本発明に係る機器は、外面の所定の位置が人間の無感温度帯以外の温度になるよう制御し、使用者(その機器に接しているユーザ)への通知を行う温度通知装置を備える。本発明に係る機器が備える温度通知装置は、このような温度制御により温度による刺激を発生させる装置であり、温度発生装置、刺激発生装置、熱発生装置、温度変化装置、熱源装置、熱源機などと称することもできる。
まず、人間の無感温度帯とそれ以外の温度帯について説明する。図1は、人間の無感温度帯および温度感覚を感じる温度帯を説明するためのグラフおよび表である。図1(A)はそのグラフであり、URLが“http://www.tmd.ac.jp/med/phy1/ptext/somat_2.html”で示されるインターネット上の文献の図23−2から抜粋したものである。図1(B)はそのグラフで示される温度帯毎の温度感覚(反応する感覚器、つまり各温度帯で反応する感覚点)を示す表である。
図1に示すとおり、人間の温度感覚において主なものに、冷感を与える冷点(cold spot)、温感を与える温点(warm spot)、痛覚を与える痛点(pain spot)があり、無感とされる温度範囲もある。温点温度とは、人間の温度感覚の内の温点で検出できる温度であり、図1に示されたとおり約摂氏(以下、省略)33.5度以上45度未満の範囲である。一方、冷点温度とは、人間の温度感覚の内の冷点で検出できる温度であり、図1に示されたとおり32.5度未満の範囲と45度以上の範囲とがある。また、33度前後(32.5〜33.5度の範囲)では温感も冷感も生じず、この付近の温度を無感温度(indifferent temperature)という。なお、各温度帯の境界(例えば45度)は、いずれの温度帯に属する温度であるかについては、予め決めておけばよく、例えば温点温度を33.5度より大きく45度以下の範囲とし、冷点温度を32.5度以下の範囲と45度より大きい温度の範囲として捉えてもよい。
そして、本発明は、このような人間の温度感覚である温感、冷感を感じる温点、冷点に注目して、機器において、通知事象があったときに、筐体の所定位置(所定箇所)の温度を温点温度と冷点温度の範囲内で変化させることにより、機器の使用者(機器に接触しているユーザ)に通知を行う。より具体的には、本発明の機器に搭載する温度通知装置は、所定の位置が人間に温点刺激を与える温度になるような制御と、前記所定の位置が人間に冷点刺激を与える温度になるような制御とが可能となっており、通知事象の発生を受けて、温点刺激と冷点刺激とを組み合わせた刺激を発生させることにより、通知を行う。
上述したように、温点刺激や冷点刺激を与えるためには、人間の無感温度帯以外の温度になるよう制御する必要がある。好ましい例として、無感温度帯は32.5〜33.5度の範囲の温度として定義し、無感温度帯以外の温度とは32.5度以下および33.5度以上の温度として定義して、これに基づき温度制御を行えばよい。つまり、本発明の機器に搭載される温度通知装置は、通知事象の発生を受けて、温度制御を行う手段により、好ましくは32.5度以下の温度および33.5度以上の温度を発生させることで、冷点刺激および温点刺激の異なる刺激を発生させ、この刺激により通知を行う。このような刺激は通知事象の発生を受けて、以下の各例で示すように発生させるとよく、また通知事象の発生を受けて任意に発生、すなわちランダムに温点刺激と冷点刺激とを組み合わせることで発生させてもよい。
無感温度と言われる33度付近を除いて交互に温度を変化させることで、人間に異なる種類の刺激を与えることができ、同じ温度変化でも認識率(検出効果)をより高めることが出来る。以上のような構成をとる本発明の機器は、人間の温点、冷点の感覚に適した温度制御を行って着信や情報の通知を行っているため、その機器に接している使用者は、単に温度を上昇させる場合に比べて確実にその通知に気づくことが出来、またこの通知を他人に気づかれることもない。
また、温点刺激を与えるときには33.5〜45度の範囲で定義される温度になるように制御し、冷点刺激を与えるときには12〜32.5度の範囲で定義される温度になるように制御することが好ましい。この定義の温度変化が最適である理由は、非常に熱い温度もしくは非常に冷たい温度であると、使用者に痛覚を感じさせてしまうためである。
以下、本発明に係る機器として、携帯型の機器の一例である携帯電話機を例に挙げて説明するが、他の携帯型の機器や非携帯型の機器への適用についても基本的に同様である。以下に例示する携帯電話機に具備される温度通知装置を、他の機器に組み込むに際しては、刺激を与える位置や通知事象などを携帯電話機のそれらと異ならせる必要が生じる機器もあるが、これらについては例を挙げて後述する。
<実施形態1>
図2は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機の一例を示す概略図で、図2(A)は携帯電話機の前面(正面)の外観を示す概略図、図2(B)は携帯電話機の背面の外観を示す概略図である。また、図3は、図2の携帯電話機の内部構成例を示すブロック図で、図4は、図2および図3の携帯電話機に組み込む温度通知装置の構成例を示す概略断面図である。
