JP2009170468A - Mos電界効果トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレークダウン電圧を高くすること、及びオン抵抗を小さくすることの両方を実現する。
【解決手段】半導体基板上に形成され、ソースN+領域8及びボディコンタクト領域9、ゲート領域、ドリフト領域及びドレインN+領域6を備え、上記ドリフト領域がドレインN+領域6と上記ゲート領域の間に設けられるMOS電界効果トランジスタにおいて、上記ゲート領域は、ゲート電極10と、ゲート電極10から突き出た複数のトレンチ4を有し、上記ドリフト領域は、複数のトレンチ4と少なくとも1つ以上のドリフト部とが交互に配置されており、ゲート電極10は、内部に濃くドープされたポリシリコンを有し、複数のトレンチ4は、それぞれ内部に薄くドープされたポリシリコン電極5を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体デバイスの構造、プロセス及び製造に関するものであり、特に横方向トレンチ型MOS電界効果トランジスタに関するものである。
横方向拡散MOS電界効果トランジスタ(The Lateral Double-Diffused MOS field effect transistor、以降LDMOSFETと称する)は、その効率的な構造上、高いブレークダウン電圧及び低い固有オン抵抗を有しており、電力制御エレクトロニクスの分野において広く用いられている。上記LDMOSFETは、CMOSプロセスと互換性があるため、制御ロジックと共にICに集積化される。一般に、上記LDMOSFETは、外部負荷に高い電流を供給するための出力ドライバとして用いられる。一般的に、上記LDMOSFETは、出力電流容量が約2A〜約3A未満である場合、制御回路と同一のICに集積化される。より大きな電流に関しては、オフチップ型パワートランジスタを用いると、コストの面においてより効果的である。
図8に従来のLDMOSFETの一般的なレイアウト及び構造を示す。上記従来のLDMOSFETは、ドレイン拡散層と同一の導電型を備えた比較的長く薄くドープされた領域により、濃くドープされたドレイン拡散層がゲート電極から分離されているが、ソース拡散層が、セルフアライン的に形成され、ゲート電極と隣接する非対称な構造を備えることを特徴とする。この薄くドープされたドレイン領域は、さらにドリフト領域と称され、高い供給電圧に耐えることが出来るように設計されている。
上記LDMOSFETにおける2つの重要なパラメータ(key parameter)は、ブレークダウン電圧BVdss及びオン抵抗RONである。オン抵抗RONの異なる構成要素の物理的位置及び物理的意味は、図9に示されており、
ON=Rch+Racc+Rdrift
となる。ここで、Rchは、電子が誘起されたMOSFETチャンネルの抵抗であり、Raccは、領域(ゲート−ドレインオーバーラップ領域)を誘起された蓄積(accumulation)の抵抗であり、Rdriftは、薄くドープされたドレイン領域の抵抗である。
一般に、高いブレークダウン電圧BVdssを得るためには、不純物を薄くドープされた長いドリフト領域が必要とされ、その結果、全体としてのオン抵抗が増加するので、ブレークダウン電圧BVdssとオン抵抗RONとの間にはトレードオフの関係が成立する。
一般に、上記LDMOSFETの設計技術は、ドーピングプロファイル及びドリフト領域を最大限に利用することに頼っている。これらの技術に関するものとしては、非特許文献1において提案されたRESURF(REduced SURface electric Field:表面電界緩和)構造がよく知られている。上記RESURF構造において、Nウェルドリフト領域(HNW、図9参照)の及びドーピング濃度及び深さは、オフ状態において、上記Nウェルドリフト領域が完全空乏化されるように設計されている。その結果、電界が緩和され、上記ドリフト領域のドーピング濃度を高くすることができる。
