JP2009201455A - 飲料の着色方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鮮やかな赤乃至紫赤色に着色され、調製時及び保存時における耐光性、耐熱性や安定性、及びフレーバーリリースや風味にも優れた飲料を提供する。
【解決手段】Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体を、pH1.0〜6.5の酸性条件下で水又は含水アルコールで抽出後、吸着処理、イオン交換処理、酸処理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を行って得られる色素を用いて飲料を着色する。
【選択図】なし

Description

本発明は、鮮やかな赤乃至紫赤色に着色可能な飲料の着色方法に関する。詳細には、耐光性及び耐熱性に優れると共に、経時変化によるオリの発生も抑制され、更には飲料自体の風味にも影響を与えることのない飲料の着色方法に関する。
従来、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、カルモイシン(アゾルビン)、シトラスレッドNo.2 New Red等の各種合成着色料は耐光性に優れ、また鮮やかな色に食品を着色できることから、各種食品の着色料として使用されてきたが、近年の天然嗜好によりこれら合成着色料は敬遠されがちである。天然色素を用いた飲料の赤色乃至紫赤色への着色方法としては、赤キャベツ色素(特許文献1)や、コチニール色素、ラック色素等のキノン系色素、ブドウ果汁、ブドウ果皮色素、紫トウモロコシ色素、ベリー類色素、クチナシ赤色素及び紅麹色素等が知られている。しかし、赤キャベツ色素を用いた場合は、色素特有の臭いが飲料の風味に影響を与える、コチニール色素等のキノン系色素はpHが5以下の場合黄色から橙色となり所望の赤乃至紫赤色に着色できず、紅麹色素は耐光性が、ビートレッドは耐熱性が劣り色素の退色が著しく、クチナシ赤色素は紫がかった暗い色素であり鮮明な赤乃至紫赤色に着色することが困難であった。また、ブドウ果汁、ブドウ果皮色素や紫トウモロコシ色素あるいはベリー類色素を用いた場合であっても、目的とする鮮やかな赤乃至紫赤色に着色できない、耐光性に著しく劣る等の問題があり、天然色素全般として、保存条件や飲料の成分によっては経時的に飲料が濁る、オリが発生するなど飲料の着色には未だ改良の余地があった。また、合成着色料は成分含量が高く、食品への添加量が少ないことから食材の風味にほとんど影響を与えていなかった。しかし、上記の天然系着色料はその素材の持つ臭いや味といった着色以外の効果が食材の風味に影響するといった欠点があった。
特公昭63−32427号公報
鮮やかな赤乃至紫赤色に着色可能であり、耐光性及び耐熱性に優れると共に、経時変化によるオリの発生も抑制され、更には飲料本来の風味にも影響を与えることのない飲料の着色方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記問題点に鑑みて鋭意研究を行った結果、Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体を、pH1.0〜6.5の酸性条件下で水又は含水アルコールで抽出後、吸着処理、イオン交換処理、酸処理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を行って得られる色素を用いることにより、飲料本来の風味にも影響を与えることなく鮮やかな赤乃至紫赤色に着色可能であり、かかる方法で着色された飲料は耐光性を有し、更には保存中の濁りやオリが顕著に抑制された飲料となることを見出して本発明を完成した。
本発明は、以下の態様を有する飲料の着色方法に関する;
項1.Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体を、pH1.0〜6.5の酸性条件下で水又は含水アルコールで抽出後、吸着処理、イオン交換処理、酸処理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を行って得られる色素を用いることを特徴とする、飲料の着色方法。
色素が有する臭いが飲料にも影響を与えることなく飲料本来の風味を楽しむことができ、耐光性や経時安定性に優れ、鮮やかな赤乃至紫赤色に着色された飲料を提供できる。
本発明は、Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体をpH1.0〜6.5の酸性条件下で、水又は含水アルコールで抽出後、吸着処理、イオン交換処理、酸処理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を行って得られる色素を用いることを特徴とする。