図2で例示する携帯電話機1は、電波の送受を行うためのアンテナ11、音声を出力するスピーカ12、メニューや入力結果などを表示する表示装置13、ユーザからのキー操作入力を受けつける操作キー14、および音声を入力するマイク15を備え、さらに、ユーザの温点、冷点に刺激を与え温度制御通知を行う温度通知装置20を備える。この携帯電話機1は、これらの構成の他に、図3でその内部構成例を示すように、携帯電話機全体を制御する制御部19、通信を実行する無線部16、感知した温度などを記憶する記憶部17、および振動を発生させるバイブレータ18を備える。
制御部19における制御例を挙げる。制御部19は、操作キー14からのユーザ操作を受けて、その操作内容に合う処理を他の部位に命令を出して実行させる。また、制御部19は、無線部16からの着信を受けて、スピーカ12から着信音を出力するか、バイブレータ18を稼働させて振動させるか、それらの双方を実行させる。表示装置13にメニュー等を表示させる際にも、制御部19が記憶部17または内蔵メモリなどから表示内容を読み出して、表示装置13に命令を送る。記憶部17への電話帳データや各種設定値などの書き込み時や記憶部17からのこれらデータの読み出し時にも、制御部19が記憶部17を制御する。制御部19は、通話時にはマイク15や図示しないカメラから入力された音声や映像に符号化など各種処理を施して、無線部16で送信させ、無線部16から入力された音声や映像を復号など各種処理を施して、スピーカ12や表示装置13へ出力する。
本実施形態における制御部19は、このような一般的な携帯電話機で実行される処理についての制御を行う他に、温度通知装置20の制御も行う。制御部19は、例えば無線部16からの着信を受けたときなど通知事象の発生時に、温度通知装置20を制御して通知を行わせる。なお、基本的にスピーカ12で着信音等を通知するような設定やモードとなっている場合には、温度通知装置20での通知は実行しなくてよい。
図3で例示する温度通知装置20には、筐体外面の温度を感知する温度センサ21と、温感、冷感を発生させる熱電変換素子22とが内蔵されている。この構成例を、図4に示している。図4では図面上側を携帯電話機1の背面側とする。温度通知装置20は、図2および図4に示すように携帯電話機1の例えば背面寄りに設けておく。なお、温度通知装置20は、この例に限らず外面の所定の位置の温度制御が行えるように配設しておけばよい。
温度通知装置20は、携帯電話機1の筐体の外面(筐体外面)26、筐体外面26の温度を感知する温度センサ21、およびペルチェ素子などの熱電変換素子22を有する。図4で例示する熱電変換素子22は、熱電変換を行う熱電材料膜23と、それを挟むように素子上部24および素子下部25とが設けられている。素子上部24、素子下部25は、それぞれ上側、下側の金属電極膜とする。
温度センサ21は待ち受け時の筐体外面26の温度、或いは、温感、冷感を発生させる熱電変換素子22により発生した温感、冷感によって変化する筐体外面26の温度を監視し、その結果を制御部19へ送る。制御部19は、温度センサ21で検出された筐体外面26の温度をフィードバックさせ、温度センサ21での検出結果が目標の温度となるように熱電変換素子22を制御する。
熱電変換素子22では、この制御に基づき、素子上部24と素子下部25との間に電圧を印加することで、温点刺激または冷点刺激を与える温度を発生させる。なお、筐体外面26の温度と差がでるようにしか温度センサ21を配設できなかった場合にはその分も加味した温度に制御すればよい。このようにして、熱電変換素子22は、温点刺激を与える温度および冷点刺激を与える温度を発生させる(つまり温感および冷感を発生させる)。なお、熱電変換素子22の構成はこの例に限らず、温点刺激を与える温度と冷点刺激を与える温度とを発生させることができればよい。さらに、実施形態1においては冷感刺激または温感刺激を与えるためにはペルチェ素子など熱電変換素子を使用する例について記載したが、これに限られるものではなく、小型のヒートポンプ装置や、小型ヒータと小型冷却システムの組み合わせ装置などを使用するなど同様の効果を与えることの出来る方法であれば、他の方法を使ってもかまわない。
本実施形態では、温度通知装置20は、通知事象の発生を受けて、温点刺激と冷点刺激とを時系列で組み合わせた刺激を発生させることにより通知を行う。時系列で組み合わせるとは、例えば、温度通知装置20が発生する刺激が温点刺激→冷点刺激→温点刺激→冷点刺激のように時間的に変化するような組み合わせであり、変化するタイミングや回数は任意に決定しておけばよいが、例えば予め携帯電話機1の保持者が設定している音声着信および電子メール着信時の着信メロディーやバイブレータパターンやそれらの応答時間に沿った変化パターンや回数にしておけば、携帯電話機1の保持者本人の要望に応じた設定内容であるため、より確実に着信や情報等の通知を本人に判らせる効果が期待できる。勿論、変化するタイミングや回数により、通知の具体的な内容を知らしめてもよい。例えば、着信時には各刺激を短くして変化を多くし、電子メールの受信時には各刺激を長くして変化を少ないようにする、といった具合に通知の内容を刺激の時間間隔などで知らしめることができる。
