JP2010040102A - 光ディスク記録装置及び記録パワーの設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクに照射するレーザ光の最適記録パワーを設定する際、高精度のβ値を短時間で取得すること。
【解決手段】光ヘッド7は光ディスク1に、所定のマーク長とスペース長を含む試し書き信号を記録パワーを変化させて記録し、これを再生する。試し書き信号検出部9は、再生した試し書き信号に含まれている各マーク長およびスペース長の信号の振幅値を検出する。中央制御部10は、試し書き信号の振幅値から非対称性を示すβ値とアシンメトリ値を算出し、β値をアシンメトリ値にて補正する。そして、補正したβ値が目標の値となる記録パワーを最適記録パワーとして決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクにレーザ光を照射して情報を記録する光ディスク記録装置及び照射するレーザ光の記録パワーの設定方法に関するものである。
従来、光ディスクに情報を記録する際、光ディスク毎に十分な記録品質が得られるように、試し書きによりレーザ光の最適記録パワーを求め、その条件で情報を記録している。この工程をOPC(Optimum Power Control)と呼んでいる。OPC工程では、記録品質を評価するパラメータとして、再生される信号波形の非対称性を示すβ値を測定している。そして、測定したβ値が目標値となるように記録パワーを設定する。
光ディスク記録装置の高速化、高密度化に伴い、最適記録条件のマージンは狭くなってきている。よって、より緻密に最適記録パワーを設定しなければならず、評価パラメータであるβ値についてもより精度良く測定する必要がある。β値を精度良く測定する技術として、例えば特許文献1には、予めデューティ比50%のパルス波(非対称性=0)に対するβ値を測定し、これをオフセット値として記録パワーごとに測定されたβ値を補正する技術が開示されている。
特開2005−203007号公報
前記特許文献1の技術によれば、β値検出手段の持つオフセットを除去し、検出手段の精度を高めることができる。しかしながら、パルス発生手段により別途デューティ比50%のパルス波を発生せねばならず、またオフセット値の測定とβ値の補正という2段階の工程が必要になり、最適記録パワーを設定するまでの処理時間が長くなる。そのため、記録装置の高速化を妨げる要因になる。
本発明の目的は、高精度のβ値を短時間で取得することのできる光ディスク記録装置及び記録パワーの設定方法を提供することにある。
本発明による光ディスク記録装置は、回転する光ディスクにレーザ光を照射して信号を記録するとともに、光ディスクからの反射光を検出する光ヘッドと、光ディスクへの記録信号として、光ヘッドに所定のマーク長とスペース長を含む試し書き信号を記録パワーを変化させて供給する光強度制御部と、光ヘッドの検出信号から、光ディスクに記録された試し書き信号に含まれている各マーク長およびスペース長の信号の振幅値を検出する試し書き信号検出部と、試し書き信号検出部で検出した振幅値を用いて最適記録パワーを決定し、最適記録パワーの条件を光強度制御部に設定して情報の記録を行わせる制御部とを備える。制御部は、光ディスクに記録された試し書き信号の振幅値から非対称性を示すβ値とアシンメトリ値を算出し、β値をアシンメトリ値にて補正し、補正したβ値が目標の値となる記録パワーを最適記録パワーとして決定する。
本発明による記録パワーの設定方法は、光ディスクに記録パワーを変化させて所定のマーク長とスペース長を含む試し書き信号を記録し、光ディスクから試し書き信号を再生し、各マーク長およびスペース長の信号の振幅値を検出し、検出した振幅値から非対称性を示すβ値とアシンメトリ値を算出し、β値をアシンメトリ値にて補正し、補正したβ値が目標の値となる記録パワーを最適記録パワーとして設定する。
