JP2009200016A - 燃料電池システムのガス加湿装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に液水の気化を図ることができ、且つ液水の噴射量の適正化を図る。
【解決手段】燃料電池システムを構成する燃料電池にガス流路を通じて供給されるガスを加湿するガス加湿装置であって、ガス流路内にその内部をガスが通過する状態で配置され、その内部に導入される液水をガスから得た熱で気化させる多孔質部と、多孔質部に向かって液水を噴射するノズルと、ガス流路内の多孔質部より下流側の位置で所定の物理量を測定する測定手段と、測定手段で測定された物理量に基づいて、ノズルからの液水の噴射量を制御する制御手段とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池システムを構成する燃料電池にガス流路を通じて供給されるガスを加湿するガス加湿装置であって、ガス流路内にその内部をガスが通過する状態で配置され、その内部に導入される液水をガスから得た熱で気化させる多孔質部と、多孔質部に向かって液水を噴射するノズルと、ガス流路内の多孔質部より下流側の位置で所定の物理量を測定する測定手段と、測定手段で測定された物理量に基づいて、ノズルからの液水の噴射量を制御する制御手段とを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池システムを構成する燃料電池に供給されるガスを加湿する燃料電池システムのガス加湿装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、固体高分子電解質膜の両側に触媒層及び拡散層を夫々有する燃料極(アノード)及び酸化剤極(空気局:カソード)を配置した構造体を形成し、このような構造体の両側を燃料極側セパレータ及び酸化剤極側セパレータで挟んで構成される。このような燃料電池において、燃料極に水素ガスのような燃料が供給され、酸化剤極に空気のような酸化剤ガスが供給され、燃料電池内における電気化学反応により発電が行われる。
このようなPEFCでは、水素ガス(燃料ガス)や酸化剤ガスを加湿する必要がある。従来、例えば、アノードに供給される燃料ガスに対するアノード加湿器、及びカソードに供給される酸化剤ガスに対するカソード加湿器が設けられ、各加湿器内で噴霧ノズルからガスに対して冷却水を噴霧することで、ガスの加湿を行う技術がある(例えば、特許文献1)
特開2005−93357号公報
特開2004−35309号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術(従来技術)では、噴霧された冷却水が噴霧器内の内壁に付着してしまい、そのような冷却水は、霧状の冷却水に比べてガス(燃料ガス、酸
化剤ガス)の加湿作用が劣るので、噴霧ノズルからの噴霧量と加湿量とが一致しないおそ
れがあった。また、燃料ガスや酸化剤ガスは、噴霧器内を通過して燃料電池に供給される構成となっており、燃料ガスや酸化剤ガスが噴霧器内を通過する際に噴霧された冷却水の全量が気化できるだけの熱交換時間と距離(熱交換表面積)が確保されてなかった。
化剤ガス)の加湿作用が劣るので、噴霧ノズルからの噴霧量と加湿量とが一致しないおそ
れがあった。また、燃料ガスや酸化剤ガスは、噴霧器内を通過して燃料電池に供給される構成となっており、燃料ガスや酸化剤ガスが噴霧器内を通過する際に噴霧された冷却水の全量が気化できるだけの熱交換時間と距離(熱交換表面積)が確保されてなかった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、効率的に液水の気化を図ることができ、且つ液水の噴射量の適正化を図ることが可能な燃料電池システムのガス加湿装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。
すなわち、本発明は、燃料電池システムを構成する燃料電池にガス流路を通じて供給されるガスを加湿するガス加湿装置であって、
前記ガス流路内にその内部を該ガスが通過する状態で配置され、その内部に導入される液水を前記ガスから得た熱で気化させる多孔質部と、
前記多孔質部に向かって液水を噴射するノズルと、
前記ガス流路内の前記多孔質部より下流側の位置で所定の物理量を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定された物理量に基づいて、前記ノズルからの液水の噴射量を制御する制御手段と
を含む燃料電池システムのガス加湿装置である。
前記ガス流路内にその内部を該ガスが通過する状態で配置され、その内部に導入される液水を前記ガスから得た熱で気化させる多孔質部と、
前記多孔質部に向かって液水を噴射するノズルと、
前記ガス流路内の前記多孔質部より下流側の位置で所定の物理量を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定された物理量に基づいて、前記ノズルからの液水の噴射量を制御する制御手段と
を含む燃料電池システムのガス加湿装置である。
本発明によれば、多孔質部にノズルから噴射された液水が導入され、多孔質部での熱交
換により液水が気化して水蒸気になることで、ガスが加湿される。このとき、多孔質部は、その熱交換のための広い表面積を有しているので、効率良く液水を気化することができる。また、ノズルからの液水の噴射量が多孔質部の下流側のガス流路内における物理量に基づき制御されることで、噴射量を、適正な加湿を行うための量の範囲に収める(噴射量
の適正化を図る)ことが可能となる。
換により液水が気化して水蒸気になることで、ガスが加湿される。このとき、多孔質部は、その熱交換のための広い表面積を有しているので、効率良く液水を気化することができる。また、ノズルからの液水の噴射量が多孔質部の下流側のガス流路内における物理量に基づき制御されることで、噴射量を、適正な加湿を行うための量の範囲に収める(噴射量
の適正化を図る)ことが可能となる。
本発明による加湿装置は、前記ガス流路内において、前記多孔質部の下流側端部に設けられ、前記多孔質部内に導入された液水が該多孔質部内からその下流側へ移動するのを妨げる部材をさらに含むように構成することができる。
また、本発明による加湿装置において、前記測定手段は、前記ガス流路内の湿度と、前記ガス流路内の温度との少なくとも一方を含む前記所定の物理量を測定するように構成することができる。
このようにすれば、湿度及び温度の少なくとも一方から、噴射された液水が気化した度合い(程度)がわかるので、噴射された液水が気化することなく滞留しないように、分無料を制御することが可能となる。
また、本発明による加湿装置は、前記多孔質部を加熱する加熱手段をさらに備えるように構成することができる。
このようにすれば、多孔質部の温度を、気化に適した温度に上昇又はそのような温度で維持することができるので、多孔質部に導入された液水の気化を促進することができる。或いは、多孔質部に導入された液水で多孔質部の温度が低下して、気化効率が低下するのを抑えることができる。
また、本発明による加湿装置において、前記制御手段は、
前記測定手段で測定された前記ガス流路内の湿度から前記ノズルから噴射された液水の気化量を求め、
前記ノズルからの液水の噴射量が前記気化量より大きい場合に、前記燃料電池システムから要求される加湿量が前記噴射量より大きいか否かを判定し、前記要求加湿量が前記噴射量より大きくない場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を減少させるように構成することができる。
前記測定手段で測定された前記ガス流路内の湿度から前記ノズルから噴射された液水の気化量を求め、
前記ノズルからの液水の噴射量が前記気化量より大きい場合に、前記燃料電池システムから要求される加湿量が前記噴射量より大きいか否かを判定し、前記要求加湿量が前記噴射量より大きくない場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を減少させるように構成することができる。
また、本発明による加湿装置において、前記制御手段は、前記要求加湿量が前記噴射量より大きい場合に、前記多孔質部に向かって流れるガスの温度を上昇させるように構成することができる。
また、本発明による加湿装置において、前記制御手段は、前記測定手段で測定された前記ガス流路内の温度が目標温度より大きいか小さいかを判定し、
前記温度が目標温度より大きい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させ、
前記温度が目標温度より小さい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を減少させるように構成することができる。
前記温度が目標温度より大きい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させ、
前記温度が目標温度より小さい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を減少させるように構成することができる。
また、本発明による加湿装置において、前記制御手段は、
前記測定手段で測定された前記ガス流路内の湿度から前記ノズルから噴射された液水の気化量を求め、
前記ノズルからの液水の噴射量が前記気化量より大きい場合に、前記燃料電池システムから要求される加湿量が前記噴射量より大きいか否かを判定し、
前記要求加湿量が前記噴射量より大きい場合には、前記測定手段で測定された前記ガス流路内の温度が目標温度より大きいか小さいかを判定し、
