JP2009209799A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プランジャバレル8内の空間に設けられた燃料圧室31と、前記プランジャバレル8に設けられたメインポート14と、前記メインポート14と連通する燃料ギャラリ47と、前記燃料ギャラリ47と連通するサブポート36と、燃料の噴射タイミングを変化させるCSD30を備えた燃料噴射ポンプ1において、前記プランジャ7にメインポート14と燃料圧室31とを連通するためのメインリード16と、サブポート36と燃料圧室31とを連通するためのサブリード56とを設け、前記メインポート14とメインリード16とが連通して高圧燃料を燃料ギャラリ47へスピルした直後に、サブポート36とサブリード56とが連通して高圧燃料を燃料ギャラリ47へスピルするように構成した。
【選択図】図4
Description
また、この燃料噴射ポンプにおいては、前記プランジャバレルにサブポートを形成し、進角用アクチュエータを作動させて前記サブポートの開閉を行うことにより、燃料の噴射タイミングを変化させるタイマー機構として低温始動進角機構(以下、CSD(Cold Start Device)とする)を備えるものが知られており、低温始動時においては、前記サブポートを閉じることにより、噴射時期を進める制御、即ち、進角制御を行うことでエンジンの始動性を向上させている(例えば、特許文献1参照。)。
前記プランジャバレル108の内壁面にはサブポート136が開口されている。また、前記サブポート136と連通する油路138がプランジャバレル108に径方向に設けられており、該油路138はプランジャバレル108の外周面に向かって斜め上方向に穿設された連通路139に接続される。前記連通路139は前記ハイドロリックヘッド103及びピストンバレル134に設けた連通路143を介して弁室油路141に連通させており、該弁室油路141は前記ハイドロリックヘッド103及びピストンバレル134に設けた戻し油路142を介して前記燃料ギャラリ147に連通させている。
また、前記プランジャバレル8の側方にピストンバレル134が設けられており、該ピストンバレル134にはピストン135が設けられており、前記ピストン135が上下摺動することにより、前記プランジャバレル108に設けたサブポート136が開閉され、燃料がサブポート136からスピルされるように構成されている。
そして、該燃料噴射ポンプ101に、温度変化に伴って駆動するアクチュエータとしてサーモエレメント式の低温始動進角機構(以下、「CSD130」とする)を備えるものとしている。
前記CSD130は、エンジンが低温のときはピストン135によってサブポート136を閉じて、燃料がスピルしないようにし、燃料噴射開始時期を早めて進角側とする。また、前記CSD130は、エンジンが常温のときはピストン135によってサブポート136を開いて一部の燃料をスピルし、燃料噴射時期を通常の時期に戻す。
この構成によれば、エンジンが低温のときは燃料噴射時期を進角側に制御することで、失火を抑制して低温始動性を向上できるとともに、エンジンの通常運転時等、エンジン温度が一定温度以上に高くなっているときは、燃料噴射時期を遅角側に制御するために、窒素酸化物の排出量を低減できる。
そして、前記燃料ギャラリ147内へ伝わったスピル圧力は、前記サブポート136まで到達し、該サブポート136の口元においてキャビテーションを発生させてしまい、該キャビテーションにより、サブポート136の口元に壊食(エロージョン)を発生させるといった問題がある。このようなキャビテーションによるエロージョンは噴射量の減少や、噴射時期の遅れといった不具合を発生し、エンジン性能に悪影響を及ぼすことになる。
前記課題の解決方法として、従来、図11に示すように、サブポート136と連結する油路138に鋼球150を用いたプロテクタを設け、ハイドロリックヘッド103側のキャビテーションによるエロージョンを防止する構成が知られている。しかし、前記鋼球150を用いたプロテクタを設けるために前記油路138に加工を行う必要があり、コストもかかっていた。
また、従来のような鋼球によるプロテクタを設ける必要がなくなるため、低コストでキャビテーションによるエロージョンを防止することができる。
また、タイマー機構作用時の、サブポート及びタイマー機構を構成するピストンバレルの圧力上昇を防止することができるため、サブポート及びタイマー機構の耐久性が向上し、ピストンバレルの変形を防止することができる。
また、タイマー機構作用時の、サブポート及びタイマー機構を構成するピストンバレルの圧力上昇を防止することができるため、サブポート及びタイマー機構の耐久性が向上し、ピストンバレルの変形を防止することができる。
