以下、実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、光配線基板の基本的構成を示す模式的平面図であり、図2は、図1のA−A線による断面図である。
基板8上に敷設される光導波路10は、コア1とクラッド2より成る。光信号の伝送部となる前記コア1は、前記クラッド2より屈折率が高い。この場合のクラッド材として、フッ素化ポリイミド樹脂OP1−N3205(日立化成)、屈折率=1.52が用いられる。コア材としては、フッ素化ポリイミド樹脂OP1−N3405(日立化成)、屈折率=1.53が用いられる。
前記光導波路10のコア1の光路先端部に連続して、スラブ光導波路3及び平板状凸レンズ4が形成される。前記光導波路10から前記スラブ光導波路3及び平板状凸レンズ4を経て射出された光は、その光路上に設けられた45度ミラー5で光の進行方向を略90度変換される。前記45度ミラー5は、その表面に反射率を向上させるため、金属反射膜若しくは誘電体多層膜7が形成される。
この場合の誘電体多層膜は、高屈折率物質と低屈折率物質を交互に積層した構成であり、夫々が、膜厚×屈折率=λ/4、もしくはλ/2(λは波長)なる値に設定されている。高屈折率物質としてZnS(2.35)、TiO2 (2.35)が用いられ、低屈折率物質としてMgF2(1.38)、SiO2(1.46)が用いられる。
前記ミラーで反射された光を受光するシリンドリカルレンズ6が前記光導波路10の表面であって、前記光路上に設置される。前記シリンドリカルレンズ6を設置するための位置決めは、前記クラッドの表面に窪みを設けるか、又は、位置決め用の突起9を設け位置合わせをすればよい。
上記構成の光配線基板において、光導波路のコア1から進行してきた光は、スラブ導波路3を通過する際に進行方向に対して横方向に広がり、平板状凸レンズ4を経て光の水平成分は、平行光となって射出される。このとき、前記スラブ導波路3の屈折率を前記コア1の屈折率以上とすれば広がり角を小さくでき、ビーム径の小さい平行光を得ることができる。
更に、射出光は、45度ミラー5で進行方向を略90度変換され、シリンドリカルレンズ6を経て平行光を得ることができる。ロッドレンズを前記シリンドリカルレンズ6に代えて用いてもよい。
図3は、一方の光導波路から射出された光が、光路中で平行光とされ、他方の光導波路に入光され、結合位置の精度を厳密に設定することなく光導波路同士の結合ができる多層光配線の光学的な接続構造を示す断面図である。
図3において、一方の光導波路を含む光配線基板及び他方の光導波路を含む光配線基板の夫々は、図2に示す基本的な光配線基板の構成と同一であり、添字を異にする同一参照番号を付し、その構成の説明は省略する。
一方の光配線基板を構成する光路中にあるシリンドリカルレンズ6aに対向する位置に他方の光配線基板を構成するシリンドリカルレンズ6bを配置して光導波路同士の結合ができる多層光配線の光学的な接続構造とする。
一方のシリンドリカルレンズ6aから得られた平行光は、他方の光配線基板を構成するシリンドリカルレンズ6bに入射され、集光されて光の光路を略90度変換する45度ミラー7bを介して他方の導波路中に導かれる。次いで、平板状凸レンズ4b及びスラブ光導波路3bを順に介してコア1bに光信号は、伝送される。
図4は、本実施形態の変形例を示す光配線基板の構成を示す平面図である。コア1とスラブ光導波路3と平板凸レンズ4と45度ミラー5を含む光導波路が平行に複数個、同一クラッド2中に設けられる。夫々の光導波路中に設けられている夫々の45度ミラー5からの光は、共通にクラッド上に設けられた1個のシリンドリカルレンズ6で受光され、夫々が平行光として射出される。1個のシリンドリカルレンズ6で複数の光導波路を一括して対応できるのでコスト上有利である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の実施形態について、図5乃至図15を参照して説明する。図5は、本発明の実施形態に係る光配線基板の基本的構成を模式的に示した図である。基板17の両面にNチャンネル光配線12,13が形成される。入力光配線12は、入力端子14を有し下層に敷設され、出力光配線13は、出力端子15を有し上層に敷設される。
入力光配線12及び出力光配線13は、直線状に形成され異なる層上で互いに直交している。このため、前記入力端と出力端とは、矩形状の前記基板17の対向していない辺に設けられる。前記入力光配線12は、夫々が層間光移行部1 6で直角に屈曲され、出力光配線13に接続される。
図6は、多チャンネルの光導波路の敷設パターンを平面的に示す図であり、図5と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
前記層間移行部(以下光ビアと称する)6の構成及びその製造方法を図7及び図8を参照して説明する。図7は、前記光ビア6部分を含む光導波路の断面図を示す。尚、説明の便宜上、上層光導波路と下層光導波路とが基板21を挟んで平行に図示されているが、実際は上方から見て配線方向が互いに直交している。
前記上層光導波路と下層光導波路は基板21上下面にあって、共に下部クラッド22/コア23/上部クラッド24の三層から構成されている。前記光ビア6は、反射面が45°の傾斜を持つ溝20であり、斜面に金属より成る反射膜25が形成されている。図8(A)〜(D)及び図9(A)〜(D)は光導波路の製造工程を示す工程図である。
図8(A)は、基板21上にクラッド層22を積層した図を示す。この場合のクラッド材として、フッ素化ポリイミド樹脂OP1−N3205(日立化成)、屈折率=1.52が用いられる。このフッ素化ポリイミド樹脂は、スピンコートで5〜15μmの厚みに塗布し、所定の条件で加熱し、硬化させる。
次に、前記クラッド層22上にコア層23を積層する(図8(B))。コア材としては、フッ素化ポリイミド樹脂OP1−N3405(日立化成)、屈折率=1.53が用いられる。このフッ素化ポリイミド樹脂は、スピンコートで10〜20μmの厚みに塗布し、所定の条件で加熱し、硬化させる。
