JP2010036155A - 水処理装置及び水処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水処理装置として、粒状多孔質の吸着材を内部に保持する容器本体と、処理をする水を容器本体に注入する注入口と、容器本体内の前記多孔質吸着材を通った処理後の水を排出する排出口とを有する、2以上設けられる吸着材保持容器と、前記各容器本体内に水蒸気を導入する水蒸気導入手段と、前記各容器本体内の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段とを設ける。
【選択図】 図1
Description
なお、本願において「付着」とはファンデルワールス力により物理的に粒状物表面(表面中に形成されるの穴の内面を含む)に付着している場合と共有結合などにより化学的に粒状物表面に結合して付着している場合の両方が含まれる。また、「脱離」とはいわゆる脱離反応を意味するものではなく、単に粒状物から有害物質または付着物が離れることを意味する。
これに対して、下記特許文献1には、多孔質吸着材である活性炭を反応塔内に入れたフィルターを用い、低沸点のエステル系溶剤を含むガスからエステル系溶剤を除くための装置において、反応塔内に水蒸気を通すことで吸着材を再生することが示されている。また、2塔を設けることで、交互に再生と吸着処理を行うことが示唆されている。このように、処理装置内において、吸着材をそのまま再生することとすれば、吸着材の取り出しや運搬などに必要なコスト、労力を低減することができる。
一方、このような有機物質や重金属等を取り除く方法として、過熱水蒸気を利用する方法がある。有機物質は過熱水蒸気により、分子量の小さい炭素化合物に分解して取り除かれ、重金属物質等は、過熱水蒸気の凝結により、吸着材の微細な穴から表面側に移動するので、これを水や酸性溶液等により洗い流すことで取り除くことができる。
本発明は、このような問題に鑑みて、廃水等の液体から多孔質吸着材を用い有害物質を除去する装置において、多孔質吸着材を容器から取り出すことなく、過熱水蒸気を用いて、再生するに際して、短時間で再生処理を行うようにすることを課題とする。
請求項1に記載の発明は、粒状多孔質の吸着材を内部に保持する容器本体と、処理をする水を容器本体に注入する注入口と、容器本体内の前記多孔質吸着材を通った処理後の水を排出する排出口とを有する、2以上設けられる吸着材保持容器と、前記各容器本体内に水蒸気を導入する水蒸気導入手段と、前記各容器本体内の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段とを有する水処理装置である。脱水促進手段としては、後述の請求項2に挙げている高圧気体導入手段や請求項4に挙げている容器加熱手段のほか、容器の外周に複数の微細な穴を設けて容器を回転させ、遠心力で脱水を促進する手段や、容器内を真空又は減圧することにより脱水を促進する手段や、吸着材層を圧縮することで脱水する手段等が例示される。また、これらの複数の手段を組み合わせる場合も含まれる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の水処理装置において、前記高圧気体導入手段から発生する気体の温度を高くする気体加熱手段が設けられたものである。なお、気体加熱手段は、高圧気体導入手段から排出される気体を加熱する場合のほか、高圧気体導入手段内の気体を加熱する場合や高圧気体導入手段に取り込まれる気体を加熱する場合が含まれる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の水処理装置において、前記容器加熱手段は、前記容器本体の外面に設けられるバンドヒーターにより構成されるものである。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の水処理装置において、前記容器加熱手段は、コイル状に巻かれた誘導加熱線により構成され、前記容器本体は前記誘導加熱線により誘導加熱可能な金属により構成される構成されるものである。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の水処理装置において、前記容器加熱手段は、前記容器本体を内部に収容する外部容器と、外部容器と容器本体との間に加熱液体もしくは加熱気体からなる加熱媒体を流入させる加熱媒体流入手段とを有するものである。なお、加熱気体は、排出される過熱水蒸気を利用することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の水処理装置において、前記加熱液流入手段は、前記加熱媒体と冷却液体もしくは冷却気体からなる冷却媒体を切り替えて流入させることが可能なものである。
請求項10に記載の発明は、前記水処理装置において、前記容器本体は細長い筒状体であって、側面に複数の穴が形成された管体が前記容器本体の筒状体の中心軸を通る位置に設けられ、当該管体は、前記水蒸気導入手段が水蒸気を導入する際の水蒸気噴出口として使用されるものである。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の水処理装置において、前記脱水促進手段として前記各容器本体内に高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を有するものであって、前記管体は前記高圧気体導入手段が気体を導入する際の水蒸気噴出口として使用されるものである。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の水処理装置において、前記液体導入手段は、前記容器本体の上部から液体を散布するものである。
請求項14に記載の発明は、請求項12又は13に記載の水処理装置において、前記液体導入手段は、2種以上の液体を切り替えて導入することができるものである。
請求項15に記載の発明は、前記水処理装置において、前記吸着材保持容器は前記容器本体の底部分に開閉可能に形成されるドレイン口を有するものである。
請求項16に記載の発明は、前記水処理装置において、前記吸着材保持容器は前記容器本体の内部と外部との各流通口が電気的に操作可能な弁により遮断と開放を切り替えることができるものである。
請求項17に記載の発明は、前記水処理装置において、前記吸着材保持容器は、処理を行う水を通すことで所定物質を前記吸着材に吸着させる水処理過程と、前記容器本体に、水蒸気導入手段により水蒸気を通すことで、吸着材に吸着された所定物質を脱離させる再生処理過程とを繰り返すものであって、少なくとも1以上の吸着材保持容器が水処理過程にあるときに、他の吸着材保持容器が再生処理過程にあるように制御する制御手段が設けられるものである。
(101)粒状多孔質の吸着材を内部に保持する容器本体と、処理する水を容器本体に注入する注入口と、容器本体内の前記多孔質吸着材を通った処理後の水を排出する排出口とを有する、2以上設けられる吸着材保持容器を用いる。
(102)前記各容器本体には過熱水蒸気を導入する水蒸気導入手段が設けられる。
(103)前記各容器本体には内部の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段が設けられる。
