JP2009237775A - タッチパネル付き表示装置及びその製造方法 - Google Patents

タッチパネル付き表示装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネル部の裏面とディスプレイ部の表面とを光学密着させずにほぼ均一に接触させることで、画像品質の向上、装置の薄型化及び信頼性の向上を図ることができるタッチパネル付き表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】互いに対向配置された透明導電膜11a,12aにより接点を形成するタッチパネル部10を、ディスプレイ部20の表面に取り付けたタッチパネル付き表示装置であって、ディスプレイ部20の表面に、微細凹凸面を形成する粗面コート層21を設けるとともに、タッチパネル部10の裏面に、粗面コート層21とほぼ同じ硬度を有する防傷コート層16を設け、粗面コート層21と防傷コート層16とが互いに接触するように、ディスプレイ部20の表面にタッチパネル部10を積層してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスプレイ部の表面にマトリクススイッチ等のタッチパネル部を設けたタッチパネル付き表示装置に関し、特に、タッチパネル部の裏面とディスプレイ部の表面とを光学密着させずにほぼ均一に接触させることで、画像品質の向上、装置の薄型化及び信頼性の向上を図ることができるタッチパネル付き表示装置及びその製造方法に関する。
タッチパネル付き表示装置は、例えば、携帯情報端末、携帯電話、複写機、ファクシミリ、銀行ATMなどの各種電子機器の入力装置として広く用いられている。以下、図5〜図7を参照しつつ、従来のタッチパネル付き表示装置について説明する。
図5は第1従来例に係るタッチパネル付き表示装置を示す断面図である。同図において、タッチパネル付き表示装置101は、ディスプレイ部120の表面にタッチパネル部110をシール部材130で互いに接着した構成となっている。
タッチパネル部110は、2枚の透明絶縁フィルム111、112と、これらを支持するフィルム支持体115とを積層した、いわゆるFFP(Film-Film-Plastics)構造を採用している。各透明絶縁フィルム111、112の互いの対向面には、それぞれ透明導電膜111a,112aが形成してある。各透明絶縁フィルム111、112の外縁部を所定厚さのシール部材114で接着することにより、透明導電膜111a,112aの間に所定間隔を設けている。これら透明導電膜111a,112aの間には多数のスペーサ113,113,113…が介在させてあり、これらスペーサ113によって透明導電膜111a,112aの所定間隔を維持している。
このようなタッチパネル部110は、その裏面外縁を厚さ約0.3〜0.5mmのシール部材130によってディスプレイ部120の表面に接着してあり、タッチパネル部110とディスプレイ部120との間に、シール部材130の厚さに等しいクリアランスCLを確保していた。
次いで、図6は第2従来例に係るタッチパネル付き表示装置を示す断面図である。同図に示すタッチパネル付き表示装置102のタッチパネル部110は、いわゆるFG(Film-Glass)構造を採用しており、透明絶縁フィルム111とガラス基板116とを積層した構成となっている。ガラス基板116の表面に透明導電膜112aを設けることで、図5に示す下部の透明絶縁フィルム112と、フィルム支持体115とを省略している。この第2従来例においても、第1従来例と同様に、タッチパネル部110とディスプレイ部120との間に、シール部材130の厚さに等しいクリアランスCLを確保していた。
ここで、上述した第1及び第2従来例のタッチパネル付き表示装置101,102において、クリアランスCLを設けずに、ディスプレイ部120の表面にタッチパネル部110をそのまま載置した構成にすると、実際にはタッチパネル部110の裏面やディスプレイ部120の表面に軽微な歪みが存在するため、タッチパネル部110の裏面とディスプレイ部120の表面との間には、光学密着する部分と、光学密着せずに離間する部分とが生じる。一般に光学密着とは、2つの光学面を間に空気を介在させないで接触させることをいう。
