JP2010077607A - 建設機械のハンドレール - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドレールを単一の作業者により容易に取り付けることができる。
【解決手段】ハンドレール20は、一端が燃料タンク8の上面に固定され、他端はフレーム4aに固定され、直線部21aの端部に設けた端側取付部23に弾性部材24が嵌め込まれたハンドレール本体21を有し、燃料タンク8の上面に設けた台座13に固定して設けられ、内部に一対の押圧壁25を平行に設けた端部固定筒22に挿入されるもので、ハンドレール本体21の一端側取付部23は端部固定筒22に挿入し、90度回動させて弾性部材24を押圧壁25により圧縮させる。端部固定筒22にはバイオネット溝26が、ハンドレール本体21には突起27が設けられ、突起27はバイオネット溝26の導入溝部26aから端部固定筒22の円周方向に設けたガイド溝部26bからロック溝部26cに至るまで摺動変位し、ロック溝部26cにより回転止め及び抜け止めされる。
【選択図】図6

Description

本発明は、油圧ショベルその他、走行手段を有する下部構造に対して運転室等を設置した上部構造とからなる建設機械に設けられ、上部構造に上り下りする際における手がかりとして利用されるハンドレールに関するものである。
建設機械として、例えば油圧ショベルは下部走行体に旋回装置を介して上部旋回体が旋回可能に設置されている。上部旋回体には、土砂の掘削等の作業を行う作業手段が設けられると共に、運転室が設置されている。また、上部旋回体には、機械室を構成する建屋が設けられ、さらに燃料タンクや作動油タンクも設置されている。
運転室にはオペレータが搭乗して機械の操作を行うが、オペレータの運転室への乗降のために、運転室のドアの近傍に手すりが設けられている。運転室におけるドアは片側に設けられ、このドアとは反対側の位置には作業手段が設けられている。さらに、上部旋回体において、運転室が設けられている部位とは反対側には、通常、燃料タンクと作動油タンクとを前後に配置するようになし、建屋はこれらの後方位置に設けられ、最後部の位置にはカウンタウエイトが設置される。
油圧ショベルの上部旋回体は、通常、概略前述したようなレイアウトとなっており、建屋内に設置されているエンジン等の機器類をメインテナンスする場合や、燃料タンクに燃料を供給したり、作動油タンクに作動油を補給したりする等のために、作業者等がそれらの上部に上る必要がある。このために、作業手段が設けられている部位を挟んで運転室と反対側の位置に上部旋回体のフレームからタンク(通常は燃料タンク)の側面に1乃至複数段のステップを設け、このステップを足がかりとして上り下りすることになる。また、その際の安全を確保するために、ステップに沿うようにして手すりが設けられる。ハンドレールがそれである。
ハンドレールは、例えば特許文献1に示されている構成としたものが知られている。この特許文献1によると、断面が円形のパイプ材からなるハンドレール本体を、その一端が燃料タンクの前側の側面に止着して、この止着位置から真っ直ぐ上方に延在させ、最上部位置で下方に向くように方向転換させて、湾曲状態にして斜め前方に延在させ、その最下端部を上部旋回体のフレームに固定するようにしている。
ここで、ハンドレール本体の燃料タンク側への固定端部は扁平なものとなし、ボルトを用いて固定するようにしている。このために、扁平化されたハンドレール本体の端部を取り付けられる側の部材と金属板体からなるサポート板との間に挟持させるようになし、ボルトはサポート板に螺挿させるようにしている。一方、ハンドレール本体のフレームに固定される側の端部は筒状のままとし、半割りにした弾性部材をこれに囲繞させて、円弧状の部位の両側に張り出し部を設けた保持体を用いて、弾性部材をフレームの下面に圧接状態にして、この保持体の両端の張り出し部をボルトでフレームに固定するようにしている。
特開2002−61231号公報