なお、温度通知装置20による温点刺激、冷点刺激の発生のための制御は、制御部19で行うものとして説明しているが、勿論、温度通知装置20内に制御部を具備し、制御部19からの通知事象発生時の通知命令を受けて、温度通知装置20内に設けた制御部が、温度センサ21での温度検出結果を参照しながら熱電変換素子22を制御して、目標の温点刺激または冷点刺激を与える温度にしてもよい。
図5は、図2〜図4で示す携帯電話機における温度通知装置による刺激の時系列的な組み合わせ処理のフローチャートである。図6は、図5の処理における目標温度の決定方法の様々な例を示す図で、図7は、図5の処理における温点刺激および冷点刺激の時系列的な組み合わせ処理の一例を示す図で、本実施形態に関わる温度刺激図である。
まず、制御部19が、無線部16により通話や電子メールの着信があったこと、もしくは、記憶部17に格納された情報に従ってスケジュールもしくはアラームなどの通知が必要であると判定したことなど、通知事象を検出することで、この処理が開始される。通知事象が検出された場合、制御部19が、予め記憶部17に格納されている通知方法が音および振動を発生させることによる通知方法か否かを判定する(ステップS1)。ステップS1でYESの場合にはステップS2へ移行し、着信時に発生させるべき音として設定されている着信メロディに対応する着信メロディデータを記憶部17から読み出す。そしてステップS3で読み出したデータが表す着信メロディをスピーカ12から発生させるとともにバイブレータ18を作動させてバイブレータ18で振動を発生させる。
次にステップS4で音および振動による着信および情報通知を開始してから所定時間経過したか、或いは携帯電話機1の保持者による操作キー14もしくはマイク15において何らかの操作があったか否かを制御部19で判定する。判定がNOの場合にはステップS3の前に戻り判定がYESになるまでスピーカ12で音およびバイブレータ18で振動による着信通知および情報通知を継続する。そしてステップS4での判定がYESになると制御部19により着信、情報通知割り込み処理を終了する。
もう一方の処理として、ステップS1でNOの場合には、ステップS5へ移行し、温度センサ21により温度を測定する。温度測定の結果、ステップS6で携帯電話機1の筐体外面26の温度が人体の体表温近辺であるか否かで、携帯電話機1が人に所持されているか否かを制御部19で判定する。なお、携帯電話機1の筐体外面26の温度が人体の体表温近辺であるか否かで、携帯電話機1が人に所持されているか否かを判定する例について記載しているが、その判定方法は、携帯電話機1が人に所持されているか否かが判定出来る方法であれば、他の判定方法を用いてもよい。
ステップS6での判定がNOであった場合にはステップS2に移行し、上述した同様の手順で進む。なお、ステップS6での判定がNOであった場合にはこの割り込み処理を終了し、何も通知しないような処理を採用してもよい。ステップS6での判定がYESの場合にはステップS7で温度センサ21により温度を測定する。続いてステップS8で温度通知装置20を冷やす方向、温める方向のどちらに制御するのかを判定する。
その際のステップS8での判定方法は所定の目標温度よりも低い場合は、温度を上昇する方向に、目標温度よりも高い場合は温度を下降する方向に制御するように判定する。以下に目標温度の決定方法を示す。一番最初にステップS7で温度測定した際の目標温度の決定方法(本発明に関わる目標温度の決定方法)を、図6(A)〜(D)を参照して説明する。
図6(A)に示すように、温度センサ21による温度測定で、測定された温度が無感温度以上かつ温感温度未満なら、目標温度を温点温度にする。一方、図6(B)に示すように、測定された温度が無感温度未満かつ冷感温度以上なら、目標温度を冷点温度にする。これらは特に測定された温度が無感温度の範囲外の場合、変化開始からしばらくの間は無感温度を通らないため、温度変化をより検出しやすいという効果がある。また、図6(C)に示すように、温度センサ21による温度測定で測定された温度が冷感温度未満であった場合は目標温度を温点温度にする。一方、図6(D)に示すように、測定された温度が温感温度以上であった場合は目標温度を冷点温度にする。なお、図6(A)〜(D)で例示した全ての制御において、温度センサ21により測定した温度が目標温度に達した場合は、前回の目標温度が温点温度の場合は次の目標温度は冷点温度に、前回の目標温度が冷点温度の場合は次の目標温度は温点温度にと交互に目標温度を切り替えて制御する。
このように、実施形態1では、温度変化させる位置において携帯電話機1の使用者の接触を温度で検出する温度センサを有し、温度通知装置20は、この温度センサで使用者の接触を検出した温度に応じて、最初に与える刺激を温点刺激、冷点刺激のいずれかから選択することが好ましい。
他にも通知種類が電話着信なら温める方向で、アラームなら冷やす方向にする方法がある。これは、イベントの種類別に割り当てることで複数種類のイベントを明確に区別して通知できるという効果がある。割り当て方の例として、電話着信やメール着信など他者とのコミュニケーションに関わるものは温める方向で、アラームなど他者とのコミュニケーションに関わらないものは冷やす方向にするなど、性質の違うイベント別に割り当ててもよい。