次いで、スッパッタ及びエッチングにより、アルミニウム層24により光導波路パターンを形成する(図8(C))。アルミニウム層24により成る光導波路パターンをエッチングマスクとして、前記コア層22をドライエッチング(RIE)することで、光導波路となる矩形状のコアパターン26を形成する(図8(D))。 前記光導波路パターンを形成した前記アルミニウム層24は、酸で除去され前記コアパターン26を露出する(図9(A))。
次いで、前記クラッド層22及び前記コア層23を覆い、上部クラッド層27を積層する(図9(B))。この場合のクラッド材として、フッ素化ポリイミド樹脂OP1−N3205(日立化成)、屈折率=1.52が用いられる。このフッ素化ポリイミド樹脂は、塗布され所定の条件で加熱され、硬化する。前記上部クラッド層27の上面から前記基板に至るまでエキシマレーザを照射して45°の傾斜を持つ溝20を形成し、光ビアを形成する(図9(C))。
更に、前記溝20の斜面にスパッタにより金の薄膜を形成し、反射膜28とする(図9(D))。
次に、図10及び図11を参照して、外部と接続されるための上記光配線基板の実装構成を説明する。図10は、本発明の光配線基板の実装例を示す平面図であり、光コネクタ29が、前記基板21上の前記入力光配線12の入力端子及び前記出力光配線13の出力端子の夫々を複数本の光ファイバ毎にまとめ、装着される例を示す。
図11は、前記入力光配線12の入力端子及び前記出力光配線13の出力端子の夫々に、段差的に光路長が異なる多芯光ファイバ又は、テープ状の光導波路30が接続される例を示す。接続される光ファイバの長さを段階的に変えることでトータルの長さを均一化し、基板上の光ファイバを通過する光信号の同時性の要求を満たすことができる。
又、前記入力光配線12の入力端子及び前記出力光配線13の出力端子の夫々に、接続される光配線を前記光配線基板21の材質と同じ材質で形成すれば、トータルの配線長を揃えることで光信号を電気信号に変換する際の損失のばらつきを少なくすることができる。他に、光配線基板中に光を減衰させる手段、例えば金属膜をコア近傍に配置することで光信号を電気信号に変換する際の損失のばらつきを少なくすることができる。
次に、本実施形態の光配線基板の他の例について説明する。図12(A)は、光配線基板の平面図である。図に示すように矩形状の基板21におけるN個の入力端14は、前記基板21の対向する2辺に設けられ、N個の出力端15は、前記基板21の前記2辺と異なる対向する2辺に設けられる。これは、図12(B)に示す光配線パターンと図12(C)に示す光配線パターンとを重ね合わせることで得られる。
通常の多芯光ファイバのピッチは、250μmである。これと同一ピッチで光導波路を敷設すると、1000チャンネルの場合、25cm以上の基板が必要となるが本構成の場合、およそ半分の大きさの基板で済む。
図13は、光配線基板の更に他の例を示す斜視図である。前記光配線が、前記基板21を介して上下に2層ずつ積層される4層の光導波路であり、前記入力端14側及び前記出力端15側から見て各層間のコア配列は、千鳥配列である。
本構成も図12で説明したように、上下に光導波路パターンを重ね合わせて形成できる。これによれば、コンパクトな光配線基板を得ることができる。図14は、光配線基板の更に他の例を示す平面図である。基板21上に光配線として光ファイバ素線12aが敷設される。基板の1辺にN個の入力端14を有し、他辺にN個の出力端15を有する。
前記基板21上で光ファイバ素線12aは、連続して略L字状に敷設され樹脂で固められる。前記光ファイバ素線12aは、直角に曲げることができないので、最小曲げ半径以上の曲率を有するように略L字状に敷設している。この場合、前記入力側光と前記出力側との光ファイバは同一であり、光路の方向を90度変換したときに、互いに重なり合う個所を有して敷設される。
図14に示す光配線基板の構成は、図15(A)に示すように基板21もしくはシート上に、外形250μmのシングルモード光ファイバもしくは、GI型マルチモード光ファイバ素線12aを敷設する。続いて、図15(B)及び図15(C)に示すように順次、光ファイバ素線12aを追加しながら敷設することによって得られる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態である多層光配線基板について、図16〜図24を参照して説明する。
図16は、本実施形態の多層光配線基板の模式的構成図を示す。図は、基板31の上下両面に光導波路32を設けた構成を示す。
前記基板31には、前記光導波路32からの光を前記光導波路33へ移行する層間移行部である光ビア34が設けられる。前記基板31の内部に前記光ビア34と外部とを連絡するトンネル構造の溝35が形成される。前記光ビア34内には、光集光部としての球レンズ36が配置される。前記溝35は、内部が空気、又は液体で満たされる。
多層光配線基板に溝を設けた例として、特開平10−62825号公報(特許文献9)があるが、溝はコア層に設けられている。特開平10−73775号公報(特許文献10)は、光導波路にスリットから交差部と屈折率の等しい屈折率整合液体を封入することの記載があるが、本実施形態、光ビア内の気泡の圧力による応力を緩和しようとする溝であることと異なる。
特開平9−283776号公報(特許文献11)及び特開平8−179178号公報(特許文献12)は、球レンズをモジュールに実装することが開示されているが本実施形態のような光導波路層間の光の層間移行部に用いるものではない。更に、特開平5−241044号公報(特許文献13)は、光ファイバと凸レンズの結合について開示されているが、光導波路層間の移行のための光ビアや、球レンズについては触れていない。特開平6−250031号公報(特許文献14)は、光配線基板に設けられるスルーホールが、断面が露出するとの開示があるが、本実施形態の光ビアは、基板の上下から挟み込まれている構造である。このように、従来の開示技術と本実施形態とは構造上も、その主旨も明らかに異なる。
図16に示した本実施形態の多層光配線基板は、リッジ型の光導波路32,33を採用している。導波路材料として、クラッド材は、日立化成工業株式会社の光部品用ポリイミドOPI−N3205が用いられる。