他の手法においては、特許文献1において述べられ、且つ図10に示されるように、ドリフト領域は、ゲート電極とドレインコンタクト領域の間に設けられたトレンチ25の周囲に設けられ、上記RESURF技術を用いている。この構造においては、チャンネル領域は水平であり、電流は領域14に流れる。
また、特許文献2及び図11において、チャンネルは符号25で示すように垂直であり、ゲート電極30は、トレンチ領域に構成されている。
図12は、非特許文献2において表されるLDMOSの構造を示しており、スーパージャンクション構造RESURF LDMOSFET(Super Junction RESURF LDMOSFET)と名付けられている。ゲート及びドレインのN+拡散層の間にあるドリフト領域は、N型領域及びP型領域を交互に配置して構成されている。これらのN領域及びP領域の幅及びドーピング濃度は、オフ状態において、上記N領域及び上記P領域が完全空乏化されるように設計されている。言い換えれば、これは、一種の横方向(2−D)RESURF構造である。類似の構造は、特許文献3に開示されている。
図13は、非特許文献3において述べられたトレンチゲートを備えたSOI−Super−Junction MOSFETを示している。このMOSFETの構造は、図12に示されデバイスと同一の効果を利用しているが、SOIウエハにおいて実施されている。その上、ゲートはトレンチに埋め込まれ、この方法でトレンチを埋め込むことにより、チャンネルの電流は、ウエハの表面に対して平行に流れるが、上記トレンチの側壁に対しては垂直に流れる。
米国特許第5,569,949号公報(1996年10月29日公開) 米国特許第7,033,891号公報(2006年4月25日公開) 特開2000−286417号公報(2000年10月13日公開) J.A. Appels, and H.M.J. Vaes, "HV thin layer devices (RESURF devices)", Proc. of Intl. Electron Devices Meeting (IEDM), Technical Digest, 1979, pp. 238-241. S. G. Nassif-Khalil, L. Z. Hou and C. A. T. Salama, "SJ/RESURF LDMOST," IEEE Trans. Electron Devices, Vol. 51, No. 7, pp. 1185-1191, July 2004. J. M. Park, R. Klima and S. Selberherr, "Lateral trench gate Super-Junction SOI-LDMOSFETs with low ON-resistance," Institute for Microelectronics, TU Wien, Gusshausstrasse 27-29, A-1040 Vienna, Austria. Paper presented at ESSDERC 2002.
しかしながら、上記従来のLDMOSFETでは、以下に示す問題点を有している。
図9に示す従来のLDMOSFETの構造は、上記RESURFの効果によりオン抵抗を小さくするため、オン抵抗の低減には限界がある(問題点a)。
特許文献1において述べられているLDMOSFEFは、トレンチ周囲のドリフト領域の長さを用いることにより表面積を低減しているため、トレンチを深く形成する必要がある等、プロセスが複雑になる(問題点b)。また特許文献1のLDMOSFETのプロセスは、問題点aと同一の問題がある。
特許文献2において述べられているLDMOSFETは、ドリフト領域が上記RESURFの効果により定義されるので、サイズが小さくならない。
図12及び図13の両方に示されているLDMOSFETデバイスは、N型ドリフト領域及びP型ドリフト領域を交互に配置することにより実施されるスーパージャンクション技術を利用している。両方の事例において、これらの領域の幅及びドーピング濃度の定義づけは、これらの領域の配列及び横方向の拡散層により制限される。
