JP2009502902A - 毛髪処理組成物における高分子増粘剤の使用、方法、及び組成物 - Google Patents

毛髪処理組成物における高分子増粘剤の使用、方法、及び組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、毛髪に対して向上された手触り、櫛通り、配列性、及び体積減少を、低い又は減少された脂っぽい油性の毛髪感覚と共に提供できると同時に、優れた展着性(spreading)、展着性の知覚、毛髪の櫛通り、及び毛髪の感覚を伴う高い粘度を有するように処方された、安定な増粘化毛髪処理組成物、好ましくはヘアケア組成物を提供するための、増粘系の使用を提供する。

Description

本発明は、毛髪処理組成物を増粘してその組成物をイオン性化合物、好ましくはカチオン性塩類のようなカチオン性の化合物の添加に対して極めて安定にするための、高分子増粘剤の使用に関する。
ヘアコンディショニング組成物の分野では、例えば塩類のようなイオン性化合物の添加に対して安定である、即ち粘度を変えない新規の増粘系が必要とされている。
毛髪をシャンプーすることは過剰な皮脂及びその他の環境的汚れを除去するが、毛髪が濡れた、もつれた、及び比較的扱いにくい状態に置かれる可能性があるという欠点を有する。またシャンプーすることにより、天然の油類又はその他の毛髪に潤いを与える物質が除去されるために、毛髪が乾燥状態となってしまう可能性がある。シャンプー後、毛髪はまた柔軟性の喪失が知覚される恐れもある。頻繁にシャンプーすることはまた、特に長い毛髪に関しては、「枝毛」の現象の原因ともなる。枝毛とは、毛髪の端部が2つ以上の毛幹に分かれて縮れ毛の外観を生じてしまう状態をいう。
毛髪の状態を整えるために様々な手法が開発されてきた。これらは、シャンプー後のヘアリンスから、リーブオンヘアコンディショナーまで、シャンプー中にヘアコンディショニング構成成分を包含させることにまで及ぶ。多くの消費者がコンディショナーを包含するシャンプーの気軽さや便利さを好むが、かなりの割合の消費者がシャンプーとは別の工程で、通常はシャンプー後の工程として毛髪に適用される、より慣用のコンディショナー製剤を好む。こうしたヘアコンディショナーは典型的には、毛髪への分与及び適用を容易にするために、ジェル又はクリームのような増粘化製品として処方される。
ヘアリンスコンディショナーは、ごく普通には、カチオン性界面活性剤の組み合わせをベースにしており、その組み合わせは一般には、ジタロウジメチルアンモニウムクロリドなどの第四級アンモニウム化合物と、セチルアルコール及びステアリルアルコールなどの脂肪族アルコール類である。この組み合わせは、組成物に粘度の高いクリーム状のレオロジーを与えるが長期間に渡る及び/又は高温における貯蔵の間不安定である可能性がある、ゲル−網状組織構造を生ずる。
従って、本発明の1つの目的は、貯蔵の間不安定である傾向を有さずに毛髪処理組成物を増粘するための、新規な増粘系の使用を提供することである。本発明の更なる目的は、イオン性化合物の添加によっても不安定にならない、毛髪処理組成物を増粘するための新規な増粘系の使用を提供することである。こうした組成物を、上述したように容易に適用し毛髪から洗い流すことのできるゲルのような増粘化された形態で提供することが望ましい。本発明の更なる目的は、審美的に好ましい濡れた毛髪の感覚、光沢性の稠度を有し、及び毛髪への適用時に展着性(spreading)が知覚されると共に、毛髪の濡れた状態及び乾いた状態での櫛通りが優れている、このようなヘアケア組成物を提供することである。上記の組成物により毛髪をコンディショニングする方法を提供することが更に望ましい。
本明細書に述べられ及び当業者にここで又は後に明らかとなり得るような、本発明のこれらの及び他の目的及び利点は、本明細書に記載されている本発明に従って提供されることができる。
本明細書の本発明は、本明細書に記載される必須要素、並びに本明細書に記載される好ましい又はその他の任意成分のうちのいずれかを含み、それらから成り、又はそれらから本質的に成ることができる。
特に指定しない限り、本明細書の百分率は全て組成物の重量によるものである。指示がない限り、比率は全て重量比である。特に指示がない限り、本明細書で言及される成分の百分率、比率及び濃度は全て、成分の実際の量に基づき、市販製品中で成分と組み合わされている場合がある溶媒、充填剤、又はその他の物質を包含しない。本明細書において参考にしたすべての文書は、すべての特許、すべての特許出願、及びすべての文献を含めて、それらの内容全体を本明細書に参考として組み込む。
本発明は、毛髪に対して向上された手触り、櫛通り、配列性、及び体積減少を、低い又は減少された脂っぽい油性の毛髪感覚と共に提供できると同時に、優れた展着性(spreading)、展着性の知覚、及び感覚を伴う多かれ少なかれ粘性の高い、クリームタイプ又はゲルタイプのレオロジーを有するエマルションに処方される、安定な増粘化毛髪処理組成物、好ましくはヘアケア組成物を提供する。
特に、本発明は、毛髪処理組成物、好ましくはヘアコンディショニング組成物を増粘するための、前記組成物の約0.1重量%〜約30重量%の量での増粘系の使用であって、前記増粘系が、
(i)約50〜約70%の、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)−ソルビタン−モノドデカノエート(CAS 9005−64−5;CTFA:ポリソルベート(POLYSORBATE)−20)
(ii)約25〜約35%の、2−メチル−1−プロペンのホモポリマー(ポリイソブテン)(CAS 9003−27−4;CTFA:ポリイソブテン(POLYISOBUTENE));
(iii)約1〜約10%の、2−プロペン酸の、2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸モノナトリウム塩、2−プロペンアミド、及び2−プロペン酸ナトリウムとのコポリマー(CAS 152728−72−8);及び
(iv)0〜約10重量%の水、
の混合物を含む増粘系の使用に関する。
本発明はまた、ヘアコンディショニング組成物であって、
(A)
(i)約50〜約70%の、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)−ソルビタン−モノドデカノエート(CAS 9005−64−5;CTFA:ポリソルベート(POLYSORBATE)−20)
(ii)約25〜約35%の、2−メチル−1−プロペンのホモポリマー(ポリイソブテン)(CAS 9003−27−4;CTFA:ポリイソブテン(POLYISOBUTENE));
(iii)約1〜約10%の、2−プロペン酸の、2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸モノナトリウム塩、2−プロペンアミド、及び2−プロペン酸ナトリウムとのコポリマー(CAS 152728−72−8);並びに
(iv)0〜約10重量%の水、
の混合物を前記ヘアコンディショニング組成物の総重量の約0.1重量%〜約30重量%の量で含む増粘系、並びに
