JP2009248604A - 車両のデフレクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフレクタ板の上下丈を延ばして路面に近づけることでホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制すると共に、路面上の障害物と接触による破損を防ぎつつデフレクタ板とタイヤBとの接触も防ぐデフレクタ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】デフレクタ装置1を車体下面に取り付ける車体取付ブラケット3と、車両前後方向に揺動可能なデフレクタ板19と、デフレクタ板19を支持するデフレクタ板支持用ブラケット23と、デフレクタ板支持用ブラケット23を車体取付ブラケット3に軸支するよう車体取付ブラケット3の両端から下方に向けて延在する支持面20と、デフレクタ板19が略鉛直下向きを指向するよう付勢する付勢手段17とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤが収容されているホイールハウス内へ流入しようとする走行風を規制する車両のデフレクタ装置に関する。
車両の空気抵抗を低減させるのにホイールハウス内へ流入しようとする走行風を規制することが有効であることは従来から知られており、従来のデフレクタ装置として、例えば図15に示す構造がある。すなわち、車両Aの進行方向から車両Aに対して向かってくる走行風のうち、タイヤBを収納するホイールハウス5へ流入しようとする走行風F´を規制するよう、タイヤBの前方に車体下面Cから略鉛直下方向へ突出したデフレクタ板Eが配設されている。
この図15に示す従来技術によれば、上記デフレクタ板Eがホイールハウス5の前方に車幅方向に延びて配設されることによって走行風F´がホイールハウス5へ流入するのを規制するので、車両の空気抵抗の低減が可能となっている。このように、タイヤBの前方にデフレクタ板を設けてホイールハウス5に流入しようとする走行風F´を規制する装置は、車体下面Cに突出するデフレクタ板Eの上下丈を長くして路面に近づけるほど規制効果が増し、さらにタイヤBに近づけるほど規制効果が増すことが知られている。
しかしながら、このような構造にあっては、デフレクタ板Eを車体下面Cから下方に向けて長く突出させると路面上に存在する縁石等の障害物と接触して破損する恐れがあり、デフレクタ板の上下丈を十分に延ばすことが出来ず、ホイールハウスに流入する走行風に対して規制効果を十分に得られない問題があった。
また、類似技術として例えば特許文献1に示すように、気流の受け面をタイヤに対して傾けて配設することで、車両が横風を受けた場合の横風安定性を向上させたものが知られている。
この特許文献1によれば、気流の受け面を車体下面から下方に向けて延ばして車体の斜め前方から車体下面をタイヤに向かって流れるタイヤ周りの気流を弱めてタイヤに当たるようにしている。
しかしながら、特許文献1においても前述した図15に示す従来技術と同様の問題がある。
一方で、路面上に存在する縁石等の障害物と接触しても、回転して破損を防止するスポイラ(特許文献2)や、撓むことで破損を防止する可撓性を持ったスポイラなどが提案されている(特許文献3)。
特開2006−327281号公報 特開平7−228270号公報 特開2003−25255号公報
しかし、上記特許文献2や上記特許文献3に開示されているスポイラは、路面上の障害物との接触による破損を防ぐことは出来るものの、路面上に存在する縁石等の障害物との接触による破損とタイヤとの接触による破損の両方を防止しつつホイールハウスへ流入しようとする走行風を十分に規制出来るものではない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、タイヤが収納されたホイールハウスの前方に設けられ、ホイールハウス内に車両前方からの走行風が流入するのを防ぐデフレクタ板を備えた車両のデフレクタ装置において、デフレクタ装置のデフレクタ板の上下丈を延ばして路面に近づけることでホイールハウスへ流入しようとする走行風を効果的に規制すると共に、路面上の障害物との接触による破損を防ぎ、かつタイヤとの接触による破損も防ぐデフレクタ装置を提供することにある。
本発明は、タイヤが収納されたホイールハウスの前方に設けられ、該ホイールハウス内に車両前方からの走行風が流入するのを規制するデフレクタ板を備えた車両のデフレクタ装置において、上記デフレクタ板を車両前後方向に揺動可能に軸支する軸支手段と、該デフレクタ板を略鉛直下向きに指向するように付勢する付勢手段を備えると共に、上記デフレクタ板が車両後方向に揺動した際にその下端部が上記タイヤと干渉しないように配設されたものである。
