JP2009242549A - ポリイミド前駆体の製造方法、及びそれを用いたポリイミドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1種以上の酸二無水物と1種以上のジアミンを重合するポリイミド前駆体の製造方法であって、ビニルエーテル化合物を含む溶液中で重合することを特徴とする、ポリイミド前駆体の製造方法である。
【選択図】なし
Description
ポリアミック酸は、一般に酸二無水物とジアミンを溶液中で混合し合成されるが、酸無水物基とアミノ基からなる付加反応は可逆反応である為、付加反応に平行して分解反応も進行している。この付加反応は発熱反応であることから、一般にポリアミック酸は低温で保管することにより、分子量の低下を抑制している。ポリアミック酸溶液が水分を含んでいる場合、ある一定の確率で逆反応により生成した酸無水物基がその水分と反応しジカルボン酸となる。ジカルボン酸になるとアミノ基との付加反応は進行せず、その部分は失活してしまう。その為、ポリアミック酸は保管とともに分子量が低下する。(非特許文献1)
しかし、ポリアミック酸は1段階で合成が可能であるのに対して、特許文献1のようなポリアミック酸エステルは、ジハーフエステル化合物を合成しその後にジアミンとジシクロヘキシルカルボジイミドなどの縮合剤を用いて脱水縮合するため、2段階の反応になることと縮合剤を除去するための精製が必要であり、製造コストがかかるという課題がある。
さらには、エステル結合は熱分解しにくいため、300℃以上の熱処理によってポリイミド前駆体からポリイミドへとイミド化した後にも、エステル部位由来の分解残渣が残存してしまい、線熱膨張係数や湿度膨張係数などのポリイミドの特性を低下させてしまう原因となっていた。
上記手法は、重合からビニルエーテル化合物との反応までワンポット(1pot)で行うことが可能な方法であるが、この方法を用いて合成可能なのは、γ−ブチロラクトンやシクロペンタノンに対して溶解するようなポリアミック酸に限定されてしまう。このような溶解性を有するポリアミック酸は、線熱膨張係数が高くなったり、ガラス転移温度が低くなるような、構造単位を有している。一般に低線熱膨張や高いガラス転移温度を示すピロメリット酸や3,3’、4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物由来の構造を有するポリアミック酸は、γ−ブチロラクトンやシクロペンタノンに対する溶解性に乏しく、析出してしまう為、重合反応が均一に進行せず、この方法では目的のポリイミド前駆体を得ることは出来ないと言う課題があった。
通常これらの低線熱膨張や高いガラス転移温度を示すポリイミドの前駆体であるポリアミック酸は、n-メチルピロリドンやジメチルアセトアミド、ジメチルアセトアミドといったアミド系のような溶解性の高いアミド系溶媒で重合されている。しかしながら、これらのアミド系溶媒中だと、ポリアミック酸とビニルエーテルとの反応は収率良く進行せず、反応率が低いため、ワンポットでの合成は難しいという課題もあった。
高い耐熱性や低線熱膨張を示す構造を有するポリイミドの前駆体であるポリアミック酸は、その化学構造に由来して、例えばγ−ブチロラクトンやシクロペンタノン等の非アミド系溶媒に対する溶解性に乏しく重合反応が均一に進行しないため、従来溶解性の高いアミド系溶媒で重合されている。一方で、ポリアミック酸のヘミアセタールエステル化はアミド系溶媒中で行うと反応率が悪かった為、ポリアミック酸の重合とヘミアセタールエステル化を同一の溶媒系では行えなかった。
それに対し、本発明においては、ビニルエーテル化合物存在下で、1種以上の酸二無水物と1種以上のジアミンの重合を行うことで、溶解性が比較的高い低分子の段階で重合と平行してヘミアセタールエステル化を行い、溶解性を向上させつつ重合を進めることにより、アミド系溶媒を利用することなくワンポットで、ポリイミド前駆体を得ることが可能となった。
発明者は、上記ポリイミド前駆体のヘミアセタールエステル結合について詳細に検討を行うことにより、ビニルエーテル化合物によって、ヘミアセタールエステル結合を介してポリイミド前駆体へと導入された保護基は、実用上十分な熱安定性と高い保存安定性を有すること、さらには、ヘミアセタールエステル結合は加熱によって速やかに分解するため、イミド化のポリイミドにその分解物の残存が極めて少ないことを見出した。
これにより、保存時はカルボキシル基が保護され安定な状態であるにもかかわらず、イミド化後はほぼ純粋なポリイミドとなるポリイミド前駆体を得ることができる。