光学密着する部分が視認可能な大きさの領域(光学密着領域)を形成する場合には、光学密着領域と、光学密着しない離間領域とにおける光の進行径路が大きく異なり、均一な表示を行うことができなくなる。このような光学密着領域を形成させないために、第1及び第2従来例のタッチパネル付き表示装置101,102では、タッチパネル部110の裏面と、ディスプレイ部120の表面との間にクリアランスCLを設けている。
最後に、図7は第3従来例に係るタッチパネル付き表示装置を示す断面図である。同図に示すタッチパネル付き表示装置103は、タッチパネル部110の裏面とディスプレイ部120の表面との全面を粘着剤シート140で光学密着させた構成となっている。
特開2005−346047号公報(図1、5、8〜10参照) 特開2005−345799号公報(図7、8参照)
ところが、上述した第1及び第2従来例のタッチパネル付き表示装置101,102では、タッチパネル部110の裏面とディスプレイ部120の表面とのクリアランスCLをパネル全体にわたって維持することが困難である。たとえクリアランスCLを設けたとしても、フィルム支持体115、ガラス基板116又はディスプレイ部120の事後的な反りや歪みによって部分的な光学密着領域が形成されてしまい、均一な表示が行えなくなってしまうという問題があった。
一方、上述した第3従来例のタッチパネル付き表示装置103では、タッチパネル部110の裏面とディスプレイ部120の表面との全面を粘着剤シート140で接着しているために、ディスプレイ部120側が高温となったときに、粘着剤シート140が黄変し、あるいは粘着剤シート140から発生したガスが気泡となり、表示品質を低下させてしまうという問題があった。また、製造過程において粘着剤シート140に塵埃が付着した場合には、タッチパネル部110及びディスプレイ部120をリワークすることができず、製品の部溜りが低いという問題もあった。
これに加え、第1及び第2従来例のタッチパネル付き表示装置101,102では、約0.3〜0.5mmのクリアランスCLを確保しなければならず、これにより装置の薄型化が制限されるという問題があった。また、第3従来例のタッチパネル付き表示装置103でも、クリアランスCLと同様の厚さの粘着剤シート140により装置の薄型化が制限されるという問題がある。このため、タッチパネル付き表示装置101〜103が搭載される各種機器の薄型化も制限されてしまうという問題もあった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、タッチパネル部の裏面とディスプレイ部の表面との間における光学密着領域の形成を防止して、表示品質の向上を図ることができるとともに、装置の薄型化及び信頼性の向上を図ることができるタッチパネル付き表示装置及びその製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るタッチパネル付き表示装置は、互いに対向配置された透明導電膜により接点を形成するタッチパネル部を、ディスプレイ部の表面に取り付けたタッチパネル付き表示装置であって、前記ディスプレイ部の表面に、微細凹凸面を形成する粗面コート層を設けるとともに、前記タッチパネル部の裏面に、前記粗面コート層とほぼ同じ硬度を有する防傷コート層を設け、前記粗面コート層と前記防傷コート層とが互いに接触するように、前記ディスプレイ部の表面に前記タッチパネル部を積層した構成としてある。
このような構成によれば、ディスプレイ部の表面に粗面コート層を設けたことにより、この粗面コート層の微細凹凸面が、多数の均一な点接触でタッチパネル部の裏面全体を支持するので、ディスプレイ部の表面とタッチパネル部の裏面との間における光学密着領域の形成を効果的に防止することができる。
なお、理論上は、粗面コート層の微細凹凸面を形成する凸部分が防傷コート層に点接触し、この箇所で光学密着しているともいえるが、面と面とが接触して一連の光学密着領域を形成した場合のような表示上の悪影響は全く生じない。
また、上述したように、タッチパネル部の裏面に粗面コート層の微細凹凸面を直接接触させると、互いの硬度差によってタッチパネル部の裏面又は粗面コート層の微細凹凸面のいずれか一方が、製造過程や搬送時等の振動又は衝撃により擦傷してしまい、表示品質を低下させるおそれがある。そこで、タッチパネル部の裏面に、粗面コート層とほぼ同じ硬度を有する防傷コート層を設けることで粗面コート層と硬度を揃え、タッチパネル部の裏面及び粗面コート層の双方の擦傷を防止している。
