JP2010142313A - 遊技機の不正防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤取付枠の下端面と外枠の腰板の上端面との隙間を介して遊技機内部にピアノ線や針金等を這わせ、入賞装置の球検知器を誤作動させて故意に多くの賞球を得るという不正行為を未然に防止するようにした遊技機の不正防止構造を提供する。
【解決手段】入賞した遊技球を集合させる球集合樋33を遊技盤取付枠3の裏面3b側に配設し、前記遊技盤取付枠3を外枠1に対して閉止すると、該遊技盤取付枠3の下端面3aが外枠1の腰板21の上端面21aに重合した状態となる遊技機において、前記球集合樋33への不正具の侵入を阻止する不正具侵入防止部材36を、前記外枠1の腰板21の上端面21aよりも高い位置であって、且つ、前記球集合樋33の終端部33cの直下にあたる位置に、該不正具侵入防止部材36の先端部52が該遊技盤取付枠3の裏面3bに密着するように設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機の内部へ差し込んだピアノ線や針金等の不正具により入賞装置の球検知器を誤作動させるといった不正行為を防止するための遊技機の不正防止構造に関するものである。
通常、遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、前面下部に腰板が設けられた外枠に対し、遊技盤取付枠が開閉自在に装着され、該遊技盤取付枠には、遊技盤が取着されている。また、前記遊技盤の裏面には機構板が開閉自在に設けられる。さらに、前記遊技盤取付枠の前面を覆う前面枠が、前記外枠に対し開閉自在に設けられ、この前面枠はガラス板等からなる透明板を備え、前記遊技盤がパチンコ遊技機の前面側から視認できるようになっている。そして、前記遊技盤取付枠は、前記外枠に対し閉止すると、その下端面が前記腰板の上端面に重合するようになっている。このような遊技機は、例えば、下記特許文献1にて開示されているものがある。一方、前記遊技盤の前面には、各種の入賞装置などの盤面部品が装着され、該入賞装置には入賞した遊技球を検出する球検知器が取着されている。また、前記遊技盤取付枠の裏面側には、前記入賞装置へ入賞した遊技球を集合させる球集合樋が配設され、さらに、遊技機の裏面側に、前記球集合樋の終端部から落下した遊技球を受け入れる容器状または樋状の球受け部材が設けられているものがある。
特開2005−261936号公報
上述したように、通常の遊技機は、前記遊技盤取付枠を前記外枠に閉止すると、該遊技盤取付枠の下端面が前記腰板の上端面に重合するようになっている。しかし、遊技盤取付枠の下端面と腰板の上端面との間には、互いを密接に係合する手段や機構が設けられておらず、従って、該遊技盤取付枠の下端面と該腰板の上端面との間には僅かながら隙間が生じてしまうことがある。このため、例えば、ピアノ線や針金等の不正具を前記隙間から遊技機の内部へ差し込み、その先端部を前記遊技盤取付枠の裏面側で上方へ這うように移動させることにより、前記球集合樋へ不正具を侵入させられてしまう恐れがあった。そして、前記入賞装置の球検知器の取着箇所まで不正具の先端部を到達させ、該球検知器を誤作動させて不当に利益を得るという不正行為がしばしば行なわれる問題があった。また、前記球集合樋へ通した前記不正具の先端部をアウト球口から遊技盤面へ出させ、該遊技盤面に設けられた始動入賞口や大入賞口の開閉部材を不正に開放させられる恐れがあった。