また、本発明のポリイミドの製造方法は、イミド化後の不純物の残存が非常に少ないポリイミドを、より簡便に低コストで得ることができる。
本発明に係るポリイミド前駆体の製造方法は、1種以上の酸二無水物と1種以上のジアミンを重合するポリイミド前駆体の製造方法であって、ビニルエーテル化合物を含む溶液中で重合することを特徴とする。
カルボン酸、特に芳香族カルボン酸とビニルエーテルは、非アミド系溶媒中で室温で混合されると反応し、収率良くヘミアセタールエステル結合を形成する。
一方で、高い耐熱性や低線熱膨張を示す構造を有するポリイミドの前駆体であるポリアミック酸は、その化学構造に由来して、例えばγ−ブチロラクトンやシクロペンタノン等の非アミド系溶媒に対する溶解性に乏しく重合反応が均一に進行しないため、従来、ポリアミック酸の重合とヘミアセタールエステル化を同一の溶媒系では行えなかった。
非アミド系溶媒に貧溶なポリアミック酸は、ビニルエーテル化合物と反応しカルボキシル基がヘミアセタールエステル化されるに従って、非アミド系溶媒に対して溶解性が徐々に向上し、ある一定割合以上のカルボキシル基がヘミアセタールエステル化された時点で、それまで溶解しなかった非アミド系溶媒や、非アミド系溶媒とビニルエーテルの混合溶液に対して溶解するようになる。
この現象を利用し、ビニルエーテル化合物存在下で、1種以上の酸二無水物と1種以上のジアミンの重合を行うことで、酸二無水物とジアミンを反応してカルボキシル基が生じると、一部は溶液より析出するが、溶解している一部の反応物は溶液中で、そのカルボキシル基とビニルエーテル化合物が反応し、ヘミアセタールエステル結合が生成され、溶解性が向上する。すると徐々に析出したアミック酸が、ビニルエーテル化合物と反応して徐々に溶解していき、全てのアミック酸がヘミアセタールエステル化されると全てが溶解するようになる。
つまり、本発明の手法は、比較的溶解性の高い低分子のアミック酸の段階から徐々に、ヘミアセタールエステル化反応を進行させつつ、重合反応を行うことで、非アミド系溶媒に対する溶解性の低い化学構造の場合においても、ワンポットでヘミアセタールエステル化されたポリイミド前駆体を得ることが出来る。
これらは単独あるいは2種以上混合して用いられる。
なかでも、ヘミアセタールエステル結合の安定性の観点から、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,2’,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物が特に好ましい。
3,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ジ(3−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ(4−アミノフェニル)プロパン、2−(3−アミノフェニル)−2−(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ(3−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ジ(4−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2−(3−アミノフェニル)−2−(4−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1−ジ(3−アミノフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ジ(4−アミノフェニル)−1−フェニルエタン、1−(3−アミノフェニル)−1−(4−アミノフェニル)−1−フェニルエタン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−α,α−ジトリフルオロメチルベンジル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノ−α,α−ジトリフルオロメチルベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ−α,α−ジトリフルオロメチルベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノ−α,α−ジトリフルオロメチルベンジル)ベンゼン、2,6−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゾニトリル、2,6−ビス(3−アミノフェノキシ)ピリジン、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルフィド、
