下した場合には、原因の特定に時間を要し対応が遅れる場合があった。また、入力電圧が電圧降下した場合においてもエンジン起動時にセルモータが動作する場合があるため、ランプを点灯維持させる必要があるが、この場合低電圧時における放熱量に対応した放熱設計をしたり、大電流に対応した部品を使用する必要があるため、コストアップや装置の大型化を招くという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、車載用電源と点灯装置との間の電路のインピーダンス増加による電圧降下に対応することができ、且つ、コストアップを抑えた小型の車載用照明点灯システムを提供することにある。
請求項1の発明は、車載用の光源を点灯させる点灯装置と、車載用電源から点灯装置への電源供給をオン/オフする電源スイッチと、電源スイッチのオン/オフを制御するスイッチ制御部とを備え、点灯装置は、電源スイッチを介して供給された入力電圧を検出する電圧検出部を有し、スイッチ制御部は、電圧検出部で検出した入力電圧と車載用電源の電源電圧との電圧差を検出する電圧降下検出部を有し、電圧降下検出部の検出結果が車載用電源と点灯装置との間の電路におけるインピーダンスが正常な場合の電圧差よりも大きい所定の閾値を超えると、スイッチ制御部が電源スイッチをオフにする停止動作を行うことを特徴とする。
請求項2の発明は、車載用の光源を点灯させる点灯装置と、車載用電源から点灯装置への電源供給をオン/オフする電源スイッチと、電源スイッチのオン/オフを制御するスイッチ制御部とを備え、電源スイッチは半導体素子からなり、スイッチ制御部は、電源スイッチを流れる入力電流を検出する電流検出部を有し、電源スイッチをオンにした後所定時間経過後において、電流検知部の検出結果が車載用電源と点灯装置との間の電路におけるインピーダンスが正常な場合の入力電流よりも大きい所定の閾値を超えると、スイッチ制御部が電源スイッチをオフにする停止動作を行うことを特徴とする。
請求項3の発明は、検出結果が閾値を超えた状態が所定時間以上継続した場合に、スイッチ制御部が停止動作を行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、スイッチ制御部は、車両が走行中は停止動作を行わず、車両が停止中であって検出結果が閾値を超えた場合に停止動作を行うことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、スイッチ制御部の電圧降下検出部により電源スイッチを介して供給された入力電圧と車載用電源の電源電圧との電圧差を検出することによって、車載用電源と点灯装置との間の電路におけるインピーダンスの増加を把握することができ、さらに電圧降下検出部の検出結果が所定の閾値を超えた場合には電源スイッチをオフすることによってシステムを保護することができるという効果がある。また、従来例のように低電圧時において光源を点灯させる必要がないので、放熱構造を簡素化できるとともに電流容量の小さい部品を使用することができ、コストアップを抑えた小型の車載用照明点灯システムを提供することができるという効果がある。さらに、電源スイッチおよびスイッチ制御部を点灯装置と別体に設けた場合には、点灯装置の構造を簡素化することができるという効果もある。
また、配線インピーダンスの増加により入力電圧が低下すると入力電流が増加するのであるが、請求項2の発明によれば、電源スイッチをオンした後所定時間経過後において、電流検出部で検出した入力電流が所定の閾値を超えた場合には、電源スイッチをオフすることによってシステムを保護することができるという効果がある。さらに、電源スイッチをオンした直後の場合、入力電流が大きく変動するため検出した入力電流からインピーダンスの異常を判別するのは困難であるが、本発明のように所定時間経過後であれば入力電流は安定しているので、インピーダンスの異常によって発生する入力電流の増加を容易に判別することができるという効果がある。
