JP2009200902A - 信号処理装置、信号処理方法 - Google Patents

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宏平 浅田
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徹徳 板橋
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Hiroki Kasai
博樹 河西
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Abstract

【課題】ノイズキャンセリングシステムにおいて接続するヘッドフォンを自由に変更できるようにする。
【解決手段】ヘッドフォン装置には、電極の有無や凹凸の有無など物理的な構造パターンにより識別情報を記憶させておく。信号処理装置側では、上記物理的な構造パターンに応じた電気信号を検出する構造パターン検出手段を備えておく。上記識別情報と、該識別情報により特定されるヘッドフォン装置に対応する信号処理手段の信号処理特性との対応関係を表す対応関係情報を格納しておく。上記構造パターン検出手段により検出された電気信号に基づいて上記識別情報を取得し、上記対応関係情報に基づき、取得した識別情報に対応する信号処理特性を信号処理手段に設定する。これにより、ヘッドフォン装置の別を表す情報を自動的に取得することができ、該取得した識別情報に基づいて接続されたヘッドフォン装置に対応する信号処理特性を設定することができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、使用者の耳に装着されて音響再生を行うヘッドフォン装置と接続可能に構成された信号処理装置と、信号処理方法とに関する。
特開平3−214892号公報 特開平3−96199号公報
ヘッドフォン装置により楽曲などのコンテンツの音声を再生しているときに聴こえてくる外部のノイズをアクティブにキャンセルするようにされた、ヘッドフォン装置対応のいわゆるノイズキャンセリングシステムが知られ、また、実用化されている。このようなノイズキャンセリングシステムとしては、大別してフィードバック方式とフィードフォワード方式との2つの方式が知られている。
例えば、上記特許文献1には、ユーザの耳に装着される音響管内においてイヤホン(ヘッドフォン)ユニットの近傍に設けたマイクロフォンユニットにより収音した音響管内部の騒音(ノイズ)を位相反転させた音声信号を生成し、これをイヤホンユニットから音として出力させることにより、外部ノイズを低減させるようにした構成、つまり、フィードバック方式に対応したノイズキャンセリングシステムの構成が記載されている。
また、上記特許文献2には、その基本構成として、ヘッドフォン装置外筐に取り付けたマイクロフォンにより収音して得た音声信号について所定の伝達関数による特性を与えてヘッドフォン装置から出力させるようにした構成、つまりフィードフォワード方式に対応したノイズキャンセリングシステムの構成が記載されている。
これらフィードフォワード方式、フィードバック方式の何れを採用する場合にも、ノイズキャンセリングのために設定されるフィルタ特性は、例えば外部のノイズ源からの音声がユーザの耳位置(ノイズキャンセル点)に到達するまでの空間伝達関数や、マイクアンプ・ヘッドフォンアンプの特性などの各種の伝達関数に基づき、ユーザ耳位置でノイズがキャンセルされるようにして設定されるものとなる。
このとき、上記空間伝達関数としては、ヘッドフォン装置の音響管(ハウジング部)の構造などにより大きく左右されるものとなることから、ノイズキャンセリングのためのフィルタ特性は、同一構造を有する1種類のヘッドフォン装置を想定して設定するものとなる。換言すれば、ノイズキャンセリングシステムにおいて、フィルタ特性は、ヘッドフォン装置に対して1対1の関係で設定されるべきものとなっている。
現状において、ノイズキャンセリングのためのフィルタはアナログ回路により構成されている。このため、現状のノイズキャンセリングシステムにおいては、フィルタ(信号処理装置)とヘッドフォン装置とは予め想定される1対1の組み合わせでしか使用することができず、例えばノイズキャンセリング機能を有さない音響再生システムで行われているように、ヘッドフォン装置を任意のものに変更するといったことができないものとされている。
確認のために述べておくと、フィルタをアナログ回路で構成する場合には、フィルタ特性の変更にあたりそれぞれ別々のフィルタ特性を有するフィルタ回路を複数設けておき、それらをスイッチングしてフィルタ特性の変更を行うことになる。しかしながら、そのような構成は回路実装面積の点などから非現実的であり、結果として現状においては、信号処理装置とヘッドフォン装置は想定される1対1の組み合わせでしか使用できないものとなっている。
上記のような現状に対し、ノイズキャンセリングシステムにおいても、ヘッドフォンを他の構造を有する別機種に変更したいという要望が強くある。例えば、インナータイプのヘッドフォン装置から耳覆いタイプのヘッドフォン装置に変更するなどといったことが挙げられる。或いは、FF方式対応ヘッドフォンとFB方式対応ヘッドフォンとの間で変更を行うといったことも想定され得る。
フィルタ特性を可変的に設定するための構成として、先に本出願人は、ノイズキャンセリングフィルタをデジタル回路で実現する構成を提案している。すなわち、ノイズキャンセリングフィルタを例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタなどのデジタルフィルタで実現するものである。このようなデジタルフィルタを用いたノイズキャンセリングシステムとすることで、フィルタ特性の変更はフィルタ構成やフィルタ係数の変更を行うことで実現することができ、アナログ回路で構成する場合よりも簡易な構成とすることができる。
ここで、使用するヘッドフォンに応じてフィルタ特性を可変的に設定するとしたときには、当然のことながら実際に使用されるヘッドフォンの機種(種類)が何れに該当するかを識別する必要がある。
このような識別にあたっては、例えば使用するヘッドフォンの別の情報をユーザ操作に基づき取得することが考えられる。しかしながら、ユーザの入力情報に基づく識別を行う場合には、必然的にユーザに操作負担を強いるものとなり、利便性に欠けるシステムとなってしまう。
また、このようにユーザの操作入力に基づく識別を行う場合には、ユーザの勘違い等で実際に使用されるヘッドフォンとは別のヘッドフォンが選択されてしまう可能性もあり、その場合、適正なノイズキャンセリング効果を得ることができなくなってしまうといった問題が生じる。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、信号処理装置として以下のように構成することとした。
つまり、本発明の信号処理装置は、物理的な構造パターンにより識別情報が記憶されたヘッドフォン装置を接続可能とされた信号処理装置であって、上記ヘッドフォン装置と接続されたときに上記物理的な構造パターンに応じた電気信号が検出されるようにして構成された構造パターン検出手段を備える。
また、上記構造パターン検出手段により検出された電気信号に基づいて上記識別情報を取得する識別情報取得手段を備える。
また、上記ヘッドフォン装置に対して供給される信号に所要の信号特性を与えるようにして信号処理を行う信号処理手段を備える。
また、上記ヘッドフォン装置に記憶される識別情報と、該識別情報により特定されるヘッドフォン装置が接続された場合に上記信号処理手段に設定されるべき信号処理特性との対応関係を表す対応関係情報が記憶された記憶手段を備える。
さらに、上記対応関係情報に基づき、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報に対応する信号処理特性が上記信号処理手段に設定されるように制御を行う制御手段
を備えるものである。
上記構成によれば、上記ヘッドフォン装置が接続されることに応じて、該ヘッドフォン装置に記憶された識別情報を信号処理装置側が自動的に取得することになる。すなわち、ユーザ操作によらずヘッドフォン装置の別を表す情報を自動で取得することができる。
そして、このように取得した識別情報に基づき、信号処理手段の信号処理特性を該識別情報に対応する特性に設定(変更)するようにしている。これにより、使用するヘッドフォン装置の別に応じた適切な信号処理特性を装置側で自動的に設定することができる。
本発明によれば、ヘッドフォン装置の別を表す情報(識別情報)をユーザ操作によらず自動的に取得することができる。そして、このように取得した識別情報に基づき、信号処理手段の信号処理特性を該識別情報(接続されたヘッドフォン装置)に対応して定められた特性に設定(変更)することができる。
つまり本発明によれば、使用するヘッドフォン装置の別に応じた適切な信号処理特性を装置側で自動的に設定することができ、これによってユーザに操作負担を負わせることのない優れたシステムの実現が図られる。また、これと共に、ユーザの操作入力ミスなどにより誤った信号処理特性が設定されてしまい、適正な音響再生を行うことができなくなってしまうといった事態の発生も効果的に防止することができる。
また、本発明をノイズキャンセリングシステムに適用すれば、ヘッドフォン装置を自由に変更することのできる優れたノイズキャンセリングシステムの実現を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明していく。
実施の形態では、信号処理装置とヘッドフォン装置とを備えて構成される音響再生システムとして、ノイズキャンセリングシステムを例に挙げる。そこで、以下では先ず、本実施の形態としてのシステムの構成を説明するのに先立ち、ノイズキャンセリングシステムの基本概念について説明を行っておく。
<ノイズキャンセリングシステムの基本概念>

ノイズキャンセリングシステムの基本的な方式としては、フィードバック(FeedBack:FB)方式によりサーボ制御を行うようにされたものとフィードフォワード(FeedForward:FF)方式がそれぞれ知られている。先ず、図1により、FB方式について説明する。
図1(a)には、ヘッドフォン装着者(ユーザ)の右耳(L(左),R(右)による2チャンネルステレオにおけるRチャンネル)側における、FB方式によるノイズキャンセリングシステムのモデル例を模式的に示している。
ここでのヘッドフォン装置のRチャンネル側の構造としては、先ず、右耳に対応するハウジング部201内において、ヘッドフォン装置を装着したユーザ500の右耳に対応する位置にドライバ202を設けるようにされる。ドライバ202は振動板を備えたいわゆるスピーカと同義のものであり、音声信号の増幅出力により駆動(ドライブ)されることで音声を空間に放出するようにして出力するものである。
そのうえで、FB方式としては、ハウジング部201内においてユーザ500の右耳に近いとされる位置に対してマイクロフォン203を設けるようにされる。このようにして設けられるマイクロフォン203によっては、ドライバ202から出力される音声と、外部のノイズ音源301からハウジング部201内に侵入して右耳に到達しようとする音声、つまり右耳にて聴き取られる外部音声であるハウジング内ノイズ302とが収音されることになる。なお、ハウジング内ノイズ302が発生する原因としては、ノイズ音源301が例えばハウジング部のイヤーパッドなどの隙間から音圧として漏れてきたり、ヘッドフォン装置の筐体がノイズ音源301の音圧を受けて振動し、これがハウジング部内に伝達されてくることなどを挙げることができる。
そして、マイクロフォン203によって収音して得られた音声信号から、例えば外部音声の音声信号成分に対して逆特性となる信号など、ハウジング内ノイズ302がキャンセル(減衰、低減)されるようにするための信号(キャンセル用オーディオ信号)を生成し、この信号について、ドライバ202を駆動する必要音の音声信号(オーディオ音源)に合成させるようにして帰還させる。これによりハウジング部201内における右耳に対応するとされる位置に設定されたノイズキャンセル点400においては、ドライバ201からの出力音声と外部音声の成分とが合成されることによって外部音声がキャンセルされた音が得られ、ユーザの右耳では、この音を聴き取ることになる。そして、このような構成を、Lチャンネル(左耳)側においても与えることで、通常のL,R2チャンネルステレオに対応するヘッドフォン装置としてのノイズキャンセリングシステムが得られることになる。
図1(b)のブロック図は、FB方式によるノイズキャンセリングシステムの基本的なモデル構成例を示している。なお、この図1(b)にあっては、図1(a)と同様にして、Rチャンネル(右耳)側のみに対応した構成が示されているものであり、また、Lチャンネル(左耳)側に対応しても同様のシステム構成が備えられるものである。また、この図において示されるブロックは、FB方式によるノイズキャンセリングシステムの系における特定の回路部位、回路系などに対応する1つの特定の伝達関数を示すもので、ここでは伝達関数ブロックと呼ぶことにする。各伝達関数ブロックにおいて示されている文字が、その伝達関数ブロックの伝達関数を表しているものであり、音声信号(若しくは音声)は、伝達関数ブロックを経由するごとに、そこに示される伝達関数が与えられることになる。
先ず、ハウジング部201内に設けられるマイクロフォン203により収音される音声は、このマイクロフォン203と、マイクロフォン203にて得られた電気信号を増幅して音声信号を出力するマイクロフォンアンプに対応する伝達関数ブロック101(伝達関数M)を介した音声信号として得られることになる。この伝達関数ブロック101を経由した音声信号は、FB(FeedBack)フィルタ回路に対応する伝達関数ブロック102(伝達関数−β)を介して合成器103に入力される。FBフィルタ回路は、マイクロフォン203により収音して得られた音声信号から、上述のキャンセル用オーディオ信号を生成するための特性が設定されたフィルタ回路であり、その伝達関数が−βとして表されているものである。
また、楽曲などのコンテンツとされるオーディオ音源の音声信号Sは、ここでは、イコライザによるイコライジングが施されるものとしており、このイコライザに対応する伝達関数ブロック107(伝達関数E)を介して合成器13に入力される。
なお、このように音声信号Sにイコライジングを施すのは、FB方式では、ノイズ収音用のマイクロフォン203がハウジング部201内に設けられ、ノイズ音のみでなくドライバ202からの出力音声も収音されることに由来する。すなわち、このようにマイクロフォン203が音声信号Sの成分も収音することで、FB方式では音声信号Sに対しても伝達関数−βが与えられるものとなっており、このことで音声信号Sの音質劣化を招くこと虞がある。そこで、予め伝達関数−βによる音質劣化を抑制するために、イコライジングにより音声信号Sに所要の信号特性を与えるようにしているものである。
合成器103では、上記の2つの信号を加算により合成する。このようにして合成された音声信号は、パワーアンプにより増幅され、ドライバ202に駆動信号として出力されることで、ドライバ202から音声として出力される。つまり、合成器103からの音声信号は、パワーアンプに対応する伝達関数ブロック104(伝達関数A)を経由し、さらにドライバ202に対応する伝達関数ブロック105(伝達関数D)を経由して音声として空間内に放出される。なお、ドライバ202の伝達関数Dは、例えばドライバ202の構造などにより決まる。
そして、ドライバ202にて出力された音声は、ドライバ202からノイズキャンセル点400までの空間経路(空間伝達関数)に対応する伝達関数ブロック106(伝達関数H)を経由するようにしてノイズキャンセル点400に到達し、その空間にてハウジング内ノイズ302と合成されることになる。そして、ノイズキャンセル点400から例えば右耳に到達するものとされる出力音の音圧Pとしては、ハウジング部201の外部から侵入してくるノイズ音源301の音がキャンセルされるものとなる。
ここで、この図1(b)に示されるノイズキャンセリングシステムのモデルの系にあって、上記出力音の音圧Pは、ハウジング内ノイズ302をN、オーディオ音源の音声信号をSとしたうえで、各伝達関数ブロックにおいて示される伝達関数「M、−β、E、A、D、H」を利用して、次の[式1]のようにして表されるものとなる。

