JP2010146046A - 自動販売機用決済システム - Google Patents
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Abstract
【課題】自動販売機の釣銭切れによる販売機会の減少を自動的に回避する。
【解決手段】決済システムにおいて、自動販売機に搭載される硬貨処理装置と、電子マネーによる入出金処理を行う電子決済装置200とを備えるようにし、電子決済装置200は、情報取得部250によって、硬貨処理装置の硬貨処理情報を取得する。更に、釣銭切れ抑制処理部252は、釣銭切れ抑制モードとして、商品の代金と同一金額の貨幣の受入による販売であるとき、前記硬貨収容部から釣銭として払い出しが可能な払出可能硬貨枚数を増加させる硬貨増加型販売であると判別して付加サービスを連動させる。モード切替処理部254は、釣銭切れ抑制処理部252に対して、釣銭切れ抑制モードの開始及び終了を指示する。
【選択図】図5
【解決手段】決済システムにおいて、自動販売機に搭載される硬貨処理装置と、電子マネーによる入出金処理を行う電子決済装置200とを備えるようにし、電子決済装置200は、情報取得部250によって、硬貨処理装置の硬貨処理情報を取得する。更に、釣銭切れ抑制処理部252は、釣銭切れ抑制モードとして、商品の代金と同一金額の貨幣の受入による販売であるとき、前記硬貨収容部から釣銭として払い出しが可能な払出可能硬貨枚数を増加させる硬貨増加型販売であると判別して付加サービスを連動させる。モード切替処理部254は、釣銭切れ抑制処理部252に対して、釣銭切れ抑制モードの開始及び終了を指示する。
【選択図】図5
Description
本発明は、自動販売機に搭載されて、硬貨、紙幣、電子マネー等による決済処理を実行する自動販売機用決済システムに関し、特に、硬貨処理装置の状態を参照して付加的なサービス機能を提供する決済システムに関する。
従来、自動販売機に搭載される硬貨処理装置は、投入された硬貨を受け付けると共に、必要に応じて釣銭等の払い出しを行う。釣銭として払い出されるものは主として硬貨であり、これらの硬貨は、硬貨処理装置内のカセットチューブに蓄積されている。釣銭が不足した場合は、自動販売機の表示部分に釣銭切れとなる硬貨が表示され、その硬貨を釣銭として要求する販売形態を強制的に禁止する。釣銭切れを回避する為には、カセットチューブ内に釣銭の補充を行わなければならない。この作業は通常、商品の補充や集金の際に、これらの作業者によって行われる。
ところで、この自動販売機は、時間帯によって販売量が変動する。自動販売機で安定した売上を得るには、売上が落ちる時間帯の集客力を高める必要がある。そこで特許文献1〜3に示されるように、特定の時間帯において、割引等のサービス販売を実施する自動販売機が提案されている。例えば、特許文献1では、過去の販売回数や時間帯を集計して、売上の少ない時間帯を算出し、その時間帯をサービス販売時間として自動的に設定する自動販売機が提案されている。
特開平05−20531号公報
特開平06−333138号公報
特開2008−123328号公報
しかし、特許文献1〜3によれば、売上が落ち込む時間帯の集客力を高めることが可能となるが、他の販売機会の損失を補うことは出来ない。例えば、自動販売機において釣銭切れが生じてる場合、小銭を持っていない利用者に対して商品の販売機会を逸してしまうが、上記特許文献1〜3ではこれらの問題を解消することができない。むしろ、釣銭切れが生じていても、特定時間帯の集客力を高めてしまうため、利用者に対して悪い印象を与えてしまう可能性がある。
一方、既述のとおり釣銭切れを回避して販売機会を増大させるには、作業者が自動販売機を巡回して頻繁に釣銭を補充しなければならない。しかし、釣銭の補充回数を増やそうとすると、作業者の負担によって労働コストが増大するという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、硬貨処理装置内の釣銭の減少を自動的に回復し、釣銭切れによる販売機会の減少を抑制する決済システムを提供することを目的とする。
本発明は、以下の手段によって、上記目的を達成するものである。
即ち、上記目的を達成する本発明は、自動販売機に搭載され、投入された硬貨の真贋と金種を識別すると共に、正貨を硬貨収容部へ蓄積し、該蓄積した硬貨を釣銭として払い出す硬貨処理装置と、電子マネーによる入出金処理を行うと共に、前記硬貨処理装置に対して各種コマンドを送信可能であって、該コマンドに基づいて前記硬貨処理装置の各種情報を受信可能に接続されている電子決済装置と、を備え、前記電子決済装置は、前記硬貨処理装置の硬貨処理情報を、該硬貨処理装置から取得する情報取得部と、釣銭切れ抑制モードとして、商品の代金と同一金額の貨幣の受入による販売であるとき、前記硬貨収容部から釣銭として払い出しが可能な払出可能硬貨枚数を増加させる硬貨増加型販売であると判別して、付加サービスを連動させる釣銭切れ抑制処理部と、前記釣銭切れ抑制処理部に対して、釣銭切れ抑制モードの開始及び終了を指示するモード切替処理部と、を備えることを特徴とする自動販売機用決済システムである。
上記目的を達成する本発明は、上記自動販売機用決済システムにおいて、前記モード切替処理部は、前記硬貨収容部の前記払出可能硬貨枚数が第1閾値以下であると判断した時、前記釣銭切れ抑制処理部に対して前記釣銭切れ抑制モードの開始を指示することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明は、上記自動販売機用決済システムにおいて、前記モード切替処理部は、前記硬貨収容部の前記払出可能硬貨枚数が前記第1閾値より大きい第2閾値以上であると判断した時、前記釣銭切れ抑制処理部に対して前記釣銭切れ抑制モードの終了を指示することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明は、上記自動販売機用決済システムにおいて、前記硬貨増加販売の実行回数を予め設定しておき、前記釣銭切れ抑制モードの開始以降、前記実行回数の前記硬貨増加販売が完了した後に、前記釣銭切れ抑制処理部に対して前記釣銭切れ抑制モードの終了を指示することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明は、上記自動販売機用決済システムにおいて、強制的に前記釣銭切れ抑止モードへ切替える時間帯を強制時間帯として設定する時間帯設定処理部を備え、前記モード切替処理部は、前記強制時間帯の時、前記釣銭切れ抑止モードに切り替えることを特徴とする。