前述したように、ハンドレール本体の一端部が弾性部材を介してフレームに固定されていると、このハンドレール本体の振動が抑制されて、扁平端部のボルト締め付け部の破損が防止できることになる。しかしながら、ハンドレール本体の両端はボルトを用いて取り付けられる側に固定するようにしているが、このハンドレール本体の取り付け時には、それを立てた状態としなければならず、しかもボルトを締め付けることにより固定されるまでは、このハンドレール本体を立てた状態に保持しなければならない。従って、作業者が一人で取り付け作業を行うのは、不可能ではないにしろ、極めて困難なこととなる。このために、ハンドレールの取り付け作業は、実際には複数の作業者の介在を要することになる。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ハンドレールを単一の作業者によって容易に取り付けることができるようにすることにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、走行手段を有する下部構造と、この下部構造の上部に連結して設けられ、少なくとも運転室,作業手段及びタンクを設置した上部構造とからなる建設機械に設けられ、両端をそれぞれ前記上部構造の高所壁面と低所壁面とに固定して設けたハンドレール本体を有するハンドレールであって、前記ハンドレール本体の端部に一端側取付部が形成され、前記ハンドレール本体の少なくとも前記一端側取付部と嵌合状態に連結される端部固定筒が前記高所壁面に固定して設けられ、前記一端側取付部と前記端部固定筒との間には、この一端側取付部と端部固定筒との間を嵌合させて、前記ハンドレール本体を所定角度だけ回動させたときに圧縮される弾性部材を介在させ、前記弾性部材を圧縮させた状態で前記ハンドレール本体と前記端部固定筒との間を回転止め及び抜け止めするロック手段を前記一端側取付部と前記端部固定筒との間に設け、また前記ハンドレール本体は前記ロック手段により回転止めされた状態で、その他端側が前記低所壁面に固定される構成としたことをその特徴とするものである。
ハンドレール本体は、金属製のパイプ材若しくはロッド材から構成され、その形状としては、例えば一端側から真っ直ぐ延在させ、所定の位置で曲折することにより方向転換させて、概略円弧状となるようにしたものが好適に用いられる。このハンドレール本体が取り付けられるのは、建設機械のうち、その上部に上り下りするためのステップ若しくはその他の足がかりとなる部材が設置されている部位の側部である。ハンドレール本体の一方が固定される低所壁面は、通常、上部構造のフレームであるが、高所壁面は、建設機械の上部構造の構成により異なり、例えばタンク(燃料タンク若しくは作動油タンク)の上面となる。
高所壁面には、端部固定筒が固着して設けられ、ハンドレール本体は、少なくともその一端側取付部を含む所定の長さ分がこの端部固定筒に挿入される。このように、ハンドレール本体を端部固定筒に挿入したときに、このハンドレール本体の荷重が端部固定筒によりある程度は受承され、また倒れないように安定的に保持できるようになる。この状態から、ハンドレール本体をこの端部固定筒を中心として所定角度回動させて低所壁面に固定する。この低所壁面への固定は、例えばボルトを用いることができる。これによって、ハンドレールが取り付けられる。
ハンドレール本体と端部固定筒との嵌合状態では、ハンドレール本体を外側とし、端部固定筒を内側とするようにしても良く、またハンドレール本体を内側にし、端部固定筒を外側にすることもできる。いずれにしろ、嵌合長が長くなればなるほど、端部固定筒によりハンドレール本体を安定して保持させることができる。そして、この嵌合部において、一端側取付部と端部固定筒との間に弾性部材を介在されており、ハンドレール本体を回動させたときに、この回動力によりこの弾性部材を押圧して、圧縮変形させる。その結果、ハンドレール本体と端部固定筒との間には、弾性部材の弾発力が作用することになる。そして、ロック手段によって、ハンドレール本体の回転止め及び端部固定筒からの抜け止めを行う。これによって、ハンドレール本体は端部固定筒に連結した状態に保持され、しかもその間は弾性部材により弾性的に連結した状態に保持される。
以上のように、ハンドレール本体の一端側を固定するための操作としては、ハンドレール本体を端部固定筒に嵌合させて、所定角度回動させるだけであり、ハンドレール本体の回動角は任意であるが、この回動角に応じて弾性部材の圧縮量が変化する。従って、回動角はあまり小さいと、必要な圧縮量が得られないことがあり、またあまり大きい角度回動させるようにすると、例えばスペース的な制約がある場合等に不都合を生じることがある。従って、回動角は、限定されるものではないが、90度程度とするのが望ましい。そして、ハンドレール本体の円弧状に曲げられている部位を把持して回動させた後に、このハンドレール本体の他端部を低所壁面に固定することができる。このように、ハンドレール本体の一端側を保持させることによって、ハンドレール本体が長尺のものであり、かつ重量物であっても、他端部を容易に固定することができる。これによって、単一の作業者によって、円滑かつ容易にハンドレールの取り付けを行うことができる。