本発明のConvolvulaceae科Ipomoea属の植物体としては、Ipomoea Batatas、Ipomoea nil、Ipomoea congesta、Ipomoea alba等を挙げることができ、好ましくはIpomoea Batatasである。かかる植物体の抽出液は、Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体中、赤乃至紫赤色を呈する部位、例えば葉や茎、又は塊根をpH1.0〜6.5、好ましくはpH2〜4の酸性条件下で、水又は含水アルコールで抽出することにより得られる。
上記植物体抽出時の酸性条件へのpH調整は、通常酸味料が用いられる。制限はされないが、かかる酸味料としては、具体的にはクエン酸、乳酸、酢酸、氷酢酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、フィチン酸、グルコン酸、コハク酸、アスコルビン酸、アジピン酸、イタコン酸、グルコノデルタラクトン等の有機酸またはその塩(例えばクエン酸ナトリウム、フマル酸一ナトリウム);リン酸及び二酸化炭素(炭酸ガス)、硫酸、塩酸等の無機酸を例示することができ、好ましくは、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の食品添加物で認められているものを好適に使用できる。抽出に用いる水又は含水アルコールとしては、水や、糖類、メタノール、エタノールなどの低級アルコール;多価アルコールなどの水と均一に混合可能な溶剤をいう。好ましい抽出液としてはエタノールを例示できる。含水アルコールを用いる場合は、例えばアルコール量が40容量%以下、好ましくは約25容量%以下の含水アルコールを好適に使用できる。
抽出方法としては、Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体の抽出部位を洗浄後そのまま、若しくは適当な大きさに裁断、もしくはペースト状に摩砕後、酸性に調整した抽出液に投入し、例えば4〜12時間若しくは一晩、植物を冷浸又は温浸によって浸漬する方法を挙げることができる。得られた抽出液は、必要に応じて濾過、共沈または遠心分離によって固形物を除去した後、そのまま若しくは濃縮することができる。
本発明では、かくして得られた抽出液を更に、吸着処理、イオン交換処理、酸処理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を行うことを特徴とする。
吸着処理は、常法に従って行うことができ、例えば活性炭、シリカゲルまたは多孔質セラミックなどによる吸着処理;スチレン系のデュオライトS−861(商標Duolite,U.S.A.ダイヤモンド・シャムロック社製、以下同じ)、デュオライトS−862、デュオライトS−863又はデュオライトS−866;芳香族系のセパビーズSP70(商標、三菱化学(株)製、以下同じ)、セパビーズSP700、セパビーズSP825;ダイヤイオンHP10(商標、三菱化学(株)製、以下同じ)、ダイヤイオンHP20、ダイヤイオンHP21、ダイヤイオンHP40、及びダイヤイオンHP50;あるいはアンバーライトXAD−4(商標、オルガノ製、以下同じ)、アンバーライトXAD−7、アンバーライトXAD−2000などの合成吸着樹脂を用いた吸着処理を挙げることができる。その後、Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物色素抽出液が付されて色素成分を吸着した樹脂担体を、例えば含水アルコールなどの適当な溶媒で洗浄することによって、回収取得することができる。含水アルコールとしては、通常1〜20容量%程度のエタノールを含有する水を好適に例示することができる。
イオン交換処理は、特に制限されず慣用のイオン交換樹脂(陽イオン交換樹脂または陰イオン交換樹脂)を用いて常法に従って行うことができる。例えば陽イオン交換樹脂としては、制限されないがダイヤイオンSK1B(商標、三菱化学(株)製、以下同じ)、ダイヤイオンSK102、ダイヤイオンSK116、ダイヤイオンPK208、ダイヤイオンWK10、ダイヤイオンWK20などが、また陰イオン交換樹脂としては、制限されないがダイヤイオンSA10A(商標、三菱化学(株)製、以下同じ)、ダイヤイオンSA12A、ダイヤイオンSA20A、ダイヤイオンPA306、ダイヤイオンWA10、ダイヤイオンWA20などが例示される。