本発明によれば、ほぼ従来の処理時間で最適記録パワーを高精度に設定し、記録品質を安定化させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明による光ディスク記録装置の一実施例を示すブロック図である。まず、装置全体の構成を説明する。光ディスク1はモータ2により回転される。光ディスク1に情報を記録再生する光ヘッド7には、集光部(集光レンズ、対物レンズ)3、光発生部(半導体レーザ)4および光検出部(フォトダイオード)5が組み込まれている。光発生部4は、光強度制御部(レーザドライバ)6の制御により、レーザ光を発生する。このレーザ光は集光部3によって集光され、光ディスク1上に光スポットを照射して情報を記録する。光検出部5は、この光ディスク1からの反射光を検出する。この光検出部5は複数に分割された光検出器から構成され、光信号を電気信号に変換する。再生部8は、この光検出部5での検出信号から、光ディスク上に記録された情報を再生する。中央制御部(CPU)10は、装置内の各部の動作を制御する。
次に、記録パワーの設定に関する構成を説明する。中央制御部10はOPC機能を備え、光強度制御部6を介し光発生部4に対し、光強度(記録パワー)を変化させながら光ディスク1に試し書き信号を記録させる。再生部8には試し書き信号検出部9が内蔵され、再生された試し書き信号の各成分の振幅値を検出する。中央制御部10は検出した振幅値を解析して、最適記録パワーを決定する。その際、振幅値から取得した非対称性を示すパラメータであるβ値を、同時に測定したアシンメトリ値にて補正を行うことで、最適記録パワーを高精度に決定する。そして、決定した最適記録パワーの条件を光強度制御部6に設定して、情報の記録を行う。
図2は、試し書き信号の非対称性を評価するパラメータを説明する図である。本実施例では、非対称性の指標としてβ値とアシンメトリ値Asymを用いる。試し書き信号は、DVDの場合にはマーク長及びスペース長が3T〜11Tおよび14Tの各成分(Tは基準クロック長)を含む信号列である。またBD(Blu−ray Disc)の場合には2T〜9Tの成分を含む。試し書き信号としては専用のテストパターンを準備しても良いが、一般の変調後のデータにもこれらの成分が含まれるので一般の信号を用いることができる。試し書き信号は、光ディスクの試し書き領域(PCA:Power Calibration Area)にて記録し再生される。以下、DVDの場合を例に評価法を説明するが、BDの場合もこれに準じて行うものとする。
試し書き信号の再生信号は試し書き信号検出部9に入力され、AC結合されたRF信号から各成分(マーク長・スペース長)の振幅値を検出する。このうち評価に用いる成分は、最短マーク長(スペース長)である3T成分、最長マーク長(スペース長)である14T成分である。すなわち試し書き信号検出部9は、再生信号のパルス長を基準クロックにてカウントすることで、その成分(マーク長、スペース長)を識別する。そして、3T成分のピークレベルI3H(3Tスペースに対応)とボトムレベルI3L(3Tマークに対応)、14T成分のピークレベルI14H(14Tスペース)とボトムレベルI14L(14Tマーク)を検出する。14T成分のI14HとボトムレベルI14Lは、エンベロープ値のピークレベルPhBetaとボトムレベルBhBetaに等しい。
次に中央制御部10は、次式を用いてβ値とアシンメトリ値Asymを算出する。これらの算出式は、DVD規格に定められた定義に基づく。
β=(A1−A2)/(A1+A2) (1)
ここに、A1=PhBeta−Bcent、A2=Bcent−BhBetaである。また、BcentはRF信号のAC中心レベルであり、再生波形をある信号レベルで切断したとき、切片の長さが波形の上側と下側で等分割されるときの信号レベルである。
Asym={(I14H+I14L)/2−(I3H+I3L)/2}
/(I14H−I14L) (2)
β値もアシンメトリ値Asymも、最長マーク長(スペース長)である14T成分の非対称性を示すものであるが、基準レベルの取り方が異なる。β値ではAC中心を基準レベルとし、Asym値では最短マーク長(スペース長)である3T成分の平均値を基準レベルとして評価している。
