JP2009291490A - 拭取り用シート及び拭取り用シート製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セルロース系繊維を含むシート状の繊維集合基材に対して、抗菌剤を含有する薬液を含浸させてなる拭取り用シートとする。薬液の含有重量は、繊維集合基材の乾燥重量の1.5〜4.5倍とする。薬液は、45重量%以上の水と、抗菌剤として、0.01〜2.30重量%のフェノキシエタノールまたは/及びフェノキシイソプロパノールと、0.01〜1.75重量%の四級アンモニウム塩と、0.10〜8.00重量%のポリオールとをそれぞれ含有し、且つパラベン類、エタノール、イソプロパノールを含有しないものとする。
【選択図】なし
Description
そして、このような拭取り用シートにおいては、従来、保管・使用中における防腐や拭取り対象の除菌等、種々の目的で薬液中に抗菌剤を含有させることが提案されている(特許文献1〜4参照)。
<請求項1記載の発明>
セルロース系繊維を含むシート状の繊維集合基材に対して、抗菌剤を含有する薬液を含浸させてなる拭取り用シートにおいて、
前記薬液の含有重量が、前記繊維集合基材の乾燥重量の1.5〜4.5倍であり、
前記薬液は、45重量%以上の水と、前記抗菌剤として、0.01〜2.30重量%のフェノキシエタノールまたは/及びフェノキシイソプロパノールと、0.01〜1.75重量%の四級アンモニウム塩と、0.10〜8.00重量%のポリオールとをそれぞれ含有し、且つパラベン類及びエタノール、イソプロパノールを含有しない、
ことを特徴とする拭取り用シート。
本発明者は、上記課題を解決する手法として水溶性且つ揮発性の抗菌剤の使用を着想したが、溶解や蒸発抑制の調整が困難であることや、そのために別の溶媒成分の併用が必要となり、その溶媒成分が滑り感やべたつき感をもたらすおそれがあること、安全性の観点から使用できる物質の種類及び濃度が限られること、拭取り対象の表面(皮脂や塗装)を溶かし、肌のかさつきや塗装表面の曇りを発生させるおそれがあること、臭気が強い場合には鼻の周りを拭くのに使用し難くなること、皮膚への刺激が強く、粘膜周辺の拭取りに使用し難いこと等、新たな問題の解決が必要となることが判明した。
前記薬液は、前記抗菌剤として、0.01〜1.50重量%の安息香酸塩を含有している、拭取り用シート。
薬液の抗菌成分として、安息香酸塩を加えると、抗菌スペクトルを更に補填することができるため好ましい。
前記繊維集合基材は、20〜75重量%のセルロース系繊維と、80〜25重量%の疎水性繊維とからなり、
前記繊維集合基材の目付け量は10〜100g/m2であり、
前記繊維集合基材の厚みは0.1〜5.0mmである、
請求項1又は2記載の拭取り用シート。
本発明では、このような構成、目付け量、厚みの繊維基材を用いる場合に特に好適である。特に本発明では、薬液に含有されるポリオールの作用により薬液の疎水性繊維に対する親和性が高くなるため、基材への薬液浸透速度及び浸透率がポリオールを含有しない場合と比べて向上し、シート全体における抗菌効果が向上するという利点もある。
請求項1〜3のいずれか1項に記載の拭取り用シートを、開閉蓋により密閉可能とされたシート取出口を有する密閉包装手段内に収容してなる、ことを特徴とする拭取り用シート製品。
薬液を含有する拭取り用シートが、開閉蓋により密閉可能とされたシート取出口を有する密閉包装手段内に収容されており、使用に際して必要量の拭取り用シートを包装手段内から取り出して使用する製品形態においては、全量のシートを使い切るまでにある程度の期間を要するため、結露に起因する菌の繁殖が発生し易い。よって、このような製品形態において上述の本発明に係る拭取り用シートを採用するのは特に好ましい。
本発明に係る拭取り用シートは、セルロース系繊維を含むシート状の繊維集合基材、例えば不織布等に対して、精製水に各種成分を添加した薬液を含有させることにより製造されるものである。拭取り用シートは、製品形態では、開閉蓋により密閉可能とされたシート取出口を有する密閉容器(例えば、特開2008−105746号公報、特開2007−176546号公報、特開2007−176545号公報、特開2007−176544号公報、特開2006−341905号公報)や袋(例えば特開2005−088970号公報)等の包装手段内に収容することができる。使用に際しては、拭取り用シートを容器又は袋内に直に入れたものから、或いは拭取り用シートを直に入れた袋を容器内に入れたものから、使用者が取出口を開けて内部のシートを引き出して使用する。
なお、拭取り用シートの表面には、0.3〜0.8mmの凹凸を形成するのが好適である。拭取り用シートの表面に凹凸部を形成した場合、薬液の保持性能が向上し、積層される拭取り用シートの接触面積を低減できることから、拭取り用シートを容易に密閉容器から取り出すことできる。
