JP2009195082A - ステータの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却効率の高いステータの冷却構造を提供する。
【解決手段】ステータの冷却構造は、ステータコア141と、ステータコア141に巻回され、該ステータコア141の軸方向端面上に形成されたコイルエンドを有するステータコイル142と、ステータコア141の外周に設けられる締結リング143と、ステータコイル142が巻回されたステータコア141と締結リング143とを収納するケース200とを備え、締結リング143の外周面とケース200の内周面との間にオイル800が供給されている。締結リング143は、ステータコイル142のコイルエンドの径方向外側から該コイルエンドに向けてオイル800を供給するための孔部143Aを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステータの冷却構造に関し、特に、ステータコアの外周にリング部材が設けられたステータの冷却構造に関する。
特開2003−88013号公報(特許文献1)には、薄肉円筒状の中間リングを焼き嵌めにより固定子鉄心の外周に嵌合するとともに、中間リングの外周面とケーシング内周面との間に微小な間隙を確保し、その間隙に冷却用オイルを流すことが記載されている。
特開2001−268849号公報(特許文献2)には、ステータコアの保持リングとケース内面との間に冷却液通路を設けることが記載されている。
特開2005−253263号公報(特許文献3)および特開2005−229671号公報(特許文献4)には、ステータコイルのコイルエンドにオイルまたは空気を供給することが記載されている。
特開2003−88013号公報 特開2001−268849号公報 特開2005−253263号公報 特開2005−229671号公報
ステータコイルのコイルエンドに冷媒を供給する場合、ステータコアの周方向における冷媒供給部の配置の自由度を高めたい場合がある。
特許文献1,2には、ステータコアの外周に設けられたリングとケースとの間に冷媒を流すことは記載されているものの、特許文献1に記載の構造では、ステータコアの軸方向に沿って冷却用オイルを流しているため、周方向における設計の自由度を高めることはできない。また、特許文献2には、そもそも、上記冷却液通路を流れる冷却液をコイルエンドに向けて供給するという思想は記載されていない。
特許文献3,4では、コイルエンドに向けて冷媒を供給することは記載されているものの、特許文献3ではステータの外周にオイルパイプを引き回す必要があり、特許文献4では、ケースに設けられた孔から空気を供給するため、いずれの場合も、周方向の設計の自由度が制限される場合がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、冷却効率の高いステータの冷却構造を提供することにある。
本発明に係るステータの冷却構造は、ステータコアと、ステータコアに巻回され、該ステータコアの軸方向端面上に形成されたコイルエンドを有するステータコイルと、ステータコアの外周に設けられるリング部材と、ステータコイルが巻回されたステータコアとリング部材とを収納するケースとを備え、リング部材の外周面とケースの内周面との間に冷媒が供給されている。
上記構成によれば、リング部材の外周面とケースの内周面との間に冷媒が供給されることにより、ステータコアとケースとの間の熱伝達効率を向上させることができる。
1つの局面では、上記ステータの冷却構造において、上記リング部材は、コイルエンドの径方向外側から該コイルエンドに向けて冷媒を供給するための孔部を有している。
これにより、リング部材の外周面とケースの内周面との間の冷媒がコイルエンドに供給される。ここで、リング部材における孔部を設ける位置の設定の自由度が高いため、所望の位置に冷媒を供給することが容易である。したがって、コイルエンドの冷却を促進することができる。
他の局面では、上記ステータの冷却構造において、リング部材は、ステータコアの軸方向両端部に位置するコイルエンドに向けて冷媒を供給するための孔部を有する。
これにより、ステータコアの軸方向両側に位置するコイルエンドに向けて冷媒を供給することができる。この結果、コイルエンドの冷却を促進することができる。
さらに他の局面では、上記ステータの冷却構造において、リング部材は、ステータコアの軸方向端部に対して該ステータコアの軸方向外側に延出する延出部を有し、コイルエンドに向けて冷媒を供給するための孔部が延出部に形成されている。
これにより、ステータコアの軸方向端面上に位置するコイルエンドに向けて冷媒を供給することができる。この結果、コイルエンドの冷却を促進することができる。