前記温度が前記目標温度より小さい場合には、前記多孔質部に向かって流れるガスの温度を上昇させるとともに、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させ、
前記温度が前記目標温度より大きい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させるように構成することができる。
前記測定手段で測定された前記ガス流路内の湿度から前記ノズルから噴射された液水の気化量を求め、
前記ノズルからの液水の噴射量が前記気化量より大きい場合に、前記燃料電池システムから要求される加湿量が前記噴射量より大きいか否かを判定し、
前記要求加湿量が前記噴射量より大きい場合には、前記測定手段で測定された前記ガス流路内の温度が目標温度より大きいか小さいかを判定し、
前記温度が前記目標温度より小さい場合には、前記多孔質部に向かって流れるガスの温度を上昇させるとともに、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させ、
前記温度が前記目標温度より大きい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させるように構成することができる。
また、本発明による加湿装置において、前記ガスは、エアコンプレッサから前記ガス流路内に供給される酸化剤ガスであり、
前記制御手段は、前記多孔質部に向かって流れる酸化剤ガスの温度を上昇させるために前記ガス流路の背圧を高めるように構成することができる。
前記制御手段は、前記多孔質部に向かって流れる酸化剤ガスの温度を上昇させるために前記ガス流路の背圧を高めるように構成することができる。
また、本発明は、上記したような加湿装置によるガスの加湿方法の発明、コンピュータを上記したような加湿装置の制御装置として機能させるプログラム、このようなプログラムを記録した記録媒体の発明としても成立する。
本発明による燃料電池システムのガス加湿装置によれば、効率的に液水の気化を図ることができ、且つ液水の噴射量の適正化を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
〈燃料電池システムの構成〉
図1は、本発明の実施形態による燃料電池システムの構成例を示す。図1に示す燃料電池システムは、自動車のような車両(移動体)に搭載される。但し、この燃料電池システムは固定配置可能である。
図1は、本発明の実施形態による燃料電池システムの構成例を示す。図1に示す燃料電池システムは、自動車のような車両(移動体)に搭載される。但し、この燃料電池システムは固定配置可能である。
図1に示す燃料電池1は、例えばPEFCであり、この燃料電池1に対して、燃料供給及び排出系と、酸化剤供給及び排出系と、燃料電池1の冷却系とが設けられている。
燃料供給及び排出系は、以下のように構成されている。即ち、燃料供給系として、燃料たる水素(例えば高圧水素ガス)を貯留した水素タンク2と、水素タンク2からの水素ガスの供給量を調整する調圧弁3と、逆止弁(シャットバルブ)4と、配管5と、水素ポンプ6とを有している。
水素タンク2内の水素ガス(燃料ガス)は、調圧弁3及び逆止弁4を通過して配管5に導入される。配管5の一端は、燃料電池1の燃料入口に接続されており、配管5に導入された水素ガスは、水素ポンプ6の駆動により、燃料電池1に供給される。燃料電池1は、複数のセルからなるセルスタックを備えており、燃料電池1内に供給された水素ガスは、各セルの燃料極(アノード)を通過した後、燃料電池1に設けられた燃料出口から外部に排出される。
燃料排出系として、配管7と、配管8と、排気弁9と、配管10と、希釈器11とが設けられている。燃料電池1の燃料出口には、配管7が設けられており、配管7に各燃料極を通過した燃料ガス(燃料オフガス)が排出される。配管7は、配管8に接続されており、配管8の一端は、水素ポンプ6に接続され、他端は排気弁9に接続されている。
排気弁9が閉じられた状態で、水素ポンプが駆動すると、燃料ガスは、配管5,燃料電
池1,配管7,配管8及び水素ポンプ6からなる循環路を循環する状態となる。水素ポンプ6の駆動が停止され、排気弁9が空けられると、配管7からの燃料ガスは、排気弁9から配管10を通って希釈器11に至り、希釈器11で希釈化されて大気中に排出される。
池1,配管7,配管8及び水素ポンプ6からなる循環路を循環する状態となる。水素ポンプ6の駆動が停止され、排気弁9が空けられると、配管7からの燃料ガスは、排気弁9から配管10を通って希釈器11に至り、希釈器11で希釈化されて大気中に排出される。
また、酸化剤供給及び排出系は、以下のように構成されている。すなわち、酸化剤供給系として、酸化剤ガスとしての圧縮空気を吐出するエアコンプレッサ13と、一端がエアコンプレッサ13の吐出口に接続された配管14とが設けられており、配管14の他端は、燃料電池1に設けられた酸化剤入口に接続されている。
酸化剤入口から燃料電池1内に導入された酸化剤ガス(空気)は、セルスタックの各酸化剤極(カソード)を通過し、燃料電池1に設けられた酸化剤出口に至る。酸化剤出口には、酸化剤排出系として、配管15と、背圧(排圧)弁16と、配管17とが接続されており、配管17は希釈器11に接続されている。このような酸化剤(オフ)ガスの流路が本発明のガス流路に相当する。
以上のような構成により、燃料電池1の各セルに供給される燃料ガス及び酸化剤ガスによる電気化学反応により生じる電力が、図示しない車両の駆動輪を駆動させるモータに対して供給される。
また、燃料電池1の冷却系は、以下のように構成されている。すなわち、燃料電池1には、冷却水入口と、燃料電池1内に設けられた冷却水流路と、冷却水出口とが設けられている。冷却水入口及び冷却水出口は、配管19及び配管20を介してラジエータ21に接続されている。配管20上には、冷却水ポンプ22が設けられている。冷却水ポンプ22の駆動によって、冷却水は、配管19及び20を介して燃料電池1とラジエータ21との間を循環し、燃料電池1から冷却水に移動した熱をラジエータ21で放熱(冷却)する状態となる。冷却水出口から配管20に排出された直後の冷却水温度を検知する温度センサ23が設けられており、冷却水ポンプ22の駆動及び駆動停止は、温度センサ23で検知される冷却水温度に基づいて制御される。
上記構成を有する燃料電池システムにおいて、配管14内には、エアコンプレッサ13から吐出される圧縮空気(酸化剤ガス)を加湿するための加湿ユニット30が設けられている。この加湿ユニット30に対し、加湿用の水を噴射する噴射ノズル31と、湿度センサ32と、温度センサ33とが設けられている。
〈加湿ユニットの構成〉
図2は、図1に示した加湿ユニット(加湿器)30の構成例を示す。加湿ユニット30は、断熱性部材で構成され、且つ断面円形状の配管14の内周面に接するように設けられた環状体301と、環状体301内に設けられた多孔質部(多孔質体)としてのハニカム302と、ハニカム302の下流側において、環状体301の下流側開口部を塞ぐように設けられた通気性を有する部材303とを備えている。部材303は、発泡体 (例えばシリコンフォームシート(Si foam Sheet)で構成される。シリコンフォームシートは、通気性に
加えて断熱性を有する。
図2は、図1に示した加湿ユニット(加湿器)30の構成例を示す。加湿ユニット30は、断熱性部材で構成され、且つ断面円形状の配管14の内周面に接するように設けられた環状体301と、環状体301内に設けられた多孔質部(多孔質体)としてのハニカム302と、ハニカム302の下流側において、環状体301の下流側開口部を塞ぐように設けられた通気性を有する部材303とを備えている。部材303は、発泡体 (例えばシリコンフォームシート(Si foam Sheet)で構成される。シリコンフォームシートは、通気性に
加えて断熱性を有する。
図1に示した噴射ノズル31は、配管14内において、加湿ユニット30の上流側に配置され、ハニカム302に向かって液水を噴霧するインジェクタとして機能する。ハニカム302は、略円柱形状を有し、ステンレス等の伝熱性の高い金属材料によって形成されるメタルハニカムである。
ハニカム302の両端面(上流側端面及び下流側端面)は、その外周がほぼ円形を成しているが、噴射ノズル31に対向する側(上流側)の端面は、円の中心部が最も凹んだ形
状の凹面304を形成している。ハニカム302は、その上流側と下流側とを連通する複数のセルから構成することができる。
状の凹面304を形成している。ハニカム302は、その上流側と下流側とを連通する複数のセルから構成することができる。
配管14には、上流側(図2左側)から、エアコンプレッサ13から吐出した高温の圧縮空気(酸化剤ガス)が供給される。この圧縮空気は、凹面304を形成する端面から、ハニカム302内に導入される。圧縮空気は、高温となっている。このため、圧縮空気がハニカム302内部を通過することによって、ハニカム302を構成する各セルの壁面は昇温する。
噴射ノズル31は、ハニカム302の凹面304を形成する端面のほぼ中心部に向かって水を噴霧する扇形ノズルである。噴射ノズル31から噴霧された液水(ミスト)は、圧縮空気とともに、ハニカム302の上流側端面(凹面304)から、ハニカム302内に導入される。
ハニカム302を構成する各セルの壁面は、圧縮空気からの熱を得て高温となっている。このため、ハニカム302内に導入された液水は、各セルの壁面と接触しこれと熱交換することによって気化し、圧縮空気中に混合される。ここで、凹面304の形状は、噴射ノズル31から噴霧される水が広がる形状に対応したものとなっている。ここで、ハニカム302が複数のセルからなることで、熱交換のための広い表面積が確保された状態となっている。