(104)1以上の吸着材保持容器に処理を行う水を注入口から注入し、容器本体内の吸着材に処理を行う水を接触させて、排出口から排出することで除去対象物質を吸着除去する水処理を行っている間に、他の1以上の吸着材保持容器においては吸着材の再生処理が行われる。
(105)各吸着材保持容器は、2以上の前記水処理と1以上の前記再生処理が行われる。
(106)前記再生処理は、脱水工程と過熱水蒸気工程とを含む。
(107)前記脱水工程では、前記脱水促進手段により吸着材の脱水が促進される。
(108)前記過熱水蒸気工程は、前記水蒸気導入手段により容器本体内に過熱水蒸気を導入することにより行われる。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の水処理方法において、前記過熱水蒸気工程においても、少なくとも一定時間前記高圧気体導入手段により容器本体内に高圧の気体が導入されるものである。
請求項21に記載の発明は、請求項19又は20に記載の水処理方法において、さらに、以下の(201)〜(202)に記載の要件を備えるものである。
(201)前記高圧気体導入手段から発生する気体の温度を高くする気体加熱手段が設けられる。
(202)前記脱水工程において、前記高圧気体導入手段により容器本体内には前記気体加熱手段により加熱された高温高圧の気体が導入される。
請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の水処理方法において、前記過熱水蒸気工程においても、前記容器加熱手段により容器本体が加熱されるものである。
(301)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(302)前記過熱水蒸気工程の途中に前記水散布手段により水を1回以上散布する。
請求項25に記載の発明は、請求項18から23のいずれかの水処理方法において、さらに以下の(401)〜(403)の要件を備えるものである。
(401)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(402)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後で、容器本体内が水蒸気雰囲気である間に前記水散布手段により水を散布する水散布工程を有する。
(403)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後に水散布工程を行うことを1回以上繰り返す。
(501)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(502)前記過熱水蒸気工程の途中に前記水散布手段により酸性溶液又はアルカリ溶液を一回以上散布する。
請求項27に記載の発明は、請求項18から23のいずれかの水処理方法において、さらに以下の(601)〜(603)の要件を備えるものである。
(601)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(602)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後で、容器本体内が水蒸気雰囲気である間に前記溶液散布手段により酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布工程を有する。
(603)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後に溶液散布工程を行うことを1回以上繰り返す。
(701)前記各容器本体は、底面に設けられた弁体により底面と外部との遮断及び開放の切り替えが可能である。
(702)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(703)前記再生処理は、前記脱水工程の前に、前記容器本体の底面を前記弁体により遮断するとともに、前記溶液散布手段から酸性溶液又はアルカリ溶液を散布することで、前記容器本体内の前記吸着材を浸漬する浸漬工程を有する。
(704)前記再生処理は、前記浸漬工程の後、前記脱水工程の前に前記容器本体の底面を前記弁体により開放して前記酸性溶液又はアルカリ溶液を排出する。
(801)前記容器本体は、内部の気体を排出する開口を有するとともに、当該開口を遮断及び開放の切り替えが可能である。
(802)前記過熱水蒸気工程の途中で、1以上前記開口を開放し遮断する。
請求項30に記載の発明は、前記水処理方法において、さらに、以下の(901)〜(902)の要件を備えるものである。
(901)前記容器本体は、水蒸気導入手段から水蒸気が導入される部分を除いた隔壁を、気密状態と非気密状態に切り替え可能である。
(902)前記過熱水蒸気工程の少なくとも一定時間において前記容器本体は、前記気密状態に切り替えられる。
(1001)前記脱水促進手段は、高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を含む。
(1002)前記各容器本体は、底面に設けられた弁体により底面と外部との遮断及び開放の切り替えが可能である。
(1003)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(1003)前記再生処理は、過熱水蒸気工程の後に、吸着材を冷却する冷却工程を含む。
(1004)冷却工程では、前記容器本体の底面を前記弁体により遮断するとともに、前記水散布手段から水を散布することで、前記容器本体内の前記吸着材を浸漬する。
(1005)冷却工程では、水に浸漬された吸着材に高圧気体を噴きつけることで吸着材を攪拌する。
請求項1に記載の発明は、吸着材を取り出すことなく、水蒸気により吸着材を再生することができる水処理装置において、容器本体の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段を設けたので、濡れた吸着材に対して、迅速に吸着材を脱水することができ、結果として吸着材の再生時間を短くすることができる。
請求項2に記載の発明は、前記脱水促進手段として、前記各容器本体内に高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を有するので、粒状の吸着材のそれぞれに気体を通すことで比較的均等に脱水でき、また、気体の温度を変えることで、吸着材の加熱や冷却を行うこともできる。
請求項3に記載の発明は、高圧気体導入手段から発生する気体の温度を高くすることができるので、吸着材の脱水をより促進することができる。
請求項5に記載の発明は、容器加熱手段をバンドヒーター容器の外表面に均一に沿わせることができ、容器外表面を均一に加熱することができる。
請求項6に記載の発明は、誘導加熱コイルによる加熱手段を設け、容器本体を誘導加熱コイルで誘導加熱可能な金属とすることで、容器全体を均一に加熱することができる。
請求項7に記載の発明は、容器加熱手段として、容器本体の外周面に加熱媒体を流入させるので、やはり、容器外表面を均一に加熱することができる。
請求項8に記載の発明は、加熱媒体と冷却媒体とを切り替えることができるので、容器を必要に応じて冷却することができる。
