JP2010142713A - フィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気体からの異物分離性能を維持しつつ、大流量の気体を流すことを可能にすることができるフィルタ装置を提供する。
【解決手段】フィルタ装置のルーバRは、筒状をなすルーバ本体30の外周に多数本の羽根31が立設されてなるとともに、ルーバ本体30の周方向に隣り合う羽根31同士の間には、入口ポート側からフィルタエレメントに向かって流れる気体を通過させるためのスリット35が形成されている。ルーバ本体30の外周面によって形成される円を仮想円Cとする。また、隣り合う羽根31のうち一方の羽根311とスリット35の内底面35aとが交差する位置を基準位置P1とし、仮想円Cの頂端CTを基準位置P1からオフセットさせた位置に位置させ、頂端CTとルーバ本体30の中心軸Lとを結ぶ直線Mに対し直交する接線Fを設定する。この場合、スリット35の内底面35aは接線Fに沿って延びる平面状に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、入口ポートから導入された気体の流れに基づいて気体に遠心力を付与するルーバが設けられたフィルタ装置に関する。
エアシリンダ等の流体圧機器は、コンプレッサにより圧縮された圧縮エア(気体)によって作動されるようになっている。圧縮エアには、水分及びオイルミストといった液体や塵埃等の異物が含まれており、この圧縮エアをそのまま流体圧機器に供給すると、様々なトラブルが発生する。そのため、圧縮エアが流体圧機器に供給される前にフィルタ装置によって圧縮エアを濾過し、これらの異物を分離する必要がある。
フィルタ装置は、ハウジング内にフィルタエレメントを備え、このフィルタエレメントを圧縮エアが通過する際に、圧縮エアに含まれる異物が除去される。また、ハウジング内において、フィルタエレメントの上面にはルーバが載置されている(例えば、特許文献1参照)。このルーバの外周端には多数本の羽根が設けられ、これら羽根の間のスリットを圧縮エアが通過することにより、フィルタエレメントに導入される圧縮エアに旋回動作を付与するようになっている。
そして、圧縮エアに旋回動作が付与されると、圧縮エアに遠心力が付与される。すると、圧縮エアに含まれる液体や比較的大粒の粒子からなる塵埃等の異物はその遠心力により圧縮エアから分離される。そして、ルーバによって圧縮エアから異物が分離されることにより、フィルタエレメントに到達して濾過される気体には異物が僅かしか含まれておらず、フィルタエレメントの目詰まりが低減されることとなる。
特開平11−267434号公報
ところで、特許文献1のようなフィルタ装置においては、圧縮エアからの異物分離性能を維持しつつ、大流量の圧縮エアを流すことを可能にすることが望まれている。
本発明は、気体からの異物分離性能を維持しつつ、大流量の気体を流すことを可能にすることができるフィルタ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングに入口ポートと出口ポートとが設けられるとともに両ポートを連通させる気体通路が設けられ、この気体通路上には気体を濾過するフィルタエレメントが設けられるとともに、前記入口ポートと前記フィルタエレメントとの間に位置する前記気体通路の途中には、前記入口ポートから導入された気体の流れに基づいて該気体に遠心力を付与するルーバが設けられたフィルタ装置であって、前記ルーバは、筒状をなすルーバ本体の外周に多数本の羽根が立設されてなるとともに、前記ルーバ本体の周方向に隣り合う前記羽根同士の間には、前記入口ポート側から前記フィルタエレメントに向かって流れる気体を通過させるスリットが形成されており、前記ルーバ本体の外周面によって形成される円を仮想円とし、前記隣り合う羽根のうち一方の羽根と前記スリットの内底面とが交差する位置を基準位置とし、前記仮想円の頂端を前記基準位置から前記スリット内に向けてオフセットさせた位置に位置させ、前記頂端と前記ルーバ本体の中心軸とを結ぶ直線に対し直交する接線を設定した場合、前記スリットの内底面が前記接線に沿って延びる平面状に形成されていることを要旨とする。
本発明によれば、気体からの異物分離性能を維持しつつ、大流量の気体を流すことを可能にすることができる。
以下、本発明を具体化したフィルタ装置の一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、フィルタ装置10のボディ11には入口ポート12が設けられるとともに、ボディ11の入口ポート12に対向する側には出口ポート13が設けられている。入口ポート12には図示しないエア供給源が接続されるとともに、出口ポート13には図示しないエアシリンダ(流体圧機器)が接続されている。そして、入口ポート12を介してフィルタ装置10内に、気体としての圧縮エアが導入されるとともに、出口ポート13を介してフィルタ装置10から空気が導出される。
