JP2010141734A - 画像送信装置及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信回線を介した画像の送受信の際にエコー障害が発生した場合であっても、画像の再送信によって、送信側から受信側への画像の送信を確実に行うことができる画像送信装置及び通信システムを提供する。
【解決手段】送信側のファクシミリ通信装置は、ダミー信号を送信した後に画像データを送信し、画像データの送信完了後に確認信号として部分ページ信号PPSを送信する。受信側のファクシミリ通信装置は、画像データの受信の成否をメッセージ確認信号MCF又は部分ページ要求PPRにて応答する。部分ページ要求PPRが与えられた場合、送信側のファクシミリ通信装置は画像データの再送を行う。このとき、送信側のファクシミリ通信装置は、初回の画像データ送信前のダミー信号の時間長T0より、2回目以降の画像データ再送前のダミー信号の時間長T1を長くすることによって、エコー障害を回避する。
【選択図】図6
【解決手段】送信側のファクシミリ通信装置は、ダミー信号を送信した後に画像データを送信し、画像データの送信完了後に確認信号として部分ページ信号PPSを送信する。受信側のファクシミリ通信装置は、画像データの受信の成否をメッセージ確認信号MCF又は部分ページ要求PPRにて応答する。部分ページ要求PPRが与えられた場合、送信側のファクシミリ通信装置は画像データの再送を行う。このとき、送信側のファクシミリ通信装置は、初回の画像データ送信前のダミー信号の時間長T0より、2回目以降の画像データ再送前のダミー信号の時間長T1を長くすることによって、エコー障害を回避する。
【選択図】図6
Description
本発明は、エコー障害により通信エラーが発生することを防止できる画像送信装置及び通信システムに関する。
従来、電話回線などの通信回線を利用して画像のデータを送受信する画像送信装置及び画像受信装置としてファクシミリ通信装置が広く普及している。ファクシミリ通信においては、外来のノイズなどの影響により通信信号の一部が受信側の装置で正常に受信することができない場合がある。通信信号の一部が受信できない場合、受信した信号を基に印刷される画像に欠損を生じる。このため、近年のファクシミリ通信装置は、画像に欠損が生じることを防止するために、通信の不具合を補正する機能を備えている。
受信側のファクシミリ通信装置は、通信回線のノイズによって信号が受信し難いなどの通信障害が発生し、画像の一部又は全部が受信できなかった場合、送信側のファクシミリ通信装置へ再送要求信号として部分ページ要求PPR(Partial Page Request)を送信する。再送要求信号を与えられた送信側のファクシミリ通信装置は、受信側のファクシミリ通信装置が受信できなかった画像の再送信を行う。これにより受信側のファクシミリ通信装置は画像を再度受信することができる。
特許文献1においては、トーン信号の遅延障害による誤認を防止し、以降の通信制御の確立を確実に行うことができる変復調装置が提案されている。この変復調装置は、V.34規格に基づく半二重通信のフェーズ2におけるラインプロービング信号に続いて送信されたトーン信号を受信し、ラインプロービング信号に基づいて回線状態を解析した情報を作成する。また変復調装置は、ラインプロービング信号を周波数解析し、トーン信号に対応する周波数1200Hzの解析値が、その周辺の周波数1050Hz又は1350Hzの解析値より大きい場合に、シンボルレートとして2400を選択し、作成した情報に選択したシンボルレートを反映して送信する。
特開2003−283590号公報
ファクシミリ通信装置が再送要求信号の送受信により画像の再送信を行うことで、外来のノイズなどによる通信障害の発生を防止できる。しかし、ファクシミリ通信にて生じる通信障害の1つにエコー障害がある。エコー障害とは、電話回線にインピーダンス不整合がある場合に、送信側が送信した信号が、受信側から送信側への信号を伝送すべき回線に漏れ、送信側へ戻る障害である。エコー障害では回線に応じた一定の遅延で信号が戻るため、ファクシミリ通信装置が再送要求信号による画像の再送信を行ったとしても、画像の同じ箇所に不具合が生じる。このため、ファクシミリ通信装置の間で再送要求信号による画像の再送信を繰り返し行っても、エコー障害が発生すると画像の送受信を正常に行うことができず、通信エラーになるという問題があった。
また、特許文献1に記載の変復調装置は、通信遅延又はエコー障害等が発生した場合に、通信制御の確立を確実に行うための技術であり、画像の送信にエコー障害が発生した場合の上述の問題を解決し得るものではない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、エコー障害が発生した場合であっても、画像の再送信によって、送信側から受信側への画像の送信を確実に行うことができる画像送信装置及び通信システムを提供することにある。
本発明に係る画像送信装置は、通信回線を介して他の装置へ画像の送信を行う画像送信装置において、画像の送信を行う前に、所定時間長の信号を前記他の装置へ送信する画像送信前信号送信手段と、画像の送信後に、該画像の受信を確認する確認信号を前記他の装置へ送信する確認信号送信手段と、該確認信号送信手段が送信した確認信号に対する前記他の装置からの応答信号を受信する応答信号受信手段と、該応答信号受信手段が受信した応答信号の応答内容に応じて、画像の再送信を行う再送信手段とを備え、前記画像送信前信号送信手段は、前記再送信手段が画像の再送信を行う前に、前記所定時間長とは異なる時間長の信号を前記他の装置へ送信するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る画像送信装置は、前記画像送信前信号送信手段が、前記再送信手段が画像の再送信を行う前に、前記所定時間長より長い時間長の信号を前記他の装置へ送信するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る画像送信装置は、前記再送信手段が、前記応答信号受信手段が応答信号を受信する都度、該応答信号の応答内容に応じて画像の再送信を行い、前記画像送信前信号送信手段は、前記再送信手段の再送信の回数に応じて、画像送信の前に送信する信号の時間長を長くするようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る画像送信装置は、前記画像送信前信号送信手段が、前記応答信号として前記他の装置から再送要求に係る信号を前記応答信号受信手段が受信した場合に、前記所定時間長とは異なる時間長の信号を送信するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、通信回線を介して画像の送受信を行う画像送信装置及び画像受信装置を備える通信システムにおいて、前記画像送信装置は、画像の送信を行う前に、所定時間長の信号を前記画像受信装