請求項10、11に記載の発明は、細長い筒状態の中心軸を通る管体の側面に設けられた穴から水蒸気や気体を噴出するので、水蒸気や気体を比較的均等に容器本体内に行き渡らせることができる。
請求項12に記載の発明は、前記容器本体内に液体導入手段が設けられることで、吸着材の再生の際に、吸着材に水やアルカリ溶液、酸性溶液などを作用させることができる。
請求項13に記載の発明は、上部から液体を散布するので、液体が下方に自然に流れるので、容器本体内の吸着材に容易に液体を接触させることができる。
請求項14に記載の発明は、2種以上の液体を切り替えて導入することができるので、例えば、吸着材にアルカリ溶液を散布した後に、水で洗浄するといった、作用させる液体を複数組み合わせることができる。
請求項16に記載の発明は、電気的に操作可能な弁により容器本体内部に外部との流通口が遮断し開放するので、外部からの操作もしくは制御装置によるプログラムにより流通口の開閉を行うことができる。
請求項17に記載の発明は、複数の吸着材保持容器により水処理過程と吸着材の再生過程が自動的に繰り返されるので、吸着材の吸着力を維持しつつ長時間の水処理を行うことができる。
請求項19に記載の発明は、高圧の気体により脱水を促進するので、吸着材に大きな負荷を与えることなく、各吸着材粒に対して比較的均等に脱水を促進させることができる。
請求項20に記載の発明は、過熱水蒸気工程において、過熱水蒸気とともに高圧の気体を導入することで、吸着材を攪拌し、また、過熱水蒸気をより均一に容器内に行き渡らせることができる。
請求項21に記載の発明は、高圧の気体を加熱することで、吸着材の脱水をより早めることができる。
請求項23に記載の発明は、過熱水蒸気工程において、容器本体を加熱することで、過熱水蒸気ととともに、吸着材を効率よく加熱することができる。
請求項25に記載の発明は、過熱水蒸気工程の後、水蒸気雰囲気内で水を散布することで、やはり吸着材の内部と外表面との間に温度差を生じさせ、これにより、吸着物の細孔内部の陰イオン物質、陽イオン物質を表面側に移動させることができる。
請求項27に記載の発明は、過熱水蒸気工程の後、水蒸気雰囲気内で酸性溶液もしくはアルカリ溶液を散布することで、やはり吸着材の内部と外表面との間に温度差を生じさせ、これにより、吸着物の細孔内部の陰イオン物質、陽イオン物質を表面側に移動させることができるとともに酸性溶液もしくはアルカリ溶液により陰イオン物質や陽イオン物質を溶かすことができる。
請求項29に記載の発明は、過熱水蒸気工程の途中で、容器本体から気体を排出する開口を遮断し開放することで、容器本体内の圧力を上げ下げすることで、過熱水蒸気の対流を加速して容器内で対流をおこすことで、より迅速に過熱水蒸気を容器内に充満させることができる。
請求項31に記載の発明は、吸着材を水に浸漬し、さらに、高圧の気体を噴射することで、水中で吸着材が攪拌され、迅速に吸着材を冷却できるとともに、吸着材細孔内部の空気の排出を促進することができる。
図1に本実施形態に係る水処理装置Xの概要を表す模式図を示す。
水処理装置Xは2つの吸着材保持容器A、Bと、これらと接続される構成要素とから構成される。吸着材保持容器A、Bは2つの上下面が閉じられた円筒状の容器10、20を並列に配し、上部で側面に連結管19で連結した構成を有する。容器10は、容器本体11、気体噴出管12、容器加熱装置13、液体噴出ヘッド14、原水注入口15、気体導入口16、気体排出口17、ドレイン口18を有する。容器本体11は、金属製の上下面が塞がれた円筒体からなり、多孔質吸着材Rを内部に保持する。気体噴出管12は、容器本体11の軸芯を通る管体であって、側面に多数の穴が設けられる。容器加熱装置13は、容器本体11が内部に収容できる円筒体からなる外部容器13bと、本体11の外周に設けられ外部容器13a内に収容されるバンドヒーター13aとから構成される。液体噴出ヘッド14は、容器本体11の内部上端に設けられる下方側に複数の穴が設けられるリング状の管体からなる。原水注入口15は、容器本体11の底面から内部に連通する原水を注入する注入口である。なお、ここで処理対象となる有害物質等を含有する地下水および排水・廃液を「原水」と呼ぶものとする。気体導入口16は、気体噴出ヘッド12に対して気体を導入する。気体排出口17は、容器本体11の上面と外部と連通させる気体を排出するための開口である。ドレイン口18は、容器本体11の底面から液体を排出させるための開口である。
容器20は容器10とほぼ同様の構成であり、容器10と同様の容器本体21、気体噴出ヘッド22、外部容器23bとバンドヒーター23aとからなる容器加熱装置23、液体噴出ヘッド24、気体導入口26、気体排出口27、ドレイン口28を有する。容器20の容器10との相違点は、原水注入口15がなく、代わりに、容器本体20の底面に設けられる原水を排出する原水排出口29が設けられている点である。
なお、容器10及び容器20において、容器本体21と外部と連通する原水注入口15、気体導入口16、26、気体排出口17、27、ドレイン口18、28、原水排出口29には、それぞれ電気弁からなる原水注入口弁15a、気体導入口弁16a、26a、気体排出口弁17a、27a、ドレイン口弁18a、28a、原水排出口弁29aが設けられている。
まず、原水を吸着材保持容器A、Bに送る構成として、原水を蓄積しポンプで吸着材保持容器A、Bに送る原水層31、原水槽31と原水注入口15とを連結する原水パイプ32、原水排出口29と原水槽31とを連結し、排水を原水槽31に戻す還流パイプ33、還流パイプ33の遮断開放を行う還流パイプ弁33a、還流パイプ33の途中に設けられる図示しない放流槽に連結する放流口34、放流口34の遮断開放を行う放流口弁34aとが設けられる。
なお、水処理装置Xのポンプ、弁体、過熱水蒸気発生装置、飽和水蒸気発生装置、エアコンプレッサー、気体加熱ヒーター、容器加熱装置等は図示しない制御装置により制御されている。そして、制御手段には、吸着材保持容器Aと吸着材保持容器Bとが、交互に水処理と吸着材の再生処理が行われるようにプログラムされている。
活性炭粒により有機物を吸着し、その後、飽和した活性炭粒を再生する工程について以下に説明する。なお、吸着材保持容器A、Bの容器本体11、22に付着または吸着作用のある多孔質体を含む粒状物である活性炭粒が一定量投入されおり、処理を行う原水として有機物を含有する食品排水が原水槽31に貯められているものとする。吸着材保持容器A、Bは、同じ処理が交互に繰り返されるので、ここでは、吸着材保持容器Aの動作について説明する。なお、特に説明のない箇所の弁体は閉じているものとする。
まず、原水を吸着材保持容器Aに通すために、吸着材保持容器Aの原水注入弁15aと原水排出口弁29aを開き、吸着材保持容器Bの原水注入弁15aを閉じた状態で、原水槽31からポンプにより原水を容器本体11に注入する。これにより、有機物を含有する食品排水の原水が吸着材保持容器Aの容器本体11、21内の活性炭粒層を通ると、ろ過効果と同様な原理で活性炭と通水接触することで活性炭の吸着作用または付着作用で原水中の有機成分が活性炭の細孔内部に捕捉され原水中の有機物が除去され浄化される。浄化された原水は、吸着材保持容器Aの原水排出口29から排出され、還流パイプ弁33aが閉じられるとともに、放流口弁34aが開くことにより図示しない放流槽へ放流される。一定時間、原水の処理が行われると、吸着材保持容器Aへの原水の注入は停止し、吸着材保持容器Bへの原水の注入が切り替わる。原水が吸着材保持容器Bで処理される間、吸着材保持容器Aへの通水は一時的に終了し休止状態となっている。
