(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態について図面およびフローチャートを用いて説明する。ただし、本発明の技術的範囲がこの実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明におけるデジタルテレビ100の実施形態の構成を示すブロック図である。
図中、101は受信分離部であり、チューナ部1011、デマルチプレクサ部1012より構成される。
チューナ部1011では、放送局より発信されたデジタル放送信号を、アンテナ端子を用いて受信し、これをデマルチプレクサ部1012に供給する。
デマルチプレクサ部1012では、チューナ部1011より供給されるデジタル放送信号を復調し、得られたデジタル信号に誤り訂正を実施する。そして、別途供給されるスクランブル鍵と内蔵するデスクランブラを用いてトランスポートストリームにデスクランブルする。本実施形態のトランスポートストリームには、複数の番組のデータが多重されており、さらにそれぞれの番組について、複数の映像ES(エレメンタリストリーム)、音声ES、字幕ES、データESが多重されている。デマルチプレクサ部1012では、このトランスポートストリームを各エレメンタリストリームに分離し、後述するブレンド部1032に渡す。また、デマルチプレクサ部1012は、エレメンタリストリームに分離する際に得られた、各エレメンタリストリームの種別とPID(Packet Identifier)とを、ブレンド部1032に通知する。例えば、デマルチプレクサ部1012は、現在処理しているトランスポートストリームに多重されている番組1の映像1を伝送するTS(トランスポート)パケットのPIDが0x00で、番組1の映像2のPIDが0x01であるといったことを通知する。
102はユーザ操作入力部であり、デジタルテレビ100に対する種々のユーザ操作を受け付ける。このユーザ操作には、後述するブレンド部1032から再生部104へ出力するストリームを選択(変更)する選択操作が含まれる。ユーザ操作入力部102は、この選択操作を受け付けた場合、選択されたストリームの種別を後述するストリーム制御部103の視聴構成保持部1031に供給する。この視聴するストリームの選択操作には、種々の入力形態が想定される。例えば、出力する番組を切り替える場合は、ユーザ操作入力部102の、図示しないチャンネルボタンの押下等により選択操作が行われる。また、例えば出力する音声を主音声から副音声に切り替える場合は、音声切り替えボタンの押下等により、選択操作が行われる。また、映像の切り替え時には、映像切り替えボタンの押下により、選択操作が行われることになる。
一方、ユーザ操作入力部102は、ユーザから付加的命令の入力を受け付けた場合、これをストリーム制御部103のユーザ命令実行部1033に供給する。ここで、付加的命令には、例えば、ワンタッチ録画の実行命令や、検索キーワードの抽出命令などがある。ワンタッチ録画とは、ユーザが現在視聴している番組を比較的簡易な操作(例えばワンタッチ録画ボタンの押下)によって記録する機能である。ここで、ワンタッチ録画の実効命令に基づく記録は、録画に限らず、音声やデータ等の記録も含む。一方、検索キーワード抽出は、視聴している番組からキーワードを抽出し、これをインターネット検索エンジン等に入力する検索キーワード候補としてユーザに提示する機能である。ここで、検索キーワード抽出機能は、キーワードの提示に限らず、抽出されたキーワードを自動で検索エンジンに入力しても良い。また、抽出されたキーワードを、記録した番組をあとで検索するために用いる情報とすることもできる。ユーザ操作入力部102を実現する機器として、例えばリモコン、キーボード、マウス、ディジタイザ、タッチパネル、ジョイスティック、ゲーム機のコントローラなどの操作機器、もしくはその組み合わせが想定される。
103はストリーム制御部であり、これは視聴構成保持部1031、ブレンド部1032、ユーザ命令実行部1033より構成される。
視聴構成保持部1031では、ユーザ操作入力部102より入力された、視聴するストリームの選択(変更)操作を受け取り、これを現在の視聴構成として記憶する。視聴構成保持部1031は、ストリームの選択操作を受け取ることで、例えば、番組1の映像1と、主音声の視聴が選択されたことを知ることができる。また、視聴構成保持部1031は、デマルチプレクサ部1012による各エレメンタリストリームの分離の際に得られた、エレメンタリストリームの種別とPIDの対応情報をブレンド部1032から受ける。そして、視聴構成保持部1031は、記憶された視聴構成と、ブレンド部1032から受けた対応情報に基づいて、ブレンド部1032に対し、再生部104に出力するエレメンタリストリームのPIDを指示する。即ち、視聴構成保持部1031は、番組に含まれる複数のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)のうち、出力すべきコンテンツデータを選択する。
ブレンド部1032は、視聴構成保持部1031からの指示に基づいて、デマルチプレクサ部1012より送られてきたエレメンタリストリームの中から、現在の視聴構成に含まれているエレメンタリストリームを抽出する。つまり、ブレンド部1032は、視聴構成保持部1031から指示された、再生部104に出力すべきエレメンタリストリームのPIDに基づいて、エレメンタリストリームを抽出する。そして、抽出されたエレメンタリストリームを再生部104に出力する。即ち、ブレンド部1032は、視聴構成保持部1031によって選択されたコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を再生部104に出力する。尚、ブレンド部1032は、出力の際、必要に応じて映像、音声のブレンド処理を行なう。
また、ブレンド部1032は、選択されたそれぞれのエレメンタリストリームを、対応したデコーダによりデコードする。例えば、MPEG2ビデオ形式の映像ESは、これに対応したビデオデコーダを用いて連続したラスタ画像へと変換される。ただし、デコード処理は、デマルチプレクサ部1012でエレメンタリストリームに分離されてから再生部104へ出力するまでに行えば良い。
ユーザ命令実行部1033は、ユーザ操作入力部102より供給されるユーザからの付加的命令と、視聴構成保持部1031に記憶された視聴構成に基づいて処理を行い、処理によって得られた情報を記録する。即ち、ユーザ命令実行部1033は、付加的命令に対する処理を行い、処理によって得られた情報を不図示の記録部に記録する。上述のように、付加的命令には、例えば、ワンタッチ録画の実行命令や、検索キーワードの抽出命令などがある。ユーザ命令実行部1033は、例えば、ワンタッチ録画の実行命令が行われた場合、視聴構成保持部1031に記憶された視聴構成に基づいて、記録すべきエレメンタリストリームを選択する。即ち、ユーザ命令実行部1033は、ブレンド部1032によって出力中のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を、記録すべき対象として選択する。そして、ユーザ命令実行部1033は、選択されたエレメンタリストリームを記録部に記録する。尚、本実施形態では、選択されたエレメンタリストリームの記録を行うとしたが、この形態に限るものではない。他の例として、例えば、ブレンド部1032に送られてくるすべてのエレメンタリストリームをいったん記録し、視聴構成に基づいて不要なデータを削除するようにすることもできる。このようにしても、記録に必要な領域を低減することができる。即ち、記録部は、ユーザ命令実行部1033による選択に基づいて、コンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を記録する。