(B)前記ヘアコンディショニング組成物の総重量の約0.1重量%〜約40重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10重量%の量の、ヘアコンディショニング剤
を含むヘアコンディショニング組成物を提供する。
本発明はまた、毛髪の光沢度を高めるために、有効量の本明細書の組成物を毛髪に適用することによる、毛髪をコンディショニングするための方法を提供する。
好ましくはヘアコンディショニング組成物である、毛髪処理組成物の必須成分、並びに好ましい及び任意の成分の種々のリストを下記に示すが、これらに限定されない。
増粘系
増粘系は好ましくは、
(a)約60%の、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)−ソルビタン−モノドデカノエート(CAS 9005−64−5;CTFA:ポリソルベート(POLYSORBATE)−20)
(b)約30%の、2−メチル−1−プロペンのホモポリマー(ポリイソブテン)(CAS 9003−27−4;CTFA:ポリイソブテン(POLYISOBUTENE));
(c)約5%の、2−プロペン酸の、2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸モノナトリウム塩、2−プロペンアミド、及び2−プロペン酸ナトリウムとのコポリマー(CAS 152728−72−8);
及び
(d)約5重量%の水;
の混合物を含み、本明細書では以後「増粘系T」と表す。
本発明による増粘系は、セピック社(SEPPIC Inc.)(米国)により商標名セピプラス(Sepiplus)(登録商標)400で、販売されている。
当該毛髪処理組成物は好ましくは、約0.1〜約20重量%、より好ましくは約0.5〜約10重量%、及び最も好ましくは約1.0〜約5重量%の前記増粘系を含有する。

本発明の増粘系は好ましくは、この増粘系の約1〜約10重量%の水を含有し、一方、当該毛髪処理組成物は好ましくは、この毛髪処理組成物の総重量の約50〜約98重量%、より好ましくは約60〜約96重量%、及び最も好ましくは約70〜約95重量%の水を含有する。
その他の溶媒類
当該毛髪処理組成物は任意で、低級アルキルアルコール類、例えばC1〜C5アルキル一価アルコール類、好ましくはC2〜C3アルキルアルコール類、最も好ましくはエタノール又はイソプロパノールのような他の液体の、水混和性又は水溶性の溶媒を包含することができる。
本発明で使用できる水溶性多価アルコール類はまた、分子中に2つ又はそれ以上のヒドロキシル基を有する多価アルコール類である。このような多価アルコールの典型的な例には、二価アルコール類、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール;三価アルコール類、例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等;四価アルコール類、例えばペンタエリスリトール;五価アルコール類、例えばキシリトール等;六価アルコール類、例えばソルビトール、マンニトール;多価アルコールポリマー類、例えばジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン;二価アルコールアルキルエーテル類、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル;二価アルコールアルキルエーテル類、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル;二価アルコールエーテルエステル類、例えばエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジパート、エチレングリコールジスクシナート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート;グリセリンモノアルキルエーテル類、例えばキシル(xyl)アルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール;糖アルコール類、例えばソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、スクロース、エリスリトール、グルコース、フルクトース、デンプン糖、マルトース、キシリトース、デンプン糖還元アルコール、グリソリッド(glysolid)、テトラヒドロフルフリルアルコール、POEテトラヒドロフルフリルアルコール、POPブチルエーテル、POP POE ブチルエーテル、トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POPグリセリンエーテル、POPグリセリンエーテルリン酸、POP POE ペンタンエリスリトール(pentanerythritol)エーテルがある。
当該毛髪処理組成物は任意で、好ましくは約0.5〜約30重量%、より好ましくは約1.0〜約20重量%、及び最も好ましくは約1.0〜約15重量%の他の溶媒を含有する。
ヘアコンディショニング剤は、下記に具体的に示すような、カチオン性界面活性剤類、カチオン性ポリマー類、シリコーン化合物類、及び他のコンディショニング剤類、又はこれらの混合物から選択される:
カチオン性界面活性剤コンディショニング剤
本発明の組成物中で好ましく使用することができるカチオン性界面活性剤類は、アミノ又は四級アンモニウム部分を含有する。本明細書で有用なものの中でカチオン性界面活性剤類は以下の文書中に開示され、すべての本明細書に参考として組み込まれる:米国特許第3,929,678号(ラフリン(Laughlin)ら、1975年12月30日付与);米国特許第3,959,461号(ベイリー(Bailey)ら、1976年5月25日付与);及び米国特許第4,387,090号(ボリチ・ジュニア(Bolich, Jr.)、1983年6月7日付与)。
四級アンモニウム含有カチオン性界面活性剤物質の中でも、一般式(I)のものが本明細書で有用であり、
[NR1、R2、R3、R4]+-
式中、R1〜R4は独立して約1〜約22個の炭素原子の脂肪族基、又は約1〜約22個の炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基であり:及びX-は、ハロゲン(例えばクロリド、ブロミド、ヨージド)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、サルフェート、及びアルキルサルフェートラジカルから選択されるもののような塩生成アニオンである。
脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合(either linkages)、並びにアミノ基のような他の基を含有していてもよい。より長鎖の脂肪族基類、例えば、炭素数が約12以上のものは、飽和であるか又は不飽和であることができる。ジ長鎖(例えばジC12〜C22、好ましくはC16〜C18、脂肪族、好ましくはアルキル)、ジ短鎖(例えばC1〜C3アルキル、好ましくはC1〜C2アルキル)アンモニウム塩類が特に好ましい。第一級、第二級、及び第三級脂肪族アミン類の塩類もまた好適なカチオン性界面活性物質である。このようなアミン類のアルキル基は好ましくは約12〜約22個の炭素原子を有し、及び置換又は非置換であってよい。本発明で有用な、このようなアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミド、ジメチルステアラミン、ジメチル大豆アミン、大豆アミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロープロパンジアミン、エトキシ化(5モルのE.O.)ステアリルアミン、ジヒドロキシ(dihydorxy)エチルステアリルアミン、及びアラキジルベヘニルアミンが挙げられる。好適なアミン塩としては、ハロゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレート、シトレート、ラクテート、及びアルキルサルフェート塩類が挙げられる。このような塩としてはステアリルアミン塩酸塩、大豆アミンクロリド、ステアリルアミンホルメート、N−タロープロパンジアミンジクロリド、及びステアラミドプロピルジメチルアミンシトレートが挙げられる。好ましいカチオン性界面活性剤は、セチルトリメチルアンモニウム塩類、例えばゲナミン(Genamin)(登録商標)CTAC、即ちセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩類、例えばベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド;ジメチルジタローアンモニウム塩類;ステアリルアミドプロピルジメチルアミン;エステルクワット類、例えばテトラデシルベタインエステルクロリド、ジエステルクワット類、例えばジパルミチルエチルジメチルアンモニウムクロリド(アクゾ(Akzo)(ドイツ)のアルモケア(Armocare)(登録商標)VGH70、又はジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウム(hydroxyethylmonium)メトサルフェートとセテアリルアルコール(Cetearyl Alkohol)との混合物(ヘンケル(Henkel)(ドイツ)のデヒコート(Dehyquart)(登録商標)F−75)である。
カチオン性界面活性剤類は好ましくは、組成物の約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約1.5重量%、最も好ましくは約0.4重量%〜約0.8重量%の濃度で含有される。
カチオン性ポリマーコンディショニング剤
本発明の組成物はまた、コンディショニング剤として1以上のカチオン性ポリマーを含有することができる。カチオン性ポリマーコンディショニング剤は、好ましくは水溶性である。
「水溶性」カチオン性有機ポリマーとは、25℃で水(蒸留水又はそれと等価の水)中0.1%の濃度で肉眼で見て実質的に透明な溶液を形成するのに十分なだけ水中に可溶であるポリマーを意味する。好ましくは、このポリマーは、濃度0.5%において、より好ましくは濃度1.0%において、実質的に透明な溶液を形成するのに十分なだけ可溶性である。
本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、1種類のモノマーの重合によって製造される物質も、又は2種類(即ち、コポリマー)又はそれより多くのモノマー類によって製造される物質も包含する。
本明細書のカチオン性ポリマー類の重量平均分子量は一般的に、少なくとも約5,000、典型的には少なくとも約10,000であり、及び約10,000,000未満である。好ましくは、分子量は約100,000〜約2,000,000である。カチオン性ポリマー類は一般的に、第四級アンモニウム若しくはカチオン性アミノ部分、又はこれらの混合物のようなカチオン性窒素含有部分を有する。
カチオン電荷密度は、好ましくは少なくとも約0.1meq/g、より好ましくは少なくとも約1.5meq/g、更により好ましくは少なくとも約(abut)1.1meq/g、最も好ましくは少なくとも約1.2meq/gである。カチオン性ポリマーのカチオン電荷密度は、ネルダール(Neldahl)法に従って決定することができる。アミノ含有ポリマー類の電荷密度がpH及びアミノ基の等電点に応じて変わり得ることは、当業者には認識されよう。電荷密度は意図された用途のpHで上述の限度内であるべきである。水溶解度基準が満たされる限り、カチオン性ポリマーに対してあらゆるアニオンの対イオンを利用することができる。好適な対イオンとしては、ハロゲン化物類(例えば、Cl、Br,I、又はF、好ましくはCl、Br、又はI)、サルフェート、及びメチルサルフェートが挙げられる。このリストは限定的ではないので、他のものを使用することもできる。このカチオン窒素含有部分は通常、上記カチオン性ヘアコンディショニングポリマーの総モノマーユニットの一部上に置換基として存在する。従って、このカチオン性ポリマーは、四級アンモニウム又はカチオン性アミン置換モノマーユニットと本明細書でスペーサーモノマーユニットと呼称される他の非カチオン性ユニットとのコポリマー類、ターポリマー類等を含むことができる。
好適なカチオン性ポリマーとしては、例えば、カチオン性アミン若しくは第四級アンモニウム官能性を有するビニルモノマー類と、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、並びにビニルピロリドンのような水溶性スペーサーモノマー類とのコポリマー類が挙げられる。アルキル及びジアルキル置換モノマー類は好ましくはC1〜C7アルキル基、より好ましくはC1〜C3アルキル基を有する。
他の好適なスペーサーモノマーには、ビニルエステル類、ビニルアルコール(ポリビニルアセテートの加水分解によって作られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコール、及びエチレングリコールが挙げられる。
前記カチオン性アミン類は、本組成物の特定の種及びpHによって、第一級、第二級又は第三級アミン類であることができる。一般的に、第二級及び第三級アミン類、特に第三級アミン類が好ましい。アミン置換ビニルモノマー類は、アミン形態で重合させることができ、その後任意に、四級化反応によってアンモニウムに変換させることができる。アミン類は、ポリマーが形成された後に同様に四級化させることもできる。例えば、第三級アミン官能性化合物を、式R’Xの塩と反応させることによって四級化することができ、ここでR’は短鎖アルキル、好ましくはC1〜C7のアルキル、より好ましくはC1〜C3のアルキル基であり、及びXは四級化アンモニウムと共に水溶性の塩を形成するアニオンである。