Figure 2009200902
この[式1]において、ハウジング内ノイズ302であるNに着目すると、Nは、1 /(1+ADHMβ)で表される係数により減衰されることがわかる。
ただし、[式1]の系がノイズ低減対象の周波数帯域にて発振することなく、安定して動作するためには、次の[式2]が成立していることが必要となる。

Figure 2009200902
一般的なこととして、FB方式によるノイズキャンセリングシステムにおける各伝達関数の積の絶対値が、

1<<|ADHMβ|

で表されることとと、古典制御理論におけるNyquistの安定性判別と合わせると、[式2]については下記のように解釈できる。
ここでは、図1(b)に示されるノイズキャンセリングシステムの系において、ハウジング内ノイズ302であるNに関わるループ部分を一箇所切断して得られる、(−ADHMβ)で表される系を考える。この系を、ここでは「オープンループ」ということにする。一例として、マイクロフォン及びマイクロフォンアンプに対応する伝達関数ブロック101と、FBフィルタ回路に対応する伝達関数ブロック102との間を切断すべき箇所とすれば、上記のオープンループを形成できる。
上記のオープンループは、例えば図2のボード線図により示される特性を持つものとされる。このボード線図においては、横軸に周波数が示され、縦軸においては、下半分にゲインが示され、上半分に位相が示される。
このオープンループを対象とした場合、Nyquistの安定性判別に基づき、[式2]を満足するためには、下記の2つの条件を満たす必要がある。
条件1:位相0deg.(0 度)の点を通過するとき、ゲインは0dBより小さくなくてはならない。
条件2:ゲインが0dB以上であるとき、位相0deg.の点を含んではいけない。
上記2つの条件1、2を満たさない場合、ループには正帰還がかかることとなって、発振(ハウリング)を生じさせる。図2においては、上記の条件1に対応する位相余裕Pa、Pbと、条件2に対応するゲイン余裕Ga、Gbが示されている。これらの余裕が小さいと、ノイズキャンセリングシステムを適用したヘッドフォン装置を使用するユーザの各種の個人差やヘッドフォン装置を装着したときの状態のばらつきなどにより、発振の可能性が増加することになる。
例えば図2にあっては、位相0deg.の点を通過するときのゲインとしては0dBより小さくなっており、これに応じてゲイン余裕Ga 、Gbが得られている。しかしながら、例えば仮に位相0deg.の点を通過するときのゲインが0dB以上となってゲイン余裕Ga 、Gbが無くなる、あるいは位相0deg.の点を通過するときのゲインが0dB未満であるものの、0dBに近く、ゲイン余裕Ga 、Gbが小さくなるような状態となると、発振を生じる、あるいは発振の可能性が増加することになる。
同様にして、図2にあっては、ゲインが0dB以上であるときには位相0deg.の点を通過しないようにされており、位相余裕Pa、Pbが得られている。しかしながら、例えばゲインが0dB以上であるときに位相0deg.の点を通過してしまっている。或いは、位相0deg.に近くなり位相余裕Pa、Pbが小さくなるような状態となると、発振を生じる、あるいは発振の可能性が増加することになる。
次に、図1(b)に示したFB方式のノイズキャンセリングシステムの構成において、上述の外部音声(ノイズ)のキャンセル(低減)機能に加えて、必要な音(必要音)をヘッドフォン装置により再生出力する場合について説明する。
ここでは、必要音として、例えば楽曲などのコンテンツとしてのオーディオ音源の音声信号Sが示されている。
なお、この音声信号Sとしては、音楽的、又はこれに準ずる内容のもののほかにも考えられる。例えば、ノイズキャンセリングシステムを補聴器などに適用することとした場合には、周囲の必要音を収音するために筐体外部に設けられるマイクロフォン(ノイズキャンセルの系に備えられるマイクロフォン203とは異なる)により収音して得られた音声信号となる。また、いわゆるヘッドセットといわれるものに適用する場合には、電話通信などの通信により受信した相手方の話し声などの音声信号となる。つまり、音声信号Sとは、ヘッドフォン装置の用途などに応じて再生出力すべきことが必要となる音声一般に対応したものである。
先ず、先の[式1]において、オーディオ音源の音声信号Sに着目する。そして、イコライザに対応する伝達関数Eとして、次の[式3]により表される特性を有するものとして設定したこととする。

Figure 2009200902
なお、この伝達特性Eは、周波数軸でみた場合に、上記オープンループに対してほぼ逆特性(1+オープンループ特性)となっている。そして、この[式3]により示される伝達関数Eの式を、[式1]に代入すると、図1(b)に示されるノイズキャンセリングシステムのモデルにおける出力音の音圧Pについては、次の[式4]のようにして表すことができる。

Figure 2009200902
[式4]におけるADHSの項において示される伝達関数A、D、Hのうち、伝達関数Aはパワーアンプに対応し、伝達関数Dはドライバ202に対応し、伝達関数Hはドライバ202からノイズキャンセル点400までの経路の空間伝達関数に対応するので、ハウジング部201内のマイクロフォン203の位置が耳に対して近接した位置にあるとすれば、音声信号Sについては、ノイズキャンセル機能を有さないようにした通常のヘッドフォンと同等の特性が得られることがわかる。
次に、FF方式によるノイズキャンセリングシステムについて説明する。
図3(a)は、FF方式によるノイズキャンセリングシステムのモデル例として、先の図1(a)と同様にRチャンネルに対応する側の構成を示している。
FF方式では、ハウジング部201の外側に対して、ノイズ音源301から到達してくるとされる音声が収音できるようにしてマイクロフォン203を設けるようにされる。そして、このマイクロフォン203により収音した外部音声、つまりノイズ音源301から到達してきたとされる音声を収音して音声信号を得て、この音声信号について適切なフィルタリング処理を施して、キャンセル用オーディオ信号を生成するようにされる。そして、このキャンセル用オーディオ信号を、必要音の音声信号と合成する。つまり、マイクロフォン203の位置からドライバ202の位置までの音響特性を電気的に模擬したキャンセル用オーディオ信号を必要音の音声信号に対して合成するものである。
そして、このようにしてキャンセル用オーディオ信号と必要音の音声信号とが合成された音声信号をドライバ202から出力させることで、ノイズキャンセル点400において得られる音としては、ノイズ音源301からハウジング部201内に侵入してきた音がキャンセルされたものが聴こえるようになる。
図3(b)は、FF方式によるノイズキャンセリングシステムの基本的なモデル構成例として、一方のチャンネル(Rチャンネル)に対応した側の構成を示している。
先ず、ハウジング部201の外側に設けられるマイクロフォン203により収音される音は、マイクロフォン203及びマイクロフォンアンプに対応する伝達関数Mを有する伝達関数ブロック101を介した音声信号として得られる。
次に、上記伝達関数ブロック101を経由した音声信号は、FF(FeedForward)フィルタ回路に対応する伝達関数ブロック102(伝達関数−α)を介して合成器103に入力される。FFフィルタ回路102は、マイクロフォン203により収音して得られた音声信号から、上記したキャンセル用オーディオ信号を生成するための特性が設定されたフィルタ回路であり、その伝達関数が−αとして表されているものである。
また、ここでのオーディオ音源の音声信号Sは、直接、合成器103に入力するものとしている。
合成器103により合成された音声信号は、パワーアンプにより増幅され、ドライバ202に駆動信号として出力されることで、ドライバ202から音声として出力されることになる。つまり、この場合にも、合成器103からの音声信号は、パワーアンプに対応する伝達関数ブロック104(伝達関数A)を経由し、さらにドライバ202に対応する伝達関数ブロック105(伝達関数D)を経由して音声として空間内に放出される。
そして、ドライバ202にて出力された音声は、ドライバ202からノイズキャンセル点400までの空間経路(空間伝達関数)に対応する伝達関数ブロック106(伝達関数H)を経由してノイズキャンセル点400に到達し、ここでハウジング内ノイズ302と空間で合成されることになる。
また、ノイズ音源301から発せられた音がハウジング部201内に侵入してノイズキャンセル点400に到達するまでには、伝達関数ブロック110として示すように、ノイズ音源301からノイズキャンセル点400までの経路に対応する伝達関数(空間伝達関数F)が与えられる。その一方で、マイクロフォン203では、外部音声であるノイズ音源301から到達してくるとされる音声を収音することになるが、このとき、ノイズ音源301から発せられた音(ノイズ)がマイクロフォン203に到達するまでには、伝達関数ブロック111として示すように、ノイズ音源301からマイクロフォン203までの経路に対応する伝達関数(空間伝達関数G)が与えられることになる。伝達関数ブロック102に対応するFFフィルタ回路としては、上記の空間伝達関数F,Gも考慮した上での伝達関数−αが設定されるものである。
これにより、ノイズキャンセル点400から例えば右耳に到達するものとされる出力音の音圧Pとしては、ハウジング部201の外部から侵入してくるノイズ音源301の音がキャンセルされるものとなる。
図3(b)に示したFF方式によるノイズキャンセリングシステムのモデルの系にあって、上記出力音の音圧Pは、ノイズ音源301において発せられるノイズをN、オーディオ音源の音声信号をSとしたうえで、各伝達関数ブロックにおいて示される伝達関数「M、−α、E、A、D、H」を利用して、次の[式5]で表されるものとなる。

