JP2010198314A - 情報管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれが記憶装置を有する少なくとも2つの部品を備えるシステムにおいて、システムに固有の固有情報が2つの部品の記憶装置の双方に記憶される場合に、自動的かつ適切に固有情報を管理する。
【解決手段】サーバシステム100の部品であるメインボード101とパネル120がそれぞれ備える情報格納メモリ104と122は、サーバシステム100に固有の固有情報を記憶している。サービスプロセッサ127は、定期的に、または不定期に、情報格納メモリ104と122に時刻情報を書き込む。また、サービスプロセッサ127は、サーバシステム100への電源投入時に、情報格納メモリ104と122に書き込まれている時刻情報を参照し、新しい時刻情報を記憶している方の情報格納メモリ内の固有情報を複写して、古い時刻情報を記憶している方の情報格納メモリに書き込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の部品を備えるシステムにおいて部品が交換される場合の、当該システムにおける情報の管理に関する。
例えばサーバシステムなどのシステムは、複数のFRU(Field Replaceable Unit;現場で取り替え可能な部品)を有している。障害発生時には、作業員がFRUを取り替えることで、システムを障害から回復させることができる場合がある。
ところで、FRUの交換には、各種情報の管理を伴う場合がある。しかし、従来は、FRUの交換時に各種情報の管理のための作業が作業員の手作業に委ねられているために、情報の管理の正確性・確実性が作業員の熟練度等に依存する場合があった。
作業員の熟練度等への依存をなくす方法としては、例えば、故障に関する情報の管理については、電子装置が備える交換可能な部品に関する故障情報を管理する故障情報管理方法が開示されている。当該故障情報管理方法により、作業員の熟練度に依存せずに、正確かつ確実に故障情報を通知し管理することが可能となる。
具体的には、当該故障情報管理方法によれば、エラーログが生成される。エラーログは、部品で発生した故障の解析処理により交換が推奨された交換推奨部品の識別情報および当該故障の種類を含む代表ログ情報部と、故障が発生した時の交換推奨部品の装置環境情報を含む詳細ログ情報部とを含む。エラーログは、交換推奨部品自体が備える不揮発性メモリに格納される。
また、当該故障情報管理方法によれば、交換推奨部品の1回目の故障については代表ログ情報部および詳細ログ情報部に第1世代の情報が上書き不能に記録される。そして、2回目以降の故障については代表ログ情報部および詳細ログ情報部に第2世代の情報が上書き可能に記録される。
しかし、FRUの交換時に管理される情報は故障に直接関係する情報に限らない。例えば、ID(identification)やネットワークアドレスなどの、システムに固有の各種情報(以下「固有情報」という)の管理がFRUの交換時に行われる場合もある。
例えば、FRUの中には固有情報を記憶したNVRAM(Non Volatile Random Access Memory;不揮発性RAM)を備えているものがある。固有情報を記憶したNVRAMを備える現用のFRUを、保守用のスペアのFRUと取り替える場合、単にFRUを取り替えるだけではなく、NVRAMに記憶されている固有情報の管理も行われることがある。
例えば、作業員は、システムから現用のFRUを取り外し、取り外した現用のFRUから、固有情報の記憶されたNVRAMを取り外す。そして、作業員は、取り外したNVRAMをスペアのFRUに実装してから、スペアのFRUをシステムに取り付ける。作業員は、固有情報の管理のために以上のような一連の手順を行う場合がある。
ところが、障害発生時には、障害原因の切り分けのために作業員が試行錯誤的に現用部品をスペア部品に取り替えることがある。例えば、障害の原因だと疑われる現用部品がスペア部品に取り替えられ、テストが行われ、テストの結果、疑われた現用部品は障害の原因ではなかったと判断されるかもしれない。この場合、スペア部品と現用部品の取り替えが再度行われて、上記現用部品がシステムに戻されることが一般的である。
上記のように一時的にスペア部品がシステムに組み込まれる場合には、現用部品とスペア部品の取り替えが2度行われるので、作業員が手作業で情報を管理する場合には、情報の管理の手間も2倍になる。
国際公開公報WO2007/088606号
上記のように、従来は、部品の取り替え時に情報管理のために作業員の手間がかかっていた。また、バックアップを目的として2つの部品が同じ固有情報の複製を記憶するシステムもあるが、そのようなシステムでは、2つのうち一方の部品がスペア部品に取り替えられるときに、作業員に依存せずに、2つの部品間での固有情報の整合性をとることが好ましい。
そこで本発明は、それぞれが記憶手段を有する少なくとも2つの部品を備えるシステムにおいて、システムに固有の固有情報が2つの部品の記憶手段の双方に記憶される場合に、自動的かつ適切に固有情報を管理することのできる情報管理装置を提供することを目的とする。
開示の技術により提供される第1の情報管理装置は、第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理する情報管理装置である。第1の情報管理装置は、次のような時刻情報書き込み手段と管理手段を備える。
前記時刻情報書き込み手段は、所定のタイミングで前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に時刻情報を書き込む。
前記管理手段は、前記システムへの電源投入時に、以下のことを行う。
すなわち、前記管理手段は、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照する。そして、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第2の記憶手段内の前記時刻情報よりも古ければ、前記管理手段は、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込む。逆に、前記第2の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第1の記憶手段内の前記時刻情報よりも古ければ、前記管理手段は、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込む。
開示の技術により提供される第2の情報管理装置は、第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品と、第3の記憶手段を備える第3の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理する情報管理装置である。第2の管理装置は、次のような時刻情報書き込み手段と管理手段を備える。
前記時刻情報書き込み手段は、前記システムの電源断時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段と前記第3の記憶手段に時刻情報を書き込む。
前記管理手段は、前記システムへの電源投入時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照し、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第2の記憶手段内の前記時刻情報が等しくない場合、以下のことを行う。
すなわち、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記管理手段は、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込む。あるいは、前記第2の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記管理手段は、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込む。
第1の情報管理装置によれば、第1の部品と第2の部品の一方が交換された場合、交換されなかった方の部品の記憶手段内にはより新しい時刻情報が書き込まれている。したがって、交換されなかった方の部品の記憶手段内に記憶されている本来の固有情報が、交換された方の部品の記憶手段に自動的かつ適切に複写される。
また、第2の情報管理装置によれば、第1の部品と第2の部品の一方が交換された場合、交換されなかった方の部品の記憶手段内には、第3の記憶手段内の時刻情報と等しい時刻情報が書き込まれている。したがって、交換されなかった方の部品の記憶手段内に記憶されている本来の固有情報が、交換された方の部品の記憶手段に自動的かつ適切に複写される。
第1実施形態におけるサーバシステムの構成図である。 装置情報について説明する図である。 第1実施形態における起動時処理のフローチャートである。 第1実施形態における通常使用時処理のフローチャートである。 第1実施形態における電源断時処理のフローチャートである。 第1実施形態においてメインボードでもパネルでもない部品が交換された場合のタイミングチャートである。 第1実施形態においてメインボードが交換された場合のタイミングチャートである。 第1実施形態においてパネルが交換された場合のタイミングチャートである。 第1実施形態における装置情報の変遷の一例を示す図である。 第2実施形態における起動時処理のフローチャートである。 第2実施形態における電源断時処理のフローチャートである。 第2実施形態においてサービスプロセッサが交換された場合のタイミングチャートである。 第2実施形態においてメインボードが交換された場合のタイミングチャートである。 第2実施形態においてパネルが交換された場合のタイミングチャートである。
以下では、図1〜図9を参照して第1実施形態について説明し、図10〜図14を参照して第2実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態におけるサーバシステムの構成図である。
図1のサーバシステム100はメインボード101を備える。メインボード101は、マザーボードあるいはシステムボードとも呼ばれる基板である。
メインボード101には、複数のCPU(Central Processing Unit)102a〜102b、複数のメインメモリ103a〜103c、情報格納メモリ104、および入出力制御部105が搭載されている。
CPUの数およびメインメモリの数は、図1に例示した2個と3個に限らず、任意である。メインメモリ103a〜103cは例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
情報格納メモリ104は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリである。情報格納メモリ104は、サーバシステム100に固有の情報であってサーバシステム100が動作するために参照される固有情報と、時刻情報とを格納する。固有情報の具体例は後述する。なお、以下では情報格納メモリ104に格納される情報を「主情報」といい、主情報に含まれる時刻情報(すなわち情報格納メモリ104に格納される時刻情報)を「主情報時刻」という。なお、本明細書では「時刻」という用語は年月日も含む意味である。
また、主情報と後述の従情報は共通の固有情報を含むが、第1実施形態において、サーバシステム100が動作するために参照される固有情報は、主情報内の固有情報である。従情報は主情報をバックアップするのが目的であって、サーバシステム100の動作のために従情報内の固有情報が直接参照されることはない。そのため、第1実施形態では「主情報」と「従情報」という名称を用いている。
メインボード101にはさらに、グラフィックカード106、I/O(Input/Output)コントローラ107、およびディスクコントローラ108が搭載されている。
また、メインボード101内において、CPU102a〜102b、メインメモリ103a〜103c、および入出力制御部105の間は、バス109で接続されている。そして、情報格納メモリ104、入出力制御部105、グラフィックカード106、I/Oコントローラ107、およびディスクコントローラ108の間は、バス110で接続されている。バス109とバス110の双方に接続された入出力制御部105は、バス109側のCPU102a〜102bおよびメインメモリ103a〜103cと、バス110側の他の各部との間のデータ入出力を仲介し、制御する。
さらに、メインボード101には、メインボード101の外部にある各種装置との間の接続インタフェイスを提供するI/F(interface)コネクタ111〜116がある。
サーバシステム100は、メインボード101の外部に、それぞれI/Fコネクタ111〜113を介して接続された、ディスプレイ117、キーボードやマウスなどの入力装置118、および複数のHDD(Hard Disk Drive)119a〜119cを有する。