好適なカチオン性アミノモノマー及び第四級アンモニウムモノマーとしては、例えば、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウム塩類で置換されたビニル化合物類、及びピリジニウム、イミダゾリウム及び四級化ピロリドンといった環状カチオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマー類、例えば、アルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニルピロリドン塩類が挙げられる。これらのモノマーのアルキル部分は、好ましくはC1〜C3アルキル、より好ましくはC1及びC2アルキルのような低級アルキルである。本明細書における使用に好適なアミン置換ビニルモノマーには、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、及びジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドが挙げられ、ここでアルキル基は、好ましくはC1〜C7ヒドロカルビル、より好ましくはC1〜C3アルキルである。
本明細書のカチオン性ポリマー類は、アミン−及び/若しくは第四級アンモニウム置換モノマー並びに/又は適合性のスペーサーモノマー類から誘導されるモノマーユニットの混合物を含むことができる。
好適なカチオン性ヘアコンディショニングポリマーとしては、例えば以下のものが挙げられる:BASFワイアンドット社(Wyandotte Corp)(米国、ニュージャージー州、パーシッパニー(Parsippany))からルビクァット(LUVIQUAT)という商標名で市販されているもの(例えば、ルビクァットFC370)のような、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば塩化物塩)とのコポリマー類(当該業界では、米国化粧品工業協会(Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)、「CTFA」によりポリクアテルニウム(Polyquaternium)−16と称される);ガフ社(Gaf Corporation)(米国、ニュージャージー州、ウェイン(Wayne))から商標名ガフクァット(GAFQUAT)として市販されているもの(例えば、ガフクァット755N)のような1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー類(当該業界では、CTFAによりポリクアテルニウム−11と称される);例えば、当該業界(CTFA)でそれぞれポリクアテルニウム−6及びポリクアテルニウム−7と称される、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー、及びアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドとのコポリマー類が包含される、カチオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー類;及び本明細書に参考として組み込まれる米国特許第4,009,256号に記載されているような3〜5個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸類のホモ−及びコポリマー類のアミノアルキルエステルの鉱酸塩類。使用できる他のカチオン性ポリマーとしては、カチオン性セルロース誘導体類及びカチオン性スターチ誘導体類のような多糖類ポリマー類が挙げられる。本明細書での使用に好適なカチオン性多糖類ポリマー物質としては、以下の式(II)のものが挙げられ:
Figure 2009502902
式中:Aは、デンプン又はセルロース無水グルコース残基のような無水グルコース残基であり、Rは、アルキレン(alkyene)、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、若しくはヒドロキシアルキレン基、又はそれらの組み合わせであり、R5、R6及びR7は、独立して、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル、又はアルコキシアリール基であり、各基は、1〜約18個の炭素原子を有し、及び各カチオン部分の炭素原子の合計数(即ちR5、R6、及びR7中の炭素原子の合計数)は、好ましくは約20以下であり、及びYは前述したようなアニオン性対イオンである。
カチオン性セルロースは、当該業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)−10と称される、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩類としてのポリマー類の、ポリマー(Polymer)JR(登録商標)及びLR(登録商標)シリーズで、アマコール社(Amerchol Corp.)(米国、ニュージャージー州、エディソン(Edison))から入手可能である。
別のタイプのカチオン性セルロースとしては、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマー四級アンモニウム塩類であって、当該業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)−24と呼ばれるものが挙げられる。これらの物質はアマコール社(米国、ニュージャージー州、エディソン(Edison))から商標名ポリマー(Polymer)LM−200として入手可能である。
使用できるカチオン性ポリマーとしては、CTFA:グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(GUAR HYDROXYPROPYL TRIMONIUM CHLORIDE)(セラネーゼ社(Celanese Corp.)からジャガーR(JaguarR)(登録商標)シリーズ)で市販されている)のようなカチオン性グアー(quar)ガム誘導体類が挙げられる。
他の物質としては、第四級窒素含有セルロースエーテル類(例えば、本明細書に参考として組み込まれる米国特許第3,962,418号に記載されているようなもの)及びエーテル化セルロースとデンプンのコポリマー類(例えば、本明細書に参考として組み込まれる米国特許第3,958,581号に記載されているようなもの)が挙げられる。
上述したように、本明細書のカチオン性ポリマーは水溶性である。しかしながら、このことは組成物において可溶性でなければならないことを意味するものではない。しかし、好ましくは、カチオン性ポリマーは組成物において可溶性であるか、又はカチオン性ポリマー及びアニオン性物質によって形成される組成物の複合コアセルベート相において可溶性である。カチオン性ポリマーの複合コアセルベートは、本明細書の組成物に任意に添加することができるアニオン性界面活性剤類若しくはアニオン性ポリマー類(例えば、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)によって形成することができる。
好ましいカチオン性ポリマーは、CTFA:クアテルニウム(QUATERNIUM)−10及びグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(GUAR HYDROXYPROPYL TRIMONIUM CHLORIDE)である。