一方、検索キーワードの抽出命令が行われた場合、ユーザ命令実行部1033は、視聴構成保持部1031に記憶された視聴構成に基づいて、視聴されているエレメンタリストリームから、記録すべき検索キーワードの抽出を行うストリームを選択する。即ち、ユーザ命令実行部1033は、ブレンド部1032によって出力中のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を、記録すべき対象として選択する。また、ユーザ命令実行部1033は、選択したストリームから検索キーワードの抽出を行い、抽出されたキーワードをブレンド部1032、及び記録部に渡す。そして、ブレンド部1032は、キーワードの抽出結果を再生部104で表示させるために出力を行う。また、記録部は、ユーザ命令実行部1033によって渡されたキーワードの記録を行う。尚、本実施形態の記録部では、視聴されているエレメンタリストリームから抽出されたキーワードの記録を行うとしたが、この形態に限るものではない。他の例として、例えば、ブレンド部1032に送られてくるすべてのエレメンタリストリームから抽出されたキーワードをいったん記録し、その後、視聴構成に基づいて不要なキーワードを削除するようにすることもできる。このようにしても、不要な検索キーワードの記録を低減することができる。即ち、記録部は、ユーザ命令実行部1033による選択に基づいて、コンテンツデータから抽出されたキーワードの記録を行う。
104は再生部であり、ストリーム制御部103内のブレンド部1032で選択、ブレンドされた映像、音声を再生する。この再生部104の具体的な構成要素として、映像はモニタ、音声はスピーカ、ヘッドホンなどの再生装置を用いることができる。
尚、本実施形態のデジタルテレビ100は、ストリーム制御部103、即ち、視聴構成保持部1031、ユーザ命令実行部1033、ブレンド部1032の各部の動作を、デジタルテレビ100に記憶されるソフトウェアによって行う。即ち、デジタルテレビ100の各制御を行うCPUが、ROM等に記憶される制御プログラムを読み出し、処理を実行する。ただし、これらの処理を専用のハードウェアによって行うようにしても良い。
次に、本実施形態における、視聴構成保持部1031が記憶する視聴構成の情報と、再生部104によって再生される映像・音声の例について、図2を用いて説明する。
同図において、(a)視聴構成Aは、デジタルテレビ100の電源がONになった際のデフォルトの映像・音声出力と、その際に視聴構成保持部1031に記憶されているデフォルトの視聴構成を表わしている。本実施形態では、デフォルトの視聴構成として、前回再生した番組と同一のチャンネルについて、現在放送されている番組の映像1、及び主音声が再生されるように設定されている。尚、このデフォルトの情報は、前回のコンテンツの再生時の視聴構成や、予めユーザによって設定された視聴構成等であっても良い。
2a01は、映像を再生する再生部104としてのディスプレイ画面を表し、この例では、デフォルトの視聴構成に合わせて映像1が全画面で再生されている。
2a02は、音声を再生する再生部104としてのスピーカを表し、この例では、デフォルトの視聴構成に合わせて主音声が再生されている。
(a)視聴構成Aの右側に示される表は、視聴構成保持部1031に記憶される視聴構成の情報を示している。
列2a03は、各エレメンタリストリームのPIDを表わしている。ただし、このIDは、エレメンタリストリームを識別することができる情報であれば良い。従って、PIDのほか、例えばコンポーネントタグのように、各エレメンタリストリームにあらかじめ割り付けられているIDを利用することができる。これらのIDは、デジタル放送信号がデマルチプレクサ部1012によって各エレメンタリストリームに分離された際に得られる。また、このIDは、例えば視聴構成保持部1031によって独自に割り振られたものであっても良い。
列2a04は、各エレメンタリストリームの種別を表わしている。エレメンタリストリームの種別とは、図に示すように、番組の映像1、映像2、主音声、副音声、字幕などの種別である。尚、本実施形態では、映像のエレメンタリストリームを2つとしているが、さらに多くの映像ESが多重されていても良い。また、同様に、本実施形態の音声ESは、主音声と副音声の2つのみとなっているが、さらに多くの音声ESが多重されていても良い。また、本実施形態では、列2a04の値は、PIDによって解釈される各エレメンタリストリームの種別を利用している。ただし、列2a03に表すIDと列2a04で示す情報が重複する場合、この情報は省略可能である。
列2a05は、各エレメンタリストリームが現在視聴されているか否かを表わしている。図2の例では、現在視聴されているエレメンタリストリームには「1」(再生あり)を、視聴されていないエレメンタリストリームには「0」(再生なし)が割り振られている。即ち、(a)視聴構成Aでは、列2a05の値が「1」(再生あり)となっている映像1と主音声が現在視聴されていることを示している。従って、2a01に表す映像出力には2a06の映像1が、2a02に表す音声出力には2a08の主音声がそれぞれ再生部104によって再生されている。
行2a06〜2a12は、現在選択されている番組に含まれるすべてのエレメンタリストリームが、行ごとに登録されている。
図2の(b)視聴構成B、および(c)視聴構成Cは、例えば(a)視聴構成Aの状態時に、ユーザ操作入力部102から、視聴構成を変更するための選択操作が行われたときの、映像・音声出力や視聴構成の変化を表している。この処理の詳細については、後述する。
尚、本実施形態の視聴構成保持部1031は、ユーザによって選択されている1つの番組に含まれるすべてのエレメンタリストリームが、現在の視聴状態と共に記憶されている。ただし、視聴構成保持部1031に記憶されるエレメンタリストリームの情報は、この実施形に限らず、現在視聴されているエレメンタリストリームに関する情報が記憶されていれば良い。例えば、現在処理しているトランスポートストリームに含まれる、すべての番組に含まれるエレメンタリストリームを、視聴状態と共に記憶していても良い。