活性炭は原水が通水され有機物が活性炭細孔内部に吸着または付着した状態であり、全体的に水分を含有しているが、ここに、容器加熱装置13、23により加熱された容器本体11、21内に高温高圧の空気が噴射されることで、活性炭表面または細孔内部の水分が乾燥蒸発し、また、活性炭表面の水滴が噴射される空気により吹き飛ばされる。また、高温高圧の空気によって飛ばされた水分はドレイン口18、28から排出される。このような作用により、活性炭は乾燥状態に近い状態になる。一定時間高温高圧の空気を流入させ活性炭の脱水が完了すると、ドレイン口18、28を閉めて、気体排出口弁17a、27aを開け、水分を含んだ空気を外部に排出する。
この状態でさらに過熱水蒸気を流入させ続けると、バンドヒーター13a、23aによる外部から加熱の作用と相まって、容器本体11、21内の圧力が上昇して容器本体11、21内部は圧力釜のような状態に近づき、数分程度の短時間で容器本体11、21内部の温度は流入している過熱水蒸気温度近傍にまで達する。
この状態になると、容器本体11、21内に充填されている活性炭表面および細孔内部は無酸素状態で過熱水蒸気の温度にまで達しているため活性炭に吸着または付着している有機物は完全に熱分解されガス化してしまう。
発生したガスは、気体排出口弁17a、27aを一定時間ごとに開閉することで、気体排出口17、27から効率的に外部に放出することができ、また、排出されたガスを収集し、図示しない加熱管などで再加熱処理することで最終的にはCO2(二酸化炭素)まで分解でき、大気中に放出するこ とができる。
この表からわかるように、上記方法で再生された活性炭は、ヨウ素吸着性能、比表面積、全細孔容積に関して、新品活性炭性能と遜色がないことがわかった。
これは、従来の回転式キルン炉を用いた活性炭の再生方法と比較すると、著しいものであることがわかる。図4に、新品の活性炭、従来の方法で再生した活性炭、上記の方法で再生した活性炭のヨウ素吸着性能を比較したグラフを示す。従来の回転型のキルン炉を用いた活性炭再生処理では、活性炭の吸着性能はデータに示すように新品と比べ30%以上劣化しており、本方法に比べて著しく劣ることがわかる。本方法で品質劣化がほとんど生じないのは、酸素含有量の少ない過熱水蒸気の特性により、無酸素状態に近い雰囲気中で、熱分解脱離を行うため、活性炭を酸化または炭化させることがないことによるものと考えられる。
このように、従来に活性炭の再生方法では吸着性能が30%以上減少し、再生活性炭量も35%以上減少しているため、再生活性炭を再使用する場合でも新品の活性炭を約40%以上混合する必要があり、再生した活性炭の再生コストと新品の活性炭のコストを考えると、再生活性炭を使用する経済的なメリットは約10%以下のコストダウンしか達成できなかったが、本方法は性能劣化と物理的な損出がほぼないため新たな活性炭の購入や補給が不要である。さらに、従来の再生方法では、一度、活性炭を取り出してから再生処理を行うための人件費、運搬コスト、再生コストなどが発生していたが、本方法では活性炭を取り出すことなく再生できるので、この部分にもコストダウンが図られるので、全体として大幅なコストダウンをすることができる。
また、従来は、活性炭の再生に大きなコストと労力がかかることから、通常の活性炭による排水処理では後段の薄い有機排水処理が主であったが、本発明では活性炭を取り出す必要なく、1パス後の通水処理後でも容易かつ迅速に自動再生処理ができるため、今まではありえなかった1パス通水ですぐに飽和して使えなくなる高濃度有機排水処理を、自動再生を繰り返すことで、実現することが可能となる。
次に、活性アルミナを主成分とする多孔質無機吸着材による重金属イオン等の陽イオン物質もしくは陰イオン物質の吸着処理方法と当該吸着材の脱離再生処理方法について説明する。ここでは、陰イオンであるトータルリンについての排水処理方法と脱離再生方法について述べる。ここでも、吸着材保持容器A、Bは、同じ処理が交互に繰り返されるので、ここでは、吸着材保持容器Aの動作について説明する。また、やはり特に説明のない箇所の弁体は閉じているものとする。なお、吸着材保持容器A、Bの容器本体11、22には粒状の活性アルミナを主成分とする多孔質無機吸着材付着が一定量投入されおり、処理を行う原水としてリン酸イオンを含有する無電解めっき排水が原水槽31に貯められ、溶液タンク52には希薄なアルカリ溶液が貯められているものとする。
上記の方法は、やはり、吸着材を交換することなく吸着材の再生が可能であるので、入れ替え作業、運搬作業等の労力、コストを低減できる。また、従来は、高濃度排水を1パスで通水した場合はすぐに飽和するために、高濃度排水に対してアルミナ吸着材による水処理は困難であったが、上述の方法によれば、短時間で再生することができるので、今までは処理ができなかった高濃度排水への処理も可能になる。
尚、上記の説明では陰イオンであるリン酸イオンを用いて説明したが、他の陰イオン物質や重金属等の陽イオン物質の脱離再生においても使用すること可能である。この場合、吸着する物質の特性において、浸漬する溶液を希薄な酸とするかアルカリ液とするかを選択することとなる。図8に、上記の方法を用いて各種のイオン物質を吸着後再生処理したときのアルミナ質吸着材の吸着率を示す。図からも、種々のイオン物質に対して本方法は有効であることがわかる。
上記実施形態では、尚、吸着材保持容器A、Bの2つの処理ラインを例示したが、通常は4以上の処理ラインで用いることが多い。即ち、複数のラインが多いほど再度同一ラインまで繰返されるタイムラグが多く発生し、休止時間を長くすることができるので、この休止時間を利用して再生処理工程を余裕もって行うことができる。
上記実施形態では、エアコンプレッサー44からは空気を送り出しているが、酸化を避けるために酸素を除いた窒素ガスなどを送りだしてもよく、また、送り出す気体を乾燥処理してから排出したり、必要に応じて冷却してから排出したりするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、容器本体11、21の加熱をバンドヒーター23aにより行っているが、バンドヒーター23aに代えて、容器本体11、21外周をコイル状に巻く誘導加熱線により構成し、容器本体11、21を誘導加熱先により誘導加熱する金属により構成することもできる。さらに、容器の加熱は、マグネトロン等のマイクロ波発生装置を容器本体内に照射することで加熱を行う等、種々の変形が可能である。
A、B 吸着材保持容器
11、21 容器本体
12、22 気体噴出管
13、23 容器加熱装置
13a バンドヒーター
13b、13c 外部容器
13d シリコンオイルタンク
13e 冷却水タンク
14、24 液体噴出ヘッド
15 原水注入口
15a 原水注入口弁
16、26 気体導入口
16a、26a 気体導入口弁
17、27 気体排出口