このように、凹面304において、ハニカム302内に導入されずに液水が跳ね返される場合には、液水は主としてハニカム302端面の中心部に向かって跳ね返されることになる。図3には、噴射ノズル31から噴霧された液水の一部が、凹面304で跳ね返される様子を、矢印を用いて模式的に示した。凹面304を形成する端面中心部に跳ね返されることで、液水は、圧縮空気の流れに導かれて、ハニカム302内へと入り込むことができる。
発泡体303は、ハニカム302の下流側端面を閉塞するように設けられており、ハニカム302内に噴射された水が下流側に流れるのを防止するために設けられる。また、発泡体303は、環状体301とともに、ハニカム302が高温を維持するための断熱材としても機能する。これによって、ハニカム302内に導入された液水は、ハニカム302内での熱交換を通じて水蒸気となり、圧縮空気と混ざりあって発泡体303を通過し、加湿された酸化剤ガスとして燃料電池1へ供給されることになる。
このような加湿ユニット30の構成により、本実施形態における加湿ユニット30では、ハニカム302に導入された液水のほぼ全量を気化させることが可能となっている。図1に示した湿度センサ32及び温度センサ33は、加湿ユニット30の下流側の配管14内における湿度及び温度を検知することができる。これらの湿度センサ32及び温度センサ33の検知結果(湿度及び/又は温度)に応じて、噴射ノズル31からの噴霧量を制御(調整)することができる。
加湿ユニット30に係る構成によれば、水を気化させる際に、表面積の大きなハニカムを用い、噴霧した液水とハニカム壁面との間で熱交換を行なわせて水の気化を行なうため、気相中で気化を行なわせる場合に比べてはるかに効率よく、より小さなスペースで気化を行なうことができる。
さらに、本実施形態では、ハニカム302の圧縮空気が導入される端面が凹面304を形成するため、噴霧された水をより確実にハニカム302内に導入することが可能となり、気化を効率よく行うことができる。すなわち、噴霧された液水が吹き付けられて、高温
のハニカム302の壁面上に蒸気膜が形成され、ハニカム302内へと液水が入り込むのが妨げられる場合にも、既述したように、液水は端面中心部に向かって跳ね返されて、ハニカム302内へと導かれる。また、ハニカム302の端面が凹面304を形成することにより、ハニカム302の横断面に平行な端面を有する場合に比べて、ハニカム302を構成する各セルの開口部が、より大きく形成されることになる。したがって、ノズル31から噴霧された液水が、より容易にハニカム302内に導入されるようになる。
のハニカム302の壁面上に蒸気膜が形成され、ハニカム302内へと液水が入り込むのが妨げられる場合にも、既述したように、液水は端面中心部に向かって跳ね返されて、ハニカム302内へと導かれる。また、ハニカム302の端面が凹面304を形成することにより、ハニカム302の横断面に平行な端面を有する場合に比べて、ハニカム302を構成する各セルの開口部が、より大きく形成されることになる。したがって、ノズル31から噴霧された液水が、より容易にハニカム302内に導入されるようになる。
さらに、加湿ユニット30及びそれに係る構成によれば、ハニカム302の端面に形成される凹面の形状が、ノズル31から噴霧されるミストの形状に対応しているため、ノズル31からハニカム302端面までの到達距離が全体として略等しくなり、ハニカム302を構成する各セルに対して略均一に液水が導入される。そのため、一部のセルに過剰に液水が導入されて、その一部のセルの温度が望ましくない程度に低下して、セル内部で液水が滞留してしまうのを防止することができる。また、各セルに対して略均一に液水が導入されることで、各セルにおいて略均一に水の気化を行うことができる。
〈加湿ユニットへの噴射量制御〉
次に、加湿ユニット30への液水の噴射量制御について説明する。図1に示した燃料電池システムは、このシステムの各部からの物理量を取得し、その物理量に応じてシステム各部を制御するための制御装置(制御手段)たるECU(Electronic Control Unit)40を
備えている。ECU40は、CPUのようなプロセッサ,CPUによって実行されるプログラムや、プログラムの利用に際して使用されるデータ等を記憶したメモリ(記憶装置),入出力装置(I/O)等を備えており、メモリに格納されたプログラムを実行することによって、燃料電池システムの各部に対して様々な処理を行う。
次に、加湿ユニット30への液水の噴射量制御について説明する。図1に示した燃料電池システムは、このシステムの各部からの物理量を取得し、その物理量に応じてシステム各部を制御するための制御装置(制御手段)たるECU(Electronic Control Unit)40を
備えている。ECU40は、CPUのようなプロセッサ,CPUによって実行されるプログラムや、プログラムの利用に際して使用されるデータ等を記憶したメモリ(記憶装置),入出力装置(I/O)等を備えており、メモリに格納されたプログラムを実行することによって、燃料電池システムの各部に対して様々な処理を行う。
例えば、ECU40は、上記した水素の循環路中の水素濃度に応じて、調圧弁3の開度(水素ガスの供給量)、水素ポンプ6の駆動/駆動停止、並びに排気弁9の開閉制御を実行することができる。或いは、ECU40は、温度センサ23で検知される冷却水の温度信号に基づき、冷却水ポンプ22の駆動、駆動停止、及び回転量を制御することができる。さらに、ECU40は、湿度センサ32で検知された湿度信号、温度センサ33で検知された温度信号に基づき、エアコンプレッサ13の回転量(圧縮空気の吐出量(供給量))、背圧弁16による背圧制御、噴射ノズル31からの液水の噴射量制御を実施することができる。
以下、噴射ノズル31からの噴射量制御について詳細に説明する。ECU40は、加湿ユニット30により水を気化させることができる最大量(最大気化量)の範囲で、噴射ノズル31からの水の噴射量を決定する。
ここに、ECU40は、湿度センサ32で検知される、加湿ユニット30を通過した空気の湿度を、相対湿度“a”[%RH]として、湿度センサ32から得ることができる。
また、ECU40は、噴射ノズル31からの水の噴射開始及び停止の制御とともに、噴射ノズル31から噴射する水の量(噴霧量)を段階的に調整することができる。水の噴射量は“b”[mg/sec.]として求めることができる。
また、ECU40は、そのメモリ上に、相対湿度“a”と、噴射された水の気化量“c” [mg/sec.]との相対関係を示すマップデータを予め保持しており、当該マップを用いて、相対湿度“a”に対応する気化量“c”を割り出すことができる。相対湿度aに対する気化量cは実験等を通じて予め求められ、マップに反映されている。
また、ECU40は、温度センサ33で検知される、加湿ユニット30を通過した空気
の温度を、温度“d”[℃]として、温度センサ33から得ることができる。
の温度を、温度“d”[℃]として、温度センサ33から得ることができる。
さらに、ECU40は、例えば、燃料電池1の発電量を示すデータを取得するように構成されている。また、ECU40は、例えば燃料電池1の発電量から一意に求まる、要求される酸化剤ガスの加湿量(要求加湿量“e”とする)を割り出すためのマップデータをそのメモリ上に予め有しており、当該マップから発電量に応じた要求加湿量eを求めることができる。発電量に応じた要求気化量eは実験等を通じて予め求められ、マップに反映されている。
《第1の制御例》
第1の制御例として、噴射ノズル31からの液水の噴射量を加湿ユニット30の後段に設けられた湿度センサ32で検知される相対湿度aに基づき制御する例について説明する。図3は、第1の制御例(第1の噴射量制御)におけるECU40の処理を示すフローチャートである。図3に示す処理は、燃料電池1の発電中に実施される。即ち、水素ポンプ6の駆動により水素タンク2からの水素ガス(燃料ガス)が燃料電池1に供給される一方、エアコンプレッサ13の駆動により酸化剤ガス(空気)が燃料電池1に供給され、燃料電池1での電気化学反応による発電が行われる。この発電中に、第1の制御例による処理がECU40により実施される。
第1の制御例として、噴射ノズル31からの液水の噴射量を加湿ユニット30の後段に設けられた湿度センサ32で検知される相対湿度aに基づき制御する例について説明する。図3は、第1の制御例(第1の噴射量制御)におけるECU40の処理を示すフローチャートである。図3に示す処理は、燃料電池1の発電中に実施される。即ち、水素ポンプ6の駆動により水素タンク2からの水素ガス(燃料ガス)が燃料電池1に供給される一方、エアコンプレッサ13の駆動により酸化剤ガス(空気)が燃料電池1に供給され、燃料電池1での電気化学反応による発電が行われる。この発電中に、第1の制御例による処理がECU40により実施される。
ECU40は、現在の噴射ノズル31からの噴射量bと、湿度センサ32で検知された相対湿度aに対応する気化量cとを対比して、噴射量bが気化量cより大きいか否かを判定する(OP01)。このとき、噴射量bが気化量cより大きい場合(OP01;YES)には、処理がOP02に進む。噴射量bが気化量c以下(b≦c)である場合(OP01;N
O)には、処理がOP05に進む。
O)には、処理がOP05に進む。
噴射量bが気化量cより大きい場合には、噴射ノズル31から噴霧された液水は、その全てが気化せずに、液滴の状態でハニカム302内に溜まる。このため、OP02以降では、ECU40は、噴射された液水の全てが気化するように、以下の処理を行う。
即ち、ECU40は、要求加湿量eが噴射量bより大きいか否かを判定する(OP02)。このとき、要求加湿量eが噴射量b以下(e≦b)の場合(OP02;NO)には、加湿ユニット30を通過した酸化剤ガスは充分に加湿されているので、ECU40は、液水の噴射量bを所定量だけ減少させる(OP03)。このように、ECU40は、噴射量bと気化量cとを一致させるための制御を実施する。