置へ送信する画像送信前信号送信手段と、画像の送信後に、該画像の受信を確認する確認信号を前記画像受信装置へ送信する確認信号送信手段と、該確認信号送信手段が送信した確認信号に対する前記画像受信装置からの応答信号を受信する応答信号受信手段と、該応答信号受信手段が受信した応答信号の応答内容に応じて、画像の再送信を行う再送信手段とを有し、前記画像送信前信号送信手段は、前記再送信手段が画像の再送信を行う前に、前記所定時間長とは異なる時間長の信号を前記画像受信装置へ送信するようにしてあり、前記画像受信装置は、前記画像送信装置からの画像を受信する受信手段と、前記画像送信装置からの確認信号に応じて、前記受信手段による画像の受信の可否に係る応答信号を送信する応答信号送信手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、前記画像受信装置が、前記画像送信装置が送信した画像のうち、前記受信手段が受信できなかった画像領域を検出する検出手段を有し、前記応答信号送信手段が、前記検出手段が検出した画像領域に係る情報を前記応答信号に付与して前記画像送信装置へ送信するようにしてあり、前記画像送信装置は、前記画像送信前信号送信手段が、前記応答信号受信手段が受信した応答信号に含まれる前記画像領域に係る情報に応じて、送信する信号の時間長を決定するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、画像を送信する画像送信装置(送信側のファクシミリ通信装置)は、画像の送受信の同期などのために所定時間長の信号(ダミー信号)を画像の送信前に画像受信装置(受信側のファクシミリ通信装置)へ送信する。またページなど単位量の画像を送信した後、送信側のファクシミリ通信装置は、画像の受信を確認するための確認信号として例えば部分ページ信号PPS(Partial Page Signal)を受信側のファクシミリ通信装置へ送信する。
受信側のファクシミリ通信装置は、ダミー信号を受信した後に画像の受信を行い、送信側のファクシミリ通信装置から与えられる部分ページ信号PPS(確認信号)に対する応答信号として、画像の受信を正しく行うことができた場合には例えばメッセージ確認信号MCF(Message ConFirmation signal)を送信し、外乱ノイズ又はエコー障害等により画像の受信を正しく行うことができなかった場合には例えば部分ページ要求PPRを送信する。
受信側のファクシミリ通信装置から応答信号を受信した送信側のファクシミリ通信装置は、応答信号の応答内容(メッセージ確認信号MCFであるか又は部分ページ要求PPRであるか)を判断し、部分ページ要求PPRにて通知された未受信の画像を、受信側のファクシミリ通信装置へ再送信する。送信側のファクシミリ通信装置は、画像を再送信する前にダミー信号を送信するが、再送信の前のダミー信号の時間長は、初回の画像送信前のダミー信号と異なる時間長とする。
エコー障害は一定の遅延で信号が戻ることにより生じる障害であるため、画像送信前のダミー信号の時間長を変更することによって、画像の再送信中には初回と異なるタイミングでエコー障害が発生する。よって、受信側のファクシミリ通信装置は、初回に受信できなかった画像を再送信にて受信することができ、送信側と受信側とで複数回の画像送受信を行うことによって、最終的に完全な画像を受信することができる。
受信側のファクシミリ通信装置は、ダミー信号を受信した後に画像の受信を行い、送信側のファクシミリ通信装置から与えられる部分ページ信号PPS(確認信号)に対する応答信号として、画像の受信を正しく行うことができた場合には例えばメッセージ確認信号MCF(Message ConFirmation signal)を送信し、外乱ノイズ又はエコー障害等により画像の受信を正しく行うことができなかった場合には例えば部分ページ要求PPRを送信する。
受信側のファクシミリ通信装置から応答信号を受信した送信側のファクシミリ通信装置は、応答信号の応答内容(メッセージ確認信号MCFであるか又は部分ページ要求PPRであるか)を判断し、部分ページ要求PPRにて通知された未受信の画像を、受信側のファクシミリ通信装置へ再送信する。送信側のファクシミリ通信装置は、画像を再送信する前にダミー信号を送信するが、再送信の前のダミー信号の時間長は、初回の画像送信前のダミー信号と異なる時間長とする。
エコー障害は一定の遅延で信号が戻ることにより生じる障害であるため、画像送信前のダミー信号の時間長を変更することによって、画像の再送信中には初回と異なるタイミングでエコー障害が発生する。よって、受信側のファクシミリ通信装置は、初回に受信できなかった画像を再送信にて受信することができ、送信側と受信側とで複数回の画像送受信を行うことによって、最終的に完全な画像を受信することができる。
また、本発明においては、画像の再送信前のダミー信号の時間長を、初回の画像送信前のダミー信号の時間長より長くする。これにより、初回の画像送信前と画像の再送信前とでダミー信号の時間長を変更することができるため、エコー障害が発生した場合であっても最終的に完全な画像を受信することができる。また、初回の画像送信前のダミー信号の時間長を短くすることができるため、外乱ノイズ又はエコー障害等の通信障害が発生しない場合には、ファクシミリ通信装置間の通信を高速に行うことができ、通信時間の増大を抑制し、通信コストの増大を抑制することができる。
また、本発明においては、画像の再送信前のダミー信号の時間長を、再送信の回数に応じて徐々に長くしていく。これにより、初回の画像送信前と画像の再送信前とでダミー信号の時間長を変更するのみでなく、再送信が繰り返し行われた場合には、各再送信でのダミー信号の時間長を変更することができる。これにより、エコー障害が発生した場合であっても、より確実に画像の送受信を行うことができる。
また、本発明においては、送信側のファクシミリ通信装置は、受信側のファクシミリ通信装置から画像の再送要求に係る信号(部分ページ要求PPR)を受信した場合に、時間長を変更したダミー信号を送信する。これにより送信側のファクシミリ通信装置は、部分ページ要求PPRを受信する都度、時間長を変更したダミー信号を送信して画像の再送信を行うことができる。
また、送受信される画像が部分的にエコー障害の影響を受ける場合、送信側のファクシミリ通信装置が画像の再送信を繰り返したとしても、受信側のファクシミリ通信装置が受信した画像は同じ箇所に欠損が生じる。即ち、受信側のファクシミリ通信装置が初回に受信した画像の欠落部分(受信できなかった画像領域)と、2回目以降に受信した画像の欠落部分とが重複している場合には、エコー障害が発生している可能性が高いと判断できる。
そこで、本発明においては、受信側のファクシミリ通信装置が受信画像の欠落部分に係る情報を部分ページ要求PPRに付与して送信側のファクシミリ通信装置へ送信する。これを受信した送信側のファクシミリ通信装置は、欠落部分に係る情報に応じてダミー信号の時間長を決定する。例えば送信側のファクシミリ通信装置は、受信画像の欠落部分の履歴を記憶しておき、欠落部分が重複する場合にダミー信号の時間長を変更して長くする。
