JP2010209651A - トンネル掘削機用のカッタビット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、双頭式のカッタビットの背面部の谷底に掘削土砂が溜まることを防止でき、寿命を延ばすことができるトンネル掘削機用のカッタビットを提供する。
【解決手段】トンネル長手方向の軸廻りに正回転又は逆回転駆動されるカッタヘッド4に装着されるシャンク8と、シャンク8に、カッタヘッド4の回転周方向に間隔を隔てて設けられた一対の超硬チップ6、7と、超硬チップ6、7間のシャンク8の切羽側面に、カッタヘッド4の回転周方向Aの中央が窪むように谷状に形成された背面部9とを有するトンネル掘削機用のカッタビット5であって、シャンク8の背面部9の谷底9cに、超硬チップ6、7からカッタヘッド4の回転周方向Aに沿ってこの谷底9cに流れ込む掘削土砂をカッタヘッド4の回転径方向Bの内外に排出するため、山状に形成された土砂流し部10を設けたもの。
【選択図】図3

Description

本発明は、トンネル掘削機に備えられトンネル長手方向の軸廻りに正回転又は逆回転駆動されるカッタヘッドに取り付けられるカッタビットに係り、特に、正回転用の超硬チップと逆回転用の超硬チップとを共通のシャンクに設けたトンネル掘削機用のカッタビットに関する。
図1(a)、図1(b)に示すように、トンネル掘削機(シールド掘進機)1は、一般に、筒状のシールドフレーム2と、シールドフレーム2内を前後に仕切る隔壁3と、隔壁3に回転可能に支持されたカッタヘッド4と、カッタヘッド4に取り付けられたカッタビット5と、カッタヘッド4を正回転又は逆回転する駆動装置(図示せず)と、シールドフレーム2内でセグメントをリング状に組み立てるエレクタ(図示せず)と、エレクタで組み立てられたセグメントに反力を取ってシールドフレーム2を前進させるシールドジャッキ(図示せず)とを備えており、シールドジャッキによりカッタヘッド4を切羽に押し付けた状態でカッタヘッド4を正回転又は逆回転することで、カッタビット5で切羽を切削する。なお、カッタヘッド4は、図例では、回転中心に配置されたセンター部4aにカッタスポーク4bを放射状に取り付けた所謂スポークタイプであるが、面板状のタイプもある。
図2に示すように、カッタヘッド4(カッタスポーク4b)に取り付けられるカッタビット5Jとして、カッタヘッド4が正回転されたときに切羽を切削する正回転用の超硬チップ6と、カッタヘッド4が逆回転されたときに切羽を切削する逆回転用の超硬チップ7とを、共通のシャンク8に設けた双頭式のカッタビット5Jが知られている(特許文献1参照)。このカッタビット5Jは、カッタヘッド4に装着されるシャンク8と、シャンク8にカッタヘッド4の回転周方向Aに間隔を隔てて設けられた一対の超硬チップ6、7と、超硬チップ6、7間のシャンク8の切羽側面に谷状(V字状)に形成された背面部9とを備えている。この背面部9は、一方の超硬チップ6に続く斜面9aと、他方の超硬チップ7に続く斜面9bと、これら斜面9a、9bが交わる谷底9cとから成る。かかるカッタビット5Jは、カッタヘッド4が正回転されたときには正回転用の超硬チップ6で切羽を切削し、カッタヘッド4が逆回転されたときには逆回転用の超硬チップ7で切羽を切削する。
このような双頭式のカッタビット5Jにおいては、切羽を切削することで生じた掘削土砂が背面部9の谷底9cに溜まり、背面部9が摩耗し易いという問題がある。すなわち、カッタヘッド4を正回転した場合、正回転用の超硬チップ6により切削された切羽の掘削土砂は、カッタヘッド4の回転に伴ってその超硬チップ6から斜面9aを下って谷底9cに至るが、そこからは登りの斜面9bになっているのでその谷底9cに溜まり易い。そして、谷底9cに溜まった掘削土砂は、シールドジャッキによるカッタヘッド4の切羽への押付力により圧密されて谷底9cに固着する場合がある。こうして、圧密されて固着された掘削土砂は、カッタヘッド4の振動や回転径方向Bの土砂流れ等によって谷底9cから離脱するとき、シールドジャッキによる押付力で谷底9cに押し付けられつつ離脱するので、背面部9が摩耗(流れ摩耗)し易い。背面部9が或る程度摩耗すると、超硬チップ6、7がシャンク8から欠落する可能性もある。
ところで、双頭式ではないカッタビットの背面部の摩耗を抑制するため、その背面部に溶接により硬化肉盛りを施す技術が知られている(特許文献2の図5、段落0005参照)。しかし乍ら、この硬化肉盛りを双頭式カッタビット5Jの背面部9に施したとしても、掘削土砂が背面部9の谷底9cに溜まること自体は回避できないので、根本的な解決とはならない。