前記クラッド材の積層にはスピンコーターが用いられ、アンダークラッド層となる樹脂を積層した後、このクラッド層の屈折率と異なる屈折率を有するコア層の樹脂を積層する。コア材は、日立化成工業株式会社の光部品用ポリイミドOPI−N3405が用いられる。コア層には、図17に示すようなレーザ加工により光導波路のパターンが形成される。
コア層49の表面には、レーザ46からのレーザ光をマスク47、結像レンズ48を介して光導波路パターンを作製する。更に、光導波路パターンが形成された前記コア層49の表面にオーバークラッド層を積層して光導波路を形成する。
上記図16に示す実施形態においては、通気孔となるトンネル構造の溝35を設けることにより前記光ビア34内で発生した圧力が逃がされ、応力が緩和される。
又、光集光部としての球レンズ36の挿入により、前記光ビア34内部での光の損失が減少する。レンズは、球状であるため光ビア内部に挿入するときの方向精度の難度が緩和される。又、前記光ビア34内部を空気で満たすことができるので空気と前記球レンズとの屈折率差が大きくなるため、集光効果が増大する。
更に、多層配線基板において適応する場合には、多層に積層する際に球レンズが目印となり、位置精度が向上する。
次に、上記実施形態の光配線基板の構成部分について具体的に説明する。図18は、本実施形態の光導波路のクラッド層に通気用の溝を形成した状態を示す図である。
光導波路のクラッド層37に複数の光ビア34及びこれら光ビア34間を結ぶ溝35が形成されていることを示す。前記溝35は、図上2箇所において外部に連絡され、溝内は、通気されている。前記溝35は、図17に示すレーザ加工により形成される。
次に、図19に示すように前記クラッド層37の一面にフィルム38を挟んで他のクラッド層39を積層しアンダークラッド層40を形成する。前記フィルム38は、前記光ビア35が前記クラッド層39を形成する際の樹脂で埋まるのを防ぐためである。
前記アンダークラッド層40の上に図示していないがコア層を積層する。このようにして、クラッド層37内に複数の光ビア34及びこれら光ビア34間を結ぶ溝35が形成される。
図20は、本実施形態を示す支持基板の形成工程を説明する図である。
2枚の基板を貼り合わせて支持基板を構成し、この支持基板内に複数の光ビアと溝を形成する例である。一方の基板41には、通気用の溝35が、レーザでパターニングされて形成される。前記基板41に他方の基板42が貼り合わされ、上方からレーザ又は、ドリルを用いて光ビア34を形成する。片方の基板にのみ溝が形成される。
その後, 図21に示すように2枚の基板で出来た支持基板43の両面に夫々フィルム44,45を介して図示しない光導波路のアンダークラッド層を形成する。図22は、基板の両面に溝が形成される例を示す。図で下面の溝は、図示されない。
1枚の基板46の上下面の夫々に複数の光ビア34と、これらビア間を連絡し、外部と通気のために連絡される溝35が形成される例である。前記基板46の両面には夫々フィルム44,45を介して基板に対する上層及び下層の夫々の導波路の下部クラッド層が積層される。
図23は、クラッド層内の複数の溝を一括して通気できる通気孔を設ける例を示す模式図である。
前記複数の光ビア34に夫々連絡される複数の溝35は、一括して前記クラッド層37の最上面から垂直に設けられた通気孔50に連絡される。前記通気孔50は、クラッド層を製造する最終工程でドリル51用いて形成される。
図24は、前記クラッド層37に形成された複数の光ビア34内に夫々球レンズ36を挿入する工程を説明する図である。
クラッド37の上面に複数の球レンズ36を散布する。スキージ52を用いてクラッド37の上面を掃き、前記球レンズ36を開口部から空いている光ビア内へ落とし込む。スクリーン印刷の要領で掃く操作を行い前記球レンズ36を光ビア内に収納する。
(第4の実施形態)
次に、光配線基板の第4の実施形態を図25乃至図30を参照して説明する。
図25は、光配線基板の構成を模式的に示す平面図である。図26は、図25におけるX−X線断面図であり、図27は、図25におけるY−Y線断面図である。
図25に示すように、基板53上には、複数の光導波路54が直線状に設けられる。前記複数の光導波路の夫々は、図26、図27に夫々示すように下部クラッド層55、コア層56、上部クラッド層57より構成される。
前記直線状の光導波路54の両側には、略平行に一対のスリット58が設けられる。これらスリットによって、複数の光導波路層は夫々基板上で分断される形状とされる。他の光導波路54が、前記スリット58の直線方向と略直角に交わるように配置される場合もある。前記一対のスリット58間は、溝59が形成されて連通される。前記溝59は、図27に示すように前記上部クラッド層57を前記直線状のコア層を直角に横切るように削り形成される。前記スリット58及び前記溝59は、いずれかが前記基板の端で外気と連絡される。
図28は、図26に示す第1の光導波路の上部クラッド層上に第2の光導波路60が積層された状態を示す。前記第2の光導波路60は、スリット58がコア層56の長手方向を直角に断つように形成されている。前記第1の光導波路54と前記第2の光導波路60の夫々のスリット58は、前記溝59を介して互いに連通している。
次に、図29(A)〜(D)を参照して光配線基板の製造方法について説明する。
第1の製造例を以下に説明する。図29(A)に示すように、シリコン基板53上に、光硬化エポキシ樹脂を下部クラッド層55として15μm成膜して、光硬化させた。この光硬化エポキシ樹脂は、屈折率が波長830nmの光に対し1.505であり、商品名−UVR6128(ユニオンカーバイド製)が用いられる。
次いで、コア層として光硬化エポキシ樹脂を20μm成膜する。マスク越しに光照射を行い導波路パターンを形成し、これをマスクとしてエッチングし、光導波路となるコアパターンを形成する。このときのコア層は、屈折率が波長830nmの光に対し1.520であり、主成分を図30の化学式に示すビスフェノールAジグリシジルとする屈折率を調整して得られる複数のエポキシ樹脂の混合物より成る。
