JP2010200971A - 異常脱毛予測/推定方法、異常脱毛予防/防止方法及び異常脱毛防止剤評価方法 - Google Patents

異常脱毛予測/推定方法、異常脱毛予防/防止方法及び異常脱毛防止剤評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛を良好な信頼性のもとに簡易に予測/推定できる手段と、この手段を利用した異常脱毛予測/推定方法、異常脱毛予防/防止方法及び異常脱毛防止剤評価方法を提供する。
【解決手段】頭皮上に発現した紅斑の度合い及び面積を数値化して紅斑スコアを算出し、この紅斑スコアに基いて、毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛の発現の有無を予測し、あるいは発現している脱毛がこのような異常脱毛を主体とするものであるか否かを推定する方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、異常脱毛予測/推定方法、異常脱毛予防/防止方法及び異常脱毛防止剤評価方法に関する。更に詳しくは本発明は、毛根に略円錐形状の物質が付着した状態で脱毛が起こるという異常脱毛を頭皮観察に基いて簡易に予測あるいは推定する異常脱毛予測/推定方法と、この方法に基き予測あるいは推定された特定の異常脱毛に対して有効な脱毛防止剤を好適な製剤組成下に適用する異常脱毛予防/防止方法と、上記の異常脱毛予測/推定方法を応用した合理的で簡易な異常脱毛防止剤評価方法に関する。
なお、本発明において、単に「毛髪」というときは、特段のことわりがない限り、頭髪を意味する。
人間の毛髪は、それぞれがヘアサイクルに従って、成長期、退行期、休止期を経て、最終的に脱毛する。そして、正常な状態では1日あたり100本程度が自然に脱毛する。このような正常な脱毛に加え、何らかの要因によってヘアサイクルに異常を来たし、それ以上に脱毛が進行する異常脱毛が知られている。
異常脱毛としては、主として男性ホルモンであるテストステロンが誘発する男性型脱毛、皮脂分泌の異常に基き生じる脂漏性脱毛、強いストレスにより自立神経のバランスが崩れたときに起こる神経性脱毛、乾燥したフケによる毛穴の閉塞に基く粃糠性脱毛等が代表的に例示される。
以上の多様な異常脱毛に対して、脱毛の抑制あるいは毛成長の促進等を目的とする養毛・育毛剤が数多く提案され、かつ市販されている。これらの養毛・育毛剤は、主に頭皮を清潔に保ったり、頭皮の血行を促進して毛乳頭を刺激することにより、毛髪の成長を促進すること等を狙いとするものである。
以下に、代表的な従来技術に係る幾つかの特許文献を挙げる。これらの特許文献に開示された発明はいずれも、一般的な毛髪成長の促進あるいは脱毛抑制等を目的とする評価方法に関するものである。又、いずれの特許文献も育毛剤等の評価方法(スクリーニング方法)の発明を含むが、スクリーニングに供する試料としては、評価対象成分を含有するアルコール系の組成物を用いている。
特許第3227400号公報。この特許文献1は、マウスに育毛剤を塗布することで育毛剤を評価する方法の発明を開示する。その評価対象となる効果は毛成長期の早期誘導及び生長期間の延長であり、効果の判定指標としてメラニン顆粒による皮膚色の変化を採用している。
特開2005−308730号公報。この特許文献2では、頭皮におけるマトリックスメタロプロテアーゼ11の発現状態を指標として、頭皮の抜け易さあるいは細毛化を判断する頭皮検査方法と、その方法による育毛剤のスクリーニング方法の発明を開示している。
特開2005−304491号公報。この特許文献3では、成長期毛包において発現の亢進する遺伝子群の発現状態を指標として、それらの遺伝子の発現量により脱毛や細毛化を予知する方法と、その方法による育毛剤等のスクリーニング方法の発明を開示している。
養毛・育毛剤は、上記の特許文献1〜特許文献3にも見られるように、有効成分の製剤上の理由や、頭皮に適用した際の爽快感、アルコールの殺菌効果等を期待して、アルコール系の製剤とすることが一般的である。
ところが、頭皮の乾燥が原因となって生じるとされる「毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛」(その重度あるいは典型的なものが「粃糠性脱毛」である)に対しては、養毛・育毛剤に含有される有効成分の効果以前の問題として、アルコール系の製剤を適用すること自体が頭皮の乾燥を促進し、脱毛を悪化させる恐れがある。ここに、「毛根に付着した略円錐形状の物質」とは、皮膚組織に由来する未知の物質であって、未角化物であるという推定も可能であるが、そうではない可能性もある。