そこで、本発明は上記のような課題を解決するために、特に遊技盤取付枠の下端面と腰板の上端面との間の隙間から遊技機の内部へ差し込まれたピアノ線や針金等の不正具により行なわれる不正行為を未然に防止するようにした遊技機の不正防止構造を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため、本発明の遊技機の不正防止構造は、前面に入賞装置が装着された遊技盤を遊技盤取付枠に取着すると共に、前記遊技盤取付枠の裏面側に前記入賞装置へ入賞した遊技球を集合させる球集合樋を配設し、前記遊技盤取付枠を外枠に開閉自在に装着すると共に該外枠の前面下部に腰板を設け、前記遊技盤取付枠を閉止すると該遊技盤取付枠の下端面が前記腰板の上端面に重合した状態となる遊技機において、前記球集合樋への不正具の侵入を阻止する不正具侵入防止部材を前記腰板の上端面よりも高い位置であって且つ前記球集合樋の終端部の直下にあたる位置に該不正具侵入防止部材の先端部が前記遊技盤取付枠の裏面に密着するように設けたことを特徴とする。
ここで、「外枠の前面下部に腰板を設け」とは、外枠とは別体の腰板が該外枠に設けられているものと、腰板が外枠の一部として一体に形成されているものとの両方を含む。
また、本発明の遊技機の不正防止構造は、前記球集合樋の終端部から落下した遊技球を受け入れる球受け部材を前記遊技機の裏面側であって前記腰板の上端面よりも低い位置に配設し、前記球受け部材の側壁部に所望の高さで固定される昇降部材を取着し、前記不正具侵入防止部材は、前記昇降部材に前記球受け部材の外方へ所望の長さで延出するように取着されたことを特徴とする。
ここで、「球受け部材」とは、球集合樋により集合された遊技球を受け入れる部材であり、例えば、球タンクやジョッキ等の容器状のものでもよいし、または、球集合シュートや球通路等の遊技球を流下させる樋状のものでもよい。
さらに、本発明の遊技機の不正防止構造において、前記不正具侵入防止部材は、前記昇降部材に摺動自在に取着されると共に弾性部材により前記遊技盤取付枠の裏面へ向けて常に付勢されるように設けられ、前記遊技盤取付枠を閉止すると前記不正具侵入防止部材の先端部が該遊技盤取付枠の裏面に密着することを特徴とする。
また、本発明の遊技機の不正防止構造は、前記不正具侵入防止部材の上面に前記球集合樋の終端部から落下した遊技球を受け止めて前記球受け部材へ誘導する傾斜面を形成したことを特徴とする。
本発明の遊技機の不正防止構造では、前記球集合樋への不正具の侵入を阻止する不正具侵入防止部材を前記腰板の上端面よりも高い位置であって且つ前記球集合樋の終端部の直下にあたる位置に該不正具侵入防止部材の先端部が前記遊技盤取付枠の裏面に密着するように設けている。これにより、遊技盤取付枠の下端面と腰板の上端面との間の隙間からピアノ線や針金等の不正具が差し込まれても、前記不正具侵入防止部材が該不正具の先端部をブロックして該不正具を上方へ移動させることを阻止し、不正具を球集合樋へ侵入させないようにできる。これにより、不正具が球集合樋を通じて入賞装置の球検知器へ到達することが不可能になり、該球検知器を誤作動させる不正行為を未然に防止できる。同様に、球集合樋へ通した不正具の先端部をアウト球口から遊技盤面へ出させ、該遊技盤面に設けられた始動入賞口や大入賞口の開閉部材を無理に開放させる不正行為を未然に防止できる。
また、本発明の遊技機の不正防止構造では、前記球受け部材の側壁部に所望の高さで固定される昇降部材を取着すると共に、前記不正具侵入防止部材は、前記昇降部材に前記球受け部材の外方へ所望の長さで延出させて取着できるようになっている。すなわち、昇降部材を所望の高さに昇降させると共に不正具侵入防止部材を所望の長さで延出させて固定することにより、球集合樋の終端部と遊技盤取付枠の裏面、および、球受け部材との位置関係に配慮した不正具侵入防止部材の縦方向および横方向の位置合わせができるようになる。これにより、球集合樋の終端部と遊技盤取付枠の裏面との位置関係が異なる機種であったり、球受け部材が異なった位置に配設された設計であっても、不正具侵入防止部材を適切な位置に配置することができ、従って、同一の設計で構成された遊技機の不正具侵入防止構造を異なる設計の遊技機に自在に適用できるようになる。