これに対し、要求加湿量eが噴射量bより大きい場合(OP02;YES)には、現在の噴射量bで噴射される液水の全てが気化するように、ECU40は、背圧弁16に制御信号を供給し、背圧を上げる(増加する)。これによって、エアコンプレッサ13から吐出される圧縮空気の温度が上昇し、ハニカム302の壁面温度を上昇させる。従って、ハニカム302内での熱交換が促進される。このようにして、ECU40は、噴射された液水の全てが気化して、噴霧量bと気化量cとが等しくなるように制御を行う。OP03又はOP04の処理終了後、処理はOP01に戻る。
ところで、噴射量bが気化量c以下であるとECU40が判定した場合(OP01;N
O)には、要求加湿量eが現在の噴射量bより大きいか否かをECU40は判定する(OP05)。このとき、要求加湿量eが現在の噴射量b以下(e≦b)である場合(OP05;NO)には、現在の噴射量bが要求加湿量eを満足しているので、処理がOP01に戻る。
O)には、要求加湿量eが現在の噴射量bより大きいか否かをECU40は判定する(OP05)。このとき、要求加湿量eが現在の噴射量b以下(e≦b)である場合(OP05;NO)には、現在の噴射量bが要求加湿量eを満足しているので、処理がOP01に戻る。
これに対し、要求加湿量eが噴射量bより大きい場合(OP05;YES)には、ECU40は、噴射量bを所定量だけ増加させ(OP06)、処理をOP01に戻す。このような
、OP01,OP05及びOP06のループ処理によって、要求加湿量eに応じた噴射量bの液水が噴射ノズル31から噴射されるように、ECU40が制御を実行する。
、OP01,OP05及びOP06のループ処理によって、要求加湿量eに応じた噴射量bの液水が噴射ノズル31から噴射されるように、ECU40が制御を実行する。
第1の制御例によると、要求加湿量eが満たされる範囲で、噴射量bと気化量cとが一致するように、ECU40が噴射量bを制御する。これによって、効率的なハニカム302内での熱交換(液水の気化)が実施され、適正に酸化剤ガス(空気)を加湿することができる。
《第2の制御例》
第2の制御例として、噴射ノズル31からの液水の噴射量bを加湿ユニット30の後段に設けられた温度センサ33で検知される温度dに基づき制御する例について説明する。図4は、第2の制御例(第2の噴射量制御)におけるECU40の処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、燃料電池1の発電中に実施される。
第2の制御例として、噴射ノズル31からの液水の噴射量bを加湿ユニット30の後段に設けられた温度センサ33で検知される温度dに基づき制御する例について説明する。図4は、第2の制御例(第2の噴射量制御)におけるECU40の処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、燃料電池1の発電中に実施される。
図4のOP11において、ECU40は、温度センサ33で検知される温度dが目標温度より大きいか否かを判定する。ここに、目標温度は、例えば、要求加湿量eを満たし、且つ噴射量bと気化量cとが一致するように噴射量bを制御するための温度である。目標温度は、予めECU40のメモリ内に設定されている。このとき、要求加湿量eに応じた複数の目標温度をメモリに予め格納し、ECU40が要求加湿量eに応じた目標温度を選択するように構成することができる。
温度dが目標温度よりも大きい場合(OP11;YES)には、現在の噴射量bが要求加湿量eを満たすための量に達していないと考えられる。このため、ECU40は、噴射量bを所定量増加させ(OP12)、処理をOP11に戻す。
温度dが目標温度以下の場合(OP11;NO)には、温度dが目標温度より小さいか否かをECU40は判定する(OP13)。このとき、温度dが目標温度より小さくない場合(OP13;NO)には、温度dが目標温度と等しく、適正な加湿が実施されていると考えられる。このため、ECU40は、処理をOP11に戻す。
これに対し、温度dが目標温度よりも小さい場合(OP13;YES)には、現在の噴射量bが多すぎると考えられる。このため、ECU40は、噴射ノズル31からの噴射量bを所定量減少させ(OP14)、処理をOP11に戻す。
第2の制御例によると、温度センサ33で検知される加湿ユニット30の後段における配管14内の温度が目標温度となるように、ECU40が噴射量bを制御する。これによって、効率的なハニカム302内での熱交換(液水の気化)が実施され、適正に酸化剤ガス(空気)を加湿することができる。
《第3の制御例》
第3の制御例として、噴射ノズル31からの液水の噴射量を加湿ユニット30の後段に設けられた湿度センサ32で検知される相対湿度a及び温度センサ33で検知される温度dに基づき制御する例について説明する。図5は、第3の制御例(第3の噴射量制御)におけるECU40の処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、燃料電池1の発電中に実施される。
第3の制御例として、噴射ノズル31からの液水の噴射量を加湿ユニット30の後段に設けられた湿度センサ32で検知される相対湿度a及び温度センサ33で検知される温度dに基づき制御する例について説明する。図5は、第3の制御例(第3の噴射量制御)におけるECU40の処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、燃料電池1の発電中に実施される。
図5に示すOP21において、ECU40は、噴射量bが、相対湿度aに対応する気化量cより大きいか否かを判定する。このとき、噴射量bが気化量c以下である場合(OP
21;NO)には、処理がOP21に戻る。
21;NO)には、処理がOP21に戻る。
これに対し、噴射量bが気化量cより大きい場合(OP21;YES)には、ECU40は、要求加湿量eと噴射量bとを対比する(OP22)。このとき、要求加湿量eが噴射量b以下の場合(OP22;e≦b)には、ECU40は、温度dが目標温度より高いか否かを判定する(OP23)。
温度dが目標温度より高い場合(OP23;YES)には、ECU40は、背圧弁16を制御して、エアコンプレッサ13の背圧を所定量減少させる(OP24)。これによって、エアコンプレッサ13から吐出される圧縮空気の温度が低下し、温度dを下げることができる。その後、処理がOP21に戻る。一方、温度dが目標温度以下の場合(OP23;
NO)には、ECU40は、特に処理を行わず、処理をOP21に戻す。
NO)には、ECU40は、特に処理を行わず、処理をOP21に戻す。
OP22において、要求加湿量eが噴射量bより大きいと判定された場合(OP22;
e>b)には、ECU40は、温度dが目標温度より低いか否かを判定する(OP25)。
このとき、温度dが目標温度より低い場合(OP25;YES)には、ECU40は、背圧弁16を制御して背圧を所定量増加させる。さらに、ECU40は、要求加湿量eから噴射量bを減じた量だけ、噴射ノズル31からの噴射量bを増加させる(OP26)。OP26の処理によって、エアコンプレッサ13からの圧縮空気の温度が上昇するとともに、噴射量bが増加するので、加湿量が増加する。その後、ECU40は、処理をOP21に戻す。
e>b)には、ECU40は、温度dが目標温度より低いか否かを判定する(OP25)。
このとき、温度dが目標温度より低い場合(OP25;YES)には、ECU40は、背圧弁16を制御して背圧を所定量増加させる。さらに、ECU40は、要求加湿量eから噴射量bを減じた量だけ、噴射ノズル31からの噴射量bを増加させる(OP26)。OP26の処理によって、エアコンプレッサ13からの圧縮空気の温度が上昇するとともに、噴射量bが増加するので、加湿量が増加する。その後、ECU40は、処理をOP21に戻す。
温度dが目標温度以上の場合(OP25;NO)には、ECU40は、温度dが目標温度より高いか否かを判定する(OP27)。このとき、温度dが目標温度より高い場合(OP
27;YES)には、ECU40は、要求加湿量eから噴射量bを減じた量だけ、噴射ノ
ズル31からの噴射量bを増加させる(OP28)。OP26の処理によって、噴射量bが増加するので、加湿量が増加する。その後、ECU40は、処理をOP21に戻す。
27;YES)には、ECU40は、要求加湿量eから噴射量bを減じた量だけ、噴射ノ
ズル31からの噴射量bを増加させる(OP28)。OP26の処理によって、噴射量bが増加するので、加湿量が増加する。その後、ECU40は、処理をOP21に戻す。
なお、OP27において、温度dが目標温度よりも高くないと判定される場合(OP2
7;NO)には、温度dが目標温度と等しいものとして、特に処理が行われず、処理がO
P21に戻る。
7;NO)には、温度dが目標温度と等しいものとして、特に処理が行われず、処理がO
P21に戻る。
第3の噴射量制御によれば、第1及び第2の噴射量制御と同様に、効率的なハニカム302内での熱交換(液水の気化)が実施され、適正に酸化剤ガス(空気)を加湿することができる。また、第3の噴射量制御によれば、噴射量bを決定するパラメータとして湿度及び温度が適用されるので、第1及び第2の噴射量制御に比べて、細かい噴射量制御が可能となる。
〈変形例〉
上述した実施形態は、次のような変形が可能である。
上述した実施形態は、次のような変形が可能である。
《変形例1》
上述した図1に示す燃料電池システムにおける加湿ユニット30を用いた加湿制御は、既存の加湿モジュールと組み合わせ、当該加湿モジュールで補うことができないときだけ液水加湿で制御するように構成することができる。