上記目的を達成する本発明は、上記自動販売機用決済システムにおいて、前記釣銭切れ抑制処理部は、前記付加サービスとして、割引金額の硬貨を払い出す価格割引処理を実施するように前記硬貨処理装置に指示することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明は、上記自動販売機用決済システムにおいて、前記釣銭切れ抑制処理部は、前記付加サービスとして、前記電子決済装置の無線通信アンテナ又は表示部を介して外部端末にコンテンツ情報を伝達することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明は、上記自動販売機用決済システムにおいて、前記硬貨処理装置及び前記電子決済装置は、自動販売機の主制御部に対して通信線によって接続され、前記硬貨処理装置と前記電子決済装置は、前記通信線とは別の専用線によって接続され、前記電子決済装置は、前記専用線を介して前記硬貨処理装置に対して各種コマンドを送信すると共に、該コマンドに基づいた前記硬貨処理装置の各種情報を受信することを特徴とする。
本発明によれば、作業者の釣銭補充の負担を強いることなく、釣銭量を増加させることで、自動販売機における販売機会を増大させることが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態の例について詳細に説明する。
図1には、本実施形態の自動販売機用決済システム(以下、決済システム)1の全体構成が示されている。この決済システム1は、貨幣処理装置100及び電子決済装置200を備えており、自動販売機3に搭載される。
貨幣処理装置100は、硬貨処理装置100A及び紙幣処理装置100Bを含んで構成される。硬貨処理装置100Aは、自動販売機の硬貨投入口から投入された硬貨の真贋と金種を識別すると共に、正貨を硬貨収容部(カセットチューブ)へ蓄積し、該蓄積した硬貨を釣銭として払い出す装置である。また紙幣処理装置は、自動販売機の紙幣挿入口から挿入された紙幣の真贋を識別すると共に、真正紙幣を紙幣収容庫へと収容する装置である。
電子決済装置200は、外部のICカードやICチップ内蔵の携帯通信端末等との間で非接触の近距離無線通信を行い、電子マネーによる入出金処理を実行する装置である。自動販売機3は、商品販売の全体を制御する主制御装置3Aを備えており、硬貨処理装置100A、紙幣処理装置100B及び電子決済装置200と通信線30によって接続されている。硬貨処理装置100A、紙幣処理装置100B及び電子決済装置200は、通信線30を介して自動販売機3の主制御装置3Aからコマンドを受信して、各種処理を実行する。また、主制御装置3Aは、通信線30を介して、硬貨処理装置100A、紙幣処理装置100B及び電子決済装置200から入出金等に関する処理情報を受信する。
また電子決済装置200は、さらに硬貨処理装置100A及び紙幣処理装置100Bと専用線40、42によってそれぞれ接続されている。電子決済装置200は、主制御装置3Aとは無関係に、これらの専用線40、42を介して硬貨処理装置100A及び紙幣処理装置100Bに対して各種コマンドを送信し、釣銭の払い出し等の各種処理を実行させることが可能である。また電子決済装置200は、これらの専用線40、42を介して硬貨処理装置100A及び紙幣処理装置100Bの各種処理情報を受信することで、硬貨処理装置100A及び紙幣処理装置100Bの動作をモニターすることも可能となっている。
図2及び図3には、硬貨処理装置100Aの全体構成が示されている。この硬貨処理装置100Aは、上方に設けられて硬貨が投入される投入口102と、投入口102の下側に配置されて投入口102に投入された硬貨の種類を選別する硬貨選別部104と、硬貨選別部104の下側に配置されて選別された硬貨をストックするカセットチューブ106と、カセットチューブ106の下側に配置されて釣銭等の排出を行う払出部108とを備える。
詳細に硬貨選別部104は、投入された硬貨の真贋の識別も行い、真性と判断された硬貨をカセットチューブ106に収容する。
カセットチューブ106内には、500円チューブ106A、100円チューブ106B、10円チューブ106C、50円チューブ106D、サブ(予備)チューブ106Eが並列配置されており、それぞれが、500円硬貨、100円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、予備硬貨(任意に設定)を蓄積する。各チューブ106A〜106Eの下端側には、エンプティースイッチ110A〜110Eが配置されており、各チューブ106A〜106E内の硬貨の残数が少なくなったことを検知する。また、各チューブ106A〜106Eの上端側には、満杯検知スイッチ112A〜112Eが配置されており、各チューブ106A〜106E内の硬貨が満杯になったことを検知する。更に、各チューブ106A〜106Eの上縁には、釣銭投入口114A〜114Eが開口しており、手作業によって釣銭を投入できるようになっている。
払出部108は、各チューブ106A〜106E内の硬貨を1枚ずつ払い出す。この払い出し処理は、自動販売機3の主制御装置3Aの指令に基づく。
硬貨処理装置100Aは、特に図示しない制御装置によって、カセットチューブ106に収容されている硬貨のうち釣銭として払出可能な硬貨枚数(払出可能硬貨枚数)を金種別に記憶媒体(メモリ)に記憶している。硬貨処理装置100Aの電源をONにしたとき、制御装置は、この払出可能硬貨枚数を0枚に設定する。それ以後、制御装置は、カセットチューブ106に入金された硬貨と、カセットチューブ106から払い出された硬貨の枚数に基づいて払出可能硬貨枚数の加算・減算処理を行い、記憶媒体の払出可能硬貨枚数を更新していく。更に制御装置は、所定の仕様に基づいて、硬貨処理装置100Aの硬貨処理情報(稼働履歴)を記憶媒体に記憶する。なお、この稼働履歴には、上記払出可能硬貨枚数の他、入金金額、出金金額、累積販売数、エンプティー検知情報、満杯検知情報等が含まれる。また、制御装置は、外部からのコマンド要求に基づいて、これらの硬貨処理情報を通信線を介して送信(出力)するようになっている。なお、ここでは説明を省略するが、紙幣処理装置100Bについても、上記制御装置と同様に、稼働履歴の記憶や出力が可能となっている。