Figure 2009200902
また、理想的には、ノイズ音源301からキャンセルポイント400までの経路の伝達関数Fは、次の[式6]のようにして表すことができる。

Figure 2009200902
次に、[式6]を[式5]に代入すると、右辺の第1項と第2項とが相殺されることとなる。この結果から、出力音の音圧Pは、以下の[式7]のようにして表すことができる。

Figure 2009200902
このようにして、ノイズ音源301から到達してくるとされる音はキャンセルされ、オーディオ音源の音声信号だけが音声として得られることが示される。つまり、理論上、ユーザの右耳においては、ノイズがキャンセルされた音声が聴こえることになる。ただし、現実には、[式6]が完全に成立するような伝達関数を与えることのできる、完全なFFフィルタ回路を構成することは非常に困難である。また、人による耳の形状であるとか、ヘッドフォン装置の装着の仕方についての個人差が比較的大きく、ノイズの発生位置とマイク位置との関係の変化などは、特に中高域の周波数帯域についてのノイズ低減効果に影響を与えることが知られている。このために、中高域に関しては、アクティブなノイズ低減処理を控え、主として、ヘッドフォン装置の筐体の構造などに依存したパッシブな遮音をすることがしばしば行われる。
また、確認のために述べておくと、[式6]は、ノイズ音源301から耳までの経路の伝達関数を、伝達関数−αを含めた電気回路にて模倣することを意味している。
また、図3(a)に示したFF方式のノイズキャンセリングシステムでは、マイクロフォン203をハウジングの外側に設けることから、キャンセルポイント400については、図1(a)のFB方式のノイズキャンセリングシステムと異なり、聴取者の耳位置に対応させるようにしてハウジング部201にて任意に設定できる。しかし通常、伝達関数−αは固定的であり、設計段階においては、何らかのターゲット特性を対象とした決めうちになる。その一方で、聴取者によって耳の形状などは異なる。このために、十分なノイズキャンセル効果が得られなかったり、ノイズ成分を非逆相で加算してしまって異音を生じさせたりするなどの現象が発生する可能性もある。
このようなことから、一般的にFF方式は、発振する可能性が低く安定度は高いが、十分なノイズ減衰量(キャンセル量)を得るのは困難であるとされている。一方、FB方式は大きなノイズ減衰量が期待できる代わりに、系の安定性に注意が必要であるとされている。このように、FB方式とFF方式とでは、それぞれに特徴を有するものである。
<実施の形態の音響再生システム>
[信号処理装置の構成]

図4は、本発明の信号処理装置の一実施形態としての、オーディオプレイヤ1の内部構成を示したブロック図である。
このオーディオプレイヤ1は、後述するヘッドフォン20として、種々のタイプのヘッドフォン装置に対応可能に構成されている。ここで、本例のオーディオプレイヤ1が対応するヘッドフォン装置のタイプについて、次の図5に示しておく。
この図5に示されるように、本例のオーディオプレイヤ1は、(1)インナーイヤータイプで且つFF方式対応のタイプ(マイク外側)のヘッドフォン装置、(2)耳覆いタイプで且つFB方式対応のタイプ(マイク内側)のヘッドフォン装置、(3)耳載せタイプで且つFF方式対応のタイプのヘッドフォン装置、(4)ネックバンドタイプで且つFB方式対応のタイプのヘッドフォン装置に対応可能とされている。
この場合、オーディオプレイヤ1が対応可能なヘッドフォン装置に対しては、そのヘッドフォン装置のタイプを識別するためのIDが予め定められており、図のように(1)のタイプのヘッドフォン装置にはID:0が、(2)のタイプのヘッドフォン装置にはID:1が、(3)のタイプのヘッドフォン装置にはID:2が、(4)のタイプのヘッドフォン装置にはID:3がそれぞれ割り与えられている。
説明を図4に戻す。
図1において、オーディオプレイヤ1には、ストレージ部2が備えられる。このストレージ部2は、オーディオデータを始めとした各種データの保存に用いられる。
具体的な構成としては、例えばフラッシュメモリなどの固体メモリに対するデータの書き込み(記録)/読み出しを行うように構成されても良いし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。
また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性を有する記録媒体、例えば固体メモリを内蔵したメモリカード、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなどの記録媒体に対応するドライブ装置などとして構成することもできる。
もちろん、固体メモリやHDD等の内蔵タイプのメモリと、可搬性記録媒体に対するドライブ装置の両方が搭載されてもよい。
このストレージ部2は、システムコントローラ2の制御に基づいてオーディオデータその他の各種データについての書き込み/読み出しを行う。
ここで、上記ストレージ部2においては、オーディオデータが所定の音声圧縮符号化方式により圧縮符号化された状態で記憶されているとする。ストレージ部2で読み出された圧縮オーディオデータは、再生処理部3に供給される。再生処理部3はシステムコントローラ10の制御に基づき、供給される圧縮オーディオデータについての伸張処理などの所定の再生処理(デコード処理)を施す。
再生処理部3で再生処理されたオーディオデータは、DSP(Digital Signal Processor)4に供給される。
DSP4は、例えば図中のメモリ9に格納されるプログラム(図示せず)に基づくデジタル信号処理を実行することで、図中に示される各機能ブロックとしての動作を実現する。
具体的に、DSP4は、図中のイコライザ(EQ)4bとして示す機能動作として、上記再生処理部3から供給されるオーディオデータについてイコライジング処理を施す。例えばイコライザ4bは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタなどで実現することができる。
また、図中のNC(ノイズキャンセリング)フィルタ4aとして示す機能動作として、後述するヘッドフォン装置20に備えられるマイクロフォンMICにより検出されマイクアンプ7→A/D変換器8を介して入力される収音信号(収音データ)に対し、ノイズキャンセリングのための信号特性を与える。このNCフィルタ4aとしても、例えばFIRフィルタなどで構成することができる。
さらに、図中の加算器4cとして示す機能動作として、上述したイコライザ4bにより処理されたオーディオデータと、上記NCフィルタ4aにより処理された収音データとを加算する。この加算器4cとしての加算処理により得られるデータを加算データと呼ぶ。該加算データは、上記NCフィルタ4aによりノイズキャンセリングのための特性が与えられた収音データが加算されたものとなる。従って、該加算データに基づく音声出力(音響再生)がオーディオプレイヤ1と接続されたヘッドフォン20にて行われることで、該ヘッドフォン20を装着したユーザにノイズ成分がキャンセルされたものとして知覚させることができる。
なお、本実施の形態の場合、DSP4は、後述するようにしてシステムコントローラ10から指示された識別情報に基づいてNCフィルタのフィルタ特性を可変的に設定する処理も行うものとなるが、このようなフィルタ特性の設定処理を行う機能ブロックについては図示を省略している。
また、上記DSP4におけるイコライザ4bは、FB方式に対応するヘッドフォン20が接続された際には、オーディオデータに対して音質劣化抑制のための特性を与えるためのフィルタ(図1のイコライザ107)として機能するものとなる。
なお、先の説明によれば、FF方式の場合にはオーディオデータに対するイコライジングは必須とはならないが、FF方式に対応するヘッドフォン20が接続された場合、上記イコライザ4bとしては、例えば単に所要のイコライジング処理を行うものとして機能するものと考えればよい。
上記のようにしてDSP4で得られる加算データは、D/A変換器5にてアナログ信号に変換された後、パワーアンプ6で増幅されてオーディオ出力端子Tp-Aに供給される。
また、オーディオプレイヤ1には、ヘッドフォン装置20に備えられるマイクロフォンMICからの収音信号を入力するための、マイク入力端子Tp-Mが備えられる。このマイク入力端子Tp-Mを介して入力された収音信号は、マイクアンプ7で増幅後、D/A変換器8にてデジタルデータに変換されてDSP4に供給される。
ここで、後の図7で詳述するように、実際においてオーディオプレイヤ1では、Lch(チャンネル)とRchの2chのオーディオ信号について扱うものとなる。従って実際において、上述したオーディオ出力端子Tp-A、マイク入力端子Tp-Mとしては、Lch用、Rch用のそれぞれ2つが設けられるものとなる。
また、これに対応して、DSP4におけるNCフィルタ4a、イコライザ4b、加算器4cとしても各ch用にそれぞれ2つずつ設けられ、またD/A変換器5、パワーアンプ6としても各ch用にそれぞれ2つ設けられるものとなる。さらに、マイクアンプ7、A/D変換器8としても各ch用の2つが設けられることになる。
システムコントローラ10は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)などを備えたマイクロコンピュータで構成され、例えば上記ROM、又はメモリ9等の記憶手段に記憶されるプログラムに基づく各種の制御処理や演算を行うことで、オーディオプレイヤ1の全体制御を行う。
例えば、先に説明したストレージ部2に対するデータの書き込み/読み出し制御を行う。また、ストレージ部2、再生処理部3を制御してオーディオデータの再生開始/停止制御なども行う。
また、システムコントローラ10は、図示するプラグ接続有無検出部11からの出力に基づき、ヘッドフォン20のプラグ部20A(後述する)がオーディオプレイヤ1のジャック部1A(後述する)に対して接続されたか否かを判別(判定)する処理も行う。
ここで、上記接続有無検出部11は、ヘッドフォン装置20におけるプラグ部20Aがオーディオプレイヤ1側に形成されたジャック部1Aに対して抜き差しされることに応じ、例えば上記プラグ部20Aの先端部によってON/OFFされるようにして設けられたメカスイッチとされる。この接続有無検出部11は、上記プラグ部20Aが上記ジャック部1Aに対して差し込まれた(つまり接続された)ことに応じてON信号、上記プラグ部20Aが抜かれた(接続が解除された)ことに応じてOFF信号を出力する。システムコントローラ10は、上記接続有無検出部11からのON/OFF信号に基づきヘッドフォン装置20の接続の有無を判定する。
また、特に本実施の形態の場合、システムコントローラ10は、上述したID情報の記憶のためにヘッドフォン20に与えられた物理的な構造パターンに応じた電気信号を得るように構成された構造パターン検出部12と接続される。
システムコントローラ10は、該構造パターン検出部12からの検出信号を入力し、上記IDを取得するための処理を実行するものとなるが、これについては後述する。
ここで、システムコントローラ10による読み出しが可能なメモリ9には、ID−フィルタ特性対応情報9aが格納されている。
このID−フィルタ特性対応情報9aは、図6に示されるように、図5にて提示した、オーディオプレイヤ1が対応可能とされる各タイプのヘッドフォン20ごとに付されるIDの情報と、そのIDにより特定されるタイプのヘッドフォン20が接続された場合にNCフィルタ4aにて設定されるべきとして定められたフィルタ特性の情報とが対応づけられた情報とされる。
図6に示されるように、ID:0に対してはtype0としてのフィルタ特性情報が対応づけられる。以下同様に、ID:1に対してはtype1、ID:2に対してはtype2、ID:3に対してはtype3としてのフィルタ特性情報が対応づけられている。
なお、確認のために述べておくと、フィルタ特性は、NCフィルタ4aとしての例えばFIRフィルタの構成(段数など)や、フィルタ係数によって定まるものである。上記フィルタ特性情報としては、これらフィルタ構成やフィルタ係数についてのパラメータ情報が格納されることになる。
図4に戻り、システムコントローラ10に対しては、外部通信インタフェース13が接続される。この外部通信インタフェース13は、例えばUSB(Universal Serial Bus)方式など所要のデータ通信方式に従って外部機器との間でデータ通信を行うように構成された通信インタフェース部であり、システムコントローラ10の指示に基づき、図示するデータ通信端子Tdを介して接続された外部機器(例えばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置)との間でデータ通信を行う。
システムコントローラ10は、当該外部通信インタフェース13を介して得られた外部機器からの転送データを、ストレージ部2やメモリ9に対して記録させる。これにより、外部の例えばパーソナルコンピュータなどに格納されたオーディオデータをストレージ部2などに記録したり、或いはパーソナルコンピュータがネットワーク上からダウンロードした、オーディオプレイヤ1についてのアップロードプログラムなどのデータをメモリ9などに記録することが可能とされている。
また、システムコントローラ10に対しては、表示部14が接続される。表示部14は例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示デバイスとされ、システムコントローラ10からの指示に応じて所要の情報表示を行う。
[ヘッドフォン装置の内部構成]

