JP2009286532A - エレベータ装置 - Google Patents

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【課題】油圧ジャッキの各シリンダのストロークのズレをリセットすることができるエレベータ装置を提供する。
【解決手段】多段のシリンダ(11、13、15)を有し上下に伸縮自在な油圧ジャッキ1の先端部でエレベータかご2が固定されるプラットホーム4を支持する。プラットホーム4を昇降させるために油圧ジャッキ1に作動油を供給する油圧ユニット5を備える。最下階の停止位置よりも下方の位置においてプラットホーム4のそれ以上の下方への移動を規制し且つ緩衝を行う緩衝器66を備える。プラットホーム4を下降させて規制部に当接させることで油圧ジャッキ1の各シリンダ(11、13、15)のストロークA、B、Cをリセットするリセットモードを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多段のシリンダを有し上下に伸縮自在な油圧ジャッキにてエレベータかごを昇降させるエレベータ装置に関するものである。
従来より、多段のシリンダを有し上下に伸縮自在な油圧ジャッキにてエレベータかごを昇降させるエレベータ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。これは、エレベータ昇降路の床面に、エレベータかごを昇降させる油圧ジャッキを設置し、油圧ジャッキの側方にエレベータかごの昇降をガイドするためのガイドレールを配設したものである。油圧ジャッキは、床面に設置した油圧ジャッキ1本体から上方に向けて入れ子状に配置される多段のシリンダが伸長したり収縮したりするもので、これによりエレベータかごが昇降するものである。
特開平7−309550号公報
ところで、このようなエレベータ装置は、作動油が各シリンダ内へ移動することで、該シリンダに対してその内側のシリンダが突出して伸長し、作動油が各シリンダ外へ移動することで、該シリンダに対してその内側のシリンダが没入して収縮するもので、各シリンダがその外側のシリンダに対して突出するストロークは、各シリンダで等しくなるように設定してある。
しかしながら、油圧ジャッキが伸縮を繰り返しているうちに、各シリンダのストロークにズレが生じてしまうものである。各シリンダのストロークのズレを放置した場合、他のシリンダのストロークに比べてストロークが短くなったシリンダが、エレベータかごが最下階に降下する際にその外側のシリンダ内に収容されて収縮しきって衝突してしまったりする惧れがあり、安全性を確保できないと共に、油圧ジャッキの耐久性に影響して、寿命が短くなってしまうという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、油圧ジャッキの各シリンダのストロークのズレをリセットすることができるエレベータ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る発明にあっては、多段のシリンダ(11、13、15)を有し上下に伸縮自在な油圧ジャッキ1の先端部でエレベータかご2が固定されるプラットホーム4を支持し、プラットホーム4を昇降させるために油圧ジャッキ1に作動油を供給する油圧ユニット5を備え、最下階の停止位置よりも下方の位置においてプラットホーム4のそれ以上の下方への移動を規制し且つ緩衝を行う緩衝器66を備え、プラットホーム4を下降させて規制部に当接させることで油圧ジャッキ1の各シリンダ(11、13、15)のストロークA、B、Cをリセットするリセットモードを備えて成ることを特徴とするものである。
また請求項2に係る発明にあっては、請求項1に係る発明において、油圧ジャッキ1の先端に軸部81と頭部82を有するジャッキストローク用部材8を設け、プラットホーム4に前記ジャッキストローク用部材8の軸部81が挿通するストローク用孔40を設けて成ることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明にあっては、各シリンダのストロークのズレをリセットすることができ、ストロークが短くなったシリンダがその外側のシリンダの底部に衝突するのを防止して安全性を確保すると共に、油圧ジャッキの耐久性を向上させて寿命を伸ばすことができる。