ボディ11の下部には、上面が開口されている有底円筒状のボウル14の上端が嵌入されている。ボウル14の上端部外周にはOリング15が装着されるとともに、このOリング15によりボディ11とボウル14との間の気密が保持されている。ボディ11の下部には、上面が開口されている有底円筒状のボウルガード16がボウル14を覆うように配設されている。そして、ボディ11、ボウル14及びボウルガード16によりフィルタ装置10のハウジングが構成されている。
ボディ11には、入口ポート12からボウル14の内部に連通する導入通路17が形成されるとともに、出口ポート13からボウル14の内部に連通する導出通路18が形成されている。導出通路18においてボディ11の内頂部に位置する箇所には、上下方向に沿って延びる支持棒20が取り付けられている。支持棒20の上下両端部には雄ネジ部20a,20bが形成されるとともに、上部の雄ネジ部20aがボディ11に形成された雌ネジ部11aに螺合されることにより、支持棒20がボディ11に取り付けられている。
支持棒20の下部の雄ネジ部20bには、バッフル21の上部に形成された雌ネジ部21bに螺合され、この螺合により、支持棒20の下端にバッフル21が取り付けられている。バッフル21は傘形状をなし、その先端が斜め下方へ指向されている。バッフル21の外周面とボウル14の内周面との間には僅かな隙間が形成されている。このバッフル21の形状及び隙間によって、バッフル21周囲から下方に落下した異物が上方へ吹き上げられるのを防止している。
バッフル21の上面には支持棒20を周囲から覆うように円筒状のフィルタエレメント22が載置されている。フィルタエレメント22の上部にはルーバRが載置されている。また、フィルタエレメント22によってボウル14とボディ11との内部空間は、フィルタエレメント22より外側の導入室24とフィルタエレメント22より内側の導出室25とに区画されている。導入通路17、導入室24、導出室25及び導出通路18により気体通路が形成され、気体通路の途中にフィルタエレメント22が配置されている。
次に、以上のように構成されたフィルタ装置10の作用について説明する。
圧縮エアが入口ポート12からフィルタ装置10の内部に流入する。この圧縮エア中には塵埃及び液体といった異物が含まれており、圧縮エアは導入通路17及びルーバRの外周側を通ってボウル14内の導入室24に流入する。圧縮エアが導入室24へ流入する際、ルーバRによって圧縮エアに旋回運動が付与される。旋回運動によって生じる遠心力により、液体(異物)や塵埃の中でも比較的大きな固体粒子(異物)がボウル14の内壁面に集められて圧縮エアと分離される。その分離された液体と固体粒子はボウル14の内壁面を伝ってボウル14内底部に溜まっていく。ボウル14内底部に溜まった液体や塵埃等の異物はバッフル21によりそれより上方へ舞い上がることが防止される。
また、ルーバRの外周側を通過した圧縮エアはフィルタエレメント22を通過して導出室25に流出する。圧縮エアがフィルタエレメント22を通過する際、ルーバRによって分離しきれなかった異物がフィルタエレメント22によって遮断される。そして、異物除去後に、導出室25に流出した圧縮エアは、ルーバRの内側及び導出通路18を通って出口ポート13からエアシリンダに供給される。
次に、ルーバRについて詳細に説明する。図2に示すように、ルーバRは、円筒状をなすルーバ本体30を備えるとともに、このルーバ本体30の外周からは多数本(本実施形態では15本)の羽根31が立設されている。そして、ルーバ本体30の周方向に隣り合う羽根31同士の間には、圧縮エア(気体)を通過させるためのスリット35が形成されている。ルーバ本体30内には上下方向へ貫通孔34が形成されるとともに、ルーバ本体30の中心軸Lは貫通孔34の中心点を通過して上下方向へ延びている。そして、中心軸Lが延びる方向をルーバ本体30の軸方向とする。
各羽根31は、ルーバ本体30の軸方向に対して傾斜するように形成されている。また、図3(a)及び(b)に示すように、ルーバ本体30の外周面に沿って延びる円を仮想円Cとした場合、ルーバ本体30の周方向に隣り合う羽根31の間には仮想円Cの頂端CTが位置している。そして、スリット35の内底面35aは、ルーバ本体30の周方向に隣り合う羽根31同士の間に位置するとともに、仮想円Cの頂端CTを通過する接線Fに沿って延びるように平面状に形成されている。なお、接線Fは、ルーバ本体30の中心軸Lと頂端CTとを結ぶ直線Mに対し直角をなすように延びており、接線Fに沿って延びる内底面35aも直線Mに対して直角をなす平面状に形成されている。
