JP2009188332A - プラズマ処理装置用基板載置台、プラズマ処理装置および絶縁皮膜の成膜方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基台上面を平坦にでき、基台部と静電チャック部とを良好に固定できるプラズマ処理装置用基板載置台、プラズマ処理装置および絶縁皮膜の成膜方法を提供する。
【解決手段】被処理基板を吸着するための静電チャック部8と、静電チャック部8を保持する基台7とを含み、基台7は、高さの高い凸部72と、凸部72の周囲に凸部72よりも所定高さ低い位置に外周面71とを有し、外周面71上に、凸部72と外周面71との高さに等しい膜圧の溶射皮膜76を積層して凸部72と溶射皮膜76の面とが連続するように平坦に形成し、絶縁性部材81,83,84の間に電極82を配設して静電チャック部8を構成し、凸部72の上面と溶射皮膜76の面との境目を覆うように、基台7に接着剤9で静電チャック部8を固定する。
【選択図】図2
【解決手段】被処理基板を吸着するための静電チャック部8と、静電チャック部8を保持する基台7とを含み、基台7は、高さの高い凸部72と、凸部72の周囲に凸部72よりも所定高さ低い位置に外周面71とを有し、外周面71上に、凸部72と外周面71との高さに等しい膜圧の溶射皮膜76を積層して凸部72と溶射皮膜76の面とが連続するように平坦に形成し、絶縁性部材81,83,84の間に電極82を配設して静電チャック部8を構成し、凸部72の上面と溶射皮膜76の面との境目を覆うように、基台7に接着剤9で静電チャック部8を固定する。
【選択図】図2
Description
この発明は、このプラズマを利用して、例えばエッチング処理、成膜処理などを行うために半導体ウエハ等の被処理基板をプラズマ処理装置内で載置するプラズマ処理装置用基板載置台、プラズマ処理装置および絶縁皮膜の成膜方法に関する。
例えば、半導体装置の製造分野においては、半導体装置の微細な回路構造を形成する際に、プラズマ処理装置により半導体ウエハ等の被処理基板にプラズマを作用させて、エッチング処理や成膜処理等を行っている。
このようなプラズマ処理装置では、減圧雰囲気とした真空チャンバ内のプラズマ処理室に被処理基板を配置してプラズマ処理を行うことから、真空チャックによって被処理基板を吸着保持することが困難である。このため、被処理基板を吸着保持するための機構として静電チャックが用いられている。静電チャックは、セラミックスなどの絶縁性部材の間に、タングステン等からなる静電チャック用電極を配設して構成されており、静電チャック用電極に直流電圧を印加してクーロン力等により被処理基板を吸着保持する。
また、プラズマ処理装置では、被処理基板が載置される基板載置台が下部電極を兼ねており、基板載置台の基台部は、アルミニウムなどの導電性の金属等で構成する必要がある。このため、基板載置台として、例えば特開2004−47653号公報(特許文献1)に記載されているように、アルミニウム等から構成された基台部に、別体に構成された静電チャック部のセラミックス等からなる絶縁性部材を、接着剤によって接着して構成されたものが知られている。
基板載置台は、アルミニウム等から構成された基台部上に、セラミックス等からなる静電チャック部を固着して構成される。基台部は、腐食性の高いプロセスガスに曝されないように、その表面に絶縁皮膜が形成され、絶縁皮膜上に静電チャック部が固着される。絶縁皮膜の端部がプロセスガスに曝されることがないように、特許文献1では、溝などの空隙部を設け、絶縁皮膜の端部を空隙部に当接させ、この空隙部にヘリウムガスを供給している。
特開2004−47653号公報
しかし、基台に溝などの空隙部を設けると構造が複雑になるばかりでなく、厚みの異なる部分が生じるので温度や高周波が均一になるように制御するのが困難になる。また、基台上に静電チャック部を固着するためには、基台上面をできるだけ平坦にする必要があるが、厚みにむらなどがあって平坦でない場合には、固着するための接着材の厚みにより厚みのむらを吸収する必要があった。
