JP2010177657A - 偏光変換ユニット、照明光学系、露光装置、露光方法、およびデバイス製造方法 - Google Patents

偏光変換ユニット、照明光学系、露光装置、露光方法、およびデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 周方向偏光状態から部分的に崩れた性状を有する部分周方向偏光状態に設定された輪帯状の瞳強度分布を形成する。
【解決手段】 本発明の照明光学系中の偏光変換ユニット(5)は、第1方向(Y方向)に対向した第1光束(L11)および第4光束(L12)を第1の偏光状態に変換する第1偏光変換部(51a,51b)と、第2方向(X方向)に対向した第2光束(L13)および第5光束(L14)を第2の偏光状態に変換する第2偏光変換部(52a,52b)と、第1光束と第2光束との間の第3光束(L15)、第1光束と第5光束との間の第6光束(L16)、第4光束と第2光束との間の第7光束(L17)、第4光束と第5光束との間の第8光束(L18)を、偏光度の低い第3の偏光状態の光束に変換する第3偏光変換部(53a,53b,53c)とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、偏光変換ユニット、照明光学系、露光装置、露光方法、およびデバイス製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、例えば半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に好適な照明光学系に関するものである。
この種の典型的な露光装置においては、光源から射出された光が、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズを介して、多数の光源からなる実質的な面光源としての二次光源を形成する。二次光源からの光は、コンデンサー光学系により集光された後、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクを透過した光は投影光学系を介してウェハ(感光性基板)上に結像し、ウェハ上にはマスクパターンが投影露光(転写)される。マスクに形成されたパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。
近年、任意方向の微細パターンを忠実に転写するのに適した照明条件を実現するために、フライアイレンズの後側焦点面またはその近傍の照明瞳に輪帯状の二次光源(輪帯状の瞳強度分布)を形成し、この輪帯状の二次光源を通過する光束がその周方向を偏光方向とする直線偏光状態(以下、略して「周方向偏光状態」という)になるように設定する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開第2005/076045号パンフレット
ロッド型インテグレータのような内面反射型のオプティカルインテグレータを用いる露光装置(以下、「内面反射タイプの露光装置」という)では、オプティカルインテグレータよりも前側において周方向偏光状態に設定された輪帯状の瞳強度分布を形成しても、複数回に亘る内面反射の影響により、オプティカルインテグレータよりも後側の照明瞳、とりわけ投影光学系の瞳面に形成される輪帯状の瞳強度分布は周方向偏光状態から部分的に崩れた偏光状態に変化する傾向がある。その結果、内面反射タイプの露光装置においてパターンを所望の線幅でウェハに転写できるように調整されたマスクを、フライアイレンズのような波面分割型のオプティカルインテグレータを用いる露光装置(以下、「波面分割タイプの露光装置」という)に適用すると、パターンの特性に応じてウェハに転写される線幅が変動するという不都合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、周方向偏光状態から部分的に崩れた性状を有する部分周方向偏光状態に設定されて輪帯状の領域内に分布する瞳強度分布を形成することを目的とする。また、本発明は、部分周方向偏光状態に設定されて輪帯状の領域内に分布する瞳強度分布を形成する照明光学系を用いて、内面反射タイプの露光装置用に調整されたマスクのパターンを所望の線幅で感光性基板に転写することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、入射光束の偏光状態を所定の偏光状態に変換して射出する偏光変換ユニットにおいて、
前記入射光束のうち、第1光束を第1の偏光状態の光束に変換する第1偏光変換部と、
前記入射光束のうち、前記第1光束とは異なる第2光束を第2の偏光状態の光束に変換する第2偏光変換部と、
前記入射光束のうち、前記第1光束と前記第2光束との間に断面を有する第3光束を、前記第1の偏光状態および前記第2の偏光状態よりも偏光度の低い第3の偏光状態の光束に変換する第3偏光変換部とを備えていることを特徴とする偏光変換ユニットを提供する。
本発明の第2形態では、光源からの光により被照射面を照明する照明光学系において、
前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置された第1形態の偏光変換ユニットを備えていることを特徴とする照明光学系を提供する。
本発明の第3形態では、所定のパターンを照明するための第2形態の照明光学系を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第4形態では、照明光学系を介して所定のパターンを照明する照明工程と、
前記所定のパターンを感光性基板に露光する露光工程とを備え、
前記照明工程は、前記照明光学系の照明瞳またはその近傍において入射光束の偏光状態を所定の偏光状態に変換して射出する変換工程を含み、
前記変換工程は、前記入射光束のうち、第1光束を第1の偏光状態の光束に変換する第1工程と、前記入射光束のうち、前記第1光束とは異なる第2光束を第2の偏光状態の光束に変換する第2工程と、前記入射光束のうち、前記第1光束と前記第2光束との間に断面を有する第3光束を、前記第1の偏光状態および前記第2の偏光状態よりも偏光度の低い第3の偏光状態の光束に変換する第3工程とを含むことを特徴とする露光方法を提供する。
本発明の第5形態では、第3形態の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明の第6形態では、第4形態の露光方法を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明の一態様にしたがう照明光学系では、入射光束の偏光状態を所定の偏光状態に変換して射出する偏光変換ユニットの作用により、周方向偏光状態から部分的に崩れた性状、例えば内面反射タイプの露光装置においてオプティカルインテグレータよりも後側の照明瞳に形成される輪帯状の瞳強度分布と類似した性状を有する部分周方向偏光状態に設定されて輪帯状の領域内に分布する瞳強度分布を形成することができる。
また、本発明の一態様にしたがう露光装置では、周方向偏光状態から部分的に崩れた性状、すなわち内面反射タイプの露光装置における偏光状態と類似の性状を有する部分周方向偏光状態に設定されて輪帯状の領域内に分布する瞳強度分布が形成されるので、内面反射タイプの露光装置用に調整されたマスクを使用しても、パターンを感光性基板に所望の線幅で転写することができ、ひいては良好なデバイスを製造することができる。