好ましくは、上記ステータの冷却構造において、ステータコアは、周方向に並ぶ複数のステータコア片を含み、リング部材は、複数のステータコア片を締結する。
これにより、分割コア締結用のリング部材を用いて冷媒を貯留することができる。したがって、部品点数の増大およびコストアップを抑制しながら、ステータの冷却を促進することができる。
好ましくは、上記ステータの冷却構造において、リング部材の軸方向端部において、該リング部材の外周面とケースの内周面との間が閉塞されている。
これにより、リング部材の外周面とケースの内周面との間の冷媒がリング部材の軸方向端部から漏出しないようにすることができる。この結果、ステータの冷却をさらに促進することができる。
好ましくは、上記ステータの冷却構造において、上記孔部は、ステータコアの周方向に並ぶように複数設けられている。
好ましくは、上記ステータの冷却構造において、上記孔部は、ステータコアの軸方向に並ぶように複数設けられている。
1つの例として、上記ステータの冷却構造において、リング部材の外周面とケースの内周面との間に供給される冷媒が流れる冷媒通路がケースに形成されている。
本発明によれば、ステータの冷却効率を向上させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の構成を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係るステータの冷却構造を含む駆動ユニットの構成を示す図である。図1に示される例では、駆動ユニット1は、「電動車両」としてのハイブリッド車両に搭載される駆動ユニットであり、モータジェネレータ100と、ケース200と、減速機構300と、ディファレンシャル機構400とドライブシャフト受け部500とを含んで構成される。
モータジェネレータ100は、電動機または発電機としての機能を有する回転電機であり、軸受110を介してケース200に回転可能に取付けられた回転シャフト120と、回転シャフト120に取付けられたロータ130と、ステータ140とを有する。ステータ140はステータコア141を有し、ステータコア141にはステータコイル142が巻回されている。ステータコイル142はケース200に設けられた端子台210を介して給電ケーブル600Aと電気的に接続される。給電ケーブル600Aの他端は、PCU600に接続されている。PCU600は、給電ケーブル700Aを介してバッテリ700と電気的に接続される。これにより、バッテリ700とステータコイル142とが電気的に接続される。なお、モータジェネレータ100は、回転シャフト120の軸が略水平方向に向くように設置されている。
モータジェネレータ100から出力された動力は、減速機構300からディファレンシャル機構400を介してドライブシャフト受け部500に伝達される。ドライブシャフト受け部500に伝達された駆動力は、ドライブシャフト(図示せず)を介して車輪(図示せず)に回転力として伝達されて、車両を走行させる。
一方、ハイブリッド車両の回生制動時には、車輪は車体の慣性力により回転させられる。車輪からの回転力によりドライブシャフト受け部500、ディファレンシャル機構400および減速機構300を介してモータジェネレータ100が駆動される。このとき、モータジェネレータ100が発電機として作動する。モータジェネレータ100により発電された電力は、PCU600内のインバータを介してバッテリ700に蓄えられる。
給電ケーブル600A,700Aは、U相ケーブルと、V相ケーブルと、W相ケーブルとからなる三相ケーブルである。ステータコイル142は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルからなり、これらの3つのコイルの端子が三相ケーブルである給電ケーブル600Aに接続される。
ケース200の底部には、オイル800が貯留されている。オイル800は、ディファレンシャル機構400のリングギヤの回転により上方に掻き上げられ、その後、ケース200内の各部を循環した後、ケース200の底部に戻る。ケース200内の各部に供給されたオイル800は、各部の冷却や潤滑に寄与する。
なおモータジェネレータ100の用途は、ハイブリッド車(HV:hybrid vehicle)に限定されず、他の「電動車両」(たとえば燃料電池車や電気自動車)に搭載されてもよい。
図2は、本発明の1つの実施の形態に係るステータの冷却構造を示すステータの上面図である。図2を参照して、ステータコア141は、複数のステータコア片141Aを周方向に並べることにより形成される。複数のステータコア片141Aは、締結リング143により締結される。締結リング143の外周面とケース200の内周面との間には、隙間が形成されている。ケース200にはオイル800が流れる油路200Aが形成されている。油路200Aを流れたオイル800は、締結リング143の外周面とケース200の内周面との間に形成された隙間に供給され、締結リング143に設けられた開孔143Aを介して、ステータコイル142のコイルエンドに向かって供給される。