結果として、従来技術は、高い多産性を有した上でMOSFETのオン抵抗を小さくするには不十分であった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ブレークダウン電圧を高くすること、及びオン抵抗を小さくすることの両方を実現することができるMOS電界効果トランジスタを提供することにある。
本発明のMOS電界効果トランジスタは、上記課題を解決するために、半導体基板上に形成され、ソース領域、ゲート領域、ドリフト領域及びドレイン領域を備え、上記ドリフト領域が上記ドレイン領域と上記ゲート領域の間に設けられるMOS電界効果トランジスタにおいて、上記ゲート領域は、ゲート電極部と、該ゲート電極部から突き出た複数のトレンチを有し、上記ドリフト領域は、上記複数のトレンチと少なくとも1つ以上のドリフト部とが交互に配置されており、上記ゲート電極部は、内部に1×1019at/cmより高いドーピング濃度でドープされたポリシリコンを有し、上記複数のトレンチは、それぞれ内部に1×1013at/cm〜1×1019at/cmのドーピング濃度でドープされたポリシリコンを有することを特徴とする。
上記発明によれば、上記ドリフト部のドーピング濃度、上記複数のトレンチ内の薄くドープされたポリシリコンのドーピング濃度、該薄くドープされたポリシリコンと上記ドリフト部との幅を適宜設定することにより、ゲートオフ状態でドレインにプラス電位を印加した時、上記ドリフト領域を完全空乏化することが可能となる。従って、上記ドリフト部の電界が緩和されて、ドレインの耐圧が向上し、上記ドレイン領域−上記ソース領域間のブレークダウン電圧BVdssを高くすることが出来る。その為に上記ドリフト部のドーピング濃度を従来よりも高くすることが出来るので、MOS電界効果トランジスタのオン抵抗をより小さくする事が出来る。
また、上記ゲート領域で、1×1019at/cmより高いドーピング濃度でドープされたポリシリコンと、1×1013at/cm〜1×1019at/cmのドーピング濃度でドープされたポリシリコンとに分けることにより、上記ゲート領域と上記ドレイン領域との間に等電位面が集中することなく、上記ドリフト領域における電界が緩和され、上記ドレイン領域の耐圧が向上することになる。これにより、薄くドーピングしている領域を含め、高圧Nウェル領域(HNW)内のドリフト領域も全面、完全空乏化される。
その結果、電界が十分に緩和されることにより、同じ耐圧を確保する場合には、上記HNWのドーピング濃度をより高く設定することができるため、耐圧とオン抵抗とのトレードオフの関係を大幅に改善することができる。
上記MOS電界効果トランジスタでは、上記半導体基板はシリコン基板であってもよい。
また、上記MOS電界効果トランジスタでは、上記複数のトレンチの内部に有するポリシリコンに、上記ゲート電極部と異なる電圧を印加してもよい。
これにより、オフ状態においても、上記複数のトレンチの内部に有するポリシリコンの電位を、上記ゲート電極部と異なる電位に設定することが可能となり、上記ドリフト領域に印加される電圧低く出来る。従って、上記ドリフト領域の電界が緩和されて、ドレイン領域−ソース領域間のブレークダウン電圧を高くすることが出来る。
本発明に係るMOS電界効果トランジスタは、以上のように、ゲート領域は、ゲート電極部と、該ゲート電極部から突き出た複数のトレンチを有し、上記ドリフト領域は、上記複数のトレンチと少なくとも1つ以上のドリフト部とが交互に配置されており、上記ゲート電極部は、内部に濃くドープされたポリシリコンを有し、上記複数のトレンチは、それぞれ内部に薄くドープされたポリシリコンを有するものである。
それゆえ、ブレークダウン電圧を高くすること、及びオン抵抗を小さくすることの両方を実現するという効果を奏する。
