JP2010052020A - 平ダイス転造盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイクルタイムが20秒以下程度の比較的短いサイクルタイム運転条件で使用しても、1対の摺動台に設けた1対の平ダイスの同期精度が狂わず、正確な同期運転を可能とすることにより、ワークの加工精度、特にインボリュート累積ピッチ誤差が小さい平ダイス転造盤を提供。
【解決手段】1対の平ダイスの位置をそれぞれ検出する各摺動台に設けたセンサーが検出した各摺動台の現位置から、平ダイスの被転造物軸心に対する点対称位置関係からのずれ量を演算し補正量を決定し、補正量に基づき、第2のサーボモータ24を駆動しアイドラ軸20を上下に移動させてアイドラ歯車21と同軸の第4の歯車22と第2の歯車17との相対的噛み合い位相を変更して1対の平ダイスを被転造物軸心に対して点対称位置になるよう補正する制御手段を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、平ダイス転造盤の加工精度向上に関する。
一対の平ダイスを対称位置に平行に配置し、該平ダイス間に被転造物を回転可能に支持して平ダイス間に挟持し、平ダイスを相対的に同期移動させ被転造物外周、特にインボリュートスプラインなどを塑性加工する平ダイス転造盤において、平ダイスをできるだけ正確に被転造物の軸心に対して点対称となるように同期運転させる必要がある。この同期精度が崩れると、加工されたワークのインボリュートスプラインの累積ピッチ誤差が悪くなる。このため、一般的な油圧シリンダ駆動の転造盤では、被転造物の軸心と同軸状に同期用ピニオンを回転可能に設け、このピニオンを左右の1対の摺動台に設けた同期用ラックとかみ合うようにして、左右摺動台の同期運転を行うようにしている。しかしながら、こうしたラックとピニオンの間にはバックラッシがあり、時間経過とともにバックラッシが変化し、同期精度に限界があった。
また、ボールねじ駆動の平ダイス転造盤では、特許文献1に開示されているように、1対の摺動台の同期を、油圧シリンダ駆動の転造盤と同様に、被転造物の転心と同軸状に同期用ピニオンを回転可能に設け、このピニオンを左右の1対の摺動台に設けた同期用ラックとかみ合うようにするとともに、各摺動台を、1対のボールねじの各々を駆動する1対のサーボモータをNC制御することにより、同期精度を高める方法があった。
実公平6−61339
しかしながら、前記特許文献1に記載の方法では、通常の運転で問題が無くても、サイクルタイムが20秒以下程度の比較的短い運転条件で使用すると、ボールねじの発熱によりボールねじが伸び、NC制御による各摺動台の位置決め精度に狂いが生じ、別に設けた同期用のラックとピニオンの歯面に強い摩擦抵抗を生じ、NC位置決めエラーが発生するという課題があった。
本発明の課題は、サイクルタイムが20秒以下程度の比較的短いサイクルタイム運転条件で使用しても、1対の摺動台に設けた1対の平ダイスの同期精度が狂わず、正確な同期運転を可能とすことにより、ワークの加工精度、特にインボリュート累積ピッチ誤差が小さい平ダイス転造盤を提供することにある。
このため本発明は、1対の平ダイスを被転造物に対して点対称位置に平行に配置し、該平ダイス間に被転造物を両センター間で回転可能に支持して平ダイス間に挟持し、転造盤本体に一端を軸受で支持するよう設置された1対のボールねじの駆動により、平ダイスを相対的に同期移動させ被転造物外周にインボリュートスプラインまたは歯車を塑性加工する転造盤であって、
前記1対のボールねじ軸にそれぞれ固定された第1歯車及び第2の歯車と、
前記1対のボールねじ軸の一方に固定された前記第1の歯車と噛み合う第3の歯車を駆動する第1のサーボモータと、
前記第3の歯車と噛み合うアイドラ歯車と前記アイドラ歯車とはねじれ方向の異なる第4の歯車とをアイドラ軸に同軸上に配置し、前記第4の歯車は前記1対のボールねじ軸の他方に固定された前記第2の歯車と噛み合うようにされ、前記アイドラ軸を第2のサーボモータにより上下に移動する駆動機構と、