酸処理は、Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体をpH1.0〜6.5の酸性条件下で、水又は含水アルコールで抽出して得られた抽出液、若しくは上記の各種処理(吸着処理、イオン交換処理、抽出処理または膜分離処理等)が施された処理液をpH1〜4、好ましくはpH1〜3の酸性条件下に曝すことによって実施できる。酸処理は、具体的には上記処理液に酸を添加配合することによって簡便に行うことができる。かかる酸としては、上述の酸を使用することができる。
酸処理を行う温度条件は特に制限されず、通常5〜100℃の範囲から適宜選択使用することができる。例えば20〜100℃や40〜100℃の範囲を例示することができる。酸処理時間も特に制限されず、通常1〜300分の範囲から適宜選択することができる。一般に高温下での酸処理であればより短い処理時間で十分であり、よって例えば40〜100℃での酸処理の場合は5〜60分の範囲から処理時間を採択することができる。なおこの時、処理液は撹拌してもしなくても特に制限されない。
本発明でいう膜分離処理とは、膜による濾過方法を広く意味するものであり、例えばメンブレンフィルター(MF)膜、限外濾過(UF)膜、逆浸透膜(NF)および電気透析膜などの機能性高分子膜を用いた濾過処理を挙げることができる。また膜分離処理としてはこれらの膜を利用した限外濾過法や逆浸透膜法などのほか、イオン選別膜による濃度勾配を利用した透析法、隔膜としてイオン交換膜を使用し電圧を印加する電気透析法などが知られている。工業的には逆浸透膜法による膜分離法が好ましい。かかる膜分離法に用いられる膜材料としては、天然、合成、半合成の別を問わず、例えばセルロース、セルロース・ジ−アセテート若しくはトリ−アセテート、ポリアミド、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアクリロニトリルなどを挙げることができる。
本発明で用いる膜分離処理には、分画分子量が例えば10〜10の範囲にある膜を用いて高分子化合物を分離除去する処理方法と、分画分子量が約2,000〜4,000程度、好ましくは3,000程度の膜を用いて低分子化合物を分離除去する処理方法が含まれる。前者の方法として具体的にはNTU−3150膜、NTU−3250膜、NTU−3550膜、NTU−3800 UF膜(以上、日東電工製);Cefilt−UF(日本ガイシ製);AHP−2013膜、AHP−3013膜、AHP−1010膜(以上、旭化成製);等を利用した限外濾過(UF)膜処理を挙げることができ、また後者の方法として具体的にはNTR−7250膜、NTR−7410膜、NTR−7430膜、NTR−7450膜(以上、日東電工製);AIP−3013膜、ACP−3013膜、ACP−2013膜、AIP−2013膜、AIO−1010膜(以上、旭化成製)などの膜を利用した逆浸透膜(分画分子量3,000程度)処理を挙げることができる。
これらの各種処理は、1種単独で行っても、また2種以上を任意に組み合わせて行ってもよく、また同一処理を、同一もしくは異なる条件で、繰り返し実施してもよい。
好ましい処理方法は、特に制限されないが、Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物色素抽出液の吸着処理液を脱蛋白処理し、ついでこの脱蛋白処理した処理色素液について膜分離処理を行う方法である。
脱蛋白処理は、前述した抽出処理、イオン交換処理または限外濾過膜等を利用した膜分離処理によって実効的に行うことができる。なお、この場合、膜分離処理は、高分子化合物の分離除去に使用される分画分子量約10〜10の範囲にある膜を用いた処理を好適に採用することができる。ただし、脱蛋白処理は、これらの方法に限定されることなく、ゲルろ過処理などの常法の脱蛋白処理に従って行うこともできる。
必要に応じて上記脱蛋白処理後に更に吸着処理を行うこともできる。好ましい処理方法としては、脱蛋白処理した処理色素液を、必要に応じて吸着処理し、次いで酸処理し、斯くして得られる処理色素液に対して膜分離処理を行う方法を挙げることができる。なお、ここで膜分離処理は、好ましくは逆浸透膜処理または限外濾過膜処理であり、より好ましくは逆浸透膜処理である。また、当該膜分離処理は、分画分子量が2,000〜4,000、好ましくは3,000付近である膜を用いて行うことが好ましい。
本発明では、かくして得られた色素を用いることを特徴とする飲料の着色方法に関する。かかる色素は、植物由来の異臭あるいは悪臭の原因となる香気成分が効果的に除去されており、該色素を用いることにより飲料本来の風味に影響を与えることもなく、フレーバーリリースに優れた飲料として、鮮やかな赤乃至紫赤色に飲料を着色することができる。