17a、27a 気体排出口弁
18、28 ドレイン口
18a、28a ドレイン口弁
19 連結管
29 原水排出口
29a 原水排水口弁
31 原水層
41 飽和蒸気発生装置
42 過熱水蒸気発生装置
44 エアコンプレッサー
45 気体加熱ヒーター
51 水タンク
53 溶液タンク
以下の(101)〜(107)の要件を備える水処理装置である。
(101)2以上の吸着材保持容器を有する。
(102)各吸着材保持容器は、粒状多孔質の吸着材を内部に保持する容器本体と、処理をする水を容器本体に注入する注入口と、容器本体内の前記吸着材を通った処理後の水を排出する排出口とを有する。
(103)ぞれぞれの吸着材保持容器の、それぞれの前記注入口と排出口とが並列に接続される。
(104)前記各容器本体内に過熱した水蒸気を導入する水蒸気導入手段が設けられる。
(105)前記各容器本体内の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段であって、容器本体に高圧気体を導入する高圧気体導入手段と容器本体の外表面を加熱する容器加熱手段とを有する脱水促進手段が設けられる。
(106)前記容器本体は細長い筒状体であり、側面に複数の気体が通る穴が形成された管体が前記容器本体の筒状体の中心軸を通る位置に設けられるものであって、前記吸着材は前記容器本体内面と前記管体外面との間に保持される。
(107)前記管体は前記水蒸気導入手段によって水蒸気が導入される際の水蒸気噴出口として使用されるとともに、前記管体は前記高圧気体導入手段が気体を導入する際の気体噴出口としても使用される。
なお、高圧気体導入手段が導入する気体は通常は空気を用いるが、酸化を抑制するために窒素ガスを用いる等、空気以外の気体を用いる場合もある。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の水処理装置において、前記容器加熱手段は、コイル状に巻かれた誘導加熱線により構成され、前記容器本体は前記誘導加熱線により誘導加熱可能な金属により構成される構成されるものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の水処理装置において、前記容器加熱手段は、前記容器本体を内部に収容する外部容器と、外部容器と容器本体との間に加熱液体もしくは加熱気体からなる加熱媒体を流入させる加熱媒体流入手段とを有するものである。なお、加熱気体は、排出される過熱水蒸気を利用することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の水処理装置において、前記加熱液流入手段は、前記加熱媒体と冷却液体もしくは冷却気体からなる冷却媒体を切り替えて流入させることが可能なものである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の水処理装置において、前記液体導入手段は、前記容器本体の上部から液体を散布するものである。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の水処理装置において、前記液体導入手段は、2種以上の液体を切り替えて導入することができるものである。
請求項11に記載の発明は、前記水処理装置において、前記吸着材保持容器は前記容器本体の底部分に開閉可能に形成されるドレイン口を有するものである。
請求項12に記載の発明は、前記水処理装置において、前記吸着材保持容器は前記容器本体の内部と外部との各流通口が電気的に操作可能な弁により遮断と開放を切り替えることができるものである。
請求項13に記載の発明は、前記水処理装置において、前記吸着材保持容器は、処理を行う水を通すことで所定物質を前記吸着材に吸着させる水処理過程と、前記容器本体に、水蒸気導入手段により水蒸気を通すことで、吸着材に吸着された所定物質を脱離させる再生処理過程とを繰り返すものであって、少なくとも1以上の吸着材保持容器が水処理過程にあるときに、他の吸着材保持容器が再生処理過程にあるように制御する制御手段が設けられるものである。
(201)請求項1から13のいずれか1項に記載の水処理装置を用いる。
(202)1以上の吸着材保持容器に処理を行う水を注入口から注入し、容器本体内の吸着材に処理を行う水を接触させて、排出口から排出することで除去対象物質を吸着除去する水処理を行っている間に、他の1以上の吸着材保持容器においては吸着材の再生処理が行われる。
(203)各吸着材保持容器は、2以上の前記水処理と1以上の前記再生処理が行われる。
(204)前記再生処理は、脱水工程と脱水工程の後の過熱水蒸気工程とを含む。
(205)前記脱水工程では、前記高圧気体導入手段による容器本体内への高圧気体の導入と、前記容器加熱手段による容器本体の加熱とにより吸着材の脱水が促進される。
(206)前記過熱水蒸気工程は、前記水蒸気導入手段により容器本体内に過熱水蒸気を導入することにより行われる。
請求項16に記載の発明は、請求項14又は15に記載の水処理方法において、さらに、以下の(301)〜(302)に記載の要件を備えるものである。
(301)前記高圧気体導入手段から発生する気体の温度を高くする気体加熱手段が設けられる。
(302)前記脱水工程において、前記高圧気体導入手段により容器本体内には前記気体加熱手段により加熱された高温高圧の気体が導入される。
(401)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(402)前記過熱水蒸気工程の途中に前記水散布手段により水を1回以上散布する。
請求項19に記載の発明は、請求項14から17のいずれかに記載の水処理方法において、さらに以下の(501)〜(503)の要件を備えるものである。
(501)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(502)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後で、容器本体内が水蒸気雰囲気である間に前記水散布手段により水を散布する水散布工程を有する。
(503)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後に水散布工程を行うことを1回以上繰り返す。
(601)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(602)前記過熱水蒸気工程の途中に前記水散布手段により酸性溶液又はアルカリ溶液を一回以上散布する。
請求項21に記載の発明は、前記水処理方法において、さらに以下の(701)〜(703)の要件を備えるものである。
(701)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(702)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後で、容器本体内が水蒸気雰囲気である間に前記溶液散布手段により酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布工程を有する。