ハンドレール本体と端部固定筒とは、弾性部材を圧縮させた状態で、ロック手段によって回転止め及び抜け止めされる。ロック手段は一方側の部材に設けたピン等の突起と、他方側に形成され、突起が係合する溝とから構成することができる。ここで、ハンドレール本体を回動させたときに、弾性部材の圧縮方向としては、端部固定筒の軸線方向と直交する方向若しくは軸線方向の上方とがある。
端部固定筒の軸線方向と直交する方向に弾性部材の圧縮力が作用する場合には、ハンドレール本体を回動させたときに、この回動方向の変位によって弾性部材を圧縮させることになるが、このためにハンドレール本体の一端側取付部または端部固定筒のいずれか一方に押圧壁を設けて、弾性部材をこの押圧壁に押し付けるようにする。弾性部材はいずれかの部材に固定することもできるが、両部材に対して非固定状態としても良い。弾性部材が圧縮されると、ハンドレール本体の端部に設けた一端側取付部が挟持される方向の力が作用することになる。この場合には、ロック手段を構成する溝はバイオネット溝とすることができる。例えば、端部固定筒にバイオネット溝を設け、ハンドレール本体側に突起を設けることができ、またその逆であっても良い。
バイオネット溝は、突起を導入するための導入溝部と、ハンドレールの回動を可能にするためのガイド溝部と、このガイド溝部の端部から90度またはそれ以上の角度曲げたロック溝部とから構成する。導入溝部とロック溝部とは端部固定筒またはハンドレール本体の軸線方向に向けたものとする。また、ガイド溝は円周方向に設ける。ロック状態では、突起とロック溝部とが係合しているが、端部固定筒との連結部そのものは弾性部材を介在することによる弾性的連結状態となっているので、上部構造の振動等に起因して生じるハンドレール本体の揺動等の動きを有効に緩衝,制動することができ、ロック手段がこの緩衝動作に格別悪影響を与えることはない。
弾性部材を端部固定筒の軸線方向に圧縮させるように構成する場合には、ハンドレール本体が回動する動作時に、弾性部材を圧縮させるために、端部固定筒内に進入する動きをさせなければならない。このために、ハンドレール本体または端部固定筒の一方に設ける円周方向の溝は所定の角度傾斜させるように、つまりカム溝とする。そして、突起をカム溝に導入するために、カム溝の始端位置は導入溝部に連なり、終端位置にはロック溝部と連通させる。弾性部材の圧縮によりハンドレール本体に端部固定筒から脱出する方向の反力が作用することになるので、突起とロック溝部との係合により弾性部材の反力を受承する構成とする。上部構造が振動すると、ハンドレール本体は主に端部固定筒を中心として揺動する方向の動きを生じることから、軸線方向に向けて圧縮された弾性部材は、この動きを有効に緩衝作用を発揮することができる。
ハンドレールを単一の作業者によって容易に取り付けることができ、しかもハンドレールとそれが取り付けられている部材との間が弾性部材を介して連結しているので、上部構造の振動等によりこの部材に変形や損傷を来すおそれはない。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に建設機械の一例としての油圧ショベルを示す。図示した油圧ショベルは、左右一対のクローラ式走行手段1を有する下部走行体2に旋回装置3を介して上部旋回体4が旋回可能に設けられている。従って、下部走行体2が下部構造であり、上部旋回体4が上部構造である。
上部旋回体4は、そのフレーム4aの上に運転室5が設置されており、この運転室5と並ぶようにして土砂の掘削等の作業を行う作業手段6が装着されている。また、運転室5の後方位置には、内部にエンジン,油圧モータ,コントロールバルブ等の機器類を収容した建屋7が設けられており、また作業手段6の装着部の運転室5とは反対側の部位には、図2乃至図5に示したように、燃料タンク8及び作動油タンク9が設置されている。燃料タンク8は前方位置に、作動油タンク9はその後方位置に配置されている。そして、フレーム5の後部位置にはカウンタウエイト10が設置されている。