なお、アシンメトリ値Asymの算出式(2)では14T成分の振幅値I14H,I14Lが使用されるが、マーク長(スペース長)が6T,7T以上の成分ではそれらの振幅値が飽和する(不変になる)ので、6Tまたは7Tのときの振幅値を使用しても良い。その場合のメリットは、14Tなどの長いマーク(スペース)では波形歪みが発生して振幅値を誤検出する場合があるのに対し、6Tまたは7Tでは波形が歪みにくく正弦波に近い。よって、振幅値の検出精度が向上して、算出されるアシンメトリ値Asymの精度も向上させることができる。
図3は、記録パワーPwに対するβ値とアシンメトリ値Asymの測定例である。複数のドライブ(光ディスク記録再生装置)を用意し、任意の1台のドライブで試し書き信号を光ディスクに記録し、その光ディスクを複数(ここではn=5台)のドライブで再生して、非対称性の測定結果のバラツキを示したものである。この場合試験媒体である記録済み光ディスクは共通であるから、本来、その再生信号の非対称性は再生ドライブによらず同一の結果を示すべきである。
しかしながら、(a)に示すようにβ値についてはバラツキが大きく発生し、ドライブの検出回路にバラツキがあることを意味している。これに対して、(b)に示すようにアシンメトリ値についてはバラツキが小さい。この相違は、アシンメトリ値は短マーク・スペースの平均値、すなわち反射光の平均強度を基準レベルとしているので検出回路による測定差が小さい。一方β値は、再生信号のAC平均値を基準レベルとしているので、波形歪みなどの影響を受けて検出回路による測定差が大きいものと推測される。このことから、本実施例では、バラツキの少ないアシンメトリ値を参照してβ値を補正するようにした。
図4は、β値の補正方法を説明する図である。(a)は、光ディスクから試し書き信号を再生して得られるβ値(測定β)とアシンメトリ値(測定Asym)のカーブである。そして、測定Asymの値を用いて測定βを補正する。(b)は補正の一例を示し、Asym=0%となる記録パワーをP0とするとき、P0においてβ値が所定の値β0(例えば0%)となるように補正する。すなわち測定βのカーブを垂直方向に平行移動して、P0にて横軸(β=0)と交差するように補正する。補正後のβ値のカーブを破線で示す。
なお、β値とAsym値は定義が異なるので、Asym=0とβ=0とが対応するとは限らない。そのような場合には、記録パワーP0においてβ値が0以外の所定の値β0(例えば3%)となるようにオフセットを設ける。あるいは、記録パワーP0においてβ値が所定の範囲(例えば0〜5%)に入るように補正しても良い。さらには、Asym値が0以外の所定の値となる記録パワーにおいて、β値が所定の値となるように補正しても良い。
図5は、本実施例におけるOPC処理の流れを示すフローチャートである。なお、OPCの各処理は中央制御部10のプログラムにより進行させる。
S101では、光ディスクのPCA領域に記録パワーを変化させながら試し書き信号を記録する。S102では、光ディスクから試し書き信号を再生し、試し書き信号検出部9にて各マーク(スペース)長に対する振幅値を検出する。S103では、上記(1)(2)式に従い、各振幅値からβ値とアシンメトリ値Asymを算出し、それらの記録パワー依存性を取得する。
S104では、Asym=0となる記録パワーP0におけるβ値が所定の値β0(例えば0%)に一致しているかどうかを判定する。一致していればS106に進む。一致していない場合S105に進み、記録パワーP0においてβ=β0となるように補正(平行移動)する。
S106では、S103のβ値、またはS105で補正されたβ値を使用して、目標のβ値(ターゲットβ)が得られる記録パワーを最適記録パワーとして決定する。
このように本実施例によれば、1回の試し書き信号を2つのパラメータ(β値、アシンメトリ値)で評価するものであるから、前記特許文献1のように2回の信号に分けて評価する方法に比べて最適記録パワーの設定に要する時間を短縮することができる。その結果、ほぼ従来の処理時間で最適記録パワーを高精度に設定し、記録品質を安定化させることができる。