これにより、タッチパネル部の裏面とディスプレイ部の表面との間における光学密着領域の形成を防止して、表示品質の向上を図ることができるとともに、装置の薄型化及び信頼性の向上を図ることができるタッチパネル付き表示装置が実現する。
本発明における「粗面コート層」は、タッチパネル部の裏面を点接触で支持できるものであれば、コーティング材に微細粒子を混入して微細凹凸面を形成したもの、又はコーティング材自体の表面に微細凹凸を形成したもののいずれもでよい。また、「防傷コート層」の硬度としては、例えば、市販されているプラスチック系材料の各種ハードコートを用いることができる。さらに、防傷コート層の硬度は、擦傷防止の観点から粗面コート層の硬度と同じであることが好ましい。但し、実際問題としては、表示品質に悪影響を与えない範囲内で、これら防傷コート層と粗面コート層との間に多少の硬度差があってもよい。
また、本発明はタッチパネル部の裏面とディスプレイ部の表面との接触構造を対象とするものであり、種々方式のタッチパネル部及びディスプレイ部に広く適用することが可能である。「タッチパネル部」としては、例えば、物理的接触を伴う又は伴わないマトリクススイッチ方式、抵抗膜方式又は表面弾性波方式などのいずれの構成のものでもよい。「ディスプレイ部」としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶表示装置(Liquid crystal display)、電気泳動式表示装置(Electrophoretic Display)などいずれの構成のものでもよい。なお、本発明は、ディスプレイ部の表面にタッチパネル部の裏面を直接接触させる構成であるため、タッチパネル部に物理的接触を伴うマトリクススイッチ方式のものを採用した場合には、加圧により画像が滲まない電気泳動式表示装置が好ましい。
好ましくは、上述した本発明のタッチパネル付き表示装置において、前記防傷コート層が、前記粗面コート層以上の硬度を有する構成とする。
上述したように、防傷コート層と粗面コート層とは、擦傷防止の観点から互いに同じ硬度であることが好ましいが、防傷コート層が粗面コート層の硬度を上回る場合は、防傷コート層によってタッチパネル部の裏面の擦傷を確実に防止することができる。一方、前記粗面コート層の微細凹凸面が擦傷しても、これが平坦面とならない限り、タッチパネル部の裏面とディスプレイ部の表面との間における光学密着領域の形成を防止することが可能である。
好ましくは、前記粗面コート層と前記防傷コート層の硬度を共に3Hとした構成とし、より好ましくは、前記粗面コート層を、前記ディスプレイに入射する光を微細凹凸面で乱反射させる防眩コート層とした構成とする。
このような構成によれば、粗面コート層として市販の防眩コート層(アンチグレア)を利用することにより、上記作用効果に加えて画面のぎらつきと反射を低減することができる。また、粗面コート層と防傷コート層とは、鉛筆硬度で3H程度の硬さを有していれば、互いが接触することによる擦傷を防止することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るタッチパネル付き表示装置の製造方法は、互いに対向配置された透明導電膜により接点を形成するタッチパネル部を、ディスプレイ部の表面に取り付けたタッチパネル付き表示装置の製造方法であって、前記ディスプレイ部の表面に、微細凹凸面を形成する粗面コート層を設ける工程と、前記タッチパネル部の裏面に、前記粗面コート層とほぼ同一の硬度を有するプラスチック系材料からなる防傷コート層を設ける工程と、前記粗面コート層と前記防傷コート層とが互いに接触するように、前記ディスプレイ部の表面に前記タッチパネル部を積層する工程とを含むようにしてある。
このような方法によれば、上記と同様に、タッチパネル部の裏面とディスプレイ部の表面との間における光学密着領域の形成を防止して、表示品質の向上を図ることができるとともに、装置の薄型化及び信頼性の向上を図ることができるタッチパネル付き表示装置の製造が可能となる。
本発明に係るタッチパネル付き表示装置及びその製造方法によれば、タッチパネル部の裏面とディスプレイ部の表面との間における光学密着領域の形成を防止して、表示品質の向上を図ることができるとともに、装置の薄型化及び信頼性の向上を図ることができる。