本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 アフォーカルレンズの瞳面に輪帯状の光強度分布が形成される様子を示す図である。 本実施形態の偏光変換ユニットの構成を概略的に示す図である。 図3の線A−Aに沿った断面図である。 水晶の旋光性について説明する図である。 マイクロフライアイレンズの後側焦点面またはその近傍の照明瞳に形成される輪帯状の光強度分布を示す図である。 マイクロフライアイレンズの後側焦点面またはその近傍の照明瞳に形成されて輪帯状の領域内に分布する複数極状の光強度分布を示す図である。 半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。 液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図1において、感光性基板であるウェハWの露光面(転写面)の法線方向に沿ってZ軸を、ウェハWの露光面内において図1の紙面に平行な方向にY軸を、ウェハWの露光面内において図1の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。
図1を参照すると、本実施形態の露光装置では、光源LSから露光光(照明光)が供給される。光源LSとして、たとえば193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザ光源や248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザ光源などを用いることができる。光源LSから射出された光束は、整形光学系1、偏光状態切換部2、および回折光学素子3を介して、アフォーカルレンズ4に入射する。整形光学系1は、光源LSからのほぼ平行な光束を所定の矩形状の断面を有する光束に変換して偏光状態切換部2へ導く機能を有する。
偏光状態切換部2は、光源側から順に、光軸AXを中心として結晶光学軸が回転自在に構成されて入射する楕円偏光の光を直線偏光の光に変換する1/4波長板2aと、光軸AXを中心として結晶光学軸が回転自在に構成されて入射する直線偏光の偏光方向を変化させる1/2波長板2bと、照明光路に対して挿脱自在なデポラライザ(非偏光化素子)2cとを備えている。偏光状態切換部2は、デポラライザ2cを照明光路から退避させた状態で、光源LSからの光を所望の偏光方向を有する直線偏光の光に変換して回折光学素子3へ入射させる機能を有し、デポラライザ2cを照明光路中に設定した状態で、光源LSからの光を実質的に非偏光の光に変換して回折光学素子3へ入射させる機能を有する。
アフォーカルレンズ4は、その前側焦点位置と回折光学素子3の位置とがほぼ一致し且つその後側焦点位置と図中破線で示す所定面IPの位置とがほぼ一致するように設定されたアフォーカル系(無焦点光学系)である。回折光学素子3は、基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段差を形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。以下、説明を簡単にするために、回折光学素子3は、輪帯照明用の回折光学素子であるものとする。
輪帯照明用の回折光学素子3は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールド(またはフラウンホーファー回折領域)に輪帯状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、回折光学素子3に入射したほぼ平行光束は、図2に示すように、アフォーカルレンズ4の瞳面に輪帯状の光強度分布21を形成した後、輪帯状の角度分布でアフォーカルレンズ4から射出される。アフォーカルレンズ4の前側レンズ群4aと後側レンズ群4bとの間の光路中において、その瞳位置またはその近傍には、偏光変換ユニット5および円錐アキシコン系6が配置されている。偏光変換ユニット5の具体的な構成および作用については後述する。また、円錐アキシコン系6の構成および作用についても後述する。
アフォーカルレンズ4を介した光は、σ値(σ値=照明光学系のマスク側開口数/投影光学系のマスク側開口数)可変用のズームレンズ7を介して、オプティカルインテグレータとしてのマイクロフライアイレンズ(またはフライアイレンズ)8に入射する。マイクロフライアイレンズ8は、例えば縦横に且つ稠密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる光学素子であって、平行平面板にエッチング処理を施して微小レンズ群を形成することによって構成されている。
マイクロフライアイレンズを構成する各微小レンズは、フライアイレンズを構成する各レンズエレメントよりも微小である。また、マイクロフライアイレンズは、互いに隔絶されたレンズエレメントからなるフライアイレンズとは異なり、多数の微小レンズ(微小屈折面)が互いに隔絶されることなく一体的に形成されている。しかしながら、正屈折力を有するレンズ要素が縦横に配置されている点でマイクロフライアイレンズはフライアイレンズと同じ波面分割型のオプティカルインテグレータである。なお、マイクロフライアイレンズ8として、例えばシリンドリカルマイクロフライアイレンズを用いることもできる。シリンドリカルマイクロフライアイレンズの構成および作用は、例えば米国特許第6913373号公報に開示されている。
所定面IPの位置はズームレンズ7の前側焦点位置またはその近傍に配置され、マイクロフライアイレンズ8の入射面はズームレンズ7の後側焦点位置またはその近傍に配置されている。換言すると、ズームレンズ7は、所定面IPとマイクロフライアイレンズ8の入射面とを実質的にフーリエ変換の関係に配置し、ひいてはアフォーカルレンズ4の瞳面とマイクロフライアイレンズ8の入射面とを光学的にほぼ共役に配置している。
したがって、マイクロフライアイレンズ8の入射面上には、アフォーカルレンズ4の瞳面と同様に、たとえば光軸AXを中心とした輪帯状の照野が形成される。この輪帯状の照野の全体形状は、ズームレンズ7の焦点距離に依存して相似的に変化する。マイクロフライアイレンズ8に入射した光束は二次元的に分割され、その後側焦点面またはその近傍の位置には、マイクロフライアイレンズ8の入射面に形成される照野とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源、すなわち光軸AXを中心とした輪帯状の実質的な面光源からなる二次光源(瞳強度分布)が形成される。
マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍には、必要に応じて、輪帯状の二次光源に対応した輪帯状の開口部(光透過部)を有する照明開口絞り9が配置されている。照明開口絞り9は、照明光路に対して挿脱自在に構成され、且つ大きさおよび形状の異なる開口部を有する複数の開口絞りと切り換え可能に構成されている。開口絞りの切り換え方式として、たとえば周知のターレット方式やスライド方式などを用いることができる。照明開口絞り9は、投影光学系PLの入射瞳面と光学的にほぼ共役な位置に配置され、二次光源の照明に寄与する範囲を規定する。
マイクロフライアイレンズ8および照明開口絞り9を経た光は、コンデンサー光学系10を介して、マスクブラインド11を重畳的に照明する。こうして、照明視野絞りとしてのマスクブラインド11には、マイクロフライアイレンズ8の微小レンズの形状と焦点距離とに応じた矩形状の照野が形成される。マスクブラインド11の矩形状の開口部(光透過部)を経た光は、前側レンズ群12aと後側レンズ群12bとからなる結像光学系12を介して、所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。すなわち、結像光学系12は、マスクブラインド11の矩形状開口部の像をマスクM上に形成することになる。