具体的には、I/Fコネクタ111が、グラフィックカード106とディスプレイ117の間のインタフェイスを提供し、I/Fコネクタ112が、I/Oコントローラ107と入力装置118の間のインタフェイスを提供する。また、I/Fコネクタ113が、ディスクコントローラ108とHDD119a〜119cとの間のインタフェイスを提供する。
また、サーバシステム100は、例えばメインボード101を収める不図示の筐体の前面などに、パネル120を有する。パネル120は、I/Fコネクタ121、情報格納メモリ122、スイッチ群123、LCD(Liquid Crystal Display)124、およびLCD/スイッチコントローラ125を備える。
メインボード101においてバス110に接続されたI/Fコネクタ114、およびパネル120におけるI/Fコネクタ121は、互いに接続されており、メインボード101とパネル120の間のインタフェイスを提供する。
情報格納メモリ122は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリであり、サーバシステム100に固有の固有情報および時刻情報を格納する。以下では情報格納メモリ122に格納される情報を「従情報」といい、従情報に含まれる時刻情報(すなわち情報格納メモリ122に格納される時刻情報)を「従情報時刻」という。
スイッチ群123は、電源スイッチ、リセットスイッチなどを含み、さらに、割り込みを発生させるための他のスイッチを含んでいてもよい。LCD124は、サーバシステム100のステータスなどを報知するためのコンソールであり、表示器の一例である。LCD124の代わりに、またはLCD124とともに、LED(light-emitting diode)ランプなどを用いることもできる。
LCD/スイッチコントローラ125は、LCD124を制御し、また、スイッチ群123からの入力(すなわちスイッチ操作)に応じた信号を、I/Fコネクタ121を介してメインボード101に送出する。LCD124に表示する内容は、必要に応じて、I/Fコネクタ121を介して、メインボード101内の例えばCPU102aまたは102bから指示されることもある。また、LCD/スイッチコントローラ125が単独でLCD124に表示する内容を判断することもある。LCD/スイッチコントローラ125は、LCD124を制御してLCD124の表示内容を変える。
さらに、サーバシステム100は、メインボード101の外に、時計デバイス126とサービスプロセッサ127を有する。そして、メインボード101においてバス110に接続されたI/Fコネクタ115は、メインボード101と時計デバイス126の間のインタフェイスを提供する。同様に、メインボード101においてバス110に接続されたI/Fコネクタ116は、メインボード101とサービスプロセッサ127の間のインタフェイスを提供する。
時計デバイス126は、不図示の電池を用いて駆動されており、サーバシステム100全体への電力供給が断たれている間も時を刻み続ける。なお、時計デバイス126は、メインボード101の中にあってもよい。また、図1に示した時計デバイス126以外の他の時計デバイスをさらにサーバシステム100が備えていてもよい。
サービスプロセッサ127は、メインボード101上のCPU102a〜102bとは独立したプロセッサである。サービスプロセッサ127は、不図示のプロセッサコアと、ワークエリア用のRAM(Random Access Memory)と、ファームウェア等を格納した不揮発性メモリ(例えばROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなど)を備える。
サービスプロセッサ127は、プログラムの一種である上記ファームウェアにしたがって動作する。具体的には、例えば、サービスプロセッサ127は、サーバシステム100の不図示の電源供給回路や冷却ファンを監視し、制御する。また、本実施形態においては、上記ファームウェアは、後述の図3〜図5の処理をサービスプロセッサ127に行わせるプログラムを含む。
また、サービスプロセッサ127は、電源断時刻格納域128を有する。電源断時刻格納域128は、ファームウェア等が格納される上記不揮発性メモリの一部であってもよいし、別の不揮発性メモリ内の領域でもよい。電源断時刻格納域128は、サーバシステム100全体への電源供給が切断された電源断時刻を表す時刻情報を格納する領域であり、書き換え可能な不揮発性メモリにより実現される。
サービスプロセッサ127は、ファームウェアのリードコマンドにしたがって、I/Fコネクタ116、バス110、およびI/Fコネクタ115を介して、時計デバイス126から時刻情報を読み出すことができる。
また、サービスプロセッサ127は、ファームウェアのリードコマンドとライトコマンドにより、メインボード101上の情報格納メモリ104から情報を読み出したり、情報格納メモリ104に情報を書き込んだりすることができる。図1に示すように、情報格納メモリ104に関する情報の読み書きは、I/Fコネクタ116とバス110を介して行われる。
さらに、サービスプロセッサ127は、ファームウェアのリードコマンドとライトコマンドにより、パネル120上の情報格納メモリ122から情報を読み出したり、情報格納メモリ122に情報を書き込んだりすることもできる。図1に示すように、情報格納メモリ122に関する情報の読み書きは、I/Fコネクタ116とバス110とI/Fコネクタ114とI/Fコネクタ121を介して行われる。
なお、サーバシステム100は、さらに不図示のネットワークI/Fを備え、ネットワークI/Fを介してLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されていてもよい。ネットワークI/Fに割り当てられたMAC(Media Access Control)アドレスが、サーバシステム100のMACアドレスとして用いられる。
また、図1のサーバシステム100において、メインボード101とパネル120とサービスプロセッサ127はFRUである。より詳細には、メインボード101とパネル120とサービスプロセッサ127は、ホットスワップ非対応だが、一旦サーバシステム100の電源を切断すれば交換可能なFRUである。
一般的な傾向として、ホットスワップ可能な部品は、不特定のユーザが比較的容易に装置に取り付けたり装置から取り外したりすることができる。他方で、固有情報には重要な情報が含まれる場合がある。そこで、固有情報の流出の危険を減らすために、固有情報はホットスワップ非対応の部品に記憶されることが好ましい。よって、第1実施形態では、ホットスワップ非対応のメインボード101とパネル120に固有情報が記憶されている。
なお、第1実施形態においては、ディスプレイ117、入力装置118、HDD119a〜119cもFRUである。ディスプレイ117、入力装置118、HDD119a〜119cは、ホットスワップ可能なものでもよい。
以上、サーバシステム100の構成について説明したが、続いて、上記のように主情報と従情報の双方が同じ固有情報を含むシステムにおける、固有情報の役割について説明する。なお、図2とともに後述するとおり、主情報と従情報は、フォーマットが共通であり、通常使用時には内容も一致しているので、以下では主情報と従情報の総称として「装置情報」という用語を使うこともある。
固有情報は、例えば、サーバシステム100の起動時のパラメタ情報を含む。ここで、パラメタ情報とは、例えば、サーバシステム100のホストIDやサーバシステム100のMACアドレスなどの、サーバシステム100を識別する識別情報であってもよい。あるいは、パラメタ情報は、サーバシステム100の起動時のオプション指定を含んでもよい。また、固有情報は、サーバシステム100にインストールされているソフトウェアの、プロダクトIDやライセンスキーなど、認証に関する情報を含んでもよい。その他、固有情報は任意の種類の情報を含んでいてよい。
上記のような固有情報は、主情報の少なくとも一部として、サーバシステム100の第1の部品(具体的にはメインボード101)上の記憶装置である情報格納メモリ104に格納される。また、同じ固有情報が、従情報の少なくとも一部として、サーバシステム100の第2の部品(具体的にはパネル120)上の記憶装置である情報格納メモリ122にも格納される。すなわち、主情報内の固有情報は、従情報内にバックアップされている。
サーバシステム100のCPU102a〜102bは、サーバシステム100の起動時(具体的にはサービスプロセッサ127が後述の図3の処理を終えた後)に主情報内の固有情報を読み込み、読み込んだ固有情報にしたがって処理を行う。
例えば、固有情報がOS(Operating System)の起動オプションの指定を含む場合は、CPU102a〜102bは、固有情報にしたがってOSを起動してもよい。また、固有情報がMACアドレスなどのネットワーク情報を含む場合は、CPU102a〜102bは、不図示のネットワークI/Fを介して、固有情報にしたがってネットワーク接続を確立してもよい。
ところで、主情報が記憶された情報格納メモリ104を含むメインボード101に障害等の不具合が生じた場合、またはメインボード101に不具合が生じたと推測された場合、現用のメインボード101が保守部品と交換されることがある。このとき、交換された新たなメインボード101上の情報格納メモリ104に、交換前の主情報内の固有情報が適切にリストアされれば、メインボード101の交換後にも以前と同じ固有情報に基づいてサーバシステム100は起動することができる。上記のように、固有情報は従情報の一部としてバックアップされているので、従情報を用いればリストアが可能である。
また、従情報が記憶された情報格納メモリ122を含むパネル120に不具合が生じて、または不具合が生じたと推測されて、パネル120が交換されることもある。このとき、交換された新たなパネル120上の情報格納メモリ122に、交換前の従情報内の固有情報が適切にリストアされれば、「従情報が主情報をバックアップしている」という状態を保つことができ、次にメインボード101の交換が生じる場合にも対処することができる。主情報を用いれば、そのようなリストアが可能である。
ここで、従情報または主情報を用いた上記のリストアを適切かつ自動的に実現する方法には、第1および第2実施形態に示す方法を含めていくつかある。いずれの方法においても、適切なリストアを行うために、「主情報を記憶するメモリを備える部品と、従情報を記憶するメモリを備える部品のいずれが、装置の電源が切断されていた間に交換されたのか、あるいは両者とも交換されていないのか」の判別が行われる。つまり、「サーバシステム100の電源が切断されていた間に交換されたのはメインボード101か、パネル120か、それともどちらも交換されていないのか」が判別される。リストアを実現する各方法の違いは、判別の方法の違いにある。
以下では、第1および第2実施形態の利点の理解を助けるため、まず比較例について説明する。比較例においては、保守部品上の情報格納メモリに特殊な符号を予め記録しておく方法が採られる。
例えば、メインボード101の保守部品では情報格納メモリ104に特殊な符号が予め記録され、パネル120の保守部品では情報格納メモリ122に特殊な符号が予め記録される。特殊な符号は、例えば、保守部品が工場で製造されるときに工場で記録される。
なお「特殊な符号」とは、固有情報としては使われないことが判明している値のデータのことである。例えば、Nバイトで表されるある種の固有情報に関して、全オクテットが「FF」(16進数表示)となる値が使われないと予め決められている場合、全オクテットが「FF」で埋められたNバイトの値が、上記の「特殊な符号」として利用可能である。
特殊な符号を用いることにより、次のようにして適切な情報のリストアが可能となる。
すなわち、サーバシステム100の起動時に、サービスプロセッサ127は、メインボード101の情報格納メモリ104から主情報を読み取り、情報格納メモリ104上の固有情報の記憶用の領域に特殊な符号が記憶されているか否かを判断する。もし、当該領域に特殊な符号が記憶されていれば、サービスプロセッサ127は、メインボード101が保守部品に交換されたことと、今回の起動はメインボード101が保守部品に交換された後の最初の起動であることを認識する。
同様に、サービスプロセッサ127は、パネル120の情報格納メモリ122から従情報を読み取って、情報格納メモリ122上の固有情報の記憶用の領域に特殊な符号が記憶されているか否かを判断する。もし、当該領域に特殊な符号が記憶されていれば、サービスプロセッサ127は、パネル120が保守部品に交換されたことと、今回の起動はパネル120が保守部品に交換された後の最初の起動であることを認識する。