1,2−ビス[2−(アミノメトキシ)エトキシ]エタン、1,2−ビス[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エタン、エチレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、ジエチレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、トリエチレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,2−ジ(2−アミノエチル)シクロヘキサン、1,3−ジ(2−アミノエチル)シクロヘキサン、1,4−ジ(2−アミノエチル)シクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロへキシル)メタン、2,6−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,5−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、また、上記ジアミンの芳香環上水素原子の一部若しくは全てをフルオロ基、メチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、又はトリフルオロメトキシ基から選ばれた置換基で置換したジアミンも使用することができる。
さらに目的に応じ、架橋点となるエチニル基、ベンゾシクロブテン−4’−イル基、ビニル基、アリル基、シアノ基、イソシアネート基、及びイソプロペニル基のいずれか1種又は2種以上を、上記ジアミンの芳香環上水素原子の一部若しくは全てに置換基として導入しても使用することができる。
さらに、2つ以上の芳香族環が単結合により結合し、2つ以上のアミノ基がそれぞれ別々の芳香族環上に直接又は置換基の一部として結合しているジアミンが挙げられ、例えば、下記式(6)により表されるものがある。具体例としては、ベンジジン等が挙げられる。
具体例としては、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル等が挙げられる。
また、最終的に得られるポリイミドを光導波路、光回路部品として用いる場合には、芳香環の置換基としてフッ素を導入すると1μm以上の波長の電磁波に対しての透過率を向上させることができる。
反応溶媒全体(ジアミン、酸無水物等の25℃で固体の物質を除く、反応溶液中の液体成分の総重量)に対するビニルエーテルの含有量は、1重量%〜100重量%が好ましく、5重量%〜100重量%がさらに好ましく10重量%〜100重量%がさらに好ましい。中でも特に、ビニルエーテル化合物は、ビニルエーテル化合物以外の溶媒を含む場合には、ビニルエーテル化合物以外の溶媒100重量部に対して、55重量部以上含まれていることがポリイミド前駆体の反応率の点から好ましい。
この場合の活性水素を有する置換基とは、ヘミアセタールエステル結合と交換反応可能な置換基を示し、具体的には水酸基、1級アミノ基、2級アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられる(化学辞典 東京化学同人)。
更に、上記式(7)のR8は、反応性を有するエチレン性不飽和結合などが含まれる場合には、ポリイミド前駆体の保存安定性が悪くなる傾向がある。そのため、反応性を有する不飽和結合を含有する場合であっても少量であることが好ましく、上記式(7)のR8中に反応性を有する不飽和結合を含有する繰り返し単位は、得られるポリイミド前駆体の全繰り返し単位中に35モル%以下であることが好ましい。一方、ヘミアセタールエステル結合が切断された後のR8の分解物をポリイミド膜中に残存し難くする点からは、上記式(7)のR8には反応性を有する不飽和結合は含有しないことが好ましい。
一方、ヘミアセタールエステル結合を得るためのビニルエーテル化合物とカルボン酸の反応は、一般に上記式中のR8において、酸素原子と結合する炭素が1級炭素<2級炭素<3級炭素の置換基の順で高い反応率を示す。
上記式(7)のR8において、酸素原子と結合する炭素が3級炭素の場合、ポリイミド前駆体が若干不安定になるものの、より低温の加熱によりヘミアセタールエステル結合が分解する。その為、イミド化の為の加熱の過程でよりスムーズにヘミアセタールエステル結合の分解、及び、分解物の揮発が起こり、より短時間の加熱においても最終的に得られるポリイミド膜中の保護基由来の分解物の残存成分の量をより少なく、多くの場合は実質的にゼロにすることが出来る。また、短い反応時間でヘミアセタールエステル結合を有するポリイミド前駆体を得たい場合には、R8は3級の置換基であることが好ましい。
