JP2010141858A - 音声発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持するとともに、放電を低電力で行なう。
【解決手段】第一スイッチと、第一スイッチと逆論理で駆動される第二スイッチとを備える。さらに、第一スイッチおよび第二スイッチがそれぞれ一次側の両端に接続され、一次側の中心に駆動電圧をかけて二次側に高圧パルスを出力する変圧器と、高圧パルスが印加される放電電極と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】第一スイッチと、第一スイッチと逆論理で駆動される第二スイッチとを備える。さらに、第一スイッチおよび第二スイッチがそれぞれ一次側の両端に接続され、一次側の中心に駆動電圧をかけて二次側に高圧パルスを出力する変圧器と、高圧パルスが印加される放電電極と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、音声発生装置に関する。
より詳細には、音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持する音声発生装置に関する。
より詳細には、音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持する音声発生装置に関する。
従来、ダイナミック型あるいは静電駆動型というスピーカがある。これらのダイナミック型あるいは静電駆動型というスピーカは、音波を発生させる際、機械的共振や分割振動モードを利用して当該スピーカの機械振動系を駆動するものである。そのため、固有の音色の癖が生じるとともに、フラットな周波数特性を実現することが困難であった。
この固有の音色の癖がでないものとして、アナログ方式のプラズマスピーカがある。アナログ方式のプラズマスピーカは、機械振動系を持たない。このため、癖のない音質やフラットな周波数応答が期待できる。なお、本発明の先行技術を特許文献1に記す。
ところで、引用文献1に記載のアナログ方式プラズマスピーカでは高周波発振回路などの付帯回路が大きく、その消費電力も大きい、という問題がある。
さらに、引用文献1にはPWM変調されたDCパルスアーク放電の方式が提案されているが、高速充放電によるアークを連続し保持しなければならず、放電の確実性を維持しにくく、波高値に対する音圧の直線性が保障されない、という問題がある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持する音声発生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、第一スイッチと、第一スイッチと逆論理で駆動される第二スイッチとを備える。さらに、第一スイッチおよび第二スイッチがそれぞれ一次側の両端に接続され、一次側の中心に駆動電圧をかけて二次側に高圧パルスを出力する変圧器と、高圧パルスが印加される放電電極と、を備える。
上記構成によれば、デジタル信号によるスイッチング素子の駆動により、高周波交流放電を励起することで、安定で確実な放電が得られ、大幅な低消費電力化を行なうことができる。
本発明によれば、音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持するとともに、放電を低電力で行なう音声発生装置を提供することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」とする)について以下の順序で説明を行なう。以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例である。そのため、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本発明の範囲は、下記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。例えば、以下の説明で挙げる各パラメータの数値的条件は好適例に過ぎず、説明に用いた各図における寸法、形状および配置関係も概略的なものである。
1.第一の実施形態
(1)音声発生装置の構成
(2)放電スピーカの構成
(3)音声発生装置の動作
2.第二の実施形態
(1)音声発生装置の構成
(2)放電スピーカの構成
3.第三の実施形態
(1)音声発生装置の構成
(2)音声発生装置の動作
4.第四の実施形態
(1)音声発生装置の構成
(2)音声発生装置の動作
(1)音声発生装置の構成
(2)放電スピーカの構成
(3)音声発生装置の動作
2.第二の実施形態
(1)音声発生装置の構成
(2)放電スピーカの構成
3.第三の実施形態
(1)音声発生装置の構成
(2)音声発生装置の動作
4.第四の実施形態
(1)音声発生装置の構成
(2)音声発生装置の動作
<1.第一の実施形態>
[音声発生装置101の構成]
図1は、本発明の第一の実施形態に係る音声発生装置の回路図である。