図7は、ヘッドフォン20の内部構成について示したブロック図である。
この図7においては、オーディオプレイヤ1側とヘッドフォン20側とに形成される各端子Tの対応関係を明らかにするために、オーディオプレイヤ1における主にジャック部1Aに対応する部分の内部構成も併せて示している。
なお、後述する実施例5のヘッドフォン20及びオーディオプレイヤ1の内部構成はこの図7に示されるものとは若干異なることになる。その点については後の図16にて改めて説明する。
図7において、ヘッドフォン20は、LchドライバDRV-L、RchドライバDRV-R、LchマイクロフォンMIC-L、RchマイクロフォンMIC-Rを備える。また、端子としてはLchオーディオ入力端子Th-AL、Rchオーディオ入力端子Th-AR、Lchマイク出力端子Th-ML、Rchマイク出力端子Th-MRを備える。
LchドライバDRV-Lは、Lchオーディオ入力端子Th-ALとグランド端子Th-GNDとの間に挿入されるようにして設けられる。また、RchドライバDRV-Rは、Rchオーディオ入力端子Th-ARとグランド端子Th-GNDとの間に挿入されるようにして設けられる。
また、LchマイクロフォンMIC-Lは、Lchマイク出力端子Th-MLとグランド端子Th-GNDとの間に挿入されるようにして設けられ、RchマイクロフォンMIC-RはRchマイク出力端子Th-MRとグランド端子Th-GNDとの間に挿入されるようにして設けられている。
グランド端子Th-GNDは、Lchマイク出力、Rchマイク出力、Lchオーディオ入力、Rchオーディオ入力の共通のグランド端子となる。
ここで、ヘッドフォン20が有するLchドライバDRV-L、RchドライバDRV-R、LchマイクロフォンMIC-L、RchマイクロフォンMIC-Rの配置関係は、次の図8に示すものとなる。
図8(a)は、FF方式対応のヘッドフォン装置とされる場合、図8(b)はFB方式対応のヘッドフォン装置とされる場合のヘッドフォン20の構造について模式的に示した図である。
これらの図に示されるように、ヘッドフォン20としては、Lchハウジング部20L、Rchハウジング部20Rとを有する。そしてFF方式、FB方式の場合も共に、LchドライバDRV-LはLchハウジング部20L内に設けられ、またRchドライバDRV-RはRchハウジング部20R内に設けられる。
そして、図8(a)のFF方式の場合、LchマイクロフォンMIC-Lは、Lchハウジング部20Lにおいて外向きに設けられる。すなわち、ハウジング部20Lの外界で生じる音を収音するようにして設けられる。同様にRchマイクロフォンMIC-RとしてもRchハウジング部20Rにおいて外向きに設けられる。
一方、図8(b)のFB方式の場合、LchマイクロフォンMIC-LはLchハウジング部20Lにおいて内向きに設けられる。つまり、ハウジング部20L内における音、具体的には聴取者の右耳で聴取される音を収音するようにして設けられる。同様にしてRchマイクロフォンMIC-RとしてもRchハウジング部20Rにて内向きに設けられる。
図7に戻り、オーディオプレイヤ1側には、ヘッドフォン20側におけるLchマイク出力端子Th-ML、Rchマイク出力端子Th-MRを介してそれぞれ得られることになる、LchマイクロフォンMIC-L、RchマイクロフォンMIC-Rによる収音信号を入力するためのLchマイク入力端子Tp-ML、Rchマイク入力端子Tp-MRが設けられる。
上記Lchマイク入力端子Tp-MLは、コンデンサCLを介してLchのマイクアンプ7−Lに接続される。同様に、上記Rchマイク入力端子Tp-MRはコンデンサCRを介してRchのマイクアンプ7−Rに接続される。
またこの場合、上記Lchマイク入力端子Tp-MLと接続されたLchマイク入力ライン、及び上記Rchマイク入力端子Tp-MRと接続されたRchマイク入力ラインには、所定レベルによるマイクバイアス電圧Vbiasが与えられている。
また、オーディオプレイヤ1側には、ヘッドフォン20側のグランド端子Th-GNDと接続されるグランド端子Tp-GNDが設けられる。当該グランド端子Tp-GNDはアースに接地される。
また、オーディオプレイヤ1側には、Lchのパワーアンプ6−Lと接続されたLchオーディオ出力端子Tp-ALと、Rchのパワーアンプ6−Rと接続されたRchオーディオ出力端子Tp-ALが設けられる。上記Lchオーディオ出力端子Tp-ALとヘッドフォン20側のLchオーディオ入力端子Th-ALとが接続されることで、LchドライバDRV-Lが上記パワーアンプ6−Lの出力信号に応じて駆動される。また、上記Rchオーディオ出力端子Tp-ARとヘッドフォン20側のRchオーディオ入力端子Th-ARとが接続されることで、RchドライバDRV-Rが上記パワーアンプ6−Rの出力信号に応じて駆動される。
また、この図7においては、先の図4にて説明したプラグ接続有無検出部11も示されている。このプラグ接続有無検出部11は、図のようにメカスイッチ11aを備えて構成される。メカスイッチ11aは一方の接点がアース接地され他方の接点がシステムコントローラ10に対して接続される。このシステムコントローラ10への接続ラインは所定レベルによるバイアス電圧が与えられており、メカスイッチ13aがON、すなわち上記各接点が導通状態となることで、システムコントローラ10への入力がL(Low)となる。また、メカスイッチ11aがOFF、つまり上記各接点が非導通状態となることで、システムコントローラ10に対する入力はH(High)となる。システムコントローラ10は、このようなプラグ接続有無検出部11からの入力信号(検出信号)のH/Lに応じてプラグの接続有無を判定することができる。
[ヘッドフォン識別のための構成]

ここで、本実施の形態の音響再生システムでは、オーディオプレイヤ1側において複数種のヘッドフォン20のそれぞれに対応して適正なノイズキャンセリング効果が得られるようにすることを目的としている。
先にも述べたように、適正なノイズキャンセリング効果を得るにあたっては、オーディオプレイヤ1に対して接続されるヘッドフォン20のタイプごとに予め定められたフィルタ特性を、接続されるヘッドフォン20の別に応じてNCフィルタ4aに対して可変的に設定する必要がある。そして、このように使用するヘッドフォンに応じてフィルタ特性を可変的に設定するとしたときには、当然のことながら実際に使用されるヘッドフォン20のタイプが何れのタイプに該当するかを識別する必要がある。
このような識別にあたっては、例えば使用するヘッドフォン20の別の情報をユーザ操作に基づき取得することが考えられるが、ユーザの入力情報に基づく識別を行う場合には、必然的にユーザに操作負担を強いるものとなり、利便性に欠けるシステムとなってしまう。
また、このようにユーザの操作入力に基づく識別を行う場合には、ユーザの勘違い等で実際に使用されるヘッドフォン20とは別のヘッドフォン20が選択されてしまう可能性もあり、その場合、適正なノイズキャンセリング効果を得ることができなくなってしまうといった問題が生じる。
そこで、本実施の形態では、ヘッドフォン20側に対してそのタイプの別を表すIDの情報(図5に示したID:0〜ID:3)を物理的な構造パターンによって記憶させ、オーディオプレイヤ1側には、上記構造パターンの別を検出するための検出部(構造パターン検出部12)を設け、該検出部の検出結果に基づき上記IDの情報を取得するという手法を採る。つまり、このような手法とすることで、装置側で自動的にヘッドフォン20のタイプの別を識別可能とするものである。
以下、このような実施の形態としてのID識別手法を実現するための構成例について説明していく。
[実施例1]