上記式(7)のR8において、酸素原子と結合する炭素が2級炭素の場合、上記の1級炭素の場合と3級炭素の場合の間の特性を示し、ポリイミド前駆体の保存安定性、保護基の脱離性、及びヘミアセタールエステル結合への反応性のバランスの取れた感光性樹脂組成物とすることが可能である。
なお、上記のビニルエーテル化合物のうち、ポリオキシアルキレン残基を含む場合のお気しアルキレン残基の繰り返し数は、15以下となることが分解後の揮発性の点から好ましい。
ヘミアセタールエステル化反応はアミド系溶媒中では収率が低いため、非アミド系溶媒を用いることが好ましい。発明者は、鋭意検討の結果、芳香族カルボン酸とビニルエーテル化合物は室温で撹拌するのみで得られることを見出したが、その際に、脱水条件の下、ラクトン類及びスルホキシド類のような窒素原子を含有しない溶媒を用いることでカルボキシル基とビニルエーテル化合物の反応収率を劇的に向上させることに成功し、ポリアミック酸のカルボキシル基を完全にヘミアセタールエステル結合としたポリイミド前駆体を製造することが可能となった。
ポリアミック酸などのポリイミド前駆体を溶解させる可能性がある非アミド系溶媒としては、γ−ブチロラクトンなどのエステル結合を含むラクトン類やジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒が知られている。ジメチルスルホキシドは、高い溶解性を有する一方で、酸化され難く変異原性も確認されているため、溶媒としての安定性や安全性に課題がある。一方で、エステル類やラクトン類は、ジメチルスルホキシドに比べて溶解性は劣る場合が多いが、変異原性は確認されておらず、安全性が高い。また、ポリアミック酸のカルボキシル基がヘミアセタールエステル化されるとエステル類、とくにラクトン類に対する溶解性が向上するため、実用上十分な濃度の溶液を調整可能となる。
エステル類としては、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどが挙げられる。
発明者の検討結果によれば、その反応は、アミノ基や水酸基などの活性水素を有している溶媒中や、アミノ基や水酸基などの活性水素を有している化合物と共存下ではヘミアセタールエステル結合を得る収率が低い傾向があった。また、骨格中にニトロ基以外の形で窒素原子を含有する溶媒を用いた際も収率が低くなったことから、骨格中にニトロ基以外の形で窒素原子を含有する溶媒を含む場合も好ましくない。
ヘミアセタールエステル結合は、水酸基やアミノ基等の活性水素を有する化合物によって分解されてしまう為、反応溶液中にはカルボキシル基以外の活性水素を有する化合物は存在しない方が、より短時間で、理想的に反応が進行する。
上記ビニルエーテル化合物を含む溶液中の水分含有量は1重量%以下であることが好ましく、0.1重量%以下であることがさらに好ましい。さらには、実質的に水分を含まないことがもっとも好ましい。なおここで”実質的に水を含まない”とは、水による反応収率の低下が観察されないほど上記ビニルエーテル化合物を含む溶液中の水の含有量が少ないことをいう。具体的には、上記ビニルエーテル化合物を含む溶液中の含水率が0.005重量%未満程度、更に0.001重量%未満である状態をいう。
酸無水物とアミノ基によるアミド化反応は比較的反応速度が速いため、ジアミンを添加すると速やかにアミド化反応が進行する。反応溶液中のジアミンの量が酸二無水物の量よりも少ない場合は、反応により生成したアミック酸の末端は酸無水物基となっているため、ヘミアセタールエステル結合は分解しないことから好ましい。
上記の手順によって、ジアミンを添加するとアミック酸が生成し、多くの場合、反応溶液から析出する。
その後、その沈殿したアミック酸が徐々に反応溶液中のビニルエーテル化合物によってヘミアセタールエステル化されることにより、反応溶液に溶解していき、徐々に重合が進行していくものと推測される。
ジアミンの濃度が0.1重量%未満の場合、反応溶液の濃度が希釈され反応速度が低下したり、高分子量のポリイミド前駆体が得られない恐れがある。50重量%を超える濃度だと、添加量の微妙な制御が難しくなるという問題がある。
上記のように、理想的な反応を進行させるには、後からジアミンを添加する方法の方が好ましいが、ビニルエーテル化合物を過剰に含む反応系の場合、ジアミン溶液に対して酸二無水物を添加する方法においても、目的にポリイミド前駆体を得ることができる。