これにより、受信画像の欠落がエコー障害に起因するものでない場合に、送信側から受信側への画像の再送信に要する時間の増大を抑制することができる。
そこで、本発明においては、受信側のファクシミリ通信装置が受信画像の欠落部分に係る情報を部分ページ要求PPRに付与して送信側のファクシミリ通信装置へ送信する。これを受信した送信側のファクシミリ通信装置は、欠落部分に係る情報に応じてダミー信号の時間長を決定する。例えば送信側のファクシミリ通信装置は、受信画像の欠落部分の履歴を記憶しておき、欠落部分が重複する場合にダミー信号の時間長を変更して長くする。
これにより、受信画像の欠落がエコー障害に起因するものでない場合に、送信側から受信側への画像の再送信に要する時間の増大を抑制することができる。
本発明による場合は、画像受信装置(受信側のファクシミリ通信装置)からの応答信号(部分ページ要求PPR)に応じて、画像送信装置(送信側のファクシミリ通信装置)がダミー信号などを送信した後に画像の再送信を行う構成とすると共に、再送信前のダミー信号の時間長を初回の画像送信前のダミー信号と異なる時間長とすることにより、初回の画像送信と再送信とでは異なるタイミングで送信側から受信側へ画像が送信されるため、エコー障害が発生した場合であっても、初回の画像送信と再送信とでエコー障害の発生タイミングを異なるタイミングとすることができる。よって、再送信を行っても画像の同じ箇所にてエコー障害が発生するという問題が生じることがなく、画像送信装置と画像受信装置とで複数回の画像送受信を行うことにより、最終的に完全な画像を受信することができるため、エコー障害が発生した場合であっても画像の送信を確実に行うことができ、印刷した画像に欠損が生じることがない。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。なお本実施の形態においては、画像送信装置及び画像受信装置としてファクシミリ通信装置を用いるファクシミリ通信システムを例に説明を行う。図1は、本発明に係る通信システムの構成を示すブロック図である。図において1〜3はそれぞれファクシミリ通信装置(画像送信装置/画像受信装置)であり、複数のファクシミリ通信装置1〜3は、アナログの公衆電話回線網などの通信回線50を介して通信可能に接続されている。なお、図1においては3つのファクシミリ通信装置1〜3のみを図示するが、実際にはこれ以上の多数のファクシミリ通信装置が通信回線50を介して接続されている。
ファクシミリ通信装置1は、制御部10、原稿読取部11、印刷部12、操作部13、表示部14、記憶部15、符号/復号部16、計時部17及び通信部20等を備えて構成されている。これらの各部は、バス18を介して接続されており、相互にデータの授受を行って処理を行う。なお、その他のファクシミリ通信装置2、3の構成は、ファクシミリ通信装置1の構成と略同じであるため、図示及び詳細な説明を省略する。
制御部10は、具体的にはCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等で構成されており、ファクシミリ通信装置1内の各部の制御処理及び各種の演算処理等を行う。制御部10は、予めROM(Read Only Memory)などに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御処理及び演算処理等を行うことができる。
原稿読取部11は、CCD(Charge Coupled Device)などの光学センサを有しており、制御部10の制御に従って光学センサにて所定の解像度で原稿画像の読み取りを行い、送信用の画像データを取得する。原稿読取部11は、読み取って取得した画像データを記憶部15に記憶すると共に、読み取りの完了を制御部10へ通知する。
印刷部12は、例えば半導体レーザ又はLED(Light Emitting Diode)等の光源、トナーを付着させるための感光ドラム、並びにトナーを熱及び圧力で印刷用紙へ転写して定着させる定着器等を有しており、通信回線50を介したファクシミリ通信にて他のファクシミリ通信装置2、3から受信した画像を印刷用紙などの媒体に印刷する。ファクシミリ通信にて受信した画像のデータは記憶部15に記憶されており、印刷部12は記憶部15から画像データを読み出して画像の印刷を行う。
操作部13は、スタートスイッチ、テンキー及び各種のファンクションスイッチ等のユーザの操作を受け付ける種々のスイッチを有している。ファクシミリ通信装置1を使用するユーザは、操作部13のスイッチを操作することによって、送信先の入力、原稿を読み取る解像度の設定及び通信結果の確認等の種々の操作を行うことができる。操作部13は、ユーザによるスイッチ操作を受け付けた場合に制御部10へ操作内容などを通知し、これにより制御部10はユーザの操作に応じた処理を行う。
表示部14は、液晶表示ユニットなどで構成されており、制御部10の制御に応じて文字及び画像等を表示する。表示部14は、例えばファクシミリ通信装置1を操作するための設定項目及びメニュー、ファクシミリ通信装置1の動作状態、並びに各種の警告メッセージ等を表示する。なお、操作部13及び表示部14をタッチパネルとして一体的に設ける構成であってもよい。
記憶部15は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等のデータ書き換え可能な大容量のメモリ素子で構成されており、原稿読取部11が読み取った画像又はファクシミリ通信により受信した画像等のデータを一時的に記憶する。また、記憶部15がフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリ素子で構成されている場合、又は記憶部15がマスクROM(Read Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性メモリを更に有している場合には、記憶部15は制御部10が実行する各種のプログラム及びテーブルなどのデータを予め記憶している。
符号/復号部16は、原稿読取部11が読み取って取得した画像データに対して予め定められた形式の符号化を行うことによって、ファクシミリ通信により送信する画像データのデータ量を低減すると共に、ファクシミリ通信により他のファクシミリ通信装置2、3から符号化された画像データを復号して元の形式に戻す処理を行う。符号/復号部16は、制御部10の制御に応じて、原稿読取部11が読み取った送信用の画像データを符号化して記憶部15へ記憶すると共に、受信して記憶部15に記憶された画像データを復号して印刷部12へ与える。
計時部17は、時間を計測して制御部10へ通知するものである。計時部17は、制御部10の制御により計時の開始及び停止、並びに計時した時間のリセット等を制御されている。