カチオン性ポリマーヘアコンディショニング剤は、本組成物において組成物の約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.3重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.3重量%〜約3重量%、最も好ましくは約0.3重量%〜約1.0重量%の濃度で使用することができる。
シリコーンコンディショニング剤
本明細書の組成物はまた、コンディショニング剤として揮発性又は不揮発性、可溶性又は不溶性のシリコーン類を包含できる。可溶性とは、シリコーンコンディショニング剤が組成物の水性キャリアと、同一相の一部を形成するように混和性であることを意味する。不溶性とは、シリコーンが、水性キャリアと分離した不連続相を、例えば、シリコーンの液滴のエマルション若しくは懸濁液の形態で形成することを意味する。
可溶性シリコーンとしては、ジメチコンコポリオール類、例えばポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサンのようなポリエーテルシロキサン修飾ポリマー類のような、シリコーンコポリオール類が挙げられ、ここでエチレン及び/又はプロピレンオキシドのレベルは、組成物に溶解させるのに十分なレベルである。
しかし、好ましいのは不溶性シリコーン類である。本明細書で使用するための不溶性シリコーンヘアコンディショニング剤は、25℃で、好ましくは約1,000〜約2,000,000mPa.s、より好ましくは約10,000〜約1,800,000、更により好ましくは25℃で約100,000〜約1,500,000mPa.sの粘度を有する。粘度は、ダウ・コーニング社(Dow Corning Corporate)試験方法CTM0004、1970年7月20日に記載されるガラスキャピラリー粘度計によって測定できる。
好適な不溶性の不揮発性シリコーン流体としては、ポリアルキルシロキサン類、ポリアリールシロキサン類、ポリアルキルアリールシロキサン類、ポリエーテルシロキサンコポリマー類、末端ヒドロキシル基を含有するジメチルポリシロキサン、末端ヒドロキシル基を含有するメチルフェニルポリシロキサン、及びこれらの混合物が挙げられる。それらの具体的な例としては、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びヘキサデカメチルヘプタシロキサンが挙げられる。
ヘアコンディショニング特性を有している他の不溶性、不揮発性シリコーン流体も使用することができる。本明細書で使用するとき、「不揮発性」という用語は、シリコーンの沸点が少なくとも約260℃、好ましくは少なくとも約275℃、より好ましくは少なくとも約300℃であることを意味する。このような物質は、周囲条件で非常に低い、若しくは無有意な蒸気圧を示す。用語「シリコーン流体」は、25℃で1,000,000mPa.s未満の粘度を有する流動性シリコーン物質を意味する。一般的に、流体の粘度は25℃で約5〜1,000,000mPa.sの間、好ましくは25℃で約10〜約300,000mPa.sの間である。
好適な不溶性の、揮発性シリコーン流体としては、25℃で10mPa.s以下の粘度及び大気圧において250℃以下の沸点を有する低分子量オリゴマーポリジメチルシロキサン又は環状ポリジメチルシロキサンが挙げられる。直鎖状オルガノポリシロキサン類では揮発性は、オルガノポリシロキサン骨格鎖中に最大6〜10個のケイ素原子(silicone atoms)を有するオリゴマーオルガノポリシロキサン類、例えば25℃で約0.65〜約2mPa.sの粘度を有するダウ・コーニングDC200流体(Dow Corning DC200 Fluid)を選択することによって達成することができる。好ましくは、3〜6個のケイ素原子を有する環状オルガノポリシロキサン類、例えば、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(例えば、ダウ・コーニング(Dow Corning)のDC244、DC245、DC345)が使用される。
好ましいシリコーン類は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンである。ポリジメチルシロキサンが、とりわけ好ましい。使用してよい不揮発性ポリアルキルシロキサン流体としては、例えばポリジメチルシロキサン類が挙げられる。これらのシロキサン類は、例えば、ビスカシル(Viscasil)R及びSF96シリーズでゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)から、及びダウ・コーニング(Dow Corning)200(登録商標)シリーズでダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能である。
使用してよいポリアルキルアリールシロキサン流体としてはまた、例えばポリメチル−フェニルシロキサン類が挙げられる。これらのシロキサン類は、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)からSF1075メチルフェニル流体として、又はダウ・コーニング(Dow Corning)から556コスメチック・グレード流体(Cosmetic Grade Fluid)として若しくは例えばCTFA:クアテルニウム(Quaternium)−80(例えばゴールドシュミットAG(Th. Goldschmidt AG)(ドイツ)のアビル(Abil)(登録商標)クワット(Quat)3272又はアビル(登録商標)クワット3270)のようなジ四級化シリコーン類(silikones)として、入手可能である。
毛髪の光沢特性を増強するために特に好ましいのは、高度にアリール化したシリコーン類、例えば約1.46又はそれより高い屈折率、特に約1.52又はそれより高い屈折率を有する高度にフェニル化したポリエチルシリコーンである。これらの高屈折率シリコーン類を使用するとき、それらは、以下に記載するようにして展着剤(spreading agent)、例えば界面活性剤又はシリコーン樹脂と混合して表面張力を低下させ、この物質の膜形成能を高めるべきである。
使用してよいポリエーテルシロキサンコポリマーとしては、例えば、ポリプロピレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサン(例えば、ダウ・コーニング(Dow Corning)DC−1248(登録商標))が挙げられるが、エチレンオキシド又はエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの混合物もまた使用してよい。エチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドのレベルは、本明細書の組成物への溶解性を妨げるように十分低くすべきである。