先ずは、実施例1について、図9〜図11を参照して説明する。
実施例1は、ヘッドフォン20側の所定位置における電極の有無によってIDを記憶し、それを読み取るものである。この実施例1としては、具体的に実施例1−1と実施例1−2に分けることができる。先ずは図9に、実施例1−1としての構成を示す。
図9において、図9(a)はオーディオプレイヤ1側に形成されるジャック部1Aの構造と、ヘッドフォン20側に形成されるプラグ部1Aの構造を示した斜視図であり、図9(b)は、図9(a)に示される各電極に対する内部の配線状態について模式的に示した図である。
図9(a)において、先ずヘッドフォン20側のプラグ部20Aには、先に説明したLchオーディオ入力端子Th-AL、Rchオーディオ入力端子Th-AR、Lchマイク出力端子Th-ML、Rchマイク出力端子Th-MR、グランド端子Th-GNDが、図のような配置関係により設けられる。
このとき、Lchオーディオ入力端子Th-AL、Rchオーディオ入力端子Th-AR、Lchマイク出力端子Th-ML、Rchマイク出力端子Th-MRは同軸上にそれぞれ独立したリング状の形状により配置される。これに対し、グランド端子Th-GNDは、これら各端子Thと同軸上には配置されずに、これら同軸上の各端子Thが配置される部分から突出するようにして設けられている。
ここで、一方のオーディオプレイヤ1側のジャック部1Aには、上記グランド端子Th-GND(突起部)を勘合して位置決めするための位置決め部Xが形成されている。つまり、この位置決め部Xが形成されていることで、ジャック部1Aとプラグ部20Aは所定の位置関係で接続されるようになっている。
なお、ここでは図示の都合上、ジャック部1A側におけるLchオーディオ出力端子Tp-AL、Rchオーディオ出力端子Tp-AR、Lchマイク入力端子Tp-ML、Rchマイク入力端子Tp-MR、グランド端子Tp-GNDの図示は省略しているが、これらの端子Tpは、プラグ部20Aが接続された際、プラグ部20A側に設けられた対応する端子Thと1対1で接するようにしてジャック部1A内に形成されている。
そして、本例の場合、プラグ部20A側には、ID情報を記憶するための各電極Ehを形成すべき位置として、電極形成位置Pが予め設定される。
一方で、ジャック部1A側には、プラグ部20Aが接続された際に上記各電極形成位置Pと接する位置に対して、各電極Epが設けられる。
ここで、本例の場合、ID情報の記憶は、プラグ部20A側の3つの電極形成位置Pのそれぞれにおける電極Ehの有無によって記憶させるものとしている。図のようにプラグ部20Aに設定されるこれら3つの電極形成位置Pについては、第1電極形成位置P1、第2電極形成位置P2、第3電極形成位置P3とする。
また、プラグ部20Aが接続された際、これら第1電極形成位置P1、第2電極形成位置P2、第3電極形成位置P3と1対1で接するようにして設けられるジャック部1A側の電極Epについては、それぞれ第1電極Ep1、第2電極Ep2、第3電極Ep3とする。
この図の例では、プラグ部20A側において、第1電極形成位置P1、第2電極形成位置P2、第3電極形成位置P3の全てに電極Ehが形成されている場合を例示している。第1電極形成位置P1に形成される電極Ehについては第1電極Eh1、第2電極形成位置P2に形成される電極Ehは第2電極Eh2、第3電極形成位置P3に形成される電極Ehは第3電極Eh3とする。
実施例1−1では、上記のようにして形成される各電極Eh、Epの配線を図9(b)に示すようにすることで、オーディオプレイヤ1側でのID情報の読み取りを可能とする。
図のようにヘッドフォン20側においては、第1電極Eh1、第2電極Eh2、第3電極Eh3のそれぞれが、グランド端子Th-GNDと接続されたグランドラインに対して接続される。つまり、電極形成位置Pにおいて形成される電極Ehは、全てグランドラインに対して接続されるようになっている。
一方で、オーディオプレイヤ1側においては、電極Ep1、電極Ep2、電極Ep3が、それぞれ所定レベルによるバイアス電圧が与えられたラインを介してシステムコントローラ10と接続されている。
なお、図中「2.8V」の表記は、デジタルでH(High)として扱われる電圧レベルを表しているものである。
このような構成により、ジャック部1Aとプラグ部20Aが接続されたとき、電極形成位置Pに電極Ehが形成される場合には、ジャック部1A側の対応する電極EpのラインはLとなり、逆に電極形成位置Pに電極Ehが形成されない場合には、ジャック部1A側の対応する電極EpのラインはHとなるようにされる。
このようにして、オーディオプレイヤ1側には、プラグ部20A側の各電極形成位置Pごとに電極Ehの有無を検出するための電気信号を得る、構造パターン検出部12が形成されている。システムコントローラ10はこの構造パターン検出部12で得られる電気信号に基づき、電極Ehの有無としての物理的な構造パターンによってヘッドフォン20側に記憶されたID情報を取得することができる。
ここで、確認のために述べておくと、上記のように3つの電極形成位置Pにおける電極Ehの有無によりIDを記憶させるものとすれば、各位置と電極Ehの有無の組み合わせは8通りとなり、従って最大で8種類のヘッドフォン20の識別が可能となる。
続いて、実施例1−2の構成について、図10を参照して説明する。
この図10を参照して理解されるように、実施例1−2は、先の実施例1−1ではプラグ部20A側の電極Ehをグランドラインに対して接続していたものを、Lchマイク出力端子Th-MLと接続されるLchマイク信号ライン、又はRchマイク出力端子Th-MRと接続されるRchマイク信号ラインに対して接続するようにしたものである。
この実施例1−2では、上記のようにプラグ部20A側の電極Ehをマイク信号ラインに接続することに応じ、オーディオプレイヤ1側では、各電極Epを、アース接地されたラインを介してシステムコントローラ10に対して接続するものとしている。
ここで、先の図7を参照しても理解されるように、マイク信号ラインには、オーディオプレイヤ1側からマイクバイアス電圧Vbiasが与えられるものとなる。このため図10に示される構成によれば、ジャック部1Aとプラグ部20Aが接続されたとき、電極形成位置Pに電極Ehが形成される場合には、ジャック部1A側の対応する電極EpのラインはHとなり、逆に電極形成位置Pに電極Ehが形成されない場合にはジャック部1A側の対応する電極EpのラインはLとなるようにされる。
このようにして、図10に示す実施例1−2によっても、プラグ部20A側の各電極形成位置Pごとに電極Ehの有無を検出するための電気信号を得る、構造パターン検出部12が形成され、システムコントローラ10は、該構造パターン検出部12で得られる電気信号に基づきヘッドフォン20側に記憶されたID情報を取得することができる。
図11のフローチャートは、このようにしてシステムコントローラ10により取得されるID情報に基づき、NCフィルタ4aのフィルタ特性の変更設定を実現するための処理動作について示している。
なお、この図11において、図中システムコントローラとして示す処理動作は、システムコントローラ10が例えば上述したROMなどに記憶されるプログラムに基づいて実行するものである。また、DSPとして示す処理動作は、DSP4がメモリ9に格納されたプログラムに基づき実行するものである。
先ず、システムコントローラ10側において、図中のステップS101では、プラグが接続されるまで待機する処理を実行する。先に述べたようにして、プラグ部20Aの接続有無は、図4や図7で説明したプラグ接続有無検出部11からのON/OFF信号に基づき検知することができる。
プラグが接続されたことに応じては、ステップS102において、IDの読み取り処理を実行する。すなわち、各端子Epごとのラインにおける電気信号レベルがH/Lの何れであるかを判定した結果に基づき、ヘッドフォン20側の電極Ehの有無で記憶されたIDの情報を取得する。
続くステップS103では、対応情報に合致するIDがあるか否かについて判別処理を行う。つまり、メモリ9内に格納されたID−フィルタ特性対応情報9aにおいて、上記ステップS102で読み取ったIDと合致するIDが存在するか否かを判別する。
ステップS103において、対応情報に合致するIDがないとして否定結果が得られた場合は、ステップS105に進んで未対応通知処理を実行する。ここで、ステップS103にて否定結果が得られる場合としては、接続されたヘッドフォン20が例えば新規に発売されたものであるなど、その時点で未対応機種である場合が想定される。これに応じ、ステップS105の未対応通知処理としては、図4に示した表示部14に、接続されたヘッドフォン20が未対応である旨を表す情報表示を実行させる。表示する具体的な情報内容としては、接続されたヘッドフォン20が未対応である旨を表す情報と共に、外部の例えばパーソナルコンピュータなどのネットワーク接続が可能な情報処理装置に接続して、ID−フィルタ特性対応情報9aに追加すべきID情報・フィルタ特性情報のダウンロードを指示するための情報を表示させてもよい。
ステップS105の処理を実行すると、この図に示すシステムコントローラ10側の処理動作は終了となる。
一方、上記ステップS103において、対応情報に合致するIDが存在するとして肯定結果が得られた場合は、ステップS104に進んでIDをDSPに対して指示する。すなわち、ステップS102の処理で取得したIDの情報をDSP4に対して指示する。
DSP4側においては、図中のステップS201により、システムコントローラ10側からのIDの指示を待機するようにされている。そして、IDの指示があった場合は、ステップS202において、指示されたIDと対応づけられたフィルタ特性情報に基づき、NCフィルタの特性を設定する処理を実行する。すなわち、ID−フィルタ特性対応情報9aにおいて、指示されたIDと合致するIDの情報と対応づけられたフィルタ特性情報に基づき、NCフィルタ4aのフィルタ特性を設定する処理を実行する。
ステップS202の処理を実行すると、この図に示すDSP4側の処理動作は終了となる。
[実施例2]

続いては、実施例2について説明する。
なお、以下の説明において、既にこれまでにおいて説明した部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
図12は、実施例2としての構成について説明するための図として、図12(a)はジャック部1Aとプラグ部1Aの構造を示した斜視図であり、図12(b)はオーディオプレイヤ1側における各電極に対する内部の配線状態について模式的に示した図である。
この実施例2は、プラグ部20Aの所定位置における導電板の有無によってID情報を記憶させ、それを読み取るものである。
具体的に、この場合のプラグ部20Aにおいては、図12(a)に示すように、予め所定位置に第1導電板形成位置P11、第2導電板形成位置P12、第3導電板形成位置P13が設定され、これら各形成位置P11、P12、P13における導電板の有無によって、ID情報が記憶される。この図の例では、第1導電板形成位置P11、第2導電板形成位置P12、第3導電板形成位置P13の全てに導電板が形成されている場合を示している。図のように第1導電板形成位置P11、第2導電板形成位置P12、第3導電板形成位置P13に形成される導電板については、それぞれ第1導電板Eh11、第2導電板Eh12、第3導電板Eh13とする。
この場合、各導電板Eh11、Eh12、Eh13に対する内部の配線は無く、これらは例えば金属板などを貼り付けて形成されたものとなっている。
オーディオプレイヤ1側のジャック部1Aには、プラグ部20Aが接続されたときに上記第1導電板形成位置P11と接するように設けられた[電極Ep11a,電極Ep11b]の組と、第2導電板形成位置P12と接するように設けられた[電極Ep12a,電極Ep12b]の組と、第3導電板形成位置P13と接するように設けられた[電極Ep13a,電極Ep13b]の組とが備えられる。
図12(b)に示すように、上記[電極Ep11a,電極Ep11b]、[電極Ep12a,電極Ep12b]、[電極Ep13a,電極Ep13b]のうち、電極Ep11b、電極Ep12b、電極Ep13bについては、それぞれがアースに接地される。一方で、電極Ep11a、電極Ep12a、電極Ep13aは、それぞれ所定レベルによるバイアス電圧が与えられたラインを介してシステムコントローラ10と接続されている。
このような構成により、ヘッドフォン20側における各導電板形成位置Pにおける導電板Ehの有無を電気信号により検出するための、構造パターン検出部12が形成される。
この場合、プラグ部20A側における導電板形成位置Pに導電板Ehが形成されるときには、ジャック部1A側の対応する端子Epと接続されたラインがLとなり、導電板Ehが形成されないときは対応する端子Epと接続されたラインがHとなる。システムコントローラ10は、それぞれの端子Epと接続されるラインで得られる電気信号のH/Lの別を判定することで、ヘッドフォン20側における導電板Ehの有無で記憶されたID情報を取得することができる。
ここで、実施例2としても、このようにして取得されるID情報に応じてNCフィルタ4aのフィルタ特性を変更設定するための処理が行われるものとなるが、その内容については先の図11にて説明したものと同様となるので改めての説明は省略する。
[実施例3]

実施例3は、プラグ部20A側の所定位置における突起部(凸部)の有無によってID情報を記憶させ、これに対応しジャック部1A側に上記突起部の有無を検出するためのメカスイッチを設けて上記ID情報を読み取るものである。
図13は、実施例3の構成について説明するための図として、図13(a)はジャック部1Aとプラグ部1Aの構造を示した斜視図であり、図13(b)はオーディオプレイヤ1側における各メカスイッチに対する内部の配線状態について模式的に示した図である。
先ず、図13(a)において、プラグ部20Aにおいては、予め所定位置に第1突起部形成位置P21、第2突起部形成位置P22、第3突起部形成位置P23が設定され、これら各形成位置P21、P22、P23における突起部Jhの有無によってID情報が記憶される。この図の例では、第1突起部形成位置P21、第2突起部形成位置P22、第3突起部形成位置P23の全てに突起部Jhが形成されている場合を示している。第1突起部形成位置P21における突起部Jhは第1突起部Jh1、第2突起部形成位置P22にける突起部Jhは第2突起部Jh2、第3突起部形成位置P23における突起部Jhは第3突起部Jh3とする。
オーディオプレイヤ1側のジャック部1Aには、プラグ部20Aが接続されたときに上記第1突起部形成位置P21と対向するように設けられた第1メカスイッチMSW1、上記第2突起部形成位置P22と対向するようにして設けられた第2メカスイッチMSW2、第3突起部形成位置P23と対向するようにして設けられた第3メカスイッチMSW3が備えられている。
これらメカスイッチMSW1〜MSW3のそれぞれは、プラグ部20Aが接続されたとき、対向する突起部形成位置Pに突起部Jhが形成されている場合にON状態となり、また対向する突起部形成位置Pに突起部Jhが形成されない場合、或いはプラグ部20Aが取り外された場合にはOFF状態となるようにして設けられている。
その上で、オーディオプレイヤ1内部では、図13(b)に示すように、各メカスイッチMSWの一方の端子はアース接地され、他方の端子は所定レベルによるバイアス電圧が与えられたラインを介してシステムコントローラ10と接続されている。
このような構成により、ヘッドフォン20側における各突起部形成位置Pにおける突起部Jhの有無を電気信号により検出するための、構造パターン検出部12が形成される。
具体的に、プラグ部20A側における突起部形成位置Pに突起部Jhが形成される場合には、ジャック部1A側の対応するメカスイッチMSWと接続されたラインがLとなり、突起部Jhが形成されない場合は対応するメカスイッチMSWと接続されたラインがHとなる。システムコントローラ10は、それぞれのメカスイッチMSWと接続されるラインで得られる電気信号のH/Lの別を判定することで、ヘッドフォン20側における突起部Jhの有無で記憶されたID情報を取得することができる。
なお、実施例3としても、取得したID情報に応じてNCフィルタ4aのフィルタ特性を変更設定するための処理が行われるものとなるが、この場合もその内容は先の図11にて説明したものと同様となるので改めての説明は省略する。
[実施例4]