本発明の一実施形態について実施例1〜実施例2、及び図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔実施例1〕
図1(a)に、本実施の形態におけるゲートドリフト領域横方向拡散MOS電界効果トランジスタ(Gated Drift Region LDMOS field effect transistor、以降GD−LDMOSFETと称する)の平面図を示す。また、図1(b)に、図1(a)に示すGD−LDMOSFETのA−B間の断面図を示す。さらに、図1(c)に、図1(a)に示すGD−LDMOSFETのC−D間の断面図を示す。
本実施の形態のGD−LDMOSFETを実現するために、図1のGD−LDMOSFETには、浅いトレンチ4に埋め込まれたゲート電極10が形成されている。ゲート電極10は、M方向の長さがLdriftであるドリフト領域(以降、単にドリフト領域と称する)の電界を制御するために形成されている。
図2は、図1(b)に示すA−B間の断面図を含むGD−LDMOSFETの斜視図である。また、図3は、図2に示すGD−LDMOSFETのE−F間の断面図を示す。上記E−F間の断面は、長さLchのチャンネル領域(以降単にチャンネル領域と称する)を横切っており、水平部11及びトレンチ側壁12を有している。
図4は、図2に示すGD−LDMOSFETのG−H間の断面図を示す。上記G−H間の断面は、複数のトレンチ4を有するドリフト領域の横断面図であり、高圧Nウェル領域(HNW)2、及び後述するポリシリコン電極(トレンチゲート電極)5からの横方向(L方向)の電界により誘起される空間電荷層13を示す。
図5は、従来のLDMOSFET及び本実施形態のGD−LDMOSのドリフト領域に沿った電界の分布を示す図である。上記ドリフト領域におけるトレンチ間の電界は、トレンチにより誘起された空間電荷層13のために緩和されている。
上述したGD−LDMOSFETの構造は、Nチャンネル型GD−LDMOSFETに関するものであるが、Pチャンネル型GD−LDMOSFETに関しても同様である。
導電型がP型であるP型半導体基板1の上に、導電型がN型である高圧Nウェル領域2が形成されている。個々の半導体デバイスは、半導体酸化物3により絶縁されている。複数のトレンチ4は、シリコン基板上にエッチングにより形成されている。ポリシリコン電極5は、トレンチ4をポリシリコンで充填することにより形成されている。ポリシリコン電極5は、ゲート絶縁物により上記シリコン基板と絶縁されている。本実施形態のGD−LDMOSFETのチャンネル領域は、P型拡散領域(PB)7により形成されている。P型拡散領域7は、ソースN+領域8と同電位に維持されている。ボディP+拡散層9は、上記GD−LDMOSFETの表面の、半導体酸化物3とソースN+領域8との間に形成されている。ゲート電極10は、ポリシリコン電極5に用いられているものと同一のポリシリコン層を用いており、上記GD−LDMOSFETの表面に、±L方向に沿って形成されている。
上記ドリフト領域では、ポリシリコン電極5及びドリフト部が交互に配置されている。この構造において、トレンチ4内部のポリシリコン電極5は、薄くドープされているので、上記ドリフト領域を空乏化出来る。従って、ポリシリコン電極5は、隣接するドリフト領域の空乏層を制御し、その結果上記ドリフト領域の電界を緩和することが出来る。これに伴い、ドレイン−ソース間のブレークダウン電圧BVdssを高くすることが出来る。また、上述したように、上記ドリフト領域の電界を緩和することが出来るので、上記ドリフト領域のドーピング濃度をあげることが出来、オン抵抗を小さくすることが出来る。
なお、上記ドリフト領域は、ドレイン電圧Vdとゲート電圧Vgとの間の電位差Vd−Vgの電圧が印加されることにより完全に空乏化される。GD−LDMOSFETが動作している状態の中で、GD−LDMOSFETのゲート電圧Vgがゼロのときの状態はオフ状態であり、GD−LDMOSFETのドレイン−ソース間に印加される電圧と言う意味においては、最も厳しい条件であり、この最も厳しい条件下においても、上記ドリフト領域が完全に空乏化できる必要がある。