この構成によれば、デフレクタ板の上下丈を長くしてホイールハウスへ流入しようとする走行風を効果的に規制することを可能にしつつ、路面上の障害物との接触による破損並びに、タイヤとの接触による破損を防止することができる。
また本発明は、上記デフレクタ板の下端部が、車両側面視においてタイヤと路面とが接触する接触点と車両前部に設けられたフロントバンパーの下端部とを結んだ線よりも下方に位置するように配設されているものである。
この構成によれば、上記デフレクタ板の上下丈がより長く形成され、ホイールハウスへ流入しようとする走行風を効果的に規制することを可能にしつつ、路面上の障害物との接触による破損並びに、タイヤとの接触による破損を回避することができ、さらに坂道走行時などにおける路面自体との接触による破損も防止することができる。
また本発明は、上記デフレクタ板が、略鉛直下向きに固定して設けられた上部デフレクタ板と、上部デフレクタ板の下端部に軸支される下部デフレクタ板とを備えたものである。
この構成によれば、上記デフレクタ板の上下丈を十分に確保したまま揺動量を減少させることができ、デフレクタ装置をよりタイヤに近づけて効果的に走行風を規制することが出来るとともに、デフレクタ装置の隠蔽性を高め見栄えを向上させることが出来る。
また本発明は、上記デフレクタ板の車両後方への揺動量を規制する揺動規制部材を備えたものである。
この構成によれば、揺動規制部材の取り付け位置によってデフレクタ板の揺動量を任意に設定でき、デフレクタ板とタイヤとの接触を効果的に回避するよう十分な距離を確保することができる。
また本発明は、上記付勢手段がデフレクタ板とタイヤの干渉を防ぐようにデフレクタ板を付勢する付勢力を有する弾性部材を備えたものである。
この構成によれば、デフレクタ板の揺動量を制限してタイヤとの接触を効果的に防止すると共に、上記付勢手段自体によってデフレクタ板の揺動量を制限することで部品点数の削減をすることができる。
本発明によれば、デフレクタ装置のデフレクタ板の上下丈を延ばして路面に近づけることでホイールハウスへ流入しようとする走行風を効果的に規制することが出来るとともに、上記デフレクタ板が路面の障害物やタイヤと接触して損傷することを防止出来る。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る車両のデフレクタ装置を備えた車両Aの概略構成を示したものであり、図2は図1を車体下面から見た概略構成を示し、図3は本発明に係る車両のデフレクタ装置を示す斜視図である。
車両Aは、図1に示すように、前部下方にフロントバンパーHと、タイヤBを収容するよう車両内方へ突出して形成されたホイールハウス5とを有し、前記ホイールハウス5の前方であって車両の底面を形成する車体下面Cにデフレクタ装置1が配設されている。該デフレクタ装置1は、車体取付ブラケット3とデフレクタ板19を備えており、車体取付ブラケット3を介してタイヤBの前方の車体下面Cに固定されている。
前記デフレクタ板19は、図2に示すように、車両前方からタイヤBを収納するホイールハウス5へ流入しようとする走行風Fを車体内側と車体外側へ誘導するよう車両進行方向から見たときにホイールハウス5の前面7と少なくとも一部が重複するようにして車幅方向に延びて配設されると共に、タイヤBの前面9とも少なくとも一部が重複するように配設されている。
前記デフレクタ装置1は、図3に示すように、デフレクタ板19を車両前後方向に揺動可能に軸支するための車体取付ブラケット3を備えており、該車体取付ブラケット3は、車体下面Cに固定するための車体取付部14が形成された取付面11と、該取付面11の車幅方向の両端に、デフレクタ板19を揺動可能に軸支するために車体下方に延在した支持面20が設けられており、デフレクタ装置1は前記車体取付部14を介して車体下面Cに固定されている。
前記デフレクタ板19を前記車体取付ブラケット3に車両前後方向に揺動可能に軸支する軸支手段26は、車体取付ブラケット3に対して揺動可能に軸支されたデフレクタ板支持用ブラケット23で構成されており、デフレクタ板19は、該デフレクタ板支持用ブラケット23に両側が固定されて配設されている。
前記デフレクタ板支持用ブラケット23は、前記デフレクタ装置1の外側に向けて突出したブラケット掛止用突出部15を有し、該ブラケット掛止用突出部15が支持面20に形成された挿入孔12に挿入されることによって、支持面20に対して車両前後方向に揺動可能に軸支されている。よって、デフレクタ板支持用ブラケット23に固定されているデフレクタ板19も、デフレクタ板支持用ブラケット23と共に車両前後方向に揺動するようになっている。