音声発生装置101は、PWM(Pulse Width Modulation)変調回路102と、スイッチング回路103と、変圧器104と、放電体105とを含んで構成される。
[音声発生装置101の構成]
図1は、本発明の第一の実施形態に係る音声発生装置の回路図である。
音声発生装置101は、PWM(Pulse Width Modulation)変調回路102と、スイッチング回路103と、変圧器104と、放電体105とを含んで構成される。
PWM変調回路102は、入力される音声信号をPWM変調する回路である。このPWM変調回路102は、スイッチング回路103に接続されており、PWM変調した音声信号(以下、「PWM出力信号」という)をスイッチング回路103に出力する。なお、PWM変調回路102は、入力される音声信号が無信号の場合に、後述する分圧抵抗R109,R110によってスイッチング回路103に出力するPWM出力信号のデューティ比を70%にするように設定されている。
スイッチング回路103は、変圧器104に接続されており、PWM変調回路102から入力されるPWM出力信号に基づいて変圧器104(変圧器104を構成する、後述する一次コイル115)に流す電流の方向を制御する。
変圧器104は、参照電圧Vccおよびスイッチング回路103からの出力に基づいて印加される交流の電圧を昇圧する。この変圧器104は、放電体105と接続されており、昇圧した交流の電圧(以下、「高圧パルス」という)を放電体105に印加する。なお、この高圧パルスの電圧は、当該変圧器104の一時コイル115に印加される駆動電圧Vccと、一時コイル115と二次コイル117の巻数比に依存する。
放電体105は、印加された高圧パルスに起因する、放電を生じさせるための不平等電界を発生させるものである。なお、放電体105は、この放電を利用して音圧を生じさせる。
次に、前述のPWM変調回路102、スイッチング回路103、変圧器104および放電体105の機能を実現するための回路構成の一例について説明する。
PWM変調回路102は、音声信号が非反転入力端子から入力されているコンパレータ106と、抵抗と、コンデンサC108と、所定の周期の鋸歯状波信号を生成する鋸歯状波発振回路107とよりなる。
コンパレータ106の反転入力端子は、分圧抵抗R109,R110およびコンデンサC108を介して鋸歯状波発振回路107と接続されている。また、コンパレータ106は、PWM出力信号をスイッチング回路103に出力するために、当該スイッチング回路103と接続されている。
スイッチング回路103は、反転増幅器111と、増幅器113と、MOS−FET112と、MOS−FET114とよりなる。反転増幅器111は、PWM変調回路102のコンパレータ106と接続されている。また、MOS−FET112は、ゲートが反転増幅器111と接続され、ソースが接地され、ドレインが変圧器104と接続されている。
増幅器113は、PWM変調回路102と接続されている。また、MOS−FET1114は、ゲートが反転増幅器111と接続され、ソースが接地され、ドレインが変圧器104と接続されている。
変圧器104は、一次コイル115と、鉄芯116と、二次コイル117とよりなる。一次コイル115はMOS−FET112のドレインに点Aで接続され、一次コイル115はMOS−FET114のドレインに点Bで接続されている。二次コイル117は放電体105に接続されている。
放電体105は、主に針状電極118と、リング状電極119とを含む。針状電極118は点Dで二次コイル117と接続され、リング状電極119は点Eで二次コイル117と接続される。なお、放電体105の具体的な構成については、図2にて後述する。
[放電スピーカ201の構成]
次に、放電体105を含む放電スピーカ201の構成について図2を参照して説明する。
図2は、放電スピーカ201を示す説明図である。
図2(a)は、放電スピーカ201を示す斜視図である。
図2(b)は、放電スピーカ201の針状電極118の軸方向の断面図である。
放電スピーカ201は、放電体105、すなわち針状電極118およびリング状電極119以外に、絶縁体203および音響ホーン202を含む。
次に、放電体105を含む放電スピーカ201の構成について図2を参照して説明する。
図2は、放電スピーカ201を示す説明図である。
図2(a)は、放電スピーカ201を示す斜視図である。
図2(b)は、放電スピーカ201の針状電極118の軸方向の断面図である。
放電スピーカ201は、放電体105、すなわち針状電極118およびリング状電極119以外に、絶縁体203および音響ホーン202を含む。
リング状電極119の軸上には針状電極118が設けられ、リング状電極119と針状電極118の間には絶縁体203が設けられている。さらに、リング状電極119の外周には、音圧レベルを増大するための音響ホーン202が設けられている。なお、前述したが、針状電極118は点Dで二次コイル117と接続されており、リング状電極119は点Eで二次コイル117と接続されている。