マスクステージMS上に保持されたマスクMには、転写すべきパターンが形成されている。マスクMのパターンを透過した光は、投影光学系PLを介して、ウェハステージWS上に保持されたウェハ(感光性基板)W上にマスクパターンの像を形成する。こうして、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面(XY平面)内においてウェハWを二次元的に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露光を行うことにより、ウェハWの各露光領域にはマスクMのパターンが逐次露光される。
円錐アキシコン系6は、光源側から順に、光源側に平面を向け且つマスク側に凹円錐状の屈折面を向けた第1プリズム部材6aと、マスク側に平面を向け且つ光源側に凸円錐状の屈折面を向けた第2プリズム部材6bとから構成されている。そして、第1プリズム部材6aの凹円錐状の屈折面と第2プリズム部材6bの凸円錐状の屈折面とは、互いに当接可能なように相補的に形成されている。また、第1プリズム部材6aおよび第2プリズム部材6bのうち少なくとも一方の部材が光軸AXに沿って移動可能に構成され、第1プリズム部材6aと第2プリズム部材6bとの間隔が可変に構成されている。
ここで、第1プリズム部材6aと第2プリズム部材6bとが互いに当接している状態では、円錐アキシコン系6は平行平面板として機能し、形成される輪帯状の二次光源に及ぼす影響はない。しかしながら、第1プリズム部材6aと第2プリズム部材6bとを離間させると、輪帯状の二次光源の幅(輪帯状の二次光源の外径と内径との差の1/2)を一定に保ちつつ、輪帯状の二次光源の外径(内径)が変化する。すなわち、輪帯状の二次光源の輪帯比(内径/外径)および大きさ(外径)が変化する。
ズームレンズ7は、輪帯状の二次光源の全体形状を相似的に拡大または縮小する機能を有する。たとえば、ズームレンズ7の焦点距離を最小値から所定の値へ拡大させることにより、輪帯状の二次光源の全体形状が相似的に拡大される。換言すると、ズームレンズ7の作用により、輪帯状の二次光源の輪帯比が変化することなく、その幅および大きさ(外径)がともに変化する。このように、円錐アキシコン系6およびズームレンズ7の作用により、輪帯状の二次光源の輪帯比と大きさ(外径)とを制御することができる。
本実施形態では、上述したように、マイクロフライアイレンズ8により形成される二次光源を光源として、照明光学系(1〜12)の被照射面に配置されるマスクMをケーラー照明する。このため、二次光源が形成される位置は投影光学系PLの開口絞りASの位置と光学的に共役であり、二次光源の形成面を照明光学系(1〜12)の照明瞳面と呼ぶことができる。典型的には、照明瞳面に対して被照射面(マスクMが配置される面、または投影光学系PLを含めて照明光学系と考える場合にはウェハWが配置される面)が光学的なフーリエ変換面となる。
なお、瞳強度分布とは、照明光学系(1〜12)の照明瞳面または当該照明瞳面と光学的に共役な面における光強度分布(輝度分布)である。マイクロフライアイレンズ8による波面分割数が比較的大きい場合、マイクロフライアイレンズ8の入射面に形成される大局的な光強度分布と、二次光源全体の大局的な光強度分布(瞳強度分布)とが高い相関を示す。このため、マイクロフライアイレンズ8の入射面および当該入射面と光学的に共役な面における光強度分布についても瞳強度分布と称することができる。すなわち、マイクロフライアイレンズ8の入射面と光学的に共役な面であるアフォーカルレンズ4の瞳面も照明瞳面と呼ぶことができる。
輪帯照明用の回折光学素子3に代えて、複数極照明(2極照明、4極照明、8極照明など)用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、複数極照明を行うことができる。複数極照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドに複数極状(2極状、4極状、8極状など)の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、複数極照明用の回折光学素子を介した光束は、マイクロフライアイレンズ8の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした複数の所定形状(円弧状、円形状など)の照野からなる複数極状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍にも、その入射面に形成された照野と同じ複数極状の二次光源が形成される。
また、輪帯照明用の回折光学素子3に代えて、円形照明用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、通常の円形照明を行うことができる。円形照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドに円形状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、円形照明用の回折光学素子を介した光束は、マイクロフライアイレンズ8の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした円形状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍にも、その入射面に形成された照野と同じ円形状の二次光源が形成される。また、輪帯照明用の回折光学素子3に代えて、適当な特性を有する回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、様々な形態の変形照明を行うことができる。回折光学素子3の切り換え方式として、たとえば周知のターレット方式やスライド方式などを用いることができる。
本実施形態では、輪帯照明に際して、偏光状態切換部2の作用により、Y方向に偏光した直線偏光の光が偏光変換ユニット5に入射する。偏光変換ユニット5は、図3および図4に示すように、基盤50と、基盤50に取り付けられた4つの扇形状の旋光素子51a,51b,52a,52bと、基盤50に取り付けられた3つのプリズム組立体53a,53b,53cとを備えている。基盤50は、例えば光軸AXを中心とする円形状の外形形状を有し、石英または蛍石のような光学材料により形成された平行平面板の形態を有する。
各旋光素子51a,51b,52a,52bは、例えば光軸AXを中心とする円を4等分して得られる扇形状の外形形状を有し、且つ水晶のような旋光性を有する光学材料により形成された平行平面板の形態を有する。各プリズム組立体53a,53b,53cは、デポラライザ(偏光解消素子)として機能する一対の偏角プリズム53aa,53ab;53ba,53bb;53ca,53cbにより構成されている。各偏角プリズムは例えば複屈折性の結晶材料である水晶により形成され、且つ互いに対向する一対の偏角プリズム53aaと53ab、53baと53bb、53caと53cbとは相補的な形状を有する。
第1プリズム組立体53aは、光軸AXを通って+X軸および+Y軸と45度をなす直線に沿って基盤50の外周の一端近傍から他端近傍まで延びるように配置されている。第2プリズム組立体53bは、光軸AXを通って+X軸および−Y軸と45度をなす直線に沿って第1プリズム組立体53aの外周近傍から基盤50の外周近傍まで延びるように配置されている。第3プリズム組立体53cは、光軸AXを通って−X軸および+Y軸と45度をなす直線に沿って第1プリズム組立体53aの外周近傍から基盤50の外周近傍まで延びるように配置されている。
第1旋光素子51aと第2旋光素子51bとは光軸AXを挟んでY方向に対向するように配置され、第3旋光素子52aと第2旋光素子52bとは光軸AXを挟んでX方向に対向するように配置されている。具体的に、第1旋光素子51aは、第1プリズム組立体53aの−Y方向側(ひいては−X方向側)の部分の外周および第2プリズム組立体53bの外周とほぼ接するように配置されている。第2旋光素子51bは、第1プリズム組立体53aの+Y方向側(ひいては+X方向側)の部分の外周および第3プリズム組立体53cの外周とほぼ接するように配置されている。