燃料タンク8の前方側からその上部に上るために、複数段のステップが設けられている。最下段のステップ11aはフレーム4aから張り出すように設けられており、2段目のステップ11bはフレーム4aに設けた工具箱12上に設けられ、さらに燃料タンク8の側部位置にもステップ11cが設けられている。作業者がステップ11を上り下りする際の安全を確保するためのハンドレール20が設けられている。ハンドレール20は、一端が燃料タンク8の上面に固定され、他端はフレーム4aに固定して設けた中空曲げパイプからなるハンドレール本体21を有するものである。従って、ハンドレール20は、ハンドレール本体21と、その両端の固定機構を含めたものである。ハンドレール本体21は、一端側から途中位置まで真っ直ぐになった直線部21aと、この直線部21aの先端から方向転換して、斜め下方を向くように湾曲した湾曲部21bとから構成されている。
ハンドレール本体21は、図6に示したように、その直線部21aの端部が燃料タンク8の上面に設けた台座13に固定して設けた端部固定筒22に挿入され、湾曲部21bの端部はフレーム4aにボルト止めされるようになっている。ここで、台座13は燃料タンク8の上面に溶接手段で固着されており、端部固定筒22はこの台座13に溶接手段により固定されている。さらに、ハンドレール本体21の湾曲部21bには、バックミラー14が取り付けられるようになっている。
図7には、端部固定筒22のハンドレール本体21の直線部21aとの連結構造が示されている。そして、図8に示したように、この連結部において、ハンドレール本体21の端部は、断面が概略楕円形状となった一端側取付部23となっており、この一端側取付部23は端部固定筒22に埋入状態に挿入されるものである。一端側取付部23にはゴム等からなるリング状の弾性部材24が嵌め込まれている。一方、端部固定筒22の内部には、一対からなる押圧壁25,25が平行に設けられている。これら押圧壁25は端部固定筒22の内面に固着するか、若しくは台座13に立設する。
図8において、一端側取付部23の長軸方向における頂点間の間隔をA,それに嵌め込まれた弾性部材24の頂点間の間隔をB,弾性部材24の短軸方向における表面間の間隔をCとし、また押圧壁25,25間の間隔Dとしたときに、D>Cであり、かつA<D<Bという寸法関係を持たせている。また、間隔Bは端部固定筒22の内径より短い寸法となっている。従って、ハンドレール本体21を端部固定筒22に挿入する際には、一端側取付部23における長軸を押圧壁25と概略平行な方向に向けることによって、押圧壁25,25間に挿入することができる。この状態から、一端側取付部23を90度回動させると、図9に示したように、この一端側取付部23に嵌め込まれた弾性部材24が押圧壁25に押圧されて圧縮され、もってその間が弾性的に固定される。これによって、上部旋回体4が振動して、ハンドレール本体21が図5の矢印方向に揺動したときに緩衝作用を行うことになって、端部固定筒22やそれを取り付けた台座13及び燃料タンク8の壁面等を変形させたり、損傷させたりすることがないようにしている。
端部固定筒22内で弾性部材24を圧縮させるために、ハンドレール本体21の一端側取付部23は端部固定筒22に挿入した状態で90度回動させる。この一端側取付部23の挿入と回動とをガイドし、また回動ストローク端位置にロックするために、端部固定筒22にはバイオネット溝26が設けられている。一方、ハンドレール本体21の直線部21aの端部近傍位置にはこのバイオネット溝26内に挿入される突起27が突設されている。
バイオネット溝26は、端部固定筒22の上端部から所定の深さ位置まで軸線方向に向けて直線状の溝部を有し、これを導入溝部26aとし、この導入溝部26aの端部に円周方向の溝部が連設されており、この部位はガイド溝部26bとなる。さらに、このガイド溝部26bの端部には軸線方向に向けて下方に溝が延在させており、この部位がロック溝部26cとなっている。このロック溝部26cがハンドレール本体21の端部固定筒22内での回転及び抜け出しの防止機能を発揮するものである。また、ハンドレール本体21に設けた突起27は円形ロッド状のものであり、その直径はバイオネット溝26の溝幅より僅かに小さいものであり、これにより突起27はガイド溝26に沿って円滑に摺動することになる。さらに、突起27がガイド溝部26bに位置しているときには、一端側取付部23の下端部は台座13の表面とは非接触状態に保持される。そして、ロック溝部26cの溝端部にまで突起27が進入したときにも一端側取付部23の下端部は台座13と当接するか、若しくは台座13とは非接触状態となるように設定する。