通信部20は、通信回線50を介して他のファクシミリ通信装置2、3との間でデータの送受信を行うものであり、NCU(Network Control Unit)21及びモデム22を有している。NCU21は、アナログの公衆電話回線網などの通信回線50の閉結及び開放の回線制御を行うものであり、制御部10の制御に応じてモデム22を通信回線50に接続する。またNCU21は、予め定められたファクシミリ通信のプロトコルに従って、画像データ及び制御信号等の送受信を行うと共に、ファクシミリ通信の自動発呼処理及び自動着呼処理を行う。
モデム22は、ファクシミリ通信の規格に基づいて、送信用の画像データを通信回線50での伝達に適した形式のアナログ信号に変調すると共に、他のファクシミリ通信装置2、3からのアナログ信号を復調して画像データを取得する。
これらによりファクシミリ通信装置1は、原稿読取部11にて原稿を読み取って送信用の画像データを取得し、この画像データを符号/復号部16にて符号化することでデータ量を低減し、通信部20にて画像データをアナログ信号に変換して通信回線50を介して他のファクシミリ通信装置2、3へ送信することができる。また、通信回線50を介して他のファクシミリ通信装置2、3からの信号を受信した場合、ファクシミリ通信装置1は、通信部20にて受信信号を復号して画像データを取得し、この画像データを符号/復号部16にて復号し、印刷部12にて印刷用紙に画像を印刷することができる。
図2は、ファクシミリ通信装置1が行うファクシミリ通信の手順を説明するための模式図であり、画像の送信側(発呼側)のファクシミリ通信装置1と受信側(被呼側)のファクシミリ通信装置2との間の信号又はデータの授受を示してある。ファクシミリ通信による画像の送信を行う場合、まず、送信側のファクシミリ通信装置1は、操作部13にてユーザにより入力された宛先のファクシミリ通信装置2へコーリングトーンCNG(CalliNG tone)を送信する。
受信側のファクシミリ通信装置2は、送信側のファクシミリ装置1からのコーリングトーンCNGを受信した場合、まず、被呼局識別信号CED(CallED station identification signal)を送信側のファクシミリ通信装置1へ送信する。次いで、受信側のファクシミリ通信装置2は、自装置の製造会社などの情報を含む非標準機能信号NSF(Non-Standard Facilities signal)と、自装置の電話番号などの情報を含む被呼装置識別信号CSI(Called Subscriber Identification signal)と、伝送速度及び最大受信幅等の自装置の性能に関する情報を含むデジタル識別信号DIS(DIgital transmit command Signal)とを送信することによって、送信側のファクシミリ通信装置1に自装置の機能及び性能等を通知する。ただし、非標準機能信号NSF及び被呼装置識別信号CSIは送信されない場合もある。
受信側のファクシミリ通信装置2から非標準機能信号NSF、被呼装置識別信号CSI及びデジタル識別信号DIS等の信号を受信した場合、送信側のファクシミリ通信装置1は、自装置の電話番号などの情報を含む送信装置識別信号TSI(Transmitting Subscriber Identification signal)と、自装置の製造会社などの情報を含む非標準手順信号NSS(Non-Standard facilities Set-up)と、伝送速度及び最大受信幅等の自装置の性能に関する情報を含むデジタル命令信号DCS(Digital Command Signal)とを送信することによって、受信側のファクシミリ通信装置2に自装置の機能及び性能等を通知する。ただし、送信装置識別信号TSI及び非標準手順信号NSSは送信されない場合もある。
次いで、送信側のファクシミリ通信装置1はトレーニングチェック信号TCF(Training Check signal)を受信側のファクシミリ通信装置2へ送信する。トレーニングチェック信号TCFを受信した受信側のファクシミリ通信装置2は、受信準備確認信号CFR(Confirmation to Receive signal)を送信側のファクシミリ通信装置1へ送信する。これにより、送信側のファクシミリ通信装置1と受信側のファクシミリ通信装置2との画像データの送受信の準備が完了する。
送信側のファクシミリ通信装置1は、受信準備確認信号CFRを受信した後、画像データPIXを1ページ分ずつ送信し、予め定められたデータ量(規定単位量)の画像データを送信する毎に部分ページ信号PPS(Partial Page Signal)を受信側のファクシミリ通信装置2へ送信する。部分ページ信号PPSは、画像データの受信を正しく行うことができたか否かを送信側のファクシミリ通信装置1が確認するための確認信号である。
なお部分ページ信号PPSには、PPS−EOM(PPS-End Of Message)、PPS−EOP(PPS-End Of Procedure)、PPS−MPS(PPS-MultiPage Signal)及びPPS−NULL等の種類がある。送信側のファクシミリ通信装置1が送信しようとする画像データの残量が規定単位量を超えている場合には、PPS−EOM、PPS−MPS又はPPS−NULLなどが用いられる。これに対して画像データの残量が規定単位量以内の場合、即ち送信しようとする画像データの最後のデータの場合には、PPS−EOPが用いられる。
部分ページ信号PPSを受信した受信側のファクシミリ通信装置2は、受信した規定単位量の画像データに欠損があるか否かを調べる(即ち、規定単位量の画像データが正しく受信されたか否かを調べる)。受信した画像データに欠損がある場合、受信側のファクシミリ通信装置2は、この旨を通知して画像データの再送信を要求するための部分ページ要求PPR(Partial Page Request)を、部分ページ信号PPSに対する応答信号として送信側のファクシミリ通信装置1へ送信する。
これにより送信側のファクシミリ通信装置1へ画像データの欠損があった部分に関する情報を通知することができ、部分ページ要求PPRを受信した送信側のファクシミリ通信装置1は、欠損があった部分を含む規定単位量の画像データの再送信を行う。再送信された画像データを受信した受信側のファクシミリ通信装置2は、受信した画像データにより欠損部分を埋め、規定単位量の画像データの全てが揃った場合に、メッセージ確認信号MCF(Message ConFirmation signal)を送信側のファクシミリ通信装置1へ送信する。また、再送信された画像データにより欠損部分を埋めても規定量の画像データの全てが揃わない場合、受信側のファクシミリ通信装置2は部分ページ要求PPRを送信側のファクシミリ通信装置1へ送信する。