図4には、電子決済装置200のハードウエア構成が示されている。この電子決済装置200は、制御部210、電子マネーR/W部212、表示部214、スピーカー部216、ネットワーク通信部218を備える。
制御部210は、CPU210A、ROM210B、RAM210C、記憶媒体210Dを有している。なお、これらはアドレスバスやデータバスによって接続され、それぞれのデバイス間でメモリアドレスやデータ等の送受信を行う。制御部210自体は、既に説明したように、貨幣処理装置100(硬貨処理装置100A、紙幣処理装置100B)及び主制御装置3Aと通信線によって接続されている。CPU210Aは、中央演算処理装置であり、この電子決済装置200の全体制御等を行う。ROM210Bは、読み出し専用メモリ(READ ONLY MEMORY)である。ROM210Bは、電子決済装置200の基本動作を行うファームウエア(プログラム)や、後述する各種機能を実現するプログラムなどを記憶している。CPU210Aは、任意のタイミングでROM210Bから必要なプログラムを読み込んで実行することができる。
RAM210Cは、随時アクセスが可能なメモリ(Random Access Memory)である。RAM210Cは、CPU210Aの作業領域として機能すると同時に、CPU210Aの指示に応じて各種データを一時的に記憶するために使用される。記憶媒体210Dは、例えばフラッシュメモリ等に代表される不揮発性メモリであり、各種情報を長期的に保持する機能を有する。CPU210Aは、この記憶媒体210Dから必要な情報を読み出したり、記憶媒体210Dに対して情報を書き込んだりする。
電子マネーR/W部212は、特に図示しない無線通信アンテナを介して、外部のICカード280や携帯通信端末(図示省略)に内蔵されるICチップと通信し、このICチップから情報を読み出したり、ICチップに情報を書き込んだりする。この電子マネーR/W部212とICチップの間で電子マネーの移動が実行される。
表示部214は、例えば電子マネーR/W部212における無線通信アンテナ近傍に配置され、光・文字などの視認可能な情報によって、利用者に対して各種情報を伝達する。例えば、電子マネーの通信可能状態となった場合には、光を放つことで利用者に対してICカード280の接近を促す。また、電子マネーの送受信が行われた際には、光を点滅させて決済が行われたことを利用者に伝える。また、液晶画面等のディスプレイ手段を利用して、文字や画像、動画等を表示してもよい。
スピーカー部216は、音によって利用者に対して各種情報を伝達する。例えば、電子マネーの通信可能状態となった場合には、音楽を流すことで、利用者に対してICカード280の接近を促す。また、電子マネーの送受信が行われた際には、処理音を放つことで決済が行われたことを利用者に伝える。言葉を含む音声ガイダンスとして機能させることも可能である。
ネットワーク通信部218は、公衆通信回線網282を介して管理サーバ284に接続され、管理サーバ284との間で情報通信を行う。例えば、この電子決済装置200で行われた電子決済に関する情報を管理サーバ284に送信する。また、管理サーバ284は、後述するコンテンツ提供処理におけるコンテンツをダウンロードさせるサーバとして機能する。
図5には、電子決済装置200において、ROM210Bに格納されているプログラムをCPU210Aが実行することで実現される機能構成が示されている。
電子決済装置210は、機能構成として、情報取得部250、釣銭切れ抑制処理部252、モード切替処理部254、時間帯設定処理部256、モード伝達処理部258、現在時刻を得る時計処理部260を備える。また、電子決済装置210は、上記電子マネーR/W部212を制御する為の電子マネーR/W処理部212A、表示部214を制御する為の表示処理部214A、スピーカー部216を制御する為のスピーカー処理部216A、ネットワーク通信部218を制御する為のネットワーク通信処理部218Aを備える。更に電子決済装置210は、対応装置間の通信を行うための主制御装置間通信処理部240、硬貨処理装置間通信処理部242、及び紙幣処理装置間通信処理部244を備える。
硬貨処理装置間通信処理部242は、硬貨処理装置100Aの処理情報(稼働履歴)を取得する。紙幣処理装置間通信処理部244は、紙幣処理装置100Bの処理情報(稼働履歴、例えば入金金額)を取得する。主制御装置間通信処理部240は、電子マネーR/W処理部212Aと連携して自動販売機3の主制御装置3Aと通信し、電子決済処理を実行する。更に主制御装置間通信処理部240は、主制御装置3Aに対して各種信号(例えば、付加サービス実施信号)を送信することで、後述する釣銭切れ抑制モード時において付加サービスを実行することを、自動販売機3の本体側に予め通知するようになっている。
情報取得部250は、硬貨処理装置間通信処理部242を介して、貨幣処理装置100の一部である硬貨処理装置100Aの硬貨処理情報を取得し、記憶媒体210Dに記憶させる。特に、本実施形態では、硬貨処理装置100Aが釣銭として払出可能な金種別の硬貨枚数(払出可能硬貨枚数)を硬貨処理情報に含めるようにする。なお、全ての金種の払出可能硬貨枚数を記憶するのではなく、釣銭切れが発生しやすい硬貨(例えば10円硬貨)のみの払出可能硬貨枚数を記憶するようにしても良い。