ある一つのスリット35を形成する一対の羽根31のうち、傾斜方向の手前側の羽根31を一方の羽根311とし、もう一つを他方の羽根312とする。また、一方の羽根311において、スリット35に臨む内面を一方の羽根311の側面311aとした場合、その側面311aとスリット35の内底面35aとが交差する位置を基準位置P1とする。さらに、他方の羽根312において、他方の羽根312が形成するスリット35に臨む内面を、他方の羽根312の側面312aとした場合、その側面312aとスリット35の内底面35aとが交差する位置を交差位置P2とする。
この場合、仮想円Cの頂端CTは、内底面35aに沿って、一方の羽根311(基準位置P1)からスリット35内に向けてオフセットした位置、具体的には内底面35aに沿って基準位置P1から交差位置P2に向けて(2〜4mm)ずれた位置に位置している。そして、スリット35の内底面35aが、直線Mに対し直交する接線Fに沿って延びるように形成されているため、内底面35aは、頂端CTから各羽根31の基端それぞれまでに仮想円Cの外周面に肉盛りをするようにして形成されている。
ここで、図4(a)及び(b)に、本実施形態とは異なるルーバR1(以下、従来のルーバR1とする)を示す。この従来のルーバR1は、ルーバ本体40の周方向に隣り合う羽根41の間にスリット45が形成されている。なお、中心軸Lに対する羽根41及びスリット45の傾斜角度は、実施形態のルーバRにおける中心軸Lに対する羽根31及びスリット35の傾斜角度と同じになっている。また、従来のルーバR1における羽根41の数、及び周方向に隣り合う羽根41間の間隔は、実施形態のルーバRにおける羽根31の数、及び周方向に隣り合う羽根31間の間隔と同じになっている。
また、隣り合う羽根41のうち、傾斜方向の手前側の羽根41を一方の羽根411とし、もう一つを他方の羽根412とする。さらに、一方の羽根411において、一方の羽根411が形成するスリット45に臨む内面を一方の羽根411の側面411aとした場合、その側面411aとスリット45の内底面45aとが交差する位置を基準位置P1とする。さらに、他方の羽根412において、他方の羽根412が形成するスリット45に臨む内面を、他方の羽根412の側面412aとした場合、その側面412aとスリット45の内底面45aとが交差する位置を交差位置P2とする。
また、ルーバ本体40の外周面に沿って延びる円を仮想円C1とした場合、隣り合う羽根411,412のうち、傾斜方向の手前側の一方の羽根411の基端(基準位置P1)に仮想円C1の頂端CT1が位置している。すなわち、従来のルーバR1においては、頂端CT1はスリット45の内底面45a上に位置していない。そして、スリット45の内底面45aは、仮想円C1の頂端CT1を通過し、かつ中心軸Lと頂端CT1とを結ぶ直線M1に対し直角をなす接線F1に沿って延びるように平面状に形成されている。スリット45の内底面45aは、頂端CT1から他方の羽根412の基端(交差位置P2)まで仮想円C1の外周面に肉盛りをすることによって形成されている。
本実施形態のルーバRにおいて、一方の羽根311の内底面35aからの立設高さは、従来のルーバR1における、一方の羽根411の内底面45aからの立設高さより僅かに低くなっている。一方、本実施形態のルーバRにおいて、他方の羽根312の内底面35aからの立設高さは、従来のルーバR1における、他方の羽根412の内底面45aからの立設高さよりかなり高くなっている。そして、隣り合う羽根31,41間の間隔は同じであるため、本実施形態のルーバRにおいて、スリット35の上部開口の開口面積は、従来のルーバR1におけるスリット45の上部開口の開口面積より大きくなっている。一方、実施形態のルーバRにおいて、スリット35の下部開口の開口面積は、従来のルーバR1におけるスリット45の下部開口の開口面積より大きくなっている。加えて、本実施形態のルーバRにおいて、スリット35における最小開口面積は、従来のルーバR1におけるスリット45の最小開口面積より大きくなっている。そして、頂端CTの位置を基準位置P1から交差位置P2側へ3mmずらした位置に設定すると、最小開口面積を最大にすることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のルーバRは、仮想円Cの頂端CTが、隣り合う羽根31のうちの一方の羽根311(基準位置P1)よりもスリット35内に位置するようにオフセットされた位置に位置している。また、スリット35の内底面35aは、仮想円C上の頂端CTと、ルーバ本体30の中心軸Lとを結ぶ直線Mに対して、直交するように延びる接線Fに沿って延びる平面状に形成されている。