以上の認識に基づいて、メインボード101のみが交換された場合には、サービスプロセッサ127は、交換されたメインボード101の情報格納メモリ104に従情報をコピーすることで、主情報をリストアすることができる。または、パネル120のみが交換された場合には、サービスプロセッサ127は、交換されたパネル120の情報格納メモリ122に主情報をコピーすることで、従情報をリストアすることができる。あるいは、メインボード101とパネル120の双方が交換された場合は、サービスプロセッサ127はLCD/スイッチコントローラ125を介してLCD124に警告を表示させてもよい。
以上のように、比較例においては、特殊な符号を用いることにより、交換された部品の判別と適切な情報のリストアが実現される。それに対し、本発明の第1および第2実施形態は特殊な符号に依存しない。代わりに、第1および第2実施形態では、交換された部品の判別のために時刻情報が利用される。
続いて、図2の具体例を参照して、比較例と第1実施形態の違いについてより詳細に説明する。
図2は、装置情報について説明する図である。また、図2には比較例と第1実施形態の双方による装置情報の例を並べて示してある。
比較例における装置情報は、フォーマット例201に示すように、固有情報を含むが時刻情報を含まない。以下では説明の便宜上、4種類の固有情報が、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリの0番地、100番地、200番地、および300番地にそれぞれ記憶されるものとする。
図2の例では、0番地にはサーバシステム100のホストIDが格納され、100番地にはサーバシステム100のMACアドレスが記憶される。また、200番地にはその他の固有情報のうちの1つが格納され、300番地にはさらに別の固有情報の1つが記憶される。
通常使用時のデータ例202に示すように、サーバシステム100のホストIDは例えば「123456789」という番号で表される。また、サーバシステム100のMACアドレスは、48ビットであり、図2ではオクテット(8ビット)ごとにコロンで区切って16進数で「00:15:44:AA:BB:CC」のように表してある。
300番地と400番地に格納される固有情報は、図2では「Specific-1」および「Specific-2」と表わしているが、実施形態によって数値の場合もあるし、文字列の場合もある。
保守部品上のデータ例203には、上記の「特殊な符号」の例として、0番地に記憶された「999999999」と100番地に記憶された「FF:FF:FF:FF:FF:FF」が示されている。つまり、有効なホストIDとして「999999999」が使われることがない、と予め判明しているので、特殊な符号として「999999999」を利用することができる。同様に、個別機器の有効なMACアドレスとして「FF:FF:FF:FF:FF:FF」が使われることがない、と予め判明しているので、「FF:FF:FF:FF:FF:FF」を特殊な符号として利用することができる。
なお、200番地と300番地に「XXXXXXXXXXXX」と表記してあるのは、保守部品において200番地と300番地に記憶される固有情報の値が任意であることを意味している。保守部品上のデータ例203では固有情報のうちホストIDとMACアドレスという2つの項目に関して特殊な符号が使われているが、少なくとも1つの項目に関して特殊な符号が記憶されていれば、保守部品の判別には十分である。
比較例においては、上記のように特殊な符号を用いることで情報のリストアが可能となるが、比較例には次のような欠点がある。
例えば、共通の同じ部品を含む複数の装置(具体的には、例えば、図1のメインボード101と同じメインボード101を含む複数のサーバシステム)がある場合、第1の装置に障害が発生し、共通部品に障害の原因があると疑われたとする。この場合、例えばシステム管理者は、障害原因の切り分けのために、正常に稼働している第2の装置から一時的に共通部品を取り外し、第1の装置の共通部品を、取り外した共通部品に交換し、第1の装置が正常に稼働するか否かを検証しようとするかもしれない。
しかし、共通部品が、主情報(つまりバックアップ用ではなく参照用の固有情報を含む情報)を記憶するメモリを有する部品(例えばメインボード101)である場合、比較例においては上記の方法による検証はできない。なぜなら、もともと第2の装置に搭載されていた共通部品が記憶する主情報は、第2の装置に固有の固有情報を含むものであり、第1の装置に固有の固有情報とは異なる内容を持ち、しかも、特殊な符号は含まないからである。
装置が主情報を用いて行う処理の種類によっては、比較例において上記のような検証をしようとすると、装置が起動しなかったり、固有情報の違いに起因して装置が正常に機能しなかったりすることがある。
例えば、固有情報にホストIDが含まれる場合、第2の装置のホストIDは、特殊な符号ではないので、そのまま第1の装置に読み込まれる。しかし、第2の装置のホストIDは本来の第1の装置のホストIDとは異なる。したがって、ホストIDがライセンス認証に利用される場合には、結果として、第1の装置ではソフトウェアのライセンスが正しく認識されないことになる。
また、固有情報にMACアドレスが含まれる場合、第2の装置のMACアドレスは、特殊な符号ではないので、そのまま第1の装置に読み込まれる。しかし、第2の装置のMACアドレスは本来の第1の装置のMACアドレスとは異なるので、結果として、第1の装置は正しくネットワークに接続されない場合がある。
あるいは、固有情報に起動オプションの指定が含まれる場合もありうる。そして、第1の装置と第2の装置では、一部の部品が共通するが、他の部品は異なることもある。あるいは、第1の装置と第2の装置では、インストールされているソフトウェアが異なることもある。
第2の装置の起動オプションは、特殊な符号ではないので、比較例においてはそのまま第1の装置に読み込まれる。しかし、その結果、ハードウェア構成またはソフトウェア構成の違いが原因で、第1の装置が正常に起動することができない場合もある。
したがって、ある部品が保守部品であるか否かを、特殊な符号が記憶されているか否かによって判断する比較例では、他の装置の現用部品を臨時の保守部品として流用することができない。つまり、比較例では、主情報または従情報を記憶する部品が障害の原因と疑われた場合、特殊な符号が記憶された初期状態の保守部品を、保守サービス業者の倉庫等から取り寄せる必要がある。そのため、不具合の発生から復旧までに時間がかかってしまう。
さらに、保守サービス業者のサービスの品質や収益性という面からも、比較例には改善の余地がある。
例えば、図1のサーバシステム100において、主情報を記憶する情報格納メモリ104を有する部品であるメインボード101がサーバシステム100の不具合の原因だと疑われたとする。このとき、メインボード101の保守部品が倉庫から取り寄せられ、メインボード101の交換が行われる。比較例においては、保守部品の情報格納メモリ104には特殊符号が記憶されているので、交換後の最初のサーバシステム100の起動時に、従情報が情報格納メモリ104にコピーされる。
ところが、メインボード101を交換しても不具合が直らないといった場合、結果的にはメインボード101が不具合の原因ではないと分かることがある。このような場合、保守部品をサーバシステム100から取り外し、元のメインボード101を再度サーバシステム100に取り付けることが一般的である。
しかし、上記のように、メインボード101の保守部品の情報格納メモリ104内の特殊な符号は、メインボード101の保守部品を一旦サーバシステム100に取り付けてサーバシステム100を起動したために、特殊な符号ではないデータに書き換えられている。したがって、メインボード101の保守部品は、サーバシステム100から取り外された状態のままでは、別の装置の保守のために再利用することができない。
そこで、比較例においては、一旦装置に取り付けられた後で不要となった保守部品は、後の再利用のため、一旦工場に返却される。返却された保守部品が備えるメモリには、工場において、再度特殊な符号が記録される。特殊な符号の再記録により、保守部品は再利用可能となる。
しかし、このような工場への返却には、保守部品の輸送に日数と費用がかかる。また、特殊な符号の再記録という工程が生じることで、保守部品の在庫管理も煩雑になる。特に、不具合の生じた装置がある現場が、海外などの遠方にある場合、輸送日数および輸送費の影響は大きい。したがって、特殊な符号に依存する比較例には、改善の余地がある。
そこで、第1実施形態では、特殊な符号の代わりに時刻情報が使われる。
図2において、第1実施形態における装置情報のフォーマット例204は、比較例におけるフォーマット例201とほぼ同じだが、400番地に時刻情報が記憶される点で異なる。
通常使用時のデータ例205に示すように、400番地には、例えば「YYYY.MM.DD.hh.mm.ss」形式で表された時刻情報が記憶される。もちろん、時刻情報は、1秒未満の時刻の違いを表せるデータ形式であってもよい。
そして、保守部品上のデータ例206において、0番地〜300番地に記憶される固有情報のどの項目も「XXXXXXXXXXXX」と示したように、第1実施形態では保守部品に記憶される固有情報のデータに制約はない。つまり、第1実施形態では、保守部品であっても固有情報として特殊な符号を記録する必要がない。
その代わり、第1実施形態では、保守部品上のデータ例206の400番地に「1900.01.01.11.11.11」と例示したように、過去であることが明瞭な時刻が記憶される。
ただし、図3〜図8の説明から明らかになるように、比較例とは異なり、第1実施形態では、保守部品が一旦装置に取り付けられてから不要となって取り外された場合に、時刻情報を工場で再記録する必要はない。つまり、「1900.01.01.11.11.11」のような特殊な時刻情報を再記録しなくても、保守部品として再利用することが可能である。
また、図2の「1900年」などの極端に過去の時刻でなくても、保守部品を取り付ける対象の装置の電源が切断される時刻よりも前であることが保証されるような時刻であれば、保守部品の装置情報内の時刻情報として利用可能である。
以上説明した装置情報内の時刻情報を用いた処理について、続いて、図3〜図5を参照して説明する。
図3は、第1実施形態における起動時処理のフローチャートである。パネル120のスイッチ群123を介して与えられる「電源オン」の指示にしたがってサーバシステム100に電源が入れられると、サービスプロセッサ127は、ファームウェアにしたがって図3の処理を行う。
ステップS101で、サービスプロセッサ127は、主情報時刻が従情報時刻よりも古いか否かを判断する。主情報時刻が従情報時刻より古ければ処理はステップS104に移行する。従情報時刻が主情報時刻よりも古いか、または主情報時刻と従情報時刻が等しければ、処理はステップS102に移行する。
ステップS102で、サービスプロセッサ127は、従情報時刻が主情報時刻よりも古いか否かを判断する。従情報時刻が主情報時刻より古ければ処理はステップS105に移行し、そうでなければ(すなわち主情報時刻と従情報時刻が等しければ)処理はステップS103に移行する。
主情報時刻と従情報時刻が等しい場合、ステップS102の直後にステップS103が実行される。この場合、理由は後述するが、主情報時刻を記憶する情報格納メモリ104が搭載されているメインボード101も、従情報時刻を記憶する情報格納メモリ122が搭載されているパネル120も交換されていないと見なせる。したがって、サービスプロセッサ127はステップS103において、単に装置の初期診断を行う。
ステップS103で行われる初期診断は、サービスプロセッサ127が関与することが可能な範囲でサービスプロセッサ127が行う、サーバシステム100の起動時の診断処理である。例えば、サービスプロセッサ127はステップS103で、電源供給回路が正しく動作しているか否か、冷却ファンが正常に稼働を始めたか否か、などの診断を行ってもよい。
ステップS103の実行後、図3の起動時処理は終了する。なお、図3の処理の終了後、メインボード101上ではBIOS(Basic Input/Output System)による初期診断が行われ、続けてOSが起動される。
ステップS104は、主情報時刻が従情報時刻よりも古い場合に実行される。この場合、理由は後述するが、主情報時刻を記憶する情報格納メモリ104が搭載されているメインボード101が交換されたと見なせる。
よって、サービスプロセッサ127は、主情報を格納した部品(すなわちメインボード101)が交換されたと判断して、従情報のデータを主情報へコピーする。すなわち、サービスプロセッサ127は、パネル120上の情報格納メモリ122に格納された従情報内の固有情報のデータを複写して、メインボード101上の情報格納メモリ104に書き込む。例えば、図2の例では、情報格納メモリ122の0番地〜300番地に格納されたデータがコピーされる。そして、ステップS104の実行後、処理はステップS103に移行する。
ステップS105は、従情報時刻が主情報時刻よりも古い場合に実行される。この場合、理由は後述するが、従情報時刻を記憶する情報格納メモリ122が搭載されているパネル120が交換されたと見なせる。