なお、本明細書において、以下、「毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪」を「円錐形状物質付着毛髪」と呼び、「毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛」を「円錐形状物質付着脱毛」と呼ぶことがある。
以上の点を考慮すれば、異常脱毛の予防又は防止措置を講ずるに当たり、その異常脱毛が主としてどのような種類の脱毛であるのかを予め知る必要がある。養毛・育毛や脱毛防止のための有効成分をスクリーニングするに当たっても、アルコール系製剤適用下の評価では、粃糠性脱毛を含めた円錐形状物質付着脱毛に対する有効成分を合理的に評価できない恐れがある。
上記の理由から異常脱毛の主原因を調査しようとする際、通常の着想としては、脱毛の原因によって毛髪の毛根の形状が異なる、という技術常識の利用が考えられる。例えば、図1に示すような正常に脱毛した毛髪の毛根と異なり、図2のように、毛根部に略細円錐形状の、未角化物とも推定される皮膚組織由来の未知物質が付着した特異的な形状の異常脱毛が優勢に起こる場合は、粃糠性脱毛又はその軽度あるいは予備的な段階にあると推定されることが知られている。従って、脱毛した毛髪を全て収集し、これらの毛髪の毛根の形状を観察して、全体として如何なる脱毛原因が優勢であるかを判定する方法が考えられる。しかし、このような方法は極めて大きな労力を必要とする困難な作業である。
そこで本発明は、円錐形状物質付着脱毛を良好な信頼性のもとに簡易に予測/推定できる手段を提示すると共に、この手段を利用して合理的に構成された異常脱毛予測/推定方法と、異常脱毛予防/防止方法と、異常脱毛防止剤の評価方法とを提供することを、解決すべき技術的課題とする。
本願発明者は、頭皮の皮膚状態と脱毛の関係に注目して調査を行う過程で、頭皮の皮膚トラブルを有する人が徐々に増加しており、同時に脱毛の悩みを抱える人が多くなってきていることを知った。そして更に研究を進めた結果、頭皮における紅斑の発現度と、全脱毛中における円錐形状物質付着毛髪の割合との間に相関があることを突き止め、本発明を完成した。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、頭皮上に発現した紅斑の度合いを数値化して紅斑スコアを算出し、この紅斑スコアに基いて毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛の発現の有無を予測し、あるいは既に発現している脱毛が毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪を主体とするものであるか否かを推定する、異常脱毛予測/推定方法である。
ここで頭皮の「紅斑」とは、頭皮の皮膚の色が正常な部分と比較して常時赤みを帯びた状態となっているか、又は軽く押さえつける程度の物理的な刺激によって容易に赤みを生じる状態になっていることを指す。第1発明においては、頭皮における紅斑の発現度と全脱毛中における円錐形状物質付着毛髪の割合との間に正の相関があるという知見を利用している。実施例において後述するように、この相関は信頼性があるので、円錐形状物質付着脱毛を良好な信頼性のもとに簡易に予測できる手段となる。従って、頭皮における紅斑の発現度(紅斑の度合い)を数値化して定量的・客観的な紅斑スコアを算出すれば、この紅斑スコアに基いて円錐形状物質付着脱毛の発現の有無を予測したり、既に発現している脱毛が円錐形状物質付着毛髪を主体とするか否かの推定を行ったりすることが簡易に可能である。
なお、前記の特許文献1〜特許文献3を含む従来の公知技術において、アルコール系製剤を適用することに対する配慮が認められる記載はなく、紅斑の発現度と円錐形状物質付着脱毛との相関を明示又は示唆する記載もない。
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る紅斑スコアの算出方法が、頭皮を複数のエリアに分け、その各エリアごとに紅斑の度合いを2段階又は3段階以上にランク付けして点数評価し、これらの点数の合計点を紅斑スコアとするものである、異常脱毛予測/推定方法である。
紅斑スコアの算出方法は、頭皮上に発現した紅斑の度合いを数値化したものである限りにおいて限定されないが、第2発明に規定した算出方法を好ましく例示することができる。