さらに、本発明の遊技機の不正防止構造では、前記不正具侵入防止部材が前記昇降部材に摺動自在に取着されると共に弾性部材により前記遊技盤取付枠の裏面へ向けて常に付勢されるように設けられ、前記遊技盤取付枠を閉止すると前記不正具侵入防止部材の先端部が該遊技盤取付枠の裏面に密着するようになっている。これにより、遊技盤取付枠を閉止すると不正具侵入防止部材の先端部と遊技盤取付枠の裏面とが必ず隙間なく密接するようになり、よって、不正具の侵入を確実に防止できる。さらに、例えば、機種の違いにより遊技盤取付枠の裏面の前後方向の位置が多少異なっていても、弾性部材の付勢により、不正具侵入防止部材は遊技盤取付枠側へ押圧され、その先端部が確実に遊技盤取付枠の裏面に密着するようになる。従って、機種の違いによらず、不正具侵入防止部材の前後方向の位置合わせが簡単かつ確実にできるようになる。
また、本発明の遊技機の不正防止構造では、前記不正具侵入防止部材の上面に前記球集合樋の終端部から落下した遊技球を受け止めて前記球受け部材へ誘導する傾斜面を形成している。これにより、球集合樋の終端部から落下した遊技球を球受け部材へ確実に誘導しつつ、該球集合樋への不正具の侵入を防止できる。
以下、本発明に係る遊技機の不正防止構造の第一実施形態を図面に従って説明する。図1は本発明に係る遊技機の不正防止構造が適用されるパチンコ遊技機を示す正面図、図2は同パチンコ遊技機の外観斜視図である。パチンコ遊技機Pは、縦長の長方形状に枠組みされた外枠1を備え、この外枠1には、その一側に設けたヒンジ機構2により遊技盤取付枠3が開閉自在に装着される。また、遊技盤取付枠3には遊技盤4が取着されると共に、該遊技盤取付枠3の前側には該遊技盤4を覆うように前面枠5が開閉自在に設けられる。この前面枠5は、中央に前記遊技盤4の遊技領域6を臨む窓開口7が開設され、該窓開口7に合成樹脂製またはガラス製の透明板8が取り付けられる。そして、窓開口7を介して前記遊技領域6が視認できるようになっている。
前記前面枠5の下部には、打球発射部(図示せず)へ供給される遊技球を貯留する球受皿9が前方へ張り出すように設けられる。この球受皿9の一側上面に操作部10が設けられ、該操作部10には、遊技進行中の適時に遊技者が操作するための押しボタン10aや選択キー10bが設けられる。また、前面枠5の下部一側には、前記打球発射部から発射される遊技球の打球力を調整するための打球力調整ハンドル11が装着される。
前記遊技領域6は、外レール12aおよび内レール12bで取り囲んで略円形状に形成される。また、これら外レール12aおよび内レール12bは、前記遊技盤4の上部側方にて、前記打球発射部から発射された遊技球を該遊技領域6へ放出する発射口13を形成している。遊技領域6の中央部は、液晶パネルからなる大型の電子ディスプレー14となっており、該電子ディスプレー14の一側寄りには、携帯電話の形を模した装飾部材15が設けられる。また、該電子ディスプレー14の他側には、遊技球を挿通し得る貫通孔が略鉛直に形成された通過チャッカー16が配設される。
電子ディスプレー14の下方には、入賞装置としての始動入賞口17が配設される。始動入賞口17の上部には、該始動入賞口17へ遊技球を受け入れるか否かを変更する電動開閉翼片17a,17aが設けられている。始動入賞口17の下方には、電動開閉扉18aを有する入賞装置としての大入賞口18が設けられ、この大入賞口18は、大当たりの発生により該電動開閉扉18aが開放作動し、多くの遊技球を入賞させることが可能になる。また、入賞装置としての複数の普通入賞口19,19,…,19が遊技領域6の適宜箇所に設けられている。そして、これら入賞装置(始動入賞口17,大入賞口18,普通入賞口19)には、入賞した遊技球を検知するための球検知器(図示せず)が設けられている。さらに、遊技領域6の下部中央には、上述した各種入賞装置(始動入賞口17,大入賞口18,普通入賞口19)のいずれにも入賞しなかった遊技球を遊技領域6の外部へ排出するアウト球口20が設けられる。