以下、本発明の第1実施形態に係るタッチパネル付き表示装置及びその製造方法について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るタッチパネル付き表示装置を構成するタッチパネル部とディスプレイ部とを示す断面図である。また、図2は上記タッチパネル部とディスプレイ部とを積層固定した本タッチパネル付き表示装置の断面図である。
図1において、タッチパネル部10は、2枚の透明絶縁フィルム11、12と、これらを支持するフィルム支持体15とを積層したFFP(Film-Film-Plastics)構造となっている。各透明絶縁フィルム11、12の材料として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリアリレート(PAR)、環状ポリオレフィン等の透明樹脂フィルムを用いることができる。
各透明絶縁フィルム11、12の互いの対向面には、それぞれ透明導電膜11a,12aがストライプ状に形成してある。各透明導電膜11a,12aは、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などの金属酸化物、又は銅、錫、ニッケルなどの金属からなる薄膜状抵抗体であり、真空蒸着法やスパッタリング法などによって形成する。
各透明絶縁フィルム11、12の外縁部を所定厚さのシール部材14で接着することにより、透明導電膜11a,12aの間に所定間隔を設けている。これら透明導電膜11a,12aの間には多数のスペーサ13,13,13…が介在させてあり、これらスペーサ13によって透明導電膜11a,12aの所定間隔を維持している。スペーサ13は、透明樹脂材料からなる微細点状体であり、スクリーン印刷などによって上部の透明導電膜11a又は下部の透明導電膜12aに形成してある。
フィルム支持体15は、柔軟な透明絶縁フィルム11、12を支持する基材であり、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を用いることができる。なお、下部の透明絶縁フィルム12、フィルム支持体15を省略して、表面に透明導電膜12aを形成したガラス基板を設けた構成としてもよい(図6参照)。
フィルム支持体15の裏面は、防傷コート層16によりコーティングしてある。この防傷コート層16は、例えば、アクリル系、シリコーン系又は紫外線硬化樹脂などのプラスチック系材料からなり、後述するディスプレイ部20の表面にコーティングした粗面コート層21と同じ硬度に設定してある。本実施形態では、防傷コート層16と粗面コート層21とを共に鉛筆硬度の3Hとし、粗面コート層21と接触するフィルム支持体15の裏面の擦傷を防止している。このような防傷コート層16は、フィルム支持体15の裏面に所定のプラスチック系材料を直接コーティングしてもよいし、これと同じ材料からなるフィルムを貼着してもよい。
なお、本実施形態では、防傷コート層16と粗面コート層21とを共に鉛筆硬度の3Hとしたが、防傷コート層16と粗面コート層21とがほぼ同じ硬度であれば、硬度の具体的な値は特に限定されない。防傷コート層16と粗面コート層21とがほぼ同じ硬度であれば、双方の擦傷を防止することができるからである。また、「ほぼ同じ硬度」の範囲については、例えば、粗面コート層21を鉛筆硬度の3Hにしたならば、防傷コート層16は鉛筆硬度の3Hのほかに前後の2H及び4Hが許容される。±1段階程度の硬度差ならば、防傷コート層16と粗面コート層21との擦傷による表示品質への影響は小さいからである。但し、モース硬度による場合は、1〜10段階の硬度の変化が比例せず、硬度1と2の間、硬度9と10の間の硬度差が大きいので、±1段階程度の硬度差が「ほぼ同じ硬度」に該当しない場合も生じる。
上述したように、防傷コート層16と粗面コート層21とは、擦傷防止の観点から互いに同じ硬度であることが好ましいが、防傷コート層16が、粗面コート層21以上の硬度を有していてもよい。防傷コート層16が粗面コート層21の硬度を上回る場合は、防傷コート層16によってタッチパネル部10の裏面の擦傷を確実に防止することができる。一方、粗面コート層21の微細凹凸面が擦傷しても、これが平坦面とならない限り、タッチパネル部10の裏面とディスプレイ部21の表面との間における光学密着領域の形成を防止することが可能である。