第3旋光素子52aは、第1プリズム組立体53aの+Y方向側の部分の外周および第2プリズム組立体53bの外周とほぼ接するように配置されている。第4旋光素子52bは、第1プリズム組立体53aの−Y方向側の部分の外周および第3プリズム組立体53cの外周とほぼ接するように配置されている。そして、各旋光素子51a,51b,52a,52bは、その結晶光学軸がZ方向に延びるように(光軸AXと平行に延びるように)、すなわち入射光の進行方向とほぼ一致するように設定されている。また、光軸AXを挟んでY方向に対向する一対の旋光素子51aと51bとは互いに同じ厚さを有し、光軸AXを挟んでX方向に対向する一対の旋光素子52aと52bとは互いに同じ厚さを有する。
以下、図5を参照して、水晶の旋光性について簡単に説明する。図5を参照すると、厚さdの水晶からなる平行平面板状の光学部材100が、その結晶光学軸と光軸AXとが一致するように配置されている。この場合、光学部材100の旋光性により、入射した直線偏光の偏光方向が光軸AX廻りにθだけ回転した状態で射出される。このとき、光学部材100の旋光性による偏光方向の回転角(旋光角度)θは、光学部材100の厚さdと水晶の旋光能ρとにより、次の式(a)で表わされる。
θ=d・ρ (a)
一般に、水晶の旋光能ρは、波長依存性(使用光の波長に依存して旋光能の値が異なる性質:旋光分散)があり、具体的には使用光の波長が短くなると大きくなる傾向がある。「応用光学II」の第167頁の記述によれば、250.3nmの波長を有する光に対する水晶の旋光能ρは、153.9度/mmである。
本実施形態において、旋光素子51aおよび51bは、Y方向に偏光方向を有する直線偏光の光が入射した場合、Y方向をZ軸廻りに+90度回転させた方向すなわちX方向に偏光方向を有する直線偏光の光を射出するように厚さが設定されている。したがって、図3に示す輪帯状の光強度分布(図3中破線で示す)21を形成する光束のうち、一対の旋光素子51aおよび51bの旋光作用を受けた第1光束L11および第4光束L12の偏光方向はX方向になる。
旋光素子52aおよび52bは、Y方向に偏光方向を有する直線偏光の光が入射した場合、Y方向をZ軸廻りに+180度回転させた方向すなわちY方向に偏光方向を有する直線偏光の光を射出するように厚さが設定されている。したがって、図3に示す輪帯状の光強度分布21を形成する光束のうち、一対の旋光素子52aおよび52bの旋光作用を受けた第2光束L13および第5光束L14の偏光方向はY方向になる。
各プリズム組立体53a,53b,53cでは、互いに対向する一対の偏角プリズム53aaと53ab、53baと53bb、53caと53cbとにおいて、その結晶光学軸がXY平面に沿って互いに45度をなすように配置されている。したがって、図3に示す輪帯状の光強度分布21を形成する光束のうち、第2プリズム組立体53bの作用を受けた第3光束L15、第1プリズム組立体53aの−Y方向側の部分の作用を受けた第6光束L16、第1プリズム組立体53aの+Y方向側の部分の作用を受けた第7光束L17、および第2プリズム組立体53bの作用を受けた第8光束L18は、入射光の偏光状態にかかわらず実質的に非偏光状態の光束になる。
こうして、本実施形態において回折光学素子3および偏光変換ユニット5の作用を受けた光は、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍の照明瞳に、図6に示すように周方向偏光状態から部分的に崩れた性状を有する部分周方向偏光状態に設定された輪帯状の瞳強度分布22を形成する。輪帯状の瞳強度分布22において、光軸AXを挟んでY方向に対向する一対の円弧状の断面を有する第1光束L21および第4光束L22は、偏光変換ユニット5の一対の旋光素子51a,51bを経た光束L11,L12に対応しており、X方向に偏光した直線偏光状態である。
光軸AXを挟んでX方向に対向する一対の円弧状の断面を有する第2光束L23および第5光束L24は、偏光変換ユニット5の一対の旋光素子52a,52bを経た光束L13,L14に対応しており、Y方向に偏光した直線偏光状態である。第1光束L21と第2光束L23との間の第3光束L25、第1光束L21と第5光束L24との間の第6光束L26、第4光束L22と第2光束L23との間の第7光束L27、および第4光束L22と第5光束L24との間の第8光束L28は、偏光変換ユニット5のプリズム組立体53a,53b,53cを経た光束L15〜L18に対応しており、実質的に非偏光状態である。
前述したように、ロッド型インテグレータのような内面反射型のオプティカルインテグレータを用いる内面反射タイプの露光装置では、オプティカルインテグレータよりも前側において所望の周方向偏光状態に設定された輪帯状の瞳強度分布を形成しても、複数回に亘る内面反射の影響により、オプティカルインテグレータよりも後側の照明瞳、とりわけ投影光学系の瞳面に形成される輪帯状の瞳強度分布は周方向偏光状態から部分的に崩れた偏光状態に変化する傾向がある。
具体的には、矩形状の断面を有するロッド型インテグレータを用いる場合、輪帯状の瞳強度分布において矩形状の断面の縦方向に間隔を隔てて対向する一対の領域(例えば図6の光束L21,L22に対応)の偏光状態および矩形状の断面の横方向に間隔を隔てて対向する一対の領域(例えば図6の光束L23,L24に対応)の偏光状態は、複数回に亘る内面反射の影響をあまり受けることなく、所要の直線偏光状態がほぼ維持される。しかしながら、輪帯状の瞳強度分布において矩形状の断面の対角線方向に間隔を隔てて対向する4つの領域(例えば図6の光束L25〜L28に対応)の偏光状態は、複数回に亘る内面反射の影響を受けて、直線偏光状態よりも偏光度のかなり低い偏光状態に変化する傾向がある。
ちなみに、偏光度Vは、次の式(b)により表わされる。式(b)において、S0は全強度を、S1は水平直線偏光強度マイナス垂直直線偏光強度を、S2は45度直線偏光強度マイナス135度直線偏光強度を、S3は右まわり円偏光強度マイナス左まわり円偏光強度をそれぞれ表わしている。
V=(S1 2+S2 2+S3 21/2/S0 (b)
その結果、内面反射タイプの露光装置においてパターンを所望の線幅で転写できるように調整されたマスクを、本実施形態のように波面分割型のオプティカルインテグレータを用いる波面分割タイプの露光装置に適用すると、パターンの特性に応じて線幅が変動するという不都合があった。具体的には、内面反射タイプの露光装置用に調整されたマスクのパターンのうち、例えばライン部とスペース部とのピッチ方向の寸法(幅寸法)が互いにほぼ等しいパターンを所望の線幅で転写できるように、波面分割タイプの露光装置において照明条件を設定すると、ライン部の幅寸法に比してスペース部の幅寸法のかなり大きいパターン、すなわち孤立パターンに近いパターンを所望の線幅で転写することができなくなる。逆に、孤立パターンに近いパターンを所望の線幅で転写できるように照明条件を設定すると、例えばライン部の幅寸法とスペース部の幅寸法とが互いにほぼ等しいパターンを所望の線幅で転写することができなくなる。