次に、本実施形態のデジタルテレビ100が行う処理の手順について、図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態におけるデジタルテレビ100の処理の概要を示すフローチャートである。尚、本実施形態のデジタルテレビ100は、ストリーム制御部103、即ち、視聴構成保持部1031、ユーザ命令実行部1033、ブレンド部1032の各部の動作を、デジタルテレビ100に記憶されるソフトウェアによって行う。即ち、デジタルテレビ100の各制御を行うCPUが、ROM等に記憶される制御プログラムを読み出し、処理を実行する。ただし、これらの処理を専用のハードウェアによって行うようにしても良い。
同図において、S301(第1の選択手順、出力手順)では、デジタルテレビ100の初期処理が行われる。この初期処理には、テレビの電源がONになった場合の種々の制御が含まれる。例えば、受信分離部101は、デジタル放送信号の受信、及びトランスポートストリームから各エレメンタリストリームへの分離が開始され、また、その際にPIDの取得が行われる。さらに、取得したPIDを、各ESの種別と共にブレンド部1032を介して視聴構成保持部1031に通知する。また、ブレンド部1032は、視聴構成保持部1031から通知されるデフォルトの視聴構成に基づいて、出力すべき映像・音声等のエレメンタリストリームを抽出し、抽出された各エレメンタリストリームを再生部104に出力する。即ち、視聴構成保持部1031は、S301で、番組に含まれる複数のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)のうち、出力すべきコンテンツデータを選択する。また、ブレンド部1032は、S301で、視聴構成保持部1031によって選択されたコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を再生部104に出力する。
ここで、本実施形態のS301における初期処理で再生される番組については、視聴構成保持部1031に記憶されている、前回選択されていた番組の情報を利用する。ただし、例えば、あらかじめ受信分離部101等においてデフォルトで再生する番組を記憶しておき、これを利用しても良い。
さらに、本実施形態におけるデフォルトの視聴構成は、図2の(a)視聴構成Aのところで説明したように、番組の映像1と、主音声が再生されるように設定されている。しかし、例えば前回の再生時に設定されていた視聴構成を利用しても良い。また、例えば各エレメンタリストリームに割り付けられているコンポーネントタグの値を参照し、デフォルトエレメンタリストリームとして指定されているエレメンタリストリームを現在の視聴構成に割り当てても良い。
S302では、再生部104が、ブレンド部1032によってデコード・出力されたエレメンタリストリームを再生する。この結果、再生部104には、図2の(a)視聴構成Aに示すように映像・音声が出力される。
S303、及びS307は、S303〜S311までの処理を、テレビの電源がOFFになるまでくり返すことを示している。
S304では、ユーザ操作入力部102がユーザからのユーザ操作の入力を受け付ける。S305は、ユーザ操作入力部102が、S304で入力されたユーザ操作が視聴構成を選択(変更)する選択操作であるか、付加的命令であるかを判断する。ここで、もし視聴構成選択操作であると判断された場合には、S306に進み、付加的命令であると判断された場合はS307に進む。ここではまず、視聴構成選択操作が入力されたとして、以降の説明を続ける。尚、本実施形態では、ユーザ操作入力部102側で、ユーザ操作の種別を判断しているが、ストリーム制御部103が、ユーザ操作入力部102からユーザ操作の内容を受け、ユーザ操作の種別を判断するようにしても良い。
S306では、ユーザ操作入力部102が、視聴構成保持部1031に対し、S304で入力された視聴構成選択操作に基づく視聴構成の情報を送信する。そして、視聴構成保持部1031は、ユーザ操作入力部102から送信された視聴構成の情報に基づき、記憶している視聴構成(視聴対象のエレメンタリストリーム)を変更する。S306における処理の詳細は、図4を用いて後述する。
一方、S305において、ユーザ操作の種別が付加的命令であると判断された場合について説明する。S308では、ユーザ操作入力部102が、ユーザ命令実行部1033に対し、S304で入力された付加的命令の内容を送信する。そして、ユーザ命令実行部1033は、ユーザ操作入力部102から送信されてきた付加的命令の種別を判断する。S308で、付加的命令が検索キーワードの抽出命令であると判断された場合、S309に進み、ワンタッチ録画の実行命令であると判断された場合、S310に進み、それ以外の別の命令であると判断された場合、S311に進む。S309〜S311の処理の詳細は、ユーザ命令実行部1033の詳細な構造、およびフローチャートを用いて後述する。
S312では、デジタルテレビ100の終了処理が実施される。この終了処理には、デジタルテレビ100の電源がOFFになった場合の種々の制御が含まれる。例えば受信分離部101、ユーザ操作入力部102内のバッファに蓄積されたデータの解放や、次回の電源ON時に利用されるデフォルトの番組や視聴構成を保存するなどの処理が行われる。尚、本実施形態では、S312において、デジタルテレビ100の終了処理と共にS309〜S311の付加的命令に基づく処理を終了するが、終了をしなくても構わない。即ち、例えば、番組のワンタッチ録画中にデジタルテレビ100の電源がOFFとなり、再生を終了しても、受信分離部101及びストリーム制御部103による処理を続け、記録を続けるようにしても良い。
次に、ユーザからの視聴構成の選択操作に基づく視聴構成(視聴対象のエレメンタリストリーム)の変更処理について、図4を用いて説明する。
図4は、視聴構成保持部1031に記憶される視聴構成の変更処理の詳細を示すフローチャートであり、この処理は図3のS306に対応する。尚、上述のように、本実施形態のデジタルテレビ100は、ストリーム制御部103、即ち、視聴構成保持部1031、ユーザ命令実行部1033、ブレンド部1032の各部の動作を、デジタルテレビ100に記憶されるソフトウェアによって行う。即ち、デジタルテレビ100の各制御を行うCPUが、ROM等に記憶される制御プログラムを読み出し、処理を実行する。
図4において、視聴構成保持部1031は、ユーザ操作入力部102から送信された、視聴構成選択操作に基づく視聴構成の情報を受信すると、S401に進む。
S401では、視聴構成保持部1031が、現在の視聴構成を読み込み、S402に進む。ここでは、図2の(a)視聴構成Aが読み込まれたとして説明を続ける。
S402では、ユーザ操作入力部102から送信された視聴構成の情報に基づいて、視聴構成保持部1031に記憶されている視聴構成を更新する。本実施形態では、図2の(a)視聴構成Aの状態で、データ放送ON/OFFボタンが押下された場合の例を説明する。この場合、S401で読み込んだデータ放送ESの現在の視聴構成は「0」(再生なし)であったため、これを「1」(再生あり)に変更する。その結果、図2の(b)視聴構成Bが新たに得られる。