そこで、この発明の目的は、基台上面を平坦にでき、基台部と静電チャック部とを良好に固定できるプラズマ処理装置用基板載置台、プラズマ処理装置および絶縁皮膜の成膜方法を提供することである。
この発明はプラズマ処理装置用基板載置台であって、第1の面、第1の面の周囲に所定高さ低い位置に第2の面、および膜厚が所定高さに等しく、第1の面と連続するよう第2の面上に形成される絶縁皮膜で上面を構成する基台と、基台の上面に固定されて被処理基板を保持する静電チャック部とを備える。
第1の面と連続するように、高さが低い第2の面に絶縁皮膜を形成することで基台上面を平坦に形成できるので、静電チャックの固定状態を良好にすることができる。
好ましくは、基台の第1の面と、第2の面との境目に形成される傾斜面を含む。傾斜面上に絶縁皮膜を形成することにより、絶縁皮膜の端部が剥がれ難くすることができる。
好ましくは、絶縁皮膜は、セラミックス膜である。
この発明の他の局面は、プラズマ処理装置であって、上記のいずれかに記載のプラズマ処理装置用基板載置台を備える。
この発明のさらに他の局面は、第1の面、第1の面より所定高さ低い位置に第2の面を有し、膜厚が所定高さに等しく、第1の面と連続するように第2の面上に形成される絶縁皮膜を成膜する方法であって、面上に絶縁皮膜を溶射する工程と、面上の第1の面より上に位置する絶縁皮膜を除去することによって、絶縁皮膜の膜厚を所定高さに一致させる工程とを含む。
好ましくは、第1の面と第2の面との間に傾斜面を形成する工程を含む。
好ましくは、第1の面の周囲に第2の面を有しており、第1の面の周縁を除いて、マスキング部材でマスキングする工程を含み、絶縁皮膜を溶射する工程は、マスキング部材上を除いて絶縁皮膜を溶射する。
好ましくは、第1の面上の周縁と、第2の面と、傾斜面を粗面化する工程を含む。粗面化することで、溶射皮膜の密着性を高めることができる。
この発明によれば、基台の第1の面より所定高さ低い位置に第2の面を形成し、膜厚が所定高さに等しく、第1の面と連続するよう第2の面上に絶縁皮膜を形成して基台の上面を構成したので、基台の上面を平坦にすることができ、基台の上面に被処理基板を保持する静電チャック部を良好に固定することができる。また、基台上面に絶縁膜を形成するので、腐食性の高いプロセスガスに曝されることはない。さらに、基台上面を平坦にすることにより、温度、高周波の分布が均一になるように制御するのが容易になる。
図1はこの発明の一実施形態のプラズマ処理装置を示す縦断面図である。図1において、プラズマ処理装置1は、上部が開口した有底円筒状の処理容器2を含む。処理容器2は被処理基板の一例の半導体ウエハWを出し入れ可能に収納するためのものであり、接地されている。処理容器2の底部には、半導体ウエハWを載置するための基板載置台となるサセプタ3が設けられている。サセプタ3は、基台部7と静電チャック部8とを含む。静電チャック部8は静電気により、半導体ウエハWを吸着する。サセプタ3には、処理容器2の外部に設けられた交流電源4から、バイアス用の高周波電力が供給される。
処理容器2の底部には、真空ポンプなどの排気装置11によって処理容器2内の空気を排気するための排気管12が設けられている。また、処理容器2の側壁5には、図示しない処理ガス供給源からの処理ガスを供給するためのガス導入部13が設けられている。
処理容器2の上部開口には、気密性を確保するためのシール材14を介して、例えば石英などの円形の誘電体からなる天板20がサセプタ3に対向するように支持されている。石英に代えて、他の誘電体を使用してもよい。天板20によって、処理容器2内に処理空間Sが形成される。天板20は、平面形態が円形である。