画像データの全てが揃うまで再送信を繰り返し行い、受信側のファクシミリ通信装置2からメッセージ確認信号MCFを受信した送信側のファクシミリ通信装置1は、次の規定単位量の画像データの送信を行う。また、全ページ分の画像データの送信が終了した場合、送信側のファクシミリ通信装置1は、部分ページ信号PPSの手順終了信号PPS−EOPを送信する。これに対して、受信側のファクシミリ通信装置2は、全ページ分の画像データの受信完了を確認した後、メッセージ確認信号MCFを送信する。
これにより画像データの送受信が完了し、送信側のファクシミリ通信装置1は切断命令信号DCN(DisCoNnect signal)を受信側のファクシミリ通信装置2へ送信し、通信部20による通信回線50との接続を遮断する。切断命令信号DCNを受信した受信側のファクシミリ通信装置2も同様に、通信部20による通信回線50との接続を遮断し、送信側のファクシミリ通信装置1及び受信側のファクシミリ通信装置2によるファクシミリ通信が終了する。なお、これらのファクシミリ通信に係る処理は、ファクシミリ通信装置1〜3の制御部11が各部の動作を制御することにより行っている。
図3〜図6は、ファクシミリ通信装置1が行うファクシミリ通信の画像データの送信に係る詳細な手順を説明するための模式図であり、ファクシミリ通信装置1が送信するデータ又は信号と、受信するデータ又は信号とを時間経過に従って示したものである。なお、図3には従来のファクシミリ通信装置による画像データの送信手順を示し、図4及び図5には従来のファクシミリ通信装置による画像データの送信にエコー障害が発生した場合を示し、図6には本発明に係るファクシミリ通信装置1による画像データの送信手順を示してある。
従来の送信側のファクシミリ通信装置は、受信側のファクシミリ通信装置から受信準備確認信号CFRを受信した後、送信する画像データに対して受信側のファクシミリ通信装置が同期をとって受信を行うために、所定の時間長T0のダミー信号を送信し、次いで画像データの送信を行う(図3参照)。なお、ダミー信号の時間長T0は例えば200ms程度に設定される。画像データを送信した後、送信側のファクシミリ通信装置は画像データの受信を確認するために部分ページ信号PPSを受信側のファクシミリ通信装置へ送信する。
送信側から受信側へ通信回線50を介して送信される画像データは、通信回線50に生じる外来ノイズなどの影響によって、その一部又は全部が受信側のファクシミリ通信装置にて受信できない場合がある。受信側のファクシミリ通信装置は、画像データの受信を正常に行うことができなかった場合、送信側のファクシミリ通信装置から与えられる部分ページ信号PPSに対して、部分ページ要求PPRにて応答を行うことによって、受信画像の欠損を送信側のファクシミリ通信装置へ通知することができる。
送信側のファクシミリ通信装置は、部分ページ信号PPSに対する応答として受信側のファクシミリ通信装置からの部分ページ要求PPRを受信した場合に、画像データの再送信を行う。外来ノイズなどによる通信障害の発生タイミングはランダムである場合が多いため、画像データの再送信によって前回の送信では正常に受信できなかった画像データを受信側のファクシミリ通信装置が正常に受信することが期待でき、画像データの再送信を繰り返し行うことによって、最終的にはすべての画像データを正常に受信することができる。
これに対して、ファクシミリ通信にエコー障害が発生し、例えば受信側のファクシミリ通信装置からの受信準備確認信号CFR又は部分ページ要求PPR等の受信信号が、一定の遅延で送信側のファクシミリ通信による送信信号に重畳された場合、受信側のファクシミリ通信装置はこの重畳部分について画像データを正しく受信することができない(図4参照)。このため、受信側のファクシミリ通信装置は送信側のファクシミリ通信装置へ部分ページ要求PPRを送信する。
しかし、外来ノイズなどの通信障害の発生タイミングがランダムであるのに対して、エコー障害の発生タイミングは通信回線50の構成に依存するため一定である。このため、送信側のファクシミリ通信装置が部分ページ要求PPRに応じて画像データの再送信を行っても、再送信された画像データには同じタイミングでエコー障害が発生し、受信側のファクシミリ通信装置は画像データの同じ部分を正しく受信することができない。よって、送信側のファクシミリ通信装置が画像データの再送信を繰り返し行っても、受信側のファクシミリ通信装置はエコー障害により画像データの特定部分を正しく受信することができない。
従来のファクシミリ通信装置のエコー障害に対する対策として、画像データを送信する前のダミー信号の時間長T0’を、エコー障害が発生する可能性がある時間に対して十分に長く設定することが考えられる(図5参照)。ダミー信号の時間長T0’を十分長く設定することによって、エコー障害が発生してもこれが消滅した後に、受信側のファクシミリ通信装置はダミー信号による同期を行って画像データを正しく受信することができる。なお、エコー障害により受信準備確認信号CFR又は部分ページ要求PPR等が帰ってくる遅延時間が1200ms程度であれば、ダミー信号の時間長T0’はこれより十分に長い例えば3000ms程度に設定することができる。
しかし、ダミー信号の時間長T0’を長く設定した場合、ファクシミリ通信に要する全体での通信時間が長くなる。このため、ファクシミリ通信に要する通信費用が増大し、また、通信回線50を長時間占有することで他のファクシミリ通信装置の通信を阻害するという問題がある。
そこで、本発明に係るファクシミリ通信装置1は、2回目以降の画像データの前に送信するダミー信号の時間長T1を、初回の画像データの前に送信するダミー信号の時間長T0より長くしてある(図6参照)。これにより、エコー障害の発生を初回と2回目以降とで異なるタイミングとすることができる。例えば初回の画像データの送信時において、受信側のファクシミリ通信装置2からの受信準備確認信号CFRがエコー障害によって送信側のファクシミリ通信装置が送信する画像データに重畳された場合であっても、2回目以降はダミー信号の時間長T1が初回より長いため、送信する画像データには部分ページ要求PPRが重畳されずに、受信側のファクシミリ通信装置が画像データを正常に受信できる可能性が高まる。また、2回目以降の画像データの送信に部分ページ要求PPRが重畳された場合であっても、初回の通信で正常に受信した画像データと、2回目以降の通信で正常に受信した画像データとを統合することによって、受信側のファクシミリ通信装置は欠落のない画像データを取得することができる。
また、画像データの送受信の際にエコー障害などの通信障害が発生しない場合には、受信側のファクシミリ通信装置は初回の通信で画像データを正常に取得することができる。このため、初回のダミー信号の時間長T0を、2回目以降のダミー信号の時間長T1より短くすることによって、通信障害が発生しない場合の画像データの送受信を高速化することができ、通信パフォーマンスを高めることができる。