本実施形態の照明光学系(1〜12)では、回折光学素子3および偏光変換ユニット5の作用により、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍の照明瞳に(ひいては投影光学系PLの瞳面に)、図6に示すように周方向偏光状態から部分的に崩れた性状を有する部分周方向偏光状態に設定された輪帯状の瞳強度分布22を積極的に形成することができる。輪帯状の瞳強度分布22では、内面反射タイプの露光装置においてオプティカルインテグレータよりも後側の照明瞳に形成される輪帯状の瞳強度分布と同様に、光軸AXを挟んでY方向およびX方向に対向する4つの領域の光束(図6の光束L21〜L24に対応)は周方向偏光状態であり、他の4つの領域の光束(図6の光束L25〜L28に対応)は偏光度が0に近いほぼ非偏光状態である。
したがって、本実施形態の露光装置(1〜WS)では、内面反射タイプの露光装置用に調整されたマスクを使用しても、照明光学系(1〜12)がマイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍の照明瞳に、周方向偏光状態から部分的に崩れた性状、すなわち内面反射タイプの露光装置における偏光状態と類似の性状を有する部分周方向偏光状態に設定された輪帯状の瞳強度分布22を形成するので、パターンの特性にかかわらずウェハW上に所望の線幅で転写することができる。
本実施形態の露光装置(1〜WS)において、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍の照明瞳に形成された輪帯状の瞳強度分布22のうち、光軸AXを挟んでY方向およびX方向に対向する4つの領域の光束(図6の光束L21〜L24に対応)の偏光状態は、マイクロフライアイレンズ8よりも後側に配置された光学部材の影響をあまり受けることなく維持される。これに対し、輪帯状の瞳強度分布22のうち、図6中光軸AXを挟んで斜め方向に対向する4つの領域の光束(図6の光束L25〜L28に対応)の偏光状態は、マイクロフライアイレンズ8よりも後側に配置された光学部材の悪影響を受けて変化し易い。この傾向は、内面反射型のオプティカルインテグレータを用いる場合においても同様である。
本実施形態では、偏光変換ユニット5中のプリズム組立体53a〜53cの作用により、輪帯状の瞳強度分布22において図6中光軸AXを挟んで斜め方向に対向する4つの領域の光束(図6の光束L25〜L28に対応)を積極的に非偏光化している。非偏光化された光束は、複数の光学部材を経ても偏光状態が変化しにくい。したがって、本実施形態の露光装置(1〜WS)では、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面またはその近傍の照明瞳に形成された輪帯状の瞳強度分布22とほぼ同じ偏光状態の瞳強度分布を投影光学系PLの瞳位置に安定的に形成することができる。
一般に、周方向偏光状態の輪帯状の瞳強度分布に基づく周方向偏光輪帯照明では、最終的な被照射面としてのウェハに照射される光がs偏光を主成分とする偏光状態になる。ここで、s偏光とは、入射面に対して垂直な方向に偏光方向を有する直線偏光(入射面に垂直な方向に電気ベクトルが振動している偏光)のことである。ただし、入射面とは、光が媒質の境界面(被照射面:ウェハの表面)に達したときに、その点での境界面の法線と光の入射方向とを含む面として定義される。その結果、周方向偏光輪帯照明では、投影光学系の光学性能(焦点深度など)の向上を図ることができ、ウェハ(感光性基板)上において高いコントラストのマスクパターン像を得ることができる。
なお、上述の実施形態では、偏光変換ユニット5において、一対の旋光素子51aおよび51bが、入射光束のうち、Y方向(第1方向)に対向した領域に断面を有する第1光束L11および第4光束L12をX方向に偏光した直線偏光状態(第1の偏光状態)の光束に変換する第1偏光変換部を構成している。また、一対の旋光素子52aおよび52bは、入射光束のうち、Y方向と直交するX方向(第2方向)に対向した領域に断面を有する第2光束L13および第5光束L14をY方向に偏光した直線偏光状態(第2の偏光状態)の光束に変換する第2偏光変換部を構成している。しかしながら、これに限定されることなく、第1偏光変換部および第2偏光変換部のうちの少なくとも一方を、1/2波長板により構成することもできる。
また、上述の実施形態では、偏光変換ユニット5において、各プリズム組立体53a〜53cがデポラライザとして機能する一対の偏角プリズム53aa,53ab;53ba,53bb;53ca,53cbにより構成されている。換言すれば、各プリズム組立体53a〜53cは、複屈折性の結晶材料で形成された第1偏角プリズム53aa,53ba,53caと、複屈折性の結晶材料で形成された第2偏角プリズム53ab,53bb,53cbとを有し、第1偏角プリズム53aa,53ba,53caおよび第2偏角プリズム53ab,53bb,53cbは結晶光学軸が互いに45度をなすように位置決めされている。
しかしながら、これに限定されることなく、複屈折性の結晶材料で形成されてデポラライザとして機能する偏角プリズムと、非複屈折性材料で形成されて偏角プリズムによる偏角作用を補正する補正偏角プリズムとによりプリズム組立体を形成し、偏角プリズムの結晶光学軸を入射光束の偏光方向に対して45度をなすように位置決めすることにより、各プリズム組立体53a〜53cと同様の非偏光化作用を発揮するプリズム組立体を実現することができる。
また、上述の実施形態では、デポラライザとして機能する偏角プリズムが水晶により形成されている。しかしながら、これに限定されることなく、たとえばフッ化マグネシウムや方解石のような複屈折性の結晶材料を用いて偏角プリズムを形成することもできる。このような偏角プリズムを用いたデポラライザ(少なくとも一方が複屈折材料の2つの偏角プリズムからなるハンル・デポラライザ(Hanle depolarizer)や、速軸が逆方向に向けられた複屈折材料の2つの偏角プリズムからなるコルニュ・デポラライザ(Cornu depolarizer))には限定されず、厚みの比が2:1の複屈折材料の2つの平行波長板から成るライオット・デポラライザ(Lyot depolarizer)などの複数の複屈折材料の平行平面板を組み合わせたデポラライザや、半波長板(1/4波長板)と半波長板を回転させる手段とを含むアクティブ・デポラライザを用いても良い。また、速軸が平面内でランダムな向きに向けられるように配置された多数の複屈折材料の結晶チップ(例えば1/4波長板)から製作されるデポラライザを用いても良い。
上述のような複屈折性の結晶材料を用いる代わりに、非複屈折性の材料に外部応力を作用させることによって得られた複屈折性材料や、光学部材の表面に形成された入射光の波長よりも細かい微細構造が有する光学的異方性(構造複屈折性)を利用した偏光解消作用を持つ微細構造素子などを用いることもできる。ここでは、米国特許第4,198,123号公報、米国特許第5,028,134号公報、米国特許第6,498,869号公報、米国特許第7,099,081号公報、米国特許出願公開第2007/0014504号公報の教示を参照として援用する。
また、上述の実施形態では、旋光素子が水晶により形成されている。しかしながら、これに限定されることなく、旋光性を有する他の適当な光学材料を用いて旋光素子を形成することもできる。
また、上述の実施形態では、アフォーカルレンズ4の光路中においてマイクロフライアイレンズ8の入射面と光学的に共役な位置の照明瞳またはその近傍に偏光変換ユニット5を配置している。しかしながら、これに限定されることなく、マイクロフライアイレンズ8の後側焦点面の照明瞳またはその近傍に偏光変換ユニット5を配置することもできる。また、マイクロフライアイレンズ8よりも後側の別の照明瞳またはその近傍、例えば結像光学系12の前側レンズ群12aと後側レンズ群12bとの間の照明瞳またはその近傍に、偏光変換ユニット5を配置することもできる。
また、この偏光変換ユニット5を照明光学系の照明光路に対して挿脱可能に設け、必要に応じて照明光路内に位置させる構成であっても良い。また、この偏光変換ユニット5は照明光学系の光軸または当該光軸に平行な軸廻りに回転可能であっても良い。