さらに前記デフレクタ装置1は、デフレクタ板19を鉛直下向きに付勢する付勢手段17を備えており、該付勢手段17は、車両上下方向に直線的に形成された弾性体18と、該弾性体18の一端を固定するよう支持面20から外側に突出して形成された付勢手段掛止部16と、他端を固定するようデフレクタ板支持用ブラケット23の下方に外側に突出して形成された付勢手段掛止部33で構成されており、弾性体18が略中間位置で前記ブラケット掛止用突出部15に巻きつけられることによって、デフレクタ板19の揺動に伴って自身が持つ弾性力が作用してデフレクタ板19を元の略鉛直下方向に付勢するよう構成されている。
この第1の実施形態によれば、デフレクタ板19が車両前後方向に揺動可能なよう軸支手段が設けられ、このデフレクタ板19を鉛直下向きに付勢する付勢手段17が設けられているので、通常走行時においては付勢手段17によってデフレクタ板19が鉛直下向きに付勢された状態を維持して車両前方からホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制することができる。
そして、路面上に縁石等の障害物などがあって前記デフレクタ板19が回避を必要とする場合においては、図4に示すように、デフレクタ板19がブラケット掛止用突出部15を中心にデフレクタ板支持用ブラケット23と共に揺動して障害物による破損を回避し、デフレクタ板19が最大変位した場合においてもタイヤBと干渉しないよう配設されているので、路面上に存在する縁石等の障害物との接触による破損やタイヤBとの接触による破損を防ぎつつ、デフレクタ板19の上下丈を延ばしてホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の異なる実施形態(以下、第2の実施形態という)を示す斜視図であり、第2の実施形態は、デフレクタ板19を車体取付ブラケット3に直接軸支することで比較的簡単な構造でデフレクタ板19を車両前後方向に揺動可能に軸支した構成である。なお、図5において、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
第2の実施形態におけるデフレクタ装置1は、図5に示すように、デフレクタ板19を車両前後方向に揺動可能に軸支する軸支手段26が、デフレクタ板19の上方に車幅方向に貫通して形成された挿入孔21と、前記支持面20に形成された前記挿入孔12と、該挿入孔21と前記挿入孔12に挿入される支持部材27によって構成されており、デフレクタ板19は、該支持部材27を中心に車両前後方向に揺動可能に軸支されている。
付勢手段17は、前記支持部材27に巻きつけられた弾性体18によって構成されており、一端がデフレクタ板19に固定される(図示せず)と共に、他端が支持面20の裏側に固定(図示せず)されることによって、デフレクタ板19の揺動に伴って自身が持つ弾性力が作用してデフレクタ板19を元の略鉛直下方向に付勢するよう構成されている。
また、前記デフレクタ板19の側方上部は、前記付勢手段17を前記支持部材27に巻きつけるために左右が陥没して形成されている。
この第2の実施形態によれば、支持面20に形成された挿入孔12と、デフレクタ板19の上方に車幅方向に貫通して形成された挿入孔21とを貫通する支持部材27によってデフレクタ板19が車両前後方向に軸支され、さらにデフレクタ板19を鉛直下向きに付勢する付勢手段17が設けられているので、通常走行時においては付勢手段17によってデフレクタ板19が鉛直下向きに付勢された状態を維持して車両前方からホイールハウス5へ流入しようとする走行風を規制することができる。
そして、車両走行中に路面上に縁石等の障害物がある場合は、デフレクタ板19は、支持部材27を中心に揺動して路面上に存在する縁石等の障害物との接触による破損を回避し、さらにデフレクタ板19が最大変位した場合においてもタイヤBと干渉しないよう配設されているので、比較的簡単な構造で路面上に存在する縁石等の障害物との接触のよる破損やタイヤBとの接触による破損を防ぎつつ、デフレクタ板19の上下丈を延ばしてホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制することができる。
(第3の実施形態)
図6及び7は、本発明の異なる実施形態(以下、第3の実施形態という)を示す図であり、第3の実施形態は、デフレクタ板19を、略鉛直下方向を指向して固定された上部デフレクタ板29と、上部デフレクタ板29の下部に車両前後方向に揺動可能に軸支された下部デフレクタ板30とで構成し、下部デフレクタ板30の揺動量を減少させてデフレクタ装置1をタイヤBに近づけることを可能にした構成である。なお、図6及び7において、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