ジアミンのアミノ基によりヘミアセタールエステル結合が分解されたとしても、ビニルエーテル化合物が過剰に存在する場合は、すぐにヘミアセタールエステル結合が再生する。しかも、多くの場合、ジアミンは酸二無水物と反応すると溶解性が低下し、反応溶液から析出するため、ある一定量以上、酸二無水物を添加した後には、反応溶液中のジアミンの濃度は極端に低下するため、実用上問題ない範囲のポリイミド前駆体を得ることが可能である。
平均分子量が、2000未満の場合、最終的に得られるポリイミドの機械的強度が低下する。平均分子量が1000000より大きい場合は、溶解性が低下し高濃度の溶液を得られない、また、溶液の粘度が高くなり加工適正が悪化するなどの問題がある。
この場合の平均分子量とは、公知の手法により得られる分子量であり、重量平均分子量または、数平均分子量のいずれかのことをいう。重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の値が例示され、数平均分子量は1H-NMRスペクトルから求めた末端部の繰り返し単位由来のピークと非末端部の繰り返し単位由来のピークの積分比から求める方法などが例示される。
ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸は一般に室温において加水分解されやすく分子量低下が起こることが知られている。これは、ポリアミック酸を得る重付加反応が平衡反応であることに由来するといわれている。つまり、ポリアミック酸のアミド結合は常に、酸無水物とアミノ基に解裂したり再結合したりを繰り返している。そうして系中に含まれる酸無水物基が、同じく系中の水分と反応しジカルボン酸となると、上記の平衡反応の系からはずれ、アミド結合が切れる方向へ(ポリアミック酸の分子量が小さくなる方向へ)平衡が移動するからだといわれている。
その為、同じくポリイミドの前駆体であるポリアミック酸エステルは、カルボン酸がエステル化されている為、分子鎖が切れる逆反応は進行せず、分子量の低下が見られない。
さらに保護部位R8は、反応性を有するエチレン性不飽和結合などが含まれる場合には、保存安定性が悪くなる傾向がある。そのため、反応性を有する不飽和結合を含有する場合であっても少量であることが好ましく、上記式(2)のR8中に反応性を有する不飽和結合を含有する繰り返し単位は、式(1)で表される全繰り返し単位中に35モル%以下であることが好ましい。一方、ヘミアセタールエステル結合が切断された後のR8の分解物をポリイミド膜中に残存し難くする点からは、上記式(2)のR8には反応性を有する不飽和結合は含有しないことが好ましい。
酸無水物基、または活性水素を含まない構造で末端封止する方法としては、例えば、アミン末端のポリイミド前駆体の場合は、無水酢酸でアミド化する方法や、フタル酸無水物や2,3−ナフタル酸無水物などの酸無水物で末端をアミック酸とする方法などが挙げられる。
末端が、芳香族カルボン酸であれば活性水素を持っていても、室温でビニルエーテルと反応しヘミアセタールエステル化されるので、この場合は、保存安定性を低下させない。
ポリイミド前駆体を脱水してイミド化を行う方法としては、公知の手法を適宜用いることができる。例えば、加熱によりイミド化を行う手法や、無水酢酸やジシクロヘキシルカルボジイミドなどの脱水触媒などを用いてイミド化を行う手法などがあるが、ポリイミドの膜や成形体とするときは、通常は加熱することでイミド化を行うことが好ましい。
塗布方法についても、スピンコート法、ダイコート法、ディップコート法などの手法が挙げられるが、特に限定されず、公知の手法を用いることができる。本発明のパターン形成方法は、どの塗布方法で得られた膜においても用いることが出来る。
乾燥は、ホットプレートやオーブンなど、適宜、公知の加熱手法を用いることが出来る。
一般にポリアミック酸は150℃程度から徐々にイミド化が進行し、200℃以上の温度においてほぼイミド化が完了すると言われている。ただし、より高度な信頼性を求める場合には、より完全にイミド化を進行させることが必要であり、その場合は、最終的に得られるポリイミド膜のTg以上の温度での加熱が理想的である。しかし、一般には300℃〜400℃の温度で加熱すれば十分実用的な信頼性を示すポリイミド膜が得られる。
特に100℃以上の温度を加える際には、ポリイミドや基板の酸化を防止するため窒素やアルゴンなどの不活性雰囲気下で行うことが好ましい。さらに、ポリイミド中への残存物を減らすためには、減圧下で行うことが好ましい。