[音声発生装置101の動作]
図3は、PWM変調回路102に入力される音声信号、鋸歯状波信号およびPWMから出力されるPWM出力信号を示す波形図である。縦軸は、図3に示す全信号の振幅で電圧の強さを示している。横軸は、図2に示す全信号で共通の時間軸である。
図3は、PWM変調回路102に入力される音声信号、鋸歯状波信号およびPWMから出力されるPWM出力信号を示す波形図である。縦軸は、図3に示す全信号の振幅で電圧の強さを示している。横軸は、図2に示す全信号で共通の時間軸である。
以下、図3を参照して音声発生装置101の動作について説明する。
まず、音声信号302がPWM変調回路102のコンパレータ106の非反転入力端子に入力される。一方、鋸歯状波発振回路107は鋸歯状波信号303を出力する。
まず、音声信号302がPWM変調回路102のコンパレータ106の非反転入力端子に入力される。一方、鋸歯状波発振回路107は鋸歯状波信号303を出力する。
鋸歯状波発振回路107から出力される鋸歯状波信号303はコンデンサC108を介して分圧抵抗R109,R110で直流オフセット電圧を与えられた後、コンパレータ106の反転入力端子に入力される。
コンパレータ106に入力された音声信号302と鋸歯状波信号303の電圧が比較される。そして、この比較結果に基づいて、コンパレータ106から反転増幅器111および増幅器113にPWM出力信号304が出力される。すなわち、音声信号302が鋸歯状波信号303よりも電圧が高いときに増幅器113および反転増幅器111に‘1’が出力され、逆に音声信号302が鋸歯状波信号303よりも電圧が低いときに増幅器113および反転増幅器111に‘0’が出力される。
そして、反転増幅器111は、PWM出力信号304の電圧を増幅し、さらに当該PWM出力信号304と逆位相の信号(以下、「反転増幅PWM出力信号」という)に変換する。そして、反転増幅PWM出力信号は、反転増幅器111からMOS−FET112のゲートに印加される。すると、MOS−FET112の制御により、反転増幅PWM出力信号が‘1’の期間には、点BからA方向の電流が一次コイル115に流れる。このとき、一次コイル115の流れる電流の大きさはほぼ一定値である。なお、反転増幅信号が‘0’の期間には、MOS−FET112に起因する電流は一次コイル115に流れない。
一方、増幅器113は、PWM出力信号304が電圧を増幅されて増幅PWM出力信号を生成する。そして、増幅PWM出力信号は、増幅器113からMOS−FET114のゲートに印加される。すると、MOS−FET114の制御により、増幅PWM出力信号が‘1’の期間には、点AからB方向の電流が一次コイル115に流れる。このとき、一次コイル115に流れる電流の大きさは一定である。なお、反転増幅信号が‘0’の期間には、MOS−FET114に起因する電流は一次コイル115に流れない。
点Aから点Bに向かう方向を正方向とし、点Bから点Aに向かう方向を負方向とすると、PWM出力信号304と同周期で正負の逆転する電流(以下、「パルス電流」という)が一次コイル115に流れていることになる。
そして、一次コイル115に流れているパルス電流に起因する誘導起電力(以下、「高圧パルス」という)が二次コイル117に生じる。そして、この高圧パルスは、点Dを通じて針状電極118に印加され、点Eを通じて電極に印加される。
高圧パルスは、パルス電流と同周期であり、当該パルス電流と同周期で正負が逆転する。また、針状電極118およびリング状電極119に印加される高圧パルスの周期はパルス電流の周期と等しいが、針状電極118に印加される高圧パルスはリング状電極119に印加される高圧パルスと逆位相の関係にある。すなわち、針状電極118に印加される高圧パルスが‘正’であるとき、リング状電極119に印加される高圧パルスは‘負’となる。一方、針状電極118に印加される高圧パルスが‘負’のとき、リング状電極119に印加される高圧パルスは‘正’となる。つまり、針状電極118とリング状電極119の間の電位差がパルス電流と同周期で交互に正負が入れ替わる。
これにより、針状電極118とリング状電極119の間には、パルス電流と同周期で交互に正負が入れ替わる電界が生じる。針状電極118に印加される高圧パルスが負であり、かつリング状電極119に印加される高圧パルスが正である場合、大気中の正イオンが針状電極118に引き寄せられるため、針状電極118近傍のみの電界強度が局部的に上昇する。一方、針状電極118に印加される高圧パルスが正であり、かつリング状電極119に印加される高圧パルスが負である場合、大気中の正イオンがリング状電極119に引き寄せられるため、電界は針状電極118の近傍に集中せずに分散する。
電界が針状電極118の近傍に集中せずに分散した場合、放電プラズマが伸びる。すると、プラズマ周辺の空気は熱エネルギーを受けて急激に膨張し、押しのけられた周囲の空気が密な状態となって正の音圧が生じる。なお、この音圧はPWM変調回路102から出力されるPWM出力信号304のパルス幅と波高値によって決定される。
