JP2010143512A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】統合コントローラ10は、オートクルーズ制御時での、EVモード走行時に、車速が目標車速に収束した時点のEV時モータ実トルクを求め、その後の、HEVモード走行時のHEV時モータ実トルクから、エンジン実トルクを求め、エンジン実トルクと目標エンジントルクとの相違に基づいて、HEV走行時の目標エンジントルクを補正する目標エンジントルク算出処理を行なうハイブリッド車両の制御装置とした。
【選択図】図1
Description
この従来技術では、オートクルーズ制御時に、モータのみを駆動させる第1モード(このモードを以下、EVモードと称する)で走行する場合と、モータとエンジンとを駆動させる第2モード(このモードを、以下、HEVモードと称する)とで、異なる制御マップを用いてトルク制御が行なわれる。
この場合、オートクルーズ制御を実行している途中で、走行モードを、モータのみを駆動させる第1モード(このモードを以下、EVモードと称する)から、モータとエンジンとを駆動させる第2モード(このモードを、以下、HEVモードと称する)に切り換えた際に、目標エンジントルクとエンジン実トルクとの差に基づくトルク変動が生じ、車両に、トルク変動によるショックが生じる。
ここで、第1モード時モータ実トルクは、車両を、目標車速で走行させるのに必要な実トルクである。したがって、第2モード走行時に、車速を目標車速に収束させるのに必要な目標エンジントルクを、第1モード時モータ実トルクに基づいて求めることで、目標エンジントルクを、第1モード時モータ実トルクに係わらずに設定するのと比較して、目標エンジントルクとエンジン実トルクとのずれを抑えることが可能となる。
よって、第1モードから第2モードへの移行時にトルク変動が生じるのを抑制でき、車両に、このトルク変動によるショックが生じるのを抑制できる。
しかも、このトルク補正を、モータの実トルクに基づいて行なっているため、エンジントルクを検出するセンサなどを別途設けて補正を行なうものと比較して、安価に上記ショック抑制を達成できる。
本発明の実施の形態のハイブリッド車両の制御装置は、エンジン(Eng)とモータ/ジェネレータ(MG)との間に第1クラッチ(CL1)が介装され、前記モータ/ジェネレータ(MG)が駆動輪側に連結されたハイブリッド車両の制御装置であって、車速を検出する車速検出手段(17)を含む走行状態を検出する走行状態検出手段と、一定車速で走行するオートクルーズ走行を指令するオートクルーズ指令手段(23)と、前記エンジン(Eng)、前記モータ/ジェネレータ(MG)、前記第1クラッチ(CL1)の作動を制御し、走行モードを、前記第1クラッチ(CL1)を解放して前記モータ/ジェネレータ(MG)のみを駆動させて走行する第1モードと、前記第1クラッチ(CL1)を締結して前記エンジン(Emg)および前記モータ/ジェネレータ(MG)を駆動させて走行する第2モードと、に制御可能であるとともに、前記オートクルーズ指令手段(23)による指令時に、車速を目標車速に収束させるオートクルーズ制御を実行する制御手段(10)と、を備え、前記制御手段(10)が、前記オートクルーズ制御時において、前記第1モード走行時に、車速が目標車速に収束した時点の前記モータ/ジェネレータ(MG)のトルクである第1モード時モータ実トルクを求め、前記第2モード走行時に、目標エンジントルクを、前記第1モード時モータ実トルクに基づいて求める目標エンジントルク算出処理を行なうことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
図1は、実施例1の制御装置が適用された後輪駆動によるFRハイブリッド車両(ハイブリッド車両の一例)を示す全体システム図である。
なお、本実施例1では、EVモードにおいて、モータ/ジェネレータMGのトルクを力行により正としてモータ/ジェネレータMGの駆動力で走行するEV走行モードと、モータ/ジェネレータMGのトルクを回生により負として減速走行するEV減速走行モードと、を形成可能としている。
「HEVモード」は、第1クラッチCL1を締結状態として、エンジンEngとモータ/ジェネレータMGの駆動力で走行するモードである。なお、本実施例1では、このHEVモードにおいて、エンジン走行モード、モータアシスト走行モード、走行発電モード、HEV減速走行モードを形成可能としている。
エンジン走行モードは、モータ/ジェネレータMGのトルクを0として、エンジンEngの正トルクで走行するモードである。