例えば、疎水性繊維として熱融着性繊維を配合し、繊維相互を融着結合することができる。熱融着性繊維としては、加熱によって溶融し相互に接着性を発現する任意の繊維を用いることができる。この熱融着性繊維は、単一繊維からなる物でもよいし、2種以上の合成樹脂を組み合わせた複合繊維等であってもよい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系単一繊維や、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート−エチレン・プロピレン共重合体、低融点ポリエステル−ポリエステルなどからなる鞘部分が相対的に低融点とされる芯鞘型複合繊維または偏心芯鞘型複合繊維、またはポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン、ポロプロピレン/ポリエチレンからなる各成分の一部が表面に露出している分割型複合繊維、あるいはポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体からなる一方の成分の熱収縮により分割する熱分割型複合繊維などを用いることができる。この場合、生産性および寸法安定性を重視する場合は芯鞘型複合繊維が好ましく、ボリューム感を重視するならば偏心型複合繊維が好ましい。また、柔軟性を重視するならば、分割型複合繊維や熱分割型複合繊維を用いると、高圧水流処理によって各成分が容易に分割して極細繊維化されるようになる。
また、本発明の繊維集合基材においては、上記熱融着性繊維の他、熱可塑性合成繊維を混合することができる。熱可塑性繊維としては、種々の合成繊維が存在するが、中でもポリエステル繊維が好適である。ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維は、高圧水流処理した際の交絡性が悪いとともに、毛羽立ちや湿潤強度に劣るようになる。
他方、シート状基材に含浸される薬液には、少なくともフェノキシエタノールまたは/及びフェノキシイソプロパノール、四級アンモニウム塩及びポリオールという三種類の抗菌剤と、溶媒としての水とが含有され、且つパラベン類は含有されない。
これら三種類の抗菌剤だけでも十分な抗菌効果が発揮されるが、さらに抗菌スペクトルを補填するために、他の抗菌剤を添加することもできる。この場合における抗菌剤としては、安息香酸塩が好適である。安息香酸塩としては安息香酸ナトリウムが好適である。安息香酸塩の薬液中の含有量は、0.01〜1.50重量%とされる。特に好ましい含有量は0.02〜0.40重量%である。安息香酸塩の含有量が少な過ぎると抗菌効果が不足するという問題点があり、多すぎると肌に刺激があるという問題点がある。
また、本発明の効果を損ねない範囲で、上記以外の成分を添加することができる。
本実施例においては、セルロース系繊維としてレーヨン繊維(60重量%)、疎水性繊維としてPET繊維(20重量%)とPE/PP繊維(20重量%)からなる繊維集合基材に表1に示す各薬液を含浸させ、結露時の抗菌効果、抗菌スペクトルの補填性について測定した結果である。
シート部の抗菌性は、5cm角の試料を4枚重ねて滅菌合成樹脂性容器に入れ、菌液を0.05ml滴下し、蓋を閉めて25±1℃で保存し7日後に生菌数を測定した。
結露部分の抗菌効果は、結露成分0.1mlに菌液0.05mlを滴下し、25±1℃で保存し7日後に生菌数を測定した。
判定は菌数が10個以下(検出限界)の場合には「○」、10〜102個以下の場合には「△」、102個以上の場合には、「×」とした。
以上、表1に示したとおり、本発明においては、結露における抗菌を含む総合的な抗菌
効果が優れる拭取り用シートを得ることができる。
Claims (4)
- セルロース系繊維を含むシート状の繊維集合基材に対して、抗菌剤を含有する薬液を含浸させてなる拭取り用シートにおいて、
前記薬液の含有重量が、前記繊維集合基材の乾燥重量の1.5〜4.5倍であり、
前記薬液は、45重量%以上の水と、前記抗菌剤として、0.01〜2.30重量%のフェノキシエタノールまたは/及びフェノキシイソプロパノールと、0.01〜1.75重量%の四級アンモニウム塩と、0.10〜8.00重量%のポリオールとをそれぞれ含有し、且つパラベン類、エタノール、イソプロパノールを含有しない、
ことを特徴とする拭取り用シート。 - 前記薬液は、前記抗菌剤として、0.01〜1.50重量%の安息香酸塩を含有している、拭取り用シート。
- 前記繊維集合基材は、20〜75重量%のセルロース系繊維と、80〜25重量%の疎水性繊維とからなり、
前記繊維集合基材の目付け量は10〜100g/m2であり、
前記繊維集合基材の厚みは0.1〜5.0mmである、
請求項1又は2記載の拭取り用シート。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の拭取り用シートを、開閉蓋により密閉可能とされたシート取出口を有する密閉包装手段内に収容してなる、ことを特徴とする拭取り用シート製品。
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