以上説明のように本実施形態では、音声信号302をPWM出力信号304に変換し、このPWM出力信号304に基づいて針状電極118およびリング状電極119に印加される電圧の正負が交互に入れ替わるようにした。これにより、針状電極118上およびリング状電極119上の電子が激しく移動するようになり、これらの電極自体は、発熱して電子の放出を促す。その結果、音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持することができる、という効果がある。
また、本実施形態では、PWM信号の‘1’の期間と‘0’の期間のいずれも、常に変圧器104に電流を流すことになる。このようにスイッチング回路103を構成することで、入力信号の波形によらず常に一定の電力を放電体105に投入することができる。これにより、安定した放電の駆動が実現される。
また、本実施形態では、PWM出力信号によるスイッチング駆動を行っている。これにより、低電力消費を実現できる。
また、本実施形態では、PWM変調回路に入力される音声信号が無信号の場合、当該PWM変調回路から出力されるPWM出力信号のデューティ比が、例えば70%になるように設定されている。そのため、針状電極側が正電圧になる時間が、PWM出力信号のデューティ比が50%のときより長くなる。その結果、電界がより長い時間分散されるので、安定してプラズマを維持することができる。
また、本実施形態は、質量の大きな機械的振動系を持っていないため、共振点を持たない。そのため、高域までフラットな周波数応答を実現できる。
また、本実施形態では、PWM変調を行なう際、デジタル音声信号をDA変換する必要がない。
また、本実施形態では、ハードウェア構成が非常に単純である。これにより、より安価に製作できる、という効果がある。
<2.第二の実施形態>
[音声発生装置401の構成]
図4は、本発明の第二の実施形態に係る音声発生装置401の回路図である。
音声発生装置401は、第一の実施形態の音声発生装置101を構成する一組のスイッチング回路103、変圧器104、放電体105の代わりに、スイッチング回路402a〜n、変圧器403a〜nおよび放電体404を設けたものである。なお、この音声発生装置401において、第一の実施形態の音声発生装置101と共通部分には同じ符号を付して説明は省略する。
[音声発生装置401の構成]
図4は、本発明の第二の実施形態に係る音声発生装置401の回路図である。
音声発生装置401は、第一の実施形態の音声発生装置101を構成する一組のスイッチング回路103、変圧器104、放電体105の代わりに、スイッチング回路402a〜n、変圧器403a〜nおよび放電体404を設けたものである。なお、この音声発生装置401において、第一の実施形態の音声発生装置101と共通部分には同じ符号を付して説明は省略する。
この音声発生装置401の各スイッチング回路402a〜nは、第一の実施形態の音声発生装置101のスイッチング回路103と同じものである。各スイッチング回路402a〜nは、PWM変調回路102とそれぞれ並列に接続されており、PWM変調回路102から出力されるPWM出力信号304は各スイッチング回路402a〜nで共通に使用される。また、各スイッチング回路402a〜nは、各変圧器403a〜nの一次側とそれぞれ接続されている。
各変圧器403a〜nは第一の実施形態の音声発生装置101の変圧器104と同じものであるので、説明は省略する。
放電体404は、変圧器403a〜nと同じ数の針電極405a〜nと、1つのリング状電極406とよりなるものである。各針電極405a〜nは、変圧器403a〜nの二次側の一端とそれぞれ接続されている。また、リング状電極406は、変圧器403a〜nの二次側の他端と接続されている。
[放電スピーカ501の構成]
次に、放電スピーカ501の具体的な構成について図5を参照して説明する。
図5は、放電スピーカ501を示す説明図である。
図5(a)は、放電スピーカ501の断面図である。
図5(b)は、放電スピーカ501の放電体404部分の拡大図である。
次に、放電スピーカ501の具体的な構成について図5を参照して説明する。
図5は、放電スピーカ501を示す説明図である。
図5(a)は、放電スピーカ501の断面図である。
図5(b)は、放電スピーカ501の放電体404部分の拡大図である。
放電スピーカ501は、放電体402、すなわち各針状電極405a〜nおよびリング状電極406以外に、絶縁体502および音響ホーン503を含むものである。
リング状電極406の軸を中心とした同心円上には、ほぼ等間隔に各針状電極405a〜nが設けられ、リング状電極406と針状電極405の間には絶縁体502が設けられている。さらに、リング状電極406の外周には、音圧レベルを増大するための音響ホーン503が設けられている。
なお、音声発生装置401は、音声発生装置101を複数組み合わせたものであり、部分的にみると音声発生装置101と同じように動作する。そのため、音声発生装置401の動作の説明については省略する。