このように、端部固定筒22は方向性がある。上部旋回体4において、図4に矢印Yで示した前後方向、つまり燃料タンク8及び作動油タンク9の並び方向と直交する方向に押圧壁25が向くようにして台座13に固着される。また、この端部固定筒22に設けられているバイオネット溝26の導入溝部26aは、ハンドレール本体21を、その湾曲部21bが図4に仮想線で示したように、Y方向と直交する方向に向けたときに、このハンドレール本体21に設けた突起27が係合する位置とする。そして、ガイド溝部26bは端部固定筒22の円周方向において、前方に向けて90度の角度分に及ぶ長さを有するものとする。さらに、端部固定筒22の深さ方向の寸法は、ハンドレール本体21の突起27がガイド溝部26bと係合する位置まで挿入された状態で、このハンドレール本体21が倒れないように安定的に保持される程度の嵌合長が直線部21aと端部固定筒22との間に確保されるように設定するのが望ましい。
以上のように構成することによって、ハンドレール20は、上部旋回体4に対して容易に、しかも円滑に装着することができる。まず、ハンドレール本体21を、その湾曲部21bを図4に仮想線で示した方向に配置して、その直線部21aの先端部を端部固定筒22に挿入する。そして、この直線部21aの設けた突起27をバイオネット溝26における導入溝部26aに係合させる。これにより突起27が導入溝部26a内に進入する。
これによって、ハンドレール本体21の自重は端部固定筒22に支承され、しかも所定の嵌合長を有することから、ハンドレール本体21から手を放しても、倒れないように安定的に保持される。ここで、一端側取付部23は、それに嵌め込まれた弾性部材24が押圧壁25,25間に位置する図8の状態となるので、直線部21aはほぼ抵抗なく、円滑に端部固定筒22内に挿入される。
前述した状態から、ハンドレール本体21を、直線部21aを中心として、湾曲部21bを前方に向けて、つまり図4の矢印方向に90度回動させる。これによって、図9に示したように、弾性部材24が端部固定筒22内に配置した押圧壁25,25に押圧されて、それと一端側取付部23との間で圧縮される。湾曲部21bが前方を向いた回動ストローク端位置になると、一端側取付部24の長軸が押圧壁25と直交する方向を向くようになり、弾性部材24が最圧縮状態になる。このときには、突起27はガイド溝部26bに沿って移動するが、ガイド溝部26bは前述した回動ストローク端位置までしか延在されていない。
ガイド溝部26bにガイドされるハンドレール本体21の回動ストローク端位置には、下方に向けたロック溝部26cが連設されている。従って、突起27はこのロック溝部26cに移行する。そこで、ハンドレール本体21をさらにロック溝部26c内に進入する方向に押し込むようにする。これによって、ハンドレール本体21の直線部21aの端部が固定的に保持される。この状態から、湾曲部21bの端部をフレーム4aの前面部に当接させて、所定の位置にボルト止め等の手段を用いて固定する。
これによって、バイオネット溝26のロック溝部26cと突起27とが係合することになり、ハンドレール本体21の直線部21aは、回転方向にも、また端部固定筒22に挿脱する方向にも確実に固定されることになる。そして、以上の作業は単一の作業者が行うことができ、他の者の介助を必要とせず、容易に、しかも円滑に行うことができる。このようにして、上部旋回体4において、ステップ11a〜11cに沿うようにハンドレール20が装着されることになり、作業者が上り下りする際の安全性が確保される。
油圧ショベルの作動中は上部旋回体4が振動する。ハンドレール20はその両端の固定部から上方に大きく突出しているから、この振動がハンドレール本体21に伝達されて、図5に矢印で示したように、左右に大きく揺動することになり、また上下方向にも振動する。しかしながら、ハンドレール本体21の直線部21aの端部は燃料タンク8の上面に装着した端部固定筒22に対して圧縮された弾性部材24を介して弾性的に連結されており、この弾性部材24により緩衝作用を発揮するので、ハンドレール本体21の揺動や振動により端部固定筒22やハンドレール本体21及びそれに設けた突起27が変形したり、損傷したりするおそれはない。
ハンドレール本体に設けた一端側取付部と弾性部材との構成及び端部固定筒並びに押圧壁の構成については、前述したものに限らず、以下に例示する通り、様々な構成のものが考えられる。
例えば、図10及び図11に示したものがある。この変形例では、端部固定筒22Aの内面に一対からなる押圧壁25Aを固定して設けるようになし、弾性部材24Aは端部固定筒22A内に嵌合させるように構成している。そして、一端側取付部23Aは押圧壁25Aと平行な状態としたときには、図10に示したように、この一端側取付部23Aは弾性部材24Aとは非接触状態に保たれ、ハンドレール本体を90度回動させて、図11の状態としたときには、一端側取付部23Aの長軸方向の両端部で弾性部材24Aを圧縮するものであっても良い。