このとき、本発明で得られた色素は、上記形状のごとく液状品でも、また、デキストリン、乳糖等の賦形剤を添加し噴霧乾燥して粉末化した形状でも、乳化剤、例えばグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアガム等を使用した乳化あるいは二重乳化の形状でもよい。このようにして得られた本発明の色素製剤を飲料に対して添加して使用する。
本発明では、係る方法を用いて得られた色素を用いて飲料を着色することを特徴とする。本発明でいう飲料とは、例えば、スポーツドリンク等の清涼飲料水、果実果汁や野菜果汁等を含む果実飲料又は野菜ジュース、コーラやジンジャエール又はサイダー等の炭酸飲料、コーヒー、紅茶や緑茶等の茶系飲料、ココアや乳酸菌飲料等の乳飲料などの飲料等を包含する。飲料のpHは1.5〜6.8、好ましくはpH2〜4の範囲である酸性飲料を挙げることができる。本発明にかかるConvolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体を、pH1.0〜6.5の酸性条件下で水又は含水アルコールで抽出後、吸着処理、イオン交換処理、酸処理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を行って得られる色素を用いることにより、上記酸性飲料においても鮮やかな赤乃至紫赤色に飲料を着色し、その色素の安定化を図ることが可能となり、保存中における濁りやオリが顕著に抑制された飲料を提供可能となった。更に固形分が少ない飲料をはじめとした各種飲料は、色素特有の臭気が飲料自体の風味やフレーバーリリースに与える影響は大きい。しかし、本発明にかかる色素は、色素自体の臭気も少なく、更に加熱殺菌等の飲料調製や保存時に生じる臭い戻りもなく、飲料本来の風味やフレーバーリリースが良好に楽しめる飲料を提供できる。
以下、これら飲料の着色方法について説明する。
糖類、果汁、酸類等を主原料とし、これに安定剤、香料等を加え飲料を調製する。この飲料に本発明にかかる色素を添加混合した後、殺菌、冷却後容器に充填することにより、鮮やかな赤乃至紫赤色に着色された飲料を提供できる。
上記製法中、飲料は飲料の形態に応じて、通常93℃達温でのホットパック充填や130℃2秒のプレート殺菌、UHT殺菌あるいは例えばF値25のレトルト殺菌などの加熱殺滅菌工程をとることを特徴とするが、本発明にかかる色素は、上記殺菌条件においても非常に安定であり、耐熱性を有することを特徴の一つとする合成着色料と遜色ない耐熱性を有する。一方、従来の天然色素はかかる殺菌条件において数%程度の退色が認められる。
飲料に対するConvolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体から得られる色素の配合割合は、飲料に所望の色を付与できる量であればよく、特に制限されない。一例としてあげれば、飲料100質量%に対する本発明の色素(E10% 1cm =160)の配合割合として0.0005〜1.0質量%、好ましくは0.001〜0.5質量%を挙げることができる。
なお、本発明の色素において「E10% 1cm =160」とは、飲料に配合する本発明の色素濃度(色価)を意味するものであって、具体的には、本発明の色素の10wt/v%溶液の可視部での極大吸収波長における吸光度を液層幅1cmで測定した場合、160であることを意味する。
以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
実施例1 アセロラドリンクの調製
硫酸によりpH2に調整した酸性水20LにIpomoea Batatasの塊根の磨砕品10kgを投入し、室温下に一夜放置して、色素を抽出した。得られた色素抽出液に、濾過助剤と珪藻土を配合して吸引濾過し、濾液としてIpomoea Batatas植物色素抽出液約25Lを得た。この抽出液を合成吸着樹脂アンバーライトXAD−7(樹脂量3L、SV=1、オルガノ製)に吸着させてから、水洗したのち、60%エタノール水溶液を用いてその吸着している色素を溶出した(10L)。溶出液のうち8Lを、限外濾過膜(AHP−2013膜(商標):旭化成製、分画分子量50,000)を用いて3.5kg/cm,20℃で処理した(膜分離処理)。次いで、得られた処理液を、硫酸を用いてpH2.0に調整し、これを40〜80℃の温度条件下で30分間撹拌をした(酸処理)。つづいて、当該酸処理液に、水5Lを加えて逆浸透膜処理(NTR−7250膜(商標):日東電工製、分画分子量約3,000程度)を行い、膜処理液1Lを得た(膜分離処理)。この際、Ipomoea Batatasの香気成分および夾雑物は濾液として透過除去され、精製脱臭された色素成分が残液として濃縮された。次いでこの残液を減圧下で濃縮して、色価E10% 1cm=300の有意に脱臭精製された濃縮液120gを得た。この濃縮液120gに水60gとエタノール45gを加えて色価E10% 1cm=160のIpomoea Batatas(A)色素製剤225gを調製した。この製剤は全く無臭であった。かくして得られたIpomoea Batatas色素(A)製剤を下記表1の処方に従って添加混合後、アセロラ飲料を調製した。