モータアシスト走行モードは、エンジンEngのトルクならびにモータ/ジェネレータMGのトルクを両方正として走行するモードである。
走行発電モードは、エンジンEngのトルクを正とする一方、モータ/ジェネレータMGのトルクを負とした回生動作状態として、モータ/ジェネレータMGにより発電を行ないながら走行するモードである。
HEV減速走行モードは、走行発電モードとは逆に、モータ/ジェネレータMGのトルクを正とした力行動作状態としながら、エンジンEngのトルクはフリクションによりモータ/ジェネレータMGのトルクよりも絶対値の大きな負の値として、減速走行するモードである。
前記「WSCモード」は、例えば、「EVモード」からの発進時、または、「HEVモード」からの発進時、第2クラッチCL2をスリップ締結状態とし、第2クラッチCL2を経過するクラッチ伝達トルクが、車両状態やドライバー操作に応じて決まる要求駆動トルクとなるようにクラッチトルク容量をコントロールしながら発進するモードである。なお、「WSC」とは「Wet Start clutch」の略である。
実施例1におけるFRハイブリッド車両の制御系は、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4と、第1クラッチコントローラ5と、第1クラッチ油圧ユニット6と、ATコントローラ7と、第2クラッチ油圧ユニット8と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10と、を有して構成されている。なお、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、第1クラッチコントローラ5と、ATコントローラ7と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10とは、情報交換が互いに可能なCAN通信線11を介して接続されている。
なお、統合コントローラ10には、このオートクルーズ制御の実行を指令するオートクルーズ操作スイッチ23と、重力加速度に基づいて走行路面の勾配を検出する勾配センサ24と、が接続されている。
図5がエンジントルク補正処理の流れを示しており、図6が目標エンジントルク算出処理の流れを示している。
次のステップS5では、勾配θに基づいて、EV時MG実トルクを、0%勾配状態の値に補正する。
次のステップS6では、走行モードを強制的にHEVモードに移行させる。すなわち、第1クラッチCL1を締結させ、エンジンEngを始動させる。
このエンジン実トルクTTは、ステップS5で得られた0%勾配相当に補正したEV時MG実トルクから、ステップS8で得られた0%勾配相当に補正したHEV時MG実トルクを差し引いて求める。なお、HEVモードで回生動作を行なっていた場合には、HEV時トルクはマイナスの値であるから、EV時MG実トルクに、HEV時MGトルクの絶対値を加えることになる。
まず、ステップS21において、走行モードがHEVモードであるか否か判定し、HEVモードである場合は、ステップS22に進み、HEVモードで無い場合は、スタートに戻る。
続くステップS24では、現在の目標エンジントルクMTに、エンジントルク補正係数Etを乗じる補正を行なう。
そして、ステップS25で、補正した目標エンジントルクMTを出力する処理を行なう。
ハイブリッド車両において、オートクルーズ制御を実行した場合、EVモード走行とHEVモード走行とが繰り返される。
すなわち、バッテリ充電量SOCが充分であればEVモードで走行し、バッテリ充電量SOCが不足したり、目標トルクに対してMGトルクが不足したりした場合には、HEVモードで走行する。したがって、オートクルーズ制御で走行を続けた場合には、EVモードとHEVモードとが繰り返されることになる。
EVモード走行時には、車速VSPが目標車速Vmspに収束すると、その時点の、目標エンジントルクMT、エンジン回転数Em、EV時MG実トルク、車速VSP、勾配θが取得される。
このときのEV時MG実トルクは、車両を目標車速Vmspで走行させるのに必要な実トルクである。さらに、このEV時MG実トルクを、0%勾配におけるMGトルクに補正する(以上、ステップS1→S2→S3→S4→S5の処理に基づく)。
その後、HEVモードで、車速VSPが目標車速Vmspに収束すると、その時点の、収束時目標エンジントルクMTS、エンジン回転数Em、HEV時MG実トルク、車速VSP、勾配θを取得する(ステップS8)。