よって、サービスプロセッサ127は、従情報を格納した部品(すなわちパネル120)が交換されたと判断して、主情報のデータを従情報へコピーする。すなわち、サービスプロセッサ127は、メインボード101上の情報格納メモリ104に格納された主情報内の固有情報のデータを複写して、パネル120上の情報格納メモリ122に書き込む。例えば、図2の例では、情報格納メモリ104の0番地〜300番地に格納されたデータがコピーされる。そして、ステップS105の実行後、処理はステップS103に移行する。
図4は、第1実施形態における通常使用時処理のフローチャートである。サービスプロセッサ127は、図3の処理の終了後、サーバシステム100の電源がオンの間中、ファームウェアにしたがって図4の処理を行う。
サービスプロセッサ127は、予め決められた所定時間が経過するまでステップS201で待機する。所定時間の長さは任意だが、例えば1分程度でもよいし、より短くてもよい。
所定時間が経過すると、処理はステップS202に進み、サービスプロセッサ127は、時計デバイス126から現在時刻を読み取る。サービスプロセッサ127は、読み取った現在時刻を、例えばプロセッサコア内のレジスタに記憶する。
そして、ステップS203でサービスプロセッサ127は、主情報時刻を、ステップS202で記憶した時刻に更新する。つまり、図2の例では、サービスプロセッサ127は、情報格納メモリ104の400番地の値を書き換える。
また、ステップS204でサービスプロセッサ127は、従情報時刻を、ステップS202で記憶した時刻に更新する。つまり、図2の例では、サービスプロセッサ127は、情報格納メモリ122の400番地の値を書き換える。
ステップS204の実行後、処理はステップS201に戻る。
なお、ステップS203とS204の実行順は逆でもよい。
また、サービスプロセッサ127は、図4の処理のほかにも、サーバシステム100の稼働中に様々な処理を行うことができる。例えば、サービスプロセッサ127は、電力供給の状態や冷却ファンの回転状態を監視し、監視結果のログを生成してもよい。さらに、サービスプロセッサ127は、スイッチ群123を介して指示される強制割り込みに応じて適宜処理を行うことができる。
例えば、スイッチ群123は、「リセット」や「電源断」を指示するスイッチを含むので、スイッチ操作に応じてLCD/スイッチコントローラ125が出力する割り込み要求信号に応じて、サービスプロセッサ127は、リセットや電源断に関する処理を行う。このうち、電源断時の処理は本実施形態に直接的に関連するので、図5を参照して以下に説明する。
図5は、第1実施形態における電源断時処理のフローチャートである。電源断の割り込み要求信号が出力されると、サービスプロセッサ127はファームウェアにしたがって図5の処理を実行する。
ステップS301でサービスプロセッサ127は、時計デバイス126から現在時刻を読み取り、読み取った現在時刻を、例えばプロセッサコア内のレジスタに記憶する。
そして、ステップS302でサービスプロセッサ127は、主情報時刻を、ステップS301で記憶した時刻に更新する。つまり、図2の例では、サービスプロセッサ127は、情報格納メモリ104の400番地の値を書き換える。
また、ステップS303でサービスプロセッサ127は、従情報時刻を、ステップS301で記憶した時刻に更新する。つまり、図2の例では、サービスプロセッサ127は、情報格納メモリ122の400番地の値を書き換える。
なお、ステップS302とS303の実行順は逆でもよい。
そして、ステップS304でサービスプロセッサ127は、サーバシステム100への電源供給を切断するための公知の処理を行う。ステップS304の実行によって電源が切断されると、図5の処理は完了し、サーバシステム100は停止する。
続いて、図3の説明において「後述する」と述べた理由について、以上説明した図4および図5の処理と関連させながら説明する。
第1実施形態では、メインボード101とパネル120が同時に交換されないということを暗黙の前提としている。したがって、メインボード101とパネル120のいずれも交換されない場合と、メインボード101が交換される場合と、パネル120が交換される場合の3つは、互いに排他的である。
そして、メインボード101とパネル120のいずれも交換されない場合、図4と図5の処理から、電源の再投入後も、主情報時刻と従情報時刻は等しい。また、メインボード101が交換される場合、電源再投入後の主情報時刻は、従情報時刻よりも古い。逆に、パネル120が交換される場合、電源の再投入後の従情報時刻は、主情報時刻よりも古い。
例えば、メインボード101が、図2の保守部品上のデータ例206に示すような初期状態の時刻情報を記憶する情報格納メモリ104を有する保守部品に交換される場合、図2から明らかに、電源の再投入後、主情報時刻は、従情報時刻よりも古い。
また、メインボード101が、過去に別の装置に取り付けられた後で取り外されて保守部品として再利用されているものに交換される場合もある。この場合、電源再投入後の主情報時刻は、上記別の装置から保守部品が取り外される直前に上記別の装置の電源が切断されたときの時刻である。つまり、保守部品として再利用されるメインボード101の情報格納メモリ104は、上記別の装置によって図5の処理が行われることによって記憶された時刻を記憶している。また、電源再投入後の従情報時刻は、現在の保守の対象である装置(すなわち図1のサーバシステム100)の電源が切断された時刻である。
2つの異なる装置の電源が偶然同じ時刻に切断されることは、現実的には起こらないと見なすことができる。また、例えば、「保守部品を取り寄せた後で装置の電源を切断すること」などの運用規則にしたがって保守サービスが行われれば、理論的にも、主情報時刻は必ず従情報時刻よりも古いことになる。同様に、「再利用するために倉庫に戻された保守部品の取り寄せを注文し、保守部品を確保することができてから、装置の電源を切断すること」などの運用規則が採用される場合も、電源再投入後の主情報時刻は必ず従情報時刻よりも古いことが保証される。
したがって、メインボード101が交換される場合、いずれにしろ、電源再投入後の主情報時刻は従情報時刻よりも古い。
同様の理由から、パネル120が交換される場合、電源再投入後の従情報時刻は主情報時刻よりも古い。
以上から、第1実施形態においては、「メインボード101もパネル120も交換されていないこと」と、「電源投入時に主情報時刻と従情報時刻が一致すること」は同値である。また、「メインボード101が交換されたこと」と、「電源投入時に主情報時刻が従情報時刻よりも古いこと」は同値である。さらに、「パネル120が交換されたこと」と、「電源投入時に従情報時刻が主情報時刻よりも古いこと」は同値である。
したがって、図3の処理では、主情報時刻と従情報時刻が一致する場合、サービスプロセッサ127は、ステップS102で「メインボード101もパネル120も交換されていない」と判断し、ステップS102の直後にステップS103を実行する。
また、主情報時刻が従情報時刻より古ければ、サービスプロセッサ127は、ステップS104で「メインボード101が交換された」と判断し、従情報内の固有情報から主情報内の固有情報をリストアする。逆に従情報時刻が主情報時刻より古ければ、サービスプロセッサ127は、ステップS105で「パネル120が交換された」と判断し、主情報内の固有情報から従情報内の固有情報をリストアする。
そして、図3の処理の完了後、サーバシステム100は、主情報内の元々の固有情報、あるいは主情報内のリストアされた固有情報を用いて動作する。
続いて、図3〜図5の処理の理解を助けるため、3つの場合について図6〜図8にタイミングチャートを示して説明する。なお、図6〜図8の例では、説明の便宜上、図4のステップS201における「所定時間」を3分間としており、図示の都合上、1分より短い時刻は省略して、「YYYY/MM/DD hh:mm」形式または「hh:mm」形式で時刻情報を示している。
図6は、第1実施形態においてメインボード101でもパネル120でもない部品が交換された場合のタイミングチャートである。
サーバシステム100の通常使用が続くと、例えば、2009年1月8日の10時に、図4のステップS203とS204により、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:00」に更新される。そして所定時間後(すなわち3分後)の10時3分には、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:03」に更新される。
その後、10時4分に電源断の操作が行われると、図5のステップS302とS303により、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:04」に更新される。電源断の後、メインボード101でもパネル120でもない部品(例えばサービスプロセッサ127でもよいし、HDD119aなどでもよい)が交換されたとし、10時15分に電源が投入されたとする。
すると、10時15分に図3の処理が実行される。図3の処理において比較されるのは、図6において枠で囲って示した主情報時刻と従情報時刻であり、どちらも「2009/01/08 10:04」で等しい。したがって、図3の処理は、ステップS101、S102、S103の順で実行される。
図7は、第1実施形態においてメインボード101が交換された場合のタイミングチャートである。
サーバシステム100の通常使用が続くと、例えば、2009年1月8日の10時に、図4のステップS203とS204により、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:00」に更新される。そして所定時間後(すなわち3分後)の10時3分には、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:03」に更新される。さらにその3分後には、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:06」に更新される。
その後、10時7分に電源断の操作が行われると、図5のステップS302とS303により、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:07」に更新される。
電源断の後、主情報時刻を記憶する情報格納メモリ104を含むメインボード101の現用部品が取り外され、メインボード101の保守部品が取り付けられたとする。ここで、図7に示すように、新たに取り付けられたメインボード101上の情報格納メモリ104には、主情報時刻として「2009/01/07 18:05」という前日の時刻が記憶されていたとする。
例えば、図7の例は、次のような状況を示している。1月7日に顧客企業Aのサーバシステムの保守のために、メインボード101の保守部品が、試行錯誤的に一旦、顧客企業Aのサーバシステム取り付けられる。そして、当該保守部品が、障害とは無関係と判明したために、18時5分に取り外され、倉庫に戻される。その後、倉庫に戻された当該保守部品が、1月8日に別の顧客企業Bのサーバシステムの保守のために使われる。図7は、このように保守部品が再利用される場合の顧客企業Bでのタイミングチャートを示している。
メインボード101の交換後、10時15分に電源が投入されたとすると、10時15分に図3の処理が実行される。図3の処理において比較されるのは、図7において枠で囲って示した主情報時刻と従情報時刻である。すなわち、「2009/01/07 18:05」という主情報時刻と、「2009/01/08 10:07」という従情報時刻が比較される。
したがって、図3の処理は、ステップS101、S104の順に実行され、メインボード101が交換されたことが正しく判断される。すなわち、交換されていないパネル120上の情報格納メモリ122に記憶されている従情報内の固有情報が、新たなメインボード101上の情報格納メモリ104にコピーされる。よって、サーバシステム100は、メインボード101の交換後も、交換前と同内容の固有情報を用いて処理を行うことが可能となる。
図8は、第1実施形態においてパネル120が交換された場合のタイミングチャートである。
2009年1月8日10時7分の電源断までは図7と同様なので説明を省略する。電源断の後、従情報時刻を記憶する情報格納メモリ122を含むパネル120の現用部品が取り外され、パネル120の保守部品が取り付けられたとする。ここで、図8に示すように、新たに取り付けられたパネル120上の情報格納メモリ122には、従情報時刻として「2009/01/07 18:05」という前日の時刻が記憶されていたとする。
パネル120の交換後、10時15分に電源が投入されたとすると、10時15分に図3の処理が実行される。図3の処理において比較されるのは、図8において枠で囲って示した主情報時刻と従情報時刻である。すなわち、「2009/01/08 10:07」という主情報時刻と、「2009/01/07 18:05」という従情報時刻が比較される。