S403では、S402によって視聴構成保持部1031に記憶されている視聴構成が変更されたか判断する。ここで、変更されたと判断された場合にはS404に進み、変更されていないと判断された場合には視聴構成の変更処理を終了する。この例では、S402の処理によって、視聴構成Aが視聴構成Bに変更されたため、S404に進む。
S404では、視聴構成保持部1031が、視聴構成の変更をブレンド部1032に通知する。そして、ブレンド部1032は、通知された視聴構成の変更に基づいて映像・音声出力を変更し、再生部104に新たな映像・音声を出力する。尚、この変更に伴い、前述した付加的命令に対する処理において、記録すべき対象となるデータが変更される。即ち、視聴構成保持部1031による出力すべきコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)の変更に応じて、ブレンド部1032により出力されるコンテンツデータ、及びユーザ命令実行部1033による記録すべき対象が変更される。図2の例では、行2b12に表すデータ放送が新たに視聴構成に加わったため、ブレンド部1032は、映像1、およびデータ放送の2本のエレメンタリストリームを映像ソースとして受け付け、これをブレンドする。その結果、再生部104は、2b01に示すとおりの映像を再生する。また、音声ソースの視聴構成は視聴構成Aと視聴構成Bの間で変更が無かったため、2b02で再生される音声は2b01と変わらない。
ここで、S304で受け付けた1回の視聴構成の選択操作に対し、S402によって複数のエレメンタリストリームの視聴構成の変更が計算される場合がある。例えば、図2の視聴構成Bの状態において、S304で主音声/副音声の変更操作を受け付けた場合を考える。この場合、S402の処理の結果、2c08に示す主音声の視聴構成が「0」(再生なし)に変更され、2c09に示す副音声の視聴構成が「1」(再生あり)に変更される。その結果、再生部104によって出力される音声は副音声へと変更される。その結果、図2の(c)視聴構成Cが新たに得られる。
また、S304で視聴構成の選択操作を受け付けた場合であっても、S402で視聴構成が変更されない場合もある。この場合の例として、音声ESが1つだけ含まれる番組に対し、主音声/副音声の変更操作が入力された場合などがある。
次に、ユーザ操作入力部102から、付加的命令が入力されたときの処理について説明する。
図5は、ユーザからの付加的命令に基づく処理を行うユーザ命令実行部1033のモジュール構造を示している。尚、上述のように、本実施形態のデジタルテレビ100は、ストリーム制御部103、即ち、視聴構成保持部1031、ユーザ命令実行部1033、ブレンド部1032の各部の動作を、デジタルテレビ100に記憶されるソフトウェアによって行う。即ち、デジタルテレビ100の各制御を行うCPUが、ROM等に記憶される制御プログラムを読み出し、処理を実行する。
502は制御切替部であり、ユーザ操作入力部102により入力されたユーザからの付加的命令の種別を判断し、その種別により処理を振り分ける。制御切替部502は、チューナ部1011で受信された複数のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)のうち、再生部104に出力すべきコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を選択する。ここで、例えば、付加的命令が検索キーワードの抽出命令であると判断された場合、検索キーワード抽出制御部503に以降の処理を依頼する。また、ワンタッチ録画の実行命令であると判断された場合はワンタッチ録画制御部504に以降の処理を依頼する。このように、ユーザ命令実行部1033は、デジタルテレビ100が制御可能なすべての付加的命令に対応する制御部を備えている。図5の例では、ユーザ命令実行部1033は、その内部に503〜506の計4つの制御部を持ち、それぞれが異なる付加的命令に対応している。
また、それぞれの制御部には、付加的命令に対する処理の種別によって、現在の視聴構成の情報を用いるものがある。図5の例では、検索キーワード抽出制御部503、ワンタッチ録画制御部504およびその他の制御部A505が視聴構成の情報を用いて処理を実行する。尚、その他の制御部B506は、ユーザ操作入力部102から入力される付加的命令のうち、現在の視聴構成を利用せずに処理を実行する付加的命令の処理を行う制御部である。現在の視聴構成を利用せずに処理を実行する付加的命令の例として、例えば、デジタルテレビ100のオフタイマーの設定や、2番組再生の命令などがある。
各制御部503〜506によって実行された処理の結果は、必要に応じてブレンド部1032を介して、映像・音声出力として再生部104に再生される。詳細は後述するが、検索キーワード抽出制御部503は、再生部104によって再生中のコンテンツデータを、検索キーワードを抽出する対象として選択する。また、ワンタッチ録画制御部504は、再生部104によって再生中のコンテンツデータを、録画(記録)すべき対象として選択する。
次に、検索キーワードの抽出処理の流れについて、図6を用いて説明する。
図6は、ユーザ命令実行部1033内の検索キーワード抽出制御部503で実行される検索キーワードの抽出処理の詳細を示すフローチャートである。尚、上述のように、本実施形態のデジタルテレビ100は、ストリーム制御部103、即ち、視聴構成保持部1031、ユーザ命令実行部1033、ブレンド部1032の各部の動作を、デジタルテレビ100に記憶されるソフトウェアによって行う。即ち、デジタルテレビ100の各制御を行うCPUが、ROM等に記憶される制御プログラムを読み出し、処理を実行する。
同図において、S601、及びS608は、S601〜S608までの処理を、選択されている番組に含まれるエレメンタリストリームの数だけくり返すことを示している。図2の例では、各視聴構成に7本のエレメンタリストリームが登録されているため、くり返し数は7となる。
S602において、検索キーワード抽出制御部503は、視聴構成保持部1031に記憶されている視聴構成より、新たなエレメンタリストリームを1本取り出す。この例では、現在の視聴構成として図2の(b)視聴構成Bが記憶されており、新たなエレメンタリストリームとしてデータ放送2b12が選択されたとして説明する。
S603(第2の選択手順)では、S602で取り出されたエレメンタリストリームが現在視聴されているか判断する。即ち、検索キーワード抽出制御部503は、視聴構成保持部1031に記憶されているエレメンタリストリームの現在の視聴状態2a05に基づいて、現在の視聴状態を判断する。ここで、もし現在視聴されていると判断された場合には、S604に進み、現在視聴されていないと判断された場合はS608に進み、S601の処理に戻る。即ち、検索キーワード抽出制御部503は、ブレンド部1032によって出力中のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を記録すべき対象として選択する。この例では、データ放送2b12の現在の視聴状態は「1」(再生あり)である。従って、データ放送2b12は、現在視聴されているエレメンタリストリームであると判断され、S604に進む。