特開2007−284923号公報 特開2002−54390号公報
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、簡単な構造で、双頭式のカッタビットの背面部の谷底に掘削土砂が溜まることを防止でき、寿命を延ばすことができるトンネル掘削機用のカッタビットを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、トンネル掘削機に備えられトンネル長手方向の軸廻りに正回転又は逆回転駆動されるカッタヘッドに装着されるシャンクと、該シャンクに、上記カッタヘッドの回転周方向に間隔を隔てて設けられた一対の超硬チップと、これら超硬チップ間の上記シャンクの切羽側面に、上記カッタヘッドの回転周方向の中央が窪むように谷状に形成された背面部とを有するトンネル掘削機用のカッタビットであって、上記シャンクの背面部の谷底に、上記超硬チップから上記カッタヘッドの回転周方向に沿ってこの谷底に流れ込む掘削土砂を上記カッタヘッドの回転径方向の内外に排出するため、山状に形成された土砂流し部を設けたものである。
上記土砂流し部が、上記カッタヘッドの回転周方向に沿った稜線を有する頂部と、該頂部から上記カッタヘッドの回転径方向の内外に夫々傾斜された斜面部とを有していてもよい。
上記背面部の谷底が、上記カッタヘッドの回転径方向に沿って溝状に形成された凹部を有し、該凹部に、上記土砂流し部が設けられていてもよい。
上記土砂流し部の頂部が、上記凹部の上端と同じ位置又はその上端よりも反切羽側に位置されていてもよい。
本発明に係るトンネル掘削機用のカッタビットによれば、簡単な構造で、双頭式のカッタビットの背面部の谷底に掘削土砂が溜まることを防止でき、寿命を延ばすことができる。
トンネル掘削機としてのシールド掘進機の説明図であり、(a)は正面図、(b)は側断面図である。 従来例を示すトンネル掘削機用のカッタビットの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機用のカッタビットの斜視図である。 図3のカッタビットの三面図であり、(a)はカッタヘッドの回転径方向Bから見た正面図、(b)は回転周方向Aから見た側面図、(c)は切羽側から見た平面図である。 本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機用のカッタビットの斜視図である。 図5のカッタビットの三面図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図3、図4を用いて、本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機用のカッタビット5を説明する。
図3に示すように、カッタヘッド4(カッタスポーク4b)には、カッタヘッド4が正回転又は逆回転駆動された際に切羽を切削するためのカッタビット5が装着されている。なお、このカッタヘッド4は、既述の図1に示すトンネル掘削機(シールド掘進機)1のカッタヘッド4と同様の構成であり、トンネル長手方向の軸廻りに正回転又は逆回転駆動される。また、カッタヘッド4は、スポークタイプに限らず、面板タイプでもよいことは勿論である。
カッタビット5は、カッタヘッド4に装着されるシャンク(母材)8と、シャンク8に、カッタヘッド4の回転周方向Aに間隔を隔てて設けられた一対の超硬チップ6、7と、これら超硬チップ6、7間のシャンク8の切羽側面に、カッタヘッド4の回転周方向Aの中央が窪むように谷状に形成された背面部9とを有する。一対の超硬チップ6、7は、一方がカッタヘッド4が正回転されたときに切羽を切削する正回転用の超硬チップ6であり、他方がカッタヘッド4が逆回転されたときに切羽を切削する逆回転用の超硬チップ7である。背面部9は、一方の超硬チップ6に続く斜面9aと、他方の超硬チップ7に続く斜面9bと、これら斜面9a、9b同士の底部分に配置された谷底9cとから成る。
本実施形態の特徴は、シャンク8の背面部9の谷底9cに、超硬チップ6、7からカッタヘッド4の回転周方向Aに沿ってこの谷底9cに流れ込む掘削土砂をカッタヘッド4の回転径方向Bの内外に排出するため、山状に形成された土砂流し部10を設けた点にある。土砂流し部10は、カッタヘッド4の回転周方向Aに沿った稜線を有する頂部10aと、頂部10aからカッタヘッド4の回転径方向Bの内外に夫々傾斜された斜面部10b、10cとを有する。なお、頂部10aの稜線は、シャープなエッジ状となっているものに限られず、滑らかにカーブ(逆放物線状等)になっていてもよく、斜面部10b、10cは、平面状に限られず、凸状又は凹状に湾曲されていてもよい。