また、上述の実施形態では、偏光変換ユニット5が有する第1および第2偏光変換部と見なすことができる旋光素子51a,51b,52a,52bの形状を扇形状としているが、扇形状には限定されず、たとえば輪帯形状や台形状であっても良い。
また、上述の実施形態では、偏光変換ユニット5が有する第3偏光変換部と見なすことができるプリズム組立体53a,53b,53cを、光軸方向(光入射(射出)方向)から見たときに全体としてX字状に配列しているが、この配列には限定されず、X字状から光軸周辺部分を切り欠いた形状であっても良い。また、上述の実施形態では、第1光束L11、第4光束L12、第2光束L13および第5光束L14の間の全てに偏光解消素子としてのプリズム組立体53a,53b,53cを設けているが、少なくとも第1光束L11と第2光束L13との間に断面を持つ第3光束L15の位置に偏光解消素子としてプリズム組立体が配置されていれば良い。また、第3偏光変換部と見なすことができるプリズム組立体を、光軸方向(光入射(射出)方向)から見たときに全体として*字状や、米字状に配列しても良い。すなわち、第3偏光変換部を構成するプリズム組立体の配列本数は2本には限定されない。
以上のように、偏光変換ユニットの具体的な構成については様々な形態が可能である。一般に、本発明の偏光変換ユニットは、入射光束のうち、第1光束を第1の偏光状態の光束に変換する第1偏光変換部と、入射光束のうち、第1光束とは異なる第2光束を第2の偏光状態の光束に変換する第2偏光変換部と、入射光束のうち、第1光束と第2光束との間に断面を有する第3光束を、第1の偏光状態および第2の偏光状態よりも偏光度の低い第3の偏光状態の光束に変換する第3偏光変換部とを備えていることが重要である。
また、上述の実施形態では、偏光変換ユニット5に入射する入射光束として、輪帯状の断面を有する光束を用いているが、これに限定されずに、輪帯状の領域内に分布する1つまたは複数の光束を入射光束として用いることができる。このとき、照明光学系の光軸に垂直な面内に上記輪帯状の領域を設定することができる。また、上記光軸またはこの光軸と平行な軸線を上記輪帯状の領域の中心に設定することができる。このような輪帯状の領域内に分布する1つまたは複数の光束としては、たとえば輪帯状の光束、4極状の光束や8極状の光束などの複数極状の光束を用いることができる。
4極状の光束を用いる場合には、これらの4つの光束を第3光束、第6光束、第7光束および第8光束と見なすことができる。図7(a)はこれら4つの光束によって形成される4極状の瞳強度分布32を示している。この4極状の瞳強度分布32において、第3光束L35、第6光束L36、第7光束L37、および第8光束L38は、光軸AXを中心とする輪帯状の領域内に位置している。ここで、第3光束L35は偏光変換ユニット5のプリズム組立体53bを経た光束に対応しており、第6光束L36および第7光束L37はプリズム組立体53aを経た光束に対応しており、第8光束L38はプリズム組立体53cを経た光束に対応しており、これらの光束L35〜L38は実質的に非偏光状態である。
また、8極状の光束を用いる場合には、これらの8つの光束を第1乃至第8光束と見なすことができる。図7(b)はこれら8つの光束によって形成される8極状の瞳強度分布42を示している。この8極状の瞳強度分布42において、第1光束L41〜第8光束L48は、光軸AXを中心とする輪帯状の領域内に位置している。この8極状の瞳強度分布42において、光軸AXを挟んでY方向に対向する一対の楕円状の断面を有する第1光束L41および第4光束L42は、偏光変換ユニット5の一対の旋光素子51a,51bを経た光束に対応しており、X方向に偏光した直線偏光状態である。
光軸AXを挟んでX方向に対向する一対の楕円状の断面を有する第2光束L43および第5光束L44は、偏光変換ユニット5の一対の旋光素子52a,52bを経た光束に対応しており、Y方向に偏光した直線偏光状態である。第1光束L41と第2光束L43との間の第3光束L45、第1光束L41と第5光束L44との間の第6光束L46、第4光束L42と第2光束L43との間の第7光束L47、および第4光束L42と第5光束L44との間の第8光束L48は、偏光変換ユニット5のプリズム組立体53a,53b,53cを経た光束に対応しており、実質的に非偏光状態である。
このように複数極状の光束を用いる場合、それぞれの光束の断面形状は、円弧形状であっても良いし円形状であっても良い。このような1つまたは複数の光束は、上述の回折光学素子によって生成することができる。
また、上述の実施形態において、内面反射型のオプティカルインテグレータに起因して、輪帯状の瞳強度分布において矩形状の断面の縦方向に間隔を隔てて対向する一対の領域(たとえば図6の光束L21,L22に対応)の偏光状態および矩形状の断面の横方向に間隔を隔てて対向する一対の領域(たとえば図6の光束L23,L24に対応)の偏光状態の偏光度も低下してしまうような場合には、上述の偏光状態切換部2を制御して瞳強度分布における上記2組の一対の領域の偏光度を低下させても良い。
また、上述の実施形態では、オプティカルインテグレータとして、マイクロフライアイレンズ8を用いているが、その代わりに、内面反射型のオプティカルインテグレータ(典型的にはロッド型インテグレータ)を用いても良い。この場合、ズームレンズ7の後側にその前側焦点位置がズームレンズ7の後側焦点位置と一致するように集光レンズを配置し、この集光レンズの後側焦点位置またはその近傍に入射端が位置決めされるようにロッド型インテグレータを配置する。このとき、ロッド型インテグレータの射出端が照明視野絞り11の位置になる。ロッド型インテグレータを用いる場合、このロッド型インテグレータの下流の視野絞り結像光学系12内の、投影光学系PLの開口絞りの位置と光学的に共役な位置を照明瞳面と呼ぶことができる。また、ロッド型インテグレータの入射面の位置には、照明瞳面の二次光源の虚像が形成されることになるため、この位置およびこの位置と光学的に共役な位置も照明瞳面と呼ぶことができる。
上述の実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行っても良い。
次に、上述の実施形態にかかる露光装置を用いたデバイス製造方法について説明する。図8は、半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図8に示すように、半導体デバイスの製造工程では、半導体デバイスの基板となるウェハWに金属膜を蒸着し(ステップS40)、この蒸着した金属膜上に感光性材料であるフォトレジストを塗布する(ステップS42)。つづいて、上述の実施形態の露光装置を用い、マスク(レチクル)Mに形成されたパターンをウェハW上の各ショット領域に転写し(ステップS44:露光工程)、この転写が終了したウェハWの現像、つまりパターンが転写されたフォトレジストの現像を行う(ステップS46:現像工程)。その後、ステップS46によってウェハWの表面に生成されたレジストパターンをマスクとし、ウェハWの表面に対してエッチング等の加工を行う(ステップS48:加工工程)。
ここで、レジストパターンとは、上述の実施形態の露光装置によって転写されたパターンに対応する形状の凹凸が生成されたフォトレジスト層であって、その凹部がフォトレジスト層を貫通しているものである。ステップS48では、このレジストパターンを介してウェハWの表面の加工を行う。ステップS48で行われる加工には、例えばウェハWの表面のエッチングまたは金属膜等の成膜の少なくとも一方が含まれる。なお、ステップS44では、上述の実施形態の露光装置は、フォトレジストが塗布されたウェハWを、感光性基板つまりプレートPとしてパターンの転写を行う。