詳細は後述するが、モード切替処理部254は、払出可能硬貨枚数が、予めマニュアル設定された所定の開始・終了条件を満たす場合に、釣銭切れ抑制モードの開始・終了を指示する。また、モード切替処理部254は、払出可能硬貨枚数の所定条件に加えて、時間帯設定処理部256によって設定された許容時間帯(釣銭切れ抑制モードの実行を許容する時間帯)や、強制時間帯(釣銭切れ抑制モードに強制的に移行する時間帯)を参照して、釣銭切れ抑制モードの開始・終了を指示するようになっている。例えば、許容時間帯以外の場合、払出可能硬貨枚数が開始条件を満たしていても、モード切替処理部254は釣銭切れ抑制モードの開始を指示しない。一方で、強制時間帯以内の場合、払出可能硬貨枚数が開始条件を満たしていなくても、モード切替処理部254は釣銭切れ抑制モードの開始を強制的に指示する。
時間帯設定処理部256は、硬貨処理情報に基づいて、上記許容時間帯や強制時間帯を計算から求める。具体的には、硬貨処理情報における払出可能硬貨枚数、販売回数、入出金情報、エンプティー情報などを利用して、釣銭切れが発生した時間帯、売上が多かった時間帯、及び販売回数が多かった時間帯の少なくともいずれかを算出し、算出結果に基づいて許容時間帯又は強制時間帯を設定する。具体例として次の手法が挙げられる。
<手法1:販売回数の多い時間帯を特定する方法>
硬貨処理情報に基づいて、硬貨を用いた販売回数を1時間毎に集計し、この集計を例えば2週間に亘って行う。更に、この集計結果を利用して、曜日別且つ時間毎の販売回数を集計する。また、この曜日別且つ時間毎の販売回数が所定販売回数以上となる特定曜日の特定時間帯を、販売回数の多い時間帯として抽出する。抽出された時間帯は、硬貨を利用した販売回数が多いことから、釣銭切れが発生する可能性が高いと推測される。従って、この販売回数の多い時間帯の数時間前から、この時間帯の終了までを、許容時間帯又は強制時間帯として設定する。この結果、曜日及び時間別に時間帯を設定することが可能となる。
<手法2:売上金額の多い時間帯を特定する方法>
硬貨処理情報に基づいて、入金情報と出金情報を1時間毎に集計すると共に、この入金情報の集計から出金情報の集計を減算することで、1時間毎の総売上を算出する。この総売上の集計を例えば2週間に亘って行う。この集計結果を利用して、曜日別且つ時間毎の総売上を集計する。また、この曜日別且つ時間毎の総売上が、所定金額以上となる曜日・時間帯情報を、売上の多い時間帯として抽出する。抽出された時間帯は、硬貨を利用した売上が多いことから、釣銭切れが発生する可能性が高いと推測される。従って、この売上の多い時間帯の1時間前からこの時間帯の終了までを、許容時間帯又は強制時間帯として設定する。この結果、曜日及び時間別に許容時間帯又は強制時間帯を設定することが可能となる。
<手法3:払出可能硬貨枚数から釣銭切れの多い時間帯を特定する方法>
硬貨処理情報に基づいて、払出可能硬貨枚数の時間履歴を取得し、この払出可能硬貨枚数が所定枚数以下となった曜日及び時間を、2週間に亘って集計する。この結果に基づいて、平日(日曜日と祝祭日を除いた日、場合によっては土曜日を除いても良い)と休日(日曜日を祝祭日、場合によっては土曜日を含めても良い)に分けて、払出可能硬貨枚数が所定枚数以下となる時間帯を抽出する。具体的には「平日8時〜9時」、「休日11時〜13時」などである。これらの時間帯は、払出可能硬貨枚数が減少しやすいと推測される。従って、これらの時間帯の1時間前からこの時間帯の終了後更に1時間までを、許容時間帯又は強制時間帯として設定する。この結果、平日と休日に分けて時間別に時間帯を設定することが可能となる。なお、払出可能硬貨枚数が所定枚数以下であることの計算は、この時間帯設定処理部256で行う場合に限られず、自動販売機3自体(又は硬貨処理装置100A自体)が釣銭切れと独自に判定した情報をそのまま用いることも可能である。
<手法4:エンプティースイッチを利用して釣銭切れの多い時間帯を特定する方法>
硬貨処理情報に基づいて、エンプティースイッチ110A〜110Eの検出情報を、検出時点の曜日及び時間と共に取得し、これらの検出情報を2週間に亘って集計する。この結果に基づいて、平日と休日に分けて検出された時間帯を判定する。具体的には、「平日8時〜9時」、「休日11時〜13時」などである。これらの時間帯は、カセットチューブ106内の硬貨枚数が減少しやすいと推測される。従って、これらの時間帯をそのまま許容時間帯又は強制時間帯として設定する。この結果、平日と休日に分けて時間別に時間帯を設定することが可能となる。
なお、ここでは手法1〜4によって許容時間帯(必要に応じて釣銭切れ抑制モードの開始を許可する時間帯)又は強制時間帯(原則として釣銭切れ抑制モードを強制実行する時間帯)を設定する場合を示したが、許容時間帯、強制時間帯の双方を設定することも可能である。また、このように許容時間帯又は強制時間帯を自動的に決定する場合以外にも、マニュアル設定によって許容時間帯又は強制時間帯をセットすることも可能である。
次に、釣銭切れ抑制処理部252による釣銭切れ抑制モードの実行について説明する。
釣銭切れ抑制処理部252は、釣銭切れ抑制モードとして、硬貨処理装置100Aの払出可能硬貨枚数を増加させるような販売(以下、硬貨増加型販売)か否かを検知すると共に、この硬貨増加型販売に対して付加サービスを連動させる。具体的に、硬貨増加型販売とは、利用者が商品金額と完全に一致する現金硬貨を自動販売機3に投入することで、釣銭の支払いが発生せずに、カセットチューブ106内の硬貨が増加するような販売態様を意味する。釣銭切れ抑制処理部252は、商品販売時に、その販売態様が硬貨増加型販売か否かを出金の有無から検知する。なお、この出金の有無は、商品販売毎に情報取得部250が硬貨処理装置100Aから取得する硬貨処理情報に含まれている。
硬貨増加型販売に連動する付加サービスには、価格割引処理とコンテンツ提供処理が含まれる。価格割引処理とは、商品の販売価格を割り引く処理であり、例えば、通常120円で販売する商品を110円で販売する。従って、利用者が現金120円を自動販売機3に投入して商品を購入した場合、釣銭切れ抑制処理部252は、割引金額に相当する10円を釣銭として払い出すように、硬貨処理装置100Aに指示(コマンド)を出す。