S604で、検索キーワード抽出制御部503は、S602で取り出されたエレメンタリストリームの種別を判断する。S604で映像ESであると判断された場合にはS605に進み、音声ESであると判断された場合はS606に進み、それ以外であると判断された場合はS607に進む。この例では、データ放送2b12はその他であると判断され、S607に進む。
S605において、検索キーワード抽出制御部503は、映像ESに含まれる映像情報から検索キーワードを抽出する。この映像情報からキーワードを抽出する方法としては、例えば映像内のフリップの文字列を画像認識により取得し、取得した文字列よりキーワードを切り出す方法などの方法が考えられる。本実施形態では、検索キーワードの抽出を指示されてから、一定時間の間にブレンド部1032から出力される映像ESから検索キーワードの抽出を行う。ただし、この例に限らない。例えば、検索キーワードの抽出指示を受けてから、検索キーワード抽出の終了を指示されるまでの期間に出力される映像ESを対象とする方法や、指示を受けたときに視聴されている番組の終了までの映像ESを対象とする方法などが考えられる。また、検索キーワードの抽出を指示されるよりも一定時間前に出力された映像ESを検索キーワードの抽出対象に含めるようにしても良い。
S606において、検索キーワード抽出制御部503は、音声ESに含まれる音声情報から検索キーワードを抽出する。この音声情報からキーワードを抽出する方法としては、例えば人の声を音声認識で識別し、取得した文字列よりキーワードを切り出す方法などの方法が考えられる。本実施形態では、検索キーワードの抽出を指示されてから、一定時間の間にブレンド部1032から出力される音声ESから検索キーワードの抽出を行う。ただし、この例に限らない。例えば、検索キーワードの抽出指示を受けてから、検索キーワード抽出の終了を指示されるまでの期間に出力される音声ESを対象とする方法や、指示を受けたときに視聴されている番組の終了までの音声ESを対象とする方法などが考えられる。また、検索キーワードの抽出を指示されるよりも一定時間前に出力された音声ESを検索キーワードの抽出対象に含めるようにしても良い。
S607では、検索キーワード抽出制御部503が、その他のエレメンタリストリームに含まれるテキスト情報から検索キーワードを抽出する。ここで、その他のエレメンタリストリームとしては、例えば字幕、文字スーパー、データ放送などが想定され、これらのエレメンタリストリームの多くはあらかじめテキスト情報を保持している。つまり、検索キーワード抽出制御部503は、例えば字幕、文字スーパー、データ放送などのエレメンタリストリームよりテキスト情報を抜き出す。そして、抜き出されたテキスト情報を、例えば構文解析などの手法を利用してキーワードに分割し、検索キーワードとして有効なものを抜き出す。尚、本実施形態では、映像、音声の処理と同様に、検索キーワードの抽出を指示されてから、一定時間の間にブレンド部1032から出力されるテキスト情報から検索キーワードの抽出を行う。ただし、この例に限らない。例えば、検索キーワードの抽出指示を受けてから、検索キーワード抽出の終了を指示されるまでの期間に出力されるテキスト情報を対象とする方法や、指示を受けたときに視聴されている番組の終了までのテキスト情報を対象とする方法などが考えられる。また、検索キーワードの抽出を指示されるよりも一定時間前に出力されたテキスト情報を検索キーワードの抽出対象に含めるようにしても良い。
S609では、これまでに抽出された検索キーワードがマージされ、類似キーワードがあった場合にはこれを併合する。図2の(b)視聴構成Bの例では、計7本のエレメンタリストリームの内、映像1、主音声、データ放送の3本が現在視聴されているエレメンタリストリームである。そこで、これらのエレメンタリストリームからそれぞれS605、606、607によって抽出された検索キーワードがマージされ、類似キーワードが併合される。
S610では、ユーザ命令実行部1033は、S609でまとめられた検索キーワード一覧をブレンド部1032に送る。そして、ブレンド部1032は、受け取った検索キーワード一覧と、現在視聴されている映像とをブレンドした結果を再生部104に出力する。ブレンド部1032による出力の方式としては、例えばマージ後のすべての検索キーワードを一覧表示しても良いし、出現頻度の高い検索キーワードのみを表示しても良い。もしくは、例えばユーザによってあらかじめ登録されていた好みのジャンル情報などを利用して再度フィルタリングした結果を表示しても良い。
また、ユーザ命令実行部1033は、S610において、S609でまとめられた検索キーワードを、不図示の記録部に記録する。即ち、記録部は、ユーザ命令実行部1033による選択に基づいて、コンテンツデータ(エレメンタリストリーム)から抽出されたキーワードを記録する。
ここで、ユーザ命令実行部1033内の検索キーワード抽出制御部503で実行される検索キーワードの抽出処理の中で、特にテキスト情報からキーワードを抽出する処理を説明する。なお、これは図6のS607に対応する。
まず、例えば字幕、文字スーパー、データ放送などのエレメンタリストリームよりテキスト情報を抜き出す。そして、抜き出されたテキスト情報を、例えば構文解析などの手法を利用してキーワードに分割し、検索キーワードとして有効なものを抜き出す。
以上の検索キーワードの抽出処理によれば、現在の視聴構成に含まれるエレメンタリストリームから検索キーワードが抽出され、不要なキーワードの抽出を防ぎつつ、検索キーワードを抽出することが可能となる。これにより、例えば主音声に外国語、副音声にその翻訳が割り付けられているような番組を視聴している際、ユーザにとって関心のない音声(言語)から検索キーワードが抽出されるのを防ぐことができる。
次に、図5のワンタッチ録画制御部504で行う、ワンタッチ録画の開始処理について、図7を用いて説明する。図7は、ユーザ命令実行部1033内のワンタッチ録画制御部504で実行されるワンタッチ録画の開始処理の流れを示すフローチャートであり、これは図3のS310に対応する。
同図において、S701、及びS705は、S701〜S705の処理を、番組に含まれるエレメンタリストリームの数だけくり返すことを示している。本実施形態では、視聴構成保持部1031において、1つの番組に7本のエレメンタリストリームが登録されているため、くり返し数は7となる。
S702において、ワンタッチ録画制御部504は、新たなエレメンタリストリームを1本取り出す。即ち、ワンタッチ録画制御部504は、視聴構成保持部1031に記憶されているPIDの情報により、番組に登録されている複数のエレメンタリストリームのうち、1つのエレメンタリストリームを取り出す。ここでは、現在の視聴構成として図2の(b)視聴構成Bが記憶されており、新たなエレメンタリストリームとしてデータ放送2b12が選択されたとして、以降の説明を続ける。