以上のように、本実施形態では、上記した第一の実施形態と同様に、音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持することができる。
さらに、本実施形態では、リング状電極の内側に複数の針状電極を備えるようにした。これにより、音圧レベルを向上させることができる。
<3.第三の実施形態>
[音声発生装置601の構成]
図6は、本発明の第三の実施形態に係る音声発生装置601の回路図である。
音声発生装置601は、第二の実施形態の音声発生装置401を構成するPWM変調回路102の代わりに、ΔΣ変調回路602と、複数の遅延素子603a〜nとを設けたものである。なお、この音声発生装置601において、第一あるいは第二の実施形態の音声発生装置101,401と共通部分には同じ符号を付して説明は省略する。
[音声発生装置601の構成]
図6は、本発明の第三の実施形態に係る音声発生装置601の回路図である。
音声発生装置601は、第二の実施形態の音声発生装置401を構成するPWM変調回路102の代わりに、ΔΣ変調回路602と、複数の遅延素子603a〜nとを設けたものである。なお、この音声発生装置601において、第一あるいは第二の実施形態の音声発生装置101,401と共通部分には同じ符号を付して説明は省略する。
ΔΣ変調回路602は、入力される音声信号302に対して所定のサンプリング区間でΔΣ変調を行ない、当該音声信号302を1ビットストリーム信号に変換する回路である。また、ΔΣ変調回路602は、複数の遅延素子603と接続されており、この1ビットストリーム信号を各遅延素子603に出力するとともに、ΔΣ変調のサンプリング区間の決定するために利用したサンプリングクロックを複数の遅延素子603に供給する。
各遅延素子603a〜nは、ΔΣ変調回路602から入力されるサンプリングクロックに基づいて、1ビットストリーム信号をサンプリング区間と同ビット数だけそれぞれ所定のタイミングで各スイッチング回路402a〜nに出力する。なお、各スイッチング回路402a〜n、各変圧器403a〜nおよび放電体404は、前述したとおりであるので説明は省略する。
[音声発生装置601の動作]
次に、音声発生装置601の動作について説明する。
まず、音声信号302がΔΣ変調回路602に入力される。すると、ΔΣ変調回路602に入力された音声信号302は、サンプリングクロックに基づいたサンプリング区間でΔΣ変調されて1ビットストリーム信号に変換され、各遅延素子603a〜nに出力される。このとき、サンプリングクロックも各遅延素子603a〜nに出力される。
次に、音声発生装置601の動作について説明する。
まず、音声信号302がΔΣ変調回路602に入力される。すると、ΔΣ変調回路602に入力された音声信号302は、サンプリングクロックに基づいたサンプリング区間でΔΣ変調されて1ビットストリーム信号に変換され、各遅延素子603a〜nに出力される。このとき、サンプリングクロックも各遅延素子603a〜nに出力される。
そして、1番目の遅延素子603aに入力された1ビットストリーム信号は、サンプリング区間と同じビット数だけ1番目のスイッチング回路402aに出力される。2番目の遅延素子603bに入力された1ビットストリーム信号は、この1ビットストリーム信号の2ビット目からサンプリング区間と同じビット数だけ2番目のスイッチング回路402bに出力される。3番目の遅延素子603に入力された1ビットストリーム信号は、この1ビットストリーム信号の3ビット目からサンプリング区間と同じビット数だけ3番目のスイッチング回路402cに出力される。つまり、n番目の遅延素子603nに入力された1ビットストリーム信号は、この1ビットストリーム信号のnビット目からサンプリング区間と同じビット数だけn番目のスイッチング回路402nに出力される。
各スイッチング回路402a〜nに入力される1ビットストリーム信号は異なるが、スイッチング回路402a〜n、変圧器403a〜nおよび放電体404はそれぞれ同じように動作する。以下では、スイッチング回路402a、変圧器403aおよび放電体404に関する動作のみ説明し、スイッチング回路402b〜nおよび変圧器403b〜nに関する動作の説明は省略する。また、スイッチング回路402、変圧器403および放電体404は単体で見ると、第一の実施形態の説明で記載したものと同じであるので、それらに関する動作の説明は省略する。
1番目の遅延素子603aから1番目のスイッチング回路402aに入力された1ビットストリーム信号は、変圧器403aに流れる電流の大きさおよび方向を制御して当該変圧器403aの一次側にパルス電流を流す。
そして、変圧器403aの一次側に流れているパルス電流に起因する誘導起電力、すなわち高圧パルスが変圧器403の二次側に生じる。そして、この高圧パルスは、針状電極405aおよびリング状電極406にそれぞれ印加される。