請求項3の発明によれば、上記検出結果が所定の閾値を超えた状態が所定時間以上継続した場合に電源スイッチをオフしているので、ノイズなどによる誤動作を防止することができるという効果がある。
請求項4の発明によれば、上記検出結果が所定の閾値を超えた場合であっても、車両の走行中には電源スイッチをオフしないように構成されているので、走行中に光源が消灯するのを防止することができるという効果がある。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態の車載用照明点灯システムは、例えばHIDランプ(High intensity discharge lamp)点灯装置を用いたものであり、例えば自動車の前照灯として用いられるものである。
車載用照明点灯システムは、図1に示すように、例えば高圧水銀ランプからなるバルブB1(車載用の光源)と、バルブB1を点灯させる点灯装置Aと、車載用バッテリなどの直流電源E(車載用電源)から点灯装置Aへの電源供給を入/切するための電源スイッチ9およびスイッチ制御部8からなる電源スイッチブロックBとを備えている。
点灯装置Aは、図2に示すように、入力フィルタ部1と、入力フィルタ部1を介して直流電源Eに接続され、直流電源Eから供給される入力電圧をバルブB1の安定点灯に適したランプ電圧まで昇圧させるDC/DCコンバータ部2と、DC/DCコンバータ部2から出力される直流電圧を矩形波の交流電圧に変換するインバータ部3と、出力フィルタ部4と、バルブB1を始動させるための高電圧パルスを発生させるイグナイタ部5と、DC/DCコンバータ部2およびインバータ部3を制御する制御部6とで構成されており、バルブB1に対して安定点灯に必要な電力を供給している。
入力フィルタ部1は、直流電源Eに並列接続されたコンデンサC1と、直流電源Eに直列接続されたインダクタL1と、インダクタL1を介して直流電源Eに並列接続された電解コンデンサC2などで構成され、電解コンデンサC2の両端間にDC/DCコンバータ部2の入力端が接続される。
DC/DCコンバータ部2は、昇圧トランスTr1と、昇圧トランスTr1の並列接続された2つの一次巻線n11、n12を介して入力フィルタ部1の出力端間に接続されたMOSFETからなるスイッチング素子Q1などで構成されている。昇圧トランスTr1は、2次巻線n2および3次巻線n3を備え、2次巻線n2の両端間にはダイオードD1と平滑用のコンデンサC3との直列回路が接続される。ダイオードD1はスイッチング素子Q1のオン時に昇圧トランスTr1からコンデンサC3への充電電流を阻止する極性に接続されている。つまり、スイッチング素子Q1のオン時に昇圧トランスTr1に電磁エネルギーを蓄積し、この電磁エネルギーをスイッチング素子Q1のオフ時に昇圧トランスTr1から放出し、ダイオードD1を介してコンデンサC3に充電電流を流す。したがって、コンデンサC3と2次巻線n2との接続点がコンデンサC3の低電位側になり、図2に示す構成ではコンデンサC3の高電位側を回路グランドに接続して基準電位としている。つまり、直流電源Eの負極とDC/DCコンバータ部2の出力の高電位側とが同電圧になり、DC/DCコンバータ部2の出力電圧は基準電圧に対して負極性になる。ここに、スイッチング素子Q1のオン/オフは、制御部6によりそのデューティや周波数が制御され、DC/DCコンバータ部2の出力電圧が制御される。そして、DC/DCコンバータ部2の出力電圧はインバータ部3に入力される。
インバータ部3は、MOSFETからなる4個のスイッチング素子Q2〜Q5を備え、2個ずつのスイッチング素子Q2、Q3およびQ4、Q5の直列回路からなる2本のアームを並列接続した形でブリッジ接続されており、各アームにおけるスイッチング素子Q2、Q3の接続点およびQ4、Q5の接続点をそれぞれ出力端としている。ここに、スイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフの周波数は制御部6によって制御され、スイッチング素子Q2、Q5がオンのときにはスイッチング素子Q3、Q4がオフになり、スイッチング素子Q3、Q4がオンのときにはスイッチング素子Q2、Q5がオフになるように制御される。このスイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフは比較的低周波で行われ、バルブB1にイグナイタ部5のパルストランスTr2の2次巻線を介して矩形波交番電圧を印加する。なお、バルブB1の点灯前にはスイッチング素子Q3、Q4をオンにし、スイッチング素子Q2、Q5をオフになるように制御部6により制御され、スイッチング素子Q4、Q5の接続点がスイッチング素子Q2、Q3の接続点に対して負極側になる。
制御部6は、入力フィルタ部1のコンデンサC1とインダクタL1との接続点の電位により直流電源Eから供給される入力電圧を検出する電源電圧監視部6bと、DC/DCコンバータ部2のコンデンサC3と昇圧トランスTr1の2次巻線n2との接続点の電位によりDC/DCコンバータ部2の出力電圧、つまりバルブB1のランプ電圧を検出するランプ電圧検出部6eと、コンデンサC3の他端と後段の回路との間に挿入した電流検出用の抵抗R1の両端電圧によりDC/DCコンバータ部2の出力電流、つまりバルブB1のランプ電流を検出するランプ電流検出部6fと、ランプ電圧検出部6eおよびランプ電流検出部6fの検出値に基づいてDC/DCコンバータ部2のスイッチング素子Q1のオン/オフの周波数やデューティを駆動回路6cを介して制御するとともに、バルブB1の点灯状態に応じてインバータ部3のスイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフの周波数を駆動回路6dを介して制御する信号を生成する演算部6aと、上記駆動回路6c、6dとを備えている。
ここで、DC/DCコンバータ部2には、コンデンサC4と2個の抵抗R2、R3との直列回路をコンデンサC3と抵抗R1との直列回路に並列接続するとともに、抵抗R2にダイオードD2を並列接続して構成された始動補助回路が設けられている。この始動補助回路は、バルブB1の始動時にDC/DCコンバータ部2とともにバルブB1に電流を供給することによってバルブB1を速やかに点灯させるものであって、コンデンサC4はコンデンサC3から抵抗R1、R2、R3を介して充電され、またコンデンサC4の充電電荷の放電経路はダイオードD2および抵抗R3を通る経路となる。
また、DC/DCコンバータ部2に設けた昇圧トランスTr1の3次巻線n3は、ダイオードD3、コンデンサC5、抵抗R4、R5とともに昇圧回路を構成しており、スイッチング素子Q1のオフ時に昇圧トランスTr1からコンデンサC5に対してダイオードD3を介して充電されるようになっている。
出力フィルタ部4は、インバータ部3の出力端間に接続されたコンデンサC6と、インダクタL2と、コンデンサC7と、2個のコンデンサC8、C9からなる直列回路とで構成され、コンデンサC8とコンデンサC9との接続点は回路グランドに接続されている。ここにおいて、出力フィルタ部4は、バルブB1のランプ電流が極性反転する際にバルブB1から発生する高周波ノイズを低減できるものである。
イグナイタ部5は、出力フィルタ部4の出力端間に接続されるコンデンサC10と、抵抗R4、R5および出力フィルタ部4を介してコンデンサC5に接続されるコンデンサC11と、2次巻線がバルブB1に直列接続されるとともに2次巻線とバルブB1の直列回路がコンデンサC10の両端間に接続されたパルストランスTr2と、パルストランスTr2の1次巻線との直列回路がコンデンサC11の両端間に接続されるスパークギャップSGとで構成されている。この構成によりコンデンサC11には、DC/DCコンバータ部2の出力電圧と上述した昇圧回路の出力電圧とで決まる電圧が印加され、コンデンサC11の両端電圧がスパークギャップSGの破壊電圧に達すると、スパークギャップSGが導通しパルストランスTr2の1次巻線を介してコンデンサC11の電荷が放出される。これによりパルストランスTr2の2次巻線には、1次巻線の印加電圧を昇圧した高電圧のパルス電圧が誘起され、この高電圧パルスによりバルブB1の放電を始動させるのである。ここに、コンデンサC10は、パルス電圧に対して低インピーダンスであって、パルス電圧がインバータ部3に印加されるのを防止している。