例えば、本発明の製造方法により製造されたポリイミドの窒素中で測定した5%重量減少温度は、250℃以上であることが好ましく、300℃以上であることがさらに好ましい。特に、はんだリフローの工程を通るような電子部品等の用途に用いる場合は、5%重量減少温度が300℃以下であると、はんだリフローの工程で発生した分解ガスにより気泡等の不具合が発生する恐れがある。
ここで、5%重量減少温度とは、熱重量分析装置を用いて重量減少を測定した時に、サンプルの重量が初期重量から5%減少した時点(換言すればサンプル重量が初期の95%となった時点)の温度である。同様に10%重量減少温度とはサンプル重量が初期重量から10%減少した時点の温度である。
ここで本発明におけるガラス転移温度は、本発明の製造方法により製造されたポリイミドをフィルム形状にすることが出来る場合には、動的粘弾性測定によって、tanδ(tanδ=損失弾性率(E’’)/貯蔵弾性率(E’))のピーク温度から求められる。動的粘弾性測定としては、例えば、粘弾性測定装置Solid Analyzer RSA II(Rheometric Scientific社製)によって、周波数1Hz、昇温速度5℃/minにより行うことができる。ポリイミドをフィルム形状にできない場合には、示差熱分析装置(DSC)のベースラインの変曲点の温度で判断する。
ここで、本発明における湿度膨張係数とは、本発明の製造方法により製造されたポリイミドのフィルムの湿度可変機械的分析装置(S−TMA)によって求めることができる。湿度可変機械的分析装置(例えばThermo Plus TMA8310改(リガク社製))によって、温度を25℃で一定とし、湿度を20%RHの環境下でサンプルが安定となった状態で、湿度を50%Rhに変化させ、それが安定となった際のサンプル長の変化を、湿度の変化(この場合50−20の30)で割り、その値を、サンプル長で割った値が湿度膨張係数である。評価サンプルの断面積当たりの加重が同じになるように引張り加重を1g/25000μm2として得られる。
さらには、用いるポリイミド前駆体の骨格に限定されず適用が可能である。
本発明の製造方法により製造されたポリイミド前駆体は、耐熱性、寸法安定性、絶縁性等の特性が有効とされる広範な分野・製品、例えば、塗料又は印刷インキ、或いは、カラーフィルター、フレキシブルディスプレー用フィルム、半導体装置、電子部品、層間絶縁膜、配線被覆膜、光回路、光回路部品、反射防止膜、ホログラム、光学部材又は建築材料の形成材料として好適に用いられる。
200mlの3つ口フラスコを窒素気流下加熱し、十分乾燥させた後、室温(25℃)へ戻し、空気中の水分に対して十分注意しながら、3,3’,4,4’−3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA) 5.88g(20mmol)、シクロヘキシルビニルエーテル(CVE) 30g、予め脱水されたγ−ブチロラクトン 25gを添加し、窒素気流下室温で撹拌した。
そこへ、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(ODA) 4.0g (20mmol)を、予め脱水されたγ−ブチロラクトン 20gに溶解させた溶液を、30分かけて徐々に滴下した。滴下終了後は、沈殿物が析出したがそのまま室温で撹拌を続けると、析出物は完全に溶解した。そのまま、168時間撹拌し反応を終了させた。
その溶液の一部を、脱水されたジエチルエーテルによって再沈殿により精製し、白色固体を得た。その白色固体の重ジメチルスルホキシド溶液を1H−NMRにより分析したところ、全てのカルボキシル基がCVEによって保護されたBPDA−ODA(3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルからなるポリアミック酸)であることが確認された。1H−NMRによって解析を行い6.2ppm付近のヘミアセタールエステル結合の酸素と酸素の間の炭素に結合する水素のピークの積分値とジフェニルエーテルの芳香環の水素のピークの積分比より保護率(カルボキシル基に対するヘミアセタールエステル結合の反応率)が100%であることを確認した。1H−NMRスペクトルの末端基由来のピークの積分比と繰り返し単位のジフェニルエーテル部位のピークの積分値の比より求められた、数平均分子量は、9200であった。(ポリイミド前駆体1)
実施例1と同様の条件で、シクロヘキシルビニルエーテルを表1に示す他のビニルエーテル化合物に変化させて合成を行った。いずれの実験もゲル化は起こらずポリイミド前駆体2〜3の白色個体を得た。反応時間は、ポリイミド前駆体2、及びポリイミド前駆体3のそれぞれが、220時間、及び150時間だった。