第3の実施形態におけるデフレクタ装置1は、図6に示すように、デフレクタ板19が、上部デフレクタ板29と下部デフレクタ板30の上下で2分割されて構成されており、上部デフレクタ板29は、車体取付ブラケット3に略鉛直下向きを指向した状態で固定されると共に、下部デフレクタ板30は上部デフレクタ板29の下部に車両前後方向に揺動可能に軸支されている。
前記下部デフレクタ板30を車両前後方向に揺動可能に軸支する軸支手段26は、上部デフレクタ板29の下部に車幅方向に貫通して形成された挿入孔28と、該挿入孔28に挿入された支持部材27と、該支持部材27に軸支可能なよう挿入孔32が形成されると共に下部デフレクタ板30を固定支持する下部デフレクタ板支持ブラケット31により構成されており、下部デフレクタ板30は、該下部デフレクタ板支持ブラケット31と共に支持部材27を中心として車両前後方向に揺動するよう構成されている。
付勢手段17は、車両上下方向に直線的に形成された弾性体18と、該弾性体18の一端を固定するよう支持面20から外側に突出して形成された付勢手段掛止部16と、他端を固定するよう下部デフレクタ板30の下方に車幅方向外方に向けて突出して形成された付勢手段掛止部35で構成されており、弾性体18が略中間位置で前記支持部材27に巻きつけられることによって、下部デフレクタ板30の揺動に伴って自身が持つ弾性力が作用して下部デフレクタ板30を元の略鉛直下方向に付勢するよう構成されている。
したがって、通常走行時においては、図7(a)に示すように、前記下部デフレクタ板30は、付勢手段17によって付勢されているので鉛直下向きを指向した状態で走行し、車両前方からホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制する。
そして、路面上に縁石等の障害物などがあって前記下部デフレクタ板30が障害物の回避を必要とする場合は、下部デフレクタ板30は、図7(b)に示すように、支持部材27を中心として下部デフレクタ板支持ブラケット31と共に車両前後方向に揺動する構成となっており、障害物を回避して通常走行に戻れば、付勢手段17によって下部デフレクタ板30は鉛直下向きを指向した状態で走行してホイールハウス5へ流入しようとする走行風を規制する。
この第3の実施形態によれば、前記デフレクタ板19が、略鉛直下向きを指向した状態で固定された上部デフレクタ29と、車両前後方向に揺動する下部デフレクタ板30とで構成され、該下部デフレクタ板30を車両前後方向に揺動可能に軸支する軸支手段と、前記下部デフレクタ板30を鉛直下向きに付勢する付勢手段17を備えているので、他の実施形態と比較してもデフレクタ板の揺動中心が路面に近づいて揺動量が減少し、その分デフレクタ装置1をホイールハウス5に近づけてデフレクタ装置1の隠蔽性を高め見栄えを向上させることができると共に、路面上存在する縁石等の障害物との接触のよる破損やタイヤBとの接触による破損を防ぎつつ、デフレクタ板19の上下丈を延ばしてホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制することができる。
(第4の実施形態)
図8及び9は、本発明の異なる実施形態(以下、第4の実施形態という)を示す図であり、第4の実施形態は、デフレクタ板19の揺動量を積極的に規制してタイヤBとの接触を確実に回避可能なようデフレクタ板とタイヤBとの間に所定距離を確保することを可能にした構成である。なお、図8及び9において、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
第4の実施形態におけるデフレクタ装置1は、図8に示すように、デフレクタ板19の揺動量を制限する揺動規制部材13がデフレクタ板19の前後にデフレクタ板19と所定の距離だけ離れた位置に設けられている。
したがって、前記デフレクタ板19は、図9(a)に示すように、通常走行時においては付勢手段17によって鉛直下向きに付勢されているのでデフレクタ板19が車両前方からホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制する。
そして、路面上に縁石等の障害物などがあって前記デフレクタ板19が回避を必要とする場合においては、図9(b)に示すように、デフレクタ板19がブラケット掛止用突出部15を中心としてデフレクタ板支持用ブラケット23と共に車両前後方向に揺動し、所定の距離だけ揺動すると揺動規制部材13が、デフレクタ板支持用ブラケット23と接触し、デフレクタ板19の揺動を規制する構成となっている。