ここで、本実施形態の点灯装置Aには、直流電源Eから供給された入力電圧を検出する電圧検出部7が設けられている。この電圧検出部7は、図2に示すように抵抗R6とスイッチング素子Q6との直列回路で構成されており、抵抗R6とスイッチング素子Q6の接続点の電位が入力電圧として検出されるようになっている。ここにおいて、本実施形態の点灯装置Aでは、バルブB1の点灯中に制御部6の演算部6aがスイッチング素子Q6をオフすることによって、後述する電源スイッチブロックBのスイッチ制御部8に上記入力電圧が出力されるようになっている。
次に、電源スイッチブロックBについて説明する。電源スイッチブロックBは、図1に示すように直流電源Eと点灯装置Aとの間の一方の電路に接続され、直流電源Eから点灯装置Aへの電源供給をオン/オフする、例えば電磁リレーからなる電源スイッチ9と、電源スイッチ9のオン/オフを制御するスイッチ制御部8とを備えている。
スイッチ制御部8は、上述した電圧検出部7の検出結果(すなわち、直流電源Eからの入力電圧)と直流電源Eの電源電圧との電位差を検出する電圧降下検出部8aと、電源スイッチ9を駆動するための駆動部8cと、電圧降下検出部8aの検出結果に基づいて直流電源Eと点灯装置Aとの間の電路におけるインピーダンスの異常を判別する判別部8bとで構成されている。ここに、電路におけるインピーダンスとは、直流電源Eと点灯装置Aとの間を接続する配線のハーネス抵抗や、電路中に接続された電源スイッチ9の接続抵抗などを含めた抵抗値であり、インピーダンスが正常な場合には約100mΩ程度となる。なお、図1中のZは電路におけるインピーダンスを示している。
ここで、直流電源Eから供給される入力電圧をVin、抵抗R6とスイッチング素子Q6との接続点の電位をVs1(以下、検出電圧Vs1という。)、直流電源Eの電源電圧をVeとすると、抵抗R6を1kΩ以上に設定するとともに、電圧降下検出部8aの入力部に例えば差動増幅器などの比較的高インピーダンスのものを使用することによって、入力電圧Vinと検出電圧Vs1との間には、
Vin≒Vs1
という関係が成り立つ。したがって、電圧降下検出部8aで検出される電位差ΔVは、
ΔV=Ve−Vin=Ve−Vs1
となる。
ここにおいて、図3は電源電圧Veおよび検出電圧Vs1の電圧変化を示しており、実線aは電源電圧Ve、実線bは検出電圧Vs1をそれぞれ表している。また、図3中のΔV1は、上記インピーダンスZが正常な場合に電圧降下検出部8aで検出される電位差を示しており、ΔV2は上記インピーダンスZが異常(本実施形態では正常時の3倍、すなわち300mΩになった場合)な場合に電圧降下検出部8aで検出される電位差を示している。すなわち、図3において、時刻t1から時刻t2の間ではインピーダンスZは正常であり、時刻t3から時刻t4の間ではインピーダンスZが異常になっている。ここで、点灯装置Aに異常がなく、バルブB1に対して定電流制御を行なっている場合には、インピーダンスZが大きくなるとその分電圧降下も大きくなるため、ΔV1とΔV2の間には、ΔV1<ΔV2の関係が成立することになる。
次に、判別部8bでは、電圧降下検出部8aで検出した電位差ΔVに基づいてインピーダンスZが異常か否かを判別するように構成されており、その閾値はインピーダンスZが正常な場合の電位差ΔV1よりも大きい所定の閾値ΔVth(本実施形態ではΔV1<ΔVth<ΔV2)に設定されている。すなわち、電位差ΔVが閾値ΔVthよりも大きいか否かによりインピーダンスZが異常か否かが判別されるのである。さらに、本実施形態の判別部8bでは、電位差ΔVが閾値ΔVthを超えた状態が所定時間継続した場合にインピーダンスZが異常であると判別するように構成されている。そして、判別部8bでインピーダンスZが異常であると判別されると、判別部8bは駆動部8cを介して電源スイッチ9をオフし、点灯装置Aへの電源供給がオフされるようになっている。なお、電位差ΔVが閾値ΔVthを超えたことのみをもって判別するように構成してもよいが、本実施形態のように所定時間継続したことをもって判別すればノイズによる誤動作を防止できる。