また、冷点を刺激する方が温点を刺激することに比べて人間がより温度感覚を検出しやすいため、早く冷点を刺激することで早期検出の可能性を増すという特性から重要なイベントは温度を冷やす方向で、その他のものは温める方向とする方法もある。例えば、遊びに熱中しやすく着信に注意が向きにくい小さい子供や、温度感覚が鈍くなっている高齢者が携帯電話機1を所有している場合などは、家に早く戻ることを促すような重要な通知を、より着信を認知しやすい温度を冷やす方向で行うとよい。
ステップS8での判定が温度を冷やす方向(下降する方向)であった場合、ステップS9に移行し、温度通知装置20により冷やすことによる着信通知を行い、ステップS11に移行する。ステップS11では温度制御による着信および情報通知を開始してから所定時間経過したか、或いは携帯電話機1の所持者による何らかの操作があったか否かを判定する。判定がNOの場合にはステップS7の前に戻り判定が肯定されるまで制御部19により温度制御による着信通知および情報通知を継続する。そしてステップS11での判定がYESになると制御部19により着信、情報通知割り込み処理を終了する。
ステップS8で判定が温度を温める方向(上昇する方向)であった場合、ステップS10に移行し、温度通知装置20により温めることによる着信通知を行う。次にステップS11に移行し、上述した同様の手順で進む。
図7を参照して、温点刺激および冷点刺激の時系列的な組み合わせ処理の例を説明する。図4のフローチャートにおいて冷点温度=25度、温点温度=35度、無感温度=33度、温度刺激時間の間隔を3秒間にするという条件を与えてフローチャートを実行した場合の温度変化を図示した例である。
図7で例示するように、図4のステップS5以降で温度変化による通知を行う際に、携帯電話機1の保持者の冷点を刺激する冷たい温度(ステップS9)と、温点を刺激する温かい温度(ステップS10)とを適宜発生させる際に、温点と冷点をそれぞれ交互に刺激することにより、携帯電話機1の保持者に、より確実に携帯電話機1からの情報通知を気づかせるという効果を高める一例である。
この一例では交互刺激、すなわち無感温度をまたがって変化させることにより、同じ感覚点を間欠的に刺激することができ、同じ感覚点を刺激し続けることによる人間の温度感覚の鈍化を防ぐことができる。また、その感覚点を刺激していない時間に他の感覚点を刺激することができるということからより確実に携帯電話機1からの情報や通知を気づかせるという効果が高まる。
本実施形態において、実用的な温度範囲では、冷点を間欠的に刺激するには25度をまたがって変化させること、温点を間欠的に刺激するには35度をまたがって変化させることが必要であり、つまり、温度変化の範囲を25度以下〜35度以上にすることにより、冷点、温点の両方について感覚点を間欠的に刺激するという特別な作用効果を得られるものである。
また、一番最初に温度を測定した場合に、温度が極端に低い、冷感温度以下の12度以下であると判定した場合には、温感温度まで温める方向に制御する。逆に温度が極端に高い、温感温度以上の45度以上であると判定した場合には冷感温度まで冷やす方向に制御する。このように、本実施形態では、温度変化に応じて温度を制御して感覚点を刺激することから、上述のような極端な温度と判定された場合であっても、一定の範囲内の変化に収束するように制御するよう安全性も考慮している。
温点、冷点を刺激する時間の間隔、刺激しない時間の間隔についてはおおよそ最初に温点温度に達してから次の温点温度に達するまで時間(または冷点温度に達してから次の冷点温度に達するまで時間)を図7に図示したTとして、Tが3秒間程度になるように時間間隔を調整するが、温度感覚には個人差があるため、温度刺激時間の間隔については、携帯電話機1の保持者が効果的にかつ確実に携帯電話機1からの情報や通知に気づくことが出来る間隔であればよい。そのため、時間の間隔は3秒間に限定するものではなく、携帯電話機1の保持者ごとに増減できるように設定可能としておけばよい。
また、温点と冷点それぞれ交互に刺激する温度であるが、人間がそれぞれ感知しやすい温度に設定をすればよい。この例では温点刺激を35度、冷点刺激を25度としているが設定温度はこれに限られるものではなく、図1で示すとおり人間の温度感覚においての主なものに冷点、温点、痛点、無感とされる温度範囲がある。その温度の範囲内で、人間が温度を感じないとされる無感温度ではなく、効果的に温点または冷点を刺激できる温度範囲内であればよい。さらに通常は温点または冷点を刺激できる温度範囲に温度設定することが好ましいが、特に重要案件で通知が必要とされる場合には、人間が痛みを感じる痛点温度を用いてもよい。
また温度の差別は、1分以上で順応してくることから、特に無感温度付近で、温度を1分より短い間隔で変化させることにより、特に無感温度付近で生じる順応を防ぎ、通知もれを防ぐことができるという特別な作用効果が期待できる。
