JP2010200438A - インバータ制御装置と電動圧縮機および家庭用電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ起動時のシーケンスの各段階に応じてキャリア周波数を変更することにより、始動時の脱調停止を防止し良好な始動性を確保するとともに騒音の発生を抑える信頼性の高いインバータ制御装置を提供するものである。
【解決手段】PWM信号のキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段213と、位置決め制御手段214による転流信号、強制転流制御手段215による転流信号、または転流制御手段209による転流信号のいずれかの信号とPWM制御手段211によるPWM信号とを合成して前記インバータ回路204の半導体スイッチを動作させるドライブ制御手段216を備え、ブラシレスDCモータ203の起動時にPWM信号のキャリア周波数を変更することで騒音の発生を抑え、位置検知の失敗を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシレスDCモータのインバータ制御装置における始動制御に関するものであり、またインバータ制御装置を用いた電動圧縮機及び冷蔵庫等の家庭用電気機器における始動制御に関するものである。
従来、インバータにより回転数を制御するブラシレスDCモータの回転子磁極位置検出をステータ巻線の誘起電圧を利用してセンサレス方式で行なうインバータ制御装置において、ブラシレスDCモータを起動する場合、停止状態では誘起電圧が発生しないためセンサレス方式での位置検出はできない。このため、位置検出が可能となるある回転数までは、あらかじめ決めておいた起動シーケンスパターンにより強制転流を行なうことによってモータを起動し、その後センサレス方式に切り替えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来のインバータ制御装置を説明する。
図3は、特許文献1に記載された従来のインバータ制御装置の構成を示す図である。
図3において、交流電源1の交流電圧は、倍電圧整流回路2で直流電圧に変換される。倍電圧整流回路2は、ダイオード2a〜2dとコンデンサ2e〜2fが接続された構成となっている。
インバータ回路3は、半導体スイッチ(トランジスタ)3a〜3fが3相ブリッジ接続されており、かつ各々のトランジスタ3a〜3fに並列・逆方向でダイオード3g〜3lが接続されている。
直流電動機であるブラシレスDCモータ4は、インバータ回路3の出力により駆動される。往復動圧縮機5は、ブラシレスDCモータ4により駆動される。位置検出回路6は、ブラシレスDCモータ4の回転子(図示せず)の回転位置を検出するとともに、ブラシレスDCモータ4の逆起電圧から位置を検出する位置検出信号を発生する。
転流回路7は、位置検出回路6の出力からインバータ回路3の半導体スイッチ3a〜3fを転流させる転流パルスを作り出す。回転数指令手段8は、ブラシレスDCモータ4の回転数指令信号を出力する。回転数検出手段9は、位置検出回路6の位置検出信号を一定期間(例えば0.5秒など)カウントする。
デューティ設定手段10は、回転数指令手段8の回転数指令信号と、回転数検出手段9で検出された実際の回転数の差から、両者が一致するようにデューティ値を出力する。チョッピング信号発生回路11は、ブラシレスDCモータ4の回転数を可変にするために、デューティ値に従い一定周波数でオン/オフ比率の異なる波形を作り出す。
センサレス運転部12は、位置検出回路6、転流回路7、回転数指令手段8、回転数検出手段9、デューティ設定手段10、チョッピング信号発生手段11とから構成される。
強制転流制御手段13は起動時の出力パターンを記憶しており、ブラシレスDCモータ4の起動時には位置検出回路6の出力が得られないため、転流パルスとチョッピング信号とを出力する。
起動シーケンスパターン記憶手段14は、起動時に往復動圧縮機5を正転させるための転流パルスとチョッピング信号とを記憶している。
起動シーケンス運転部15は、強制転流制御手段13、起動シーケンスパターン記憶手段14とから構成される。
運転モード切り替え手段16は、起動時には強制転流制御手段13と後述する合成回路17とを接続し、起動後は転流回路7とチョッピング信号発生回路11とを合成回路21に接続する。
合成回路17は、転流パルスとチョッピング信号とを合成する。ドライブ回路18は、合成回路17の出力によりインバータ回路3の半導体スイッチ3a〜3fをオン/オフさせる。
回転子位置確認手段19は、起動シーケンスによる強制転流終了時点で回転子位置を確認する。
以上の様に構成することによって、ブラシレスDCモータ4の起動時は、まず起動シーケンス運転部15によって強制的に転流を行なう。その後、回転子の位置を検出できる回転数となった時点で、回転子位置確認手段19により回転子位置を確認してドライブ回路の出力パターンを確定し強制転流を終了する。そして、センサレス運転部12による位置検出転流運転に切り替える。