(703)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後に溶液散布工程を行うことを1回以上繰り返す。
(801)前記各容器本体は、底面に設けられた弁体により底面と外部との遮断及び開放の切り替えが可能である。
(802)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(803)前記再生処理は、前記脱水工程の前に、前記容器本体の底面を前記弁体により遮断するとともに、前記溶液散布手段から酸性溶液又はアルカリ溶液を散布することで、前記容器本体内の前記吸着材を浸漬する浸漬工程を有する。
(804)前記再生処理は、前記浸漬工程の後、前記脱水工程の前に前記容器本体の底面を前記弁体により開放して前記酸性溶液又はアルカリ溶液を排出する。
(901)前記容器本体は、内部の気体を排出する開口を有するとともに、当該開口を遮断及び開放の切り替えが可能である。
(902)前記過熱水蒸気工程の途中で、1以上前記開口を開放し遮断する。
請求項24に記載の発明は、前記水処理方法において、さらに、以下の(1001)〜(1002)の要件を備えるものである。
(1001)前記容器本体は、水蒸気導入手段から水蒸気が導入される部分を除いた隔壁を、気密状態と非気密状態に切り替え可能である。
(1002)前記過熱水蒸気工程の少なくとも一定時間において前記容器本体は、前記気密状態に切り替えられる。
(1101)前記脱水促進手段は、高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を含む。
(1102)前記各容器本体は、底面に設けられた弁体により底面と外部との遮断及び開放の切り替えが可能である。
(1103)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(1104)前記再生処理は、過熱水蒸気工程の後に、吸着材を冷却する冷却工程を含む。
(1105)冷却工程では、前記容器本体の底面を前記弁体により遮断するとともに、前記水散布手段から水を散布することで、前記容器本体内の前記吸着材を浸漬する。
(1106)冷却工程では、水に浸漬された吸着材に高圧気体を噴きつけることで吸着材を攪拌する。
請求項1に記載の発明は、吸着材を取り出すことなく、水蒸気により吸着材を再生することができる水処理装置において、容器本体の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段を設けたので、濡れた吸着材に対して、迅速に吸着材を脱水することができ、結果として吸着材の再生時間を短くすることができる。
また、前記脱水促進手段として、前記各容器本体内に高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を有するので、粒状の吸着材のそれぞれに気体を通すことで比較的均等に脱水でき、また、気体の温度を変えることで、吸着材の加熱や冷却を行うこともできる。
さらに、前記脱水促進手段として、前記各容器本体を加熱する容器加熱手段を有するので、吸着材に物理的な付加を与えることなく脱水でき、また、吸着材の加熱を行う際にも利用することができる。
そして、細長い筒状態の中心軸を通る管体の側面に設けられた穴から水蒸気や気体を噴出するので、水蒸気や気体を比較的均等に容器本体内に行き渡らせることができる。
請求項2に記載の発明は、高圧気体導入手段から発生する気体の温度を高くすることができるので、吸着材の脱水をより促進することができる。
請求項4に記載の発明は、誘導加熱コイルによる加熱手段を設け、容器本体を誘導加熱コイルで誘導加熱可能な金属とすることで、容器全体を均一に加熱することができる。
請求項5に記載の発明は、容器加熱手段として、容器本体の外周面に加熱媒体を流入させるので、やはり、容器外表面を均一に加熱することができる。
請求項6に記載の発明は、加熱媒体と冷却媒体とを切り替えることができるので、容器を必要に応じて冷却することができる。
請求項8に記載の発明は、前記容器本体内に液体導入手段が設けられることで、吸着材の再生の際に、吸着材に水やアルカリ溶液、酸性溶液などを作用させることができる。
請求項9に記載の発明は、上部から液体を散布するので、液体が下方に自然に流れるので、容器本体内の吸着材に容易に液体を接触させることができる。
請求項10に記載の発明は、2種以上の液体を切り替えて導入することができるので、例えば、吸着材にアルカリ溶液を散布した後に、水で洗浄するといった、作用させる液体を複数組み合わせることができる。
請求項12に記載の発明は、電気的に操作可能な弁により容器本体内部に外部との流通口が遮断し開放するので、外部からの操作もしくは制御装置によるプログラムにより流通口の開閉を行うことができる。
請求項13に記載の発明は、複数の吸着材保持容器により水処理過程と吸着材の再生過程が自動的に繰り返されるので、吸着材の吸着力を維持しつつ長時間の水処理を行うことができる。
また、高圧の気体により脱水を促進するので、吸着材に大きな負荷を与えることなく、各吸着材粒に対して比較的均等に脱水を促進させることができる。
さらに、脱水工程において、容器本体を加熱することで、吸着材に物理的な負荷を掛けることなく脱水を進行させることができる。
請求項15に記載の発明は、過熱水蒸気工程において、過熱水蒸気とともに高圧の気体を導入することで、吸着材を攪拌し、また、過熱水蒸気をより均一に容器内に行き渡らせることができる。
請求項16に記載の発明は、高圧の気体を加熱することで、吸着材の脱水をより早めることができる。
請求項19に記載の発明は、過熱水蒸気工程の後、水蒸気雰囲気内で水を散布することで、やはり吸着材の内部と外表面との間に温度差を生じさせ、これにより、吸着物の細孔内部の陰イオン物質、陽イオン物質を表面側に移動させることができる。
請求項21に記載の発明は、過熱水蒸気工程の後、水蒸気雰囲気内で酸性溶液もしくはアルカリ溶液を散布することで、やはり吸着材の内部と外表面との間に温度差を生じさせ、これにより、吸着物の細孔内部の陰イオン物質、陽イオン物質を表面側に移動させることができるとともに酸性溶液もしくはアルカリ溶液により陰イオン物質や陽イオン物質を溶かすことができる。
請求項23に記載の発明は、過熱水蒸気工程の途中で、容器本体から気体を排出する開口を遮断し開放することで、容器本体内の圧力を上げ下げすることで、過熱水蒸気の対流を加速して容器内で対流をおこすことで、より迅速に過熱水蒸気を容器内に充満させることができる。
請求項25に記載の発明は、吸着材を水に浸漬し、さらに、高圧の気体を噴射することで、水中で吸着材が攪拌され、迅速に吸着材を冷却できるとともに、吸着材細孔内部の空気の排出を促進することができる。
以下の(101)〜(108)の要件を備える水処理装置である。
(101)2以上の吸着材保持容器を有する。
(102)各吸着材保持容器は、粒状多孔質の吸着材を内部に保持する容器本体と、処理をする水を容器本体に注入する注入口と、容器本体内の前記吸着材を通った処理後の水を排出する排出口とを有する。
(103)ぞれぞれの吸着材保持容器の、それぞれの前記注入口と排出口とが並列に接続される。
(104)前記各容器本体内に過熱した水蒸気を導入する水蒸気導入手段が設けられる。