また、携帯電話機1の保持者のそれぞれの個体差の違いに応じて、温点および冷点の温度を変える設定を可能にしておくことにより、携帯電話機1の保持者が変わった場合でも、個体差に合わせて確実に着信通知を行えるという効果がある。
さらに、携帯電話機1の保持者の1日、一月間、季節の違いおいての体温の変化や、周辺環境の温度の状態に合わせて温点および冷点の温度を変化させること、例えばスケジュール機能を用い、目覚め直前で体温がまだ上がってない朝には低めの温点で、日中の活動時で体温が比較的高いときには高めの温点で、また四季によっても温度設定を変化せせることによって体温の変化や周辺環境が変化した場合でも携帯電話機1の保持者に、より確実に携帯電話機1からの情報や通知を気づかせるという効果がある。なお、実施形態1で本発明は、温度センサ21を搭載していることから、携帯電話機1の保持者が意識することなく、保持者の体温などの生体情報を取得できることから、体温や生体情報のトレンドを取得することも可能である。例えば、携帯電話機1の保持者の体温トレンドを取得し、個人のトレンドにあった温度変化により通知するということも出来る。
また、図5のステップS7において、温度センサ21が検出した温度が無感温度範囲内の所定の温度以上なら温度上昇、所定の温度未満なら温度下降の方向に熱電変換素子22を制御することにより、特に検出された温度が無感温度の範囲外の場合、反対向きに制御する場合に比べて変化開始から無感温度に移行するまでの時間が長くなるため、通知の初期段階において人間が温度変化を検出しやすいという効果がある。
実施形態1では、携帯電話機1に1つの温度通知装置20を設けた例を挙げたが、2以上の温度通知装置20を設け、それらを同様に制御することで、温度通知装置20により温度が制御できる位置が複数箇所となるため、通知を行いたいときに、そのうち一箇所でも使用者が接触している位置があれば通知することができる。勿論、各温度通知装置20は同様の制御を行わなくてもよいし、温度センサにより使用者が接触しているのが検出できた温度通知装置20のみが実際の温度制御を行ってもよい。
また、実施形態1においては、着信メロディデータやバイブレータ機能に変わり、温度通知装置20で着信を通知する携帯電話機1について記載したが、携帯電話機1での音声や振動による着信通知や情報通知(例えばスケジュール機能、カレンダー機能、アラーム機能などの通知)に連動して、温度変化させる間隔に変化をつけて温度通知装置による着信通知や情報通知を行ってもよい。
例えば、特定の着信メロディデータの場合には、温度変化の幅をさらに大きくする。こうすることで、特定の着信メロディデータに設定している特別な人からの着信だということが温度変化の幅で推測しやすいという効果が期待できる。ここで特別な人とは例えば家族や恋人や重要な顧客や仕事関係者などを指す。スケジュール機能で登録されている予定が会議中であった場合の着信通知や情報通知は、冷点を刺激できる温度のみで行い、眠気を覚ますといったことも出来る。また、アラーム機能に連動して、モールス信号のように特定の情報や着信を通知するといったように、適宜携帯電話機1の保持者が個別に設定できるようにする。また他にも、予め携帯電話機1の保持者が設定している着信メロディによる通知が旧来の電話の着信ベルのようにあるメロディを繰り返すものであれば、その繰返しの周期と温度変化の周期を一致させるように設定すると、メロディによる通知と温度通知装置20による着信通知の間隔が同じなので、メロディ通知で通知する内容と温度変化で通知する内容の対応付けが携帯電話機1の保持者にとって認識しやすいという効果が期待できる。また、設定されている着信メロディによる通知のテンポが速いときは温度変化周期の繰返しを早く、遅いときは温度変化周期の繰返しを遅くするというようにしてもよい。このような繰返しの遅速の相対関係により、メロディ通知で通知する内容と温度通知装置による着信通知する内容の対応が携帯電話機1の保持者にとって認識しやすいという効果も期待できる。
また、設定されている着信メロディの音量が大きいときには、温度変化の幅を大きく変化させ、小さいときには温度変化の幅を小さく変化させる設定にすると、通知音量はその通知を知りたい度合いに関係するため、通知の重要度の対応が認識しやすいという効果も期待できる。例えば変化が大きいから特別に設定している人からの着信だろうというように気がつく。また、着信メロディや音量の設定に関わらす、独立して温度変化の幅や温度を変化させる方向を設定することで、他の人にはその着信の重要度を知られることなく、携帯電話機1の保持者だけが重要度を区別できるようにしてもよい。なお、着信メロディの繰り返しの周期や着信メロディのテンポや音量などの設定内容は予め記憶部17または内蔵メモリで記憶されているものとし、制御部19は記憶部17または内蔵メモリで記憶されている設定内容を読み出し、適宜温度通知装置20の制御を行うものとする。
また、実施形態1においては、無線を用いた通信手段である無線部16を介した通知事象に関して例示してあるが、これに限られるものではなく、有線を用いた通信手段によって通知される通知事象としてもかまわない。なお、以下に例示する実施形態2,3においても同様である。