ここで、本実施形態の車載用照明点灯システムの動作について説明する。まず、図示しない操作スイッチを入にすると、駆動部8cにより電源スイッチ9がオンされ、点灯装置Aを介してバルブB1に点灯電力が供給される。このとき点灯装置Aでは、電圧検出部7により直流電源Eの入力電圧Vin(実際には検出電圧Vs1)が検出され、電源スイッチブロックBのスイッチ制御部8に検出電圧Vs1が入力される。次に、スイッチ制御部8では、入力された検出電圧Vs1と直流電源Eの電源電圧Veとの電位差ΔVが電圧降下検出部8aにより検出され、その検出結果が判定部8bに入力される。その後、判定部8bにおいて、電位差ΔVが閾値ΔVthよりも大きいか否か、且つ、電位差ΔVが閾値ΔVthを超えた状態が所定時間経過しているか否かに基づいてインピーダンスZが異常か否かが判別される。例えば、図3に示す例では、時刻t1から時刻t2の間では電位差ΔV=ΔV1(ΔV1<ΔVth)であるからこの区間では異常と判別されず、さらに時刻t3では電位差ΔV=ΔV2(ΔV2>ΔVth)となっているが、電位差ΔV≧ΔV2の状態が所定時間継続していないのでこのときも異常と判別されない。そして、時刻t4では電位差ΔV≧ΔV2(ΔV2>ΔVth)の状態が所定時間(本実施形態では(t4−t3))継続しているのでこのとき初めて異常と判別されるのである。そして、判別部8bによりインピーダンスZが異常であると判別されると、判別部8bは駆動部8cを介して電源スイッチ9をオフし、直流電源Eから点灯装置Aへの電源供給がオフされる。
本実施形態の車載用照明点灯システムでは、スイッチ制御部8の電圧降下検出部8aにより電源スイッチ9を介して供給された入力電圧Vin(実際には検出電圧Vs1)と直流電源Eの電源電圧Veとの電圧差ΔVを検出することによって、直流電源Eと点灯装置Aとの間の電路におけるインピーダンスZの増加を把握することができ、さらに電圧降下検出部8aの検出結果ΔVが所定の閾値ΔVthを超えた場合には電源スイッチ9をオフすることによってシステムを保護することができる。また、従来例のように低電圧時においてバルブB1を点灯させる必要がないので、放熱構造を簡素化できるとともに電流容量の小さい部品を使用することができ、コストアップを抑えた小型の車載用照明点灯システムを提供することができる。さらに、本実施形態のように電源スイッチ9およびスイッチ制御部8を点灯装置Aと別体に設けることによって、点灯装置Aの構造を簡素化することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態を図4および図5に基づいて説明する。第1の実施形態では、電圧降下検出部8aの検出結果である電位差ΔVを閾値ΔVthと比較することによって、インピーダンスZが異常か否かを判別した場合を例に説明したが、本実施形態では電源スイッチ9として、例えばMOSFETなどのスイッチング素子(半導体素子)を用いるとともに、スイッチ制御部8に電源スイッチ9を流れる入力電流Iinを検出する電流検出部8dを設け、電流検出部8dの検出結果である入力電流Iinに基づいてインピーダンスZが異常か否かを判別するように構成されている。なお、以下の説明において第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明は省略する。
スイッチ制御部8は、図4に示すように判定部8bと、駆動部8cと、電源スイッチ9に流れる入力電流Iinを検出する電流検出部8dとで構成されており、本実施形態の判別部8bは、電流検出部8dの入力電流Iinに基づいてインピーダンスZが異常か否かを判別する。