以下に、フローチャートを用いて本発明に係るファクシミリ通信システムが行う処理を説明する。ただし、説明を簡略化するために、送信側のファクシミリ通信装置1及び受信側のファクシミリ通信装置2の間で送受信される画像データのデータ量が短い(例えばファクシミリ通信のECM(Error Correction Mode)規格の256ブロックより短い)ショートブロックの画像の場合について説明する。送受信される画像データが長い場合には、更に多くの手順を要するが、詳細な説明は省略する。
図7及び図8は、本発明に係る送信側のファクシミリ通信装置1が行う画像データ送信処理の手順を示すフローチャートであり、送信側のファクシミリ通信装置1の制御部10が各部の動作を制御して行う処理である。画像データの送信を行う場合、ファクシミリ通信装置1の制御部10は、まず、コーリングトーンCNGの送信、被呼局識別信号CED及びデジタル識別信号DIS等の受信、並びにデジタル命令信号DCS及びトレーニングチェック信号TCFの送信を行って、受信側のファクシミリ通信装置2との間でファクシミリ通信を確立する処理を行う(ステップS1)。
次いで、送信側のファクシミリ通信装置1の制御部10は、受信側のファクシミリ通信装置2から送信される受信準備確認信号CFRを受信したか否かを判定し(ステップS2)、受信準備確認信号CFRを受信していない場合(S2:NO)、受信準備確認信号CFRを受信するまで待機する。受信準備確認信号CFRを受信した場合(S2:YES)、制御部10は、受信側のファクシミリ通信装置2へ時間長T0のダミー信号を送信し(ステップS3)、次いで画像データを送信する(ステップS4)。その後、制御部10は画像データの1ページ分が送信完了したか否かを判定し(ステップS5)、送信完了していない場合には(S5:NO)、画像データの送信を継続して行う。
1ページ分の画像データの送信を完了した場合(S5:YES)、送信側のファクシミリ通信装置1の制御部10は、部分ページ信号PPSを受信側のファクシミリ通信装置2へ送信し(ステップS6)、受信側のファクシミリ通信装置2からのメッセージ確認信号MCFを受信したか否かを判定する(ステップS7)。
メッセージ確認信号MCFを受信していない場合(S7:NO)、送信側のファクシミリ通信装置1の制御部10は、受信側のファクシミリ通信装置2から部分ページ要求PPRを受信したか否かを更に判定する(ステップS8)。部分ページ要求PPRを受信していない場合(S8:NO)、制御部10は、ステップS7へ戻り、受信側のファクシミリ通信装置2からメッセージ確認信号MCF又は部分ページ要求PPRを受信するまで待機する。
部分ページ要求PPRを受信した場合(S8:YES)、送信側のファクシミリ通信装置1の制御部10は、ステップS3の時間長T0より長い時間長T1のダミー信号を受信側のファクシミリ通信装置2へ送信し(ステップS9)、画像データの再送信を行う(ステップS10)。その後、制御部10は画像データの再送信が完了したか否かを判定し(ステップS11)、再送信を完了していない場合には(S11:NO)、画像データの再送信を継続して行う。また、画像データの再送信を完了した場合(S11:YES)、制御部10は、ステップS6へ戻り、受信側のファクシミリ通信装置2からメッセージ確認信号MCFを受信するまで画像データの再送信を繰り返し行う。
メッセージ確認信号MCFを受信した場合(S7:YES)、送信側のファクシミリ通信装置1の制御部10は、全て(全ページ)の画像データの送信を完了したか否かを判定する(ステップS12)。全ての画像データの送信を完了していない場合(S12:NO)、制御部10は、ステップS3へ戻り、上述のステップS3〜S11の処理を繰り返し行う。全ての画像データの送信を完了した場合(S12:YES)、制御部10は、受信側のファクシミリ通史装置2へ切断命令信号DCNを送信し(ステップS13)、ファクシミリ通信を切断して処理を終了する。
図9及び図10は、本発明に係る受信側のファクシミリ通信装置2が行う画像データ受信処理の手順を示すフローチャートであり、受信側のファクシミリ通信装置2の制御部10が各部の動作を制御して行う処理である。画像データの受信を行う場合、ファクシミリ通信装置2の制御部10は、まず、コーリングトーンCNGの受信、被呼局識別信号CED及びデジタル識別信号DIS等の送信、並びにデジタル命令信号DCS及びトレーニングチェック信号TCFの受信を行って、送信側のファクシミリ通信装置1との間でファクシミリ通信を確立する処理を行う(ステップS31)。
次いで、受信側のファクシミリ通信装置2の制御部10は、送信側のファクシミリ通信装置1へ受信準備確認信号CFRを送信し(ステップS32)、送信側のファクシミリ通信装置1からのダミー信号を受信したか否かを判定する(ステップS33)。ダミー信号を受信していない場合(S33:NO)、制御部10は、ダミー信号を受信するまで待機する。
ダミー信号を受信した場合(S33:YES)、受信側のファクシミリ通信装置2の制御部10は、受信したダミー信号に基づいて画像データ受信のための同期処理を行って(ステップS34)、送信側のファクシミリ通信装置1からの画像データを受信する(ステップS35)。その後、制御部10は1ページ分の画像データの受信が完了したか否かを判定し(ステップS36)、受信完了していない場合には(S36:NO)、画像データの受信を継続して行う。
画像データの受信を完了した場合(S36:YES)、受信側のファクシミリ通信装置2の制御部10は、送信側のファクシミリ通信装置1からの部分ページ信号PPSを受信したか否かを判定する(ステップS37)。部分ページ信号PPSを受信していない場合(S37:NO)、制御部10は部分ページ信号PPSを受信するまで待機する。
部分ページ信号PPSを受信した場合(S37:YES)、制御部10は、既に受信した正常な画像データを統合して、受信すべき画像に欠損があるか否かを判定する(ステップS38)。画像に欠損がある場合(S38:YES)、制御部10は、送信側のファクシミリ通信装置1へ部分ページ要求PPRを送信して(ステップS39)、ステップS33へ戻り、ダミー信号及び画像データの受信を行う。
受信した画像に欠損がない場合(S38:NO)、受信側のファクシミリ通信装置2の制御部10は、送信側のファクシミリ通信装置1へメッセージ確認信号MCFを送信する(ステップS40)。次いで制御部10は、受信すべき全て(全ページ)の画像データの受信を完了したか否かを判定し(ステップS41)、受信を完了していない場合には(S41:NO)、ステップS33へ戻り、ダミー信号及び画像データの受信を行う。
全ての画像データの受信を完了した場合(S41:YES)、受信側のファクシミリ通信装置2の制御部10は、送信側のファクシミリ通信装置1からの切断命令信号DCNを受信したか否かを判定する(ステップS42)。切断命令信号DCNを受信していない場合(S42:NO)、制御部10は、切断命令信号DCNを受信するまで待機する。切断命令信号DCNを受信した場合(S42:YES)、制御部10は、送信側のファクシミリ通信装置1との間のファクシミリ通信の回線を切断して(ステップS43)、処理を終了する。