(105)前記各容器本体内の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段であって、容器本体に高圧気体を導入する高圧気体導入手段と容器本体の外表面を加熱する容器加熱手段とを有する脱水促進手段が設けられる。
(106)前記容器本体は細長い筒状体であり、側面に複数の気体が通る穴が形成された管体が前記容器本体の筒状体の中心軸を通る位置に設けられるものであって、前記吸着材は前記容器本体内面と前記管体外面との間に保持される。
(107)前記管体は前記水蒸気導入手段によって水蒸気が導入される際の水蒸気噴出口として使用されるとともに、前記管体は前記高圧気体導入手段が気体を導入する際の気体噴出口としても使用される。
(108)前記水蒸気導入手段は、前記各容器本体において、前記脱水促進手段による脱水の後に、前記水蒸気を容器本体内に導入するように制御される。
なお、高圧気体導入手段が導入する気体は通常は空気を用いるが、酸化を抑制するために窒素ガスを用いる等、空気以外の気体を用いる場合もある。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の水処理装置において、前記容器加熱手段は、コイル状に巻かれた誘導加熱線により構成され、前記容器本体は前記誘導加熱線により誘導加熱可能な金属により構成されるものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の水処理装置において、前記容器加熱手段は、前記容器本体を内部に収容する外部容器と、外部容器と容器本体との間に加熱液体もしくは加熱気体からなる加熱媒体を流入させる加熱媒体流入手段とを有するものである。なお、加熱気体は、排出される過熱水蒸気を利用することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の水処理装置において、前記加熱液流入手段は、前記加熱媒体と冷却液体もしくは冷却気体からなる冷却媒体を切り替えて流入させることが可能なものである。
(201)請求項1から13のいずれか1項に記載の水処理装置を用いる。
(202)1以上の吸着材保持容器に処理を行う水を注入口から注入し、容器本体内の吸着材に処理を行う水を接触させて、排出口から排出することで除去対象物質を吸着除去する水処理を行っている間に、他の1以上の吸着材保持容器においては吸着材の再生処理が行われる。
(203)各吸着材保持容器において、前記水処理が行われた後に、前記再生処理が行われ、その後、再び前記水処理が行われるというサイクルが1回以上行われる。
(204)前記再生処理は、脱水工程と脱水工程の後の過熱水蒸気工程とを含む。
(205)前記脱水工程では、前記高圧気体導入手段による容器本体内への高圧気体の導入と、前記容器加熱手段による容器本体の加熱とにより吸着材の脱水が促進される。
(206)前記過熱水蒸気工程は、前記水蒸気導入手段により容器本体内に過熱水蒸気を導入することにより行われる。
(901)前記容器本体は、内部の気体を排出する開口を有するとともに、当該開口を遮断及び開放の切り替えが可能である。
(902)前記過熱水蒸気工程の途中で、1回以上前記開口を開放し遮断する。
請求項24に記載の発明は、前記水処理方法において、さらに、以下の(1001)〜(1002)の要件を備えるものである。
(1001)前記容器本体は、水蒸気導入手段から水蒸気が導入される部分を除いた隔壁を、気密状態と非気密状態に切り替え可能である。
(1002)前記過熱水蒸気工程の少なくとも一定時間において前記容器本体は、前記気密状態に切り替えられる。
Claims (31)
- 粒状多孔質の吸着材を内部に保持する容器本体と、処理をする水を容器本体に注入する注入口と、容器本体内の前記吸着材を通った処理後の水を排出する排出口とを有する、2以上設けられる吸着材保持容器と、前記各容器本体内に水蒸気を導入する水蒸気導入手段と、前記各容器本体内の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段とを有する水処理装置。
- 前記脱水促進手段として、前記各容器本体内に高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を有する請求項1に記載の水処理装置。
- 前記水処理装置において、前記高圧気体導入手段から発生する気体の温度を高くする気体加熱手段が設けられた請求項2に記載の水処理装置。
- 前記脱水促進手段として、前記各容器本体を加熱する容器加熱手段を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の水処理装置。
- 前記容器加熱手段は、前記容器本体の外面に設けられるバンドヒーターにより構成される請求項4に記載の水処理装置。
- 前記容器加熱手段は、コイル状に巻かれた誘導加熱線により構成され、前記容器本体は前記誘導加熱線により誘導加熱可能な金属により構成される構成される請求項4に記載の水処理装置。
- 前記容器加熱手段は、前記容器本体を内部に収容する外部容器と、外部容器と容器本体との間に加熱液体もしくは加熱気体からなる加熱媒体を流入させる加熱媒体流入手段と
から構成される請求項4に記載の水処理装置。 - 前記加熱液流入手段は、前記加熱媒体と冷却液体もしくは冷却気体からなる冷却媒体を切り替えて流入させることが可能なものである請求項7に記載の水処理装置。
- 前記容器本体は、ほぼ垂直に立てられた細長い筒状体により構成される請求項1から8のいずれか1項に記載の水処理装置。
- 前記水処理装置において、前記容器本体は細長い筒状体であって、側面に複数の気体が通る穴が形成された管体が前記容器本体の筒状体の中心軸を通る位置に設けられ、当該管体は、前記水蒸気導入手段が水蒸気を導入する際の水蒸気噴出口として使用されるものである請求項1から9のいずれか1項に記載の水処理装置。
- 前記水処理装置は、前記脱水促進手段として前記各容器本体内に高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を有するものであって、前記管体は前記高圧気体導入手段が気体を導入する際の水蒸気噴出口として使用されるものである請求項10に記載の水処理装置。
- 前記水処理装置において、さらに、
前記容器本体内に、液体を導入する液体導入手段が設けられた請求項1から11のいずれか1項に記載の水処理装置。 - 前記水処理装置において、前記液体導入手段は、前記容器本体の上部から液体を散布するものである請求項12に記載の水処理装置。
- 前記水処理装置において、前記液体導入手段は、2種以上の液体を切り替えて導入することができるものである請求項12又は13に記載の水処理装置。
- 前記吸着材保持容器は、前記容器本体の底部分に開閉可能に形成されるドレイン口を有する請求項1から14のいずれか1項に記載の水処理装置。
- 前記吸着材保持容器は、前記容器本体の内部と外部との各流通口が電気的に開閉操作が可能な弁により遮断と開放を切り替えることができるものである請求項1から15のいずれか1項に記載の水処理装置。