次いで、図29(B)に示すように前記光導波路パターン層を除去し、前記コアパターンを露出後、光硬化エポキシ樹脂を15μmの厚さで成膜した上部クラッド層57を形成し光硬化させた。このときの上部クラッド層57は、屈折率が波長830nmの光に対し1.505であり、商品名−UVR6128(ユニオンカーバイド製)が用いられる。
前記上部クラッド層57の上面を平坦化後、エキシマレーザを用いて前記コア層の長手方向の両側に略平行して前記基板53の表面に届くまで削り、一対のスリット58を形成する(図29(C))。図では複数の光導波路層の夫々が、基板53上でスリット58によって分断されることを示す。
更に、前記上部クラッド層57の上面をエキシマレーザを用いて5μm削り、前記スリット間を連結する溝59を形成する。(図29(D))。上述のようにして、本実施形態の光配線基板を製造することができる。
図28に示すように光配線層を積層する構成は、別途作成した光硬化エポキシ樹脂を用いた導波路フィルムフィルムラミネータで貼り付け光導波路の2層構造とすることができる。
第2の製造例は、上記第1製造例とその構成は、以下の点を異にするだけで同一である。
即ち、シリコン基板53上に形成される第1層の光導波路は、光硬化エポキシ樹脂を用いて製作され、この第1層の光導波路上に液状のシリコン樹脂を成膜した後、光硬化エポキシ樹脂を用いて成膜して、第2層の光導波路を積層した。ここで、液状のシリコン樹脂は、シリコンオイルでよい。
第3の製造例は、シリコン基板53上に下部クラッド55として、フッ素樹脂を10μmの厚さで成膜して、150℃で焼結した。コア層としてフッ素樹脂を10μmの厚さで成膜して、150℃で焼結した。前記コア上にアルミニウムをスパッタした後、レジストを用いて線幅10μmのパターニングを行った。次いで、前記コア用フッ素樹脂をエッチングし、更に、アルミニウムをリン酸と硝酸との混合物でエッチングすることで10μm角の導波路を作成した。
前記コア層の上に上部クラッド57用のフッ素樹脂を成膜して上面を平坦化した。前記スリット58及び溝59は、第1の製造例と同様にエキシマレーザを用いて製作した。このようにして製作した光導波路の第1層の上に光硬化エポキシ樹脂を塗布し、その上に第2層の光導波路を積層する。
前記第2層の光導波路は、下部クラッド層55としてフッ素樹脂を成膜して、150℃で焼結した。コア層をパターニングした後、上部クラッド層57を成膜して、150℃で焼結した。高圧水銀灯を照射することによって、前記光硬化エポキシ樹脂を硬化させた。このようにして、本実施形態の光配線基板を製造することができる。
(第5の実施形態)
次に、図31乃至図36を参照して、光配線基板の第5の実施形態である層間光移行部及びその製造工程を説明する。図31は、本実施形態の光配線基板の層間光移行部の構成を示す断面図である。
基板65には、貫通孔66が設けられる。前記貫通孔66には、上下面が凹面形状とされた低屈折率樹脂67が挿入され、前記凹面の窪みに高屈折率樹脂68が埋められる。前記高屈折率樹脂68は、基板の表面に沿って夫々平坦化され一対の凹レンズ69を形成して層間光移行部70とする。上記構成は、前記基板65の上下の2面に配設される例えば光導波路間の光路をつなぐ光ビアとして機能する。
図32(A)〜(F)は、図31に示す光配線基板の層間光移行部70の製造工程図である。図32(A)に示す基板65は、ガラスエポキシ樹脂より成り、例えばレーザドリルで削り貫通孔66を設ける(図32(B))。
次に、前記基板65の上面を一面に低屈折率樹脂であるフッ素化エポキシ樹脂67を塗布し、前記基板面上にスキージを移行させて、前記樹脂67を前記貫通孔66内に埋め込み、その後焼結する(図32(C))。
前記基板65の研磨速度を前記低屈折率樹脂67の研磨速度よりも小さくするという条件で前記低屈折率樹脂67の表面を研磨し、その表面を凹面形状にする(図32(D))。このとき、研磨時間や、圧力条件などを変更することにより、凹面の曲率を任意に設定できる。
次に、前記低屈折率樹脂67の凹面に、ビスフェノールを硬化材とするエポキシ樹脂を高屈折率樹脂68として充填し、その後焼結する(図32(E))。前記基板65の表面に沿って前記高屈折率樹脂68を研磨して、平坦化し前記基板の両表面に一対の凹面レンズ69を形成する(図32(F))。このとき、前記一対の凹面レンズ69、69の設定位置は、前記貫通孔66を形成した時点で決められ、移動することもなく正確に定まる。従って、光ビアとして前記基板65の上下面に配設されている光配線間の光路を上下に中心位置の合った一対の凹面レンズを通じて光学的に接続できる。
次に、図33を参照して、本実施形態である光配線基板について説明する。図33は、基板65に設けられる層間光移行部の光ビア部分の構成は、図31に示す構成と同一であり、同一符号を付してその説明を省略する。
前記基板65の上下面には、夫々光導波路71,72が敷設される。前記光導波路71,72は、コア層73とクラッド層74とから成り、夫々の端面は、前記光ビア70の面上で45度に傾斜した45度ミラー75が設けられる。
一方の光導波路71から前記基板65に平行に進行した光は、前記45度ミラー75で90度、光路が変更され前記光ビア70内で前記一対凹面のレンズ69に発散と集光が行われて、他方の光導波路72へ伝播される。
次に、図34(A)〜(C)を参照して、他の実施形態である光配線基板の製造工程について説明する。
図34(A)に示す基板65に形成された貫通孔66内に充填される低屈折率樹脂67の上下の凹面は、一方の凹面78よりも他方の凹面79の研磨深さを深くする。両凹面の研磨条件を変えることで凹面の曲率を変えることができる。前記凹面78,79に高屈折率樹脂68を充填した後、基板面に沿って表面を平坦化して曲率の異なる凹レンズ69を形成する(図34(B))。
次に、前記基板65の上面はスペーサ80を介して光導波路71が敷設され、下面には、他の光導波路72が敷設される(図34(C))。この光導波路71からの光は、前記スペーサ80の存在のため、放射面積が大きくなる。しかしながら、前記凹面79の曲率が大なので前記凹レンズ69における集光効果が著しく、他方の凹レンズ69を介して他方の光導波路72に有効に伝播される。