図1は本発明の一実施例に係る燃料噴射ポンプの全体的な構成を示した側面断面図、図2はCSDの側面一部断面図、図3はプランジャの斜視図、図4はプランジャの側面展開図、図5は噴射圧力とサブポート内の圧力の時間変化を表したグラフ図、図6は(a)プランジャの正面斜視図、(b)プランジャの背面斜視図、図7はプランジャにおけるメインリード及びサブリードの位置を表した平面概略図、図8はプランジャの正面斜視図、図9はプランジャにおけるメインリード及びサブリードの位置を表した平面概略図、図10は第三実施例にかかるプランジャの側面展開図、図11は従来技術にかかるCSDの側面一部断面図である。なお、本発明では図1の左右方向を燃料噴射ポンプ1の前後方向とし、図1の紙面上下方向を燃料噴射ポンプ1の上下方向とする。
また、プランジャ7上方のプランジャバレル8内の空間には、燃料ギャラリ47(図2参照)より流入される燃料をプランジャ7により圧縮する燃料圧室31が形成されている。
この場合、カムシャフト5と連動して回転する分配軸9により、燃料は複数のデリベリバルブ18へ分配されて圧送される。
該CSD30は燃料噴射ポンプ1の上側部に配設されており、前記プランジャバレル8の側方にピストンバレル34が設けられており、該ピストンバレル34には、ピストン35が上下摺動可能かつ油密的に嵌合されている。前記ピストン35は、上部を大径のピストン本体35aで構成しており、前記ピストン本体35aの中心部より下方に突設した弁室油路調節部材35bが前記ピストン本体35aの上下摺動に連動して弁室油路41内を上下摺動する構成としている。このように構成したCSD30は、ピストン35を上下摺動させることで、プランジャバレル8に設けたサブポート36を開閉し、低温時の噴射タイミングを進角させるものとしている。
上方に突出するピストンロッド37はピストン35の上部に当接されており、温度に応じて膨張・収縮する前記ワックス32により、ピストン35が上下に摺動するものである。
また、CSD30のピストン35を挟んで反対側には戻しバネ48が設けられており、前記ピストン35を上方へ付勢している。但し、前記CSD30は、サーモエレメント式のCSDに限定するものではなく、温度センサーとソレノイド等のアクチュエータを用いてピストン35を上下摺動させる構成とすることもできる。
従って、前記ピストン35は、前記ワックス32の伸張力と前記戻しバネ48の反発力とがつりあう平衡位置にて静止される。
前記連通路43の一端は、前記弁室油路41の壁面に開口しており、該開口は前記ピストン35の弁室油路調節部材35bの外周面によって開閉可能とされている。
また、エンジンが常温環境下にあると、前記ワックス32は、ピストンロッド37を伸張させるので、ピストン35を下方へ摺動させ、前記弁室油路調節部材35bの外周面が前記開口を徐々に開き、前記連通路43の通路面積を徐々に増加させる。従って温度上昇に伴ってサブポート36の開度が増大して燃料のスピル量が多くなり、燃料圧送の開始タイミングが徐々に遅延されていく。
そして、エンジンの温度が一定以上に上昇すると、前記CSD30は開口を完全に開放して、サブポート36を完全に開放し、開始タイミングは所定のタイミングだけ遅延されることになる。
図4は前記メインリード16がメインポート14と連通する際のプランジャ7の側面展開図である。前記メインリード16及びサブリード56は、前記プランジャ7側面部に形成されており、メインリード16は上下溝16aと斜め溝16bとからなり、上下溝16aはプランジャ7の上面まで延設されて、燃料圧室31に連通するように構成し、斜め溝16bは上下溝16aの上下中途部から円周に沿って斜め下方へ螺旋状に延設されている。但し、斜め溝16bは上下溝16aを設ける代わりに軸心に形成した連通溝を介して燃料圧室31と連通する構成とすることも可能である。
また、サブリード56は前記斜め溝16bと略同形状に形成されて、プランジャ7の外周の前記斜め溝16bの側方に配設され、下部において前記上下溝16aの下部と連通する構成としている。
そして、プランジャ7の上昇により、メインリード16がメインポート14と連通することにより、プランジャバレル8内に設けられた燃料圧室31と燃料ギャラリ47とが連通される。また、サブリード56がサブポート36と連通することにより、燃料圧室31と前記CSD30の弁室油路41とが連通される。