第2発明において、「頭皮を複数のエリアに分ける」とは、略半球状に観念される頭皮の全エリアを、例えば前頭部、中頭部、後頭部のように前後方向に三つのエリアに分け、かつ、右頭部、中頭部、左頭部のように左右方向に三つのエリアに分けることをいう。その場合、頭皮を合計九つのエリアに分けることになる。又、「紅斑の度合いを2段階又は3段階以上にランク付けして点数評価する」とは、例えば「紅斑を認めない」と「紅斑を認める」の2段階にランク分けして前者を1点、後者を2点とするような点数評価を意味する。3段階以上にランク付けする場合には、例えば「紅斑を認めない」場合を1点とすると共に、「紅斑を認める」場合を紅斑の色の強さに応じて薄い紅斑から濃色の紅斑までを2点〜4点の3ランクに分けたり、2点〜5点の4ランクに分けたりすることができる。その他の方法としては、エリアの全面積を10とした場合に、紅斑が占める面積の割合に応じて0〜10の11段階で評価を行う、全エリアの評価点を合計することもできる。以上に例示した紅斑スコアの算出方法においては、高スコアであるほど円錐形状物質付着脱毛が強く推定される。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、第1発明又は第2発明に記載された紅斑スコアに基き、毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛の発現が予測され、あるいは既に発現している脱毛が毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪を主体とするものであると推定された場合は、毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛に対する抑制効果が認められる有効成分を含有する低アルコール系の製剤を頭皮に適用する、異常脱毛予防/防止方法である。
第3発明においては、信頼性のある紅斑スコアに基いて円錐形状物質付着脱毛の発現の有無を予測し、あるいは既に発現している脱毛が円錐形状物質付着毛髪を主体とするか否かを推定し、その結果に応じて、アルコール系製剤を適用すること自体が脱毛を悪化させる恐れがある場合には低アルコール系の製剤を適用するので、有効成分による異常脱毛の的確な予防/防止を図ることができる。
(第4発明)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛に対する抑制効果が認められる有効成分をスクリーニングするための評価方法であって、評価の対象物質を含有する低アルコール系の製剤を調製して紅斑が認められる人の頭皮に適用し、第1発明又は第2発明に記載された紅斑スコアの改善により前記対象物質を評価する、異常脱毛防止剤評価方法である。
第4発明においては、アルコール系製剤の適用下では合理的に評価できない円錐形状物質付着脱毛抑制成分のスクリーニングに当たり、評価の対象物質を含有する低アルコール系の製剤を調製して紅斑が認められる人の頭皮に適用し、かつ信頼性のある紅斑スコアに基いて評価するので、合理的かつ信頼性のある簡易な評価が可能である。
本発明によれば、円錐形状物質付着脱毛を良好な信頼性のもとに簡易に予測/推定できる手段が提示されると共に、この手段を利用して合理的に構成された異常脱毛予測/推定方法、異常脱毛予防/防止方法及び異常脱毛防止剤評価方法が提供される。
正常に脱毛した毛髪の毛根を示す拡大写真である。 毛根部に略細円錐形状の物質が付着した異常脱毛を示す拡大写真である。 紅斑スコアと円錐形状物質付着毛髪の割合との間の正の相関を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態を、その最良の形態を含めて説明する。
〔紅斑スコア〕
本発明において紅斑スコアとは、頭皮上に発現した紅斑の度合いを定量的・客観的な評価のために数値化したものである。紅斑スコアは、全脱毛中における円錐形状物質付着毛髪の割合との間に信頼できる正の相関があることが判明している。紅斑スコアの算出方法は、頭皮上に発現した紅斑の度合いを数値化したものである限りにおいて限定されないが、例えば第2発明の算出方法が好ましく例示される。
即ち、頭皮を複数のエリアに分け、その各エリアごとに紅斑の度合いを2段階又は3段階以上にランク付けして点数評価し、これらの点数の合計点を紅斑スコアとすることができる。即ち、紅斑スコアは頭皮全体としての判断のために用いられるスコアである。スコアリングに当たっては、頭皮の紅斑の度合いが高いほど高スコアとなる方式でも、頭皮の紅斑の度合いが高いほど低スコアとなる方式でも良い。
頭皮のエリア分けにおける線引きの方法やエリアの区分数は限定されないが、エリアの区分数が、例えば2区分や3区分にとどまるような場合でも、次に述べる紅斑の度合を例えば50段階にするというように細分化することで信頼性を確保することは可能である。
各エリアごとの紅斑の度合いは、少なくとも2段階に、即ち「紅斑を認めない」と「紅斑を認める」にランク分けして点数評価するが、好ましくは3段階以上にランク付けして点数評価する。3段階以上にランク付けする場合、紅斑の色の強さも評価の対象としてもよい。紅斑の有無やエリア内に占める紅斑面積、その色の強さの評価は、肉眼的視覚による官能評価により行っても良いが、適宜な機械的測定手段により行っても良い。