実施例4は、プラグ部20Aの所定位置における凹部の有無によってID情報を記憶させ、ジャック部1A側に上記凹部の有無を検出するためのスイッチを設けることで上記ID情報を読み取るものである。
図14は、実施例4の構成について説明するための図として、プラグ部20Aの構造を斜視図と正面図とにより示している。
この図の例では、凹部の形成位置を、既存の端子Thとする場合を示している。具体的に、この場合の凹部形成位置は、プラグ部20Aの先端部に形成されるLchオーディオ入力端子Th-ALに設定するものとしている。
図14において、この場合のLchオーディオ入力端子Th-ALには、第1凹部形成部P31、第2凹部形成部P32、第3凹部形成部P33が設定されている。図14における正面図を参照してわかるように、この場合はこれら第1凹部形成部P31、第2凹部形成部P32、第3凹部形成部P33の全てに凹部が形成されている例を示している(図中、第1凹部Jh11、第2凹部Jh12、第3凹部Jh13)。
図15は、実施例4におけるオーディオプレイヤ1側の内部構成を示している。この図15では実施例4としてのオーディオプレイヤ1が備えるID情報読み取りのための構成(システムコントローラ10、構造パターン検出部12)について主に示している。また、この図では、プラグ部20Aにおける先端部(各端子Thが形成された部分)も併せて示している。
この図15に示されるように、この場合のオーディオプレイヤ1に備えられる構造パターン検出部12においては、プラグ部20A側の凹部の有無を検出するためのスイッチSWが設けられる。この場合、スイッチSWは、プラグ部20Aが接続されたときに凹部形成部Pと対向するようにして設けられる。なお、この図15においては図示の都合上、第2凹部Jh12(第2凹部形成部P32)と対向する位置に設けられるスイッチSWのみを示しているが、実際には、プラグ部20Aに設定される各凹部形成位置Pと対向するそれぞれの位置に対してそれぞれのスイッチSWが設けられる。
ここで、図15においては、プラグ部20Aが接続された状態として、図15(a)では凹部ありの場合、図15(b)では凹部なしの場合を示しているが、上記スイッチSWとしては、図のように凹部ありの場合はOFF、凹部なしの場合はONするようにして設けられる。
具体的に、この場合のスイッチSWは、凹部なしの場合にプラグ部20A側のLchオーディオ入力端子Th-ALによる押圧力を受ける第1の金具部と、該第1の金具部と絶縁体Zを介して接続され、且つ所定レベルによるバイアス電圧が与えられたシステムコントローラ10からのラインと接続された第2の金具部とを備える。この第2の金具部は、凹部ありのOFFとなる状態ではアースと非接続となり、凹部なしのONとなる状態ではアースと接続されることになる。
このような実施例4としての構造パターン検出部12の構成により、プラグ部20A側の各凹部形成位置Pにおける凹部Jhの有無を表す電気信号を得ることができる。具体的に、凹部形成位置Pに凹部Jhが形成される場合(図15(a))は、対応するスイッチSWと接続されたラインがHとなり、凹部Jhが形成されない場合(図15(b))は、対応するスイッチSWと接続されたラインがLとなる。システムコントローラ10は、このような各スイッチSWと接続される各ラインにおける電気信号のL/Hを判定することで、ヘッドフォン20側の所定位置における凹部Jhの有無で記憶されたID情報を取得することができる。
なお、この実施例4としても、取得したID情報に応じてNCフィルタ4aのフィルタ特性を変更設定するための処理を行うが、この場合もその内容は先の図11にて説明したものと同様となるので説明は省略する。
[実施例5]

実施例5は、ヘッドフォン20側に設けた抵抗素子の抵抗値によってID情報を記憶し、それを読み取るものである。
図16は、実施例5としてのオーディオプレイヤ1とヘッドフォン20の内部構成を示している。なお、この図16としても先の図7と同様に、オーディオプレイヤ1側の内部構成については、主にジャック部1Aに対応する部分の構成を抽出して示している。
図16において、実施例5のヘッドフォン20としては、先の図7に示した構成と比較して、抵抗R1、抵抗R2、及び検出端子Th-DTを追加した点が異なる。また、実施例5としてのオーディオプレイヤ1としては、図7に示した構成に対して検出端子Tp-DTが追加されたものとなる。
ヘッドフォン20側において、上記抵抗R1はその一端がLchマイク出力ラインと接続され、他端が上記検出端子Th-DTと接続される。また、上記抵抗R2はその一端がグランド端子Th-GNDと接続されたグランドラインと接続され、他端が上記抵抗R1と上記検出端子Th-DTとの接続点に対して接続される。
ヘッドフォン20側において、上記検出端子Th-DTは、例えば次の図17に示されるようにしてプラグ部20Aにおける所定位置に対して、独立した端子として設ける。
これに対応させて、オーディオプレイヤ1側の検出端子Tp-DTとしては、プラグ部20Aが位置決め部Xによって位置決めされて接続されたときに上記検出端子Th-DTと接する位置に対して設ける(図示は省略)。
図16に示されるように、オーディオプレイヤ1側における検出端子Tp-DTは、システムコントローラ10と接続されている。
ここで、先にも述べたように、ヘッドフォン20がオーディオプレイヤ1側と接続された場合、マイク出力ラインには、オーディオプレイヤ1側から所定レベルによるマイクバイアス電圧Vbiasが与えられることになる。従って上記により説明した構成によれば、ヘッドフォン20側の検出端子Th-DTには、上記抵抗R1、R2によって分圧されたマイクバイアス電圧Vbiasの中間電位が得られることになる。
ここで、この中間電位をVmid、抵抗R1、R2の抵抗値をそれぞれRv1、Rv2とすると、中間電位Vmidは、

Vmid=Vbias・Rv2/(Rv1+Rv2)

で表される。この場合、マイクバイアス電圧Vbiasは一定レベルと見なすことができるので、上式によれば、中間電位Vmidは、抵抗R1、R2の抵抗値Rv1、Rv2の比率で定まることになる。つまり、このことより、抵抗値Rv1、Rv2の比率の設定によって、オーディオプレイヤ1側で読み取り可能な形でID情報を記憶させることができる。
図16に示した構成によれば、プラグ部20Aが接続されることに応じて、オーディオプレイヤ1側の検出端子Tp-DTに上記中間電位Vmidが得られる。システムコントローラ10は、このように検出端子Tp-DTに得られる中間電位Vmidを検出した結果に基づき、上記抵抗値Rv1、Rv2の比率によって記憶されたID情報を取得することができる。
なお、確認のために述べておくと、この場合は検出端子Tp-DTが構造パターン検出部12として機能することになる。
この実施例5のようにマイクバイアス電圧Vbiasを分圧する抵抗R1、R2の抵抗値Rv1、Rv2の比率によってID情報を記憶させた場合、記憶可能なID情報の種類は抵抗値の誤差やシステムコントローラ10側における電圧値の検出精度(分解能)に依存して決まる。
なお、この実施例5としても取得したID情報に応じてNCフィルタ4aのフィルタ特性を変更設定するための処理が行われるものとなるが、この場合もその内容は先の図11にて説明したものと同様となるので改めての説明は省略する。
また、図16の例では抵抗R1をLchマイク出力ラインに対して接続する場合を例示したが、もちろん、Rchマイク出力ラインに接続した場合にも同様の結果が得られる。
[実施例6]

実施例6は、ヘッドフォン20側の所定位置における導光材の有無によってID情報を記憶し、それを読み取るものである。
図18は、実施例6の構成について説明するための図として、図18(a)はジャック部1Aとプラグ部1Aの構造を示した斜視図であり、図18(b)はオーディオプレイヤ1側の主にID情報の読み取りに係る部分の内部構成を抽出して示している。
図18(a)において、この場合のヘッドフォン20におけるプラグ部20Aにおいては、その所定位置に第1導光部形成位置P41、第2導光部形成位置P42、第3導光部形成位置P43が設定され、これら各形成位置P41、P42、P43における導光部Ohの有無によって、ID情報が記憶される。図のように第1導光部形成位置P41における導光部Ohは第1導光部Oh1、第2導光部形成位置P42における導光部Ohは第2導光部Oh2、第3導光部形成位置P43における導光部Ohは第3導光部Oh3である。
各導光部Oh1、Oh2、Oh3は透過性を有し、例えば透明ガラスや透明樹脂などで構成する。
また、この場合のオーディオプレイヤ1側のジャック部1Aには、プラグ部20Aが接続されたときに上記第1導光部形成位置P41と対向するようにして設けられた[第1発光部Op-E1,第1光検出部Op-D1]の組と、第2導光部形成位置P42と対向するようにして設けられた[第2発光部Op-E2,第2光検出部Op-D2]の組と、第3導光部形成位置P43と対向するようにして設けられた[第3発光部Op-E3,第3光検出部Op-D3]の組とが設けられる。
各発光部Op-E1、Op-E2、Op-E3は、例えばLED(Light Emitting Diode)などの発光素子を備えて構成される。また各光検出部Op-D1、Op-D2、Op-D3は例えばフォトトランジスタなどの光検出素子(光電変換素子)を備えて構成される。
図18(b)に示すように、各発光部Op-E1、Op-E2、Op-E3はシステムコントローラ10と接続される。また各光検出部Op-D1、Op-D2、Op-D3としてもシステムコントローラ10と接続される。
この場合のシステムコントローラ10は、各発光部Op-E1、Op-E2、Op-E3の発光動作のON/OFF制御を行う。また、各光検出部Op-D1、Op-D2、Op-D3からの検出信号(電気信号)のレベル検出を行う。
この場合、各発光部Op-E1、Op-E2、Op-E3、及び各光検出部Op-D1、Op-D2、Op-D3が、構造パターン検出部12として機能する。すなわち、ヘッドフォン20側における各導光部形成位置Pにおける導光部Ohの有無を電気信号により検出する部位として機能する。
プラグ部20A側における導光部形成位置Pに導光部Ohが形成される場合は、対応する発光部Op-Eにより発せられた光によって上記導光部Ohが点灯し、この点灯光が対応する光検出部Op-Dによって検出される。すなわち、該対応する光検出部Op-Dによる検出信号がHとなる。一方、導光部形成位置Pに導光部Ohが形成されない場合には、点灯部が無いことより、対応する光検出部Op-Dによる検出信号はLとなる。
このようにしてシステムコントローラ10は、各光検出部Op-Dによる検出信号のH/Lの別を判定することで、ヘッドフォン20側における導光部Ohの有無で記憶されたID情報を取得することができる。
ここで、実施例6としても、取得したID情報に応じてNCフィルタ4aのフィルタ特性を変更設定するための処理を行う。
図19のフローチャートは、実施例6において実行されるべきフィルタ特性の変更設定処理の内容を示しているが、この図19と先の図11とを比較してわかるように、この場合のシステムコントローラ10側の処理としては、先ず、ステップS101でプラグが接続されたとした場合に、ステップS301により各発光部Op-EをONとするための処理を実行するようにされる。そして、続くステップS302においては、ID読み取り処理として、各光検出部Op-Dによる検出信号のH/Lの判定を行った結果からID情報を取得する処理を実行し、さらに次のステップS303において各発光部Op-EをOFFとするための処理を実行する。
なお、システムコントローラ10側における以降の処理、及びDSP4側の処理については図11にて説明したものと同様となるので改めての説明は省略する(内容が同様となる処理については同一ステップ番号を付している)。
なお、先の図18では一例として、各導光部形成位置Pと対向する位置に対して発光部Op-Eと光検出部Op-Dの双方を設ける場合を例示したが、発光部Op-Eについては、必ずしも各導光部形成位置P対応に1つずつ設ける必要はない。例えば、各導光部形成位置Pに対して共通となる発光部Op-Eを1つのみ設けるといったこともできる。
また、図18の例では、導光部Ohとして例えば透明ガラスや透明樹脂などを設けるものとしたが、導光部Ohとしては、例えば発光部Op-Eからの光を反射する鏡面状の部材を用いることもできる。この場合の導光部Ohとしては、図18に示したように光の入射方向に奥行きを持たせた構造とする必要はなく、例えば図12(a)における導電板Ehのように薄板状の構造とし、これを所定位置に対して貼り付けてもよい。
なお、確認のために述べておくと、この場合における「導光」は、発光部Op-Eにて発光された光を光検出部Op-Dに対して導くという意で使用しているものである。
[実施例7]