Figure 2009201455
比較例としてIpomoea Batatas(A)色素製剤の代わりに、以下の製法で調製されたIpomoea Batatas(B)色素製剤(比較例1)、赤キャベツ色素製剤(比較例2)、ブドウ果汁色素製剤(比較例3)および、紫トウモロコシ色素製剤(比較例4)を、各々個々に、ほぼ同一の濃度感に合わせて飲料を調整し、これらのアセロラ飲料について評価した。評価結果を表2に示す。
比較例1 Ipomoea Batatas(B)色素製剤の調製
硫酸によりpH2に調整した酸性水20LにIpomoea Batatasの塊根の磨砕品10kgを投入し、室温下に一夜放置して、色素を抽出した。得られた色素抽出液に、濾過助剤と珪藻土を配合して吸引濾過し、濾液としてIpomoea Batatas植物色素抽出液約25Lを得た。次いでこの液を減圧濃縮して色価E10% 1cm=300の色素液160gを得た。この濃縮液160gに水80gとエタノール60gを加えて色価E10% 1cm=160のIpomoea Batatas(B)色素製剤300gを調製した。
Figure 2009201455
表2の評価は以下基準に従って行った。
色相:着色したアセロラ飲料の色相を肉眼で観察した。
(耐光性):蛍光灯(3000lux)下で3日間照射した後、肉眼比較により色素の残存率(%)を求めた。
(耐熱性):35℃の恒温器で7日間保存した後、肉眼比較により色素の残存率(%)を求めた。
(濁り、オリ):25℃で7日間保存後の飲料中、濁り又はオリが生じているものを、濁り又はオリが多い順に+++>++>+>±>−の順で表示した。
(フレーバーリリース):着色した飲料を飲んだ際のフレーバーリリースが良好なものから順に+++>++>+>±>−の5段階で評価した。
表2から明らかなように、赤キャベツ色素製剤を用いた場合は、赤紫色に飲料を着色できたものの、その鮮明さに欠け、更に赤キャベツ色素自体の臭気が飲料に影響を与えてしまっていた(比較例2)。同様にして、ブドウ果汁製剤、紫トウモロコシ色素製剤を用いた場合は、着色された飲料の色相が暗い赤色である、また鮮明さが欠けるなど、目的とする鮮明な赤乃至紫赤色に着色できず、その耐光性もIpomoea Batatas(A)色素製剤に比して劣っていた(比較例3、4)。一方、pH1.0〜6.5の酸性条件下で水又は含水アルコールで抽出されたIpomoea Batatas色素を用いた場合であっても、吸着処理、イオン交換処理、酸処理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を行わずに得られたIpomoea Batatas(B)色素製剤(比較例1)は、本発明のIpomoea Batatas(A)色素製剤に比べて色素特有の臭気が飲料に影響を与え、目的とする飲料を調製することができなかった。
一方、本発明のIpomoea Batatas(A)色素製剤を用いた場合は、目的とする鮮やかな赤乃至紫赤色にアセロラ飲料が着色され、飲料自体の風味にも影響を与えることもなく、フレーバーリリースに優れ、また保存下においても飲料に濁りやオリが生じることもなく、安定して紫赤色に着色することが可能となった。
鮮やかな赤乃至紫赤色に着色され、調製時及び保存時における耐光性、耐熱性や安定性、及びフレーバーリリースや風味にも優れた飲料を提供できる。

Claims (1)

  1. Convolvulaceae科Ipomoea属に属する植物体を、pH1.0〜6.5の酸性条件下で水又は含水アルコールで抽出後、吸着処理、イオン交換処理、酸処理及び膜分離処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を行って得られる色素を用いることを特徴とする、飲料の着色方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105293840A (zh) * 2015-11-30 2016-02-03 青岛鹏远康华天然产物有限公司 紫薯粉生产中有色污水的处理工艺

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