100mlの3つ口フラスコを窒素気流下加熱し、十分乾燥させた後、空気中の水分に対して十分注意しながら、ジメチルアセトアミド溶媒で重合し、アセトンのよって再沈殿生成後、乾燥させたBPDA−ODA(3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルからなるポリアミック酸 NMRから求めた数平均分子量Mn=12000)の白色固体 0.99g、シクロヘキシルビニルエーテル(CVE) 5g、乾燥させたγ−ブチロラクトン5mlを投入した。乾燥させた窒素気流下室温で、88時間マグネティックスターラーによって撹拌した。当初は、BPDA−ODAが溶解しなかったが、反応の進行とともに溶解し、褐色の溶液となった。その後、反応液の半分を乾燥させたジエチルエーテルで再沈殿し、下記式で表されるBPDA−ODAのシクロヘキシルビニルエーテル保護体(ポリイミド前駆体1)の白色固体を定量的に得た。1H−NMRによって解析を行い6.2ppm付近のヘミアセタールエステル結合の酸素と酸素の間の炭素に結合する水素のピークの積分値とジフェニルエーテルの芳香環の水素のピークの積分比より保護率(カルボキシル基に対するヘミアセタールエステル結合の反応率)が100%であることを確認した。(比較ポリイミド前駆体1)
ポリイミド前駆体1、比較ポリイミド前駆体1の2重量%重ジメチルスルホキシド溶液(非脱水)を用いて、加熱した際の保護率を測定した。保護率は、各温度においてNMRチューブ中において5分加熱を行ったのち、合成例1と同様に1H−NMRを用い、そのピークの積分比より求めた。
その結果、いずれのサンプルにおいても80℃において保護基がほぼ完全に分解し、ポリアミック酸へと変化したことが確認された。
これらの結果より、本発明の製造方法を用いても、ポリアミック酸を合成した後にビニルエーテル化合物を用いてヘミアセタールエステル化を行う方法を用いても、特性に変わりがないポリイミド前駆体を得られることがわかった。
ポリイミド前駆体1および比較例1の製造に用いたBPDA−ODAのそれぞれを、窒素雰囲気下、350℃ 1時間(室温からの昇温速度 10℃/min)で熱処理したサンプルについて、各々赤外分光スペクトルを測定したところ、ベースラインが若干ずれていたものの、主要なピークは全て同じ波数であり、ほぼ同じスペクトルを示した。
上記反応液1を、ガラス上に貼り付けたユーピレックスS 50S(商品名:宇部興産)フィルムに塗布し、80℃のホットプレート上で10分乾燥させた後、乾燥させた後、剥離し、膜厚15μmのフィルムを得た。
同様に、BPDA−ODAの15重量%NMP溶液をガラス上に貼り付けたユーピレックスS 50S(商品名:宇部興産)フィルムに塗布し、80℃のホットプレート上で10分乾燥させた後、剥離し、膜厚12μmのフィルムを得た。
上記の2種のサンプルを、窒素雰囲気下、350℃ 1時間加熱し(昇温速度 10℃/分)、ポリイミド前駆体1、BPDA−ODA、(それぞれ厚み8μm±1μm)、それぞれのイミド化物のフィルムを得た。
その結果、ポリイミド前駆体1のイミド化後のガラス転移温度は、257℃であり、BPDA−ODAのイミド化後のフィルムは、258℃であった。
上記ガラス転移温度測定用に作製したフィルム2種を幅5mm×長さ20mmに切断し、評価サンプルとして用いた。線熱膨張係数は、熱機械的分析装置Thermo Plus TMA8310(リガク社製)によって測定した。測定条件は、評価サンプルの観測長を15mm、昇温速度を10℃/min、評価サンプルの断面積当たりの加重が同じになるように引張り加重を1g/25000μm2とした。
その結果、ポリイミド前駆体1のイミド化後の線熱膨張係数は、44.2ppm、BPDA−ODAのイミド化後のフィルムは、43.9ppmであった。
上記ガラス転移温度測定用に作製したフィルム2種を幅5mm×長さ20mmに切断し、評価サンプルとして用いた。湿度膨張係数は、湿度可変機械的分析装置Thermo Plus TMA8310改(リガク社製)によって測定した。温度を25℃で一定とし、湿度を20%RHの環境下でサンプルが安定となった状態で、湿度を50%Rhに変化させ、それが安定となった際のサンプル長の変化を、湿度の変化(この場合50−20の30)で割り、その値を、サンプル長で割った値を湿度膨張係数とした。評価サンプルの断面積当たりの加重が同じになるように引張り加重を1g/25000μm2とした。
その結果、ポリイミド前駆体1のイミド化後の湿度膨張係数は、21.9ppmであり、BPDA−ODAのフィルムは、21.8ppmであった。