実施例7は、ヘッドフォン20側の所定位置における鍵状部の凹凸の数によってID情報を記憶し、それを読み取るものである。
図20は、実施例7としてのヘッドフォン20におけるプラグ部20Aの構造を斜視図と正面図とで示した図である。
図20において、この場合のプラグ部20Aには、その所定位置に、連続的な凹凸形状を有する鍵状部Jh21を形成するための鍵状部形成位置P51が設定される。この場合、鍵状部形成位置P51は、何れかの端子Thにおいて設定するものとしている。この図の例では、プラグ部20Aの先端に形成されるLchオーディオ入力端子Th-ALにおいて鍵状部形成位置P51を設定する場合を示している。
この場合において、鍵状部形成位置P51に形成される鍵状部Jhとしては、図のように2つの凹部と、該2つの凹部の間に挿入されるようにして形成される1つの凸部とを有しているものとする。
図21は、実施例7としてのオーディオプレイヤ1側の内部構成について模式的に示した図である。なお、この図21としても先の図15と同様に、オーディオプレイヤ1が備えるID情報読み取りのための構成(システムコントローラ10、構造パターン検出部12)について主に示すものである。また、この図においてもプラグ部20Aにおいて各端子Thが形成される先端部分も併せて示している。
図21において、実施例7のオーディオプレイヤ1においても、先の図15に示した実施例4の場合と同様の構成による構造パターン検出部12が設けられる。この場合の構造パターン検出部12が備えるスイッチSWとしては、プラグ部20Aが接続される際に、鍵状部形成位置P51と対向する位置となるようにして設けられる。
ここで、図21では、図21(a)→図21(b)→図21(c)の遷移として、プラグ部20Aがジャック部1A内に差し込まれる(接続される)様子を模式的に表している。図21(a)は、スイッチSW上を鍵状部Jh21における凸部が通過する状態(状態Aとする)を、図21(b)はスイッチSW上を鍵状部Jh21における2つ目の凹部が通過する状態(状態Bとする)を、また図21(c)はスイッチSW上を鍵状部Jh21が全て通過した後の状態(状態Cとする)をそれぞれ示している。
図22は、上記のようにしてプラグ部20Aが差し込まれることに応じて構造パターン検出部12で得られる電気信号の波形変形を示している。
図中の時点t1までのH期間は、プラグ部20AにおけるLchオーディオ入力端子Th-ALの先端(先細り状となっている)部分が通過する期間を表している。この先端部分が通過した後、鍵状部Jh21の1つ目の凹部に到達するまでの期間には、スイッチSWがONとなって、信号レベルはLレベルとなる(t1−t2)。そして、上記1つ目の凹部に至るとスイッチSWはOFFとなり、信号レベルはHとなる(t2−t3)。さらに、上記1つ目の凹部が通過し凸部に至ると、スイッチSWはONとなって信号レベルはLとなる(t3−t4:状態A)。また、上記凸部が通過し2つ目の凹部に至るとスイッチSWはOFFとなって信号レベルはHとされ(t4−t5:状態B)、さらに該2つ目の凹部が通過した後はスイッチSWがONとなって信号レベルはLとなる(状態C)。
この場合のシステムコントローラ10は、上記のようにしてプラグ部20Aの接続時に対応して構造パターン検出部12で得られる電気信号に基づき、鍵状部Jh21の凹凸の個数によって記憶されたID情報を取得する。
ここで、上記による説明からも理解されるように、鍵状部Jh21における凹凸の個数は、図22における破線矢印により示すようなLレベルへの立ち下がりポイントの個数をカウントすることで検出することができる。このとき、鍵状部Jh21における立ち下がりポイントであるか否かは、図22における時点t1の立ち下がりポイントが検出されたか否かにより判別することができる。つまり、この時点t1の立ち下がりポイントは、これらから鍵状部Jh21が至ることを表すポイントとなるので、該立ち下がりポイント以降における立ち下がりポイントの個数をカウントすることで、鍵状部Jh21における凹凸の個数を検出(カウント)することができる。
但し、鍵状部Jh21における凹凸の個数を適正に検出するためには、このようなカウントの開始ポイントの設定と共に、カウントの終了ポイントの設定も重要となる。本例の場合、カウントの終了ポイントとしては、カウントの開始ポイント(時点t1としての最初のH→Lの立ち下がりポイント)の検出から所定時間経過後に設定する(図22中の時点t6)。この「所定時間」として設定する時間長が短かすぎると、鍵状部Jh21の全てが通過する前にカウントが終了してまうことになり、その場合はID情報を適正に読み取ることができなくなってしまう。逆に長すぎる場合にはID情報の読み取りに必要以上の時間を要してしまい、結果としてユーザを待たせる時間が長くなってしまう。
本例の場合、上記「所定時間」として設定する時間長は、プラグ部20Aの接続に要する時間長として想定される最大限の時間長を設定するものとしている。
図23のフローチャートは、実施例7としてのオーディオプレイヤ1側で実行されるべき処理動作について示している。なお、この場合もDSP4側の処理としては先の図11に示したものと同様となることから図示による説明は省略し、この図では、システムコントローラ10側で実行する処理動作のみについて示す。
図23において、ステップS401では、H→Lの立ち下がりポイントを検出するまで待機するようにされる。すなわち、図21に示した構造パターン検出部12からの検出信号における、最初の立ち下がりポイント(時点t1)を検出するまで待機するものである。
そして、立ち下がりポイントが検出された場合は、ステップS402において、タイムカウントをスタートした後、ステップS403においてカウント値nを0リセットする。
上記ステップS403のリセット処理を実行すると、ステップS404及びステップS405により、H→Lの立ち下がりポイントの再検出、又は所定時間の経過の何れかを待機するようにされる。
具体的に、上記ステップS404において、H→Lの立ち下がりポイントを再検出したとして肯定結果が得られた場合は、ステップS406でカウント値nを1インクリメント(n=n+1)した後、ステップS404に戻るようにされる。一方、上記ステップS404において、H→Lの立ち下がりポイントを再検出していないとして否定結果が得られた場合は、ステップS405に進み、予め設定された所定時間(t1−t6)が経過したか否かを判別する。
このステップS405において、上記所定時間が経過していないとして否定結果が得られた場合はステップS404に戻る。
また、上記ステップS405において、上記所定時間が経過したとして肯定結果が得られた場合は、ステップS406に進んでタイムカウントをリセットした後、ステップS408において、カウント値nの値からIDを取得する。
当該ステップS408の処理を実行した後は、図示するようにして、先の図11で説明したステップS103〜S105と同様の処理を実行する。これにより、この場合としてもヘッドフォン20側に記憶されたID情報に対応するフィルタ特性をNCフィルタ4aに設定することができる。
なお、この実施例7では、鍵状部形成部P51(鍵状部Jh21)は1箇所のみとし、これに対応してスイッチSWを1つのみ設ける場合を例示したが、これら鍵状部Jh21・スイッチSWを複数組とすれば、IDとして記憶可能な情報量をさらに増やすことができる。
このように鍵状部Jh21・スイッチSWを複数組とする場合、システムコントローラ10としては、例えば複数設けられたスイッチSWからの電気信号について図23におけるステップS401〜S407までの処理を並行して行って、各鍵状部Jh21ごとの凹凸の個数をカウントする。そして、ステップS408のID取得処理では、これら各鍵状部Jh21ごとの凹凸の個数の情報からID情報を取得するようにする。
また、この実施例7では、スイッチSWにおける接点部がメカニカルな機構を有しているため、構造パターン検出部12の検出信号から凹凸個数のカウントを行うとき、実際にはチャタリング防止のための処理を追加するのが好ましいものとなる。
[まとめ]

以上で説明してきたように、本実施の形態によれば、ヘッドフォン20の種別に応じて、そのヘッドフォン20に対応して設定されるべきNCフィルタ4aのフィルタ特性を可変的に設定することができる。
これにより、ノイズキャンセリング機能を有する音響再生システムとして、使用するヘッドフォン20を自由に変更可能な優れたシステムを実現することができる。
そして、本実施の形態によれば、使用するヘッドフォン20に応じたフィルタ特性の可変設定は、ヘッドフォン20側に記憶させたID情報に基づき自動的に行うことができる。このことで、例えばユーザ操作に基づき使用するヘッドフォン20の別を選択させる場合と比較して、ユーザの操作負担を軽減した利便性の高いシステムを実現することができる。また、これと共に、ユーザの勘違い等で実際に使用されるヘッドフォン20とは別のヘッドフォン20が選択されて、適正なノイズキャンセリング効果を得ることができなくなってしまうといった事態の発生を効果的に防止することができる。
また、各実施例について見ると、実施例2として、導電板Ehを用いる手法は、例えば実施例1のようにマイク信号やオーディオ信号を主とするアナログ信号と、システムコントローラ10を主とするデジタル信号部が混在しない点から、ノイズ発生の防止を図ることができるというメリットがある。また、この実施例2は、ID情報の記憶にあたりプラグ部20A側において導電板Ehを貼り付けるだけでよいものとでき、この点で製造工程の簡素化できるというメリットもある。
また、実施例7として、鍵状部Jhにより記憶されたIDを読み取る手法では、1つの形成位置Pで表現可能な値は「0,1」の2値よりも多くできることから、他の実施例と比較した場合、IDとして記憶させることのできる情報量はその分多くすることができる。
また、実施例7の場合、プラグ部20Aの接続は、図23におけるステップS401の処理によって検出することができる。この点で、実施例7においては、図4(図7)に示したプラグ接続有無検出部11は省略することができる。
また、同様に実施例5においても、プラグ部20Aの接続に応じて中間電位Vmidに応じた電位が検出端子Tp-DTに得られるので、例えば該検出端子Tp-DTの通電の有無などを検出することで、プラグ部20Aの接続の有無を検出することができる。つまり、この実施例5としてもプラグ接続有無検出部11は省略することが可能である。
[変形例]