この第4の実施形態によれば、デフレクタ板19を車両前後方向に揺動可能に軸支する軸支手段26と、該デフレクタ板19を鉛直下向きに付勢する付勢手段17とを備え、さらにデフレクタ板19の揺動軌跡を規制する揺動規制部材13とを備えているので、路面上に存在する縁石等の障害物との接触のよる破損やタイヤBとの接触による破損を防ぎつつ、デフレクタ板19の上下丈を延ばしてホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制しながら、揺動規制部材13によってデフレクタ板19の揺動量を規制して確実にタイヤBと接触しないようデフレクタ板19とタイヤBとの間に所定距離を設けることができる。
また、前記揺動規制部材13は、デフレクタ板19の揺動軌跡を規制することができればいいので、図8のようにブラケット3の両端にわたって延在してなくてもよく、図10に示すように左右両端に配設されてもよい。
(第5の実施形態)
図11及び12は、本発明の異なる実施形態(以下、第5の実施形態という)を示す図であり、第5の実施形態は、付勢手段にデフレクタ板19の揺動量を規制する規制機能を付与することによって比較的簡単な構造でデフレクタ板19の付勢と揺動量の規制を可能にした構成である。なお、図11及び12において、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
第5の実施形態におけるデフレクタ装置1は、図11に示すように、デフレクタ板19の揺動を規制する機能を持った付勢手段36が上記デフレクタ板19の少なくとも車両後方に設けられている。
付勢手段36は、所定の弾性力を持った弾性体で形成されると共に、車体取付ブラケット3に少なくとも前記デフレクタ板19より車両の後方に取り付けられている。該付勢手段36とデフレクタ板19の間には、デフレクタ板の揺動量を調整可能なよう所定の間隔が設けられている。
したがって、通常走行時は、図9(a)に示すように、前記デフレクタ板19が、付勢手段36に当接して略鉛直下向きを指向した状態を維持して車両前方からホイールハウス5へ流入しようとする走行風を規制するよう構成されている。
そして、路面上に縁石等の障害物などがあって前記デフレクタ板19が障害物の回避を必要とする場合においては、図12(b)に示すように、デフレクタ板19がブラケット掛止用突出部15を中心に揺動して路面上に存在する縁石等の障害物による破損を回避すると共に、自身の揺動に伴って付勢手段36と接触し、付勢手段36は、デフレクタ板19の接触によってデフレクタ板19と共に所定量は変位するものの、所定の弾性力を有しているので、その弾性力によってデフレクタ板19の所定以上の揺動を規制し、デフレクタ板19が障害物を回避したあとは付勢手段36が持つ弾性力によってデフレクタ板19を略鉛直下向きに付勢するよう構成されている。
この第5の実施形態によれば、付勢手段36がデフレクタ板19を鉛直下向きに付勢する付勢機能とデフレクタ板19の揺動量を規制する規制機能を有するので、路面上の路面上に存在する縁石等の障害物との接触による破損を防ぎつつ、デフレクタ板19の上下丈を延ばしてホイールハウス5へ流入しようとする走行風を効果的に規制し、さらに部品点数を減らしつつもデフレクタ板19の揺動量を制限してタイヤBとの接触による破損を効果的に防止することを可能にしている。
次に、本発明の第2実施例について図面を参照しながら説明する。図13及び14は実施例2における車体のデフレクタ装置を搭載した車両を横から見たときの車両全体図である。なお、実施例1と共通する部分は図2〜12と同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2のデフレクタ装置1は、図13に示すように、デフレクタ板19の下端部が前側タイヤBと路面とが接触する接地点と車両前部に設けられたフロントバンパーHの下端部とを結んだ線Dよりも下方に位置するよう配設されており、この線Dと路面とが交差して形成される角度Gは一般的にアプローチアングルと呼ばれ、悪路等に設けられた障害物や急勾配な坂道等でフロントバンパー下端部や車体下面Cがぶつかるか否かの判断をするときの目安になる角度であり、アプローチアングルGよりも坂道の勾配が大きい場合は、車両のフロントバンパーHの下端が坂道と接触する恐れがあることを意味している。
したがって、実施例2のデフレクタ装置1は、前記デフレクタ板19の上下丈を坂道と接触する領域に進入するまで路面に近づけると共に、路面上に障害物がある場合や急勾配な坂道を走行する場合においてはブラケット掛止用突出部15を中心としてデフレクタ板19が車両前後方向に揺動する構成となっている。