上述した図1に示す燃料電池システムにおける加湿ユニット30を用いた加湿制御は、既存の加湿モジュールと組み合わせ、当該加湿モジュールで補うことができないときだけ液水加湿で制御するように構成することができる。
図6は、図1に示した燃料電池システムの変形例を示す図である。図6に示す燃料電池システムでは、図1に示した燃料電池システムの構成に加えて、加湿ユニット30の後段(下流側)に、加湿モジュール35が配置された構成を備える。
加湿モジュール35は、燃料電池1に供給される酸化剤ガス(圧縮空気)と、燃料電池1から排出された、酸化剤ガスより湿度の高い酸化剤オフガスとが通過するように構成され
ており、加湿モジュール35内部に備えられた膜を介して酸化剤オフガス中の水分が酸化剤ガスに移動し、酸化剤ガスが加湿される構成を備えている。
ており、加湿モジュール35内部に備えられた膜を介して酸化剤オフガス中の水分が酸化剤ガスに移動し、酸化剤ガスが加湿される構成を備えている。
このように、図6に示す燃料電池システム(変形例1)では、加湿ユニット30と、加湿モジュール35との二つの酸化剤ガスの加湿手段が備えられた構成となっている。変形例1におけるECU40は、燃料電池1の温度に応じて、加湿ユニット30のオン/オフ制御を行う。即ち、ECU40は、温度センサ23により検知される冷却水温度に基づき、加湿ユニット30のオン/オフを制御する。
図7は、変形例1におけるECU40の処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、例えば、燃料電池1の発電開始とともに開始される。図7のOP31では、燃料電池1に対する酸化剤ガスの供給開始に伴い、加湿モジュール35による加湿処理が行われる。即ち、燃料電池1の発電開始直後では、加湿モジュール35のみが使用され、加湿ユニット30を用いた加湿(噴射ノズル31からの液水噴射)は行われない。
ECU40は、燃料電池1の発電中において、温度センサ23で検知される冷却水温度を監視し、冷却水温度が所定の温度以上になった場合には、ポンプ22を駆動させて、ラジエータ21による冷却を行う。また、ECU40は、冷却水温度と、第1閾値(予めE
CU40のメモリに格納されている)とを対比して、冷却水温度が第1閾値を上回るか否
かを判定する(OP32)。
CU40のメモリに格納されている)とを対比して、冷却水温度が第1閾値を上回るか否
かを判定する(OP32)。
冷却水温度が第1閾値以下の場合(OP32;NO)には、処理がOP31に戻る。これに対し、冷却水温度が第1閾値を上回る場合(OP32;YES)には、ECU40は、加湿ユニット30による加湿処理を開始する(OP33)。
即ち、噴射ノズル31からの液水の噴射を開始する。ECU40は、上述した第1〜第3の制御例のいずれかを任意に適用して、噴射量を制御することができる。このようにして、燃料電池1の高温(第1閾値を上回る温度)時には、加湿モジュール35と加湿ユニット30との双方で、酸化剤ガスが加湿される。
その後、ECU40は、燃料電池1の温度(冷却水温度)が第2閾値(予めECU40の
メモリに格納されている)とを対比して、冷却水温度が第2閾値を下回るか否かを判定す
る(OP34)。
メモリに格納されている)とを対比して、冷却水温度が第2閾値を下回るか否かを判定す
る(OP34)。
冷却水温度が第2閾値以上である場合(OP34;NO)には、OP34の判定が繰り返し行われる。冷却水温度が第2閾値を下回る場合(OP34;YES)には、ECU40は、加湿ユニット30による加湿処理を停止する(OP35)。即ち、ECU40は、噴射ノズル31からの液水の噴射を停止する。その後、処理がOP31に戻る。
なお、第1及び第2閾値は、同じ値であっても良く、第2閾値として第1閾値よりも低い温度が使用されても良い。
変形例1によれば、通常時(燃料電池1の高温時以外)は、加湿モジュール35のみで酸化剤ガスを加湿し、高温時のみ補助で加湿ユニット30を用いた液水加湿を実施する。これによって、噴射ノズル31が接続された図示しない液水タンクに蓄えるべき液水量が低減される。また、加湿モジュール35のサイズを、加湿ユニット30が適用されない場合に比べて小型化することができる。
なお、加湿モジュール35は、図6において二点鎖線で示したように、加湿ユニット30の前段に配置されるようにしても良い。
《変形例2》
図2に示した加湿ユニット30では、ハニカム302が環状体301及び発泡体303で断熱された構成を有し、高温の圧縮空気で加熱されたハニカム303が短時間で冷えないように構成されている。
図2に示した加湿ユニット30では、ハニカム302が環状体301及び発泡体303で断熱された構成を有し、高温の圧縮空気で加熱されたハニカム303が短時間で冷えないように構成されている。
このような構成に代えて、ハニカム302の周囲に、圧縮空気の熱と異なる熱源を配置し、ハニカム302を加熱する加熱手段が設けられていても良い。図8は、変形例2として、ハニカム302の周囲に、加熱手段を配置した例を示す。
図8において、ハニカム302が配置された配管14の周囲には、配管14を取り巻くようにして、加熱手段としての電熱線36が配置されている。電熱線36は、例えば、燃料電池1や他の電源(例えば蓄電池)からの電力を用いて発熱するように構成されている。電熱線36からの熱は、配管14の壁及び環状体301を介してハニカム302に伝わる。これによって、ハニカム302の温度を維持又は上昇させることができる。
なお、このような変形例2では、環状体301の材質として、電熱線36を用いない場合よりも熱伝導率の高い材質が適用される。また、電熱線36は、環状体301内に埋め込まれていても良い。また、電熱線36を、高温の流体が流れる配管(配管36Aと称す
る)としても良い。例えば、配管36Aに導通させる冷媒(例えば、燃料電池1の冷却水の一部)が図示せぬ加熱器で所望の温度に昇温された後、配管36A内を流れる構成を適用
することができる。
る)としても良い。例えば、配管36Aに導通させる冷媒(例えば、燃料電池1の冷却水の一部)が図示せぬ加熱器で所望の温度に昇温された後、配管36A内を流れる構成を適用
することができる。
《変形例3》
また、図2に示した加湿ユニット30の構成に代えて、噴射ノズル31から液水を噴霧せずに、噴霧せずに、液水をハニカム302内部に直進ノズルで導入し、壁面への付着を防止することが考えられる。直進ノズルにより、ハニカム302内部のチャンバへ水を導入し、チャンバ内に配置された反射板に水を当てて、水をせん断して微粒化し、ハニカム302内に水を封入する(図9A)。また、複数の直進ノズルを有するとともに、各直進ノズルに応じた、内部に拡散板を有するチャンバを有するハニカムを設けることもできる。
また、図2に示した加湿ユニット30の構成に代えて、噴射ノズル31から液水を噴霧せずに、噴霧せずに、液水をハニカム302内部に直進ノズルで導入し、壁面への付着を防止することが考えられる。直進ノズルにより、ハニカム302内部のチャンバへ水を導入し、チャンバ内に配置された反射板に水を当てて、水をせん断して微粒化し、ハニカム302内に水を封入する(図9A)。また、複数の直進ノズルを有するとともに、各直進ノズルに応じた、内部に拡散板を有するチャンバを有するハニカムを設けることもできる。
図9A及び図9Bは、加湿ユニット30の変形例(変形例3)の説明図である。図9Aにおいて、加湿ユニット50は、チャンバ51を形成するハニカム52を備えており、チャンバ51内に、反射板53が備えられている。また、チャンバ51は、配管14の上流側に開口した開口部を有している。ノズル31Aは、直線上の水を噴射する直進ノズルであり、ノズル31Aから噴射した水が直進して開口部を通過し、チャンバ51内の壁面に当たる位置に、反射板53が配置されている。
ノズル31Aから吐出される液水は、配管14内をその軸方向に直進し、反射板53に当接する。当接した水は、水を吐出する。吐出された水は、反射板74によって跳ね返されて、チャンバ51内で拡散し、ミスト化する。ミスト化した水は、ハニカム52内に導入されて気化する。
図9Aに示した構成では、直進ノズルであるノズル31Aを用いてチャンバ51内に一旦水を導入し、反射板53で反射されて微粒状となった水がハニカム52内に導入される。
これによって、より多くの水を確実にハニカム52内に導入し、気化させることができる。また、直進ノズルを用いることで、ハニカム213に供給される水の勢いをより強くすることができるため、ハニカム213の壁面上に蒸気膜が形成される場合にも、その影
響を受けずにハニカム52内に液水を導入することが容易となる。
響を受けずにハニカム52内に液水を導入することが容易となる。
図9Aに示す例では、ノズル31Aおよびチャンバ51が一つずつ設けられた例を示した。この構成に代えて、複数のノズル及び複数のチャンバが設けられていても良い。図9Bに示す例では、2つのチャンバ51A,51Bを有するハニカム52Aを備えている。2つのチャンバ51A,51Bの内部には、図9Aと同様に、反射板53A,53Bが夫々設けられている。また、二つの反射板53A,53Bの夫々に対応する二つの直進ノズルたるノズル31B,31Cが設けられている。
2つのうちの一方のノズル31Bは、2つのうちの一方のチャンバ51A内の反射板53Aに向かって水を吐出し、他方のノズル718は、他方のチャンバ51B内の反射板53Bに向かって水を吐出する。各チャンバ51A,51B内に吐出された水は、反射板53A,53Bによって跳ね返され、チャンバ51A,51B内で拡散し、ミスト化(微粒
化)する。そして、圧縮空気の流れによりハニカム52A内に導入され、ハニカム52A