前記1対の平ダイスの位置をそれぞれ検出するセンサーと、該センサーの検出値から前記1対の平ダイスの、被転造物軸心に対する点対称位置関係からのずれ量を演算し補正量を決定するする補正量決定手段と、
前記補正量に基づき、前記第2のサーボモータを駆動し、前記アイドラ軸を上下に移動させて、前記アイドラ軸に同軸上に配置した前記第4の歯車と1対のボールねじ軸の他方に固定された前記第2の歯車との相対的噛み合い位相を変更して前記1対の平ダイスを被転造物軸心に対して点対称位置になるよう補正する制御手段と、を有することを特徴とする平ダイス転造盤を提供することにより上述した本発明の課題を解決した。
かかる構成により本発明では、第1のサーボモータが駆動する第3の歯車と噛み合うアイドラ歯車とねじれ方向の異なる第4の歯車とをアイドラ軸に同軸上に配置し、アイドラ軸を上下に移動させる第2のサーボモータを設けたので、
ボールねじに熱による伸びが発生した場合でも、1対の平ダイスの位置をそれぞれ検出するセンサーの検出値から1対の平ダイスの被転造物軸心に対する点対称位置関係からのずれ量を演算し補正量を決定し、
前記補正量に基づき、第2のサーボモータに適切な回転指令を与え、第2のサーボモータを駆動し、アイドラ軸を上下に移動させて、アイドラ軸に同軸上に配置した第4の歯車と1対のボールねじ軸の他方に固定された第2の歯車との相対的噛み合い位相を変更して、相対的に進めたり、遅らせたりすることができ、第4の歯車と1対のボールねじ軸の他方に固定された第2の歯車との相対的噛み合い位相を変更して1対の平ダイスを被転造物軸心に対して点対称位置になるよう補正することができ、被転造物の軸心に対して、左右平ダイスの位置を、点対称の関係を保って転造加工することができるので、ワークの累積ピッチ誤差が小さい転造加工が可能な平ダイス転造盤を提供するものとなった。
本発明の実施形態の平ダイス転造盤を図1乃至図5を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の立型平ダイス転造盤の立面図を示すブロック図を示し、図2は図1上部のギヤボックス2付近の要部拡大ブロック図を示す。図3は図2の各歯車の相対的噛み合い位相関係を示し、図4は図2のアイドラ軸を上下移動させたとき相対的噛み合い状態を示し、図5は図1で示す、1対の平ダイスの被転造物軸心に対する点対称位置関係からのずれ量を演算する説明図である。
本発明の実施形態の立型平ダイス転造盤は、1対の平ダイス7、8を被転造物3中心4に対して点対称位置に平行に配置し、平ダイス7、8間に被転造物4を図示しない支持センター間で回転可能に支持して平ダイス7、8間に挟持し、転造盤本体1に、一端を転造盤本体1に設置されたサポート軸受26、27により支持された、左右1対のボールねじ軸9、10を回転駆動することにより、平ダイス7、8を相対的に同期移動させ被転造物3外周に図示しないインボリュートスプラインまたは歯車を塑性加工する平ダイス転造盤である。
図2に示すように、1対のボールねじ軸9、10にはそれぞれ第1の歯車16及び第2の歯車17が固定され、転造盤本体1の上部に第1のサーボモータ15、ギヤボックス2が設置され、第1のサーボモータ15によりギヤボックス2内で、第1のサーボモータ15の出力軸にカップリング18を介して固定された第3の歯車19は、1対のボールねじ軸の一方9に固定された第1の歯車16と、アイドラ歯車21と、に同時に噛み合う。アイドラ歯車21は、アイドラ歯車21とはねじれ方向の異なる第4の歯車22をアイドラ軸20に同軸上に配置し、第4の歯車22は1対のボールねじ軸の他方10に固定された第2の歯車17と噛み合うようにされ、アイドラ軸20は回転可能に軸支され、軸支部25はギヤボックス2に対して上下動可能に設置され、かつ第2のサーボモータ24により、アイドラ上下駆動部23を介して、所定量上下に位置決めできるようにされている。