次に、図35(A)〜(D)を参照して、本実施形態の他の例である光配線基板の製造工程について説明する。図35(A)に示す基板65は、ガラスエポキシ樹脂より成り、例えばレーザドリル81で削られ、貫通孔66が形成される(図35(B))。前記貫通孔66は、前記基板65に炭酸ガスレーザ81を照射することによって得られる。炭酸ガスレーザ81をスパイラル状に移動させ、円加工を行うことで前記貫通孔66の側面は、テーパー状の断面形状となる。
次に、前記基板65の上面を一面に低屈折率樹脂であるフッ素化エポキシ樹脂67を塗布し、前記基板面上にスキージを移行させて、前記貫通孔66の径の大なる開口から前記樹脂67を前記貫通孔66内に埋め込み、その後焼結する。次いで、前記基板65の研磨速度を前記低屈折率樹脂67の研磨速度よりも小さくするという条件で前記低屈折率樹脂67の表面を研磨し、その表面を凹面形状にする。
次に、前記低屈折率樹脂67の凹面に、ビスフェノールを硬化材とするエポキシ樹脂を高屈折率樹脂68として充填し、その後焼結する。前記基板65の表面に沿って前記高屈折率樹脂68を研磨して、平坦化し前記基板の両表面に一対の凹面レンズ69を形成し、光インターフェース84を完成する(図35(C))。
前記光インターフェース84が形成された前記基板65の一方の面には、光導波路72が敷設される。前記光インターフェース84を介して光路を変更された光は、前記基板65の他方の面に固定部82で固定された受光素子83によって受光される(図35(D))。このとき、前記基板下部の光導波路72からの光は、前記光インターフェース84内で出射角をもって広がるが、前記溝66がテーパー状であるため通過する光は前記基板65に当たることなく、前記基板上部の前記受光素子83に効率よく到達できる。
次に、図36(A)〜(C)を参照して、本実施形態の他の例である光配線基板の製造工程について説明する。前記基板65に貫通孔66を形成し、前記貫通孔65内に低屈折率材より成るフッ素化エポキシ樹脂67を挿入し、オーブン82内で前記貫通孔66の一方の端から加圧する(図36(A))。
その結果、前記フッ素化エポキシ樹脂67の一方の端は、凹面に形成され、他方の端は、凸面に形成され、その後焼結される(図36(B))。前記凹面に高屈折率樹脂68を充填し、その後焼結し、更にその表面を研磨して、平坦化し凹面レンズ69を形成する(図36(B))。前記光ビア70が形成された前記基板65の一方の面には、光導波路72が敷設され、前記光ビア70を介して光路を変更された光は、前記基板65の他方の面に固定部82で固定された受光素子83によって受光される(図36(C))。
このとき、前記フッ素化エポキシ樹脂67の凸部は、空気と接する部分で空気との屈折率の差が大きくなり、より大きな集光が得られる。このため、基板下部の光導波路72と、基板上部の受光素子83との間で効率よく光学的に結合できる。
(第6の実施形態)
次に、光配線基板の第6の実施形態を図37乃至図38を参照して説明する。
図37は第6の実施形態を示す光導波路の構成を示す概略斜視図である。図37に示すように基板90上に、スピンコート法を用いてクラッド層85及びコア層86を積層する。前記コア層86からの光を放出する先端部は、メタルマスクにより凸形状となるようエッチングにより凸型先端部88を形成する。
前記凸型先端部88に対向する位置で前記クラッド85上にシリンドリカルレンズ89を配置する。このとき、前記コア86の長手方向の中心線の延長上に前記シリンドリカルレンズ89の曲率中心があるよう両者は、配置される。
図38は、図37に示す光導波路の平面図である。前記コア86の凸形状の先端部は、前記コア86の屈折率と同じ屈折率を有する部材であれば別部材で構成してもよい。
図39は、図38に示す前記コア86の他の例を示す光導波路の平面図である。前記コア86は、先端部に向かって末広形状とする形状であり、先端部は、凸形状である。
図40は、光導波路同士を光学的に接続する態様を斜視して示す図である。一方の光導波路は、コア86と、前記コア86の周囲を覆い、前記コアの屈折率と異なる屈折率を有するクラッド85とで構成される。
前記コア86の先端部が前記クラッド85から空気中に露出して基板90上に支持される。前記一方の光導波路に対向する位置に、光学的に接続される他方の光導波路が配置される。前記コア86は、空気中に露出している先端部88を有し、周囲をクラッド85で覆われている。前記クラッドの屈折率は、前記コアの屈折率と異なる。
一方の光導波路の露出している凸形状の端部88から射出された光は、他方の光導波路の露出している凸形状の端部88に集光され、光信号の伝播を結合効率良く行うことができる光学的接続構造を得ることができる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態である光配線基板及びその製造方法、及び多層光配線基板について図41乃至図51を参照して説明する。
図41(A)は、1層の光導波路層を示す平面図であり、図41(B)は、図4 1(A)のA−A線断面図である。図41(A)、(B)は、基板上に3本の光導波路が、X軸方向に並行して配設された光配線を示す。前記光導波路は、夫々コア91と、前記コア91の周囲を覆うクラッド95、96とより成る。前記夫々の光導波路の両側は、コア91の軸心を中心にして軸対象に光透過率の低い光吸収部材97が並行して埋め込まれ第1層の光導波路層が形成される。
図42(A)は、2層目の光導波路層を示す平面図であり、図42(B)は、図42(A)のB−B線断面図である。図42、図43は、基板上に3本の光導波路が、Y軸方向に並行して配設された光配線を示す。前記夫々のコア92とクラッド95、96より成る光導波路の両側は、コア91の軸心を中心にして軸対称に光透過率の低い光吸収部材97が並行して埋め込まれ第2層目の光導波路層が形成される。
図41(A)、図42(A)に示す光導波路層上から垂直に光を照らした時、光吸収部材97を設けたため、光導波路部分が明るく認識できる。図43(A)に示すように、前記第1層の光導波路層の上に前記第2の光導波路層を重ね合わせ照明すると格子状に前記各層の導波路の交差部分が明るく認識される。各格子状の中心93が前記導波路の交差位置の中心である。