図4に示すように、メインポート14はメインリード16の斜め溝16bの下部側に位置し、サブポート36はサブリード56の中途部に位置し、サプポート36の上下位置は、メインポート14の上部と略同じ高さの位置に配置され、プランジャ7が上昇して前記メインリード16がメインポート14と連通する際に、前記サブポート36は未だ前記サブリード56と連通しておらず、メインポート14がメインリード16連通して所定量プランジャ7が上昇した後にサブポート36がサブリード56と連通するように構成している。
まず、図5に示すように、プランジャ7が下死点ではメインリード16とメインポート14とが連通して燃料が燃料圧室31に流入し、噴射圧力が上昇する。また、サブポート36内の圧力は、サブリード56とサブポート36が連通しているので、燃料ギャラリ47を介して前記サブポート36に噴射圧力が伝播することにより噴射圧力と等圧になって上昇する。
プランジャ7が上昇して、メインポート14が閉じた時点(T1)から燃料圧室31内の圧力(噴射圧力)が上昇する。そして、サブリード56とサブポート36が連通しなくなる、すなわち、サブポート36が閉まる時点(T2)から更に噴射圧力の圧力上昇が大きくなる。
一方、サブポート36内の圧力は、サブポート36が閉まる時点(T2)まで、燃料ギャラリ47を介して前記サブポート36に噴射圧力が伝播することにより上昇する。そして、プランジャ7が上昇してサブポート36が閉まると、燃料は閉じ込められた状態となるので、その時点(T2)からサブポート36が開く時点(T4)までの時間で、サブポート36内の圧力は一定となる。
他方、噴射圧力は、引き続きメインポート14が閉じた状態であることから上昇しつづける。そして、噴射が完了して上死点近傍に至ると、メインポート14とメインリード16とが連通して開き(T3)、噴射圧力は急激に下降する。すなわち、メインポート14と燃料ギャラリ47が連通することにより、燃料圧室31内と燃料ギャラリ47とが連通して、該燃料圧室31内に圧送された燃料は燃料ギャラリ47内へ逆流する。
また、CSD30作用時の、サブポート36内の圧力上昇を防止することができるため、サブポート36及びCSD30の耐久性が向上し、プランジャバレル8の変形を防止することができる。
また、前記CSD30作用時の、サブポート36及びCSD30を構成するピストンバレル34の圧力上昇を防止することができるため、サブポート36及びCSD30の耐久性が向上し、ピストンバレル34の変形を防止することができる。
前記サブリード56は、プランジャ7の回動可能域であって、エンジン運転時の最小燃料噴射量でのプランジャ7の回動位置においてサブポート36と連通可能な位置から、最大燃料噴射量でのプランジャ7の回動位置においてサブポート36と連通可能な位置にわたって前記プランジャ7の外周面に設けている。即ち、エンジン運転時でのプランジャ7の回動範囲外においてサブリード56がサブポート36と連通する必要はないため、サブリード56の幅を最低限必要な幅で構成したものである。
このように構成することにより、サブリード56を小さく構成することができるため、設計自由度が増大する。
このように構成することにより、メインリード16及びサブリード56から受ける側圧によりプランジャ7の荷重バランスが崩れることなくサブリード56を設けることができるため、プランジャ7の偏心による焼き付きを防止することが可能となる。
このように構成することにより、サブリード56を設ける必要がないため、製造コストを抑制することができる。また、前記プランジャ7の使用範囲を犠牲にすることなく、サブリード56を設けた場合と同等の効果を得ることができる。
このように構成することにより、メインポート14からスピル圧力が発生した直後にサブポート36とサブリード56とが連通することととなるため、サブポート36内にキャビテーションが発生することがなくなり、サブポート36の口元におけるキャビテーションによるエロージョンを防止することができる。
また、鋼球によるプロテクタを設ける必要がなくなるため、低コストでキャビテーションによるエロージョンを防止することができる。
また、CSD30作用時の、サブポート36及びCSD30を構成するピストンバレル34の圧力上昇を防止することができるため、サブポート36及びCSD30の耐久性が向上し、ピストンバレル34の変形を防止することができる。
このように構成することにより、メインポート14からスピル圧力が発生してから最適時間後にサブポート36においてもスピル圧力が発生することとなるため、サブポート36内と燃料ギャラリ47内の圧力差がなくなって、サブポート36内にキャビテーションが発生することがなくなり、サブポート36の口元におけるキャビテーションによるエロージョンを防止することができる。