内で気化する。
化)する。そして、圧縮空気の流れによりハニカム52A内に導入され、ハニカム52A
内で気化する。
図9Bの構成によれば、図9Aと同様の作用効果を奏すると共に、複数のチャンバ51A,51B内に水を供給することで、より均一な状態で液水をハニカム内に導入可能となる。このような構成は、ハニカム端面に正対する位置にノズルを配設することが困難な場合にも適用可能である。
なお、反射板74としては、例えば、セラミックなどの高密度な多孔体によって構成することができる。また、反射板74は、平滑板状に形成しても良いし、凹面あるいは凸面といった曲面を形成する形状としても良い。曲面とすることで、水の推進力を効果的に分散して、液水を良好にミスト化し、ハニカム内への導入を促すことができる。
また、図9A及び図9Bに示した構成において、反射板53,53A,53Bを除いた構成を適用することもできる。
《変形例4》
図10〜図22は、加湿ユニット30の変形例を示す図である。図10〜図22では、特に必要が無い限り、配管14やノズルの記載は省略する。
図10〜図22は、加湿ユニット30の変形例を示す図である。図10〜図22では、特に必要が無い限り、配管14やノズルの記載は省略する。
図10において、加湿ユニット60は、図2と同様のハニカム302を備えており、さらにその入口部(凹面304を形成する端部周辺)において、受け板61を備えている。受け板61は、凹面304を形成するハニカム302の端面の外周に沿って設けられた部材であり、ハニカム302内に導入されずに跳ね返された液水を保持するための構造である。図10では、受け板61を断面が略三角形となる形状で示しているが、ハニカム303内に導入されなかった水をハニカム302の入口部で保持可能な形状であればよい。
ハニカム302内に導入されず、受け板61によって保持された水は、上流側から流れる高温の圧縮空気の熱によって気化しつつ、圧縮空気の流れに導かれてハニカム302内に導入される。受け板61に保持された水がハニカム302内に導入されると、この水は、ハニカム302を構成するセルの壁面と接触してこれと熱交換し、次第に気化して圧縮空気中に混合される。
このようにすれば、ノズル31から噴霧された液水の一部がハニカム302内に導入されなかった場合にも、これを受け板61で保持することで、ハニカム302内への導入を促すことができる。したがって、最終的にハニカム302内に導入されて圧縮空気中に混合される水の量をより多くすることができる。
このような構成が適用されることで、過渡応答時、ガスの昇温に対して気化量が応答するように、ハニカム内に水を溜められるようにしておき、加湿ユニットを、流量の増減に合わせて気化量が応答できるバッファとすることができる。なお、受け板61は、ハニカム302の端面の近傍において、水が落下して滞留する下部領域で水を保持可能となるように、設けても良い。
図11は、加湿ユニット30の変形例(加湿ユニット62)を示す図である。図11において、加湿ユニット62は、ハニカム63を備えると共に、ハニカム63の外周面に接する吸湿部64を備えている。吸湿部64は、吸湿性材料、例えば、シリカゲルや酸化カルシウム、あるいはゼオライトによって構成することができる。ハニカム63と吸湿部64とを合わせた端面全体で、既述した凹面304を形成している。ハニカム端面に形成される凹面304で跳ね返され、ハニカム63端面近傍に滞留する水は、この吸湿部64によって一旦吸収される。その後、吸収された水は、隣接するハニカム62の有する熱によって、主として吸湿部64とハニカム63との接触部において気化し、ハニカム63内を通過する圧縮空気中に混合される。このような構成とすることで、図10と同様の効果を得ることができる。なお、吸湿部64は、ハニカム63の外周面全体と接するように設ける必要はなく、上記端面近傍の下部領域に流れ落ちた水を吸収・保持可能となるように設ければよい。
図12は、加湿ユニット30の変形例(加湿ユニット65)を示す図である。図12において、加湿ユニット65は、図2と同様のハニカム302を備える。但し、ハニカム302は、凹面304が形成されるその端面近傍において、平坦部305を形成している。平坦部305は、凹面304から連続して形成され、所定の範囲にわたって水平方向になだらかに広がる面である。ハニカム302内に導入されなかった水は、この平坦部305上に一旦保持されて、上流側から流れる高温の圧縮空気の熱によって気化しつつ、圧縮空気の流れに導かれてハニカム302内に導入される。平坦部305からハニカム302内に導入された水は、ハニカム302を構成するセルの壁面と接触してこれと熱交換し、次第に気化して圧縮空気中に混合される。このような構成とすることで、図10と同様の効果を得ることができる。なお、平坦部305もまた、ハニカム302の端面の外周全体に沿って設ける必要はなく、上記端面近傍の下部領域で水を保持可能となるように設ければよい。
《変形例5》
図13は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット66)を示す図である。加湿ユニット66は、ハニカム302に代えて、圧縮空気が導入される側に配設された低密度ハニカム67と、この低密度ハニカム67に隣接して設けられた高密度ハニカム68とを備えるハニカム69を備えている。低密度ハニカム67において、圧縮空気及び噴射ノズル31から噴霧された水が導入される側の端面は、既述したハニカム302と同様に、凹面304が形成されている。低密度ハニカム67は、これが備える各セルの断面積が、高密度ハニカム68が備える各セルの断面積に比べて小さくなるように形成されている。
図13は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット66)を示す図である。加湿ユニット66は、ハニカム302に代えて、圧縮空気が導入される側に配設された低密度ハニカム67と、この低密度ハニカム67に隣接して設けられた高密度ハニカム68とを備えるハニカム69を備えている。低密度ハニカム67において、圧縮空気及び噴射ノズル31から噴霧された水が導入される側の端面は、既述したハニカム302と同様に、凹面304が形成されている。低密度ハニカム67は、これが備える各セルの断面積が、高密度ハニカム68が備える各セルの断面積に比べて小さくなるように形成されている。
このような構成とすれば、上記端面を凹面304とすることによる効果に加えて、噴霧された液水が導入される開口部を大きく形成することにより、噴霧された液水をハニカム内部に導入する効率を向上させ、噴霧された液水を気化させる効率を向上させることができる。ここで、下流側には高密度ハニカム68を配設しているため、加湿ユニット66全体としては、ハニカムの表面積を充分に確保して、充分な効率で液水と改質ガスとの熱交換を行なうことができる。
図14A,図14B及び図14Cは、低密度ハニカム67の断面形状の例を示す図であ
る。図14Aに示す低密度ハニカム67は、平行に配設された複数の横板のみで形成することによって、各々の開口部をより大きく確保している。図14Bに示す低密度ハニカム67は、上記平行に配設された横板に加えて、さらに縦板を設けて強度を確保しているが、縦板を配設する間隔を充分に広くとることによって、開口部をより大きく形成している。図14Cに示す低密度ハニカム67は、比較的多くの水が吹き付けられる中央部に設けられるセルの開口部をより大きく形成して、より多くの液水が内部に導入され易い形状としている。なお、図14Cの構成では、中央部付近の開口部を大きくした分、周辺部の開口部を小さく形成しており、これによって、ハニカム表面積を、低密度ハニカム全体として充分に確保している。
る。図14Aに示す低密度ハニカム67は、平行に配設された複数の横板のみで形成することによって、各々の開口部をより大きく確保している。図14Bに示す低密度ハニカム67は、上記平行に配設された横板に加えて、さらに縦板を設けて強度を確保しているが、縦板を配設する間隔を充分に広くとることによって、開口部をより大きく形成している。図14Cに示す低密度ハニカム67は、比較的多くの水が吹き付けられる中央部に設けられるセルの開口部をより大きく形成して、より多くの液水が内部に導入され易い形状としている。なお、図14Cの構成では、中央部付近の開口部を大きくした分、周辺部の開口部を小さく形成しており、これによって、ハニカム表面積を、低密度ハニカム全体として充分に確保している。
《変形例6》
図2に示した加湿ユニット30では、噴射ノズル31は、凹面304を形成するハニカム302端面の中心部付近に向かって、圧縮空気の流れ方向と略平行となる向きに、水を噴霧する。図15は、加湿ユニット30の変形例(加湿ユニット70)を示す。加湿ユニット70に適用される噴射ノズル31は、配管14の上部壁面の近傍に設けられており、噴射ノズル31は、圧縮空気の流れ方向下流側の斜め下方に向けて水を噴霧する。また、加湿ユニット70のハニカム71は、噴射ノズル31が噴霧する水に対して略正面から対向する形状の凹面を、圧縮空気が流入する端面に形成している。
図2に示した加湿ユニット30では、噴射ノズル31は、凹面304を形成するハニカム302端面の中心部付近に向かって、圧縮空気の流れ方向と略平行となる向きに、水を噴霧する。図15は、加湿ユニット30の変形例(加湿ユニット70)を示す。加湿ユニット70に適用される噴射ノズル31は、配管14の上部壁面の近傍に設けられており、噴射ノズル31は、圧縮空気の流れ方向下流側の斜め下方に向けて水を噴霧する。また、加湿ユニット70のハニカム71は、噴射ノズル31が噴霧する水に対して略正面から対向する形状の凹面を、圧縮空気が流入する端面に形成している。