シリコーンコンディショニング剤においてとりわけ有用であることのできる他のシリコーンヘアコンディショニング物質に、不溶性シリコーンガムがある。用語「シリコーンガム」は、本明細書で使用するとき、25℃で1,000,000mPa.s以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン物質を意味する。シリコーンガム類は、米国特許第4,152,416号を含め、ペトラーチ(Petrarch)らによって記載されている。これらの記載される文献は、参考として本明細書に組み込まれる。「シリコーンガム」は、典型的に約200,000を超え、一般的に約200,000〜約1,000,000の塊の分子量(mass molecular weight)を有する。具体例としては、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。
好ましくはシリコーン毛髪処理剤は、25℃で約1,000,000mPa.sよりも大きい粘度を有するポリジメチルシロキサンガムと約10mPa.s〜約100,000mPa.sの粘度を有するポリジメチルシロキサン流体との混合物を含み、その際、ガムと流体の比率は約30:70〜約70:30、好ましくは約40:60〜約60:40である。
シリコーンコンディショニング剤に包含させることのできる任意成分には、シリコーン樹脂がある。シリコーン樹脂類は、高度に架橋したポリマーシロキサン系である。架橋は、シリコーン樹脂の製造中に、三官能性及び四官能性シラン類を、一官能性若しくは二官能性のシラン類、あるいは両方のシラン類と共に組み入れることを通して導入される。当該分野においてよく理解されているように、シリコーン樹脂を生成するために必要とされる架橋度は、シリコーン樹脂に組み込まれる特定のシランユニットによって異なる。一般的に、樹脂が乾燥して硬質な、若しくは堅い被膜になるのに十分なレベルの三官能性及び四官能性シロキサンモノマーユニットを有する(それゆえに、十分な架橋レベルを有する)シリコーン物質が、シリコーン樹脂であると考えられる。酸素原子とケイ素原子との比は、特定のシリコーン物質における架橋のレベルを示す。ケイ素原子1個につき少なくとも約1.1個の酸素原子を有するシリコーン物質は、一般に本明細書のシリコーン樹脂となる。
好ましくは、酸素:ケイ素原子の比率は少なくとも約1.2:1.0である。
シリコーン樹脂の製造に使用されるシラン類としては、モノメチル−、ジメチル−、トリメチル−、モノフェニル−、ジフェニル−、メチルフェニル−、モノビニル−、及びメチルビニル−クロロシラン類、及びテトラクロロシランが挙げられ、メチル−置換シラン類が最も一般的に使用される。好ましい樹脂類は、ゼネラル・エレクトリック(General Electric)によってGE SS4230及びSS4267(登録商標)として供給される。市販のシリコーン樹脂類は一般に低粘度の揮発性又は不揮発性シリコーン流体中に溶解された形態で供給される。本明細書で使用するためのシリコーン樹脂類は、当業者にとって容易に明らかであるように、溶解した形態で本組成物に供給され及び組み込まれるべきである。シリコーン樹脂類は、毛髪上へのシリコーンの付着を高めることができ、及び高屈折率値(high refractive index volumes)で毛髪の光沢を促進できる。
「MDTQ」命名法として当業者に周知の簡略命名法システムに従って、シリコーン物質及び特にシリコーン樹脂を簡便に識別することができる。このシステム下では、シリコーンは、シリコーンを構成する種々のシロキサンモノマーユニットの存在によって記載される。簡単にいえば、記号Mは一官能性ユニット(CH3)3SiO).5を表し;Dは二官能性ユニット(CH3)2SiOを表し;Tは三官能性ユニット(CH3)SiO1.5を表し;及びQは四官能性(quadri- or tetra-functional)ユニットSiO2を表す。ユニット記号のダッシュ(例えば、M’、D’、‘17、及びQ’)はメチル以外の置換基を表し、また出現の度に具体的に定義しなければならない。典型的な代替の置換基としては、ビニル、フェニル類、アミン類、ヒドロキシル類等のような基が挙げられる。そのシリコーン中の各タイプのユニットの総数(又はそれらの平均))を表す記号に対する添え字で表される、あるいは分子量と組み合わせて具体的に示された比率としての、種々のユニットのモル比により、MDTQシステムでのシリコーン物質の記述が完成する。シリコーン樹脂内のD、D’、M、及び/又はM’に対する、T、Q、T’、及び/又はQ’の相対モル量がより高いことは、架橋の程度がより高いことを示している。しかし、上述したように、架橋の全体的なレベルはまた、酸素とケイ素の比によっても示すことができる。
本明細書で使用される好ましいシリコーン樹脂は、MQ、MT、MTQ、MQ、及びMDTQ樹脂類である。従って、好ましいシリコーン置換基はメチルである。MQ樹脂類が特に好ましく、ここでM:Qの比は約0.5:1.0〜約1.5:1.0であり、及び樹脂の平均分子量は約1,000〜約10,000である。
本明細書で使用するための更なる好ましいシリコーン類は、一般式(III)に従うアミノ官能性シロキサン類であり、
Figure 2009502902
式中、R8=OH又はCH3であり、及びZはプロピル、イソプロピル、又はイソブチル基を表す。
これらのシリコーン類、例えばアミノエチルアミノプロピルシロキサンとジメチルシロキサンとのコポリマーは、ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能であり、及び商標名ダウ・コーニング(Dow Corning)2−8566アミノ流体(Amino Fluid)(登録商標)で販売され、若しくはダウ・コーニング929カチオニックエマルション(Dow Corning 929 Cationic Emulsion)(登録商標)として販売されているトリデシルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びセチルトリメチルアンモニウムクロリドとの混合物として入手可能である。
特に好ましいシリコーンポリマーは、CTFA:クアテルニウム(QUATERNIUM)−80及びアモジメチコン(AMODIMETHICONE)である。CTFA:ジメチコン(DIMETHICONE)及びシクロメチコン(CYCLOMETHICONE)のような揮発性シリコーン類もまた好ましい。
シリコーンヘアコンディショニング剤は、本明細書の組成物において組成物の約0.1重量%〜約40重量%、好ましくは約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%、及び最も好ましくは約0.5重量%〜約3.0重量%の濃度で使用することができる。
本発明による高分子量のシリコーンは、高分子量シリコーンの薄膜で毛髪表面の損傷した部分をコーティングすることによって、枝毛(split hair)及び裂けた毛髪(torn hair)のような損傷を防止し及び補修する。
追加的なコンディショニング剤