特開平8−289585号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来の構成では、チョッピング信号発生回路であるPWM信号発生回路11は、デューティ設定手段10からのデューティ値に従って一定周波数でオン/オフ比率の異なる波形を作り出しており、ブラシレスDCモータ4起動時の低デューティ領域においてはオン時間が短くなるため、位置検出回路6における誘起電圧の検出時にリンギング波形等の影響が無視できなくなり、正確な位置検出が難しく高負荷時に脱調して起動失敗しやすいという課題を有していた。
そのため、始動時はPWM信号のキャリア周波数を低下させてPWM信号のオン時間を増加させることで位置検出を確実に行なえる様に構成することが考えられる。
ところが、一般に、キャリア周波数はブラシレスDCモータ4運転時の騒音発生を抑えるため、可聴周波数範囲における騒音発生の原因となる周波数を避けて設定される。そのため、キャリア周波数を低下させることは騒音を増加させる可能性があり、特に起動時において、ブラシレスDCモータ4の起動音を増加させる原因となる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、強制転流運転、およびセンサレス運転のシーケンスの各段階に応じてキャリア周波数を変更することにより、モータ始動時における始動時の脱調停止を防止し良好な始動性を確保するとともに、騒音の発生を抑える信頼性の高いインバータ制御装置を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために本発明のインバータ制御装置は、位置決め制御手段による転流信号、強制転流制御手段による転流信号、または転流制御手段による転流信号のいずれかの信号とPWM制御手段によるPWM信号とを合成してインバータ回路の半導体スイッチを動作させるドライブ制御手段を備え、ブラシレスDCモータの起動時にPWM信号のキャリア周波数を変更することで騒音の発生を抑え、位置検知の失敗を低減するという作用を有する。
本発明のインバータ制御装置は、ブラシレスDCモータの起動時において位置決め動作、強制転流運転、およびセンサレス運転のシーケンスの各段階に応じてPWM信号のキャリア周波数を変更することにより、転流失敗や脱調によるモータ停止を防止するとともにモータ起動時における騒音の発生を抑えることができる。
請求項1に記載の発明は、ロータに永久磁石を設けたブラシレスDCモータを駆動する複数個の半導体スイッチ及びダイオードをブリッジ結線したインバータ回路部と、前記ブラシレスDCモータの誘起電圧を検出する位置検出回路部と、前記位置検出回路部で検出した誘起電圧に基づき前記ロータの位置検出信号を出力する位置検出判定手段と、前記ブラシレスDCモータの回転数を可変するPWM制御を行なうためのPWM信号を発生するPWM制御手段と、PWM信号のキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段と、前記ブラシレスDCモータの起動直前に前記ロータの位置を仮決めするための転流信号を出力する位置決め制御手段と、前記ブラシレスDCモータの起動直後に前記位置検出判定手段から出力が得られない場合あらかじめ設定した所定のパターンの転流信号を出力する強制転流制御手段と、前記ブラシレスDCモータの運転時に前記位置検出判定手段が出力する位置検出信号を受けて転流信号を出力する転流制御手段と、前記位置決め制御手段による転流信号、前記強制転流制御手段による転流信号、または前記転流制御手段による転流信号のいずれかの信号と前記PWM制御手段によるPWM信号とを合成して前記インバータ回路部の前記半導体スイッチを動作させるドライブ制御手段を備え、前記ブラシレスDCモータの起動時にPWM信号のキャリア周波数を変更するもので、ブラシレスDCモータの起動時において位置決め動作、強制転流運転、およびセンサレス運転のシーケンスの各段階に応じてPWM信号のキャリア周波数を変更することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、強制転流制御手段により転流信号を出力する場合のPWM信号のキャリア周波数は、転流制御手段が転流信号を出力する場合のPWM信号のキャリア周波数より小さく設定したもので、請求項1に記載の発明の効果に加えてさらにモータ起動時の強制転流動作時における位置検出の失敗を低減することによって転流失敗や脱調によるモータ停止を防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、起動時の位置決め制御手段により転流信号を出力する場