また、図12及び図13に示した弾性部材24Bは、断面が概略正方形の枠状に形成されており、一端側取付部23Bは、その一辺が弾性部材24Bの内縁部より僅かに短い寸法の正方形の断面を有するものから構成する。そして、端部固定筒22Bには、その4箇所に押圧壁25Bを設けて、弾性部材24Bの外縁部と当接させるようにする。このように構成した場合、図12の状態から、一端側取付部23Bを弾性部材24Bの内側に挿入して、図13に示したように、回動させると、前述と同様にして、弾性部材24Bが圧縮される。ここで、この場合には、ハンドレール本体の回動角度は45度となる。
さらに、図14及び図15に示したように、弾性部材24Cを2分割するようにしても良い。この場合には、端部固定筒22Cの内面に押圧壁25C,25Cを設けるが、これら両押圧壁25Cは、両弾性部材24Cを一端側取付部23Cの回転方向の前方位置で当接するようにして配置する。これによって、図14の状態から一端側取付部23Cを弾性部材24C,24C間に挿入して、ハンドレールを回動させたときに、一端側取付部23Cの回動に伴って弾性部材24Cが回動するのを押圧壁25Cで規制されて、図15に示したように、この一端側取付部23Cの長軸側の先端部で弾性部材24Cが圧縮されることになる。
さらに、図16に示したように、端部固定筒22Dの下部に内面が平面状態となった絞り部を形成することによって、押圧壁25Dとすることもできる。
そして、図17及び図18は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。これらの図から明らかなように、端部固定筒122の内部には所定の厚みを有する円形の弾性部材124が固定して設けられている。また、突起127はこの端部固定筒122の内面から内方に突出するようにして設けられている。そして、ハンドレール本体121の直線部121aの端部に一端側取付部123が延在されており、この一端側取付部123は円筒形状のものから構成されている。ハンドレール本体121の直線部121aの外径は、端部固定筒122の内径より僅かに短い寸法を有するものであるが、一端側取付部123の外径はハンドレール本体121の外径よりさらに小さいものであり、この一端側取付部123の先端部が弾性部材124を圧縮する押圧部として機能し、また弾性部材124が押圧される押圧壁は台座113となる。
そして、円筒形状となった一端側取付部123には、突起127がガイドされるガイド溝126が形成されている。突起127が係合するこのガイド溝126は、一端側取付部123の突起127を導入するための導入溝部126aと、カム溝部126b及びロック溝部126cとから構成されるが、導入溝部126aは下面から軸線方向に真っ直ぐ延在させたものであり、またカム溝部126bは円周方向に所定の角度分を有するものであるが、さらに導入溝部126aとの連結部からロック溝部126cへの連結部に向けて斜め上方に延在されている。そして、カム溝部126bの端部からロック溝部126cに移行した後は下方に向けて延在されている。
このように構成することによって、ハンドレール本体121の直線部121aに連設して設けた一端側取付部123が端部固定筒122内に挿入されると、まず突起127がガイド溝126の導入溝部126a内に導かれる。そして、突起127が導入溝部126aの端部からガイド溝部126bに移行したときに、ハンドレール本体121の直線部121aを軸回りに回動させるように操作し、これによって突起127はカム溝部126bに沿って移動することになる。ガイド溝部126bは斜め上方に延在されていることから、一端側取付部123の回動によって、この一端側取付部123が下方に向けて押し下げられることになり、このときに弾性部材124が台座113に押圧されて圧縮される。突起127がガイド溝部126bからロック溝部126cに移行すると、図18に示したように、弾性部材124の弾発力によって一端側取付部123を押し上げる方向の力が作用する。ただし、突起127はロック溝部126cの端部に当接して、弾性部材124はそれ以上押し上げられることはない。これによって、前述した第1の実施の形態と同様に、ハンドレール本体121の直線部121a側の端部が弾性的に固定される。