このような場合にも、ハニカム71端面に形成された凹面に向かって水を噴霧することで、加湿ユニット30と同様の効果を得ることができる。図2に示したように、ハニカム302端面の中心部付近に向かって圧縮空気の流れ方向と略平行となる向きに水を噴霧するように、ノズル31を配設することが困難な場合もある。そのような場合には、ノズルが噴霧する水に対して略正面から対向するように、ハニカム端面の凹面を形成すればよい。例えば、ノズルが配設される位置およびその向きが、ハニカム端部に形成される凹面の中心軸とほぼ重なるようにすることが望ましい。なお、ハニカム端面に形成する凹面は、ノズルが水を噴霧する際にミストが広がる形状に対応した形状とすることが望ましい。図16に、図15に示したハニカム71に比べてミスト形状により近い形状の凹面を有するハニカム73を備える加湿ユニット72を示す。
《変形例7》
ハニカムに向かって水を噴射するノズルは、複数設けられても良い。図17は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット74)を示す。図17において、2つの噴射ノズル31が設けられている。一方のノズル31は、配管14の上部壁面の近傍に設けられており、圧縮空気の流れ方向下流側の斜め下方に向けて水を噴霧する。他方のノズル31は、配管14の下部壁面の近傍に設けられており、圧縮空気の流れ方向下流側の斜め上方に向けて水を噴霧する。また、加湿ユニット74は、ハニカム302を備えている。ハニカム302は、上記2つのノズル31のそれぞれに対応して、各々のノズル31に対向する2つの凹面を、圧縮空気が流入する端部に形成している。すなわち、上記一方のノズル31に対しては、下に凸となる形状の凹面が形成されており、上記他方のノズル31に対しては、上に凸となる形状の凹面が形成されている。
ハニカムに向かって水を噴射するノズルは、複数設けられても良い。図17は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット74)を示す。図17において、2つの噴射ノズル31が設けられている。一方のノズル31は、配管14の上部壁面の近傍に設けられており、圧縮空気の流れ方向下流側の斜め下方に向けて水を噴霧する。他方のノズル31は、配管14の下部壁面の近傍に設けられており、圧縮空気の流れ方向下流側の斜め上方に向けて水を噴霧する。また、加湿ユニット74は、ハニカム302を備えている。ハニカム302は、上記2つのノズル31のそれぞれに対応して、各々のノズル31に対向する2つの凹面を、圧縮空気が流入する端部に形成している。すなわち、上記一方のノズル31に対しては、下に凸となる形状の凹面が形成されており、上記他方のノズル31に対しては、上に凸となる形状の凹面が形成されている。
このような場合にも、ハニカム端面に形成された凹面に向かって水を噴霧することで、既述した加湿ユニット30と同様の効果を得ることができる。特に、図17の例では、対称な位置に2つのノズル31を配設しているため、ハニカム302に対して充分に均一に水を噴霧することが可能となる。あるいは、複数のノズル31を備えることで、水の噴霧に用いるノズルの数を増減することが可能となり、これによって、水を噴霧する際のターンダウン比を向上させることが可能となる。
また、複数のノズルを配設する際に、図18に示すように、互いに対称とはならない位
置に設けることも可能である。図18に示す加湿ユニット75に対して、2つのノズル31が設けられている。これら2つのノズル31は、共に、配管14の上部壁面の近傍に設けられており、圧縮空気の流れ方向下流側の斜め下方に向けて水を噴霧する。また、加湿ユニット75は、ハニカム302を備え、ハニカム302は、上記2つのノズル31のそれぞれに対応して、各々のノズル31に対向する2つの凹面を、圧縮空気が流入する端面に形成している。すなわち、ハニカム302の端部には、下に凸となる形状の凹面が、2つ並んで形成されている。このような場合にも、複数のノズル31を用いて、液水をより均一な状態でハニカム内に導入することができると共に、加湿ユニット30と同様の効果を得ることができる。
置に設けることも可能である。図18に示す加湿ユニット75に対して、2つのノズル31が設けられている。これら2つのノズル31は、共に、配管14の上部壁面の近傍に設けられており、圧縮空気の流れ方向下流側の斜め下方に向けて水を噴霧する。また、加湿ユニット75は、ハニカム302を備え、ハニカム302は、上記2つのノズル31のそれぞれに対応して、各々のノズル31に対向する2つの凹面を、圧縮空気が流入する端面に形成している。すなわち、ハニカム302の端部には、下に凸となる形状の凹面が、2つ並んで形成されている。このような場合にも、複数のノズル31を用いて、液水をより均一な状態でハニカム内に導入することができると共に、加湿ユニット30と同様の効果を得ることができる。
《変形例8》
図19は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット76)を示す。加湿ユニット76は、内部に所定の空間77が形成されたハニカム78を備えている。また、加湿ユニット76に対して、上記空間77内に水を噴霧する噴射ノズル31が設けられている。ハニカム78に対しては、圧縮空気が導入される。このため、ノズル31から空間77内に噴霧された液水は、圧縮空気の流れに導かれてハニカム78内を下流側に流れる。このとき、噴霧された液水は、ハニカム78を構成する各セルの壁面と接触しながらこれと熱交換し、気化して圧縮空気中に混合される。
図19は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット76)を示す。加湿ユニット76は、内部に所定の空間77が形成されたハニカム78を備えている。また、加湿ユニット76に対して、上記空間77内に水を噴霧する噴射ノズル31が設けられている。ハニカム78に対しては、圧縮空気が導入される。このため、ノズル31から空間77内に噴霧された液水は、圧縮空気の流れに導かれてハニカム78内を下流側に流れる。このとき、噴霧された液水は、ハニカム78を構成する各セルの壁面と接触しながらこれと熱交換し、気化して圧縮空気中に混合される。
加湿ユニット76によれば、ハニカム78の内部の空間77に水を噴霧する。このため、噴霧した水を無駄なくハニカム78内に導入して、これを気化させることが可能となる。高温のハニカム壁面に液水が吹き付けられると、その表面に蒸気膜が形成され、いわゆるライデンフロスト現象によって液水が跳ね返されてしまうおそれがある。図19に示した例では、ハニカム78内部に水を噴霧するため、空間77内においてこのように液水が跳ね返されても、液水がハニカム78の外部に放出されることはない。噴霧された水は、最終的には、圧縮空気の流れに導かれて、ほぼ全てをハニカム78内に導入することが可能となる。また、ハニカム78内で水を噴霧するため、ハニカムの外部から水を噴霧する場合に比べて、より強い勢いでハニカム78内に水を噴射することが可能となり、跳ね返されることなくハニカム内に水を導入することがより容易になる。より多くの量の液水を確実にハニカム78内に導入できることにより、ノズル31から噴霧した水の気化の効率化を高めることができる。
ハニカム内に水を噴霧するノズル、および、ハニカム内に形成されて水が噴霧される空間は、複数設けることができる。図20は、図19の変形例であり、図20に示す加湿ユニット79では、配管14の上下方向から、ハニカム80の上下方向に夫々設けられた空間81,82内に水を噴霧する二つのノズル31が設けられている。このように、複数箇
所から水を噴霧することで、より均一にハニカム80内に液水を導入することができる。
所から水を噴霧することで、より均一にハニカム80内に液水を導入することができる。
《変形例9》
図21は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット83)を示す。加湿ユニット83は、ハニカム84と、傾斜フィン85とを備えている。傾斜フィン85は、ハニカム84に隣接して、圧縮空気の流れ方向の上流側に配設されており、圧縮空気が導入される側の端面が図2と同様の凹面304で形成されている。この傾斜フィン85は、図21に示すように、隣接するハニカム84側に向かって重力方向に傾斜して互いに平行に配設される複数の薄板状部材を備える。なお、このような傾斜フィン85の端面形状は、図14Aに示した面形状と同様の形状になる。
図21は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット83)を示す。加湿ユニット83は、ハニカム84と、傾斜フィン85とを備えている。傾斜フィン85は、ハニカム84に隣接して、圧縮空気の流れ方向の上流側に配設されており、圧縮空気が導入される側の端面が図2と同様の凹面304で形成されている。この傾斜フィン85は、図21に示すように、隣接するハニカム84側に向かって重力方向に傾斜して互いに平行に配設される複数の薄板状部材を備える。なお、このような傾斜フィン85の端面形状は、図14Aに示した面形状と同様の形状になる。
ノズル31から噴霧された液水が傾斜フィン85端部の開口部内に入り込むと、上記傾斜して配設される複数の薄板状部材によって、ハニカム84側に導かれる。ハニカム84側に導かれた液水は、圧縮空気の流れによって、さらにハニカム84内に導かれ、この内
部で気化する。
部で気化する。