図3は遊技盤取付枠を開放した状態における外枠と遊技盤取付枠との背面斜視図である。前記外枠1は、上枠板1aと下枠板1b、および、左枠板1cと右枠板1dとにより縦長の長方形状に枠組みされ、さらに、外枠1の下部前面には補強用の腰板21が張設される。前記遊技盤取付枠3の下部には、前記打球力調整ハンドル11の装着部22や、前記球受皿9の装着部23が設けられ、また、遊技盤取付枠3の開放側の側部には、該遊技盤取付枠3を前記外枠1に閉止状態で施錠するための錠装置24が設けられる。上述したように、前記遊技盤取付枠3は、ヒンジ機構2により外枠1に開閉自在に装着されている。そして、遊技盤取付枠3を外枠1に対して閉止すると、該遊技盤取付枠3の下端面3aと前記腰板21の上端面21aとが重合するようになっている。
パチンコ遊技機Pの背面斜視図である図4に示したように、前記遊技盤4の裏面には機構板25が開閉自在に設けられる。この機構板25の上部一側寄りには球タンク26が配設される。この球タンク26には、パチンコ遊技機Pの上方に配置された遊技球補給経路(図示せず)から遊技球が補給される。また、該球タンク26の傾斜状底面の下流端部には、蛇行状に形成されたタンクレール27が下傾するように接続され、該球タンク26から排出された遊技球を流下させるようになっている。さらに、該タンクレール27の下流端には、遊技球を下傾方向から縦方向へ誘導するカーブレール28が設けられ、該カーブレール28の下流端に球払出装置29が配置されている。そして、球払出装置29の下方には、該球払出装置29から払い出された遊技球を前記球受皿9へ誘導するための球払出通路30が設けられる。一方、前記機構板25の下部には基板ケース31が設けられる。この基板ケース31には、遊技全体を制御する主制御基板(図示せず)や、遊技球の払い出しを制御する払出制御基板(図示せず)等の各種制御基板が配設されている。また、前記基板ケース31の上方にあたる前記遊技盤4の裏面には背面視方形状の球集合カバー32が設けられている。この球集合カバー32は、遊技盤4面に設けられた各種入賞装置(始動入賞口17,大入賞口18,普通入賞口19)、および、アウト球口20へ流入した遊技球を集合させるための部材であって、その底部は後述する球集合樋33に連通している。
図5はパチンコ遊技機の下部を裏面側から見た断面斜視図、図6は同パチンコ遊技機の下部の断面図を示している。前記球集合樋33は、遊技盤取付枠3の下部の裏面側に配設され、該遊技盤取付枠3と前記基板ケース31との間に位置している。また、この球集合樋33の配設位置は、前記球集合カバー32(図5および図6では図示されていない)の底部の直下となっている。球集合樋33は、球集合カバー32の底部の長手方向と略同じ長さで樋状の傾斜通路部33aと、該傾斜通路部33aの中央部から下方へ伸びるように設けられた筒状の縦通路部33bとを備えている。傾斜通路部33aは、両側部から中央部へ向けて下傾状に形成され、縦通路部33bは、その最下部下面に連通状に接続されている。これにより、前記球集合カバー32の底部より球集合樋33へ流入した遊技球は、該傾斜通路部33aを中央部の方向へ転動すると共に該縦通路部33bへ流入してその内部を流下し、最終的に縦通路部33bの終端部33c(球集合樋33の終端部33c)から該球集合樋33の外部へ落下するようになっている。
前記球集合樋33の終端部33cの下方には、該球集合樋33から落下した遊技球を受け入れて収容する球受け部材34と、該球受け部材34の側壁部に昇降自在に設けられる断面略L字形の昇降部材35と、該昇降部材35の上面に載せるようにして設けられる不正具侵入防止部材36とが配設される。図7は、球受け部材と昇降部材と不正具侵入防止部材を示す分解斜視図である。