図43(B)は、図43(A)のC−C線断面図であり、図43(C)は、図43(A)のD−D線断面図である。次に、図42(B)の断面図で示した光導波路層の製造工程を図47、48を参照して説明する。基板98上に低屈折率の樹脂を塗布し、この樹脂を光硬化させて第1のクラッド層95を形成する(図44(A))。
前記第1のクラッド層95上に高屈折率の樹脂を塗布してコア層92を成膜後(図44(B))、マスク99を介して露光処理し(図44(C))、その後現像処理してコア部92を形成する(図44(D))。次に、前記コア部92を覆い第2のクラッド層96をディップ法などで形成する(図45(A))。
前記第2のクラッド層97上に光吸収率の高い部材で光吸収層97を形成する(図45(B))。次に、前記光吸収層97を平坦化し(図45(C)、前記コア92の軸対称に光透過分布領域を形成する。
図42(B)の断面図は、理想的な光導波路層を示しているが、図43(C)の断面図で示す光導波路層であれば、前記コア92の軸対称に光透過分布領域を形成し、光導波路の中心軸を認識するのに充分である。
次に、図43(A)で説明した第1層及び第2層の光導波路層を積層した場合の光導波路の中心軸及び両光導波路の交差部の検出について、図46を参照して説明する。光配線基板の背面から光を照射し、CCDカメラ等で画像化するとコア軸を中心に軸対称に形成された光透過率分布領域97が検出できる。
更に、画像処理によって、光導波路同士の交差位置の中心座標を求めることができる。交差位置の中心座標は、X軸上、光強度が閾値を越えているX座標x1とx2とを検出し、座標点(x1+x2)/2をY軸方向に配置されている光導波路の中心軸の座標と認識する。同様に、Y軸上、光強度が閾値を越えているY座標y1とy2とを検出し、座標点(y1+y2)/2をX軸方向に配置されている光導波路の中心軸の座標と認識する。
上記X軸上及びY軸上の夫々の中心線の交差点を中心座標と定め、この位置に光ビアを設ければよい。複数の光導波路が層を違えて互いに交差している場合も、複数の交差点を、夫々座標上の番地として順次認識し、その位置で光ビアを形成する。前記光ビアは、積層された光導波路層の一方の層から他方の層へ光路を変更するため光を射出する端面と受光する端面をエキシマレーザ加工機によって所望の形状に加工する。
前記エキシマレーザ加工機は、上述した画像認識による光導波路交差部の検出系の動作と連動させ、図47に示すレーザ加工マスク100の開口部108を移動させ、前記光ビア部にある光導波路の端面をレーザ加工する。レーザ加工する際の加工の深さは、図48の曲線aに示すように、マスク100の移動速度が速ければ浅く、速度が遅ければ深く加工される。
図49は、異なる層にある光導波路101、102同士を光学的に接続するのに光導波路の端面を夫々45度傾斜したミラー103の形状に加工した例を示す。光ビア部の加工は、画像認識による光導波路交差部の検出系の動作と連動しているので交差位置をその都度検出しながら加工することができるので、位置ずれなく加工できる。
更に、加工されるミラー面に図示されてないが、反射率の高い金(Au)などの金属スパッタ、メッキなど公知の手法で薄膜を形成することによって、光導波路内を伝播する光の反射率を高めることができる。この光ビア部で光路は、90度変更される。
次に、異なる層間の光導波路の光学的な接続構造についての実施形態を図50乃至図52を参照して説明する。
図50は、異なる層にある光導波路101,102の端面が夫々シリンドリカルミラー104,105に構成され、互いに軸が直交する配置とされる光ビア構造を示す。シリンドリカルミラーを作るためのシリンドリカル面の加工方法は、レーザ加工時の図47に示したスリットマスク100の移動速度を調節することで得られる。
図51に示すように、45度の平面ミラーの製作時のマスクの移動曲線aに比べ、シリンドリカルミラーの製作時のマスクの移動曲線bは、初期の速さをはやくし、最終移動時の速さを緩くすることでシリンドリカル面が得られる。
マルチモード導波路の場合は、伝播する光の進行方向が定まらないので、光ビアを通過する際に、光の広がりによる損失が発生しやすい。上述したように一組の45度ミラーを互いに軸が直交するシリンドリカル面とすることによって、光集光性を持たせ、結合効率を向上させることができる。
異なる層にある光導波路の軸がねじれて、略直交する配置の場合でも同様のレーザ加工を夫々の端面に施すことで、相互に軸が直交するシリンドリカル面を形成できる。
次に、図52を参照して、異なる層間で平行に、光導波路102,103を直線上に配置した場合の例を説明する。
前記光導波路102,103の光結合する夫々の端面は、45度ミラー106,107が形成されている。前記光導波路101,102の軸に対して軸対称に光透過率分布が成されていれば、両光導波路の軸心を認識でき、軸心上の任意の位置を光ビア部とすることができる。
(付記1)基板と、前記基板上に形成されるコアとクラッドよりなる光導波路と、前記光導波路の光路先端部に連続して形成されるスラブ光導波路及び平板状凸レンズと、前記凸レンズを通過した光を前記基板の面に交差する方向に反射するミラーと、前記ミラーで反射された光を平行光とするレンズとを有することを特徴とする光配線基板。
(付記2)前記ミラーは、表面に金属反射膜及び誘電体多層膜のいずれか一方により形成されていることを特徴とする付記1に記載の光配線基板。
(付記3)クラッド、コア、スラブ光導波路、平板凸レンズ及び反射鏡を含み、光路を形成する光導波路が、平行に複数個設けられ、夫々の光導波路に設けられている夫々の反射鏡からの光は、共通に設けられた1個のシリンドリカルレンズによって夫々平行光となることを特徴とする光配線基板。
(付記4)第1基板と、前記基板上に形成されるコアとクラッドよりなる第1光導波路と、前記第1光導波路の光路先端部に続いて形成される第1のスラブ光導波路及び第1平板状凸レンズと、前記第1平板状凸レンズを通過した光を前記基板の面に交差する方向に反射する第1ミラーと、前記第1ミラーで反射された光を平行光とする第1レンズと、を有する第1光配線基板と、前記第1のレンズに対向して配置され、前記第1のレンズからの平行光を入射し集光する第2のレンズと、第2基板と、前記第2のレンズを通過した光を前記第2基板の面に平行な方向に反射する第2ミラーと、前記第2基板上に形成されるコアとクラッドよりなる第2光導波路と、前記第2光導波路の端部に続いて形成され、前記第2ミラーで反射された光を通す第2の平板状凸レンズ及びスラブ光導波路と、を有する第2の光配線基板とを有し、前記第1の光配線基板と前記第2の光配線基板との間で光信号を接続することを特徴とする多層光配線。