したがって、図3の処理は、ステップS101、S102、S105の順に実行され、パネル120が交換されたことが正しく判断される。すなわち、交換されていないメインボード101上の情報格納メモリ104に記憶されている主情報内の固有情報が、新たなパネル120上の情報格納メモリ122にコピーされる。つまり、主情報内の固有情報が適切に従情報内にバックアップされる。よって、今後さらにメインボード101が交換されることがあったとしても、サーバシステム100は適切に主情報内の固有情報をリストアすることができる。
続いて、図3〜図8を参照して説明した流れに沿った装置情報の変遷の具体例を説明する。
図9は、第1実施形態における装置情報の変遷の一例を示す図である。図9の装置情報のフォーマットは図2のフォーマット例204と同様である。図9の左列には、メインボード101上の装置情報すなわち主情報が示してあり、右列にはパネル120上の装置情報すなわち従情報が示してある。
サーバシステム100が正常に稼働しているとき、図9に示すように、主情報と従情報は一致している。
例えば、情報格納メモリ104と122はともに、0番地に「123123123」というホストIDを記憶し、100番地に「00:15:44:AA:BB:CC」というMACアドレスを記憶している。さらに、情報格納メモリ104と122はともに、200番地に「654321」というライセンス番号を記憶し、300番地に「FF334455A」というプロダクトIDを記憶している。
また、情報格納メモリ104と122の400番地には、図4の処理によって定期的に更新される時刻情報が記憶されている。図4のステップS202で読み取られた同じ時刻情報がステップS203とS204でそれぞれ情報格納メモリ104と122に書き込まれるため、情報格納メモリ104と122の時刻情報は、正常稼働時は常に等しい。図9には、例として「2008.12.12.10.39.15」という時刻情報が示されている。
ここで、メインボード101を交換するためにサーバシステム100の電源が2008年12月13日22時15分59秒に切断されたとする。すると、図9に示すように、主情報と従情報において、0番地から300番地の固有情報は特に変化せず、図5の処理により、電源が切断された時刻が400番地に書き込まれる。なお、図5のステップS301で読み取られた同じ時刻情報がステップS302とS303でそれぞれ情報格納メモリ104と122に書き込まれるため、情報格納メモリ104と122の時刻情報は、切断時にも互いに等しい。
その後、メインボード101が交換されるとする。
例えば、過去に別の装置に一旦取り付けられたことのあるメインボード101が再利用される場合、再利用されるメインボード101の情報格納メモリ104の0番地から300番地には当該別の装置の固有情報が記憶されている。また、400番地には当該別の装置の電源が切断された時刻が記憶されている。
図9の例では、当該別の装置において、ホストIDは「155155155」であり、MACアドレスは「00:15:44:EE:FF:99」であり、ライセンス番号は「942111」であり、プロダクトIDは「99451165B」である。また、当該別の装置で電源が切断された時刻は、2007年8月8日11時48分44秒である。
したがって、メインボード101の交換後かつサーバシステム100の電源投入前の時点では、主情報内の固有情報と従情報内の固有情報は互いに異なる。図9では、この相違を「NE」(Not Equal)という記号で表している。また、この時点で、主情報内の時刻情報は従情報内の時刻情報よりも古い。
あるいは、交換されるメインボード101は、工場で製造されてからどの装置にも取り付けられたことのない、初期状態の保守部品であってもよい。この場合、メインボード101の保守部品の0番地から300番地には、図2の保守部品上のデータ例206に示したのと同様に、任意のデータが記憶されていてよい。また、400番地には、1900年1月1日11時11分11秒という、上記の2008年12月13日22時15分59秒という時刻よりも過去であることが確実な時刻情報が記憶されている。
ここで、再利用されたメインボード101が取り付けられた場合も、初期状態のメインボード101の保守部品が取り付けられた場合も、主情報内の時刻情報が従情報内の時刻情報よりも古いという点は同じである。したがって、サーバシステム100の電源が投入されると、図3のステップS101、S104、S103の順にサービスプロセッサ127が処理を行う。その結果、情報格納メモリ122が記憶する従情報内の固有情報が情報格納メモリ104にコピーされ、主情報内の固有情報が適切にリストアされる。また、サーバシステム100が稼働を開始した後は図4の処理が行われるので、主情報内の時刻情報と従情報内の時刻情報がともに定期的に更新され、等しくなる。図9には、サーバシステム100の稼働開始後しばらく経った時点での、2008年12月14日8時32分40秒という同じ時刻情報が例示されている。
以上のとおり、第1実施形態によれば、主情報時刻と従情報時刻を比較するという簡単な処理によって、交換された部品を自動的に判別し、主情報内の固有情報と従情報内の固有情報の整合性を適切に保つことができる。
なお、図4のステップS201における「所定時間」が適切な長さであれば、図5の処理を省略した実施形態も可能である。その理由は次のとおりである。
例えば、「所定時間」が1分だとする。また、上記のように「保守部品を確保することができてから、装置の電源を切断すること」のような運用規則が採用されているとする。ここで、一旦ある装置に取り付けられた保守部品が、当該装置から取り外されてから再利用のために倉庫に戻されるまでの運搬時間が、常に1分より長いならば、図5の処理が省略されていても、図3の処理に何ら支障は生じない。
なお、上記の説明における「1分」は単なる例示であり、ステップS201の「所定時間」の長さは、実施形態に応じて、適宜任意の値に設定することが可能である。
続いて、図10〜図14を参照して第2実施形態について説明する。第1実施形態に関して図1に示したサーバシステム100の構成、図2に示した装置情報の例、図4の通常使用時処理は第2実施形態でも共通である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図10は、第2実施形態における起動時処理のフローチャートである。パネル120のスイッチ群123を介して与えられる「電源オン」の指示にしたがってサーバシステム100に電源が入れられると、サービスプロセッサ127は、ファームウェアにしたがって図10の処理を行う。
ステップS401で、サービスプロセッサ127は、情報格納メモリ104内の主情報時刻と情報格納メモリ122内の従情報時刻が等しいか否かを判断する。主情報時刻と従情報時刻が等しければ処理はステップS402に移行し、主情報時刻と従情報時刻が等しくなければ処理はステップS405に移行する。
ステップS402は、主情報時刻と従情報時刻が等しいときに実行される。ステップS402でサービスプロセッサ127は、情報格納メモリ104内の主情報時刻と電源断時刻格納域128内の電源断時刻が等しいか否かを判断する。主情報時刻と電源断時刻が等しければ処理はステップS403に移行し、主情報時刻と電源断時刻が等しくなければ処理はステップS404に移行する。
主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻が等しい場合、ステップS402の直後にステップS403が実行される。この場合、理由は後述するが、主情報時刻を記憶する情報格納メモリ104が搭載されているメインボード101も、従情報時刻を記憶する情報格納メモリ122が搭載されているパネル120も交換されていないと見なせる。したがって、サービスプロセッサ127はステップS403において、単に装置の初期診断を行う。
ステップS403の詳細は、図3のステップS103と同様なので詳しい説明は省略する。ステップS403の実行後、図10の処理は終了する。
ステップS404は、主情報時刻と従情報時刻が等しいが、主情報時刻と電源断時刻は等しくない場合に実行される。この場合、理由は後述するが、電源断時刻を格納した部品(すなわちサービスプロセッサ127)が交換されたと見なせる。
よって、サービスプロセッサ127は、サービスプロセッサ127自身が交換されたと判断する。サービスプロセッサ127は、実施形態に応じて、サービスプロセッサ127が交換された場合に必要な処理があれば行うが、特に必要な処理がなければ何もしなくてもよい。ステップS404の後、処理はステップS403に移行する。
ステップS405は、主情報時刻と従情報時刻が等しくない場合に実行される。ステップS405でサービスプロセッサ127は、主情報時刻が電源断時刻と等しいか否かを判断する。主情報時刻が電源断時刻と等しければ処理はステップS406に移行し、主情報時刻と電源断時刻が等しくなければ処理はステップS407に移行する。
ステップS406は、主情報時刻と従情報時刻が等しくなく、かつ主情報時刻と電源断時刻が等しい場合に実行される。この場合、理由は後述するが、従情報時刻を記憶する情報格納メモリ122が搭載されているパネル120が交換されたと見なせる。
したがって、サービスプロセッサ127は、従情報を格納した部品(すなわちパネル120)が交換されたと判断して、主情報のデータを従情報へコピーする。すなわち、サービスプロセッサ127は、メインボード101上の情報格納メモリ104に格納された主情報内の固有情報のデータを複写して、パネル120上の情報格納メモリ122に書き込む。なお、ステップS406の実行後、処理はステップS403に移行する。
ステップS407は、主情報時刻が従情報時刻とも電源断時刻とも等しくない場合に実行される。ステップS407でサービスプロセッサ127は、従情報時刻が電源断時刻と等しいか否かを判断する。従情報時刻が電源断時刻と等しければ処理はステップS408に移行し、従情報時刻と電源断時刻が等しくなければ処理はステップS409に移行する。
ステップS408は、主情報時刻が従情報時刻とも電源断時刻とも等しくなく、かつ、従情報時刻は電源断時刻と等しい場合に実行される。この場合、理由は後述するが、主情報時刻を記憶する情報格納メモリ104が搭載されているメインボード101が交換されたと見なせる。
したがって、サービスプロセッサ127は、主情報を格納した部品(すなわちメインボード101)が交換されたと判断して、従情報のデータを主情報へコピーする。すなわち、サービスプロセッサ127は、パネル120上の情報格納メモリ122に格納された従情報内の固有情報のデータを複写して、メインボード101上の情報格納メモリ104に書き込む。なお、ステップS408の実行後、処理はステップS403に移行する。
ステップS409は、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻の3者が互いに異なる場合に実行される。この場合、理由は後述するが、主情報と従情報と電源断時刻をそれぞれ格納した3つの部品うち、2つ以上の部品が同時に交換されたと見なせる。すなわち、メインボード101とパネル120とサービスプロセッサ127のうちの2つ以上が同時に交換されたと見なせる。
この場合、サービスプロセッサ127は時刻情報に基づいて交換された部品を特定することができず、サーバシステム100に固有の固有情報が喪失した可能性も考えられる。
そこで、サービスプロセッサ127は、上記3つの部品のうち2つ以上の部品が同時に交換されたと判断して、エラー処理を行う。第2実施形態では、エラー処理は、具体的にはステップS409とS410に該当する。
ステップS409では、サービスプロセッサ127は、正当な固有情報を判別することができない旨の警告を表示するための処理を行う。例えば、サービスプロセッサ127は、I/Fコネクタ116、バス110、I/Fコネクタ114、I/Fコネクタ121、およびLCD/スイッチコントローラ125を介して、LCD124に警告メッセージを表示させてもよい。
また、ステップS409に続いて、ステップS410でサービスプロセッサ127は、交換した部品を特定することができない旨の警告を表示するための処理を行う。例えば、ステップS409と同様にしてサービスプロセッサ127はLCD124に警告メッセージを表示させてもよい。
ステップS410の実行によりサーバシステム100の起動時処理は中断する。起動時処理の中断後は、実施形態に応じた処理が可能である。
例えば、スイッチ群123を介して、交換した部品を示す入力を行うようにユーザに求めるメッセージをLCD124に表示させる処理を、サービスプロセッサ127が行ってもよい。すると、スイッチ群123からの入力にしたがって、メインボード101とパネル120とサービスプロセッサ127のいずれが交換されたのかを、サービスプロセッサ127は認識することができる。サービスプロセッサ127は、認識結果に応じて、ステップS408またはS406から処理を再開してもよい。