上記の評価における紅斑の認定に関しては、「(a)頭皮の皮膚の色が常時赤みを帯びた状態となっている」ことを基準として認定しても良いし、「(b)軽く押さえつける程度の物理的な刺激によって容易に赤みを生じる」ことを基準として認定しても良い。更に、紅斑の認定において上記の(a)と(b)に同等の重み付けをしても良いし、(b)による認定に比較して(a)による認定をより大きく重み付けするようなランク付けを導入することもできる。
〔異常脱毛予測/推定方法〕
本発明に係る異常脱毛予測/推定方法は、上記した紅斑スコアに基いて円錐形状物質付着脱毛の発現の有無を予測し、あるいは既に発現している脱毛が円錐形状物質付着毛髪を主体とするものであるか否かを推定する方法である。
この異常脱毛予測/推定方法において、紅斑スコアがどの程度であれば円錐形状物質付着脱毛を予測あるいは推定するかという紅斑スコアの境界値は、紅斑スコアの具体的な算出方法に応じて異なるので、一律に規定することができない。
〔異常脱毛予防/防止方法〕
本発明に係る異常脱毛予防/防止方法は、上記した紅斑スコアに基き、以下(1)を行う方法である。更に、以下(2)の措置を行うことも可能である。
(1)紅斑スコアに基いて円錐形状物質付着脱毛の発現が予測され、あるいは既に発現している脱毛が円錐形状物質付着毛髪を主体とするものであると推定された場合は、円錐形状物質付着脱毛の抑制効果が認められる有効成分を含有する低アルコール系の製剤を頭皮に適用する。
(2)紅斑スコアに基いて円錐形状物質付着脱毛の発現が予測されず、あるいは既に発現している脱毛が円錐形状物質付着毛髪を主体とするものではないと推定された場合には、適宜な有効成分を含有するアルコール系又は低アルコール系の製剤を頭皮に適用する。
ここにおいて、「円錐形状物質付着脱毛の抑制効果が認められる有効成分」の種類は限定されない。一般的な養毛・育毛剤が数多く市販されており、その中には円錐形状物質付着脱毛に対して有効な成分が含まれている可能性がある。前記した男性型脱毛、脂漏性脱毛、神経性脱毛、粃糠性脱毛等の各種の異常脱毛に対して有効な成分は、必ずしも同じであるとは限らない。円錐形状物質付着脱毛に対する有効成分として、例えば植物抽出液や酵母抽出液等を例示することができる。
アルコール系の製剤とは、炭素数1〜3の1価低級アルコールを製剤中10質量%以上含有するものを言う。一方、低アルコール系の製剤とは、上記「アルコール系の製剤」の要件を満たさないもの、つまり、炭素数1〜3の1価低級アルコールを含有しないノンアルコールのものであるか、あるいは炭素数1〜3の1価低級アルコールを含有しても、その含有量が10質量%未満であるものを言う。
〔異常脱毛防止剤評価方法〕
本発明に係る異常脱毛防止剤評価方法は、円錐形状物質付着脱毛の抑制効果が認められる有効成分をスクリーニングするための評価方法であって、評価の対象物質を含有する低アルコール系の製剤を調製して紅斑が認められる人の頭皮に適用し、その適用に伴って前記の紅斑スコアが改善するか否かにより対象物質を評価する方法である。
以下に本発明の実施例を比較例と共に説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例及び比較例によって限定されない。
(試験A)
まず適切な被験者を選抜するため、20歳〜39歳の健康な男性82名を被験候補者として、これらの者の頭皮を観察した。頭皮観察は、被験候補者を25℃、50%RHの恒温恒湿条件の部屋で30分間待機させた後に観察を実施した。全頭を前後2エリア、左右4エリアの全8エリアに分け、エリア内の面積を10とした場合に紅斑が占める面積の割合を、「紅斑の占める面積がゼロである」場合の「0」から「紅斑が全面積を占める」場合の「10」までの0〜10の11段階の評価として目視で判断し、そのエリアのランクとした。全8エリアのランク合計を紅斑スコアとしたため、被験候補者の紅斑スコアは0〜80の81段階での評価となった。
次いで、紅斑スコアの結果を表1のとおり10スコアごとに区分し、グループI〜グループIXの9グループに分けた。次に、表2中の「被験者」欄及び「紅斑スコアのグループ」欄に示すように、各グループから、年齢分布が偏らないように、被験者A〜Rの18名を選抜した。なお、グループV、VIIには適切な該当者がいなかったため、これらのグループからは被験者を選抜できなかった。