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えばこれまでの説明では、形成位置Pを最大で3箇所までとする場合のみを例示したが、形成位置Pの設定数については特に限定されるものではない。
ここで、形成位置Pの設定数を増やせば、より多くのビット数による情報を記憶させることができる。このように形成位置Pを増やした場合には、ID情報として、ヘッドフォン20の機種の別を表す情報のみならず、例えば機種ごとの特性のバラツキを識別するための情報も含ませることもできる。具体的な例としては、例えば下位数ビットには機種の別を表す情報を、上位数ビットにはそのヘッドフォン20の個体ごとの特性の別を表す情報を格納するといったものである。
ここで、機種ごとの特性バラツキとしては、例えばドライバDRVの感度、マイクMICの感度、周波数特性の形状などを挙げることができる。例えばドライバDRVやマイクMICの感度について大まかに「大・中・小」の区分を定義し、周波数特性の形状についても大まかに数タイプ程度の区分を定義しておく。製造時における所要のタイミングで、ヘッドフォン20についてこれらの特性の測定を行っておき、ヘッドフォン20ごとに、各特性がどの区分に属するか分別しておく。この場合の各ヘッドフォン20には、機種の別の情報と共に、このような測定結果に基づく各特性の区分の情報も含めた情報を、ID情報として物理的構造パターンにより記憶させる。
オーディオプレイヤ1側では、ID−フィルタ特性対応情報9aとして、上記のように各機種の別と共に各特性の別も識別するためのID情報と、それらのID情報ごと、すなわち各機種・各特性の組み合わせごとに対応して設定されるべきフィルタ特性の情報とを対応づけた情報を格納しておく。
なお、この場合も取得したID情報に基づきNCフィルタ4aのフィルタ特性を変更設定する処理については、各実施例で説明したものと同様とすればよい。
このようにすることで、同一機種のヘッドフォン20について、さらにその個体ごとの特性バラツキをも考慮したフィルタ特性の変更設定を行うことができる。
或いは、上記のようにID情報として記憶させた例えばドライバDRV感度の別、マイクMIC感度の別の情報に応じては、これらを補正するようにゲイン調整を行うようにしてもよい。このようなゲイン調整(補正)については、DSP4におけるデジタルゲイン調整、或いはアナログ信号に対するアナログゲイン調整の何れによっても実現できる。
また、これまでの説明では、オーディオプレイヤ1側のジャック部1Aに対して位置決め部Xを設ける場合を例示したが、例えば実施例5において、この位置決め部Xは省略することが可能である。つまり、実施例5において、ヘッドフォン20側の検出端子Th-DTの形成位置を図17に示す位置から変更して、例えばオーディオ入力端子Th-Aやマイク出力端子Th-Mと同軸上にリング状で形成すれば、位置決め部Xは特に不要することができる(この場合、グランド端子Th-GNDもリング状とすることになるのは言うまでもない)。
また、他の実施例においても、各形成位置Pの配置について工夫することで、位置決め部Xは適宜不要とすることができる。例えば実施例1、実施例2、実施例6などにおいても、各形成位置P(及びグランド端子Th-GND)をオーディオ入力端子Th-Aなどと同軸上にそれぞれ独立したリング状で形成すれば、位置決め部Xは不要とすることができる。
或いは実施例7においても、鍵状部Jh21が1つとされる場合は、その凹部・凸部をそれぞれリング状に形成すれば位置決め部Xは特に不要である。
また、これまでの説明においては、プラグ部20Aが引き抜かれたときの動作については特に言及しなかったが、プラグ部20Aが抜かれたことが検出された場合、オーディオデータを再生中であったときには、その再生を一時停止するようにすることもできる。
また、プラグ部20Aが接続された際には、フィルタ特性の変更設定が行われるので、その間は再生を一時停止させることもできる。つまりその場合、システムコントローラ10は、プラグ接続に応じてストレージ部2・再生処理部3を制御して再生を一時停止させた上で、各実施例において説明したフィルタ特性の変更設定処理を実行する。そして、DSP4からのフィルタ特性設定完了の通知に応じて、再生を再開させるようにする。
また、これまでの説明では、ノイズキャンセリングのための信号特性を与えるフィルタ(NCフィルタ)がデジタルフィルタで構成される場合を例示したが、NCフィルタはアナログフィルタで構成することもできる。
また、これまでの説明では、ヘッドフォン装置に記憶されたID情報に基づいてノイズキャンセリングのためのフィルタ特性を変更するものとしたが、ID情報に基づいてイコライザ4bにおけるイコライジング特性(フィルタ特性)を変更するなどといったこともできる。或いは、イコライジング特性以外にも、例えば残響効果など各種の音響効果を与えるフィルタの特性を可変設定することもできる。
また、これまでの説明では、本発明の信号処理装置がオーディオプレイヤとして構成される場合について例示したが、本発明の信号処理装置としては、例えばノイズキャンセリング機能を備えた携帯電話機など、他の装置形態として実施することもできる。
フィードバック方式によるヘッドフォン装置のノイズキャンセリングシステムについてのモデル例を示す図である。 図1に示したノイズキャンセリングシステムについての特性を示すボード線図である。 フィードフォワード方式によるヘッドフォン装置のノイズキャンセリングシステムについてのモデル例を示す図である。 実施の形態の信号処理装置の内部構成を示したブロック図である。 実施の形態の信号処理装置が対応するヘッドフォン装置の種類について説明するための図である。 ID−フィルタ特性対応情報のデータ構造について示した図である。 実施の形態の信号処理装置と接続されるヘッドフォン装置の内部構成と、信号処理装置における主に上記ヘッドフォン装置との接続部分の内部構成について示した図である。 ヘッドフォン装置が有するドライバ(スピーカ)とマイクロフォンの配置関係について説明するための図である。 実施例1−1としての構成について説明するための図である。 実施例1−2としての構成について説明するための図である。 実施例1としての動作を実現するために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。 実施例2の構成について説明するための図である。 実施例3の構成について説明するための図である。 実施例4の信号処理装置が対応するヘッドフォン装置の構成について説明するための図である。 実施例4の信号処理装置の構成について説明するための図である。 実施例5の構成について説明するための図である。 実施例5の信号処理装置が対応するヘッドフォン装置の構成について説明するための図である。 実施例6の構成について説明するための図である。 実施例6としての動作を実現するために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。 実施例7の信号処理装置が対応するヘッドフォン装置の構成について説明するための図である。 実施例7の信号処理装置の構成について説明するための図である。 実施例7の信号処理装置における識別情報の読み取り手法について説明するための図として、プラグ部が差し込まれることに応じて構造パターン検出部で得られる電気信号の波形変形を示した図である。 実施例7としての動作を実現するために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。
符号の説明
1 オーディオプレイヤ、1A ジャック部、2 ストレージ部、3 再生処理部、4 DSP、5 D/A変換器、6 パワーアンプ、7 マイクアンプ、8 A/D変換器、9 メモリ、9a ID−フィルタ特性対応情報、10 システムコントローラ、11 プラグ接続有無検出部、12 構造パターン検出部、13 外部通信インタフェース、14 表示部、Tp-M マイク入力端子、Tp-A オーディオ出力端子、Td データ通信端子、20 ヘッドフォン、20A プラグ部、Th-M マイク出力端子、Th-A オーディオ入力端子、Tp-GND,Th-GND グランド端子、MIC マイクロフォン、DRV ドライバ、X 位置決め部、Ep1〜Ep3 電極、P1〜P3 第1〜第3電極形成位置、Eh1〜Eh3 第1〜第3電極、Ep11a〜Ep13a、Ep11b〜Ep13b 電極、P11〜P13 第1〜第3導電板形成位置、Eh11〜Eh13 第1〜第3導電板、MSW メカスイッチ、P21〜P23 第1〜第3突起部形成位置、Jh1〜Jh3 第1〜第3突起部、P31〜P33 第1〜第3凹部形成位置、Jh11〜Jh13 第1〜第3凹部、SW スイッチ、R1,R2 抵抗、Th-DT,Tp-DT 検出端子、Op-E1〜Op-E3 第1〜第3発光部、Op-D1〜Op-D3 第1〜第3光検出部、P41〜P43 第1〜第3導光部形成位置、Oh1〜Oh3 第1〜第3導光部、P51 鍵状部形成位置、Jh21 鍵状部

Claims (9)

  1. 物理的な構造パターンにより識別情報が記憶されたヘッドフォン装置を接続可能とされた信号処理装置であって、
    上記ヘッドフォン装置と接続されたときに上記物理的な構造パターンに応じた電気信号が検出されるようにして構成された構造パターン検出手段と、
    上記構造パターン検出手段により検出された電気信号に基づいて上記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    上記ヘッドフォン装置に対して供給される信号に所要の信号特性を与えるようにして信号処理を行う信号処理手段と、
    上記ヘッドフォン装置に記憶される識別情報と、該識別情報により特定されるヘッドフォン装置が接続された場合に上記信号処理手段に設定されるべき信号処理特性との対応関係を表す対応関係情報が記憶された記憶手段と、
    上記対応関係情報に基づき、上記識別情報取得手段により取得された上記識別情報に対応する信号処理特性が上記信号処理手段に設定されるように制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 上記識別情報は、上記ヘッドフォン装置における上記信号処理装置との接続部分の所定位置における電極の有無としての物理的構造パターンにより記憶されており、
    上記構造パターン検出手段は、
    上記ヘッドフォン装置と接続されたときに上記所定位置と接するように設けられた電極を備えることで、上記構造パターンに応じた電気信号が検出されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 上記識別情報は、上記ヘッドフォン装置における上記信号処理装置との接続部分の所定位置における導電材の有無としての物理的構造パターンにより記憶されており、
    上記構造パターン検出手段は、
    上記ヘッドフォン装置と接続されたときに双方が上記所定位置と接するようにして設けられた2つの電極を備えることで、上記構造パターンに応じた電気信号が検出されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 上記識別情報は、上記ヘッドフォン装置における上記信号処理装置との接続部分の所定位置における凹部又は凸部の有無としての物理的構造パターンにより記憶されており、
    上記構造パターン検出手段は、
    上記ヘッドフォン装置と接続されたときに上記所定位置と対向する位置に対して設けられて上記凹部又は上記凸部に応じてON/OFFするようにされたスイッチを備えることで、上記構造パターンに応じた電気信号が検出されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 上記ヘッドフォン装置には、上記信号処理装置からの所定レベルによる電圧供給を受ける電圧供給ラインが設けられており、上記識別情報は、上記電圧供給ラインに対して接続された抵抗素子の抵抗値の違いとしての物理的構造パターンにより記憶されていると共に、
    上記構造パターン検出手段は、
    上記ヘッドフォン装置と接続されたときに上記抵抗素子と接続される端子部を備えることで、上記構造パターンに応じた電気信号が検出されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 上記識別情報は、上記ヘッドフォン装置における上記信号処理装置との接続部分の所定位置における導光材の有無としての物理的構造パターンにより記憶されており、
    上記構造パターン検出手段は、
    上記ヘッドフォン装置と接続されたときに上記所定位置と対向するようにして設けられた発光素子と受光素子とを備えることで、上記構造パターンに応じた電気信号が検出されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  7. 上記識別情報は、上記ヘッドフォン装置における上記信号処理装置との接続部分の所定位置における凹凸の個数としての物理的構造パターンにより記憶されており、
    上記構造パターン検出手段は、
    上記ヘッドフォン装置が接続される際に上記所定位置と対向する位置に対して設けられ、上記凹凸に応じてON/OFFするようにされたスイッチを備えることで、上記構造パターンに応じた電気信号が検出されるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  8. 上記ヘッドフォン装置はマイクロフォンを備え、
    上記信号処理手段は、上記マイクロフォンから供給される信号にノイズキャンセリングのための信号特性を与えるようにして信号処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  9. 物理的な構造パターンにより識別情報が記憶されたヘッドフォン装置と接続されたときに、上記物理的な構造パターンに応じた電気信号が検出されるようにして構成された構造パターン検出手段と、上記ヘッドフォン装置に対して供給される信号に所要の信号特性を与えるようにして信号処理を行う信号処理手段とを備えた信号処理装置における信号処理方法であって、
    上記構造パターン検出手段により検出された電気信号に基づいて上記識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
    上記ヘッドフォン装置に記憶される識別情報と、該識別情報により特定されるヘッドフォン装置が接続された場合に上記信号処理手段に設定されるべき信号処理特性との対応関係を表す対応関係情報に基づき、上記識別情報取得ステップにより取得した上記識別情報に対応する信号処理特性が上記信号処理手段に設定されるように制御を行う制御ステップと、
    を備えることを特徴とする信号処理方法。
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