本発明の組成物はまた、液体油脂類、例えばアボカド油、ツバキ油、カメ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、菜種油、卵黄油、ゴマ油、パルシック油(parsic oil)、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、亜麻仁油、ベニバナ油、綿実油、エゴマ油、大豆油、ピーナッツ油、茶種子油、カヤ油、コメヌカ油、シナアブラギリ油(Chinese tung oil)、ニホンキリ油(Japanese tung oil)、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン;固体脂肪類、例えばカカオ脂肪、ココナッツ油、馬脂、硬化ココナッツ脂肪、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、ホホバ油、豚脂、雄牛骨脂(ox bone fat)、木蝋核油(wood wax kernel oil)、硬化ヒマシ油;ろう類、例えば、蜜ろう、リンゴろう(apple wax)、キャンデリラろう、コットンろう、カルナウバろう、ヤマモモろう、昆虫ろう、鯨ろう、モンタンろう、コメヌカろう、ラノリン、カポックろう、ラノリンアセテート、液体ラノリン、サトウキビろう(cane wax)、イソプロピルラノリン脂肪酸、ヘキシルラウレート、還元ラノリン、ホホバろう、硬質ラノリン、シェラックろう、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素化ラノリンアルコールエーテル;炭化水素類、不揮発性炭化水素類、及び炭化水素エステル類、例えば、流動パラフィン、固体パラフィン、ワセリン、オゾケライト、スクアレン、プリスタン(pristan)、セレシン、スクアラン、ペテロラタム、マイクロクリスタリンろう;脂肪酸油類、アルコール類、エステル油類、例えばオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル;ベタイン、カルニチン、カルニチンエステル類、クレアチン、アミノ酸類、ペプチド類、タンパク質類、ビタミン類、リン脂質類、例えば、レシチン類又はセラミド類から成る群から選択されるもののような1以上の追加のコンディショニング剤を含むことができる。例えば(CTFA)クアテルニウム(Quaternium)−87(ウィトコ(Witco)(ドイツ)のレオクワット(Rewoquat)(登録商標)W575)のようなイミダゾリジニル誘導体類もまた有用である。
脂肪族アルコール類
本発明の組成物は好ましくは脂肪族アルコールを全く含有しないが、特定のケースでは、不揮発性低融点脂肪族アルコールを少量含んでもよい。本明細書の脂肪族アルコール類は、30℃以下、好ましくは約25℃以下、より好ましくは約22℃以下の融点を有する。本明細書の不飽和脂肪族アルコール類も不揮発性である。不揮発性とは、1.0気圧にて、少なくとも約260℃、好ましくは少なくとも約275℃、より好ましくは少なくとも約300℃の沸点を有することを意味する。好適な脂肪族アルコールとしては、不飽和で一価の直鎖脂肪族アルコール類、飽和分枝鎖脂肪族アルコール類、飽和C8〜C12直鎖脂肪族アルコール類、及びこれらの混合物が挙げられる。不飽和直鎖脂肪族アルコール類は、通常、不飽和度が1である。ジ−及びトリ−不飽和アルケニル鎖が、低濃度、好ましくは不飽和直鎖脂肪族アルコールの全重量の約5重量%未満、より好ましくは約2重量%未満、最も好ましくは約1重量%未満で存在してもよい。好ましくは、不飽和直鎖脂肪族アルコール類はC12〜C22、より好ましくはC12〜C18、最も好ましくはC16〜C18の脂肪族鎖サイズを有する。このタイプの代表的なアルコール類としては、オレイルアルコール、及びパルミトレインアルコールが挙げられる。
分枝鎖アルコール類は典型的にはC12〜C22、好ましくはC14〜C20、より好ましくはC16〜C18の脂肪族鎖サイズを有する。
本明細書に用いるのに代表的な分枝鎖アルコールとしては、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、及びオクチルデカノールが挙げられる。
飽和C8〜C12直鎖アルコールの例としては、オクチルアルコール、カプリルアルコール、デシルアルコール及びラウリルアルコールが挙げられる。本明細書の低融点脂肪族アルコール類は、組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の濃度で使用される。
本組成物は、一価の飽和直鎖脂肪族アルコール類、例えばセチルアルコール及びステアリルアルコール、並びに融点が45℃を超える他のワックス状脂肪族アルコール類を、組成物の約5重量%以下、好ましくは約4重量%以下の濃度に制限するのが好ましいが、それはこのようなワックス状脂肪族アルコール類が存在すると、本発明の光沢効果に悪影響を及ぼす可能性があるからである。
しかし、コンディショニング効果のためにはワックス状脂肪族アルコール類を使用するのが望ましい場合がある。このような飽和脂肪族アルコール類が存在する場合には、液体脂肪族アルコール類のワックス状脂肪族アルコール類に対する重量比は好ましくは約0.25以下であり、より好ましくは約0.15以下であり、より好ましくは約0.10以下である。
本組成物の脂肪族アルコール類の総量は、好ましくは約0.5〜約5.0重量%、より好ましくは約1.0〜約4.0重量%、及び最も好ましくは約1.5〜約3.0重量%である。
その他の成分
本明細書の組成物は、このような組成物をより化粧上若しくは審美的に許容されるものにするか、又はそれらに追加の用法効果を与えるために好適な、様々な他の任意成分を含有することができる。このような従来の任意成分は、当業者に周知である。
多種多様な追加(additonal)成分を本組成物に配合することができる。これらとして以下が挙げられる:毛髪保持ポリマー類、洗浄性界面活性剤類、例えばアニオン性、非イオン性、両性、及び双極性界面活性剤類;追加の増粘剤類及び懸濁剤類、例えばキサンタンガム、グアーガム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、デンプン、及びデンプン誘導体類、粘度変性剤類、例えば長鎖脂肪酸類のメタノールアミド類、ココモノエタノールアミド、塩類、例えばナトリウムカリウムクロリド及びサルフェート及び結晶性懸濁剤類、及び真珠光沢助剤類、例えばエチレングリコールジステアレート;UVフィルター類、及び日焼け止め剤類、例えば、p−メトキシケイ皮酸イソアミルエステル、親油性ケイ皮酸エステル類、サリチル酸エステル類、ベンゾフェノン類若しくは3−ベンジリデンカンファーの4−アミノ安息香酸誘導体類若しくは親水性スルホン酸誘導体類;酸化防止剤類、例えばトコフェロール類;フリーラジカルに対抗するための剤類;防腐剤類、例えばベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素;ポリビニルアルコール;エチルアルコール;pH調整剤類、例えばクエン酸、ギ酸、グリオキシル酸、酢酸、乳酸、ピルビン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム;塩類、一般に、例えば酢酸カリウム及び塩化ナトリウム;着色剤類、例えば食品、医薬品及び化粧品用、若しくは医薬品及び化粧品用染料類のうちのいずれか;毛髪酸化(漂白)剤類、例えば過酸化水素、過ホウ酸及び過硫酸塩類;毛髪還元剤類、例えばチオグリコレート類;香料類、金属イオン封鎖剤類、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、及びポリマー可塑剤類、例えばグリセリン、アジピン酸ジソブチル(disobutyl)、ステアリン酸ブチル、及びプロピレングリコール。