本実施の形態では、ケース200に形成された油路200Aを流れたオイル800を、締結リング143の外周面とケース200の内周面との間に一旦貯留している。オイル800の熱伝達率は、空気の熱伝達率よりも高い(約3倍)ため、締結リング143とケース200との間をオイル800で満たすことにより、ステータ140からケース200への熱伝達の効率を向上させることができる。この結果、ステータ140の冷却が促進される。
また、本実施の形態では、締結リング143とケース200との間に貯留されたオイル800を、開孔143Aを介してステータコイル142のコイルエンドに供給している。締結リング143において、開孔143Aを周方向のどの部分に形成するかということについては、比較的自由度の高い設計が可能である。したがって、ケース200に形成された油路200Aから直接オイル800を供給するのではなく、上記のように、締結リング143に形成された開孔143Aを介してオイル800を供給することにより、オイル800の供給部の周方向の位置の設定の自由度が高まり、周方向に満遍なくオイル800を供給することができる。この結果、ステータ140のより効果的な冷却を行なうことが可能となる。たとえば、図2の例では、ケース200の頂点近傍に、周方向に並ぶ2つの開孔143Aが設けられているが、周方向に並ぶ開孔143Aの位置および数(単数または複数)は、任意に変更可能である。
図3は、図2におけるIII−III断面図である。図3を参照して、締結リング143は、ステータコア141の軸方向外側に延出する延出部143Bを有し、開孔143Aは、延出部143Bに形成されている。なお、図3の例では、ステータコア141の軸方向両端側に位置する延出部143Bにおいて、軸方向に並ぶ2つの開孔143Aがそれぞれ設けられているが、軸方向に並ぶ開孔143Aの位置および数(単数または複数)は、任意に変更可能である。たとえば、片側の軸方向端部にのみ、2つの開孔143Aが形成されていてもよいし、両側の軸方向端部において、それぞれ1つの開孔143Aが形成されていてもよい。
図3に示すように、本実施の形態では、締結リング143の軸方向端部において、締結リング143の外周面とケース200の内周面との間が閉塞されている。このようにすることで、締結リング143の外周面とケース200の内周面との間に貯留されたオイル800が締結リング143の軸方向端部から漏出しないようにすることができる。この結果、貯留されたオイルを効率よく利用することができるので、ステータ140の冷却をさらに促進することができる。
ステータコア141の一方の軸方向端部側(図3中の左側)では、締結リング143にフランジ部143Cが設けられ、フランジ部143Cをボルト留めすることで、締結リング143がケース200に固定されるとともに、締結リング143とケース200との隙間が閉塞される。
また、ステータコア141の他方の軸方向端部(図3中の右側)では、締結リング143の先端をケース200の底面に当接させることで、締結リング143とケース200との隙間が閉塞される。
図4は、図3中のA部を拡大して示した図である。図4を参照して、ケース200の底面には溝部200Bが形成されている。そして、締結リング143の先端を溝部200Bに挿入することにより、締結リング143とケース200との隙間が閉塞される。
図5は、上記A部の変形例を拡大して示した図である。図5の変形例では、ケース200の底面に溝部200Bが設けられず、締結リング143の先端がケース200の底面に突き当てられているのみである。図5のような構造であっても、締結リング143とケース200との隙間を閉塞することができる。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係るステータの冷却構造は、ステータコア141と、ステータコア141に巻回され、該ステータコア141の軸方向端面上に形成されたコイルエンドを有するステータコイル142と、ステータコア141の外周に設けられる「リング部材」としての締結リング143と、ステータコイル142が巻回されたステータコア141と締結リング143とを収納するケース200とを備え、締結リング143の外周面とケース200の内周面との間に「冷媒」としてのオイル800が供給されている。