これに対し、従来のルーバR1は、仮想円C1の頂端CT1がスリット45内に位置せず、スリット45の内底面45aが頂端CT1と中心軸Lとを結ぶ直線M1に対し直角をなす接線F1に沿って、スリット45の内底面45aが延びるように形成されている。このため、実施形態のルーバRは、スリット35の開口面積を、従来のルーバR1におけるスリット45の開口面積より大きくすることができ、さらに、最小開口面積も大きくすることができる。よって、スリット35の流量性能を、従来のルーバR1におけるスリット45の流量性能より向上させることができ、ルーバRのスリット35に大量の圧縮エアを流すことができる。さらに、実施形態のルーバRと、従来のルーバR1とでは、羽根31,41、及びスリット35,45の傾斜角度は変更無いため、羽根31,41及びスリット35,45によって圧縮エアに付与される遠心力は変わらない。
よって、本実施形態のルーバRによれば、圧縮エアからの異物分離性能を維持しつつ、大流量の気体を流すことを可能にすることができる。その結果として、ルーバRにおけるスリット35の形状を詳細に設定することにより、ルーバRをコンパクトにしつつも圧縮エアからの異物分離性能を維持しつつ、大流量の気体を流すことを可能になり、ルーバRが装備されるフィルタ装置10をコンパクトにすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、実施形態における羽根31の軸方向一端面となる上端面31dを幅広に形成してもよい。この場合、羽根31の基準位置P1から頂端CTにまで肉盛部31fを設けて、上端面31dを幅広に形成する。この肉盛部31fは、上端面31dから側面311aに向けて弧状に湾曲するように形成されている。
○ ルーバRに設ける羽根31の数を変更してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記頂端は、前記基準位置から2〜4mmずれた位置に設けられる請求項1に記載のフィルタ装置。
(2)前記羽根は、前記基準位置から3mmずれた位置に設けられる請求項1又は技術的思想(1)に記載のフィルタ装置。
(3)前記羽根は、15本である請求項1、技術的思想(1)及び技術的思想(2)のうちいずれか一項に記載のフィルタ装置。
(4)前記羽根の上端面が、前記基準位置から頂端にまで肉盛部を設けて幅広に形成されている請求項1、技術的思想(1)〜(3)のうちいずれか一項に記載のフィルタ装置。
実施形態のフィルタ装置を示す断面図。 実施形態のルーバを示す斜視図。 (a)は実施形態のルーバを示す部分平面図、(b)は実施形態のルーバの羽根及びスリットを示す部分斜視図。 (a)は従来のルーバを示す部分平面図、(b)は従来のルーバの羽根及びスリットを示す部分斜視図。 (a)は別例のルーバを示す部分平面図、(b)は別例のルーバの羽根及びスリットを示す部分斜視図。
符号の説明
F…接線、L…中心軸、M…直線、P1…基準位置、R…ルーバ、C…仮想円、CT…頂端、10…フィルタ装置、11…ハウジングを形成するボディ、12…入口ポート、13…出口ポート、14…ハウジングを形成するボウル、16…ハウジングを形成するボウルガード、17…気体通路を形成する導入通路、18…気体通路を形成する導出通路、22…フィルタエレメント、24…気体通路を形成する導入室、25…気体通路を形成する導出室、30…ルーバ本体、31(311)…一方の羽根、31(312)…他方の羽根、35…スリット、35a…内底面。

Claims (1)

  1. ハウジングに入口ポートと出口ポートとが設けられるとともに両ポートを連通させる気体通路が設けられ、この気体通路上には気体を濾過するフィルタエレメントが設けられるとともに、前記入口ポートと前記フィルタエレメントとの間に位置する前記気体通路の途中には、前記入口ポートから導入された気体の流れに基づいて該気体に遠心力を付与するルーバが設けられたフィルタ装置であって、
    前記ルーバは、筒状をなすルーバ本体の外周に多数本の羽根が立設されてなるとともに、前記ルーバ本体の周方向に隣り合う前記羽根同士の間には、前記入口ポート側から前記フィルタエレメントに向かって流れる気体を通過させるスリットが形成されており、前記ルーバ本体の外周面によって形成される円を仮想円とし、前記隣り合う羽根のうち一方の羽根と前記スリットの内底面とが交差する位置を基準位置とし、前記仮想円の頂端を前記基準位置から前記スリット内に向けてオフセットさせた位置に位置させ、前記頂端と前記ルーバ本体の中心軸とを結ぶ直線に対し直交する接線を設定した場合、前記スリットの内底面が前記接線に沿って延びる平面状に形成されているフィルタ装置。
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