以上の構成のファクシミリ通信装置1(2及び3)においては、初回の画像データの送信前に送信するダミー信号の時間長T0と、2回目以降(即ち再送)の画像データの送信前に送信するダミー信号の時間長T1とを、異なる時間長とすることにより、送受信する画像データに対してエコー障害が発生するタイミングをずらすことができるため、画像データの送受信を確実に行うことができる。また、2回目以降のダミー信号の時間長T1を、初回のダミー信号の時間長T0より長くすることにより、通信障害が発生しない場合の画像データの送受信を高速化することができ、ファクシミリ通信の通信パフォーマンスを高めることができる。また、送信側のファクシミリ通信装置1は、受信側のファクシミリ通信装置2から受信準備確認信号CFRを受信した場合には時間長T0のダミー信号を送信し、部分ページ要求PPRを受信した場合には時間長T1のダミー信号を送信すればよい。
なお、本実施の形態においては、2回目以降のダミー信号の時間長を一律にT1(>T0)とする構成としたが、これに限るものではなく、2回目、3回目、4回目…と段階的にダミー信号の時間長を長くする構成としてもよく(変形例1参照)、所定の時間範囲にてランダムにダミー信号を変化させる構成としてもよく、その他の規則に従ってダミー信号の時間長を変化させてもよい。また、初回のダミー信号の時間長T0が最も短い構成としたが、これに限るものではなく、2回目以降のダミー信号の時間長が短い構成としてもよい。ただし、ファクシミリ通信のパフォーマンスを高めるためには、初回のダミー信号の時間長T0が最も短い構成が望ましい。
また、本実施の形態においては、画像送信装置及び画像受信装置としてファクシミリ通信装置1、2、3を備えるファクシミリ通信システムを例に説明を行ったが、これに限るものではなく、エコー障害が発生する虞のある通信システムであれば本発明を適用して同様の効果を得ることができる。例えば画像送信装置及び画像受信装置として、ファクシミリ通信装置1、2、3のみでなく、ファクシミリ通信機能を有するデジタル複合機又はPC(Personal Computer)等の他の装置を用いてもよい。
(変形例1)
図11は、変形例1に係るファクシミリ通信装置1が行うファクシミリ通信の画像データの送信に係る詳細な手順を説明するための模式図であり、ファクシミリ通信装置1が送信するデータ又は信号と、受信するデータ又は信号とを時間経過に従って示したものである。変形例1に係るファクシミリ通信装置1は、初回のダミー信号の時間長T0より2回目のダミー信号の時間長T1を長くし、2回目のダミー信号T1より3回目のダミー信号の時間長T2を長くする。即ち、画像データの再送信の回数が増す都度、ダミー信号の時間長を徐々に長くする。
図11は、変形例1に係るファクシミリ通信装置1が行うファクシミリ通信の画像データの送信に係る詳細な手順を説明するための模式図であり、ファクシミリ通信装置1が送信するデータ又は信号と、受信するデータ又は信号とを時間経過に従って示したものである。変形例1に係るファクシミリ通信装置1は、初回のダミー信号の時間長T0より2回目のダミー信号の時間長T1を長くし、2回目のダミー信号T1より3回目のダミー信号の時間長T2を長くする。即ち、画像データの再送信の回数が増す都度、ダミー信号の時間長を徐々に長くする。
2回目以降のダミー信号の時間長を一律とすると、エコー障害が発生した場合に、初回に送受信された画像データにおける画像の欠落部分と、2回目以降に送受信された画像データにおける画像の欠落部分とが一部で重複する虞がある。そこで、変形例1に示すファクシミリ通信装置1のように、画像データの再送信の回数に応じてダミー信号の時間長を長くしていくことによって、画像データの再送信の各回において画像データに対するエコー障害の発生タイミングをずらすことができるため、より確実に画像データの送受信を行うことができる。
(変形例2)
上述のように、画像データの送受信の際に部分的にエコー障害の影響を受ける場合、このエコー障害は画像データの先頭からのタイミングが同じ箇所に画像の欠損を与える。即ち、受信側のファクシミリ通信装置2が初回に受信した画像の欠落部分と、2回目以降に受信した画像の欠落部分とが重複している場合には、エコー障害が発生している可能性が高い。
上述のように、画像データの送受信の際に部分的にエコー障害の影響を受ける場合、このエコー障害は画像データの先頭からのタイミングが同じ箇所に画像の欠損を与える。即ち、受信側のファクシミリ通信装置2が初回に受信した画像の欠落部分と、2回目以降に受信した画像の欠落部分とが重複している場合には、エコー障害が発生している可能性が高い。
そこで、変形例2に係るファクシミリ通信システムの受信側のファクシミリ通信装置2は、画像データを受信した場合に画像の欠落部分(受信できなかった画像領域)を検出し、この欠落部分に係る情報を部分ページ要求PPRに付与し、欠落部分に係る情報を含む部分ページ要求PPRを送信側のファクシミリ通信装置1へ送信する。
これは例えば図9及び図10に示したフローチャートにおいて、ステップS36にて画像データの受信を完了した後に、欠落部分を検出するステップ、及び検出した欠落部分に係る情報を生成するステップを追加し、ステップS38にて画像の欠損があると判定した場合に、欠落部分に係る情報を部分ページ要求PPRへ付与するステップを追加し、ステップS39にて欠落部分に係る情報が付与された部分ページ信号を送信すればよい。
また、受信側のファクシミリ通信装置2からの部分ページ要求PPRを受信した送信側のファクシミリ通信装置1は、部分ページ要求PPRに含まれる欠落部分に係る情報を記憶すると共に、部分ページ要求PPRの受信が2回目以降であれば、今回受信した欠落部分と、前回に受信して記憶した欠落部分とを比較して重複するか否かを判定する。送信側のファクシミリ通信装置1は、欠落部分が重複すると判定した場合、時間長T1のダミー信号を送信し、欠落部分が重複しないと判定した場合、時間長T0のダミー信号を送信して、画像データの再送信を行えばよい。
これは例えば、図7及び図8に示したフローチャートにおいて、ステップS8にて部分ページ要求PPRを受信した場合に、部分ページ要求PPRに含まれる欠落部分に係る情報を記憶するステップ、及び部分ページ要求PPRの受信が2回目以降であるか否かを判定するステップを追加すればよい。更に、部分ページ要求PPRの受信が2回目以降でなく1回目である場合に、時間長T0のダミー信号を送信するステップを追加し、部分ページ要求PPRの受信が2回目以降の場合には、ステップS9にて時間長T1のダミー信号を送信した後、ステップS10にて画像データの再送信を行えばよい。
以上の構成の変形例2に係るファクシミリ通信システムは、受信側のファクシミリ通信装置2が受信した画像に欠落を生じさせた通信障害がエコー障害に起因するものでない場合には、画像データの再送信前に送信するダミー信号の時間長をT0の短時間とすることができる。よって、通信障害がエコー障害以外のものである場合に、画像データの再送信を短時間で行うことができる。