なお、ゲート電圧Vg>0である場合は、以下に示す2つの状態が考えられる。1つ目の状態は、ドレイン電圧Vd<<ゲート電圧Vgであり、三極管状態と呼ばれる。この状態では、電位差Vd−Vg<0であるので、上記ドリフト領域を完全空乏化することはできない。2つ目の状態は、ドレイン電圧Vd>ゲート電圧Vg−しきい値電圧Vthであり、飽和状態と呼ばれる。飽和状態では、ドレイン電圧Vdを高くすることにより、上記
ドリフト領域を完全空乏化することが可能である。しきい値電圧Vthは、MOSFETがオフ状態からオン状態へ変化する時のゲート電圧である。
通常MOSFETは負荷が接続された状態で動作するが、ゲート電圧Vgをパラメータとする動作特性曲線を考慮すれば分かるように、ゲート電圧Vg>0の場合は、ゲート電圧Vg=0の場合よりも、GD−LDMOSFETのドレイン−ソース間に印加される電圧は小さくなる。即ち、ゲート電圧Vg=0の場合が、動作時の条件としては最も厳しい条件となる。よって、上記最も厳しい厳しい条件下において、ドリフト領域が完全に空乏化されるように、GD−LDMOSFETの設計を行う。この設計の対象となるのは、以下に示す4つのパラメータである。
1.ドリフト部のドーピング濃度Ndrift
2.ポリシリコン電極5のドーピング濃度Ng
3.交互に配置されているポリシリコン電極5及びドリフト部の幅
4.電位差Vd−Vg
上記パラメータにおいて、ドーピング濃度Ndrift及びドーピング濃度Ngを低くすることにより、空間電荷層13は、より低い電位差Vd−Vgで容易に広げられ、上記ドリフト領域をより狭くすることが可能となる。
〔実施例2〕
本実施例では、実施例1において示した新しいGD−LDMOSFETの構造及び製造方法の詳細について述べる。上記記載において、Nチャンネル型GD−LDMOSFETは検討されているが、相補論によりPチャンネル型GD−LDMOSFETも容易に実施できることは当業者には明白である。
以下に、図2に示す構造を有するトレンチ型MOSFETの一連の組立について述べる。最初に、シリコン基板1は、P型にドープされる。P型にドープされたシリコン基板1の抵抗率は10Ωcm〜100Ωcmとなり、P型にドープされたシリコン基板1の厚みは500μm〜650μmとなる。
上記一連の組立は、従来のCMOSプロセスと同様に、1×1012cm−2〜1×1013 cm−231P+ イオンを注入された後に、高温拡散プロセスによりドライブイン処理を行うことによりNウェル領域(HNW)2を形成することから始める。形成されたNウェル領域(HNW)2の深さは2μm〜10μmになるが、この深さは所望とするデバイスの電気特性に依存する。
続いて、例えばロコス(LOCOS:local oxidation of silicon)により、従来から用いられている絶縁用の半導体酸化物3が形成される(または浅いトレンチ3で絶縁する)。半導体酸化物3は、300μm〜600μmの深さを有している。半導体酸化物3は、活性領域を定義する。
次に、フォトエッチング技術によりトレンチ4が形成される。トレンチ4の深さは、300nm〜1000nmであり、トレンチ4の幅は、200nm〜500nmである。フォトエッチングによりトレンチ4を形成した後に、例えば酸化シリコン等により、ゲート絶縁層が、ウエハの底面及びトレンチ4の表面に形成される。ゲート絶縁層の形成後に、ポリシリコンが、ウエハ全体を覆うように堆積される。上記ポリシリコンの厚みは、150nm〜400nmである。上記ポリシリコンの層は、いかなるマスクも用いることなく、1×1012cm−2〜1×1015 cm−231P+ イオンを注入される。