合のキャリア周波数は、強制転流動作が転流信号を出力する場合のキャリア周波数より大きく設定したもので、請求項1または2に記載の発明の効果に加えてさらにモータ起動時のロータ位置決め動作時における騒音の発生を抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のインバータ制御装置を用いた電動圧縮機であり、モータ起動時における騒音の発生を抑えるとともに転流失敗や脱調によるモータ停止を防止することができ、信頼性の高い電動圧縮機を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のインバータ制御装置を用いた冷蔵庫等の家庭用電気機器であり、モータ起動時における騒音の発生を抑えるとともに転流失敗や脱調によるモータ停止を防止することができ、信頼性の高い冷蔵庫等の家庭用電気機器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるインバータ制御装置のブロック図、図2は、同実施の形態における各部の信号波形と処理内容を示す図である。
図1において、インバータ制御装置200は商用交流電源201と電動圧縮機(図示せず)に接続されており、商用交流電源201を直流電源に変換する整流部202と、電動圧縮機のブラシレスDCモータ203を駆動するインバータ回路部204を備えている。
さらにインバータ回路部204を駆動するドライブ回路205と、ブラシレスDCモータ203の端子電圧を検出する位置検出回路部206とインバータ回路部204を制御するマイクロプロセッサ207を備えている。
マイクロプロセッサ207は、位置検出回路部206からの出力信号に対してブラシレスDCモータ203の磁極位置を検出する位置検出判定手段208と、転流信号を生成する転流制御手段209を備えている。
さらに、位置検出判定手段208からの出力に対し回転速度を算出する回転速度検出手段210、回転速度に応じて転流信号に対しPWM変調を行なうためのPWM信号を出力するPWM制御手段211、回転速度検出手段210によって得られた回転速度と回転速度指令との偏差に応じてPWM信号の出力デューティ値を設定するデューティ設定手段212、PWM信号のキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段213、そして、転流制御手段209と位置決め制御手段214と強制転流制御手段215、およびPWM制御手段211の出力によりドライブ回路205を駆動するためのドライブ制御手段216を備えている。
ブラシレスDCモータ203は、3相巻線のステータ203aとロータ203bとで構成されている。
ステータ203aは、ステータ巻線203u,203v,203wで構成されている。ロータ203bは、内部に永久磁石203α,203β,203γ,203δ,203ε,203ζを配置している。インバータ回路部204は、6つの三相ブリッジ接続されたスイッチングトランジスタTru,Trx,Trv,Try,Trw,Trzと、それぞれに並列に接続された環流ダイオードDu,Dx,Dv,Dy,Dw,Dzより構成されている。
位置検出回路部206は、コンパレータ(図示せず)などから構成されておりブラシレスDCモータ203の誘起電圧に基づく端子電圧信号と基準電圧とをコンパレータにより比較して位置検出信号を得ている。
位置検出判定手段208は、位置検出回路部206の出力信号からロータ203bの位置信号を得て位置検出信号を生成する。
転流制御手段209は、位置検出判定手段208の位置信号から転流のタイミングを計算し、スイッチングトランジスタTru,Trx,Trv,Try,Trw,Trzの転流信号を生成する。
回転速度検出手段210は、位置検出判定手段208からの位置信号を一定期間カウントすること、またはパルス間隔を測定することなどの方法によりブラシレスDCモータ203の回転速度を算出する。
デューティ設定手段212は、回転速度検出手段210から得られた回転速度と、回転速度指令との偏差からデューティ値の加減演算を行い、デューティ値をPWM制御手段211へ出力する。回転速度指令に対し実回転速度が低いとデューティ値を大きくし、逆に実回転速度が高いとデューティ値を小さくする。
キャリア周波数設定手段213ではスイッチングトランジスタTru,Trx,Trv,Try,Trw,Trzをスイッチングするキャリア周波数を設定する。
PWM制御手段211では、デューティ設定手段212で設定されたデューティ値と、キャリア周波数設定手段213で設定されたキャリア周波数から、PWM変調信号を出力する。
ドライブ制御手段216では、転流信号とPWM変調信号を合成し、スイッチングトランジスタTru,Trx,Trv,Try,Trw,TrzをON/OFFするドライブ信号を生成し、ドライブ回路205へ出力する。ドライブ回路205では、ドライブ信号に基づき、スイッチングトランジスタTru,Trx,Trv,Try,Trw,TrzのON/OFFスイッチングを行ない、ブラシレスDCモータ203を駆動する。