- 前記水処理装置において、吸着材保持容器は、処理を行う水を通すことで所定物質を前記吸着材に吸着させる水処理過程と、前記容器本体に、水蒸気導入手段により水蒸気を通すことで、多孔質吸着材に吸着された所定物質を脱離させる再生処理過程とを繰り返すものであって、少なくとも1以上の吸着材保持容器が水処理過程にあるときに、他の吸着材保持容器が再生処理過程にあるように制御する制御手段が設けられる請求項1から16に記載の水処理装置。
- 以下の(101)〜(108)の要件を備える水処理方法。
(101)粒状多孔質の吸着材を内部に保持する容器本体と、処理する水を容器本体に注入する注入口と、容器本体内の前記多孔質吸着材を通った処理後の水を排出する排出口とを有する、2以上設けられる吸着材保持容器を用いる。
(102)前記各容器本体には過熱水蒸気を導入する水蒸気導入手段が設けられる。
(103)前記各容器本体には内部の吸着材の脱水を促進する脱水促進手段が設けられる。
(104)1以上の吸着材保持容器に処理を行う水を注入口から注入し、容器本体内の吸着材に処理を行う水を接触させて、排出口から排出することで除去対象物質を吸着除去する水処理を行っている間に、他の1以上の吸着材保持容器においては吸着材の再生処理が行われる。
(105)各吸着材保持容器は、2以上の前記水処理と1以上の前記再生処理が行われる。
(106)前記再生処理は、脱水工程と過熱水蒸気工程とを含む。
(107)前記脱水工程では、前記脱水促進手段により吸着材の脱水が促進される。
(108)前記過熱水蒸気工程は、前記水蒸気導入手段により容器本体内に過熱水蒸気を導入することにより行われる。 - 前記脱水促進手段は、高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を含み、前記脱水工程では、前記高圧気体導入手段により容器本体内に高圧の気体が導入される請求項18に記載の水処理方法。
- 前記過熱水蒸気工程においても、少なくとも一定時間前記高圧気体導入手段により容器本体内に高圧の気体が導入される請求項19に記載の水処理方法。
- さらに、以下の(201)〜(202)に記載の要件を備える請求項19又は20の水処理方法。
(201)前記高圧気体導入手段から発生する気体の温度を高くする気体加熱手段が設けられる。
(202)前記脱水工程において、前記高圧気体導入手段により容器本体内には前記気体加熱手段により加熱された高温高圧の気体が導入される。 - 前記脱水促進手段は、前記容器本体を加熱する容器加熱手段を含み、前記脱水工程において、前記容器加熱手段により容器本体が加熱される請求項18から21のいずれか1項に記載の水処理方法。
- 前記過熱水蒸気工程においても、前記容器加熱手段により容器本体が加熱される請求項22に記載の水処理方法。
- さらに以下の(301)〜(302)の要件を備える請求項18から23のいずれか1項に記載の水処理方法。
(301)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(302)前記過熱水蒸気工程の途中に前記水散布手段により水を1回以上散布する。 - さらに以下の(401)〜(403)の要件を備える請求項18から23のいずれか1項に記載の水処理方法。
(401)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(402)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後で、容器本体内が水蒸気雰囲気である間に前記水散布手段により水を散布する水散布工程を有する。
(403)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後に水散布工程を行うことを1回以上繰り返す。 - さらに以下の(501)〜(502)の要件を備える請求項18から23のいずれか1項に記載の水処理方法。
(501)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(502)前記過熱水蒸気工程の途中に前記水散布手段により酸性溶液又はアルカリ溶液を一回以上散布する。 - さらに以下の(601)〜(603)の要件を備える請求項18から23のいずれか1項に記載の水処理方法。
(601)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(602)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後で、容器本体内が水蒸気雰囲気である間に前記溶液散布手段により酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布工程を有する。
(603)前記再生処理は、前記過熱水蒸気工程の後に溶液散布工程を行うことを1回以上繰り返す。 - さらに以下の(701)〜(704)の要件を備える請求項18〜27のいずれか1項に記載の水処理方法。
(701)前記各容器本体は、底面に設けられた弁体により底面と外部との遮断及び開放の切り替えが可能である。
(702)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に酸性溶液又はアルカリ溶液を散布する溶液散布手段を有する。
(703)前記再生処理は、前記脱水工程の前に、前記容器本体の底面を前記弁体により遮断するとともに、前記溶液散布手段から酸性溶液又はアルカリ溶液を散布することで、前記容器本体内の前記吸着材を浸漬する浸漬工程を有する。
(704)前記再生処理は、前記浸漬工程の後、前記脱水工程の前記容器本体の底面を前記弁体により開放して前記酸性溶液又はアルカリ溶液を排出する。 - さらに、以下の(801)〜(802)の要件を備える請求項18〜28のいずれか1項に記載の水処理方法。
(801)前記容器本体は、内部の気体を排出する開口を有するとともに、当該開口を遮断及び開放の切り替えが可能である。
(802)前記過熱水蒸気工程の途中で、1以上前記開口を開放し遮断する。 - さらに、以下の(901)〜(902)の要件を備える請求項18〜29のいずれか1項に記載の水処理方法。
(901)前記容器本体は、水蒸気導入手段から水蒸気が導入される部分を除いた隔壁を、気密状態と非気密状態に切り替え可能である。
(902)前記過熱水蒸気工程の少なくとも一定時間において前記容器本体は、前記気密状態に切り替えられる。 - さらに、以下の(1001)〜(1002)の要件を備える請求項18〜30のいずれか1項に記載の水処理方法。
(1001)前記脱水促進手段は、高圧の気体を導入する高圧気体導入手段を含む。
(1002)前記各容器本体は、底面に設けられた弁体により底面と外部との遮断及び開放の切り替えが可能である。
(1003)前記吸着材保持容器は、前記容器本体内に水を散布する水散布手段を有する。
(1003)前記再生処理は、過熱水蒸気工程の後に、吸着材を冷却する冷却工程を含む。
(1004)冷却工程では、前記容器本体の底面を前記弁体により遮断するとともに、前記水散布手段から水を散布することで、前記容器本体内の前記吸着材を浸漬する。
(1005)冷却工程では、水に浸漬された吸着材に高圧気体を噴きつけることで吸着材を攪拌する。
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