S703(第2の選択手順)では、S702で取り出されたエレメンタリストリームが現在視聴されているかを判断する。即ち、ワンタッチ録画制御部504は、視聴構成保持部1031に記憶されている現在の視聴状態2a05の情報を参照することで、S702で取り出されたエレメンタリストリームが現在視聴されているか判断する。ここで、現在視聴されていると判断した場合は、S704に進み、現在視聴されていないと判断した場合はS705に進み、S701に戻る。この例では、データ放送2b12は現在視聴されているエレメンタリストリームであると判断され、S704に進む。即ち、ワンタッチ録画制御部504は、視聴構成保持部1031を参照することにより、エレメンタリストリーム(コンテンツデータ)が再生部104に出力中のエレメンタリストリームであるか判断している。
S704において、ワンタッチ録画制御部504は、S702で選択されたエレメンタリストリームを、記録対象エレメンタリストリームとして登録する。この例では、データ放送2b12が録画対象エレメンタリストリームとして登録される。尚、本実施形態では、データ放送2b12と同様に、映像1と主音声がS704において記録対象エレメンタリストリームとして登録される。即ち、ワンタッチ録画制御部504は、ブレンド部1032によって再生部104へ出力中のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を記録すべき対象として選択する。
S706において、ワンタッチ録画制御部504は、これまでに記録対象として登録されたエレメンタリストリームの不図示の記録部への記録を開始する。図2の(b)視聴構成Bの例では、計7本のエレメンタリストリームの内、映像1、主音声、データ放送の3本が現在視聴されているエレメンタリストリームであると判断されたため、これらのエレメンタリストリームの記録が開始される。尚、この記録の実行に際しては、例えば記録メディアの種類や記録フォーマットの種類などの組み合わせにより種々の構成が考えられる。また、上述のように、ワンタッチ録画制御部504は、いったん番組に多重されているすべてのエレメンタリストリームを記録し、そこから、視聴されていないエレメンタリストリームのデータを削除するようにしても良い。即ち、ワンタッチ録画制御部504は、S704における選択に基づいて、コンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を記録部に記録する。
このようにすることで、例えば、マルチビュー放送のように複数の映像が含まれる番組に対してワンタッチ録画を実行する場合に、必要な記憶領域を削減することができる。
以上説明したように、本発明によれば、実際に視聴しているストリームデータの情報を用いて付加的命令に対して行う処理の対象とするストリームデータを限定している。このようにすることにより、複数のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)が多重化された番組に対する付加的命令に基づく処理を、効率良く行うことができる。例えば、付加的命令が検索キーワードの抽出の場合、不要なキーワードの抽出や、処理量の増大を防ぐことが可能となる。また、ユーザからの付加的命令がワンタッチ録画操作の場合には、視聴構成に合わせて記録対象とするエレメンタリストリームを限定することにより、記録に必要な記憶領域を削減できる。
(実施形態2)
以下、本発明の第2の実施形態について、第1の実施形態との差異を中心に説明する。
本実施形態では、ユーザ操作入力部102が、S304でユーザ操作の入力を受け付ける際に、視聴構成保持部1031に記憶されている視聴構成を利用するか否かの情報を合わせて受け付ける。受け付けた視聴構成を利用するか否かの情報は、ユーザ命令実行部1033の各制御部503〜506に伝達され、それぞれの制御実行時に用いられる。
本実施形態における動作について、付加的命令がワンタッチ録画の実行命令であった場合を例にとって、図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態において、ユーザ命令実行部1033内のワンタッチ録画制御部504で実行されるワンタッチ録画の開始処理の詳細を示すフローチャートである。尚、本実施形態のデジタルテレビ100は、ストリーム制御部103、即ち、視聴構成保持部1031、ユーザ命令実行部1033、ブレンド部1032の各部の動作を、デジタルテレビ100に記憶されるソフトウェアによって行う。即ち、デジタルテレビ100の各制御を行うCPUが、ROM等に記憶される制御プログラムを読み出し、処理を実行する。ただし、これらの処理を専用のハードウェアによって行うようにしても良い。
同図において、S801、及びS806は、S801〜S806までの処理を、番組に含まれるエレメンタリストリームの数だけくり返すことを示している。
S802では、視聴構成保持部1031に記憶されている視聴構成より、新たなエレメンタリストリームを1本取り出す。
S803では、ワンタッチ録画制御部504は、本処理の実行に視聴構成を利用するか判断する。即ち、ワンタッチ録画制御部504は、ワンタッチ録画の実行命令と共に受けた視聴構成を利用するか否かの情報に基づいて、本処理の実行に視聴構成を利用するか判断する。図7と図8の比較から明らかなように、このS803が付け加えられている点で、第2の実施形態は、第1の実施形態と異なっている。ここで、視聴構成を利用すると判断した場合は、S804に進み、視聴構成を利用しないと判断された場合にはS805に進む。このようにすることで、ユーザからの付加的命令と共に視聴構成を利用しないという情報を受け付けた場合には、番組に多重されるすべてのエレメンタリストリームを制御対象とすることができる。
S804では、ワンタッチ録画制御部504は、S802で取り出されたエレメンタリストリームが現在視聴されているか判断する。ここで、もし現在視聴されていると判断された場合には、S805に進み、現在視聴されていないと判断された場合にはS806に進み、S801に戻る。
S805では、ワンタッチ録画制御部504は、S802で選択されたエレメンタリストリームを、記録対象エレメンタリストリームとして登録する。
S807において、ワンタッチ録画制御部504は、これまでに記録対象として登録されたエレメンタリストリームの記録部への記録を開始する。記録部は、ワンタッチ録画制御部504による選択(S805)に基づいて、コンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を記録する。
以上のように、本実施形態によれば、付加的命令の入力と共に視聴構成を利用しないという情報を受け付けた場合には、すべてのエレメンタリストリームを制御対象とする処理が実現可能となる。この処理フローは、ユーザ命令実行部1033の各制御部503〜506で共通に利用可能であり、例えば検索キーワード抽出など他の制御を実行する場合にも利用できる。
また、例えば、実施形態1と実施形態2の双方を同一のデジタルテレビ100で実現し、動作モードを切り替えるなどして動作させることも可能である。
(実施形態3)