次のステップでは、ポリシリコン電極が、従来のフォトエッチング技術によりパターニングされる。このステップでは、MOSFET表面のゲート電極10と、ポリシリコン電極(トレンチゲート電極)5とが形成される。ポリシリコン電極5は、ドーピング濃度が1×1013at/cm〜1×1019at/cmとなるようにドープされる。
次に、ソースN+領域8、ドレインN+領域6及び濃くドープされたゲート電極10は、深さ0.2μm〜0.5μmの接合部を形成するため、フォトマスク技術、及び約1×1015cm−2〜約3×1015 cm−2のN型不純物(31P+または75As+)の注入によりドープされる。ゲート電極10のドーピング濃度は、1×1019at/cmより高くする。続いて、他のフォトマスク技術を用いたステップにおいて、ボディコンタクト領域(ボディP+拡散層)9は、深さ0.2μm〜0.5μmの接合部を形成するため、約1×1015cm−2〜約3×1015 cm−2のP型不純物(11B+または49BF+)の注入によりドープされる。なお、ポリシリコン電極5及びゲート電極10のドーピング濃度は、理論及びシミュレーションに基づき定めている。
最後に、従来のICの典型的な形成の通り、層間の絶縁体の堆積、コンタクトホールの形成及び金属配線を続けて行う。
上述したように、トレンチ4内のゲート領域で、ドーピング濃度の濃い部分(ゲート電極10)と薄い部分(ポリシリコン電極5)とに分ける必要がある理由について説明する。薄くドーピングしている領域のドーピング濃度を濃く設定すると、トレンチ4内のゲート領域が全面0Vに固定されるため、ドレインにプラス電圧を印加した場合、等電位面は図6に示す一点鎖線のようになる。
つまり、破線で囲んだゲートエッジ(領域A)、もしくはゲート領域とドレインN+領域との間(領域B)に電界が集中するため、上記ドレインの耐圧を上げるためには、領域A、もしくは領域Bの電界を緩和する必要がある。
領域Aの電界緩和の一例としてHNW濃度の低減が考えられるが、この場合、オン抵抗が増大するとい不具合が生じる。
一方、領域Bの電界を緩和する場合は、領域Bの距離を伸ばすことが考えられるが、この場合もオン抵抗が増大するという不具合が生じる。
従って、図6に示す構造の場合、耐圧を向上させるためにはオン抵抗の増大を伴うため、耐圧とオン抵抗のトレードオフ関係を改善できない。
そこで、図7のように薄いゲート領域(ポリシリコン電極5)を設ける。この時の等電位面は図7に示す一点鎖線のようになり、0Vに固定されるのは濃いゲート領域(ゲート電極10)のみで、薄いゲート領域には等電位面が一点鎖線のように走るため、Ldrift領域における電界が緩和され、上記ドレインの耐圧が向上することになる。これにより、薄くドーピングしているゲート領域を含め、HNW内ドリフト領域も全面、完全空乏化される。
その結果、電界が十分に緩和されることにより、同じ耐圧を確保する場合には、HNWのドーピング濃度をより高く設定することができるため、耐圧とオン抵抗とのトレードオフの関係を大幅に改善することができる。
本実施形態のGD−LDMOSFETの構造が有する2つの特徴は、関連性がある。1つ目の特徴は、薄くドープされたドリフト領域に複数のトレンチが設けられている点である。2つ目の特徴は、ドリフト領域がRESURF構造を有している点である。上記複数のトレンチに埋め込まれたポリシリコン電極5を用い、上記複数のトレンチにより上記ドリフト領域を囲み、上記ドリフト領域における空乏層及び上記ドリフト領域における横方向の電界の強さを制御することにより、電界の強さを緩和することが達成され、その結果ブレークダウン電圧がより高くなる。
このような効果を得るために、上記複数のトレンチ間の間隔Xsは、上記ドリフト部のドーピング濃度Ndriftと共に最適化される必要がある。一般に、ドーピング濃度Ndriftとトレンチ間の間隔Xsとの積は、1012at/cmより小さくなる。
〔実施例3〕