この構成によれば、デフレクタ板19が障害と接触した場合にはデフレクタ板19が揺動して路面上に存在する縁石等の障害物との接触による破損を回避し、坂道走行の場合には路面と接触した場合でもデフレクタ板19が揺動して破損を回避するので、実施例1と比較しても、よりデフレクタ板19の上下丈を長くすることができ、ホイールハウス5へ流入しようとする走行風をさらに効果的に規制することができる。
また、実施例2においても上記実施例1で述べた各実施形態を適用することが可能である。
なお、デフレクタ装置1を車体へ取り付ける際は、ホイールハウス5の前方に位置するよう配設されればよく、車体下面の取付箇所にデフレクタ装置1を支持可能な強度があれば、車体取付ブラケット3はペリメーフレームや車体下面Cのアンダーカバー等、どのような部材に固定してもよい。
この発明の構成と上述の実施例との対応において、この発明の軸支手段は、実施例のデフレクタ板支持用ブラケットとブラケット掛止用突出部15と挿入孔と支持部材に対応し、以下同様に、付勢手段は、実施例の弾性体と付勢手段掛止部に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものでなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本願発明の実施例1に係るデフレクタ装置を備えた車両の側面図である。 デフレクタ装置を備えた車両を下面図である。 本願発明のデフレクタ装置の斜視図である。 図1におけるデフレクタ装置の作動図である。 本願発明の異なる実施形態の概略構成を示す図である。 本願発明の異なる実施形態の概略構成を示す図である。 図7(a)は、図6における実施形態のデフレクタ板が通常時の側面図であり、図7(b)は図6における実施形態のデフレクタ板が揺動時の側面図である。 本願発明の異なる実施形態の概略構成を示す図である。 図9(a)は、図8における実施形態のデフレクタ板が通常時の側面図であり、図9(b)は、図8における実施形態のデフレクタ板が揺動時の側面図である。 図8におけるデフレクタ装置の異なる実施形態の概略構成を示す図である。 本願発明の異なる実施形態の概略構成を示す図である。 図12(a)は、図11における実施形態のデフレクタ板が通常時の側面図であり、図12(b)は図11における実施形態のデフレクタ板が揺動時の側面図である。 本願発明の実施例2に係るデフレクタ装置を備えた車両の側面図である。 図13におけるデフレクタ装置の作動図である。 従来のデフレクタ装置を示す図である。
符号の説明
A 車両
C 車体下面
D タイヤの接地点からフロントバンパー下端を結ぶ線
E 従来のデフレクタ板
F 走行風
F´ 従来のデフレクタ板による走行風
H フロントバンパー
1 デフレクタ装置
3 車体取付ブラケット
5 ホイールハウス
13 揺動規制部材
14 車体取付部
15 ブラケット掛止用突出部
16 付勢手段掛止部
17 付勢手段
18 弾性部材
19 デフレクタ板
23 デフレクタ板支持用ブラケット
25 縁石等
26 軸支手段
27 支持部材
29 上部デフレクタ板
30 下部デフレクタ板
31 下部デフレクタ板支持ブラケット
33 付勢手段掛止部

Claims (5)

  1. タイヤが収納されたホイールハウスの前方に設けられ、該ホイールハウス内に車両前方からの走行風が流入するのを規制するデフレクタ板を備えた車両のデフレクタ装置において、上記デフレクタ板を車両前後方向に揺動可能に軸支する軸支手段と、該デフレクタ板を略鉛直下向きに指向するように付勢する付勢手段を備えると共に、上記デフレクタ板が車両後方向に揺動した際にその下端部が上記タイヤと干渉しないように配設されていることを特徴とする車両のデフレクタ装置。
  2. 上記デフレクタ板の下端部が、車両側面視において上記タイヤと路面とが接触する接触点と車両前部に設けられたフロントバンパーの下端部とを結んだ線よりも下方に位置するように配設されていることを特徴とする上記請求項1記載の車両のデフレクタ装置。
  3. 上記デフレクタ板が、略鉛直下向きに固定して設けられた上部デフレクタ板と、該上部デフレクタ板の下端部に軸支される下部デフレクタ板とを備えたことを特徴とする上記請求項1又は2に記載の車両のデフレクタ装置。
  4. 上記デフレクタ板の車両後方への揺動量を規制する揺動規制部材を備えたことを特徴とする上記請求項1乃至3記載の車両のデフレクタ装置。
  5. 上記付勢手段は、上記デフレクタ板の下端と上記タイヤとの干渉を防ぐように該デフレクタ板を付勢する付勢力を有する弾性部材を備えたことを特徴とする上記請求項1乃至3記載の車両のデフレクタ装置。
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