JP2009247732A - 電子レンジによる調理用容器 - Google Patents

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宣政 横尾
Toshio Matsukura
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Abstract

【課題】調理完了後の減圧時に容器が潰れることがなく、且つ、加熱調理時の容器内圧力を大気圧より高く維持することにおいても従来と遜色のない、部品点数が2つだけの電子レンジ調理用容器を提供すること。
【解決手段】
電子レンジ調理用容器10aは食材を収納する容器本体20aと容器本体に嵌合される蓋体30aとからなり、容器本体20aと蓋体30aは上下に対向する嵌合当て付け面22a,32aを有し、この嵌合当て付け面に、凹部34aと通気孔35aからなる、常時外気と通じる通気部40aを設けた。加熱調理時には、この通気部40aから、常時、蒸気が排出されるが、その量は、通気部40aを通るだけの限定された量であるから、容器内圧力は大気圧より高い蒸気圧にすることができる。調理が完了して放置されて容器内が減圧しようとしても、常時外気と連通する通気部40aから外気が流入するので、容器が外部からの圧力で潰れることはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、生鮮食品や麺類や惣菜等の各種食材を電子レンジにより加熱調理するための電子レンジによる調理用容器に関する。
電子レンジによる調理用容器は、食材を密封して保存や搬送ができ、短時間で調理ができる簡便な調理用器具である。電子レンジによる調理用容器のうち、圧力調整機構を具えることにより、容器内の圧力を大気圧以上に維持し、圧力が高くなりすぎると、蒸気を排出することにより、蒸し効果を発揮する調理が可能な容器として、特許第3962377号のものがあるが、この容器は、部品点数が3つあって、構造も比較的複雑である問題があるため、出願人は、特願2008−74304により、部品点数が2つでありながら、圧力調整機構を具えることにより、同様に、蒸し効果を発揮する調理が可能な容器を提案している。
特許第3962377号 特願2008−74304
しかし、特許文献2の調理用容器は、密閉性が高いため、加熱調理後には、容器内部の温度が下がるにつれて次第に減圧状態になるために、容器が潰れるように変形することがあり、その結果、汁物が飛び出して、電子レンジ内部を汚してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、前記のような問題点を解決した電子レンジによる調理用容器を提供することを目的とする。
本発明は、第1に、食材を収納する容器本体と該容器本体に嵌合される蓋体とからなる電子レンジ調理用容器において、
前記容器本体と蓋体は上下に対向する嵌合当て付け面を有し、
前記嵌合当て付け面に、凹部と通気孔からなる通気部を設けたことを特徴とする電子レンジ調理用容器により、第2に、
食材を収納する容器本体と該容器本体に嵌合される蓋体とからなる電子レンジ調理用容器において、
前記容器本体と蓋体の嵌合部における側面の凸部を周方向の同一箇所で一部をなくして凹部とするとともに、前記箇所に対応する嵌合当て付け面に凹部を設けることにより常時外気と通じる通気部を設けたことを特徴とする電子レンジ調理用容器により、第3に、
食材を収納する容器本体と該容器本体に嵌合される蓋体とからなる電子レンジ調理用容器において、
前記容器本体と蓋体は食材収納部を分割する互いに嵌合する仕切り用リブを有し、
前記互いに嵌合する仕切り用リブの底辺を延長して設けた上下に対向する当て付け面に凹部と通気孔からなる通気部を設けたことを特徴とする電子レンジ調理用容器により、前記の課題を解決した。
本発明によれば、常時、外気と連通する通気部が設けられているので、調理終了後における容器内部の圧力の低下に対処することができる。すなわち、調理後には、容器内の圧力が大気圧よりも下がるため、容器が変形しようとするが、通気部から容器内部へ空気が流れ込むことで、容器内の圧力を回復させ、その結果、容器の潰れを防止することができる。
さらに、通気部の大きさをコントロールすることにより、容器本体及び蓋体の嵌合方法は従来どおりでありながら、蒸気による蒸し効果は、従来と遜色なく発揮させることができる。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
第1実施形態