1、2、3 ファクシミリ通信装置(画像送信装置、画像受信装置)
10 制御部(画像送信前信号送信手段、確認信号送信手段、応答信号受信手段、再送信手段、受信手段、応答信号送信手段)
11 原稿読取部
12 印刷部
13 操作部
14 表示部
15 記憶部
16 符号/復号部
17 計時部
18 バス
20 通信部
21 NCU
22 モデム
50 通信回線
10 制御部(画像送信前信号送信手段、確認信号送信手段、応答信号受信手段、再送信手段、受信手段、応答信号送信手段)
11 原稿読取部
12 印刷部
13 操作部
14 表示部
15 記憶部
16 符号/復号部
17 計時部
18 バス
20 通信部
21 NCU
22 モデム
50 通信回線
Claims (6)
- 通信回線を介して他の装置へ画像の送信を行う画像送信装置において、
画像の送信を行う前に、所定時間長の信号を前記他の装置へ送信する画像送信前信号送信手段と、
画像の送信後に、該画像の受信を確認する確認信号を前記他の装置へ送信する確認信号送信手段と、
該確認信号送信手段が送信した確認信号に対する前記他の装置からの応答信号を受信する応答信号受信手段と、
該応答信号受信手段が受信した応答信号の応答内容に応じて、画像の再送信を行う再送信手段と
を備え、
前記画像送信前信号送信手段は、前記再送信手段が画像の再送信を行う前に、前記所定時間長とは異なる時間長の信号を前記他の装置へ送信するようにしてあること
を特徴とする画像送信装置。 - 前記画像送信前信号送信手段は、前記再送信手段が画像の再送信を行う前に、前記所定時間長より長い時間長の信号を前記他の装置へ送信するようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の画像送信装置。 - 前記再送信手段は、前記応答信号受信手段が応答信号を受信する都度、該応答信号の応答内容に応じて画像の再送信を行い、
前記画像送信前信号送信手段は、前記再送信手段の再送信の回数に応じて、画像送信の前に送信する信号の時間長を長くするようにしてあること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像送信装置。 - 前記画像送信前信号送信手段は、前記応答信号として前記他の装置から再送要求に係る信号を前記応答信号受信手段が受信した場合に、前記所定時間長とは異なる時間長の信号を送信するようにしてあること
を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像送信装置。 - 通信回線を介して画像の送受信を行う画像送信装置及び画像受信装置を備える通信システムにおいて、
前記画像送信装置は、
画像の送信を行う前に、所定時間長の信号を前記画像受信装置へ送信する画像送信前信号送信手段と、
画像の送信後に、該画像の受信を確認する確認信号を前記画像受信装置へ送信する確認信号送信手段と、
該確認信号送信手段が送信した確認信号に対する前記画像受信装置からの応答信号を受信する応答信号受信手段と、
該応答信号受信手段が受信した応答信号の応答内容に応じて、画像の再送信を行う再送信手段と
を有し、
前記画像送信前信号送信手段は、前記再送信手段が画像の再送信を行う前に、前記所定時間長とは異なる時間長の信号を前記画像受信装置へ送信するようにしてあり、
前記画像受信装置は、
前記画像送信装置からの画像を受信する受信手段と、
前記画像送信装置からの確認信号に応じて、前記受信手段による画像の受信の可否に係る応答信号を送信する応答信号送信手段と
を有すること
を特徴とする通信システム。 - 前記画像受信装置は、
前記画像送信装置が送信した画像のうち、前記受信手段が受信できなかった画像領域を検出する検出手段を有し、
前記応答信号送信手段が、前記検出手段が検出した画像領域に係る情報を前記応答信号に付与して前記画像送信装置へ送信するようにしてあり、
前記画像送信装置は、
前記画像送信前信号送信手段が、前記応答信号受信手段が受信した応答信号に含まれる前記画像領域に係る情報に応じて、送信する信号の時間長を決定するようにしてあること
を特徴とする請求項5に記載の通信システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008317591A JP2010141734A (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | 画像送信装置及び通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008317591A JP2010141734A (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | 画像送信装置及び通信システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010141734A true JP2010141734A (ja) | 2010-06-24 |
Family
ID=42351434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008317591A Pending JP2010141734A (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | 画像送信装置及び通信システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010141734A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9699350B2 (en) | 2015-09-02 | 2017-07-04 | Kyocera Document Solutions Inc. | Communication device suppressing occurrence of communication disturbance |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05207254A (ja) * | 1992-01-30 | 1993-08-13 | Matsushita Graphic Commun Syst Inc | 画像通信方法 |
| JPH06319000A (ja) * | 1993-05-07 | 1994-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ファクシミリ装置 |
-
2008
- 2008-12-12 JP JP2008317591A patent/JP2010141734A/ja active Pending
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