締結リング143は、ステータコイル142のコイルエンドの径方向外側から該コイルエンドに向けてオイル800を供給するための開孔143Aを有している。図3の例では、開孔143Aは、ステータコア141の軸方向両端部に位置するステータコイル142のコイルエンドに向けてオイル800を供給可能なように形成されている。また、締結リング143は、ステータコア141の軸方向端部に対して該ステータコア141の軸方向外側に延出する延出部143Bを有している。開孔143Aは、延出部143Bに形成されている。
本実施の形態では、複数のステータコア片141Aを締結リング143により締結する例について説明したが、ステータコア141を周方向に分割しない構造であっても、本発明の思想は適用可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係るステータの冷却構造を含む駆動ユニットの構成を示す図である。 本発明の1つの実施の形態に係るステータの冷却構造を示すステータの上面図である。 図2におけるIII−III断面図である。 図3におけるA部を拡大して示した図である。 図3におけるA部の変形例を拡大して示した図である。
符号の説明
1 駆動ユニット、100 モータジェネレータ、110 軸受、120 回転軸、130 ロータ、140 ステータ、141 ステータコア、141A ステータコア片、142 ステータコイル、143 締結リング、143A 開孔、143B 延出部、143C フランジ部、200 ケース、200A 油路、200B 溝部、210 端子台、300 減速機構、400 ディファレンシャル機構、500 ドライブシャフト受け部、600 PCU、600A,700A 給電ケーブル、700 バッテリ、800 オイル。

Claims (8)

  1. ステータコアと、
    前記ステータコアに巻回され、該ステータコアの軸方向端面上に形成されたコイルエンドを有するステータコイルと、
    前記ステータコアの外周に設けられるリング部材と、
    前記ステータコイルが巻回された前記ステータコアと前記リング部材とを収納するケースとを備え、
    前記リング部材の外周面と前記ケースの内周面との間に冷媒が供給され、
    前記リング部材は、前記コイルエンドの径方向外側から該コイルエンドに向けて前記冷媒を供給するための孔部を有する、ステータの冷却構造。
  2. ステータコアと、
    前記ステータコアに巻回され、該ステータコアの軸方向端面上に形成されたコイルエンドを有するステータコイルと、
    前記ステータコアの外周に設けられるリング部材と、
    前記ステータコイルが巻回された前記ステータコアと前記リング部材とを収納するケースとを備え、
    前記リング部材の外周面と前記ケースの内周面との間に冷媒が供給され、
    前記リング部材は、前記ステータコアの軸方向両端部に位置する前記コイルエンドに向けて前記冷媒を供給するための孔部を有する、ステータの冷却構造。
  3. ステータコアと、
    前記ステータコアに巻回され、該ステータコアの軸方向端面上に形成されたコイルエンドを有するステータコイルと、
    前記ステータコアの外周に設けられるリング部材と、
    前記ステータコイルが巻回された前記ステータコアと前記リング部材とを収納するケースとを備え、
    前記リング部材の外周面と前記ケースの内周面との間に冷媒が供給され、
    前記リング部材は、前記ステータコアの軸方向端部に対して該ステータコアの軸方向外側に延出する延出部を有し、前記コイルエンドに向けて前記冷媒を供給するための孔部が前記延出部に形成されている、ステータの冷却構造。
  4. 前記ステータコアは、周方向に並ぶ複数のステータコア片を含み、
    前記リング部材は、前記複数のステータコア片を締結する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のステータの冷却構造。
  5. 前記リング部材の軸方向端部において、該リング部材の外周面と前記ケースの内周面との間が閉塞されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載のステータの冷却構造。
  6. 前記孔部は、前記ステータコアの周方向に並ぶように複数設けられている、請求項1から請求項5のいずれかに記載のステータの冷却構造。
  7. 前記孔部は、前記ステータコアの軸方向に並ぶように複数設けられている、請求項1から請求項6のいずれかに記載のステータの冷却構造。
  8. 前記リング部材の外周面と前記ケースの内周面との間に供給される冷媒が流れる冷媒通路が前記ケースに形成されている、請求項1から請求項7のいずれかに記載のステータの冷却構造。
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