コンテンツ提供処理とは、販売形態が硬貨増加型販売である場合に限り、利用者に対して、音楽コンテンツや映像コンテンツ、ポイントサービス等を提供するものである。具体的に釣銭切れ抑制処理部252は、電子マネーR/W処理部212Aに対して、所定のURLをICカード280や携帯通信端末のICチップに書き込むように指示する。この際、表示処理部214Aは表示部214を点灯させて、利用者にICチップの通信を行うように指示する。スピーカー処理部216Aは、スピーカ部216から音声案内を出力して、利用者に対してICチップを利用してコンテンツを入手するように促す。利用者は、ICチップを電子マネーR/W部212に接近させることで、ICチップに書き込まれたURLを利用して、携帯通信端末等で管理サーバ284にアクセスする。この結果、コンテンツやポイントをダウンロードできる。ここでは外部のICチップに対して、電子マネーR/W部212の無線通信アンテナによってURLを書き込む場合を示したが、例えば、表示部214にQRコード(登録商標)を表示し、その映像を利用してコンテンツ情報を携帯情報端末に伝達することも可能である。一方、釣銭切れ抑制モードの状態であっても、販売態様が硬貨増加型販売で無い場合、例えば電子マネーによる決済や、釣銭の支払を要求するような現金決済の場合は、付加サービスを連動させない通常の販売を行う。なお、表示部214がタッチパネルである場合、釣銭切れ抑制処理部252は、割引販売とコンテンツ提供を選択する画面を表示部214に表示させ、利用者側で複数の付加サービスから一つを選択させることも可能である。
従って、釣銭切れ抑制モードの実行中は、この付加サービスによって、利用者に硬貨増加型販売を促す結果となる。硬貨増加型販売の頻度が高まると、釣銭の払出が抑制されると同時に、購入時の現金硬貨が硬貨処理装置100Aのカセットチューブ106に蓄積されていくので、自動的に払出可能硬貨枚数を増加させることが可能となる。
次に、モード切替処理部254による釣銭切れ抑制モードの開始/終了制御について説明する。
まず、電子決済装置200では、カセットチューブ106内の払出可能硬貨枚数が釣銭不足となりそうな枚数を、釣銭切れ抑制モードの開始条件となる第1閾値(釣り切れ間近判別枚数)として設定する。また、カセットチューブ106内の払出可能硬貨枚数が充分となる枚数を、釣銭切れ抑制モードの終了条件となる第2閾値(満杯判別枚数)として設定する。これらの第1閾値及び第2閾値の設定は、特に図示しない操作部によってマニュアルで実行される。従って、モード切替処理部254は、原則として、払出可能硬貨枚数が第1閾値以下となる場合、釣銭切れ抑制モードの開始し、払出可能硬貨枚数が第2閾値以上となる場合、釣銭切れ抑制モードの終了する。
一方、時間帯設定処理部256によって強制時間帯(釣銭切れ抑制モードに強制的に移行する時間帯)が設定されている場合、モード切替処理部254は、定期的に時計処理部260から現在時刻を入手し、現在時刻が強制時間帯内となるか否かを判定する。現在時刻が強制時間帯内の場合は、払出可能硬貨枚数の如何にかかわらず、釣銭切れ抑制処理部252に対して釣銭切れ抑制モードの開始を指示する。同様に、現在時刻が強制時間帯外となる場合は、払出可能硬貨枚数の如何にかかわらず、釣銭切れ抑制処理部252に対して釣銭切れ抑制モードの終了を指示する。
また、許容時間帯が設定されている場合は、モード切替処理部254は、払出可能硬貨枚数が予め設定された第1閾値以下又は第2閾値以上であるか否かと、現在時刻が許容時間帯内か否かの双方を判定する。現在時刻が許容時間帯内の場合は、払出可能硬貨枚数が第1閾値以下であることを条件に釣銭切れ抑制モードを開始するが、現在時刻が許容時間帯外の場合は、払出可能硬貨枚数が第1閾値以下であっても釣銭切れ抑制モードを開始しないようにする。なお、現在時刻が許容時間帯外となる際に、釣銭切れ抑制モード中の場合は、釣銭切れ抑制モードを終了させる。モード切替処理部254は、払出可能硬貨枚数が大きい第2閾値以上であると判断した時、釣銭切れ抑制処理部252に対して釣銭切れ抑制モードを終了させる。
強制時間帯及び許容時間帯が設定されていない場合は、モード切替処理部254は、カセットチューブ(硬貨収容部)106の払出可能硬貨枚数が、マニュアル設定された開始条件又は終了条件を満たすか否かのみによって、釣銭切れ抑制モードの開始/終了を指示する。例えば、払出可能硬貨枚数が第1閾値以下と判断した時は、釣銭切れ発生間近であることから、釣銭切れ抑制処理部252に対して釣銭切れ抑制モードの開始を指示する。
なお、本実施形態では第1閾値及び第2閾値が予め管理者によってマニュアル設定する場合を示したが、これ以外にも、第1閾値については硬貨処理装置100Aのエンプティースイッチ110A〜110Eの検出信号を利用しても良い。即ち、エンプティースイッチ110A〜110Eの検出信号によって、払出可能硬貨枚数が所定枚数以下になったことを直接判定できるので、この検出信号をモード切替処理部254で利用しても良い。同様に、第2閾値については、満杯検知スイッチ112A〜112Eの検出信号を利用しても良い。即ち、満杯検知スイッチ112A〜112Eの検出信号によって、払出可能硬貨枚数が所定枚数以上になったことを直接判定できるので、この検出信号をモード切替処理部254が利用しても良い。
モード伝達処理部258は、釣銭切れ抑制モードとなる場合に限り、表示処理部214A又はスピーカー処理部216Aに対して、硬貨増加型販売に基づく付加サービスを提供中である旨を利用者に伝達(アナウンス)するように指示する。この伝達は、文字、光、音、言葉による音声メッセージなど、様々な手法を用いることが出来る。これにより、硬貨増加型販売による商品購入を利用者に促す。
次に、本決済システム1における電子決済装置200の動作を、図6及び図7のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは特に、釣銭切れ抑制モードの実行処理について説明することとし、貨幣処理装置100の通常の硬貨処理の動作モードや、電子決済装置200による通常の電子マネー決済の動作モードについては説明を省略する。また、この実施例では、120円の飲料を販売する自動販売機3に対して本決済システム1を適用する場合を示す。自動販売機3は、10円の釣銭切れが発生する可能性が高いことから、10円の払出可能硬貨枚数を利用して10円硬貨の釣銭切れを抑制する。