なお、本実施例では最適記録パワーを目標のβ値から決定したが、測定したアシンメトリ値Asymから直接設定することも可能である。その場合、目標のβ値に対応する目標のアシンメトリ値を予め定めておくことで、さらに迅速に高精度に最適記録パワーを決定することができる。
本発明による光ディスク記録装置の一実施例を示すブロック図。 試し書き信号の非対称性を評価するパラメータを説明する図。 記録パワーPwに対するβ値とアシンメトリ値Asymの測定例。 β値の補正方法を説明する図。 OPC処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1…光ディスク、
2…モータ、
3…集光部、
4…光発生部、
5…光検出部、
6…光強度制御部、
7…光ヘッド、
8…再生部、
9…試し書き信号検出部、
10…中央制御部(CPU)。

Claims (5)

  1. 光ディスクに情報を記録する光ディスク記録装置において、
    回転する光ディスクにレーザ光を照射して信号を記録するとともに、該光ディスクからの反射光を検出する光ヘッドと、
    上記光ディスクへの記録信号として、上記光ヘッドに所定のマーク長とスペース長を含む試し書き信号を記録パワーを変化させて供給する光強度制御部と、
    上記光ヘッドの検出信号から、上記光ディスクに記録された試し書き信号に含まれている各マーク長およびスペース長の信号の振幅値を検出する試し書き信号検出部と、
    該試し書き信号検出部で検出した振幅値を用いて最適記録パワーを決定し、該最適記録パワーの条件を上記光強度制御部に設定して情報の記録を行わせる制御部とを備え、
    該制御部は、上記光ディスクに記録された試し書き信号の振幅値から非対称性を示すβ値とアシンメトリ値を算出し、該β値を該アシンメトリ値にて補正し、補正したβ値が目標の値となる記録パワーを最適記録パワーとして決定することを特徴とする光ディスク記録装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク記録装置において、
    前記制御部は、前記β値と前記アシンメトリ値Asymを算出するために次の式を用いることを特徴とする光ディスク記録装置。
    β=(A1−A2)/(A1+A2)
    Asym={(I14H+I14L)/2−(I3H+I3L)/2}/(I14H−I14L
    A1=PhBeta−Bcent、A2=Bcent−BhBeta
    ここに、エンベロープ値のピークレベルをPhBeta、ボトムレベルをBhBeta、中心レベルをBcent、3T成分のピークレベルをI3H、ボトムレベルをI3L、14T成分のピークレベルをI14H、ボトムレベルをI14Lとする。
  3. 請求項2に記載の光ディスク記録装置において、
    前記制御部は前記Asym値を算出するために、前記14T成分の振幅値I14H、I14Lの代わりに、6Tまたは7T成分の振幅値I6H、I6LまたはI7H、I7Lを用いることを特徴とする光ディスク記録装置。
  4. 光ディスクにレーザ光を照射して情報を記録する際の記録パワーの設定方法において、
    光ディスクに記録パワーを変化させて所定のマーク長とスペース長を含む試し書き信号を記録し、
    該光ディスクから試し書き信号を再生し、各マーク長およびスペース長の信号の振幅値を検出し、
    該検出した振幅値から非対称性を示すβ値とアシンメトリ値を算出し、
    該β値を該アシンメトリ値にて補正し、
    補正したβ値が目標の値となる記録パワーを最適記録パワーとして設定することを特徴とする記録パワーの設定方法。
  5. 請求項4に記載の記録パワーの設定方法において、
    前記アシンメトリ値を算出するために、前記マーク長およびスペース長が6Tまたは7T成分の振幅値を用いることを特徴とする記録パワーの設定方法。
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