図9は、液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図9に示すように、液晶デバイスの製造工程では、パターン形成工程(ステップS50)、カラーフィルター形成工程(ステップS52)、セル組立工程(ステップS54)およびモジュール組立工程(ステップS56)を順次行う。
ステップS50のパターン形成工程では、プレートPとしてフォトレジストが塗布されたガラス基板上に、上述の実施形態の露光装置を用いて回路パターンおよび電極パターン等の所定のパターンを形成する。このパターン形成工程には、上述の実施形態の露光装置を用いてフォトレジスト層にパターンを転写する露光工程と、パターンが転写されたプレートPの現像、つまりガラス基板上のフォトレジスト層の現像を行い、パターンに対応する形状のフォトレジスト層を生成する現像工程と、この現像されたフォトレジスト層を介してガラス基板の表面を加工する加工工程とが含まれている。
ステップS52のカラーフィルター形成工程では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応する3つのドットの組をマトリックス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を水平走査方向に複数配列したカラーフィルターを形成する。
ステップS54のセル組立工程では、ステップS50によって所定パターンが形成されたガラス基板と、ステップS52によって形成されたカラーフィルターとを用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。具体的には、例えばガラス基板とカラーフィルターとの間に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。ステップS56のモジュール組立工程では、ステップS54によって組み立てられた液晶パネルに対し、この液晶パネルの表示動作を行わせる電気回路およびバックライト等の各種部品を取り付ける。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
なお、上述の実施形態では、露光光としてArFエキシマレーザ光(波長:193nm)やKrFエキシマレーザ光(波長:248nm)を用いているが、これに限定されることなく、他の適当なレーザ光源、たとえば波長157nmのレーザ光を供給するF2レーザ光源などに対して本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態において、投影光学系と感光性基板との間の光路中を1.1よりも大きな屈折率を有する媒体(典型的には液体)で満たす手法、所謂液浸法を適用しても良い。この場合、投影光学系と感光性基板との間の光路中に液体を満たす手法としては、国際公開第WO99/49504号パンフレットに開示されているような局所的に液体を満たす手法や、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる手法や、特開平10−303114号公報に開示されているようなステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する手法などを採用することができる。ここでは、国際公開第WO99/49504号パンフレット、特開平6−124873号公報および特開平10−303114号公報の教示を参照として援用する。
また、上述の実施形態において、回折光学素子3に代えて、或いは加えて、たとえばアレイ状に配列され且つ傾斜角および傾斜方向が個別に駆動制御される多数の微小な要素ミラーにより構成されて入射光束を反射面毎の微小単位に分割して偏向させることにより、光束の断面を所望の形状または所望の大きさに変換する空間光変調素子を用いても良い。このような空間光変調素子を用いた照明光学系は、例えば特開2002−353105号公報に開示されている。
上述の実施形態では、マスクの代わりに、所定の電子データに基づいて所定パターンを形成する可変パターン形成装置を用いることができる。なお、可変パターン形成装置としては、たとえば所定の電子データに基づいて駆動される複数の反射素子を含む空間光変調素子を用いることができる。空間光変調素子を用いた露光装置は、たとえば特開2004−304135号公報、国際特許公開第2006/080285号パンフレットおよびこれに対応する米国特許公開第2007/0296936号公報に開示されている。また、上述のような非発光型の反射型空間光変調器以外に、透過型空間光変調器を用いても良く、自発光型の画像表示素子を用いても良い。
また、上述の実施形態では、露光装置においてマスク(またはウェハ)を照明する照明光学系に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、マスク(またはウェハ)以外の被照射面を照明する一般的な照明光学系に対して本発明を適用することもできる。
2 偏光状態切換部
3 回折光学素子
4 アフォーカルレンズ
5 偏光変換ユニット
50 基盤
51a,51b,52a,52b 旋光素子
53a,53b,53c プリズム組立体
53aa,53ab,53ba,53bb,53ca,53cb 偏角プリズム
6 円錐アキシコン系
7 ズームレンズ
8 マイクロフライアイレンズ(オプティカルインテグレータ)
10 コンデンサー光学系
11 マスクブラインド
12 結像光学系
LS 光源
M マスク
MS マスクステージ
PL 投影光学系
W ウェハ
WS ウェハステージ

Claims (27)

  1. 入射光束の偏光状態を所定の偏光状態に変換して射出する偏光変換ユニットにおいて、
    前記入射光束のうち、第1光束を第1の偏光状態の光束に変換する第1偏光変換部と、
    前記入射光束のうち、前記第1光束とは異なる第2光束を第2の偏光状態の光束に変換する第2偏光変換部と、
    前記入射光束のうち、前記第1光束と前記第2光束との間に断面を有する第3光束を、前記第1の偏光状態および前記第2の偏光状態よりも偏光度の低い第3の偏光状態の光束に変換する第3偏光変換部とを備えていることを特徴とする偏光変換ユニット。
  2. 前記第1偏光変換部は、前記第1光束とは異なる第4光束を前記第1の偏光状態の光束に変換し、
    前記第2偏光変換部は、前記第2光束とは異なる第5光束を前記第2の偏光状態の光束に変換し、
    前記第1光束と前記第4光束とは第1方向に対向した領域に断面を有し、
    前記第2光束と前記第5光束とは前記第1方向と直交する第2方向に対向した領域に断面を有することを特徴とする請求項1に記載の偏光変換ユニット。
  3. 前記第3偏光変換部は、前記第3光束に加えて、前記第1光束と前記第5光束との間に断面を有する第6光束、前記第2光束と前記第4光束との間に断面を有する第7光束、および前記第4光束と前記第5光束との間に断面を有する第8光束のうちの少なくとも1つの光束を、前記第1の偏光状態および前記第2の偏光状態よりも偏光度の低い第3の偏光状態の光束に変換することを特徴とする請求項2に記載の偏光変換ユニット。
  4. 前記入射光束は輪帯状の領域内に分布していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の偏光変換ユニット。
  5. 前記入射光束は輪帯状の断面を有し、
    前記第1偏光変換部は、円弧状の断面を有する前記第1光束および前記第4光束を前記第2方向に偏光した直線偏光状態の光束に変換するように構成され、
    前記第2偏光変換部は、円弧状の断面を有する前記第2光束および前記第5光束を前記第1方向に偏光した直線偏光状態の光束に変換するように構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の偏光変換ユニット。