ここで、弾性部材に対する押圧面積を大きくするためには、図19及び図20に示した一端側取付部123´のように、先端に向けて連続的に縮径した外面が裁頭円錐形状とすることもできる。そして、弾性部材124´は中央に所定の大きさの円形部を有し、外周部がテーパ状に拡開するものを端部固定筒122内に装着するように構成しても良い。これによって図20に示したように、弾性部材124´を押圧する際に一端側取付部123´による弾性部材124´への押圧面積が大きくなり、装着状態でのハンドレールの安定性がより向上する。
さらに、図21及び図22に示したように、ハンドレール本体221の直線部221aに連結して設けた一端側取付部223を円筒形状となし、その内部に所定の厚みを有する円板状の弾性部材224を装着する構成としても良い。そして、一端側取付部223の内面にはリテーナリング200を固着して、弾性部材224が落下しないように保持する。一方、端部固定筒222は、円筒部材からなる一端側取付部223に挿嵌される固定筒本体222aと、この固定筒本体222aの上端部に設けた押動部222bとから構成している。そして、突起227は端部固定筒222の固定筒本体222aに設け、導入溝部226aと、カム溝部226b及びロック溝部226cとからなるガイド溝226は一端側取付部223に形成する。そして、一端側取付部223は有蓋筒状のものから構成され、ハンドレール本体221の直線部221aの先端が溶接等の手段で固着される天板部が弾性部材224が圧縮される押圧壁225となる。
このように構成しても、前述と同様、ハンドレール本体221は、その一端側取付部223の端部固定筒222に嵌合させるだけで連結状態に固定することができ、しかも両者は弾性的に連結されることになる。そして、雨水等の汚損物が台座の部位に侵入しても、弾性部材224は台座から離間しているので、この弾性部材224が汚損されるのを最小限に抑制することができる。
本発明のハンドレールが装着される建設機械の一例としての油圧ショベルの全体構成図である。 本発明の第1の実施の形態を示す油圧ショベルにおけるハンドレールの装着部を示す外観図である。 図2の側面図である。 図2の平面図である。 図2の正面図である。 ハンドレール本体と端部固定筒とを分離して示す外観図である。 ハンドレール本体と端部固定筒とを連結し、回動後の状態の断面図である。 一端側取付部の回動前の状態を示す図7のX−X位置での断面図である。 一端側取付部の回動後の状態を示す図7のX−X断面図である。 本発明の第1の実施の形態における第1の変形例を示す図7と同様の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における第1の変形例を示す図8と同様の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における第2の変形例を示す図7と同様の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における第2の変形例を示す図8と同様の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における第3の変形例を示す図7と同様の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における第3の変形例を示す図8と同様の断面図である。 端部固定筒のさらに別の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示すハンドレール本体と端部固定筒とを分離して示す外観図である。 本発明の第2の実施の形態を示すハンドレール本体と端部固定筒とを連結した状態の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の第1の変形例を示すハンドレール本体と端部固定筒とを分離して示す外観図である。 本発明の第2の実施の形態の第1の変形例を示すハンドレール本体と端部固定筒とを連結した状態の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の第2の変形例を示すハンドレール本体と端部固定筒とを分離して示す外観図である。 本発明の第2の実施の形態の第2の変形例を示すハンドレール本体と端部固定筒とを連結した状態の断面図である。
符号の説明
2 下部走行体
4 上部旋回体
4a フレーム
8 燃料タンク
11a〜11c ステップ
13 台座
20 ハンドレール