また、実施形態1においては本発明を携帯電話機に利用した例について記載したが、上述したように、本発明を適用できる機器はこれに限られるものではなく、使用者に情報等を通知するものであれば他の機器でもよい。例えばパソコン(特にモバイルPC)、パソコンのマウスやキーボード、ポータブルオーディオ、画像閲覧端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の情報端末、ヘッドマウントディスプレイ、腕時計、メガネ、補聴器、歩数計などがあげられる。ここで、マウスやキーボードは非携帯型の機器の例である。また、本発明の携帯型の機器としては、補聴器のように、携帯の方法として人間の一部に取り付けるような機器にも適用できる。また、本発明の機器としては、通常のメガネなどそれ自身は機器とは呼べず、上述のような温度通知装置を備えてはじめて機器と呼べるようなものでも適用できる。
他の携帯型の機器や他の非携帯型の機器への適用方法については、上述した携帯電話機1と基本的に同様であり、通知事象の発生により、その物の外面においてその保持者が接触する位置に温度刺激を与えるように構成すればよい。なお通知事象とは、原則としてその機器の機能によって生じる事象のことをいう。例えばパソコンやそのマウス、キーボード、ヘッドマウントディスプレイなどでは、メール着信や或る処理の完了、してはいけない操作を行ったときなどを、通知事象とすればよい。ポータブルオーディオについては、楽曲の終了や、早送り操作時、曲飛ばし操作時、楽曲ダウンロード完了時などを、通知事象とすればよい。腕時計については、アラームや時報などを通知事象とすればよい。メガネについては、他の機器(例えば温度通知装置を備えないポータブルオーディオ等)に接続してその機器からの通知事象を受けて、温度制御すればよい。また、補聴器については、音を受けているときに通知することで、使用者が聞こえていないときに話し相手に聞き直すことができる。歩数計については、所定の歩数カウントが終了した時点などを通知事象とすればよい。また、以下に例示する実施形態2,3においても、携帯電話機に具備される温度通知装置を、他の機器に組み込むに際しては、刺激を与える位置や通知事象などを携帯電話機のそれらと異ならせる必要が生じる機器もあるが、このような構成や処理方法を同様に適用すればよい。
<実施形態2>
図8は、本発明の実施形態2に係る携帯電話機の一例を示す概略図で、図9は、図8の携帯電話機の内部構成例を示すブロック図である。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる部分を中心に説明し、他の機器への応用例も含めて同様に適用できる応用例などについてもその説明を省略する。
実施形態2は、空間的に刺激を変化させる処理を採用したものである。実施形態2における温度通知装置は、次の空間的刺激変化手段を備えるとも言える。この空間的刺激変化手段とは、実施形態1の温度変化による通知を行う際に携帯電話機1の保持者の手のひらのそれぞれ異なる場所にある温点と冷点とを同時に刺激する手段である。このような刺激により、携帯電話機1の保持者に、より確実に携帯電話機1からの情報通知を気づかせるという効果を高めることが出来る。
実施形態2に係る携帯電話機1は、図8で例示したような筐体の異なる所定位置(4箇所)の温度を制御する4つの温度通知装置20a〜20dを備える。各温度通知装置20a〜20dの構成については実施形態1の温度通知装置20と同様であり、その温度制御方法が異なるだけである。また、図9に実施形態2の構成を例示するように、各温度通知装置20a〜20dは、それぞれ温度センサ21aおよび熱電変換素子22a、温度センサ21bおよび熱電変換素子22b、温度センサ21cおよび熱電変換素子22c、温度センサ21dおよび熱電変換素子22dを有する。その他の構成は、実施形態1と同様であり、温度通知装置の数が異なるだけである。また、温度通知装置20a〜20dの配置は図8の例に限ったものではなく、保持者が温度を感知できる場所であればよい。
実施形態2における4つの温度通知装置20a〜20dは、通知事象の発生を受けて、同時に、各所定の位置の少なくとも2つの位置で異なる刺激を発生させることにより、通知を行う。例えば、温度通知装置20aの熱電変換素子22aのみ冷点刺激を与える温度に制御し、他の熱電変換素子22b〜22dは温点刺激を与える温度に制御することで、通知を行ってもよい。また、熱電変換素子22a、22bは冷点刺激を与える温度に制御し、他の熱電変換素子22c、22dは温点刺激を与える温度に制御することで、通知を行ってもよい。
なお、本実施形態では温度通知装置を4個使用する例について記載したが、これに限られるものではなく、温度通知装置の個数は増減しても良い。
図10および図11は、図8および図9で示す携帯電話機における温度通知装置による刺激の空間的な組み合わせ処理のフローチャートである。図12は、図10および図11の処理における目標温度の決定方法の様々な例を示す図で、図13は、図10および図11の処理により保持者の手に与える温点刺激および冷点刺激の空間的な組み合わせの一例を示す図で、本実施形態に関わる空間的な温度刺激図である。