シャンク8の背面部9とそこに設けられた土砂流し部10とについて詳述すると、シャンク8の背面部9の谷底9cは、カッタヘッド4の回転径方向Bに沿って溝状に形成された凹部11を有する。凹部11は、各斜面9a、9bから夫々反切羽方向に沿って延出された垂直面部11a、11bと、これら垂直面部11a、11bの延出端同士を接続して切羽と略平行に形成された底面部11cとを有し、底部コ字断面の溝状に構成されている。そして、凹部11の底面部11cに、土砂流し部10が設けられ、土砂流し部10の頂部10aが、凹部11の上端12(垂直面部11aと斜面9aとの接続端、垂直面部11bと斜面9bとの接続端)と同じ位置になっている。なお、土砂流し部10の頂部10aは、凹部11の上端12よりも反切羽側に位置されていてもよい。
本実施形態の作用を述べる。
カッタビット5が切羽に押し付けられた状態でカッタヘッド4が正回転(又は逆回転)されると、正回転用の超硬チップ6(又は逆回転用の超硬チップ7)により切削された切羽の掘削土砂は、カッタヘッド4の回転に伴ってその超硬チップ6(7)から背面部9の斜面9a(9b)を下って谷底9cに至り、土砂流し部10によってカッタヘッド4の回転径方向Bの内外に排出される。即ち、超硬チップ6(7)で切削された掘削土砂は、カッタヘッド4の回転に伴ってその回転周方向Aに沿って背面部9の斜面9a(9b)を下って谷底9cに至り、谷底9cの凹部11に設けられた土砂流し部10の頂部10aによってカッタヘッド4の回転径方向Bの内外に分流され、土砂流し部10の斜面部10b、10cによって回転径方向Bの内方と外方とに排出される。
特に、本実施形態では、土砂流し部10の頂部10aが凹部11の上端12と同じ位置になっているので、超硬チップ6(7)からカッタヘッド4の回転周方向Aに沿って凹部11の上端12に至った掘削土砂は、土砂流し部10の頂部10aによってスムーズ且つ的確に回転径方向Bの内外に分流され、凹部11に溜まることを略完全に回避できる。また、土砂流し部10の頂部10aが凹部11の上端12よりも反切羽側に位置されていても、同様の作用効果が得られる。
このように、本実施形態に係る双頭式のカッタビット5においては、背面部9の谷底9cに掘削土砂が溜まらなくなるので、背面部9の摩耗(流れ摩耗)を回避できる。
すなわち、カッタビット5の背面部9の谷底9cに掘削土砂が溜まると、その掘削土砂は、シールドジャッキによるカッタヘッド4の切羽への押付力によって切羽と谷底9cとの間で圧密されて谷底9cに固着する場合があり、その場合、圧密されて固着された掘削土砂は、カッタヘッド4の振動や回転径方向Bの土砂流れ等によって谷底9cから離脱するとき、シールドジャッキによる押付力により谷底9cに押し付けられつつ離脱するので、背面部9が摩耗(流れ摩耗)し易いのであるが、本実施形態では、掘削土砂がカッタビット5の背面部9の谷底9c(凹部11)に溜まらないので、背面部9の摩耗(流れ摩耗)を回避できる。
よって、カッタビット5の寿命を延ばすことができ、長距離掘進に対応できる。
また、この効果は、カッタビット5の背面部9の谷底9cに山状の土砂流し部10を設けるという極めて簡単な構成で達成しているので、カッタビット5の製造コストを殆ど上昇させることなく寿命の延長が可能となる。
次に、図5、図6を用いて、本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機用のカッタビット5Xを説明する。
このカッタビット5Xは、土中の杭等の障害物を切削したり、発進立坑の出口部や到達立坑の入口部に設けられた掘削可能壁を掘り抜く際に、その障害物や掘削可能壁を切削するための支障物等切削用のビット5Xであり、カッタヘッド4(カッタスポーク4b)の回転径方向Bに間隔を隔てて配置される第1ビット21及び第2ビット22と、それら第1、第2ビット21、22の間に介設されたスペーサ23とから構成されている。
第1ビット21と第2ビット22とは同じ構成であるので、以下、第1ビット21とスペーサ23とを説明する。なお、図中、第1ビット21の部材の符号の一部は、記入スペースの都合上、第2ビット22の対応する部材に付している。
第1ビット21は、第1実施形態と同様のカッタヘッド4(カッタスポーク4b)に装着されるシャンク24と、シャンク24に、カッタヘッド4の回転周方向Aに間隔を隔てて設けられた一対の超硬チップ25、26と、これら超硬チップ25、26間のシャンク24の切羽側面に、カッタヘッド4の回転周方向Aの中央が窪むように谷状に形成された背面部27とを有する。