なお、サービスプロセッサ127は、図10の処理後、サーバシステム100の電源がオンの間中、ファームウェアにしたがって第1実施形態と同様に図4の処理を行う。サービスプロセッサ127が、図4の処理のほかにも割り込み要求信号などに応じて様々な処理を行うことができる点は、第1実施形態と同様である。
図11は、第2実施形態における電源断時処理のフローチャートである。電源断の割り込み要求信号が出力されると、サービスプロセッサ127はファームウェアにしたがって図11の処理を行う。
ステップS501でサービスプロセッサ127は、時計デバイス126から現在時刻を読み取り、読み取った現在時刻を、例えばプロセッサコア内のレジスタに記憶する。
そして、ステップS502でサービスプロセッサ127は、主情報時刻を、ステップS501で記憶した時刻に更新する。つまり、図2の例では、サービスプロセッサ127は、情報格納メモリ104の400番地の値を書き換える。
また、ステップS503でサービスプロセッサ127は、従情報時刻を、ステップS501で記憶した時刻に更新する。つまり、図2の例では、サービスプロセッサ127は、情報格納メモリ122の400番地の値を書き換える。
ステップS504でサービスプロセッサ127は、電源断時刻を、ステップS501で記憶した時刻に更新する。つまり、サービスプロセッサ127は、電源断時刻格納域128内に、ステップS501で読み取った時刻情報を書き込む。なお、ステップS502〜S504の実行順は実施形態に応じて任意に変えてよい。
最後に、ステップS505でサービスプロセッサ127は、サーバシステム100への電源供給を切断するための公知の処理を行う。ステップS505の実行によって電源が切断されると、図11の処理は完了し、サーバシステム100は停止する。
続いて、図10の説明において「後述する」と述べた理由について、図4および図11の処理と関連させながら説明する。
第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、メインボード101とパネル120の双方が同時に交換される場合も想定されている。具体的には、第2実施形態では次の互いに排他的な(1)〜(5)の場合が想定されている。
(1)メインボード101、パネル120、およびサービスプロセッサ127のいずれも交換されない場合。
(2)メインボード101が交換され、パネル120とサービスプロセッサ127は交換されない場合。
(3)パネル120が交換され、メインボード101とサービスプロセッサ127は交換されない場合。
(4)サービスプロセッサ127が交換され、メインボード101とパネル120は交換されない場合。
(5)メインボード101、パネル120、およびサービスプロセッサ127のうち2つ以上が同時に交換される場合。
上記(1)の場合、図11の処理のため、電源再投入後、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻の3つは等しくなる。
上記(2)の場合、電源再投入後、従情報時刻と電源断時刻は等しいが、主情報時刻はこれら両者と等しくない。
従情報時刻と電源断時刻が等しい理由は図11の処理が行われるからである。また、メインボード101が、図2の保守部品上のデータ例206に示すような初期状態の時刻情報を記憶する情報格納メモリ104を有する保守部品に交換される場合、図2から明らかに、主情報時刻は従情報時刻と異なる。あるいは、メインボード101が、過去に別の装置に取り付けられた後で取り外されて保守部品として再利用されているものに交換される場合も、主情報時刻は従情報時刻と異なる。
なぜなら、電源再投入後の主情報時刻は、上記別の装置から保守部品が取り外される直前の、上記別の装置の電源が切断された時刻であり、2つの異なる装置において電源が切断された時刻が偶然同じになることは現実的には起こらないと見なすことができるからである。例えば、時計デバイス126から得られる時刻情報の精度、ならびに主情報時刻、従情報時刻、および電源断時刻の精度(つまり各時刻情報を表すデータのビット数)が適切であれば、事実上、2つの異なる装置の電源が切断された時刻が偶然同じになることはないと考えられる。よって、上記(2)の場合、電源再投入後、従情報時刻と電源断時刻は等しいが、主情報時刻はこれら両者と等しくない。
上記(3)の場合、電源再投入後、主情報時刻と電源断時刻は等しいが、従情報時刻はこれら両者と等しくない。理由は上記(2)の場合と同様である。
上記(4)の場合、電源再投入後、主情報時刻と従情報時刻は等しいが、電源断時刻はこれら両者と等しくない。理由は上記(2)の場合と同様である。
上記(5)の場合、交換された2つ以上の部品がいずれも再利用された保守部品であれば、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻は、それぞれ異なる3つ装置の電源が切断された時刻に対応する。よって、上記(2)に関して述べたように各時刻情報が適切な精度で表されていれば、事実上、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻は互いに異なる。なお、第2実施形態では暗黙に、「同じ1つの装置Aの電源断後に2つの部品BおよびCをともに装置Aから取り外した後、当該2つの部品BとCを、保守部品として再利用して別の同じ1つの装置Dに取り付ける、ということはない」と仮定している。
また、上記(5)の場合を考慮して、第2実施形態では、部品ごとに異なる時刻情報が初期状態の保守部品に記録されるものとする。
例えば、メインボード101の保守部品の製造時には、図2と同様に情報格納メモリ104に「1900.01.01.11.11.11」という時刻情報が書き込まれる。他方で、パネル120の保守部品の製造時には、情報格納メモリ122に「1900.02.02.22.22.22」という時刻情報が書き込まれる。また、サービスプロセッサ127の保守部品の製造時には、電源断時刻格納域128に「1900.03.03.33.33.33」という時刻情報が書き込まれる。
このように、部品ごとに異なる時刻情報が初期状態の保守部品に記録されていれば、上記(5)の場合に、交換された2つ以上の部品が初期状態の保守部品であっても、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻は不一致となる。
また、上記(5)の場合は、再利用された保守部品に交換された部品が1つ以上あり、かつ、初期状態の保守部品に交換された部品も1つ以上ある、という場合も含んでいる。この場合も主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻は不一致となることは、上記の説明から明らかである。
以上から、第2実施形態では、「メインボード101、パネル120、およびサービスプロセッサ127のいずれも交換されないこと」と、「電源再投入後、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻の3つが等しいこと」は同値である。
また、「メインボード101が交換され、パネル120とサービスプロセッサ127は交換されないこと」と、「従情報時刻と電源断時刻は等しいが、主情報時刻はこれら両者と等しくないこと」は同値である。同様に、「パネル120が交換され、メインボード101とサービスプロセッサ127は交換されないこと」と、「主情報時刻と電源断時刻は等しいが、従情報時刻はこれら両者と等しくないこと」は同値である。そして、「サービスプロセッサ127が交換され、メインボード101とパネル120は交換されないこと」と、「主情報時刻と従情報時刻は等しいが、電源断時刻はこれら両者と等しくないこと」は同値である。
また、「メインボード101、パネル120、およびサービスプロセッサ127のうち2つ以上が同時に交換されたこと」と「主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻が互いに異なること」も同値である。
したがって、図10の処理では、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻が一致する場合、サービスプロセッサ127は、「メインボード101、パネル120、およびサービスプロセッサ127のいずれも交換されていない」と判断する。すなわち、サービスプロセッサ127は、ステップS402の直後にステップS403を実行する。
また、サービスプロセッサ127は、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻のうち主情報時刻のみが違えば、ステップS408のように「メインボード101が交換された」と判断する。あるいは、サービスプロセッサ127は、3つのうち従情報時刻のみが違えば、ステップS406のように「パネル120が交換された」と判断する。同様に、サービスプロセッサ127は、3つのうち電源断時刻のみが違えば、ステップS404のように「サービスプロセッサ127が交換された」と判断する。
また、サービスプロセッサ127は、主情報時刻と従情報時刻と電源断時刻の3つが互いに異なれば、ステップS409およびS410のような警告を発する。
続いて、図10と図11の処理の理解を助けるため、3つの場合について図12〜図14にタイミングチャートを示して説明する。なお、図6〜図8と同様に、図12〜図14の例においても、説明の便宜上、図4のステップS201の「所定時間」を3分間としており、図示の都合上、1分より短い時刻は省略して示している。
図12は、第2実施形態においてサービスプロセッサ127が交換された場合のタイミングチャートである。
サーバシステム100の通常使用が続くと、例えば、2009年1月8日の10時に、図4のステップS203とS204により、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:00」に更新される。そして所定時間後(すなわち3分後)の10時3分には、主情報時刻と従情報時刻が「2009/01/08 10:03」に更新される。
その後、10時5分に電源断の操作が行われると、図11のステップS502〜S504により、主情報時刻、従情報時刻、および電源断時刻が「2009/01/08 10:05」に更新される。電源断の後、サービスプロセッサ127の現用部品が取り外され、サービスプロセッサ127の保守部品が取り付けられたとする。ここで、図12に示すように、新たに取り付けられたサービスプロセッサ127上の電源断時刻格納域128には、電源断時刻として「2009/01/08 10:01」という近い過去の時刻が記憶されていたとする。
このように近い過去の時刻が電源断時刻として記憶されたサービスプロセッサ127の保守部品が使われる状況は、例えば、下記のような場合などに起こりうる。
ある種の冗長化システムまたは負荷分散システムには、同じハードウェア構成を持つ複数のサーバシステムが含まれることがあり、より具体的には、例えば、図1のサーバシステム100が2つ以上含まれる場合がある。この場合に、第1のサーバシステム100に不具合が発生し、第1のサーバシステム100内のサービスプロセッサ127に原因がありそうだと推測されたとする。
すると、システム管理者は、不具合の原因を判明させるため、第2のサーバシステム100のサービスプロセッサ127を臨時の保守部品として用いて第1のサーバシステム100が正常に稼働するか否かを検証しようとするかもしれない。
この場合、システム管理者は、例えば2009年1月8日10時1分に、正常に稼働している第2のサーバシステム100の電源を切断する操作を行う。電源断の後、システム管理者は、第2のサーバシステム100からサービスプロセッサ127を取り外す。
さらに、システム管理者は、2009年1月8日10時5分に、不具合の発生した第1のサーバシステム100の電源を切断する操作を行う。電源断の後、システム管理者は、第1のサーバシステム100からサービスプロセッサ127を取り外す。
そして、システム管理者は、第2のサーバシステム100から取り外したサービスプロセッサ127を、臨時の保守部品として、第1のサーバシステム100に取り付け、例えば2009年1月8日10時15分に第1のサーバシステム100の電源を投入する操作を行う。
図12は、例えば上記のような場合の第1のサーバシステム100に当てはまる図である。第1のサーバシステム100では、2009年1月8日10時15分に電源が投入されると、図10の処理が、交換されたサービスプロセッサ127により実行される。図10のステップS401において比較されるのは、図12において枠で囲って示した主情報時刻と従情報時刻である。2つの時刻はどちらも「2009/01/08 10:05」であり、等しい。