請求項2記載の発明にあっては、プラットホームが緩衝器に当接しても油圧ジャッキが限界まで収縮されない場合でも、油圧ジャッキを限界まで収縮させて各シリンダのストロークのズレを完全にリセットすることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本発明のエレベータ装置6は図2に示すようなもので、エレベータかご2は建物内に上下階にわたって形成したエレベータ昇降路60内に昇降自在に配置される。添付図面に示す実施形態においては、エレベータ昇降路60の底部にエレベータかご2の昇降駆動をするための油圧ユニット5と油圧ジャッキ1とよりなる駆動装置50が設けてある。また、エレベータ昇降路60の底部にはスタンド61が固着してあり、このスタンド61に一対のガイドレール62が立設してあり、また、このスタンド61には駆動装置50の構成要素である伸縮自在な油圧ジャッキ1の下端部が固着してある。伸縮自在な油圧ジャッキ1のロッドの上端部にはエレベータかご2(正確には、後述するプラットホーム4)が取付けてある。添付図面に示す実施形態ではエレベータかご2は上記油圧ジャッキ1の上端部(後述するピストンロッドに固定したL状をしたプラットホーム4と、該プラットホーム4に載設されたかご部20とで構成してある。また、エレベータかご2のプラットホーム4にはガイド(図示せず)が設けてあってガイドレール62にスライド自在に嵌め込んである。
図2中の符号63はマイコン63aを備えた制御部で、添付図面に示す実施形態ではエレベータかご2に設けてあるが、建物側に設けてもよい。この制御部63に設けたマイコン63aにより油圧ユニット5が制御されて油圧ジャッキ1のロッドが伸縮することで、エレベータかご2がエレベータ昇降路60内を昇降するようになっている。
エレベータ昇降路60の各階にはそれぞれ建物側の検知部65(図示せず)が設けてあり、また、エレベータかご2には上記各階に設けた検知部65を検知してエレベータかご2の位置を検知するためのかご側の検知部65が設けてある。
また、エレベータかご2が最下階の停止位置よりも下方の位置においてそれ以上の下方への移動を規制し且つ緩衝を行うため、プラットホーム4に当接する緩衝器66が設けてある。
次に、油圧ジャッキ1について説明する。油圧ジャッキ1は、図3に示すように、多段のシリンダ(後述する11、13、15)を有し、各シリンダがそのすぐ外側のシリンダに対して突没することで、上下に伸縮自在となっている。
第1シリンダ11は、上蓋及び底部を有する上下に長い筒状をしたもので、内部空間の平断面形状と略同形状をした第1ピストン12が内部に昇降自在となるように設けられている。第1シリンダ11の下端部には、第1ピストン12を上昇させる作動油を第1シリンダ11内に流入させるためのポート11aが形成してあり、このポート11aは油圧ユニット5に配管を介して接続される。第1ピストン12の上面からは、該第1ピストン12の径(即ち第1シリンダ11の内径)よりも小さい外径の第2シリンダ13が延出されている。
第2シリンダ13は、上蓋を有する上下に長い筒状をしていて、第1シリンダ11の上蓋に開口された第2シリンダ13の外径と略同じ内径の挿通口11bを挿通して上方に突没自在に突出している。第2シリンダ13の内部(すなわち第2シリンダ13及び第1ピストン12とで囲まれる部分)が密閉空間となる。また、第2シリンダ13内には、内部空間の平断面形状と略同形状をした第2ピストン14が昇降自在に設けられている。第2シリンダ13の下端部には、第2ピストン14を上昇させる作動油を第2シリンダ13内に流入させるためのポート13aが形成してある。第2シリンダ13外であって第1シリンダ11内の空間にある作動油は、第1ピストン12が上昇して前記第2シリンダ13外であり且つ第1シリンダ11内の空間の容積が小さくなるに従って、ポート13aを介して第2シリンダ13内に流入し、第2ピストン14を第2シリンダ13に対して相対的に上方に押し上げる。第2ピストン14の上面からは、該第2ピストン14の径(即ち第2シリンダ13の内径)よりも小さい外径の第3シリンダ15が延出されている。
第3シリンダ15は、上蓋を有する上下に長い筒状をしていて、第2シリンダ13の上蓋に開口された第3シリンダ15の外径と略同じ内径の挿通口13bを挿通して上方に突没自在に突出している。第3シリンダ15の内部(すなわち第3シリンダ15及び第2ピストン14とで囲まれる部分)が密閉空間となる。また、第3シリンダ15内には、内部空間の平断面形状と略同形状をした第3ピストン16が昇降自在に設けられている。第3シリンダ15の下端部には、第3ピストン16を上昇させる作動油を第3シリンダ15内に流入させるためのポート15aが形成してある。第3シリンダ15外であって第2シリンダ13内の空間にある作動油は、第2ピストン14が上昇して前記第3シリンダ15外であり且つ第2シリンダ13内の空間の容積が小さくなるに従って、ポート15aを介して第3シリンダ15内に流入し、第3ピストン16を第3シリンダ15に対して相対的に上方に押し上げる。第3ピストン16の上面からは、ピストンロッド17が延出されていて、ピストンロッド17は、第3シリンダ15の上蓋に開口された該ピストンロッド17の外径と略同じ内径の挿通口15bを挿通して上方に突没自在に突出している。ピストンロッド17の上端部は、図4に示すように、プラットホーム4にボルト等により固定される。