以下、本発明の第3の実施形態について第1の実施形態との差異を中心に説明する。本実施形態の視聴構成保持部1031は、過去に視聴したストリームデータの情報を含めた履歴付き視聴状態を記憶する。この履歴付き視聴状態は、付加的命令に対する各制御実行時に、該当するエレメンタリストリームを制御対象にするか否かの判断に用いる。即ち、視聴構成保持部1031は、ブレンド部1032によってこれまでに出力されたコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)の識別情報(PID)と、特性情報(履歴付き視聴状態)を対応付けて記憶する。尚、上述のように、エレメンタリストリームの識別情報は、PIDに限らず、コンポーネントタグや、デジタルテレビ100が独自に割り付ける識別情報であっても良い。
次に、本実施形態におけるデジタルテレビ100の動作について、図9、図10を用いて説明する。
図9は、視聴構成保持部1031が記憶する視聴構成の情報の一例である。
同図において、列901は履歴付き視聴状態を表している。本実施形態では、現在視聴されているエレメンタリストリームは「1」(再生あり)、視聴されていないエレメンタリストリームについては最後に視聴された時点からの時間経過に応じて負の値が割り付けられている。特に、現在視聴されていないエレメンタリストリームについては、一定時間ごとに割り付けられた値がデクリメントされるように処理がなされ、その結果、時間経過が大きいエレメンタリストリームほど小さな値が割り付けられている。この例では、行902、905および908は現在視聴されているエレメンタリストリーム、行904は、現在は視聴されていないが、直前まで視聴されていたエレメンタリストリームを表している。また、本実施形態における行903、906、及び907の「−20」は、最後に視聴されてから、所定時間以上経過したエレメンタリストリームであることを表わしている。例えば、視聴終了から24時間ごとに履歴付き視聴状態をデクリメントする形態では、視聴終了から1日経つと履歴付き視聴状態は「0」になる。そして、21日経つと履歴付き視聴状態は、「−20」になる。履歴付き視聴状態の下限値は「−20」とする。視聴が開始されると、視聴開始前の値にかかわらず、履歴付き視聴状態は「1」になる。このように、履歴付き視聴状態の情報は、ブレンド部1032による出力が行われていたときからの時間経過に基づいた情報である。
次に、本実施形態における処理の詳細を、付加的命令がワンタッチ録画の実行命令であった場合を例にとって、図10を用いて説明する。図10は、ユーザ命令実行部1033内のワンタッチ録画制御部504で実行されるワンタッチ録画の開始処理の詳細を示すフローチャートである。尚、本実施形態のデジタルテレビ100は、ストリーム制御部103、即ち、視聴構成保持部1031、ユーザ命令実行部1033、ブレンド部1032の各部の動作を、デジタルテレビ100に記憶されるソフトウェアによって行う。即ち、デジタルテレビ100の各制御を行うCPUが、ROM等に記憶される制御プログラムを読み出し、処理を実行する。ただし、これらの処理を専用のハードウェアによって行うようにしても良い。
同図において、S1001、及びS1005は、S1001〜S1005までの処理を、番組に含まれるエレメンタリストリームの数だけくり返すことを示している。この例では、選択している番組に7本のエレメンタリストリームが登録されているため、くり返し数は7となる。
S1002では、視聴構成保持部1031に記憶されている視聴構成の情報より、新たなエレメンタリストリームを1本取り出す。即ち、ワンタッチ録画制御部504は、視聴構成保持部1031に記憶されているPIDの情報に基づいて、番組に多重されているエレメンタリストリームのうちの1つを取り出す。この例では、新たなエレメンタリストリームとして主音声1004が選択されたとして、以降の説明を続ける。尚、上述のように、エレメンタリストリームを識別するための情報は、PIDに限らず、例えばコンポーネントタグや、デジタルテレビ100が割り付けたIDを利用しても良い。
S1003では、S1002で取り出されたエレメンタリストリームの視聴状態が閾値(例えば、−5)以上であるか判断する。即ち、ワンタッチ録画制御部504は、視聴構成保持部1031を参照し、S1002で取り出したエレメンタリストリームの履歴付き視聴状態が閾値以上であるか判断する。もし閾値以上であると判断された場合には、S1004に進み、閾値未満と判断された場合にはS1005に進み、S1001に戻る。ここで閾値は、例えばユーザ操作入力部102からの入力により設定される。ただし、ユーザによる設定がない場合などは、予め設定されたデフォルトの閾値を用いても良い。本実施形態では、設定された閾値を「−5」としている。そして、S1002で取り出された主音声904の履歴付き視聴状態は「−1」であるため、S1004に進む。
S1004において、ユーザ命令実行部1033は、S1002で選択されたエレメンタリストリームを、記録対象エレメンタリストリームとして登録する。ここでは、主音声1004が記録対象エレメンタリストリームとして登録される。即ち、ユーザ命令実行部1033は、視聴構成保持部1031に記憶された識別情報(PID)と特性情報(履歴付き視聴状態)に基づいて、記録すべき対象となるコンテンツ(エレメンタリストリーム)を選択する。このようにすることで、過去に視聴されたエレメンタリストリームを記録すべき対象として選択することができ、ユーザにとって必要なデータの記録漏れを防ぐことができる。
尚、本実施形態の視聴構成保持部1031は、履歴付き視聴状態として、各エレメンタリストリームにおいて最後に視聴していたときから一定時間ごとにデクリメントした値を記憶している。そして、ユーザ命令実行部1033は、付加的命令の受け付け時に指定された閾値に基づいて、記録すべき対象として選択するエレメンタリストリームを選択している。しかし、その以外の形態をとることも可能である。例えば、ユーザが予め過去の視聴状態を保持する期間を設定し、視聴構成保持部1031は、ユーザによって設定された期間を超えたエレメンタリストリームの視聴状態の値を「0」(再生なし)にする。そして、ユーザ命令実行部1033は、視聴構成保持部1031に記憶されているエレメンタリストリームのうち、履歴付き視聴状態が「0」(再生なし)ではないストリームを記録すべき対象として選択する。例えば、ユーザによって過去の視聴状態を付加的命令に対する処理に反映する期間を1ヶ月と設定された場合、現在視聴されているストリーム、及び過去1ヶ月以内に視聴されたストリームの視聴状態を「1」(再生あり)とする。そして、過去1ヶ月以上視聴されていないストリームの視聴状態を「0」(再生なし)とする。このようにすることで、付加的命令におけるユーザの手間を少なくすることができる。
また、その他の例として、現在視聴されているストリームの視聴状態を「1」(再生あり)、過去1ヶ月以上視聴されていないストリームの視聴状態を「0」(再生なし)とする。そしてさらに、過去1ヶ月以内に視聴されたストリームの視聴状態を、最後の視聴の期間に応じて設定することもできる。そして、ユーザは、例えば、過去1週間に視聴したストリームに対する付加的命令を指示することができる。このようにすることで、1ヶ月以上視聴されていないストリームの視聴状態の情報の管理を効率良く行うことができる。