したがって、図10の処理は、ステップS401からステップS402に進む。そして、ステップS402で、交換された(すなわち元は第2のサーバシステム100に搭載されていた)サービスプロセッサ127の電源断時刻格納域128に記憶された電源断時刻が参照されて主情報時刻と比較される。図12の例では、主情報時刻と電源断時刻が等しくないので、処理はステップS404に進み、「サービスプロセッサ127が交換された」と正しく判断され、その後、ステップS403が実行される。
なお、仮に、交換されたサービスプロセッサ127の電源断時刻格納域128に記憶された電源断時刻が、主情報時刻より後の時刻だったとしても、上記と同じ順で各ステップが実行され、「サービスプロセッサ127が交換された」と正しく判断される。
図13は、第2実施形態においてメインボード101が交換された場合のタイミングチャートである。
2009年1月8日10時5分の電源断までは図12と同様なので説明を省略する。電源断の後、主情報時刻を記憶する情報格納メモリ104を含むメインボード101の現用部品が取り外され、メインボード101の保守部品が取り付けられたとする。メインボード101の保守部品は、例えば倉庫から保守用に出荷された部品(初期状態の部品または再利用された部品)の場合もあるし、図12に関して説明したように、一時的に他のサーバシステム100から取り外された部品の場合もある。
例えば後者の場合、新たに取り付けられたメインボード101上の情報格納メモリ104には、図13に示すように、主情報時刻として「2009/01/08 10:07」という時刻が記憶されていることがある。ここで、メインボード101の交換後、10時15分に電源が投入されたとすると、10時15分に図10の処理が実行される。
すると、図10のステップS401で比較されるのは、図13において枠で囲って示した主情報時刻と従情報時刻である。2つの時刻は等しくないので、処理はステップS405に進む。ステップS405以降では、サービスプロセッサ127の電源断時刻格納域128に記憶された電源断時刻が参照され、電源断時刻と等しいのは主情報時刻と従情報時刻のいずれであるか(あるいは両者とも電源断時刻と等しくないのか)が判断される。
図13の例では、ステップS405で主情報時刻と電源断時刻が等しくないと判断されるので、処理はステップS407に進む。そして、ステップS407で従情報時刻と電源断時刻が等しいと判断されるので、ステップS408で「メインボード101が交換された」と正しく判断される。
したがって、交換されていないパネル120上の情報格納メモリ122に記憶されている従情報内の固有情報が、メインボード101上の情報格納メモリ104にコピーされる。つまり、適切に主情報内の固有情報がリストアされる。よって、サーバシステム100は、メインボード101の交換後も、交換前と同内容の固有情報を用いて処理を行うことが可能となる。ステップS408の実行後、ステップS403が実行される。
なお、図13の例では、交換されたメインボード101の情報格納メモリ104に記憶された「2009/01/08 10:07」という主情報時刻が、サーバシステム100の「2009/01/08 10:05」という電源断時刻よりも後である。しかし、仮に、交換されたメインボード101の情報格納メモリ104に記憶された主情報時刻が、サーバシステム100の電源断時刻よりも前であっても、上記と同じ順で各ステップが実行され、「メインボード101が交換された」と正しく判断される。
例えば、工場から保守用部品として出荷された初期状態のメインボード101の情報格納メモリ104には、第1実施形態に関して説明したように、「1900/01/01 11:11:11」などの非現実的な古い時刻が記憶されている。この場合も、図13の例と同じ順で各ステップが実行され、「メインボード101が交換された」と正しく判断され、従情報から適切に主情報がリストアされる。
図14は、第2実施形態においてパネル120が交換された場合のタイミングチャートである。
2009年1月8日10時5分の電源断までは図12および図13と同様なので説明を省略する。電源断の後、従情報を記憶する情報格納メモリ122を含むパネル120の現用部品が取り外され、パネル120の保守部品が取り付けられたとする。パネル120の保守部品は、例えば倉庫から保守用に出荷された部品(初期状態の部品または再利用された部品)の場合もあるし、図12に関して説明したように、一時的に他のサーバシステム100から取り外された部品の場合もある。
例えば後者の場合、新たに取り付けられたパネル120上の情報格納メモリ122には、図14に示すように、従情報時刻として「2009/01/08 10:07」という時刻が記憶されていることがある。ここで、パネル120の交換後、10時15分に電源が投入されたとすると、10時15分に図10の処理が実行される。
すると、図10のステップS401で比較されるのは、図14において枠で囲って示した主情報時刻と従情報時刻である。2つの時刻は等しくないので、処理はステップS405に進む。ステップS405以降では、サービスプロセッサ127の電源断時刻格納域128に記憶された電源断時刻が参照され、電源断時刻と等しいのは主情報時刻と従情報時刻のいずれであるか(あるいは両者とも電源断時刻と等しくないのか)が判断される。
図14の例では、ステップS405で主情報時刻と電源断時刻が等しいと判断されるので、処理はステップS406に進み、ステップS406で「パネル120が交換された」と正しく判断される。
したがって、交換されていないメインボード101上の情報格納メモリ104に記憶されている主情報内の固有情報が、パネル120上の情報格納メモリ122にコピーされる。つまり、主情報内の固有情報が適切に従情報内にバックアップされる。よって、今後さらにメインボード101が交換されることがあったとしても、サーバシステム100は適切に主情報内の固有情報をリストアすることができる。ステップS406の実行後、ステップS403が実行される。
なお、図14の例では、交換されたパネル120の情報格納メモリ122に記憶された「2009/01/08 10:07」という従情報時刻が、サーバシステム100の「2009/01/08 10:05」という電源断時刻よりも後である。しかし、仮に、交換されたパネル120の情報格納メモリ122に記憶された従情報時刻が、サーバシステム100の電源断時刻よりも前であっても、上記と同じ順で各ステップが実行され、「パネル120が交換された」と正しく判断される。
以上のとおり、第2実施形態によれば、他の装置で用いられていた部品が臨時の保守部品として流用されるなどの可能性があるために、保守部品に任意の時刻情報が記憶されうるような環境においても、主情報と従情報の整合性を適切に保つことができる。つまり、トラブルを起こした装置よりも遅い時刻に電源を切断した装置に実装されていた部品を保守部品として使用する場合にも、第2実施形態は適用可能である。換言すれば、保守部品に記憶されている時刻情報が、交換されない現用部品に記憶されている時刻情報よりも古いと保証されないような環境にも、第2実施形態は適用可能である。
また、第2実施形態では、主情報時刻、従情報時刻、および電源断時刻が比較されるので、電源断時に図11の処理が行われれば、基本的には図10の処理には差し障りがない。したがって、図4の処理は省略されてもよい。しかし、第2実施形態では、図10の処理における判断の信頼度をより高めるため、サービスプロセッサ127が図4の処理を行っている。図4の処理により判断の信頼度が高まる理由は次のとおりである。
サーバシステム100に生じる不具合の種類によっては、正常に電源を切断することができないこともありうる。その場合、図11の処理が行われない可能性もある。たとえ図11の処理が行われなくても、図4の処理が行われていれば、「メインボード101もパネル120も交換されていないこと」と「電源再投入時に主情報時刻と従情報時刻が等しいこと」が同値となる。
したがって、不具合のため図11の処理が行われない場合でも、稼働時に図4の処理が行われていれば、メインボード101もパネル120も交換されていないときは事実上、ステップS401、S402、S404、S403の順に実行されることになる。つまり、主情報内の固有情報のリストアも従情報内の固有情報のリストアも不要であることが、サービスプロセッサ127により正しく判断される。
また、不具合のため図11の処理が行われない場合でも、稼働時に図4の処理が行われていれば、メインボード101とパネル120の少なくとも一方が交換されたときは事実上、ステップS409とS410の警告が発せられることになる。つまり、主情報内の固有情報または従情報内の固有情報の少なくとも一方のリストアが必要なことが、サービスプロセッサ127により正しく判断される。
このように、第2実施形態では、万一不具合のために図11の処理が行われなくても、電源再投入後にサービスプロセッサ127がある程度適切な判断を行うことができるようにするため、図4の処理が行われる。
なお、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、様々に変形可能である。
例えば、図1に示したサーバシステム100の構成に限らず、様々な構成の情報処理システムに上記実施形態を適用することができる。また、サーバシステム100のような汎用的な情報処理システムではなく、複数のFRUを含む組み込みシステムにも上記実施形態は適用可能である。
また、主情報と従情報がどの部品上の情報格納メモリに格納されるかということも、実施形態に応じて任意に決めてよい。電源断時刻の格納場所も、サービスプロセッサ127内の電源断時刻格納域128に限らない。
ただし、本来、固有情報はCPUが参照するための情報なので、第1および第2実施形態のように、CPU102a〜102bと同じメインボード101上にある情報格納メモリ104が主情報の記憶に用いられることが好ましい。また、従情報内の固有情報はバックアップが目的であるから、故障しにくい部品に記憶されることが好ましい。図1のサーバシステム100において、パネル120は他の部品に比べて単純な部品であり、単純な分、故障しにくい。よって、パネル120内の情報格納メモリ122が従情報の記憶に用いられることは、好ましい。
また、第1および第2実施形態では、図4に示すように、サービスプロセッサ127が定期的に情報格納メモリ104と情報格納メモリ122に時刻情報を書き込んで主情報時刻と従情報時刻を更新している。しかし、主情報時刻と従情報時刻の更新は不定期でもよい。例えば、サービスプロセッサ127は、バス110上に送出される特定の信号などをトリガにして、不定期に主情報時刻と従情報時刻を更新してもよい。
なお、サービスプロセッサ127は、上記情報管理装置の具体例であり、図4、図5、または図11の処理の実行時には上記時刻情報書き込み手段として機能し、図3、または図10の処理の実行時には上記管理手段として機能している。サービスプロセッサ127は、上記第1および第2実施形態ではファームウェアにしたがって動作するが、図3〜図5、図10、または図11の処理の一部または全部が、ハードウェア回路によって実行されてもよいことは当然である。
最後に、さらに下記の付記を開示する。
(付記1)
第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理する情報管理装置であって、
所定のタイミングで前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に時刻情報を書き込む時刻情報書き込み手段と、
前記システムへの電源投入時に、
前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照し、
前記第1の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第2の記憶手段内の前記時刻情報よりも古ければ、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込み、
前記第2の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第1の記憶手段内の前記時刻情報よりも古ければ、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込む管理手段と、
を備えることを特徴とする情報管理装置。
(付記2)
前記時刻情報書き込み手段は、前記システムの電源断時にも、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に時刻情報を書き込むことを特徴とする付記1に記載の情報管理装置。
(付記3)
前記第1の部品と前記第2の部品の一方は、前記システムのCPUを含む部品であることを特徴とする付記1または2に記載の情報管理装置。
(付記4)
前記システムは、前記第1の記憶手段に書き込まれた前記固有情報を用いた処理を行うことを特徴とする付記1から3のいずれか1項に記載の情報管理装置。
(付記5)
前記固有情報は、前記システムを識別する識別情報を含むことを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載の情報管理装置。