Claims (19)
- 1種以上の酸二無水物と1種以上のジアミンを重合するポリイミド前駆体の製造方法であって、ビニルエーテル化合物を含む溶液中で重合することを特徴とする、ポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記ビニルエーテル化合物を含む溶液中に前記酸二無水物を分散、または溶解させた状態を形成し、その後、前記ジアミンを添加し、重合することを特徴とする、請求項1に記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記ビニルエーテル化合物を含む溶液中に前記酸二無水物を分散、または溶解させた状態を形成し、その後、前記ジアミンを溶解させた溶液を添加し、重合することを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記ビニルエーテル化合物を含む溶液が、ラクトン類及びエステル類より選択される1種以上の溶媒を含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記ビニルエーテル化合物を含む溶液が、前記酸二無水物と前記ジアミン由来以外の活性水素を含まないことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記ビニルエーテル化合物を含む溶液中で、0℃〜45℃で反応を行うことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記ビニルエーテル化合物を含む溶液の水分含有量が1重量%以下であることを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 下記式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリイミド前駆体を製造することを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
(式(1)中、R1は、4価の有機基、R2は、2価の有機基であり、繰り返されるR1同士及びR2同士はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。R3およびR4はそれぞれ独立に下記式(2)の構造を有する1価の有機基であり、それらは同一であっても異なっていてもよく、繰り返されるR3同士及びR4同士はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
(式(2)中、R5、R6、R7はそれぞれ独立に水素、ハロゲン原子、または1価の有機基であり、R8は1価の有機基である。R5、R6、R7、R8はそれぞれ互いに結合して環状構造を示していても良い。) - 製造されるポリイミド前駆体の重量平均分子量又は数平均分子量が2000〜1000000であることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記式(2)中のR5、R6、R7が水素である、請求項8又は9に記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記式(2)中のR8が、炭素数2〜30の有機基であり、活性水素を含有しないことを特徴とする、請求項8乃至10のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記式(2)中のR8が、エーテル結合を含有する、請求項8乃至11のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 重合体の末端が、酸無水物基、または活性水素を含まない構造であることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記式(1)中のR1が、芳香族テトラカルボン酸二無水物由来の骨格であることを特徴とする、請求項8乃至13のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法。
- 前記請求項1乃至17のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法によって製造されたポリイミド前駆体。
- 前記請求項1乃至17のいずれかに記載のポリイミド前駆体の製造方法によって製造されたポリイミド前駆体を脱水縮合することからなる、ポリイミドの製造方法。
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