天板20はマイクロ波が供給されることでその下面にプラズマを発生する。天板20の上方には、円板状のスロットアンテナ30が設けられており、スロットアンテナ30の上面には、遅波板31と、遅波板31を覆うアンテナカバー32とが設けられている。スロットアンテナ30は導電性を有する材質、例えばAg,Au等がメッキされた銅の薄い円板からなり、多数のスロット33が渦巻状や同心円状に整列して形成されている。
アンテナカバー32には、同軸導波管35が接続されており、同軸導波管35は、内側導体35aと、外管35bとによって構成されている。内側導体35aは、スロットアンテナ30と接続されている。内側導体35aのスロットアンテナ30側は円錐形を有し、効率よくスロットアンテナ30に対してマイクロ波を伝搬する。同軸導波管35は、マイクロ波供給装置36で発生させた、例えば2.45GHzのマイクロ波を、負荷整合器37,同軸導波管35,遅波板31,スロットアンテナ30を介して天板20に伝搬させる。そして、そのエネルギーによって天板20の下面に電界が形成されて、ガス導入部13によって処理容器2内に供給された処理ガスをプラズマ化し、サセプタ3上の半導体ウエハWに対して、所定のプラズマ処理、例えば成膜処理やエッチング処理などが行われる。
このように構成されたプラズマ処理装置1は、プラズマ処理する際には、処理容器2内のサセプタ3上の静電チャック8により半導体ウエハWを吸着し、ガス導入部13から所定の処理ガスを処理容器2内に供給しつつ、排気管12から排気することで、処理空間S内を所定の圧力にする。そして、交流電源4によって半導体ウエハWにバイアス高周波を印加するとともに、マイクロ波供給装置36によってマイクロ波を発生させて、天板20を介してマイクロ波を処理容器2内に導入して天板20の下方に電界を発生させる。すると、処理空間S内の処理ガスがプラズマ化され、処理ガスの種類等を選択することで、半導体ウエハWに対して所定のプラズマ処理、例えばエッチング処理、アッシング処理、成膜処理等の各種のプラズマ処理を実施できる。
図2は、図1に示したサセプタ3に含まれる基台部7と、静電チャック8との製造方法を説明するための断面図である。
この発明の一実施形態のプラズマ処理装置用基板載置台は、基台部7と、静電チャック部8とを含む。基台部7は、第1の面となる円形の凸部72、凸部72の周囲の所定高さ低い位置に第2の面となる外周面71、および凸部72と連続するように外周面71上に形成される絶縁皮膜となる溶射皮膜76で上面が構成されており、この基台部7の上面に被処理基板である半導体ウエハWを保持する静電チャック部8が固定される。
より具体的に説明すると、図2(A)に示すように、基台部7はアルミ冷却板から構成されており、外形形態は円板状である。基台部7には、中央に比較的高さの高い円形の凸部72が形成されており、凸部72の周囲に凸部72よりも所定高さ低い位置に外周面71が形成されている。凸部72は、最終仕上げで基台部7の上面を平坦な面にしたときに削りしろとするために形成される。基台部7の外周面71から凸部72にかけて緩やかな傾斜面73が形成されており、凸部72の中央部上には周囲より窪んだ平坦部74が形成されている。基台部7のこのような形態は、円形のアルミ板を切削加工することで得られる。
図2(B)に示すように、基台部7の外周面71上と、凸部72上の周縁とをブラスト処理して粗面化する。図2(C)に示すように、粗面化した外周面71上および凸部72の周縁上を除いて、平端部74上と、凸部72上をマスク部材75によりマスキングする。そして、粗面化した外周面71上および凸部72の周縁上に溶射皮膜76を形成する。溶射皮膜76は、凸部72の高さと外周面71の高さとの差に相当する厚みで積層され、例えば、低抵抗セラミックス膜などであり、膜圧は、例えば350μmに選ばれる。
図2(C)に示すマスク部材75を除去した後、溶射皮膜76と、凸部72とを研磨して、線C−Cより上の部分を削除して、図2(D)に示すように基台部7の凸部72の上面と溶射皮膜76の上面とが連続するように平端部74に仕上げる。