前記球受け部材34は、遊技球が収容される容器状の部材であって、長方形状の底面37の各辺に側壁部38a〜38dを立設して箱形に形成され、その上部は大きく開いた開口部39になっている。また、前記側壁部38a〜38dの内のパチンコ遊技機P側に位置する側壁部38aの側面には、其々縦方向に同じ長さで延びる長孔状の一対の貫通孔40,40が、平行に所定間隔を離して開設されている。
前記昇降部材35は、縦板部41と横板部42とを備える断面略L字形状の部材であり、該縦板部41が前記球受け部材34の側壁部38aに昇降自在に固定されると共に、該横板部42の上面42aに前記不正具侵入防止部材36が支持されるようになっている。前記縦板部41は、その厚みの略中央部に、該縦板部41の側面に平行に断面略コ字形状の股部41aが形成される。また、縦板部41の側面には、前記球受け部材34の側壁部38aの一対の貫通孔40,40に其々対応位置する一対のネジ孔43,43が開設される。そして、前記股部41aに球受け部材34の側壁部38aを挿入すると共に、該貫通孔40,40を介してネジ孔43,43に其々ボルト44,44を螺着することにより、前記昇降部材35は球受け部材34に固定される。
前記昇降部材35の横板部42は、前記縦板部41の上側縁に略水平状に設けられ、前記球受け部材34の開口部39よりも高い位置にて、その一部が該球受け部材34の側壁部38aよりも外方へ張り出している。そして、その上面42aにて前記不正具侵入防止部材36の下面47を支持するようになっている。横板部42の上面42aの両端縁には其々ガイド壁45,45が立設され、該不正具侵入防止部材36の両側縁はこれらガイド壁45,45の内側面により挟まれる。また、各ガイド壁45には、ネジ孔46,46が其々開設されている。
前記不正具侵入防止部材36は、平板状の部材であって、前記昇降部材35の横板部42の上面42aに載せると、図6に示したように、その下面47の一部が、該横板部42の上面42aの縁から前記パチンコ遊技機P側へ迫り出すようになっている。また、該不正具侵入防止部材36の上面には、前記球受け部材34の開口部39へ向けて下傾する傾斜面48が形成され、さらに、該傾斜面48の幅方向の側縁には壁部49a,49aが設けられると共に、その上流側の側縁(先端部52側の側縁)にも同様に壁部49bが設けられる。加えて、各壁部49aの外側面には、所定深さを有する溝孔50が下面47に平行に其々刻設される。そして、前記昇降部材35のガイド壁45の各ネジ孔46にボルト51,51を挿入し、該溝孔50に嵌るように各ボルト51を螺締することにより、不正具侵入防止部材36は昇降部材35に固定される。
このようにして、不正具侵入防止部材36は、その下面47が前記遊技盤取付枠3の下端面3aと前記腰板21の上端面21aとの重合部位よりも高所に位置し、且つ、傾斜面48が前記球集合樋33の縦通路部33bの終端部33cの直下に位置し、さらに、先端部52(傾斜面48の上流側の壁部49b)が前記遊技盤取付枠3の裏面3bに当接するようにして、該遊技盤取付枠3の裏面側に設けられる。また、前記球集合樋33の終端部33cと前記不正具侵入防止部材36の傾斜面48との間には、少なくとも遊技球一個分以上の間隔が設けられている。
本発明に係る遊技機の不正防止構造は上記構成からなり、図8に示すように、不正を試みようとする遊技者が前記遊技盤取付枠3の下端面3aと前記腰板21の上端面21aとの隙間からピアノ線や針金等の不正具Xを差し込み、該不正具Xの先端部を前記球集合樋33の終端部33cへ向けて上方へ移動させようとしても、前記不正具侵入防止部材36の下面47が該不正具Xの先端部をブロックし、不正具Xを球集合樋33内へ侵入させることができない。これにより、不正具Xが該球集合樋33を介して各種入賞装置(始動入賞口17,大入賞口18,普通入賞口19)の球検知器(図示せず)へ到達することが不可能になり、該球検知器を誤作動させる不正行為を未然に防止できる。同様に、球集合樋33へ通した不正具Xの先端部をアウト球口20から遊技盤4面へ出させ、始動入賞口17の電動開閉翼片17a,17aや大入賞口18の電動開閉扉18aを無理に開放させる不正行為を未然に防止できる。