さらに、得られた収束時目標エンジントルクMTSを、勾配θに基づいて、0%勾配における収束時目標エンジントルクMTShに補正する(ステップS9)。
したがって、EVモード走行時のEV時MG実トルクと、HEVモード走行時のエンジントルクにHEV時MG実トルクを加えたトルクとが、等しいと見なすことができる。よって、EV時MG実トルクから、HEV時MG実トルクを差し引けば、HEVモードの際のエンジン実トルクTTが得られる。
HEVモードでオートクルーズ制御を実行する場合には、目標エンジントルクMTとエンジン回転数とに応じた補正係数マップからエンジントルク補正係数Etを読み出し(ステップS23)、目標エンジントルクMTにエンジントルク補正係数Etを乗じて(ステップS24)、目標エンジントルクMTを出力する(ステップS25)。
図7は、EVモード走行および強制的にHEVモード走行を行なってエンジントルク補正係数Etを算出した例を示している。
EVモードによる走行時に、t1の時点で、オートクルーズ制御が開始されている。そして、オートクルーズ制御に基づいて、車速VSPが目標車速Vmspに収束される。この車速VSPが目標車速Vmspに収束した時点t2で、EV時MG実トルク、車速VSP、勾配θを取得し、さらに、EV時MG実トルクを0%勾配での値に補正する。
このため、t3の時点から車速VSPが目標車速Vmspに収束するまでに、車速VSPに上向きの段差が生じており、車両にショックが生じている。
そして、収束時目標エンジントルクMTSおよびHEV時MG実トルクを、勾配データに基づいて0%勾配での値に補正する。なお、タイムチャートに示す例では、t4の時点で勾配がプラスの値となっており、0%勾配での目標エンジントルクMTは、図において点線で示す値となる。
図7のタイムチャートに示す例では、エンジン実トルクTTは、目標エンジントルクMTよりも大きい側にずれており、この場合、エンジントルク補正係数Etは、1よりも小さな値となる。
すなわち、図8のタイムチャートは、HEVモード走行時に、オートクルーズ制御を実行した際の、エンジントルク補正係数Etを乗じる補正を実施した場合と実施しない場合との、車速VSP、目標エンジントルクMTなどの変化を示している。このタイムチャートに示すように、補正を実施しない場合、目標エンジントルクMTに対するエンジン実トルクTTが大きい側にずれており、目標エンジントルクMTおよび車速VSPに段差が生じている。この場合、車両においてトルク変動によるショックが生じる。
a)EVモード走行で車速VSPが目標車速Vmspに収束した時のEV時MG実トルクと、HEVモード走行で車速VSPが同じ目標車速Vmspに収束した時のHEV時MG実トルクとを求め、EV時MG実トルクとHEV時MG実トルクとの差分から、エンジン実トルクTTを算出した。
そして、エンジン実トルクTTに対するHEVモード走行時の目標エンジントルクMT比率から、エンジントルク補正係数Etを算出した。
したがって、目標エンジントルクMTに対して、エンジントルク補正係数Etを乗じる補正を行なうことで、目標エンジントルクMTに一致してずれの無いエンジン実トルクTTが得られるようになり、EVモードからHEVモードへの移行時や、オートクルーズ制御の開始時のトルク変動によるショックを改善することができる。
しかも、このトルク補正を、モータ/ジェネレータMGの実トルクに基づいて行なっているため、エンジントルクを検出するセンサなどを別途設けて補正を行なうものと比較して、安価に上記ショック抑制を達成できる。
このため、EV時MG実トルクを得たEV走行時と、HEV時MG実トルクおよび目標エンジントルクMTを得たHEV走行時との勾配θの相違による誤差を抑制し、この勾配補正を実施しないものと比較して、エンジン実トルクTTと目標エンジントルクMTとのずれをいっそう小さくすることができる。よって、いっそう適正なエンジントルク補正係数Etを得ることができる。
したがって、EV時MG実トルクを取得した走行条件と、HEV時MG実トルクおよび目標エンジントルクMTを取得した走行条件を、できるだけ等しくでき、走行条件の相違による誤差が生じるのを抑えることができる。したがって、EV時MG実トルクを取得した後に直ちにHEVモードに移行しないものと比較して、エンジン実トルクTTと目標エンジントルクMTとのずれを小さくして、いっそう適正なエンジントルク補正係数Etを得ることができる。
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については共通する符号を付けることで説明を省略する。