本発明の第3の実施例では、ダブルトレンチゲートについて説明する。本発明の第3の実施例に係るGD−LDMOSFET(半導体デバイス)のダブルトレンチゲートは、2つのゲート電極、即ちゲート電極10(主ゲート電極)及びポリシリコン電極5(副ゲート電極)を有している。上述したように、主ゲート電極であるゲート電極10は、P型拡散領域(ボディ領域)7の裏面、即ち高圧Nウェル領域2との接合面に形成されるチャンネル領域を制御する。副ゲート電極であるポリシリコン電極(ドリフトゲート電極)5は、上記主ゲート電極と同電位に、または上記主ゲート電極と異なる電位になる。このような構成によると、オフ状態のGD−LDMOSFETにおいて、薄くドープされたドリフト領域を空乏化することが出来、ブレークダウン電圧を高くすることが出来る。
ダブルトレンチゲートにより、オフ状態においても、副ゲート電極であるポリシリコン電極5(ドリフトゲート電極)の電位を、主ゲート電極であるゲート電極10と異なる電位に設定することが可能となる。即ち、例えばポリシリコン電極5に+V1[V]の電圧を印加した場合、V1[V]分だけ電界が緩和されることになり、HNW濃度、即ちHNW領域のドーピング濃度をより高くすることが可能となる。尚、この時、主ゲート電極であるゲート電極10の電位は0Vとなる。
つまり、ドレインにVD[V]印加するとした場合、ダブルトレンチゲートを使用しない場合は、図1においてM方向の長さがLdriftであるドリフト領域にVD−0[V]、即ちVD[V]が印加されるが、ダブルトレンチゲートの場合、上記ドリフト領域にはVD−V1[V]しか印加されない。従って、上記ドリフト領域の電界が緩和されて、ドレイン領域−ソース領域間のブレークダウン電圧を高くすることが出来る。
〔実施形態の総括〕
本発明の実施形態に係るMOS電界効果トランジスタは、半導体基板上に形成され、ソースN+領域8及びボディコンタクト領域9、ゲート領域、ドリフト領域及びドレインN+領域6を備え、上記ドリフト領域がドレインN+領域6と上記ゲート領域の間に設けられるMOS電界効果トランジスタにおいて、上記ゲート領域は、ゲート電極10と、ゲート電極10から突き出た複数のトレンチ4を有し、上記ドリフト領域は、複数のトレンチ4と少なくとも1つ以上のドリフト部とが交互に配置されており、ゲート電極10は、内部に1×1019at/cmより高いドーピング濃度でドープされたポリシリコンを有し、複数のトレンチ4は、それぞれ内部に1×1013at/cm〜1×1019at/cmのドーピング濃度でドープされたポリシリコン電極5を有する。
上記構成によれば、上記ドリフト部のドーピング濃度、複数のトレンチ4内の薄くドープされたポリシリコン電極5のドーピング濃度、複数のトレンチ4内の薄くドープされたポリシリコン電極5と上記ドリフト部との幅を適宜設定することにより、ゲートオフ状態でドレインN+領域6にプラス電位を印加した時、上記ドリフト領域を完全空乏化することが可能となる。従って、上記ドリフト部の電界が緩和されて、上記ドレイン領域−上記ソース領域間のブレークダウン電圧BVdssを高くすることが出来る。その為に上記ドリフト部のドーピング濃度を従来よりも高くすることが出来るので、MOS電界効果トランジスタのオン抵抗をより小さくする事が出来る。
また、上記ゲート領域で、1×1019at/cmより高いドーピング濃度でドープされたポリシリコンと、1×1013at/cm〜1×1019at/cmのドーピング濃度でドープされたポリシリコンとに分けることにより、上記ゲート領域と上記ドレイン領域との間に等電位面が集中することなく、上記ドリフト領域における電界が緩和され、上記ドレイン領域の耐圧が向上することになる。これにより、薄くドーピングしている領域を含め、高圧Nウェル領域(HNW)内のドリフト領域も全面、完全空乏化される。
その結果、電界が十分に緩和されることにより、同じ耐圧を確保する場合には、上記HNWのドーピング濃度をより高く設定することができるため、耐圧とオン抵抗とのトレードオフの関係を大幅に改善することができる。
上記MOS電界効果トランジスタでは、P型半導体基板1はシリコン基板であってもよい。