1対の平ダイス7、8の位置をそれぞれ検出する各摺動台5、6に設けたセンサー12、14は、本体1とに設けた位置検出用スケール11、13を読み取り、各摺動台5、6ひいては1対の平ダイス7、8の現位置を検出する。本発明の平ダイス転造盤では、センサー12、14が検出した各摺動台5、6の現位置から、平ダイス7、8の被転造物3軸心4に対する点対称位置関係からのずれ量を演算し補正量を決定する図示しない補正量決定手段を有する。
図5に示すように、転造盤の連続運転によりボールねじが発熱して伸びると、被転造物3軸心4に対する右ダイス7の前端位置がa→cに、左ダイス8の前端位置がa→bに変化し、被転造物3軸心4に対して点対称でなくなる。本発明の平ダイス転造盤では、初期状態からの各摺動台の位置決めのずれ量を、図示しない補正量決定手段により、左右のダイスの位置ずれ量c−bを演算することができる。
さらに本発明の平ダイス転造盤では、図3、図4に示すように、左右のダイスの位置ずれ量c−bに対応した補正量に基づき、第2のサーボモータ24を駆動し、アイドラ軸20を上下に移動させて、アイドラ歯車21に同軸上に配置した第4の歯車22と、1対のボールねじ軸の他方10に固定された第2の歯車17と、の相対的噛み合い位相を変更して1対の平ダイス7、8を被転造物3軸心4に対して点対称位置になるよう補正する図示しない制御手段を有する。図示しない制御手段により、適切な指令値で第2のサーボモータ24を駆動し、アイドラ軸20を必要量上下に移動位置決めすることにより、アイドラ歯車21に同軸上に配置した第4の歯車22と、1対のボールねじ軸の他方10に固定された第2の歯車17と、の回転噛み合い位相をずらし、左右平ダイス7、8の位置ずれを補正し、被転造物3軸心4に対して点対称に位置決めすることができる。
アイドラ軸20の必要量上下移動により、左右平ダイス7、8の位相差を補正する具体例について説明する。図3及び図4のギヤボックスの歯車噛合いの状態において、1対のボールねじ軸の一方の右ボールねじ軸9に固定される第1の歯車16は右ねじれのヘリカル歯車、第1のサーボモータ15のモータ軸に直結される第3の歯車19は左ねじれのヘリカル歯車、アイドラ軸20に固定される歯車21、22はそれぞれ、右ねじれ、左ねじれのヘリカル歯車、1対のボールねじ軸の他方の左ボールねじ軸10に固定される第2の歯車17は右ねじれのヘリカル歯車とし、各歯車のねじれ角HAは30°とし、アイドラ軸20の上下移動ストロークを10mm、各ボールねじ軸9、10は右ねじれでリードを20mmとする。
転造盤の連続運転により生じた左右ダイスの位相ずれ量c−bが0.1mmの場合、右平ダイス7、8に対して、左平ダイス8を図4のa→bまで0.1mm上へずらすことにより、右平ダイス7、8は被転造物3軸心4に対して点対称となる。アイドラ軸20を図4のa→bまで上方向へ移動させることにより、図3に示すように、歯車21、22はθ1だけ左回転、歯車17はθ2だけ右回転する。このとき、左ボールねじは右ねじれなので、左ダイスは所定量上昇することになるが、今左ダイスを0.1mm上昇させたい場合、ボールねじリード、歯車のねじれ角、歯車のピッチ円径等から、アイドラ軸の必要なリフト量を求めることができる。こうして求めたリフト量を移動させるのに必要な指令値を第2のサーボモータ24に与えることにより、左平ダイスを上昇させ、左右平ダイスの位相ずれ量がゼロとなるよう補正することができる。
このような、摺動台の位置の検出とずれの補正は、実際の転造加工ラインで、被転造物1個加工する毎に行ってもよいし、被転造物定数加工毎に行うようにしても良い。
このような構造の転造盤では、左右のボールねじが歯車で連結されているので、左右摺動台は自重で落下することは無く、機械的に重量バランスがとれている。このため、ボールねじ駆動用の第1のサーボモータ15の出力により、各摺動台の自重を支える必要は無く、転造加工に必要な動力があれば良いため、各ボールねじを個別のサーボモータで駆動するよりも小容量のモータで良く、エネルギー効率がよい。