動作フローを開始する前に、電子決済装置200において、以下(1)〜(3)の初期設定を行う必要がある。
(1)釣銭切れ間近判別設定(第1閾値設定)
電子決済装置200に設けられた操作手段(ボタン、スイッチ等)により、カセットチューブ106内の払出可能硬貨枚数が釣銭切れ間近と判別するための枚数を、第1閾値として設定する。たとえば、カセットチューブ106内の実際の払出可能硬貨枚数が14枚以下となるときに釣銭切れ間近と判別したい場合は、先ず、予め10円のカセットチューブへ15枚の硬貨を収納した状態で、硬貨処理装置100Aの電源をONにする。この結果、硬貨処理装置100Aの制御装置において、払出可能硬貨枚数は0にセットされる。この状態で、図示しない電子決済装置200に設けられた操作手段(ボタン、スイッチ等)により、釣り切れ間近判別値(第1の閾値)を"−1枚"とマニュアル設定する。このように設定すると、カセットチューブ106に収容された硬貨が、1枚減って14枚になったとき、硬貨処理装置100Aの制御装置で認識している払出可能硬貨枚数は−1枚となり、その枚数を受信した電子決済装置200では、第1閾値を満たすことになり、釣銭切れ抑制モードが実行される。
(2)釣銭満杯判別設定(第2閾値設定)
カセットチューブ106内に蓄積された硬貨が、満杯(第2閾値以上)と判別する保有枚数を決定する。ここでは10円チューブ106Cの満杯検知スイッチ112Cが満杯を検知した信号をそのまま利用して、電子決済装置200側で満杯判別を行う。なお、満杯判別として具体的な払出可能硬貨枚数を設定することも可能である。
(3)付加サービス設定
釣銭切れ抑制モードにおける付加サービスの種類を、電子決済装置200における操作部(図示省略)の操作によって設定する。ここでは、飲料価格を10円割り引く「割引販売モード」と、ダウンロードによってサーバから音楽・画像・動画等のコンテンツを取得させる「コンテンツ提供モード」が設定可能となっており、いずれかを初期設定する。
次に、釣銭切れ抑制モードの切替動作フローについて図6を参照して説明する。
まず、スタートS300において、決済システム1に対して入金処理又は出金処理が発生したことを検知し、又は、電子決済装置200が備える時計に基づいて所定のデータ収集時間が来たことを検知して、切替動作フローを開始させる。次に、ステップS302において、情報取得部250が、貨幣処理装置100(硬貨処理装置100A及び紙幣処理装置100B)から貨幣処理情報を取得する。この貨幣処理情報には、払出可能硬貨枚数、販売数、入金情報、出金情報などが含まれている。その後、ステップS304において、情報取得部250が、この貨幣処理情報を記憶媒体210Dに記憶させる。なお、この貨幣処理情報には、少なくとも10円硬貨の払出可能硬貨枚数を含めておく。次に、ステップS306において、時間帯設定処理部256が時間帯設定処理を実行する。本動作フローでは、時間帯設定処理として、上記貨幣処理情報を利用して釣銭切れの多い時間帯を抽出し、その時間帯を、釣銭切れ抑制モード実行を強制的に実行するための強制時間帯として設定する。
更にステップS308において、モード切替処理部254がモード切替処理を開始する。具体的には、現在時刻が上記強制時間帯内となるか否かを判定すると共に、10円硬貨の払出可能硬貨枚数が、釣銭切れ間近の状態か否かを判定する。強制時間帯内又は釣銭切れ間近のいずれか一方が成立する場合(YES)は、ステップS310に進み、10円硬貨が満杯か否かを判定する。10円硬貨が満杯である場合(YES)には、敢えて釣銭切れ抑制モードにする必要が無いことから、ステップS320側に進んで「モード終了処理」を実行する(モード終了処理については後述する)。
一方、ステップS310において、10円硬貨が満杯で無い場合(NO)には、ステップS312に進んで「モード開始処理」を実行する。具体的には現在のモード状態が「釣銭切れ抑制モード」か否かを判別し、釣銭切れ抑制モードで無い場合(NO)は、ステップS314において釣銭切れ抑制モードをON(開始)にする。なお、現在のモード状態が既に釣銭切れ抑制モードである場合(YES)は、そのモードを維持すれば良いのでモード切替処理を終了させる(S318)。ステップS314の釣銭切れ抑制モードの開始処理に連動してステップS316に進み、モード伝達処理部258が、表示処理部214A又はスピーカー処理部216Aを利用して、表示部214やスピーカー部216を介して、釣銭切れ抑制モードであること顧客にアナウンスして、モード切替作業を終了させる(S318)。
一方、ステップS308に戻って、現在時刻が上記強制時間帯外であって、且つ、10円硬貨が釣銭切れ間近でも無い場合は、ステップS320に進んで、「モード終了処理」を実行する。具体的にモード終了処理は、現在のモード状態が「釣銭切れ抑制モード」か否かを判別し、現在が釣銭切れ抑制モードである場合(YES)は、ステップS322に進んで釣銭切れ抑制モードをOFF(終了)にし、モード切替作業を終了させる(S318)。ステップS320で既に釣銭切れ抑制モードがOFFとなっている場合(NO)は、そのままモードのOFF状態を維持すれば良いため、モード切替処理を終了させる(S318)。
次に、釣銭切れ抑制モードにおける付加サービス提供処理について図7を参照して説明する。なお、ここでは付加サービスとして割引販売モードが選定されている場合を説明する。
まず、スタートS400において、自動販売機3で飲料購入があったか否かを検知し、付加サービス提供動作を開始する。購入の検知は、硬貨処理装置100Aが備える販売数カウンターの増加を判定することで行う。
その後、ステップS402において、釣銭切れ抑制処理部252が、今回の販売態様が硬貨増加型販売か否かを判別する。具体的に釣銭切れ抑制処理部252は、硬貨処理装置100Aが商品販売をカウントした場合であって、且つ、この商品販売時に硬貨処理装置100Aから釣銭の払い出しが行われなかったことを検知した場合、硬貨増加型販売であると判別する。なお、販売態様が硬貨増加型販売で無い場合(NO)は、ステップS410に跳んで、付加サービス提供処理を終了させる。