また、本発明に係る遊技機の不正防止構造では、前記球受け部材34の側壁部38aに開設された長孔状の貫通孔40,40と、前記昇降部材35の縦板部41に開設されたネジ孔43,43とが其々連通状に合致する範囲内で、該昇降部材35を該球受け部材34の側壁部38aに所望の高さで固定できる。さらに、前記不正具侵入防止部材36の各壁部49aの外側面に刻設された溝孔50,50と前記昇降部材35の横板部42のガイド壁45に開設されたネジ孔46,46とが其々連通状に合致する範囲内で、該不正具侵入防止部材36を該球受け部材34の側壁部38aの外方へ所望の長さで延出させて固定できる。これにより、球受け部材34の配設位置に対し、球集合樋33の終端部33cや遊技盤取付枠3の裏面3bの位置関係が異なる機種であっても、不正具侵入防止部材36を昇降およびスライドさせて、その傾斜面48を球集合樋33の終端部33cの直下に位置させると共に、先端部52を遊技盤取付枠3の裏面3bに密着させることができるようになる。すなわち、異なる機種毎に不正具侵入防止部材36の取着位置を適切に合わせられるようになる。よって、異なる設計の遊技機にも、本発明の遊技機の不正防止構造を適用できるようになる。
さらに、前記不正具侵入防止部材36の上面には、前記球受け部材34の開口部39へ向けて下傾する傾斜面48が形成され、該傾斜面48は、球集合樋33の終端部33cの直下に位置するようになっている。これにより、不正具侵入防止部材36は、球集合樋33の終端部33cから落下した遊技球を傾斜面48で受け止めると共に、該遊技球を球受け部材34へ確実に誘導でき、それと同時に、不正具Xの侵入をその下面47により阻止することができる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態に係る遊技機の不正防止構造の概略構成は、上述した第一実施形態と略同様である。従って、以下の説明においては、第一実施形態と相違する構成についてのみ説明し、同一の構成については同一の符号を付すことにより詳しい説明を省略する。図9は、第二実施形態に係る球受け部材と昇降部材と不正具侵入防止部材を示す分解斜視図である。
第二実施形態における不正具侵入防止部材53の壁部54,54には、その外側面に直方体状の突片55が其々形成される。さらに、コイルバネ等の弾性部材56,56が、前記球受け部材34側を向き、且つ、該壁部54に対し平行になるように各突片55の側面に取着される。また、第二実施形態における昇降部材57のガイド壁58,58の内側面には、前記不正具侵入防止部材53の各突片55に其々対応するガイド溝59が、該昇降部材57の上面60に平行に所定の長さで刻設される。そして、不正具侵入防止部材53は、各突片55および弾性部材56を各ガイド溝59に其々嵌入するようにして、昇降部材57の上面60に取り付けられる。そうすると、不正具侵入防止部材53は、昇降部材57に対して摺動自在に支持され、さらに、前記弾性部材56の弾性力により、球受け部材34の外方へ向けて常に付勢されるようになる。
このように構成された第二実施形態に係る遊技機の不正防止構造では、遊技盤取付枠3を開放すると、不正具侵入防止部材53は、図10に二点鎖線で示したように、弾性部材56の付勢により前方へ若干摺動した状態となる。遊技盤取付枠3を外枠1に閉止しようとすると、遊技盤取付枠3の裏面3bが不正具侵入防止部材53の先端部61に当接し、該不正具侵入防止部材53は弾性部材56の付勢に抗して押圧され、後方へ摺動する。そして、遊技盤取付枠3が外枠1に完全に閉止されると、不正具侵入防止部材53は、その先端部61が該遊技盤取付枠3の裏面3bに密着した状態となっている。従って、遊技盤取付枠3を閉止するだけで、不正具侵入防止部材53の先端部61と遊技盤取付枠3の裏面3bとが弾性部材56の付勢により必ず隙間なく密接し、不正具Xの侵入を確実に防止できるようになる。