次に図2に示すインバータ制御装置200の各種波形について説明する。
(A),(B),(C)は、ブラシレスDCモータ203のU相,V相,W相の端子電圧Vu,Vv,Vwであり、それぞれの位相が120度ずつずれた状態で変化する。
これらの端子電圧は、インバータ回路部204による供給電圧Vua,Vva,Vwaと、ステータ巻線203u,203v,203wに発生する誘起電圧Vub,Vvb,Vwbと、転流切り換え時にインバータ回路部204の還流ダイオードDu,Dx,Dv,Dy,Dw,Dzの内のいずれかが導通することにより生じるパルス状のスパイク電圧Vuc,Vvc,Vwcとの合成波形となる。
そして、これらの端子電圧Vu,Vv,Vwと直流電源電圧の1/2の電圧たる仮想中性点電圧VNとを比較し、コンパレータより出力する出力信号PSu,PSv,PSwを(D),(E),(F)に示している。
この出力信号は、供給電圧Vua,Vva,Vwaに対応するPSua,PSva,PSwaと、スパイク電圧Vuc,Vvc,Vwcに対応するPSuc,PSvc,PSwcと、誘起電圧Vub,Vvb,Vwbと仮想中性点電圧VN比較中の期間に相当するPSub,PSvb,PSwbとの合成信号となる。
ここで、パルス状のスパイク電圧Vuc,Vvc,Vwcは、位置検出判定手段208であらかじめ設定したウェイト時間(G)によって無視するため、コンパレータの出力信号PSu,PSv,PSwは、結果として誘起電圧Vub,Vvb,Vwbの正および負ならびに位相を示すものとなる。
マイクロプロセッサ207は、各コンパレータの出力信号PSu,PSv,PSwの状態に基づいて(H)に示す如き6つのモードA〜Fを認識し、出力信号PSu,PSv,PSwの状態に応じて、ドライブ信号DSu(I)からDSz(N)を出力する。
以上の様に構成されたインバータ制御装置200について、以下その動作、作用を説明する。
ブラシレスDCモータ203が停止している時に、マイクロプロセッサ207は、回転速度指令を認識するとブラシレスDCモータ203を起動する。
ブラシレスDCモータ203の起動の際は、位置決め制御手段214、および強制転流制御手段215からの転流信号でドライブ制御手段216が動作することによりドライブ回路205を駆動しインバータ回路部204の転流動作を行なう。
まず、位置決め制御手段214によってドライブ制御手段216を動作させる。
ブラシレスDCモータ203が停止している時はロータ203bの位置が不定であることから、始動を円滑に行なうためにステータ203aに対するロータ203bの相対位置をあらかじめ確定させる。このため、位置決め制御手段214からの信号によって、ドライブ制御手段216はインバータ回路部204のスイッチングトランジスタTru,Trx,Trv,Try,Trw,Trzをあらかじめ設定した所定の出力パターンで動作させる。例えば、ドライブ回路205への図2におけるドライブ信号DSu,およびDSyを出力することでモードBの状態にロータの位置を仮決めする。
次に、強制転流制御手段215によって転流動作を行なう。
起動時にブラシレスDCモータ203の回転数が極めて低い場合、ステータ巻線203u,203v,203wに発生する誘起電圧も小さいため、位置検出回路部206からの出力によって位置検出判定手段208からの位置検出信号が得られない。このため誘起電圧による位置検出が可能となるまで、強制転流制御手段215からの転流信号によって、あらかじめ設定した回転数、例えば3rps、で強制的に転流動作を行なうことによって、ブラシレスDCモータ203を駆動する。
例えば、前述の位置決め制御手段214によって固定されたモードBのロータ203bの位置に対して、一定時間経過毎にドライブ回路205へのドライブ信号DSu,DSv,DSw,DSx,DSy,DSzをモードC、D、E、と強制的に出力して転流動作を行なう。
そして、位置検出判定手段208による位置検出が可能となった時点で起動を完了し、位置検出判定手段208の位置検出信号に基づいた転流制御手段209からの転流信号によって、ドライブ制御手段216はドライブ回路205へのドライブ信号DSu,DSv,DSw,DSx,DSy,DSzを出力して転流動作を行ない、ブラシレスDCモータ203を運転する。
インバータ回路部204の出力電圧は、ドライブ制御手段216に入力された転流信号をPWM制御手段211によって生成されたPWM信号によってPWM変調されたものであるため、スイッチングトランジスタTru,Trx,Trv,Try,Trw,Trzの内のいずれかはPWMによるスイッチング動作を行なっている。位置検出回路部206に入力されるステータ巻線203u,203v,203wの誘起電圧波形は、スイッチング動作しているトランジスタ素子がONした直後にスイッチングによるリンギング波形が重畳した波形となる。