また、CSD30作用時の、サブポート36及びCSD30を構成するピストンバレル34の圧力上昇を防止することができるため、サブポート36及びCSD30の耐久性が向上し、ピストンバレル34の変形を防止することができる。
このように構成することにより、サブリード56を小さく構成することができるため、設計自由度が増大する。
このように構成することにより、メインリード16及びサブリード56から受ける側圧によりプランジャ7の荷重バランスが崩れることなくことなくサブリード56を設けることができるため、プランジャ7の偏心による焼き付きを防止することが可能となる。
このように構成することにより、メインリード16及びサブリード56から受ける側圧によりプランジャ7の荷重バランスが崩れることなくことなくサブリード56を設けることができるため、プランジャ7の偏心による焼き付きを防止することが可能となる。
このように構成することにより、サブリード56を設ける必要がないため、製造コストを抑制することができる。また、前記プランジャ7の使用範囲を犠牲にすることなく、サブリード56を設けた場合と同等の効果を得ることができる。
7 プランジャ
8 プランジャバレル
14 メインポート
16 メインリード
30 CSD
31 燃料圧室
34 ピストンバレル
36 サブポート
47 燃料ギャラリ
56 サブリード
66 荷重バランス用リード
76 兼用リード
Claims (6)
- プランジャバレルと、該プランジャバレル内に上下摺動可能に設けられたプランジャと、該プランジャ上方で前記プランジャバレル内の空間に設けられた燃料圧室と、前記プランジャバレルに設けられたメインポートと、該メインポートと連通する燃料ギャラリと、該燃料ギャラリと連通するサブポートと、該サブポートと前記燃料ギャラリとの連通を分断することにより進角制御を行い燃料の噴射タイミングを変化させるタイマー機構とを備えた燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャにメインポートと燃料圧室とを連通するためのメインリードと、前記サブポートと燃料圧室とを連通するためのサブリードとを設け、前記メインポートとメインリードとが連通して高圧燃料を燃料ギャラリへスピルした直後に、前記サブポートとサブリードとが連通して高圧燃料を燃料ギャラリへスピルするように構成した、
ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。 - 前記メインポートと前記メインリードとが連通して高圧燃料を前記燃料ギャラリへスピルした後、0.1〜0.8mmのプランジャストロークの間に、前記サブポートと前記サブリードとが連通して高圧燃料を燃料ギャラリへスピルするように構成した、
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。 - 前記サブリードを、前記プランジャの回動可能域であって、エンジン運転時の最小燃料噴射量でのプランジャの回動位置において前記サブポートと連通可能な位置から、最大燃料噴射量でのプランジャの回動位置においてサブポートと連通可能な位置にわたってプランジャの外周面に設けた、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射ポンプ。 - 前記サブリードのプランジャ軸心に対して平面視点対称となる部分に、荷重バランス用リードを設けた、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射ポンプ。 - 前記サブリード及びメインリードを前記プランジャ外周面に荷重バランス的に均等になるように配置した、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射ポンプ。 - プランジャバレルと、該プランジャバレル内に上下摺動可能に設けられたプランジャと、該プランジャ上方でプランジャバレル内の空間に設けられた燃料圧室と、前記プランジャバレルに設けられたメインポートと、該メインポートと連通する燃料ギャラリと、該燃料ギャラリと連通するサブポートと、該サブポートと燃料ギャラリとの連通を分断することにより進角制御を行い燃料の噴射タイミングを変化させるタイマー機構を備えた燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャにメインポートと燃料圧室、及び前記サブポートと燃料圧室とを時期をずらせて連通するメインリードを斜めに延設して形成した、
ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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