このような任意成分類は一般に、個々に組成物の約0.01%〜約10.0%、好ましくは約0.05%〜約5.0%の濃度で使用される。
粘度
本発明の毛髪処理組成物は好ましくは、25℃で少なくとも約500mPa.s、好ましくは約500mPa.s〜約10,000mPa.s、より好ましくは約2,000mPa.s〜約10,000mPa.sの粘度を有する。粘度は、−特に定義されない場合− DIN53019(MV−DIN)による冷却/加熱容器及びセンサーシステムを有する、ハーケ回転粘度計(HAAKE Rotation Viscometer)VT550により決定され、剪断速度は12.9s-1である。
使用方法
本発明のヘアケア組成物は、従来の方法で使用されて、本発明のコンディショニング効果及び光沢効果を提供する。このような使用方法は、使用される組成物の種類にもよるが、一般的には有効量の製品を毛髪に適用することを伴い、その後、(ヘアリンスの場合と同様に)毛髪から洗い流されてもよく、あるいは(ジェル、ローション、及びクリームの場合と同様に)毛髪に残されてもよい。「有効量」とは毛髪光沢効果を与えるのに十分な量を意味する。一般に、約1g〜約50gが頭皮上の毛髪に適用される。組成物は、典型的にはその人の手で又は別の人の手で毛髪及び頭皮を擦るか又はマッサージすることにより、毛髪全体に分配される。好ましくは上記組成物は、毛髪を乾かす前の濡れた若しくは湿った毛髪に適用される。このような組成物を毛髪に適用した後、使用者の所望に応じて及び使用者のいつもの方法で、毛髪を乾かし及びスタイリングする。あるいは、組成物を乾いた毛髪に適用し、及び次に使用者の所望に応じて毛髪を櫛で梳かし又はスタイリングする。
以下の実施例は、本発明を例示する。本発明の精神及び範囲を逸脱することなくヘアケア処方分野の当業者の技術の範囲内で本発明の他の修正を行うことができることが理解されよう。
本明細書での部分、百分率、及び比率は全て、特に指定しない限り重量による。ある成分は供給元から希釈溶液として来ることがある。与えられる濃度は、特に指定しない限り、活性物質の重量%を反映する。
(実施例1)
Figure 2009502902
(実施例2)
Figure 2009502902
(実施例3)
Figure 2009502902
(実施例4)
Figure 2009502902
(実施例5)
Figure 2009502902
(実施例6)
Figure 2009502902

Claims (11)

  1. 毛髪処理組成物を増粘するための、前記組成物の約0.1重量%〜約30重量%の量での増粘系の使用であって、前記増粘系が、
    (i)約50〜70%の、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)−ソルビタンモノドデカノエート、
    (ii)約25〜約35%の、2−メチル−1−プロペンのホモポリマー、
    (iii)約1〜約10%の、2−プロペン酸の、2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸モノナトリウム塩、2−プロペンアミド、及び2−プロペン酸ナトリウムとのコポリマー、並びに
    (iv)0〜約10重量%の水、の混合物
    を含むことを特徴とする、使用。
  2. 前記増粘系が、前記毛髪処理組成物の約0.5重量%〜約10重量%の量で使用されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 前記増粘系が、前記毛髪処理組成物の約0.5重量%〜約5重量%の量で使用されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記カチオン性界面活性剤が、セチルトリメチルアンモニウム塩類、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩類、ジメチルジタローアンモニウム塩類、及びステアリルアミドプロピルジメチルアミンから成る群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  5. ヘアコンディショニング組成物であって、
    (A)
    (i)約50〜約70%の、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)−ソルビタン−モノドデカノエート、
    (ii)約25〜約35%の、2−メチル−1−プロペンのホモポリマー、
    (iii)約1〜約10%の、2−プロペン酸の、2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸モノナトリウム塩、2−プロペンアミド、及び2−プロペン酸ナトリウムとのコポリマー、及び
    (iv)0〜約10重量%の水、
    の混合物を前記ヘアコンディショニング組成物の総重量の約0.1重量%〜約30重量%の量で含む増粘系、並びに
    (B)前記ヘアコンディショニング組成物の総重量の約0.1重量%〜約40重量%の量の、ヘアコンディショニング剤
    を含むヘアコンディショニング組成物。
  6. 前記ヘアコンディショニング剤が、カチオン性界面活性剤類、カチオン性ポリマー類、シリコーン類、及びこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記カチオン性界面活性剤が、セチルトリメチルアンモニウム塩類、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩類、ジメチルジタローアンモニウム塩類、及びステアリルアミドプロピルジメチルアミンから成る群から選択される、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記シリコーンが、ポリメチルフェニルシロキサン;トリデシルアルコールのポリエチレングリコールエーテル及びセチルトリメチルアンモニウムクロリドの混合物としての、アミノエチルアミノプロピルシロキサン及びジメチルシロキサンのコポリマーのエマルション;シクロペンタシロキサン;ジヒドロキシポリジメチルシロキサンから成る群から選択される、請求項6又は7に記載の組成物。
  9. 前記カチオン性ポリマーが、メチルビニルイミダゾリウムクロリド及びビニルピロリドンのコポリマーから成る群から選択される、請求項6〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 水の量が、前記ヘアコンディショニング組成物の総重量の約50〜約98重量%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 毛髪上にヘアケア効果を提供するために有効な量の、請求項5、6、8、9、又は10に記載の組成物を前記毛髪に適用することを含む、毛髪をコンディショニングする方法。
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