S1006において、ユーザ命令実行部1033は、これまでに記録対象として登録されたエレメンタリストリームの記録部への記録を開始する。本実施形態では、7本のエレメンタリストリームの内、映像1、主音声、副音声、データ放送の4本が閾値以上の値を持つエレメンタリストリームであると判断され、これらのエレメンタリストリームの記録が開始される。
以上のように、本実施形態によれば、現在の視聴構成と共に履歴付き視聴状態を設定し、これを用いて制御対象となるエレメンタリストリームを選択している。このようにすることで、過去に視聴されたエレメンタリストリームを記録すべき対象として選択することができ、ユーザにとって必要なデータの記録漏れを防ぐことができる。
つまり、例えば、ワンタッチ録画の実行において、現在視聴しているエレメンタリストリームだけでなく、過去に視聴した、即ち今後視聴する可能性が比較的高いエレメンタリストリームを記録すべき対象として選択することができる。
尚、本実施形態において、視聴構成保持部1031は、番組に多重化されているすべてのエレメンタリストリームの識別情報と視聴状態を記憶したが、これまでに視聴されていないエレメンタリストリームの情報は、記憶させないようにしても良い。さらに、あるエレメンタリストリームが最後に視聴されてからの経過時間が、一定の閾値を超えた場合、視聴構成保持部1031から、当該エレメンタリストリームの情報を消去するようにしても良い。即ち、視聴構成保持部1031は、ブレンド部1032によってこれまでに出力されたコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)の識別情報(PID)と識別情報の特性情報(履歴付き視聴状態)を対応付けて記憶する。そして、特性情報に基づいて、記憶されるコンテンツデータの識別情報を消去する。このように、視聴されていない識別情報を視聴構成保持部1031から消去することで、付加的命令に対する繰り返し処理の回数を少なくすることができる。
本実施形態の処理は、ユーザ命令実行部1033の各制御部503〜506でも行うことが可能であり、例えば検索キーワード抽出など他の制御を実行する場合にも利用可能である。そして、例えば、本実施形態のような手順で検索キーワードの抽出を行うようにすることで、現在視聴しているエレメンタリストリームだけでなく、今後視聴する可能性が比較的高いエレメンタリストリームを記録すべき対象として選択することができる。
また、例えば、実施形態1から実施形態3を同一のデジタルテレビ100で実現し、動作モードを切り替えるなどして動作させることも可能である。
また、本実施形態のユーザ命令実行部1033は、視聴状態に応じて、ある番組に関するすべてのエレメンタリストリームから記録すべきエレメンタリストリームを選択していた。しかし、特定のエレメンタリストリーム(例えば、データ放送)に対しては、視聴状態に関わらず、記録すべき対象として選択しないようにすることができる。このようにすることで、視聴はしていても、記録したくないエレメンタリストリームの記録を行わないようにすることができる。
また、ユーザ命令実行部1033は、ユーザからの付加的命令に基づき、記録すべき対象となるエレメンタリストリームを再生部104に表示させ、例えばユーザが決定ボタンを押下することにより、付加的命令を実行するようにすることができる。このようにすることで、ユーザは、記録対象となるコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)を確認することができる。
また、本実施形態では、複数のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)から記録すべき対象を選択する選択装置の例としてデジタルテレビ100を挙げたが、これに限るものではない。即ち、本発明は、デジタルテレビ以外に、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ノートブックPC、パームトップPC、コンピュータを内蔵した各種家電製品、ゲーム機、携帯電話などのうち、記録すべき対象となるコンテンツデータの選択を行える装置、もしくは、これらの組合せによっても実施可能である。
ここで、本発明をDVDレコーダで実施する場合を例に挙げて説明する。この場合、例えば、図1における視聴構成保持部1031、ユーザ命令実行部1033がDVDレコーダの構成となり、再生部104、及びブレンド部1032が再生装置としてのデジタルテレビの構成となる。尚、受信分離部101は、どちらにも備わっているものとする。
このとき、上述の選択操作(ブレンド部1032から再生部104へ出力するストリームを選択(変更)する操作)は、デジタルテレビに対して行われる。そして、選択操作を受けたデジタルテレビの選択部(不図示)は、ブレンド部1032に対し、再生部104に出力するエレメンタリストリームのPIDを指示すると共に、選択(変更)された視聴構成を、DVDレコーダに対して通知する。指示を受けたブレンド部1032は、映像・音声出力を変更し、再生部104に新たな映像・音声を出力する。また、DVDレコーダの視聴構成保持部1031は、通知された視聴構成を保持する。即ち、デジタルテレビの選択部は、複数のコンテンツデータ(エレメンタリストリーム)のうち、出力すべきコンテンツデータを選択する。また、デジタルテレビのブレンド部1032は、選択されたコンテンツデータを再生部104に出力する。
一方、ユーザ操作入力部102からの付加的命令の入力は、DVDレコーダに対して行われる。付加的命令を受信したDVDレコーダのユーザ命令実行部1033は、視聴構成保持部1031に保持された視聴構成に基づいて、記録すべき対象となるエレメンタリストリームを選択する。即ち、DVDレコーダのユーザ命令実行部1033は、ブレンド部1032によって出力中のコンテンツデータを、記録すべき対象として選択する。
(実施形態4)
本発明の目的は、次の形態によっても達成される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する形態である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、本発明は、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現される形態には限られない。すなわち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOperating System(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、本発明には、以下の形態も含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される形態である。