ここにおいて、図5は電流検出部8dで検出される入力電流Iinの電流変化を示しており、実線cはインピーダンスZが正常な場合、一点鎖線dはインピーダンスZが異常な場合をそれぞれ表している。まず、インピーダンスZが正常な場合は、電源スイッチ9をオンすると、時刻t1のときに突入電流I1が検出され、その後徐々に入力電流は低下し、時刻t3のときに定常値I2が検出される。一方、インピーダンスZが異常な場合は、電源スイッチ9をオンすると、インピーダンスZが正常な場合と同様に時刻t1のときに突入電流I1が検出され、その後徐々に入力電流が低下するが、時刻t2以降は逆に入力電流が上昇し、時刻t3のときに定常値I3が検出される。したがって、本実施形態では、インピーダンスZが正常な場合の定常値I2よりも大きいIth(I2<Ith<I3)を閾値とし、電源スイッチ9をオンした後所定時間経過後の入力電流Iinが閾値Ithよりも大きいか否かでインピーダンスZが異常か否かを判別している。なお、本実施形態では、上記所定時間を電源スイッチ9をオンした後に入力電流Iinが安定する時間(時刻t3)に設定している。そして、第1の実施形態と同様に、判別部8bでインピーダンスZが異常であると判別されると、判別部8bは駆動部8cを介して電源スイッチ9をオフし、点灯装置Aへの電源供給がオフされるようになっている。
次に、本実施形態の車載用照明点灯システムの動作について説明する。まず、図示しない操作スイッチを入にすると、駆動部8cにより電源スイッチ9がオンされ、点灯装置Aを介してバルブB1に点灯電力が供給される。このとき電源スイッチ9には、図5に示すように突入電流I1が流れ(時刻t1のとき)、時刻t3のときに定常値となる。一方、スイッチ制御部8では、時刻t3のときに電流検出部8dにより電源スイッチ9を流れる入力電流Iinが検出され、その検出結果が判別部8bに入力される。その後、判別部8bでは、入力電流Iinが閾値Ithよりも大きいか否かが比較される。例えば、入力電流Iin=I2(I2<Ith)の場合(すなわち、図5の実線cの場合)には点灯装置Aへの入力電圧は低電圧状態ではないとみなされ、インピーダンスZは正常であると判別される。逆に、入力電流Iin=I3(I3>Ith)の場合(すなわち、図5の一点鎖線dの場合)には点灯装置Aへの入力電圧が低電圧状態であるとみなされ、インピーダンスZが異常であると判別される。そして、判別部8bによりインピーダンスZが異常であると判別されると、判別部8bは駆動部8cを介して電源スイッチ9をオフし、直流電源Eから点灯装置Aへの電源供給がオフされる。
ここで、インピーダンスZが増加することにより入力電圧が低下すると入力電流が増加するのであるが、本実施形態の車載用照明点灯システムでは、電源スイッチ9をオンした後所定時間経過後(本実施形態では入力電流Iinが安定する時刻t3のとき)において、電流検出部8dで検出した入力電流Iinが所定の閾値Ith(Ith>I2)を超えた場合、電源スイッチ9をオフすることによってシステムを保護することができる。なお、電源スイッチ9をオンした直後の場合、入力電流Iinが大きく変動するため、検出した入力電流IinからインピーダンスZの異常を判別するのは困難であるが、本発明のように所定時間経過後(時刻t3のとき)であれば入力電流Iinは安定しているので、インピーダンスZの異常によって発生する入力電流の増加を容易に判別することができる。
また、本実施形態では、入力電流Iinが定常値となる時刻t3の時点における入力電流Iinが閾値Ithよりも大きい場合、電源スイッチ9をオフするように構成されているが、例えば時刻t3から所定期間継続して入力電流Iinが閾値Ithよりも大きい場合に電源スイッチ9をオフするように構成してもよく、この場合ノイズなどによる誤動作を防止することができる。