(付記6)
第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品と、第3の記憶手段を備える第3の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理する情報管理装置であって、
前記システムの電源断時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段と前記第3の記憶手段に時刻情報を書き込む時刻情報書き込み手段と、
前記システムへの電源投入時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照し、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第2の記憶手段内の前記時刻情報が等しくない場合、
前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込み、
前記第2の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込む管理手段と、
を備えることを特徴とする情報管理装置。
(付記7)
前記管理手段は、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第2の記憶手段内の前記時刻情報が等しくない場合に、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第2の記憶手段内の前記時刻情報のいずれも前記第3の記憶手段内の時刻情報と等しくなければ、エラー処理を行うことを特徴とする付記6に記載の情報管理装置。
(付記8)
前記管理手段はさらに、所定のタイミングで前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に時刻情報を書き込むことを特徴とする付記6または7に記載の情報管理装置。
(付記9)
前記第3の部品であることを特徴とする付記6から8のいずれか1項に記載の情報管理装置。
(付記10)
前記第1の部品と前記第2の部品の一方は、前記システムのCPUを含む部品であることを特徴とする付記6から9のいずれか1項に記載の情報管理装置。
(付記11)
第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理するプロセッサに、
所定のタイミングで前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に時刻情報を書き込む時刻情報書き込みステップと、
前記システムへの電源投入時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照する参照ステップと、
前記参照ステップの結果、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第2の記憶手段内の前記時刻情報よりも古いと判明した場合は、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込む第1の複写ステップと、
前記参照ステップの結果、前記第2の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第1の記憶手段内の前記時刻情報よりも古いと判明した場合は、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込む第2の複写ステップと、
を実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
(付記12)
第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品と、第3の記憶手段を備える第3の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理するプロセッサに、
前記システムの電源断時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段と前記第3の記憶手段に時刻情報を書き込む時刻情報書き込みステップと、
前記システムへの電源投入時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照する参照ステップと、
を実行させ、
前記参照ステップの結果、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第2の記憶手段内の前記時刻情報が等しくないと判明した場合に、さらに、
前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込む第1の複写ステップと、
前記第2の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込む第2の複写ステップと、
を実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
100 サーバシステム
101 メインボード
102a、102b CPU
103a〜103c メインメモリ
104、122 情報格納メモリ
105 入出力制御部
106 グラフィックカード
107 I/Oコントローラ
108 ディスクコントローラ
109、110 バス
111〜116、121 I/Fコネクタ
117 ディスプレイ
118 入力装置
119a〜119c HDD
120 パネル
123 スイッチ群
124 LCD
125 LCD/スイッチコントローラ
126 時計デバイス
127 サービスプロセッサ
128 電源断時刻格納域
201、204 フォーマット例
202、205 通常使用時のデータ例
203、206 保守部品上のデータ例

Claims (8)

  1. 第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理する情報管理装置であって、
    所定のタイミングで前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に時刻情報を書き込む時刻情報書き込み手段と、
    前記システムへの電源投入時に、
    前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照し、
    前記第1の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第2の記憶手段内の前記時刻情報よりも古ければ、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込み、
    前記第2の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第1の記憶手段内の前記時刻情報よりも古ければ、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込む管理手段と、
    を備えることを特徴とする情報管理装置。
  2. 前記時刻情報書き込み手段は、前記システムの電源断時にも、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に時刻情報を書き込むことを特徴とする請求項1に記載の情報管理装置。
  3. 前記第1の部品と前記第2の部品の一方は、前記システムのCPUを含む部品であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報管理装置。
  4. 前記システムは、前記第1の記憶手段に書き込まれた前記固有情報を用いた処理を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報管理装置。
  5. 前記固有情報は、前記システムを識別する識別情報を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報管理装置。
  6. 第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品と、第3の記憶手段を備える第3の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理する情報管理装置であって、
    前記システムの電源断時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段と前記第3の記憶手段に時刻情報を書き込む時刻情報書き込み手段と、
    前記システムへの電源投入時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照し、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第2の記憶手段内の前記時刻情報が等しくない場合、
    前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込み、
    前記第2の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込む管理手段と、
    を備えることを特徴とする情報管理装置。
  7. 第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理するプロセッサに、
    所定のタイミングで前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に時刻情報を書き込む時刻情報書き込みステップと、
    前記システムへの電源投入時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照する参照ステップと、
    前記参照ステップの結果、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第2の記憶手段内の前記時刻情報よりも古いと判明した場合は、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込む第1の複写ステップと、
    前記参照ステップの結果、前記第2の記憶手段内の前記時刻情報の方が前記第1の記憶手段内の前記時刻情報よりも古いと判明した場合は、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込む第2の複写ステップと、
    を実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
  8. 第1の記憶手段を備える第1の部品と、第2の記憶手段を備える第2の部品と、第3の記憶手段を備える第3の部品とを備えるシステムにおいて、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段に記憶される、前記システムに固有の固有情報を含む情報を管理するプロセッサに、
    前記システムの電源断時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段と前記第3の記憶手段に時刻情報を書き込む時刻情報書き込みステップと、
    前記システムへの電源投入時に、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段にそれぞれ書き込まれている前記時刻情報を参照する参照ステップと、
    を実行させ、
    前記参照ステップの結果、前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第2の記憶手段内の前記時刻情報が等しくないと判明した場合に、さらに、
    前記第1の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記第1の記憶手段内の前記固有情報を前記第2の記憶手段に書き込む第1の複写ステップと、
    前記第2の記憶手段内の前記時刻情報と前記第3の記憶手段内の時刻情報が等しければ、前記第2の記憶手段内の前記固有情報を前記第1の記憶手段に書き込む第2の複写ステップと、
    を実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
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JP2013156856A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Ricoh Co Ltd 保守支援装置、保守支援システム、保守支援方法、保守支援プログラム、及び記憶媒体
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