一方、ステップS402において、硬貨増加型販売である場合(YES)は、ステップS404に進んで、現在のモードが釣銭切れ抑制モードか否かを判断する。この判断は、釣銭切れ抑制処理部252が実行する。現在のモードが釣銭切れ抑制モードで無い場合(NO)は、ステップS410にジャンプして、付加サービス提供処理を終了させる。
ステップS404おいて、現在のモードが釣銭切れ抑制モードとなる場合(YES)は、ステップS406に進んで、釣銭切れ抑制処理部252が割引金額に相当する10円を釣銭として払い出すように、専用線40を介して硬貨処理装置100Aに指令(割引金額支払指令コマンド)を送信する。これにより、硬貨処理装置100Aから10円が払い出される。
なお、ステップS406において、釣銭切れ抑制処理部252は、自動販売機3の主制御装置3Aに対しても、通信線30を介して、割引金額支払指令コマンドを送信しておくことが好ましい。自動販売機3の主制御装置3Aは、このコマンドを受信によって、硬貨処理装置100Aから割引金額に相当する釣銭が払い出されることを事前に検知することができる。硬貨処理装置100Aが割引金額を払い出すと、その支払処理の信号が自動販売機3の主制御装置3Aに送信されることになるが、主制御装置3Aは、割引支払処理が行われることを予め検知しているので、不当支払のエラー信号を発することなく、割引支払処理を終了させることができる。
その後、ステップS408において割引販売回数と割引金額を累計して記憶媒体210Dに記憶し、付加サービス提供処理を終了させる(S410)。
以上、本実施形態の決済システム1では、電子決済装置200を利用して、貨幣処理装置100の硬貨処理情報を取得し、更に、釣銭切れ抑制モードとして、硬貨処理装置100Aの払出可能硬貨枚数を増加させるような硬貨増加型販売か否かを検知して、硬貨増加型販売に対して付加サービスを連動させるようにしている。従って、利用者は、付加サービスによって硬貨増加型販売に誘導されるので、自動的に払出可能硬貨枚数を増大させることが可能となる。また、電子マネーの決済を行う電子決済装置200は、その機能から予めCPUやROM、RAM等を備えている。従って、この決済システム1では、これらのハードウエアを有効活用して、釣銭切れ抑制モードを実現している。つまり、決済システム1のハードウエアや、自動販売機側に多大な設計変更を要求することなく、釣銭切れを抑制処理を実行することが可能となっている。
また、本決済システム1では、釣銭切れ抑制処理部252に対して、釣銭切れ抑制モードの開始及び終了を指示するモード切替処理部254を備える。従って、モードの切替タイミングを自在に調整することが可能となる。例えば、カセットチューブ(硬貨収容部)106の払出可能硬貨枚数が第1閾値以下であると判断した時において、釣銭切れ抑制モードの開始を指示するようにすれば、実際の硬貨蓄積量の増減を判断しながら、適切なタイミングで釣銭切れ抑制モードを開始できる。さらに、カセットチューブ106の払出可能硬貨枚数が第1閾値より大きい第2閾値以上であると判断した時に釣銭切れ抑制モードの終了させれば、その差分に相当する必要な硬貨蓄積量を確保することが可能となる。なお、本実施形態では、払出可能硬貨枚数の値に基づいて、モード切替タイミングを制御する場合を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、硬貨増加販売の実行回数を予め設定しておき、この硬貨増加販売が実際に実行された回数がその設定値を超えたか否かを判定して、モード切替を行うようにしてもよい。
更に本決済システム1は、釣銭切れ抑制モードへの切り替えを許可する許容時間帯、又は前釣銭切れ抑制モードへの切替を強制する強制時間帯を設定するようにしているので、釣銭切れが発生しやすい時間帯や、その時間帯の直前の時間帯等において、釣銭切れ抑制モードを実行させることが可能となる。一方、許容時間帯又は強制時間帯以外の時間では、釣銭切れ抑制モードへの切替を禁止するようにして、付加サービスによるコスト負担を軽減する。なお、許容時間帯においては、釣銭切れ間近となった場合に釣銭切れ抑制モードの開始を許容する。一方、強制時間帯内となる場合は、釣銭切れ間近でなくても、釣銭が満杯で無い限り、釣銭切れ抑制モードの開始を強制的に実行する。特に本実施形態では、硬貨処理情報(硬貨処理情報)に、硬貨処理装置(硬貨処理装置)の払出可能硬貨枚数、販売回数、及び入出金情報が含まれるようにしており、時間帯設定処理部が、この硬貨処理情報に基づいて、釣銭切れが発生した時間帯、売上が多かった時間帯、及び販売回数が多かった時間帯の少なくともいずれかを算出して、許容時間帯又は強制時間帯を設定する。この結果、自動販売機の実際の稼働状況を判断しながら、時間帯を自動的に計算し、更新していくことが可能となる。
更に本決済システム1は、付加サービスとして価格割引処理を実施する。例えば、割引金額に相当する金銭を返却したり、割引金額に相当する金銭を疑似的に加算して決済処理をしたりすることで、価格割引を実現する。これにより、利用者に対して硬貨増加型販売を積極的に誘導することが可能となり、速やかに払出可能硬貨枚数を増加させることができる。また本決済システム1は、付加サービスとしてコンテンツ情報を外部端末に伝達する。これにより、音楽や動画等のコンテンツの取得を望む利用者に対して、硬貨増加型販売に積極的に誘導することができる。
また更に、電子決済装置200は、自動販売機が釣銭切れ抑制モードか否かを利用者に伝達するためのモード伝達処理部を備えているので、利用者は、現在が釣銭切れ抑制モードか否かを把握することが可能となる。
本発明は、飲料の他、菓子、食品、交通サービス等、各種自動販売機に対して適用することが可能である。
1 決済システム
3 自動販売機
100 貨幣処理装置
100A 硬貨処理装置
100B 紙幣処理装置
200 電子決済装置
250 情報取得部
252 釣銭切れ抑制処理部
254 モード切替処理部
256 時間帯設定処理部
258 モード伝達処理部
3 自動販売機
100 貨幣処理装置
100A 硬貨処理装置
100B 紙幣処理装置
200 電子決済装置
250 情報取得部
252 釣銭切れ抑制処理部
254 モード切替処理部
256 時間帯設定処理部