すなわち、図9に示すエンジントルク補正処理において、ステップS10に続くステップS11bでは、補正後の収束時目標エンジントルクMTShからエンジン実トルクを差し引いて、エンジントルク補正値Hを算出し、次のステップS12bで、このエンジントルク補正値Hを格納するようにしている。
図11に示すように、EVモードからHEVモードに強制移行させた時点t3bから、車速VSPが目標車速Vmspに収束する時点t4bの間で、トルク段差が生じている。これは、図示のように、エンジン実トルクTTが目標エンジントルクMTよりも大きく出力されていることを原因としている。
17 車速センサ(車速検出手段)
23 オートクルーズ操作スイッチ(オートクルーズ指令手段)
24 勾配センサ(勾配検出手段)
CL1 第1クラッチ
Eng エンジン
H エンジントルク補正値
MG モータ/ジェネレータ(モータ)
MGTh 0%勾配補正後のEV時MG実トルク
MT 目標エンジントルク
MTS 収束時目標エンジントルク
MTSh 0%勾配補正後の収束時目標エンジントルク
MTH 補正値による補正後の目標エンジントルク
MTK 補正係数による補正後の目標エンジントルク
RL 左後輪(駆動輪)
RR 右後輪(駆動輪)
TT エンジン実トルク
Vmsp 目標車速
VSP 車速
θ 勾配
Claims (5)
- エンジンとモータとの間に第1クラッチが介装され、前記モータが駆動輪側に連結されたハイブリッド車両の制御装置であって、
車速を検出する車速検出手段を含む走行状態を検出する走行状態検出手段と、
一定車速で走行するオートクルーズ走行を指令するオートクルーズ指令手段と、
前記エンジン、前記モータ、前記第1クラッチの作動を制御し、走行モードを、前記第1クラッチを解放して前記モータのみを駆動させて走行する第1モードと、前記第1クラッチを締結して前記エンジンおよび前記モータを駆動させて走行する第2モードと、に制御可能であるとともに、前記オートクルーズ指令手段による指令時に、車速を目標車速に収束させるオートクルーズ制御を実行する制御手段と、
を備え、
前記制御手段が、前記オートクルーズ制御時において、前記第1モード走行時に、車速が目標車速に収束した時点の前記モータのトルクである第1モード時モータ実トルクを求め、前記第2モード走行時に、目標エンジントルクを、前記第1モード時モータ実トルクに基づいて求める目標エンジントルク算出処理を行なうことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。 - 前記制御手段は、前記目標エンジントルク算出処理において、前記第1モードと前記第2モードとでそれぞれ車速が目標車速に収束した時点の前記モータのトルクである第1モード時モータ実トルクと第2モード時モータ実トルクとの差分に基づいて、前記目標エンジントルクを求めることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
- 前記制御手段は、前記目標エンジントルク算出処理において、前記第1モード時モータ実トルクと前記第2モード時モータ実トルクとの差分に基づいて、前記第2モード時のエンジン実トルクを算出し、このエンジン実トルクと、このエンジン実トルクが得られたときの目標エンジントルクである収束時目標エンジントルクとに基づいて、前記目標エンジントルクを求めることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
- 前記走行状態検出手段に、路面勾配を検出する勾配検出手段が含まれ、
前記第1モード時モータトルクと前記第2モード時モータトルクとを勾配検出手段が検出する勾配に基づいて、同勾配相当の値に補正することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のハイブリッド車両の制御装置。 - 前記制御手段は、前記オートクルーズ制御時での前記目標エンジントルク算出処理において、前記第1モードで前記車速が前記目標車速に収束し、前記第1モード時モータトルクが得られたら、強制的に前記第2モードによる走行を行なって、前記第2モード時モータトルクを取得する第2モード時モータトルク取得処理を実行することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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