加湿ユニット83によれば、傾斜フィン85端部の開口部内に入り込んだ液水が、傾斜する薄板状部材によってハニカム84側に導かれるため、傾斜フィン85やハニカム84の表面に既述した蒸気膜が形成される場合にも、一旦開口部内に入り込んだ液水が蒸気膜に跳ね飛ばされて再び上記凹面304から排出されてしまうのを防止することができる。そのため、ハニカム84内に導入する液水の量を確保して、噴霧した液水の気化効率を充分に高くすることができる。傾斜フィン85は、内部に一端入り込んだ液水を保持するための導入水保持部として働く。
図22は、加湿ユニット30(図2)の変形例(加湿ユニット86)を示す。加湿ユニット86は、図21に示した傾斜フィン85と同様の第1傾斜フィン87に加えて、この第1傾斜フィン87とハニカム84との間に、第2傾斜フィン88を備えている。第2傾斜フィン88は、第1傾斜フィン87とは逆に、隣接するハニカム84側に向かって重力方向逆向きに傾斜して互いに平行に配設される複数の薄板状部材を備えている。ここで、第2傾斜フィン88は、第1傾斜フィン87と共に、導入水保持部を形成している。
ノズル31から噴霧された液水が第1傾斜フィン87の開口部内に入り込むと、第1傾斜フィン87を構成する複数の薄板状部材によって、第2傾斜フィン88側に導かれる。第1傾斜フィン87と第2傾斜フィン88とでは薄板状部材の傾斜の向きが異なっている(略逆向きになっている)。このため、第2傾斜フィン88側に導かれた液水は、第1傾斜フィン87と第2傾斜フィン88との接続部付近に滞留する。この滞留した液水は、第1傾斜フィン87および第2傾斜フィン88の壁面や、圧縮空気と熱交換することによって気化する。このような構成としても、図21と同様の効果を得ることができる。さらに、第1傾斜フィン87と第2傾斜フィン88との接続部付近に液水が保持されることで、気化しない状態の液水が圧縮空気によって吹き飛ばされて、発泡体303側に偏在することを防止することができる。
なお、上述した実施形態及びその変形例は、本発明の目的を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜組み合わせることができる。
また、上記した実施形態及びその変形例は、酸化剤極に供給する酸化剤ガス(圧縮空気)を加湿する加湿ユニットに対する噴射量制御について説明したが、図2に示したような加湿ユニットの構成は、シフト反応に供する水を気化させて改質ガスに加えるための装置、あるいは、シフト反応に先立って改質ガスを降温させるための装置についても適用が可能であり、上述した第1〜第3の制御例は、これらの装置における水の噴射量制御に適用が可能である。
1・・・燃料電池
2・・・水素タンク
3・・・調圧弁
4・・・逆止弁
5,7,10・・・配管
6・・・水素ポンプ
9・・・排気弁
11・・・希釈器
13・・・エアコンプレッサ
14,15,17・・・配管
16・・・背圧弁
19,20・・・配管(冷却水管)
21・・・ラジエータ
22・・・冷却水ポンプ
23・・・温度センサ
30・・・加湿ユニット
31・・・噴射ノズル(ノズル)
32・・・湿度センサ(測定手段)
33・・・温度センサ(測定手段)
35・・・加湿モジュール
36・・・電熱線
40・・・ECU(制御手段)
51・・・チャンバ
52・・・反射板
61・・・受け板
64・・・吸湿部
77,81,82・・・空間
85・・・傾斜フィン
87・・・第1傾斜フィン
88・・・第2傾斜フィン
301・・・環状体
302・・・ハニカム(多孔質部)
303・・・発泡体(部材)
304・・・凹面
2・・・水素タンク
3・・・調圧弁
4・・・逆止弁
5,7,10・・・配管
6・・・水素ポンプ
9・・・排気弁
11・・・希釈器
13・・・エアコンプレッサ
14,15,17・・・配管
16・・・背圧弁
19,20・・・配管(冷却水管)
21・・・ラジエータ
22・・・冷却水ポンプ
23・・・温度センサ
30・・・加湿ユニット
31・・・噴射ノズル(ノズル)
32・・・湿度センサ(測定手段)
33・・・温度センサ(測定手段)
35・・・加湿モジュール
36・・・電熱線
40・・・ECU(制御手段)
51・・・チャンバ
52・・・反射板
61・・・受け板
64・・・吸湿部
77,81,82・・・空間
85・・・傾斜フィン
87・・・第1傾斜フィン
88・・・第2傾斜フィン
301・・・環状体
302・・・ハニカム(多孔質部)
303・・・発泡体(部材)
304・・・凹面
Claims (9)
- 燃料電池システムを構成する燃料電池にガス流路を通じて供給されるガスを加湿するガス加湿装置であって、
前記ガス流路内にその内部を該ガスが通過する状態で配置され、その内部に導入される液水を前記ガスから得た熱で気化させる多孔質部と、
前記多孔質部に向かって液水を噴射するノズルと、
前記ガス流路内の前記多孔質部より下流側の位置で所定の物理量を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定された物理量に基づいて、前記ノズルからの液水の噴射量を制御する制御手段と
を含む燃料電池システムのガス加湿装置。 - 前記ガス流路内において、前記多孔質部の下流側端部に設けられ、前記多孔質部内に導入された液水が該多孔質部内からその下流側へ移動するのを妨げる部材をさらに含む
請求項1記載の燃料電池システムのガス加湿装置。 - 前記測定手段は、前記ガス流路内の湿度と、前記ガス流路内の温度との少なくとも一方を含む前記所定の物理量を測定する
請求項1又は2に記載の燃料電池システムのガス加湿装置。 - 前記多孔質部を加熱する加熱手段をさらに備える
請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池システムのガス加湿装置。 - 前記制御手段は、
前記測定手段で測定された前記ガス流路内の湿度から前記ノズルから噴射された液水の気化量を求め、
前記ノズルからの液水の噴射量が前記気化量より大きい場合に、前記燃料電池システムから要求される加湿量が前記噴射量より大きいか否かを判定し、前記要求加湿量が前記噴射量より大きくない場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を減少させる
請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池システムのガス加湿装置。 - 前記制御手段は、前記要求加湿量が前記噴射量より大きい場合に、前記多孔質部に向かって流れるガスの温度を上昇させる
請求項5に記載の燃料電池システムのガス加湿装置。 - 前記制御手段は、
前記測定手段で測定された前記ガス流路内の温度が目標温度より大きいか小さいかを判定し、
前記温度が目標温度より大きい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させ、
前記温度が目標温度より小さい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を減少させる
請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池システムのガス加湿装置。 - 前記制御手段は、
前記測定手段で測定された前記ガス流路内の湿度から前記ノズルから噴射された液水の気化量を求め、
前記ノズルからの液水の噴射量が前記気化量より大きい場合に、前記燃料電池システムから要求される加湿量が前記噴射量より大きいか否かを判定し、
前記要求加湿量が前記噴射量より大きい場合には、前記測定手段で測定された前記ガス流路内の温度が目標温度より大きいか小さいかを判定し、
前記温度が前記目標温度より小さい場合には、前記多孔質部に向かって流れるガスの温度を上昇させるとともに、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させ、
前記温度が前記目標温度より大きい場合には、前記ノズルからの液水の噴射量を増加させる
請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池システムのガス加湿装置。 - 前記ガスは、エアコンプレッサから前記ガス流路内に供給される酸化剤ガスであり、
前記制御手段は、前記多孔質部に向かって流れる酸化剤ガスの温度を上昇させるために前記ガス流路の背圧を高める
請求項6又は8に記載の燃料電池システムのガス加湿装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008043495A JP2009200016A (ja) | 2008-02-25 | 2008-02-25 | 燃料電池システムのガス加湿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2008043495A JP2009200016A (ja) | 2008-02-25 | 2008-02-25 | 燃料電池システムのガス加湿装置 |
Publications (1)
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| JP2009200016A true JP2009200016A (ja) | 2009-09-03 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2008043495A Withdrawn JP2009200016A (ja) | 2008-02-25 | 2008-02-25 | 燃料電池システムのガス加湿装置 |
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- 2008-02-25 JP JP2008043495A patent/JP2009200016A/ja not_active Withdrawn
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