背面部27は、一方の超硬チップ25から中央に向けて傾斜された傾斜山部28と、他方の超硬チップ26から中央に向けて傾斜された傾斜山部29と、これら斜面山部28、29同士の底部分に配置された谷底30とから成る。各傾斜山部28、29は、回転周方向Aに延びる稜線31と、その稜線31から回転径方向Bの内外に傾斜された斜面32、33と、中央に向けて傾斜された三角状の斜面34とを有する。
また、シャンク24の側面部35は、中央にて切羽・反切羽方向に延びる稜線36と、その稜線36から左右に傾斜された斜面37、38とを有し、山状に形成されている。かかるシャンク24に取り付けされる超硬チップ25、26は、背面部27の部分、側面部35の部分が夫々山状に形成されていて、切羽側の先端に頂点39を有する。
シャンク24の背面部27の谷底30には、超硬チップ25、26からカッタヘッド4の回転周方向Aに沿ってこの谷底30に流れ込む掘削土砂をカッタヘッド4の回転径方向Bの内外に排出するため、山状に形成された土砂流し部40が設けられている。詳しくは、背面部27の谷底30は、カッタヘッド4の回転径方向Bに沿って溝状に形成された凹部41を有し、凹部41は、各斜面34の下端から反切羽方向に夫々延出された垂直面部と、これら垂直面部の端部同士を接続する底面部とから構成され、この底面部に、土砂流し部40が設けられている。
土砂流し部40は、カッタヘッド4の回転周方向Aに沿った稜線を有する頂部42と、頂部42からカッタヘッド4の回転径方向Bの内外に夫々傾斜された斜面部43と、斜面部43とシャンク24の正面44とを接続するようにして傾斜された一対の三角状の斜面部45とを有する。なお、頂部42の稜線は、シャープなエッジ状となっているものに限られず、滑らかにカーブ(逆放物線状等)になっていてもよく、斜面部43、45は、平面状に限られず、凸状又は凹状に湾曲されていてもよい。また、土砂流し部40の頂部42は、凹部41の上端50(斜面34の下端)と同じ位置となっているが、凹部41の上端50よりも反切羽側に位置されていてもよい。
スペーサ23は、第1ビット21と第2ビット22との間に配設され、図6(a)に示すように、正面から見て将棋の駒のような五角形状に形成されており、切羽側の部分に、山状に形成されたスペーサ用土砂流し部46を有する。スペーサ用土砂流し部46は、カッタヘッド4の回転径方向Bに沿った稜線を有する頂部47と、頂部47からカッタヘッド4の回転周方向Aの一方と他方とに夫々傾斜された斜面部48とを有し、山状に形成されている。なお、頂部47の稜線は、シャープなエッジ状となっているものに限られず、滑らかにカーブ(逆放物線状等)になっていてもよく、斜面部48は、平面状に限られず、凸状又は凹状に湾曲されていてもよい。
これら第1ビット21、第2ビット22及びスペーサ23は、各ビットのシャンク24とスペーサ23とが一体成形されていてもよいが、これらが別々に成形されて溶接等により重ねて固定されていてもよく、また、別々に成形されて別々にカッタヘッド4に固定(溶接)されてもよい。
本実施形態の作用を述べる。
土中の杭等の障害物を切削したり、発進立坑の出口部や到達立坑の入口部に設けられた掘削可能壁を掘り抜く際、カッタビット5Xがそれら被切削物に押し付けられた状態でカッタヘッド4を正回転(又は逆回転)する。こうしてカッタビット5Xを構成する第1及び第2ビット21、22で杭等の障害物や掘削可能壁を切削するが、このとき第1及び第2ビット21、22は切削反力を分散し、個々のビット21、22に加わる切削反力が過剰になることを回避する。
第1及び第2ビット21、22の正回転用の超硬チップ25(又は逆回転用の超硬チップ26)により切削された掘削土砂は、カッタヘッド4の回転に伴ってその超硬チップ25(26)から背面部27の斜面34を下って谷底30に至り、土砂流し部40によってカッタヘッド4の回転径方向Bの内外に排出される。よって、このカッタビット5Xにおいても、第1の実施形態と同様に、背面部27の谷底30に掘削土砂が溜まらなくなり、背面部27の摩耗(流れ摩耗)を回避でき、寿命を延ばすことができる。
ここで、上述した杭等の障害物や掘削可能壁を切削して得られた掘削土砂は、通常の土砂よりも流動性が悪く、第1、第2ビット21、22の背面部27の谷底30に溜まりやすいのであるが、本実施形態によれば、流動性が悪い掘削土砂であっても、土砂流し部40によって谷底30における土砂の流れが確保され、背面部27の谷底30に溜まらなくなるので、寿命を的確に延ばすことができる。