また、本実施例では、アイドラ軸20の歯車を左ねじれ、右ねじれのヘリカル歯車としたが、ヘリカル歯車と平歯車の組み合わせ、または、ねじれ角を変えたヘリカル歯車の組み合わせでも同様の機能を有することは言うまでも無い。
また、アイドラ軸20の上下駆動機構の詳細は図示しないが、ねじとウォーム減速機を組み合わせる方式など、既存の上下運動機構を採用すればよい。
〔本発明の実施形態の効果〕かかる構成により本発明の実施形態では、第1のサーボモータが駆動する第3の歯車と噛み合うアイドラ歯車とねじれ方向の異なる第4の歯車とをアイドラ軸に同軸上に配置し、アイドラ軸を上下に移動させる第2のサーボモータを設けたので、
ボールねじに熱による伸びが発生した場合でも、1対の平ダイスの位置をそれぞれ検出するセンサーの検出値から1対の平ダイスの被転造物軸心に対する点対称位置関係からのずれ量を演算し補正量を決定し、
前記補正量に基づき、第2のサーボモータに適切な回転指令を与え、第2のサーボモータを駆動し、アイドラ軸を上下に移動させて、アイドラ軸に同軸上に配置した第4の歯車と1対のボールねじ軸の他方に固定された第2の歯車との相対的噛み合い位相を変更して、相対的に進めたり、遅らせたりすることができ、第4の歯車と1対のボールねじ軸の他方に固定された第2の歯車との相対的噛み合い位相を変更して1対の平ダイスを被転造物軸心に対して点対称位置になるよう補正することができ、被転造物の軸心に対して、左右平ダイスの位置を、点対称の関係を保って転造加工することができるので、ワークの累積ピッチ誤差が小さい転造加工が可能な平ダイス転造盤を提供するものとなった。
本発明の実施形態の平ダイス転造盤の立面図を示すブロック図を示す。 図1上部のギヤボックス2付近の要部拡大ブロック図を示す。 図2の各歯車の相対的噛み合い位相関係を示す。 図2のアイドラ軸を上下移動させたとき相対的噛み合い状態を示す。 図1で示す、1対の平ダイスの、被転造物軸心に対する点対称位置関係からのずれ量を演算する説明図である。
符号の説明
1:転造盤本体、2:ギヤボックス、3:、4:ワーク、5、6:摺動台、7、8:コラム、9:1対のボールねじ軸の一方、10:1対のボールねじ軸の他方、12、14:センサー、第1のサーボモータ15、16:第1の歯車、17:第2の歯車、19:第3の歯車、20:アイドラ軸、21:アイドラ歯車、22:第4の歯車、24:第2のサーボモータ

Claims (1)

  1. 1対の平ダイスを被転造物軸心に対して点対称位置に平行に配置し、該平ダイス間に被転造物を両センター間で回転可能に支持して平ダイス間に挟持し、転造盤本体に一端を軸受で支持するよう設置された1対のボールねじの駆動により、平ダイスを相対的に同期移動させ被転造物外周にインボリュートスプラインまたは歯車を塑性加工する転造盤であって、前記1対のボールねじ軸にそれぞれ固定された第1の歯車及び第2の歯車と、
    前記1対のボールねじ軸の一方に固定された前記第1の歯車と噛み合う第3の歯車を駆動する第1のサーボモータと、
    前記第3の歯車と噛み合うアイドラ歯車と前記アイドラ歯車とはねじれ方向の異なる第4の歯車とをアイドラ軸に同軸上に配置し、前記第4の歯車は前記1対のボールねじ軸の他方に固定された前記第2の歯車と噛み合うようにされ、前記アイドラ軸を第2のサーボモータにより上下に移動する駆動機構と、
    前記1対の平ダイスの位置をそれぞれ検出するセンサーと、該センサーの検出値から前記1対の平ダイスの、被転造物軸心に対する点対称位置関係からのずれ量を演算し補正量を決定するする補正量決定手段と、
    前記補正量に基づき、前記第2のサーボモータを駆動し、前記アイドラ軸を上下に移動させて、前記アイドラ軸に同軸上に配置した前記第4の歯車と1対のボールねじ軸の他方に固定された前記第2の歯車との相対的噛み合い位相を変更して前記1対の平ダイスを被転造物軸心に対して点対称位置になるよう補正する制御手段と、を有することを特徴とする平ダイス転造盤。
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