ところで、第1および第2の実施形態で説明した車載用照明点灯システムを自動車に用いた場合、走行中はエンジンの回転数が上昇し、オルタネータの発電量が上昇することから直流電源Eの電源電圧も上昇するのでシステム保護の必要性が低く、また走行中にランプが消灯されるのを防ぐため、例えば車両走行信号をスイッチ制御部8に取り込むことで、走行中には上述した停止動作を行わないように構成するのが望ましい。この場合、車両の走行中にバルブB1が消灯されるのを防止することにより安全性を向上させることができる。また、車両走行信号を直接取り込めない場合には、走行中(すなわち、オルタネータで発電中)の電源電圧が13.5V以上であることを利用して、この13.5V近傍を閾値に設定し、電源電圧が閾値よりも小さい場合には停止中であると判断して上記判別動作を行い、電源電圧が閾値よりも大きい場合には走行中であると判断して上記判別動作を行わないようにしてもよい。
なお、第1および第2の実施形態では、点灯装置AとしてHIDランプ点灯装置を用いた場合を例に説明したが、点灯装置Aはこれらの実施形態に限定されるものではなく、例えば光源が発光ダイオードの場合に用いられる直流電源回路などであってもよい。また、第1および第2の実施形態では、スイッチ制御部8を点灯装置Aと別体に設けた場合を例に説明したが、スイッチ制御部8を点灯装置A内に組み込んでもよい。
第1の実施形態の車載用照明点灯システムの概略ブロック図である。 同上に用いられる点灯装置の回路図である。 同上の動作を説明する説明図である。 第2の実施形態の車載用照明点灯システムの概略ブロック図である。 同上の動作を説明する説明図である。
符号の説明
7 電圧検出部
8 スイッチ制御部
8a 電圧降下検出部
9 電源スイッチ
A 点灯装置
B1 バルブ(車載用の光源)
E 直流電源(車載用電源)
Z インピーダンス

Claims (4)

  1. 車載用の光源を点灯させる点灯装置と、車載用電源から点灯装置への電源供給をオン/オフする電源スイッチと、電源スイッチのオン/オフを制御するスイッチ制御部とを備え、前記点灯装置は、前記電源スイッチを介して供給された入力電圧を検出する電圧検出部を有し、前記スイッチ制御部は、前記電圧検出部で検出した入力電圧と前記車載用電源の電源電圧との電圧差を検出する電圧降下検出部を有し、電圧降下検出部の検出結果が前記車載用電源と前記点灯装置との間の電路におけるインピーダンスが正常な場合の電圧差よりも大きい所定の閾値を超えると、前記スイッチ制御部が前記電源スイッチをオフにする停止動作を行うことを特徴とする車載用照明点灯システム。
  2. 車載用の光源を点灯させる点灯装置と、車載用電源から点灯装置への電源供給をオン/オフする電源スイッチと、電源スイッチのオン/オフを制御するスイッチ制御部とを備え、前記電源スイッチは半導体素子からなり、前記スイッチ制御部は、前記電源スイッチを流れる入力電流を検出する電流検出部を有し、前記電源スイッチをオンにした後所定時間経過後において、前記電流検知部の検出結果が前記車載用電源と前記点灯装置との間の電路におけるインピーダンスが正常な場合の入力電流よりも大きい所定の閾値を超えると、前記スイッチ制御部が前記電源スイッチをオフにする停止動作を行うことを特徴とする車載用照明点灯システム。
  3. 前記検出結果が前記閾値を超えた状態が所定時間以上継続した場合に、前記スイッチ制御部が前記停止動作を行うことを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の車載用照明点灯システム。
  4. 前記スイッチ制御部は、車両が走行中は前記停止動作を行わず、車両が停止中であって前記検出結果が前記閾値を超えた場合に前記停止動作を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車載用照明点灯システム。
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JP2011113763A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 車載用点灯装置

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