リンギング波形の継続時間は、位置検出回路部206の構成によってほぼ決定されるため、位置検出回路部206において低域通過フィルタを設けること、または位置検出判定手段208においてディレイ時間を設けること、等の手段によって除去している。
ところが、PWM波形のオン時間が短い場合は、リンギング波形の継続時間が無視できなくなり、リンギング波形によって誘起電圧による位置検出を失敗、誤検知することとなる。
そこで、本実施の形態では、位置決め制御手段214、強制転流制御手段215、または転流制御手段209のいずれの転流信号によってドライブ制御手段216が動作しているかに応じて、キャリア周波数設定手段213からのPWM制御手段211へのキャリア周波数を変更する。
よって、強制転流制御手段215による低デューティ運転時は、キャリア周波数を低下させることでPWMオン時間を拡大することによって、起動時の位置検出の失敗、誤検知から脱調によるモータ停止を防止することができる。
また、位置決め制御手段214によるロータ位置決め時は、キャリア周波数を増加させることで騒音発生の原因となる周波数を回避することによって、起動時の騒音発生を最低限に抑えることができる。
また、電動圧縮機220に上記インバータ制御装置200を用いても、良好な運転が可能となり、冷蔵庫等の家庭用電気機器に上記インバータ制御装置200を用いても、良好なシステム運転が可能となる。
以上のように、本発明にかかるインバータ制御装置は、ブラシレスDCモータの起動時のセンサレス運転への移行において、位置検出の誤検知、失敗を低減し脱調を防止できるとともに、起動音を抑えることができるので、エアコン、冷蔵庫等の家庭用電気機器に有用である。
本発明の実施の形態1におけるインバータ制御装置のブロック図 同実施の形態における各部の信号波形と処理内容を示す図 従来のインバータ制御装置の構成を示す図
200 インバータ制御装置
203 ブラシレスDCモータ
203b ロータ
203α,203β,203γ,203δ,203ε,203ζ 永久磁石
204 インバータ回路部
206 位置検出回路部
208 位置検出判定手段
209 転流制御手段
211 PWM制御手段
213 キャリア周波数設定手段
214 位置決め制御手段
215 強制転流制御手段
216 ドライブ制御手段

Claims (5)

  1. ロータに永久磁石を設けたブラシレスDCモータを駆動する複数個の半導体スイッチ及びダイオードをブリッジ結線したインバータ回路部と、前記ブラシレスDCモータの誘起電圧を検出する位置検出回路部と、前記位置検出回路部で検出した誘起電圧に基づき前記ロータの位置検出信号を出力する位置検出判定手段と、前記ブラシレスDCモータの回転数を可変するPWM制御を行なうためのPWM信号を発生するPWM制御手段と、PWM信号のキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段と、前記ブラシレスDCモータの起動直前に前記ロータの位置を仮決めするための転流信号を出力する位置決め制御手段と、前記ブラシレスDCモータの起動直後に前記位置検出判定手段から出力が得られない場合あらかじめ設定した所定のパターンの転流信号を出力する強制転流制御手段と、前記ブラシレスDCモータの運転時に前記位置検出判定手段が出力する位置検出信号を受けて転流信号を出力する転流制御手段と、前記位置決め制御手段による転流信号、前記強制転流制御手段による転流信号、または前記転流制御手段による転流信号のいずれかの信号と前記PWM制御手段によるPWM信号とを合成して前記インバータ回路部の前記半導体スイッチを動作させるドライブ制御手段を備え、前記ブラシレスDCモータの起動時にPWM信号のキャリア周波数を変更することを特徴とするインバータ制御装置。
  2. 強制転流制御手段により転流信号を出力する場合のPWM信号のキャリア周波数は、転流制御手段が転流信号を出力する場合のPWM信号のキャリア周波数より小さく設定したことを特徴とする請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. 位置決め制御手段により転流信号を出力する場合のキャリア周波数は、強制転流動作が転流信号を出力する場合のキャリア周波数より大きく設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のインバータ制御装置を用いた電動圧縮機。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のインバータ制御装置を用いた冷蔵庫等の家庭用電気機器。
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