この高圧パルスは、パルス電流と同周期であり、当該パルス電流と同周期で正負が逆転する。また、針状電極405aおよびリング状電極406に印加される高圧パルスの周期はパルス電流の周期と等しいが、針状電極405aに印加される高圧パルスはリング状電極406に印加される高圧パルスと逆位相の関係にある。すなわち、針状電極405aに印加される高圧パルスが‘正’であるとき、リング状電極406に印加される高圧パルスは‘負’となる。一方、針状電極405aに印加される高圧パルスが‘負’のとき、リング状電極406に印加される高圧パルスは‘正’となる。つまり、針状電極405aとリング状電極406の間の電位差がパルス電流と同周期で交互に正負が入れ替わる。
このような電圧により、針状電極405aとリング状電極406の間には、パルス電流と同周期で交互に正負が入れ替わる電界が生じる。そして、針状電極405aとリング状電極406との間ではこの電界による放電が発生し、この放電に応じた音圧が生じる。このとき、針状電極405a〜nとリング状電極406の間では、各スイッチング回路402a〜nに入力される1ビットストリーム信号に応じた電界が発生しており、この電界に起因するコロナ放電により音圧が生じている。そして、放電体404から生じる各音圧が空間で合成され、所定の音波が発生する。
つまり、ΔΣ変調信号をアナログ化する際に用いる、移動平均フィルタの加算器の部分が、放電体404の複数の針状電極405a、405b...405nと、これらを取り巻く空間に相当する。
つまり、ΔΣ変調信号をアナログ化する際に用いる、移動平均フィルタの加算器の部分が、放電体404の複数の針状電極405a、405b...405nと、これらを取り巻く空間に相当する。
以上のように、本実施形態では、音声信号を1ビットストリーム信号に変換し、この1ビットストリーム信号に基づいて針状電極およびリング状電極に印加される電圧の正負が交互に入れ替わるようにした。これにより、針状電極上およびリング状電極上の電子が激しく移動するようになり、これらの電極自体は、発熱して電子の放出を促す。その結果、音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持することができる、という第一の実施形態と同様の効果がある。
また、本実施形態では、ΔΣ変調器から出力される、音声信号のパワースペクトル密度を表す1ビットストリーム信号を各遅延素子を介して各音放電体から空間に出力するようにした。これにより、各音声回路で発生する音圧が空間で合成される際に、ローパスフィルタの効果が得られる。すなわち、可聴帯域外の高域ノイズを低減できる、という効果がある。
<4.第四の実施形態>
[音声発生装置701の構成]
図7は、本発明の第四の実施形態に係る音声発生装置701の回路図である。
音声発生装置701は、第二の実施形態の音声発生装置401を構成するPWM変調回路102の代わりに、n-ビットΔΣ変調回路702と、単進符号化変換回路703とを設けたものである。なお、この音声発生装置701において、第一、第二あるいは第三の実施形態の音声発生装置101,401,601と共通部分には同じ符号を付して説明は省略する。
[音声発生装置701の構成]
図7は、本発明の第四の実施形態に係る音声発生装置701の回路図である。
音声発生装置701は、第二の実施形態の音声発生装置401を構成するPWM変調回路102の代わりに、n-ビットΔΣ変調回路702と、単進符号化変換回路703とを設けたものである。なお、この音声発生装置701において、第一、第二あるいは第三の実施形態の音声発生装置101,401,601と共通部分には同じ符号を付して説明は省略する。
n-ビットΔΣ変調回路702は、入力される音声信号302に対して所定のサンプリング区間でΔΣ変調を行ない、当該音声信号302をnビット2進符号に変換する回路である。また、n-ビットΔΣ変調回路702は、単進符号化回路703と接続されており、このnビット2進符号を単進符号化回路703に出力する。
単進符号化回路703は、nビット2進符号を単進符号に変換する回路である。この単進符号化回路703は、n-ビットΔΣ変調回路703から入力されるnビット2進符号を単進符号化して2n−1ビット単進符号を生成する。また、単進符号回路703は、スイッチング回路402a〜nと並列に接続されており、この2n−1ビット単進符号を1ビットずつスイッチング回路402a〜nに出力する。具体的には、2n−1ビット単進符号の1ビット目をスイッチング回路402aに出力し、2n−1ビット単進符号の2ビット目をスイッチング回路402bに出力し、2n−1ビット単進符号のnビット目をスイッチング回路402nに出力する。そのため、スイッチング回路402は、2n−1ビット単進符号のビット数だけ設けられる。なお、各スイッチング回路402a〜n、各変圧器403a〜nおよび放電体404は、前述したとおりであるので説明は省略する。
[音声発生装置601の動作]
次に、音声発生装置601の動作について説明する。