図1及び図2は、本発明の第1実施形態の、嵌合当て付け面に通気部を設けた電子レンジによる調理用容器10a(以下、「容器10a」と略す。)を示す。図1は容器10aの分解斜視図、図2(a)は容器10aの上面図、図2(b)は図2(a)のb−b線での縦断面図、図2(c)は図2(b)のA部の拡大縦断面図である。
図1に示すように、容器10aは、食材を収納するための容器本体20aと、容器本体20aに嵌合される蓋体30aからなる。実施形態1の容器本体10aは、中央の仕切り用リブ70aにより分割され、独立した2つの食材収納部28aを有するものであるが、加えて、仕切り用リブ70aの上に雄リブ70a’を、上蓋30aには、これに対応する位置に雌リブ70a’’を設けて、互いに嵌合するようにしている。そして、容器中央を横切る雄リブ70a’と、これに対応する位置にある雌リブ70a’’とにより、2つの食材収納部28aの独立性が高められ、一方の食材の発する匂いが他方の食材に移ったりすることが防止できるばかりでなく、容器の強度も高められ、内部が負圧になろうとしても、それ自体で潰れにくくなっている。
容器本体20aと蓋体30aの外周側の嵌合部には、上下に対向する当て付け面22a,32aがあるが、この内、蓋体30a側に、図2(a)の左右両端部の位置に、上方への凹部34aが形成され、この凹部34aの底に、通気孔35aを設けることにより、通気部40aが構成されている。
従って、加熱調理に伴って容器内部で発生する蒸気は、常に、図2(c)に示すように、通気孔35aを通って外部に排出される。しかし、外部へ排出される蒸気の量は無制限ではなく、通気部40aを通り得る制限された量だけであるから、容器内の圧力は、大気圧よりは高めに維持されるので、蒸し効果も発揮される。なお、蒸し効果については、従来の密閉式の場合と比べても、殆ど遜色ないことが確認された。
一定時間経過して調理が終了すると、調理が終わった食材は、取出されて食されるが、場合によっては、そのまま放置されることがある。
その場合、容器内部の温度が低下して、内部圧力も下がる。そうすると、容器全体を内部へ凹ませようとする力が外部から作用する。
しかし、この実施形態では、通気孔3aがあるため、ここから外部の空気が自動的に導入される結果、容器内の圧力が回復され、容器の潰れが防止される。
なお、通気部40aの設け方は、この実施形態に限定されるものではなく、通気孔35aは蓋体側であるが凹部は容器本体側に下向きに設けてもよく、さらに、通気孔35aと凹部の位置関係を、上下で逆にして、蒸気が下向きに排出されるようにしてもよい。
第2実施形態
次に、図3(a)は、本発明の第2実施形態の、通気部を嵌合側面に設けた場合の容器10bの上面図、図3(b)は図3(a)のb−b線での縦断面図、図3(c)は図2(b)のB部の拡大断面図である。
この第2実施形態は、第1実施形態における、容器本体20b及び蓋体30bの容器本体側面側凸部26と、蓋体側凸部36を、周方向の同一箇所、すなわち、図3(a)の左右両端部において、図3(c)に示すように、一部をなくして凹部(符号なし。)とするとともに、前記箇所に対応する嵌合当て付け面に上向きの凹部34a’を設け、且つ、容器本体20bと蓋体30bのそれぞれのフランジ20f,30fの間にも隙間があるように形成されている。容器本体20bと蓋体30bの嵌合部の一部にこのような通気部40bがあることにより、第1実施形態と同様に、減圧時の潰れが防止される。また、蒸し効果については、従来と遜色がない。
第3実施形態
さらに、図4(a)は、本発明の第3実施形態の、中央リブに通気部40cを設けた容器10cの上面図、図4(b)は図4(a)のb−b線での縦断面図、図4(c)は図4(b)のC部の拡大縦断面図である。
この第3実施形態では、互いに嵌合する仕切り用リブ70c’,70c’’の底辺を左右に延長して設けた上下に対向する当て付け面22cと32cを利用し、蓋体30c側の当て付け面32cに、一対の通気孔35を設けるとともに、この通気孔35を設けた部分を上方への凹部34cとしてある。容器本体20c側の当て付け面22cは真直ぐなままである。このようにして設けた通気部40cも、第1実施形態と同様に、減圧時潰れ防止効果を奏する。また、蒸し効果については、従来と遜色がない。
なお、この実施形態においても、凹部と通気孔の設け方は、第1実施形態と同じように変更することができる。
図5(a)は、上記第3実施形態の変形例の容器10dの上面図、図5(b)は図5(a)のb−b線でのさらに別の変形実施形態の縦断面図である。