さらに、例えば、遊技盤取付枠3の裏面3bの前後方向の位置が多少異なる機種に本発明の遊技機の不正具侵入防止部材を適用するに際しても、不正具侵入防止部材53は、弾性部材56の付勢により、その先端部61が遊技盤取付枠3の裏面3bに押圧されて該遊技盤取付枠3の裏面3bに確実に密着するようになる。従って、機種の違いによらず、不正具侵入防止部材53の前後方向の位置合わせが簡単かつ確実にできるようになる。
なお、上述した第一実施形態と第二実施形態では、箱形に形成され上部に開口部39を有する球受け部材34を備える遊技機の不正防止構造を示したが、球受け部材34の形状は、これに限るものではない。球受け部材34は、球集合樋33の終端部33cから落下した遊技球を受け入れると共に、その側壁部38aに昇降部材35,57を固定し得るように構成されていれば、例えば、球集合シュートや球通路等の樋状をしていても構わない。
本発明の遊技機の不正防止構造が適用されるパチンコ遊技機を示す正面図。 同パチンコ遊技機の外観斜視図。 同パチンコ遊技機の外枠と遊技盤取付枠との背面斜視図。 同パチンコ遊技機の背面斜視図。 同パチンコ遊技機の下部を裏面側から見た断面斜視図。 同パチンコ遊技機の下部の断面図。 球受け部材と昇降部材と不正具侵入防止部材を示す分解斜視図。 本発明の作用を示す断面図。 第二実施形態に係る球受け部材と昇降部材と不正具侵入防止部材を示す分解斜視図。 第二実施形態の作用を示す断面図。
符号の説明
1 外枠
3 遊技盤取付枠
3a 下端面
4 遊技盤
17 始動入賞口(入賞装置)
18 大入賞口(入賞装置)
19 普通入賞口(入賞装置)
21 腰板
21a 上端面
32 球集合カバー
33 球集合樋
33c 終端部
34 球受け部材
35 昇降部材
36 不正具侵入防止部材
38a 側壁部
48 傾斜面
52 先端部
53 不正具侵入防止部材
56 弾性部材
61 先端部

Claims (4)

  1. 前面に入賞装置が装着された遊技盤を遊技盤取付枠に取着すると共に、前記遊技盤取付枠の裏面側に前記入賞装置へ入賞した遊技球を集合させる球集合樋を配設し、前記遊技盤取付枠を外枠に開閉自在に装着すると共に該外枠の前面下部に腰板を設け、前記遊技盤取付枠を閉止すると該遊技盤取付枠の下端面が前記腰板の上端面に重合した状態となる遊技機において、前記球集合樋への不正具の侵入を阻止する不正具侵入防止部材を前記腰板の上端面よりも高い位置であって且つ前記球集合樋の終端部の直下にあたる位置に該不正具侵入防止部材の先端部が前記遊技盤取付枠の裏面に密着するように設けたことを特徴とする遊技機の不正防止構造。
  2. 前記球集合樋の終端部から落下した遊技球を受け入れる球受け部材を前記遊技機の裏面側であって前記腰板の上端面よりも低い位置に配設し、前記球受け部材の側壁部に所望の高さで固定される昇降部材を取着し、前記不正具侵入防止部材は、前記昇降部材に前記球受け部材の外方へ所望の長さで延出するように取着されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機の不正防止構造。
  3. 前記不正具侵入防止部材は、前記昇降部材に摺動自在に取着されると共に弾性部材により前記遊技盤取付枠の裏面へ向けて常に付勢されるように設けられ、前記遊技盤取付枠を閉止すると前記不正具侵入防止部材の先端部が該遊技盤取付枠の裏面に密着することを特徴とする請求項2に記載の遊技機の不正防止構造。
  4. 前記不正具侵入防止部材の上面に前記球集合樋の終端部から落下した遊技球を受け止めて前記球受け部材へ誘導する傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機の不正防止構造。
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