まず、音声信号302がn-ビットΔΣ変調回路702に入力される。すると、ΔΣ変調回路602に入力された音声信号302は、サンプリングクロックに基づいたサンプリング区間でΔΣ変調されてnビット2進符号に変換され、単進符号化変換回路703に出力される。
次に、音声発生装置601の動作について説明する。
まず、音声信号302がn-ビットΔΣ変調回路702に入力される。すると、ΔΣ変調回路602に入力された音声信号302は、サンプリングクロックに基づいたサンプリング区間でΔΣ変調されてnビット2進符号に変換され、単進符号化変換回路703に出力される。
単進符号か変換回路703に入力されたnビット2進符号は、2n−1ビット単進符号に変換され、スイッチング回路403a〜nに出力される。具体的には、2n−1ビット単進符号の1ビット目がスイッチング回路403aに出力され、2n−1ビット単進符号の2ビット目がスイッチング回路403bに出力され、2n−1ビット単進符号のnビット目がスイッチング回路403nに出力される。
各スイッチング回路402a〜nは、入力される2n−1ビット単進符号に基づいて、変圧器403a〜nおよび放電体404はそれぞれを動作させる。以下では、スイッチング回路402a、変圧器403aおよび放電体404に関する動作のみ説明し、スイッチング回路402b〜nおよび変圧器403b〜nに関する動作の説明は省略する。また、スイッチング回路402、変圧器403および放電体404は単体で見ると、第一の実施形態の説明で記載したものと同じであるので、それらに関する動作の説明は省略する。
単身符号化703から1番目のスイッチング回路402aに入力された2n−1ビット単進符号の1ビット目は、変圧器403aに流れる電流の大きさおよび方向を制御して当該変圧器403aの一次側にパルス電流を流す。
そして、変圧器403aの一次側に流れているパルス電流に起因する誘導起電力、すなわち高圧パルスが変圧器403の二次側に生じる。そして、この高圧パルスは、針状電極405aおよびリング状電極406にそれぞれ印加される。
この高圧パルスは、パルス電流と同周期であり、当該パルス電流と同周期で正負が逆転する。また、針状電極405aおよびリング状電極406に印加される高圧パルスの周期はパルス電流の周期と等しいが、針状電極405aに印加される高圧パルスはリング状電極406に印加される高圧パルスと逆位相の関係にある。すなわち、針状電極405aに印加される高圧パルスが‘正’であるとき、リング状電極406に印加される高圧パルスは‘負’となる。一方、針状電極405aに印加される高圧パルスが‘負’のとき、リング状電極406に印加される高圧パルスは‘正’となる。つまり、針状電極405aとリング状電極406の間の電位差がパルス電流と同周期で交互に正負が入れ替わる。
このような電圧により、針状電極405aとリング状電極406の間には、パルス電流と同周期で交互に正負が入れ替わる電界が生じる。そして、針状電極405aとリング状電極406との間ではこの電界による放電が発生し、この放電に応じた音圧が生じる。このとき、針状電極405a〜nとリング状電極406の間では、各スイッチング回路402a〜nに入力される2n−1ビット単進符号に応じた電界が発生しており、この電界に起因するコロナ放電により音圧が生じている。そして、放電体404から生じる各音圧が空間で合成され、所定の音波が発生する。
以上のように、本実施形態では、音声信号をΔΣ変調することによりnビット符号化し、nビット符号化された音声信号を2n−1ビット単進符号に変換した。そして、この2n−1ビット単進符号に基づいて針状電極およびリング状電極に印加される電圧の正負が交互に入れ替わるようにした。これにより、針状電極上およびリング状電極上の電子が激しく移動するようになり、これらの電極自体は、発熱して電子の放出を促す。その結果、音圧を生じさせるための放電に必要な量のプラズマを確実に維持することができる、という第一の実施形態と同様の効果がある。さらに、2n−1ビット単進符号に基づいて各音声回路で発生する音圧が空間で合成される際に、ローパスフィルタの効果が得られる。これにより、可聴帯域外の高域ノイズを低減できるという、第三の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上述した各実施形態では、電圧を印加されることで不平等電界を生じる電極として、針状電極およびリング状電極を用いた。しかしながら、電圧を印加されることで不平等電界を生じれば他の電極を用いても良い。
また、上述した各実施形態では、放電の形式は電極間の距離が短い場合は全路破壊が生じ、アーク放電になるが、いわゆるテスラコイルを用い、より高電圧を発生させて生じるコロナ放電であってもよい。
また、上述した各実施形態では、音圧レベルを増大するための音響ホーンを設けたが、リング状電極の形状を伸ばして音響ホーンの代替として使用することもできる。