ディスプレイ部20は、例えば、CRT、液晶表示装置又は電気泳動式表示装置などの表示装置であり、その表面を上述した粗面コート層21によりコーティングしてある。粗面コート層21は、例えば、上述した防傷コート層16と同じプラスチック系材料に、アクリル樹脂ビーズなどの透明な微細粒子を混入することにより、その表面全体に微細凹凸面を形成した構成となっている。
ここで、粗面コート層21の微細凹凸面の粗さは、透明性を評価するためのヘイズ(Haze)値で0.2〜30程度の範囲内であることが好ましい。ヘイズ値が0.2より小さい場合(より透明に近い場合)は、ほぼ凹凸のないフラットな状態に近く、光学密着領域の形成を防止する効果が小さい。一方、ヘイズ値が30より大きい場合(より不透明に近い場合)は、ディスプレイ20の透明度が低下して表示品質に悪影響を及ぼすことになる。
このような粗面コート層21は、ディスプレイ部20の表面に微細粒子を混入した所定のプラスチック系材料を直接コーティングしてもよいし、これと同じ材料からなるフィルムを貼着してもよい。また、粗面コート層21として、ディスプレイ部20に入射する光を透明な微細粒子で乱反射させる防眩コート層を用いてもよい。
図2において、上記構成からなるタッチパネル部10をディスプレイ部20に積層し、互いの防傷コート層16と粗面コート層21とを接触させ、両者の外縁をテープ30で固定することにより、本実施形態に係るタッチパネル付き表示装置1となる。このとき、防傷コート層16と粗面コート層21との合計厚さtは数10μm程度となる。
本実施形態に係るタッチパネル付き表示装置1及びその製造方法によれば、ディスプレイ部20の表面に粗面コート層21を設けたことにより、粗面コート層21が多数の均一な点接触でタッチパネル部10の裏面全体を支持するので、ディスプレイ部20の表面とタッチパネル部10の裏面との間における光学密着領域の形成を効果的に防止することができる。
また、タッチパネル部10の裏面に、粗面コート層21と同じ硬度を有する防傷コート層16を設けることで粗面コート層21と硬度を揃え、タッチパネル部10の裏面及び粗面コート層21の微細凹凸面の双方の擦傷を防止することができる。
これにより、タッチパネル部10の裏面とディスプレイ部20の表面との間における光学密着領域の形成を防止して、表示品質の向上を図ることができるとともに、装置の薄型化及び信頼性の向上を図ることができるタッチパネル付き表示装置1が実現する。
特に、従来のタッチパネル付き表示装置101、102におけるタッチパネル部10とディスプレイ部20とのクリアランスCL=0.3〜0.5mmを、防傷コート層16と粗面コート層21との合計厚さt=数10μmに減少させることが可能となり、タッチパネル付き表示装置1を大幅に薄型化することができる。
その他、粗面コート層21として市販の防眩コート層(アンチグレア)を用いた場合は、上記作用効果に加えて画面のぎらつきと反射を低減することができる。
なお、本発明のタッチパネル付き表示装置及びその製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、タッチパネル部10を接触式のマトリクススイッチとしたが、光学的な変化又は静電気的な電流の微弱な変化を検出する非接触式のマトリクススイッチとしてもよい。また、タッチパネル部10をマトリクススイッチ以外の構成、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式とすることも可能である。
さらに、上述した第1実施形態のタッチパネル部10は、2枚の透明絶縁フィルム11、12と、これらを支持するフィルム支持体15とを積層したFFP(Film-Film-Plastics)構造であるが、これに限定されるものではなく、本発明は、図3に示すようなFG(Film-Glass)構造のタッチパネル部を備えたタッチパネル付き表示装置、及び図4に示すようなFF(Film-Film)構造のタッチパネル部を備えたタッチパネル付き表示装置に適用することも可能である。
図3は本発明の第2実施形態に係るタッチパネル付き表示装置の構造を示す断面図である。同図において、タッチパネル付き表示装置2のタッチパネル部10は、透明絶縁フィルム11とガラス基板17とを積層した構成となっている。このタッチパネル部10のガラス基板17の裏面には、防傷コート層16がコーティングしてある。一方、ディスプレイ部20の表面には、粗面コート層21がコーティングしてある。なお、タッチパネル部10をFG構造としたことで、図1及び図2に示す透明絶縁フィルム12と、フィルム支持体15とが省略されている。