ステップS21〜S26の処理は実施形態1と同様である。ステップS26での判定がNOであった場合にはステップS22に移行し、実施形態1と同様の手順で進む。なお、以下の説明では、温度通知装置20a〜20dの順に制御する方法(但しこれらの制御時間は僅かとし、実質的に同時制御とみなすことができる)について説明するが、他の順序であってもよい。このように、以下に説明する各装置20a〜20dについての処理(ステップS27a〜31a、ステップS27b〜31b、ステップS27c〜31c、ステップS27d〜31d)は、実質的に並列で同時に処理されるものとする。
ステップS26での判定がYESの場合には、ステップS27aで温度センサ21aにより温度を測定する。続いてステップS28aで温度通知装置20aを冷やす方向、温める方向のどちらに制御するのかを判定する。その際の判定方法(すなわち目標温度の決定方法)を、図12(A)〜(C)を参照して説明する。
図12(A)に示すように、温度通知装置20a〜20dにおいて、隣り合う温度通知装置については目標温度を交互にすればよい。これには通常の生活では温かい刺激と冷たい刺激を同時に人間が受ける環境は少ないため、通常の生活ではあまり体感することのない、異なる感覚点を交互に刺激することで、より人間の温度感覚を刺激するという効果がある。他の例として、図12(B)に示すように、全ての温度通知装置20a〜20dの目標温度を冷点温度にしてもよい。冷点を刺激する方が温点を刺激することに比べて人間がより温度感覚を検出しやすいため、冷点のみを刺激することで早期検出の可能性を増すという効果がある。また、他の例として、図12(C)に示すように、全ての温度通知装置20a〜20dの目標温度を温点温度にする例である。これには周りの環境が非常に寒い場所であったり、そのような環境下で人間の体表温も下降している場合などには温点を刺激すことでより検出を高めるという効果がある。
ここで、温度センサ21a〜21dによって測定した温度が、それぞれに対応する熱電変換素子22b〜22dにおける上述した目標温度よりも低い場合は、温度を上昇する方向に、目標温度よりも高い場合は温度を下降する方向に制御する。
以上の判定方法の例に従って判定した結果、ステップS28aでの判定が温度を冷やす方向(下降する方向)であった場合、ステップS29aに移行し、温度通知装置20aにより冷やすことによる着信通知を行い、ステップS31aに移行する。ステップS28aでの判定が温度を温める方向(上昇する方向)であった場合、ステップS30aに移行し、温度通知装置20aにより温めることによる着信通知を行い、ステップS31aに移行する。
ステップS31aでは温度制御による着信および情報通知を開始してから所定時間経過したか、或いは携帯電話機1の所持者による何らかの操作があったか否かを判定する。判定がYESの場合には制御部19により着信、情報通知割り込み処理を終了する。
ステップS31aでの判定がNOの場合には続いてステップS27bに移行し、温度センサ21bにより温度を測定する。続いてステップS28bで温度通知装置20bを冷やす方向、温める方向のどちらに制御するのかを判定する。上述の判定方法に従ってステップS28bでの判定が温度を下降する方向であった場合、ステップS29bに移行し、温度通知装置20bにより冷やすことによる着信通知を行い、ステップS31bに移行する。ステップS28bでの判定が温度を上昇する方向であった場合、ステップS30bに移行し、温度通知装置20bにより温めることによる着信通知を行い、ステップS31bに移行する。
ステップS31bでは温度制御による着信および情報通知を開始してから所定時間経過したか、或いは携帯電話機1の所持者による何らかの操作があったか否かを判定する。判定がYESの場合には制御部19により着信、情報通知割り込み処理を終了する。
ステップS31bでの判定がNOの場合には続いてステップS27cに移行し、温度センサ21cにより温度を測定する。続いてステップS28cで温度通知装置20cを冷やす方向、温める方向のどちらに制御するのかを判定する。上述の判定方法に従ってステップS28cでの判定が温度を下降する方向であった場合、ステップS29cに移行し、温度通知装置20cにより冷やすことによる着信通知を行い、ステップS31cに移行する。ステップS28cでの判定が温度を上昇する方向であった場合、ステップS30cに移行し、温度通知装置20cにより温めることによる着信通知を行い、ステップS31cに移行する。
ステップS31cでは温度制御による着信および情報通知を開始してから所定時間経過したか、或いは携帯電話機1の所持者による何らかの操作があったか否かを判定する。判定がYESの場合には制御部19により着信、情報通知割り込み処理を終了する。
ステップS31cでの判定がNOの場合には続いてステップS27dに移行し、温度センサ21dにより温度を測定する。続いてステップS28dで温度通知装置20dを冷やす方向、温める方向のどちらに制御するのかを判定する。上述の判定方法に従ってステップS28dでの判定が温度を下降する方向であった場合、ステップS29dに移行し、温度通知装置20dにより冷やすことによる着信通知を行い、ステップS31dに移行する。ステップS28dでの判定が温度を上昇する方向であった場合、ステップS30dに移行し、温度通知装置20dにより温めることによる着信通知を行い、ステップS31dに移行する。