また、上述した第一および第二の実施形態において、PWM変調回路に入力される音声信号が無信号の場合、このPWM変調回路から出力するPWM出力信号のデューティ比が70%になるようにしたが、70%に限られるものではない。当該WM出力信号のデューティ比が50%より所定値だけ偏るようにすれば、第一の実施形態と同様の効果が得られる。
また、上述した第一および第二の実施形態では、変圧器を用いたが、その代替として共振変圧器を用いてもよい。この場合、共振変圧器の共振周波数にPWM変調回路がPWM変調する際のキャリア周波数を近接させることで放電振幅を増大させことができる。
以上、本発明の各実施形態の例について説明したが、本発明は上記各実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含むことはいうまでもない。
101…音声発生装置、102…PWM変調回路、103…スイッチング回路、104…変圧器、105…放電体、106…コンパレータ、107…鋸歯状波発振回路、C108…コンデンサ、109…分圧抵抗、110…分圧抵抗、111…反転増幅器、112…MOS−FET、113…増幅器、114…MOS−FET、115…一次コイル、116…絶縁鉄芯、117…二次コイル、118…針状電極、119…リング状電極、201…放電スピーカ、202…音響ホーン、203…絶縁体、302…音声信号、303…鋸歯状波信号、304…PWM出力信号、401…音声発生装置、402…スイッチング回路、403…変圧器、404…放電体、405…針状電極、406…リング状電極、501…放電スピーカ、502…絶縁体、503…音響ホーン、601…音声発生装置、602…ΔΣ変調回路、603…遅延素子、701…音声発生装置、702…n-ビットΔΣ変調回路、703…単進符号化変換回路
Claims (9)
- 第一スイッチと、
前記第一スイッチと逆論理で駆動される第二スイッチと、
前記第一スイッチおよび前記第二スイッチがそれぞれ一次側の両端に接続され、前記一次側の中心に駆動電圧をかけて二次側に高圧パルスを出力する変圧器と、
前記高圧パルスが印加される放電電極と、
を備える音声発生装置。 - さらに、
入力された音声信号に対してPWM変調を行ない、前記音声信号を2値化したPWM信号を生成し、前記第一スイッチと前記第二スイッチに接続されるPWM変調回路を備える、
請求項1に記載の音声発生装置。 - 前記PWM変調回路は、入力される前記音声信号が無信号の場合、デューティ比を50%より所定値だけ偏らせたPWM信号を出力するようにオフセットが付与されている
請求項2に記載の音声発生装置。 - 前記放電電極は、電圧が印加されると不平等電界を形成する構造を有する
請求項1〜3に記載の音声発生装置。 - 前記放電電極は、針状電極およびリング状電極よりなる電極である
請求項4に記載の音声発生措置。 - 前記放電はコロナ放電あるいはアーク放電である
請求項1〜5に記載の音声発生装置。 - 前記変圧器は共振変圧器であり、前記PWM変調器で前記音声信号をPWM変調する際のキャリア周波数が前記共振変圧器の共振周波数に一致する
請求項1〜6に記載の音声発生装置。 - 入力された音声信号に対してPWM変調を行なうPWM変調回路と、
前記PWM変調回路の出力に接続される第一スイッチと、前記第一スイッチと逆論理で駆動される、前記PWM変調回路の出力に接続される第二スイッチと、前記第一スイッチおよび前記第二スイッチがそれぞれ一次側の両端に接続され、前記一次側の中心に駆動電圧をかけて二次側に高圧パルスを出力する変圧器とよりなる第一高圧パルス発生部と、
前記PWM変調回路の出力に接続される、前記第一高圧パルス発生部と等しい構成である第二高圧パルス発生部と、
前記第一高圧パルス発生部の前記変圧器の二次側の一端に接続される第一針状電極と、前記第二高圧パルス発生部の前記変圧器の二次側の一端に接続される第二針状電極と、前記第一高圧パルス発生部および前記第に高圧パルス発生部の各変圧器の二次側の他端に接続されるリング状電極とよりなる放電電極と
を備える音声発生装置。 - 入力された音声信号にΔΣ変調を行なうΔΣ変調回路と、
前記ΔΣ変調回路の出力に接続される第一の遅延素子と、
前記第一の遅延素子に接続される第一スイッチと、前記第一スイッチと逆論理で駆動される第二スイッチと、前記第一スイッチおよび前記第二スイッチがそれぞれ一次側の両端に接続され、前記一次側の中心に駆動電圧をかけて二次側に高圧パルスを出力する変圧器とよりなる第一高圧パルス発生部と、
前記第一の遅延素子に接続される第二の遅延素子と、
前記第二の遅延素子に接続される、前記第一高圧パルス発生部と等しい構成である第二高圧パルス発生部と、
前記第一高圧パルス発生部の前記変圧器の二次側の一端に接続される第一針状電極と、前記第二高圧パルス発生部の前記変圧器の二次側の一端に接続される第二針状電極と、前記第一高圧パルス発生部および前記第に高圧パルス発生部の各変圧器の二次側の他端に接続されるリング状電極とよりなる放電電極と
を備える音声発生装置。
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