また、上記MOS電界効果トランジスタでは、複数のトレンチ4の内部に有するポリシリコン電極5に、ゲート電極10と異なる電圧を印加してもよい。
これにより、オフ状態においても、複数のトレンチ4の内部に有するポリシリコン電極5の電位を、ゲート電極10と異なる電位に設定することが可能となり、上記ドリフト領域に印加される電圧低く出来る。従って、上記ドリフト領域の電界が緩和されて、ドレイン領域−ソース領域間のブレークダウン電圧を高くすることが出来る。
本発明のMOS電界効果トランジスタは、ブレークダウン電圧を高く出来、オン抵抗を小さく出来るので、DC−DCコンバータ、及びハイサイドスイッチ(電源と負荷の間に置かれ、電源のON/OFF制御を行い、スイッチの役割を担うもの)等に好適に用いることが出来る。
図1(a)は、本発明の実施の形態におけるGD−LDMOSFETの平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示すGD−LDMOSFETのA−B間の断面図であり、図1(c)は、図1(a)に示すGD−LDMOSFETのC−D間の断面図である。 図1(b)に示すA−B間の断面図を含むGD−LDMOSFETの斜視図である。 図2に示すGD−LDMOSFETのE−F間の断面図である。 図2に示すGD−LDMOSFETのG−H間の断面図である。 従来のLDMOSFET及び本発明の実施形態のGD−LDMOSのドリフト領域に沿った電界の分布を示す図である。 ゲート領域全体が濃くドーピングされている時の等電位面を示す図である。 ゲート領域に、濃くドーピングされている部分と薄くドーピングされている部分とを設けた時の等電位面を示す図である。 従来のLDMOSFETの横断面図及び平面図である。 従来のLDMOSFETの横断面図であり、オン抵抗の構成要素を示す図である。 従来のLDMOSFETの横断面図である。 従来のLDMOSFETの横断面図である。 従来のLDMOSFETの横断面図であり、ドリフト領域がN型領域及びP型領域を交互に配置して構成されていることを示す図である。 従来の、横方向トレンチゲートを備えたSuper Junction SOI−LDMOSFETの斜視図である。
符号の説明
1 P型半導体基板(半導体基板)
2 高圧Nウェル領域
3 半導体酸化物
4 トレンチ
5 ポリシリコン電極
6 ドレインN+領域
7 P型拡散領域
8 ソースN+領域(ソース領域)
9 ボディコンタクト領域(ソース領域)
10 ゲート電極
11 水平部
12 トレンチ側壁
13 空間電荷層
BVdss ブレークダウン電圧
drift ドーピング濃度
Ng ドーピング濃度
Vd ドレイン電圧
Vd−Vg 電位差
Vg ゲート電圧
Vth しきい値電圧
Xs 間隔

Claims (3)

  1. 半導体基板上に形成され、ソース領域、ゲート領域、ドリフト領域及びドレイン領域を備え、上記ドリフト領域が上記ドレイン領域と上記ゲート領域の間に設けられるMOS電界効果トランジスタにおいて、
    上記ゲート領域は、ゲート電極部と、該ゲート電極部から突き出た複数のトレンチを有し、
    上記ドリフト領域は、上記複数のトレンチと少なくとも1つ以上のドリフト部とが交互に配置されており、
    上記ゲート電極部は、内部に1×1019at/cmより高いドーピング濃度でドープされたポリシリコンを有し、
    上記複数のトレンチは、それぞれ内部に1×1013at/cm〜1×1019at/cmのドーピング濃度でドープされたポリシリコンを有することを特徴とするMOS電界効果トランジスタ。
  2. 上記半導体基板はシリコン基板であることを特徴とする請求項1に記載のMOS電界効果トランジスタ。
  3. 上記複数のトレンチの内部に有するポリシリコンに、上記ゲート電極部と異なる電圧を印加することを特徴とする請求項2に記載のMOS電界効果トランジスタ。
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