このようなエレベータ装置6にあっては、エレベータ昇降路60の底部に油圧ジャッキ1を設置して、油圧ジャッキ1の上端部(即ちピストンロッド17の上端部)の上下の可動範囲のうち、上端及び下端に若干の余裕を残して通常の運転範囲を設定している。
図1に示すように、第2シリンダ13の第1シリンダ11に対する可動範囲の下端からの距離(以下、ストロークという)をA、第3シリンダ15の第2シリンダ13に対するストロークをB、ピストンロッド17の第3シリンダ15に対するストロークをCとする。第2シリンダ13、第3シリンダ15、ピストンロッド17のストロークA、B、Cは図1(a)に示すように等しくなるのが好ましく、初期設定としてA=B=Cとなるようにしている。
しかし、油圧ジャッキ1は、エレベータの使用により第2シリンダ13、第3シリンダ15、ピストンロッド17の伸縮を繰り返しているうちに、図1(b)に示すように各ストロークA、B、Cにズレが生じてしまう。
そこで本発明では、各ストロークA、B、Cのズレをリセットすべく、プラットホーム4を通常の運転範囲、即ち図1(a)に示す最下階の位置よりも下方に下げて、図1(c)に示すように、緩衝器66に当接させるものである。これにより、油圧ジャッキ1を限界まで又は限界近くまで収縮させることができて、第2シリンダ13、第3シリンダ15、ピストンロッド17をそれぞれ第1シリンダ11、第2シリンダ13、第3シリンダ15に対するストロークA、B、Cが0又は0近傍に強制的に位置させて、ズレのない状態にリセットすることができるもので、前記動作を行うリセットモードが制御部63により実行される。
前記リセットを行うには、押し釦等を備えた操作部(図示せず)を操作して制御部63によりリセットモードを行わせたり、あるいは制御部63により定期的に自動でリセットモードを行わせたり、何らかの条件を満たした場合に自動でリセットモードを行わせてもよい。
またこの時、プラットホーム4が緩衝器66に当接した状態から更に油圧ジャッキ1が収縮するようにしてもよい。これは、図5に示すように、油圧ジャッキ1の先端に軸部81と頭部82を有するジャッキストローク用部材8を設け、プラットホーム4に前記ジャッキストローク用部材8の軸部81が挿通するストローク用孔40を設けたものである。
プラットホーム4が通常の駆動範囲にある時には、図5(a)に示すように油圧ジャッキ1の先端に支持された状態となるが、プラットホーム4が緩衝器66に当接すると、図5(b)に示すようにプラットホーム4が緩衝器66に支持されることとなり、油圧ジャッキ1の第2シリンダ13、第3シリンダ15、ピストンロッド17は自重で更に収縮し、可動範囲の最下端にまで下がる。
プラットホーム4が緩衝器66に当接しても、油圧ジャッキ1がまだ限界まで収縮していない場合があるが、上記構成とすることで、油圧ジャッキ1を限界まで収縮させることができて、第2シリンダ13、第3シリンダ15、ピストンロッド17のそれぞれ第1シリンダ11、第2シリンダ13、第3シリンダ15に対するストロークA、B、Cを確実に0にリセットすることが可能となる。
(a)(b)(c)は本発明の一実施形態のエレベータ装置の油圧ジャッキの説明図である。 同上の実施形態のエレベータ装置の全体斜視図である。 同上の実施形態の油圧ジャッキの概略断面図である。 同上の実施形態の油圧ジャッキとプラットホームとの連結を説明する側断面図である。 (a)(b)は油圧ジャッキとプラットホームとの連結の他例を説明する側面図である。
符号の説明
1 油圧ジャッキ
11 第1シリンダ
13 第2シリンダ
15 第3シリンダ
17 ピストンロッド
2 エレベータかご
4 プラットホーム
5 油圧ユニット
60 エレベータ昇降路
66 緩衝器

Claims (2)

  1. 多段のシリンダを有し上下に伸縮自在な油圧ジャッキの先端部でエレベータかごが固定されるプラットホームを支持し、プラットホームを昇降させるために油圧ジャッキに作動油を供給する油圧ユニットを備え、最下階の停止位置よりも下方の位置においてプラットホームのそれ以上の下方への移動を規制し且つ緩衝を行う緩衝器を備え、プラットホームを下降させて規制部に当接させることで油圧ジャッキの各シリンダのストロークをリセットするリセットモードを備えて成ることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 油圧ジャッキの先端に軸部と頭部を有するジャッキストローク用部材を設け、プラットホームに前記ジャッキストローク用部材の軸部が挿通するストローク用孔を設けて成ることを特徴とするエレベータ装置。
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