(付記5)基板と、前記基板の一方の面に積層されるN個の入力端を有する入力側の複数の光配線と、前記基板の他方の面に積層され、前記基板上で前記N個の入力端と直交するN個の出力端を有する出力側の複数の光配線とを有し、前記入力側の複数の光配線と前記出力側の複数の光配線とは、層間移行部の夫々の個所において、1対1の光配線同士で層を違えて接続されることを特徴とする光配線基板。
(付記6)前記N個の入力端は、前記基板の第1の辺に設けられ、前記N個の出力端は、前記基板の第1の辺に隣り合う第2の辺に設けられることを特徴とする付記5に記載の光配線基板。
(付記7)前記N個の入力端は、前記基板の対向する2辺に設けられ、前記N個の出力端は、前記基板の前記2辺と異なる対向する2辺に設けられることを特徴とする付記5に記載の光配線基板。
(付記8)前記光配線は、光導波路であり、2層間の前記層間移行部は、前記入力側の前記光導波路と前記出力側の前記光導波路の夫々において、互いに対向し、光路を直交して変更する一対の斜面ミラーが設けられていることを特徴とする付記5に記載の光配線基板。
(付記9)前記光配線は、前記基板を介して積層される4層の光導波路であり、各層間のコア配列は、千鳥配列であることを特徴とする付記5に記載の光配線基板。
(付記10)前記入力端及び前記出力端の少なくとも一方に、前記基板上での異なる光路長を全長で均一になるように補完する光ファイバが接続されていることを特徴とする付記5に記載の光配線基板。
(付記11)基板と、前記基板上に敷設され、基板の1辺にN個の入力端を有し、他辺にN個の出力端を有し、前記基板上に略L字状に敷設された複数の光ファイバとにより構成されたことを特徴とする光配線基板。
(付記12)前記複数の光ファイバは、互いに重なり合って敷設される個所を有することを特徴とする付記11に記載の光配線基板。
(付記13)基板に下部クラッド層を形成する工程と、前記下部クラッド層上にコア層を形成する工程と、前記コア層上に光導波路パターン層を形成する工程と、前記光導波路パターン層をマスクとしてエッチングし、光導波路となるコアパターンを形成する工程と、前記光導波路パターン層を除去し、前記コアパターンを露出後、上部クラッド層を形成する工程と、前記上部クラッド層から前記基板に達する、光ビアとなる略45°傾斜を形成する工程と、前記略45°の斜面に反射膜を形成する工程と、を有することを特徴とする光配線基板の製造方法。
(付記14)基板と、前記基板の上下面に異なる光配線層を形成する光導波路と、光配線層間を結ぶ光ビアと、前記光ビア内と外部とを連絡する溝又は孔とを有することを特徴とする多層光配線基板。
(付記15)前記溝又は孔は、前記導波路に形成されることを特徴とする付記14に記載の多層光配線基板。
(付記16)前記溝又は孔は、前記基板に形成されることを特徴とする付記14に記載の多層光配線基板。
(付記17)前記光ビアは、前記クラッド層内で前記コア数に対応して複数個設けられ、前記複数の光ビアは、少なくとも隣接する光ビア同士を共通の溝又は孔で連結され、外部に連絡されることを特徴とする付記14に記載の多層光配線基板。
(付記18)前記クラッド層内で、前記複数の光ビアに夫々連絡された複数の孔は、前記クラッド層上面から垂直に設けられた通気孔に連絡されることを特徴とする付記17に記載の多層光配線基板。
(付記19)前記孔は、前記光導波路と前記基板との境界面に形成されることを特徴とする付記14に記載の多層光配線基板。
(付記20)基板と、前記基板の上下面に異なる光配線層を形成する光導波路と、光配線層間を結ぶ光ビアと、前記光ビア内と外部とを連絡する孔と、前記光ビア内に収納される光集光部とを有することを特徴とする多層光配線基板。
(付記21)基板と、前記基板上に形成される下部クラッド層、コア層及び上部クラッド層より成る光導波路と、前記コア層の両側に略平行して配設される一対のスリットと、前記上部クラッド層に設けられ前記一対のスリット間を連結する少なくとも一個の溝とを有することを特徴とする光配線基板。
(付記22)前記スリット及び前記溝の少なくともいずれか一方が外気と連通していることを特徴とする付記21に記載の光配線基板。
(付記23)前記スリットの幅は、前記導波路の幅より小であることを特徴とする付記21に記載の光配線基板。
(付記24)前記スリットと略直角に交差する他の光導波路を更に有することを特徴とする付記21に記載の光配線基板。
(付記25)基板上に形成される下部クラッド層、コア層及び上部クラッド層より成る光導波路と、前記コア層の両側に略平行して配設される一対のスリットと、前記上部クラッド層に設けられ前記一対のスリットを連結する少なくとも一個の溝とを有する第1の光配線層と、前記第1の光配線層上に積層され、前記第1の光配線層の前記一対のスリットのいずれか一方と前記溝を介して連通されるスリットを持つ少なくとも一対のスリットを有する前記第1の光配線層と同一構成の第2の光配線層とにより構成されていることを特徴とする多層光配線基板。
(付記26)基板上に下部クラッド層を形成する工程と、前記下部クラッド層上にコア層を形成する工程と、前記コア層上に作成した光導波路パターン層をマスクとしてエッチングし、光導波路となるコアパターンを形成する工程と、前記光導波路パターン層を除去し、前記コアパターンを露出後、上部クラッド層を形成する工程と、前記コア層の両側に略平行して前記基板の表面に届く一対のスリットを形成する工程と、前記上部クラッド層に設けられ前記一対のスリット間を連結する少なくとも一個の溝を形成する工程とを有することを特徴とする光配線基板の製造方法。