一方、図4は本発明の第3実施形態に係るタッチパネル付き表示装置の構造を示す断面図である。同図において、タッチパネル付き表示装置3のタッチパネル部10は、図1及び図2に示すフィルム支持体15を省略して2枚の透明絶縁フィルム11,12のみを積層した構成となっている。このタッチパネル部10の透明フィルム12の裏面には、防傷コート層16がコーティングしてある。一方、ディスプレイ部20の表面には、粗面コート層21がコーティングしてある。
このように、タッチパネル部10がFG構造及びFF構造の場合でも、上述した第1実施形態と同様に、タッチパネル部10の裏面とディスプレイ部20の表面との間に、防傷コート層16及び粗面コート層21を介在させることで、この間における光学密着領域の形成を防止することができる。この結果、表示品質の向上を図ることができるとともに、装置の薄型化及び信頼性の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係るタッチパネル付き表示装置を構成するタッチパネル部とディスプレイ部とを示す断面図である。 上記タッチパネル部とディスプレイ部とを積層固定した本タッチパネル付き表示装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るタッチパネル付き表示装置の構造を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るタッチパネル付き表示装置の構造を示す断面図である。 第1従来例に係るタッチパネル付き表示装置を示す断面図である。 第2従来例に係るタッチパネル付き表示装置を示す断面図である。 第3従来例に係るタッチパネル付き表示装置を示す断面図である。
符号の説明
1 タッチパネル付き表示装置
10 タッチパネル部
11,12 透明絶縁フィルム
11a,12a 透明導電膜
13 スペーサ
14 シール部材
15 フィルム支持体
16 防傷コート層
17 ガラス基板
20 ディスプレイ部
21 粗面コート層
30 外縁シール部材

Claims (5)

  1. 互いに対向配置された透明導電膜により接点を形成するタッチパネル部を、ディスプレイ部の表面に取り付けたタッチパネル付き表示装置であって、
    前記ディスプレイ部の表面に、微細凹凸面を形成する粗面コート層を設けるとともに、
    前記タッチパネル部の裏面に、前記粗面コート層とほぼ同じ硬度を有する防傷コート層を設け、
    前記粗面コート層と前記防傷コート層とが互いに接触するように、前記ディスプレイ部の表面に前記タッチパネル部を積層したことを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
  2. 前記防傷コート層が、前記粗面コート層以上の硬度を有することを特徴とする請求項1記載のタッチパネル付き表示装置。
  3. 前記粗面コート層と前記防傷コート層の硬度を共に3Hとしたことを特徴とする請求項1又は2記載のタッチパネル付き表示装置
  4. 前記粗面コート層を、前記ディスプレイに入射する光を微細凹凸面で乱反射させる防眩コート層としたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のタッチパネル付き表示装置。
  5. 互いに対向配置された透明導電膜により接点を形成するタッチパネル部を、ディスプレイ部の表面に取り付けたタッチパネル付き表示装置の製造方法であって、
    前記ディスプレイ部の表面に、微細凹凸面を形成する粗面コート層を設ける工程と、
    前記タッチパネル部の裏面に、前記粗面コート層とほぼ同一の硬度を有するプラスチック系材料からなる防傷コート層を設ける工程と、
    前記粗面コート層と前記防傷コート層とが互いに接触するように、前記ディスプレイ部の表面に前記タッチパネル部を積層する工程と
    を含むことを特徴とするタッチパネル付き表示装置の製造方法。
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