図2(E)に示すように、平坦部74上に接着剤9を塗布し、その上に静電チャック部8を載置して、静電チャック部8を基台部7上に固定する。静電チャック部8は、例えば、特開2006−60040号公報に記載されているものを使用する。すなわち、絶縁性基板81上に電極となる金属膜82を形成し、この金属膜82を覆う低抵抗セラミックス溶射皮膜83を形成し、その上に上面が静電吸着面となる高抵抗セラミックス溶射皮膜84を積層して静電チャック部8を形成する。
静電チャック部8は、それ以外に、2枚の基板の間に電極を挟み、プレス加工により一体化したものであってもよい。
上述のごとく、この発明の一実施形態によれば、基台部7の上部の外周面71と、傾斜面73とを粗面化し、その上に溶射皮膜76を形成することにより、平坦な基台7を形成できる。しかも、溶射皮膜76の端部が露出することがないので、溶射皮膜76が外周面71や傾斜面73から剥がれ難くすることができる。さらに、溶射皮膜76と平坦部74との境目付近を覆うように静電チャック部8を接着剤9で固定するようにしたので、溶射皮膜76と平坦部74との境目付近がプラズマ処理中に腐食性の高いフッ素ラジカルなどを含む処理ガスと接触することがないので、溶射皮膜76をより剥がれ難くすることができる。
なお、外周面71から凸部72にかけて傾斜面73を形成したが、これに限らず垂直面であってもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明のプラズマ処理装置用基板載置台は、プラズマ処理装置の処理室内で半導体ウエハ基板を載置するのに利用できる。
1 プラズマ処理装置、2 処理容器、3 サセプタ、4 交流電源、7 基台部、8 静電チャック部、9 接着剤、11 排気装置、12 排気管、13 ガス導入部、30 スロットアンテナ、31 遅波板、33 スロット、35 同軸導波管、36 マイクロ波供給装置、71 外周面、72 凸部、73 傾斜面、74 平坦部、75 マスク部材、76 溶射皮膜、81 絶縁性基板、82 金属膜、83 低抵抗セラミックス溶射皮膜、84 高抵抗セラミックス溶射皮膜。
Claims (8)
- 第1の面、前記第1の面の周囲に所定高さ低い位置に第2の面、および膜厚が前記所定高さに等しく、前記第1の面と連続するように前記第2の面上に形成される絶縁皮膜で上面を構成する基台と、
前記基台の上面に固定されて被処理基板を保持する静電チャック部とを備える、プラズマ処理装置用基板載置台。 - 前記基台の前記第1の面と、前記第2の面との境目に形成される傾斜面を含む、請求項1に記載のプラズマ処理装置用基板載置台。
- 前記絶縁皮膜は、セラミックス膜である、請求項1または2に記載のプラズマ処理装置用基板載置台。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載のプラズマ処理装置用基板載置台を備えたことを特徴とする、プラズマ処理装置。
- 第1の面と、前記第1の面より所定高さ低い位置に第2の面とを有し、膜厚が前記所定高さに等しく、前記第1の面と連続するように前記第2の面上に形成される絶縁皮膜を成膜する方法であって、
前記面上に前記絶縁皮膜を溶射する工程と、
前記面上の前記第1の面より上に位置する絶縁皮膜を除去することによって、前記絶縁皮膜の膜厚を前記所定高さに一致させる工程とを含む、絶縁皮膜の成膜方法。 - 前記第1の面と前記第2の面との間に傾斜面を形成する工程を含む、請求項5に記載の絶縁皮膜の成膜方法。
- 前記第2の面は、前記第1の面の周囲に有しており、
前記第1の面の周縁を除いて、前記第1の面上にマスキング部材でマスキングする工程を含み、
前記絶縁皮膜を溶射する工程は、前記マスキング部材上を除いて前記絶縁皮膜を溶射する、請求項5または6に記載の絶縁皮膜の成膜方法。 - 前記第1の面上の周縁と、前記第2の面と、前記傾斜面を粗面化する工程を含む、請求項7に記載の絶縁皮膜の成膜方法。
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