(付記27)基板と、前記基板の一方の面に形成される光導波路層と、前記基板の他方の面に形成される受光部と、前記基板中に設けられ、一方の面から他方の面に光路を変更する光の層間移行部とを有する光配線基板において、前記層間移行部は、前記基板に形成された貫通孔と、前記貫通孔内に充填される屈折率の異なる2種の透明物質を重ねて形成される前記基板の少なくとも一方の面に形成されるレンズとにより構成されていることを特徴とする光配線基板。
(付記28)前記受光部は、他の光導波路層であり、前記層間移行部は、光ビアであり、前記貫通孔に充填されたとき、上下の両表面が凹面に形成される所定の屈折率を有する第1の透明物質と、前記両凹面に夫々前記第1の透明物質の屈折率より高い屈折率の物質を充填し、前記基板面に沿って表面を平坦化して前記基板面に凹面レンズが形成される第2の透明物質とにより構成されていることを特徴とする付記27に記載の光配線基板。
(付記29)前記前記第1の透明物質が形成する前記上下両面は、互いに曲率が異なる凹面が形成されることを特徴とする付記28に記載の光配線基板。
(付記30)前記受光部は、受光素子であり、前記層間移行部は、光インターフェイスであり、前記貫通孔は、前記基板の深さ方向に断面がテーパー形状であり、前記基板の上下面に形成される凹面レンズは、互いに径を異にすることを特徴とする付記27に記載の光配線基板。
(付記31)前記受光部は、受光素子であり、前記層間移行部は、光インターフェイスであり、前記光導波路から入光される一方の面は、高い屈折率物質より成る凹面レンズが形成され、他方の面は、前記凹面レンズより低い屈折率物質で表面が凸面形状であることを特徴とする付記27に記載の光配線基板。
(付記32)基板に貫通孔を設ける工程と、前記貫通孔に所定の屈折率を有する第1の透明物質を充填する工程と、前記第1の透明物質の両表面を研磨し夫々凹面を形成する工程と、前記両凹面に夫々前記第1の透明物質の屈折率より高い屈折率の第2の透明物質を充填する工程とを有することを特徴とする光配線基板の製造方法。
(付記33)前記基板に貫通孔を設ける工程は、レーザ光をスパイラル状に移行照射し、前記貫通孔を前記基板の深さ方向に断面がテーパー形状に形成することを特徴とする付記32に記載の光配線基板の製造方法。
(付記34)基板に貫通孔を設ける工程と、前記貫通孔内に低屈折率材より成る樹脂を充填する工程と、前記低屈折率材より成る樹脂の一方の面から加圧し、前記一方の面を凹面形状とし、他方の面を凸面形状とする工程と、前記低屈折率材より成る樹脂の凹面に高屈折率材より成る樹脂を充填する工程と、前記基板面に沿って前記高屈折率材より成る樹脂を研磨して平坦化する工程とを有することを特徴とする光配線基板の製造方法。
(付記35)コアと、前記コアに接し、前記コアの屈折率と異なる屈折率を有するクラッドとより成る光導波路を基板上で支持し、前記コアの先端部は、凸形状に形成され、前記凸形状の先端部に対向し前記コアの中心に曲率中心が合致するよう配置されたシリンドリカルコイルを有することを特徴とする光配線基板。
(付記36)前記凸形状の先端部は、前記コアの屈折率と同じ屈折率を有する部材で構成されることを特徴とする付記35に記載の光配線基板。
(付記37)前記コアは、先端部に向かって広がった形状であることを特徴とする付記35に記載の光配線基板。
(付記38)コアと、前記コアの周囲を覆い、前記コアの屈折率と異なる屈折率を有するクラッドとより成り、前記コアの先端部が前記クラッドから空気中に露出して基板上に支持される第1の光導波路と、前記第1の光導波路の前記先端部に対向する位置に配置され、空気中に露出している先端部を有するコアと、前記コアの周囲を覆い、前記コアの屈折率と異なる屈折率を有するクラッドとより成り、前記第1の光導波路との間で光信号の伝播を行う基板上に支持される第2の光導波路とにより構成される信号の光学的接続構造を有する光配線基板。
(付記39)前記第1の光導波路の先端部は垂直方向を中心軸とする円筒面を有し、前記第2の光導波路の先端部は水平方向を中心軸とする円筒面を有することを特徴とする付記38に記載の光配線基板。
(付記40)コアと、前記コアの周囲を覆い、前記コアの屈折率と異なる屈折率を有するクラッドとより成る光導波路層を支持する光配線基板において、前記光導波路層の幅方向に軸対称に光透過率分布領域を形成したことを特徴とする光配線基板。
(付記41)積層された第1光導波路及び第2光導波路の交差部における垂直方向の光透過率を他の部分と異ならせることにより、前記交差部の中心位置を検出可能とし、当該中心位置に光導波路層間を光伝播する光ビアが形成されることを特徴とする多層光配線基板。
(付記42)X軸に沿って並設され、夫々第1のコアと第1のクラッドで構成される複数の第1の光導波路と、前記第1の光導波路の両側に前記第1のコアの軸心を中心にして軸対象に配設される光透過率の低い第1の光吸収部材とより成る第1の光導波路層と、Y軸に沿って並設され、夫々第2のコアと第2のクラッドで構成され、前記第1の光導波路層の前記第1の光導波路と夫々直交して配設される複数の第2の光導波路と、前記第2の光導波路の両側に夫々前記第2のコアの軸心を中心にして軸対象に配設される光透過率の低い第2の光吸収部材とを有し、前記第1の光導波路層に前記第2の光導波路層が積層されていることを特徴とする多層光配線。
(付記43)前記第1光導波路と第2光導波路は、層を違えて互いに直交し、前記交差部における光ビア構造は、前記第1光導波路と第2光導波路の光路の結合面を、互いに軸が直交するシリンドリカル面とすることを特徴とする付記41に記載の多層光配線基板。
(付記44)前記第1光導波路と第2光導波路は、層を違えて互いに平行に直進し、前記交差部における光ビア構造は、前記第1光導波路と第2光導波路の光路の結合面を、互いに平面ミラーとすることを特徴とする付記41に記載の多層光配線基板。
(付記45)基板上に第1のクラッド層を形成する工程と、前記クラッド層上にコア層を形成後、マスクを介して露光処理しコア部を形成する工程と、前記コア部を覆い第2のクラッド層を形成する工程と、前記第2のクラッド層上に光吸収率の高い部材で第3のクラッド層を形成する工程と、前記第3のクラッド層を平坦化し、前記コアの軸対称に光透過分布領域を形成する工程と、より成ることを特徴とする光配線基板の製造方法。