ステップS31dでは温度制御による着信および情報通知を開始してから所定時間経過したか、或いは携帯電話機1の所持者による何らかの操作があったか否かを判定する。判定がYESの場合には制御部19により着信、情報通知割り込み処理を終了する。
ステップS31dでの判定がNOの場合には、ステップS26に戻り判定が肯定される間、温度制御による着信通知および情報通知を継続する。
携帯電話機1の保持者の手における温度刺激の例を、図12(A)の温度刺激を行った場合について例示する。図12(A)のような温度刺激を行った場合、その携帯電話機1を人が手に持つと、4つの温度通知装置20a〜20dが手のひら3に触れ、手のひら3の一部31aおよび31dが冷点刺激を受け、手のひら3の一部31bおよび31cが温点刺激を受ける。ここで、各温度通知装置20a〜20dはそれぞれ手の一部31a〜31dに相当する位置に刺激を与えており、結果的に手のひらの温点2点と冷点2点を同時に刺激している。
実施形態2では隣り合う温度通知装置は目標温度を交互にする例、全ての温度装置の目標温度を冷点温度にする例、全ての温度装置の目標温度を温点温度にする例を使用したが、効果的に温度変化による通知が行えるならば他の方法で制御方向を決定しても構わない。例えば、図13では、手のひら3の温点2点と冷点2点を同時刺激する制御を例示したが、温度通知装置は着信効果が得られる数であれば、適宜増減してもよいし、刺激を行う場所はこれに限られるものではなく、人間が温度感覚を感じる身体の部位であればその場所は問わない。
<実施形態3>
図14は、本発明の実施形態3に係る携帯電話機の一例を示す概略図である。以下、実施形態3について、実施形態1や実施形態2と異なる部分を中心に説明し、他の機器への応用例も含めて同様に適用できる応用例などについてもその説明を省略する。
実施形態3では温度通知装置の配置場所を実施形態1や実施形態2と異ならしめたものである。図14(A)に例示するように、操作キー14に埋め込むか操作キー14の上または下に、実施形態2の温度通知装置20a〜20dを設けてもよい。このように、温度通知装置における温度制御を行う外面の位置としては、折り畳み式の携帯電話機1において、折り畳んだときに内側に隠れる位置も含まれる。
また、図14(B)に例示するように、折り畳み式の携帯電話機1は、折り畳んだときの表面(表示部の裏面であってこの例では副表示部が設けられている面)に4つの温度通知装置20e〜20hを設け、携帯電話機1の側部に4つの温度通知装置20i〜20lを設け、合計8個の温度通知装置を設けてもよい。携帯電話機1における温度通知装置の設置位置は、温度が最適に測定できる筐体面であれば配置場所もその数も問わないが、特に携帯電話機1の保持者は通話やメール中に筐体外面に手で触れていることが多いため、温度通知装置20e〜20lのように温度通知装置を、折り畳んだときに内面となる位置ではなく折り畳んだ状態で外面となる位置に設けることにより、温度通知をより確実に行うことが出来る。また、図14(B)を図14(A)の携帯電話機1の折り畳んだ様子を示していると見て、温度通知装置20a〜20dと合わせて、合計12個の温度通知装置を設けるなどしてもよい。
このように複数の温度通知装置を設けた場合の空間的な刺激の方法の1つとして、装置20a〜20d、装置20e〜20h、装置20i〜20lでそれぞれ独立して実行すればよい。つまり、装置20a〜20d、装置20e〜20h、装置20i〜20lのそれぞれで通知自体は可能とし、その場所が3箇所設けられているものと取り扱って制御してもよい。これにより保持者が触れる可能性が高くなり通知の確実性が増す。別の空間的な刺激の方法として、装置20a〜20lを全て組み合わせて空間的な刺激を形成してもよいが、その場合には図14に示すような位置ではなく全ての装置(または全ての装置の大多数の装置)に保持者が同時に触れる可能性のある位置に設置しておく必要がある。
また、図14を参照して説明したような配置例を実施形態1に適用する場合には、温度通知装置20a〜20lのいずれかの位置に1つの温度通知装置を設ける例以外に、12個の温度通知装置20a〜20lでそれぞれ独立して温度通知を行ってもよく、これにより保持者が触れる可能性が高くなり通知の確実性が増す。
1…携帯電話機、3…手のひら、11…アンテナ、12…スピーカ、13…表示装置、14…操作キー、15…マイク、16…無線部、17…記憶部、18…バイブレータ、19…制御部、20,20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20i,20j,20k,20l…温度通知装置、21,21a,21b,21c,21d…温度センサ、22,22a,22b,22c,22d…熱電変換素子、23…熱電材料膜、24…素子上部、25…素子下部、26…筐体外面。