これらの実施形態は、第3実施形態の応用形態であり、図5(a)では、付加的通気孔35dを、4つ、リブ70d’’に設けている。このように、付加的通気孔35dを設けておくと、容器内の蒸気圧が急激に高まって、中央の通気孔34cだけでは対応しきれない場合には、この通気孔35dからも蒸気を逃がすことで、蒸気圧の急激な上昇に対応することができる。
なお、図5(b)に示すように、中央リブにおける嵌合部が互いにアンダーカット構造になっていると、分割された2つの食材収納部が、より独立性を保つことができる。さらに、図示はしないが、雌リブ70d’’と雄リブ70d’の間も、両側面に設けた凸条と対応する凹溝で嵌合させるようにすれば、容器の密閉性を、より高めることができる。図5(b)の実施形態の場合は、容器本体と蓋体は中央リブで緊密に嵌合しているので、通気部としては、第1、第2又は第3の実施形態を利用する。
第4実施形態
最後に、図6は、通気部が角型容器端にある場合の、本発明の第5実施形態の容器10eの分解斜視図、図7(a)は上蓋の上面図、図7(b)は図7(a)のb−b線での容器全体の縦断面図、図7(c)は図5(b)のE部の拡大縦断面図である。
この第5実施形態では、容器10eの対角線上の2隅に、蓋体30eに通気孔35eを具え、この通気孔35eに対応する容器本体20e側の当て付け面22eの一部に凹み24eを設けて通気部40eが設けてある。このように、通気孔35eの位置を隅にすることによって、容器の内容積を大きくすることができる。さらに、容器本体20eに、通気孔35eに嵌合する突起20pを設けることによって、圧力が高まっても蓋体30eが上方に移動しにくくされており、これにより、蒸し効果が高まる効果がある。
なお、通気部が設けてあると、加熱調理時には,常時、この部分から蒸気が逃げてしまうが、しかし、この現象があるということは、容器内の圧力は外気より幾分高めに保たれているということである。しかも、調理終了時の減圧時には、通気部の存在により、容器の潰れが発生しないため、本発明の容器は、蒸し効果を期待した調理ができるとともに、容器の潰れ防止という、2つの効果を合わせ持たせることができる。
通気部の大きさは、容器の大きさ、食材の種類等によって、最適の調理ができるように設定されるのは、当然である。
本発明の第1実施形態の容器の分解斜視図。 (a)は本発明の第1実施形態の容器の上面図、(b)は(a)のa−a線での縦断面図、(c)は(b)のA部の拡大縦断面図。 (a)は本発明の第2実施形態の容器の上面図、(b)は(a)のb−b線での縦断面図、(c)は(b)のB部の拡大縦断面図。 (a)は本発明の第3実施形態の容器の上面図、(b)は(a)のc−c線での縦断面図、(c)は(b)のC部の拡大縦断面図。 (a)は本発明の第3実施形態の変形例の容器の上面図、(b)はさらに別の変形例の図5(a)のb−b線での縦断面図。 本発明の第4実施形態の容器の分解斜視面。 (a)は本発明の第4実施形態の容器の上面図、(b)は(a)のb−b線での縦断面図、(c)は(b)のE部の拡大縦断面図。
符号の説明
10: 電子レンジ調理用容器
20: 容器本体
30: 蓋体
40: 通気部
70c’,70c’’: 仕切り用リブ

Claims (4)

  1. 食材を収納する容器本体と該容器本体に嵌合される蓋体とからなる電子レンジ調理用容器において、
    前記容器本体と蓋体は上下に対向する嵌合当て付け面を有し、
    前記嵌合当て付け面に、凹部と通気孔からなる通気部を設けたことを特徴とする、
    電子レンジ調理用容器。
  2. 食材を収納する容器本体と該容器本体に嵌合される蓋体とからなる電子レンジ調理用容器において、
    前記容器本体と蓋体の嵌合部における側面の凸部を周方向の同一箇所で一部をなくして凹部とするとともに、前記箇所に対応する嵌合当て付け面に凹部を設けることにより常時外気と通じる通気部を設けたことを特徴とする、
    電子レンジ調理用容器。
  3. 食材を収納する容器本体と該容器本体に嵌合される蓋体とからなる電子レンジ調理用容器において、
    前記容器本体と蓋体は食材収納部を分割する互いに嵌合する仕切り用リブを有し、
    前記互いに嵌合する仕切り用リブの底辺を延長して設けた上下に対向する当て付け面に凹部と通気孔からなる通気部を設けたことを特徴とする、
    電子レンジ調理用容器。
  4. 前記通気部が容器の隅に設けられた、請求項1又は2の電子レンジ調理用容器。
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