258 モード伝達処理部
Claims (8)
- 自動販売機に搭載され、投入された硬貨の真贋と金種を識別すると共に、正貨を硬貨収容部へ蓄積し、該蓄積した硬貨を釣銭として払い出す硬貨処理装置と、
電子マネーによる入出金処理を行うと共に、前記硬貨処理装置に対して各種コマンドを送信可能であって、該コマンドに基づいて前記硬貨処理装置の各種情報を受信可能に接続されている電子決済装置と、を備え、
前記電子決済装置は、
前記硬貨処理装置の硬貨処理情報を、該硬貨処理装置から取得する情報取得部と、
釣銭切れ抑制モードとして、商品の代金と同一金額の貨幣の受入による販売であるとき、前記硬貨収容部から釣銭として払い出しが可能な払出可能硬貨枚数を増加させる硬貨増加型販売であると判別して、付加サービスを連動させる釣銭切れ抑制処理部と、
前記釣銭切れ抑制処理部に対して、釣銭切れ抑制モードの開始及び終了を指示するモード切替処理部と、
を備えることを特徴とする自動販売機用決済システム。 - 前記モード切替処理部は、
前記硬貨収容部の前記払出可能硬貨枚数が第1閾値以下であると判断した時、前記釣銭切れ抑制処理部に対して前記釣銭切れ抑制モードの開始を指示することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機用決済システム。 - 前記モード切替処理部は、
前記硬貨収容部の前記払出可能硬貨枚数が前記第1閾値より大きい第2閾値以上であると判断した時、前記釣銭切れ抑制処理部に対して前記釣銭切れ抑制モードの終了を指示することを特徴とする請求項2に記載の自動販売機用決済システム。 - 前記モード切替処理部は、
前記硬貨増加販売の実行回数を予め設定しておき、前記釣銭切れ抑制モードの開始以降、前記実行回数の前記硬貨増加販売が完了した後に、前記釣銭切れ抑制処理部に対して前記釣銭切れ抑制モードの終了を指示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動販売機用決済システム。 - 強制的に前記釣銭切れ抑止モードへ切替える時間帯を強制時間帯として設定する時間帯設定処理部を備え、前記モード切替処理部は、前記強制時間帯の時、前記釣銭切れ抑止モードに切り替えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動販売機用決済システム。
- 前記釣銭切れ抑制処理部は、
前記付加サービスとして、割引金額の硬貨を払い出す価格割引処理を実施するように前記硬貨処理装置に指示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自動販売機用決済システム。 - 前記釣銭切れ抑制処理部は、
前記付加サービスとして、前記電子決済装置の無線通信アンテナ又は表示部を介して外部端末にコンテンツ情報を伝達することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自動販売機用決済システム。 - 前記硬貨処理装置及び前記電子決済装置は、自動販売機の主制御部に対して通信線によって接続され、
前記硬貨処理装置と前記電子決済装置は、前記通信線とは別の専用線によって接続され、
前記電子決済装置は、前記専用線を介して前記硬貨処理装置に対して各種コマンドを送信すると共に、該コマンドに基づいた前記硬貨処理装置の各種情報を受信することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の自動販売機用決済システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008319130A JP2010146046A (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 自動販売機用決済システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008319130A JP2010146046A (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 自動販売機用決済システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010146046A true JP2010146046A (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=42566473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008319130A Pending JP2010146046A (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 自動販売機用決済システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010146046A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020149699A (ja) * | 2015-09-28 | 2020-09-17 | 株式会社日本総合研究所 | 自動販売機管理サーバ、自動販売機及び自動販売機管理サーバ用のプログラム |
| CN112562176A (zh) * | 2019-09-25 | 2021-03-26 | 富士电机株式会社 | 自动售货机 |
-
2008
- 2008-12-16 JP JP2008319130A patent/JP2010146046A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN112562176A (zh) * | 2019-09-25 | 2021-03-26 | 富士电机株式会社 | 自动售货机 |
| CN112562176B (zh) * | 2019-09-25 | 2022-06-28 | 富士电机株式会社 | 自动售货机 |
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