また、第1及び第2ビット21、22の各土砂流し部40から、第1ビット21と第2ビット22との間に導かれた掘削土砂は、カッタヘッド4の回転に伴い、スペーサ用土砂流し部46によってカッタヘッド4の回転周方向Aの一方と他方とに排出される。よって、第1ビット21と第2ビット22との間に掘削土砂が溜まらなくなり、第1ビット21と第2ビット22との根元部分(カッタヘッド4への溶接部分)の摩耗(流れ摩耗)を回避でき、寿命を延ばすことができる。
ここで、上述したように、杭等の障害物や掘削可能壁を切削して得られた掘削土砂は、通常の土砂よりも流動性が悪く、上記根元部分に溜まりやすいのであるが、本実施形態によれば、流動性が悪い掘削土砂であっても、スペーサ用土砂流し部46によって土砂の流れが確保されて溜まらなくなるので、寿命を的確に延ばすことができる。
すなわち、掘削土砂が第1ビット21と第2ビット22との間に溜まると、その掘削土砂が、シールドジャッキによるカッタヘッド4の切羽への押付力によって圧密されてシャンク24の根元部分に固着することがあり、その場合、固められた掘削土砂は、カッタヘッド4の振動等によって離脱するとき、シールドジャッキによる押付力により上記根元部分に押し付けられつつ離脱するので、根元部分が摩耗(流れ摩耗)し易い。こうして或る程度摩耗が進行すると、シャンク24がカッタヘッド4から外れる事態も考えられる。本実施形態では、掘削土砂が第1ビット21と第2ビット22との間に溜まらないので、上述したシャンク24の根元部分の摩耗(流れ摩耗)を回避でき、カッタビット5Xの寿命を延ばすことができる。
また、このような第1及び第2ビット21、22の背面部27の摩耗(流れ摩耗)、第1及び第2ビット21、22のシャンク24の根元の摩耗(流れ摩耗)を防止するという効果は、第1及び第2ビット21、22の背面部27の谷底30に山状の土砂流し部40を設け、第1ビット21と第2ビット22との間にスペーサ用土砂流し部46を有するスペーサ23を介設するという極めて簡単な構成で達成しているので、カッタビット5Xの製造コストを殆ど上昇させることなく寿命の延長が可能となる。
1 トンネル掘削機としてのシールド掘進機
4 カッタヘッド
5 カッタビット
6 超硬チップ
7 超硬チップ
8 シャンク
9 背面部
9c 谷底
10 土砂流し部
10a 頂部
10b 斜面部
10c 斜面部
11 凹部
12 上端
A 回転周方向
B 回転径方向
5X カッタビット
24 シャンク
25 超硬チップ
26 超硬チップ
27 背面部
30 谷底
40 土砂流し部
41 凹部
42 頂部
43 斜面部
50 上端

Claims (4)

  1. トンネル掘削機に備えられトンネル長手方向の軸廻りに正回転又は逆回転駆動されるカッタヘッドに装着されるシャンクと、
    該シャンクに、上記カッタヘッドの回転周方向に間隔を隔てて設けられた一対の超硬チップと、
    これら超硬チップ間の上記シャンクの切羽側面に、上記カッタヘッドの回転周方向の中央が窪むように谷状に形成された背面部と
    を有するトンネル掘削機用のカッタビットであって、
    上記シャンクの背面部の谷底に、上記超硬チップから上記カッタヘッドの回転周方向に沿ってこの谷底に流れ込む掘削土砂を上記カッタヘッドの回転径方向の内外に排出するため、山状に形成された土砂流し部を設けた
    ことを特徴とするトンネル掘削機用のカッタビット。
  2. 上記土砂流し部が、上記カッタヘッドの回転周方向に沿った稜線を有する頂部と、該頂部から上記カッタヘッドの回転径方向の内外に夫々傾斜された斜面部とを有する請求項1に記載のトンネル掘削機用のカッタビット。
  3. 上記背面部の谷底が、上記カッタヘッドの回転径方向に沿って溝状に形成された凹部を有し、該凹部に、上記土砂流し部が設けられた請求項1又は2に記載のトンネル掘削機用のカッタビット。
  4. 上記土砂流し部の頂部が、上記凹部の上端と同じ位置又はその上端よりも反切羽側に位置された請求項3に記載のトンネル掘削機用のカッタビット。
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JP2015001112A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 株式会社丸和技研 ケーシングビット及びケーシングパイプ

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