21,121,221 ハンドレール本体
21a,121a,221a 直線部
21b 湾曲部
22,22A〜22D,122,222 端部固定筒
23,23A〜23C,123,223 一端側取付部
24,24A〜24C,124,224 弾性部材
25,25A〜25D,125,225 押圧壁
26 バイオネット溝
126 ガイド溝
26a,126a,226a 導入溝部
26b ガイド溝部
126b,226b カム溝部
26c,126c,226c ロック溝部
27,127,227 突起

Claims (6)

  1. 走行手段を有する下部構造と、この下部構造の上部に連結して設けられ、少なくとも運転室,作業手段及びタンクを設置した上部構造とからなる建設機械に設けられ、両端をそれぞれ前記上部構造の高所壁面と低所壁面とに固定して設けたハンドレール本体を有するハンドレールにおいて、
    前記ハンドレール本体の端部に一端側取付部が形成され、
    前記ハンドレール本体の少なくとも前記一端側取付部と嵌合状態に連結される端部固定筒が前記高所壁面に固定して設けられ、
    前記一端側取付部と前記端部固定筒との間には、この一端側取付部と端部固定筒との間を嵌合させて、前記ハンドレール本体を所定角度だけ回動させたときに圧縮される弾性部材を介在させ、
    前記弾性部材を圧縮させた状態で前記ハンドレール本体と前記端部固定筒との間を回転止め及び抜け止めするロック手段を前記一端側取付部と前記端部固定筒との間に設け、
    また前記ハンドレール本体は前記ロック手段により回転止めされた状態で、その他端側が前記低所壁面に固定される
    構成としたことを特徴とする建設機械のハンドレール。
  2. 前記高所壁面は前記タンクの上面であり、また前記低所壁面は前記上部構造のフレームであることを特徴とする請求項1記載の建設機械のハンドレール。
  3. 前記端部固定筒と前記一端側取付部との一方は断面が円形となり、他方は断面が非円形となったものから構成し、また円形の部材には前記弾性部材が押圧される押圧壁が設けられ、前記ハンドレール本体を回動させたときに、前記弾性部材は前記非円形の部材と前記押圧壁との間で圧縮されるようになし、前記ハンドレール本体の回動ストローク端位置で、前記弾性部材を圧縮状態に保持し、かつ前記ロック手段は、前記一端側取付部と前記端部固定筒との間に設けられ、一方がバイオネット溝で、他方がこのバイオネット溝に沿って摺動変位する突起で構成としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の建設機械のハンドレール。
  4. 前記突起は前記ハンドレール本体に設けられ、また前記バイオネット溝は、前記端部固定筒に設けられ、この端部固定筒の上端面部から所定の長さ軸線方向に延在させた導入溝部と、この導入溝部の端部に連設されて、円周方向に向けて延在され、前記ハンドレール本体の回動角度分のガイド溝部と、このガイド溝部の端部から、それと直交する方向に形成したロック溝部とから構成したことを特徴とする請求項3記載の建設機械のハンドレール。
  5. 前記一端側取付部は扁平形状とするか、または角形形状となし、また前記端部固定筒の内部に前記押圧壁を設け、前記弾性部材は、前記一端側取付部または前記押圧壁のいずれかに当接するように設ける構成としたことを特徴とする請求項3記載の建設機械のハンドレール。
  6. 前記端部固定筒及び前記ハンドレール本体の前記一端側取付部は共に断面が円形の部材から構成され、前記端部固定筒に前記一端側取付部を嵌合させた状態で回動させたときに、前記一端側取付部を前記端部固定筒内に進入する方向に変位させて前記弾性部材を圧縮変形させるように、前記一端側取付部と前記端部固定筒との間を相対移動させるために、一方側に突起を設けて、他方側にこの突起を摺動変位させるガイド溝を形成し、このガイド溝は、前記突起を導入する導入溝部と、この導入溝部に連設され、円周方向に向けられ、しかも所定角度傾斜するように形成したカム溝部と、このカム溝部の溝端部に連設したロック溝部とから構成され、このロック溝部を前記突起と係合させることによって、前記ハンドレール本体と前記端部固定筒との間を回転止め及び抜け止めするための前記ロック手段とする構成としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の建設機械のハンドレール。
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