次に、選抜された上記被験者A〜Rの脱毛を収集した。各被験者が1日1回洗髪する際、排水口にガーゼを設け、洗髪時に脱毛する毛髪を全て採取し、この作業を3日間繰り返し、一人当たり合計数百本の脱毛毛髪を収集することが出来た。この全脱毛毛髪についてマイクロスコープにより毛根を観察し、正常な脱毛毛髪、毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛(円錐形状物質付着脱毛)、円錐形状物質付着脱毛以外の異常脱毛毛髪に分類した。
正常な脱毛毛髪の判定は、図1のように毛根が略半球状か否かを基準とした。円錐形状物質付着毛髪は、図2のような形状であって、かつ毛根端部に付着している略細円錐状物質の長さが20μm以上であることを基準とした。前記2種以外と分類された毛髪は、上記以外の異常脱毛毛髪として取り扱ったが、全被験者に関してこのタイプの毛髪は全脱毛毛髪の1〜2%程度しか確認されなかった。
表2において、各被験者ごとに全体の脱毛毛髪の本数を示すと共に、その内訳として、正常な毛根であった脱毛毛髪の本数、円錐形状物質付着毛髪の本数、及びそれ以外の異常脱毛毛髪の本数を示す。又、各被験者の全脱毛毛髪の本数中に占める円錐形状物質付着毛髪の本数の割合をパーセンテージで算出して、小数点以下を四捨五入した整数値で示した。
各被験者の上記パーセンテージを頭皮紅斑スコアと比較した結果、被験者全体について、図3のとおりに、頭皮紅斑スコアと上記パーセンテージ(円錐形状物質付着毛髪の割合)の間には正の相関があった。なお、統計計算はStatViewt5.0を用い、One−Way ANOVAで実施した。その結果、p=0.0459となり、p<0.05であるので統計学的に有意差があると判定した。
(試験B)
前記試験Aにおいて紅斑スコアのグループVI及びIXに属した被験者M,Qに対し、表3に記載の処方の通りに調製された実施例1の頭皮用ローションを1日当たり1回、1ヶ月間適用した後、試験Aと同じ方法で、紅斑スコア及び全脱毛毛髪に占める円錐形状物質付着毛髪の割合を算出した。他方、グループVIの被験者Nに対しては比較例1の頭皮用ローションを上記と同様に適用し、紅斑スコア及び全脱毛毛髪に占める円錐形状物質付着毛髪の割合を算出した。結果を表4の「ローション適用後」の欄に示す。「ローション適用前」の欄は表2の転記である。
表4から分かるように、実施例1の頭皮用ローションを適用した被験者M,Qの紅斑スコア及び全脱毛毛髪における円錐形状物質付着毛髪の割合がそれぞれ低下し、「紅斑スコアのグループ」の項に示すようにグループ分けのカテゴリーも番号の若いグループ(紅斑スコアが低いグループ)へ移行した。一方、被験者Nについては、紅斑スコア及び全脱毛毛髪における円錐形状物質付着毛髪の割合が、それぞれローション適用前と比べて改善が見られなかった。

Claims (4)

  1. 頭皮上に発現した紅斑の度合いを数値化して紅斑スコアを算出し、この紅斑スコアに基いて毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛の発現の有無を予測し、あるいは既に発現している脱毛が毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪を主体とするものであるか否かを推定することを特徴とする異常脱毛予測/推定方法。
  2. 前記紅斑スコアの算出方法が、頭皮を複数のエリアに分け、その各エリアごとに紅斑の度合いを2段階又は3段階以上にランク付けして点数評価し、これらの点数の合計点を紅斑スコアとするものであることを特徴とする請求項1に記載の異常脱毛予測/推定方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された紅斑スコアに基き、毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛の発現が予測され、あるいは既に発現している脱毛が毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪を主体とするものであると推定された場合は、毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛に対する抑制効果が認められる有効成分を含有する低アルコール系の製剤を頭皮に適用することを特徴とする異常脱毛予防/防止方法。
  4. 毛根に略円錐形状の物質が付着した毛髪の脱毛に対する抑制効果が認められる有効成分をスクリーニングするための評価方法であって、評価の対象物質を含有する低アルコール系の製剤を調製して紅斑が認められる人の頭皮に適用し、請求項1又は請求項2に記載された紅斑スコアの改善により前記対象物質を評価することを特徴とする異常脱毛防止剤評価方法。
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