  6. 前記第3偏光変換部は、円弧状の断面を有する前記第3光束に加えて、前記第1光束と前記第5光束との間に円弧状の断面を有する第6光束、前記第2光束と前記第4光束との間に円弧状の断面を有する第7光束、および前記第4光束と前記第5光束との間に円弧状の断面を有する第8光束を、非偏光状態の光束に変換するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の偏光変換ユニット。
  7. 前記第3偏光変換部は、円弧状の断面を有する前記第3光束および前記第6乃至前記第8光束を非偏光状態の光束に変換するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の偏光変換ユニット。
  8. 前記入射光束は直線偏光であり、
    前記第1偏光変換部および前記第2偏光変換部の少なくとも一方は、旋光性を有する光学材料により形成された平行平面板の形態を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の偏光変換ユニット。
  9. 前記入射光束は直線偏光であり、
    前記第1偏光変換部および前記第2偏光変換部の少なくとも一方は、波長板を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の偏光変換ユニット。
  10. 前記第3偏光変換部は、少なくとも1つのデポラライザを有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の偏光変換ユニット。
  11. 前記少なくとも1つのデポラライザは、複屈折性の結晶材料で形成された偏角プリズムの形態を有することを特徴とする請求項10に記載の偏光変換ユニット。
  12. 前記第3偏光変換部は、複屈折性の結晶材料で形成された第1偏角プリズムと、複屈折性の結晶材料で形成された第2偏角プリズムとを有し、
    前記第1偏角プリズムおよび前記第2偏角プリズムは、結晶光学軸が互いに45度をなすように位置決めされていることを特徴とする請求項10または11に記載の偏光変換ユニット。
  13. 前記入射光束は直線偏光であり、
    前記第3偏光変換部は、複屈折性の結晶材料で形成された偏角プリズムと、非複屈折性材料で形成されて前記偏角プリズムによる偏角作用を補正する補正偏角プリズムとを有し、
    前記偏角プリズムは、結晶光学軸が前記入射光束の偏光方向に対して45度をなすように位置決めされていることを特徴とする請求項10または11に記載の偏光変換ユニット。
  14. 光源からの光により被照射面を照明する照明光学系と組み合わせて用いられ、前記照明光学系の照明瞳またはその近傍に配置されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の偏光変換ユニット。
  15. 光源からの光により被照射面を照明する照明光学系において、
    前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置された請求項1乃至13のいずれか1項に記載の偏光変換ユニットを備えていることを特徴とする照明光学系。
  16. 前記偏光変換ユニットは、前記照明光学系の照明瞳またはその近傍に配置されていることを特徴とする請求項15に記載の照明光学系。
  17. 前記被照射面と光学的に共役な面を形成する投影光学系と組み合わせて用いられ、前記照明瞳は前記投影光学系の開口絞りと光学的に共役な位置であることを特徴とする請求項15または16に記載の照明光学系。
  18. 前記偏光変換ユニットは、前記照明光学系の照明光路に対して挿脱可能であることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の照明光学系。
  19. 所定のパターンを照明するための請求項15乃至18のいずれか1項に記載の照明光学系を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置。
  20. 前記所定のパターンの像を前記感光性基板上に形成する投影光学系を備えていることを特徴とする請求項19に記載の露光装置。
  21. 照明光学系を介して所定のパターンを照明する照明工程と、
    前記所定のパターンを感光性基板に露光する露光工程とを備え、
    前記照明工程は、前記照明光学系の照明瞳またはその近傍において入射光束の偏光状態を所定の偏光状態に変換して射出する変換工程を含み、
    前記変換工程は、前記入射光束のうち、第1光束を第1の偏光状態の光束に変換する第1工程と、前記入射光束のうち、前記第1光束とは異なる第2光束を第2の偏光状態の光束に変換する第2工程と、前記入射光束のうち、前記第1光束と前記第2光束との間に断面を有する第3光束を、前記第1の偏光状態および前記第2の偏光状態よりも偏光度の低い第3の偏光状態の光束に変換する第3工程とを含むことを特徴とする露光方法。
  22. 前記第1工程では、前記第1光束とは異なる第4光束を前記第1の偏光状態の光束に変換し、
    前記第2工程は、前記第2光束とは異なる第5光束を前記第2の偏光状態の光束に変換し、
    前記第1光束と前記第4光束とは第1方向に対向した領域に断面を有し、
    前記第2光束と前記第5光束とは前記第1方向と直交する第2方向に対向した領域に断面を有することを特徴とする請求項21に記載の露光方法。
  23. 前記第3工程では、前記第3光束に加えて、前記第1光束と前記第5光束との間に断面を有する第6光束、前記第2光束と前記第4光束との間に断面を有する第7光束、および前記第4光束と前記第5光束との間に断面を有する第8光束のうちの少なくとも1つの光束を、前記第1の偏光状態および前記第2の偏光状態よりも偏光度の低い第3の偏光状態の光束に変換することを特徴とする請求項22に記載の露光方法。
  24. 前記入射光束は輪帯状の領域内に分布していることを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載の露光方法。
  25. 前記入射光束は輪帯状の断面を有し、
    前記第1工程では、円弧状の断面を有する前記第1光束および前記第4光束を前記第2方向に偏光した直線偏光状態の光束に変換し、
    前記第2工程では、円弧状の断面を有する前記第2光束および前記第5光束を前記第1方向に偏光した直線偏光状態の光束に変換し、
    前記第3工程では、円弧状の断面を有する前記第3光束および前記第6乃至前記第8光束を非偏光状態の光束に変換することを特徴とする請求項23に記載の露光方法。
  26. 請求項19または20に記載の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
    前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
    前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  27. 請求項21乃至25のいずれか1項に記載の露光方法を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
    前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
    前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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