JP2010209780A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】中間ロック機構付きVTCにおいて、エンジン停止時に確実に中間位相でロックすることができる可変動弁機構を提供する。
【解決手段】いわゆるベーン式の可変動弁機構において、最進角位相と最遅角位相の中間位相で、ベーン部材4とスプロケット2の相対回転を禁止するロック機構15と、ロック状態を解除するための油圧を進角室5及び遅角室6のそれぞれから供給する回路20、23と、ベーン部材4が付勢手段により付勢される方向にある遅角室6からロック機構15に油圧を供給する回路20〜22の途中に設けられ、回路内の油圧に応じて開閉するチェック弁14と、を有し、チェック弁14の開弁圧が、遅角室6の機関低回転時における油圧では開弁しないように設定されている。
【選択図】図2
【解決手段】いわゆるベーン式の可変動弁機構において、最進角位相と最遅角位相の中間位相で、ベーン部材4とスプロケット2の相対回転を禁止するロック機構15と、ロック状態を解除するための油圧を進角室5及び遅角室6のそれぞれから供給する回路20、23と、ベーン部材4が付勢手段により付勢される方向にある遅角室6からロック機構15に油圧を供給する回路20〜22の途中に設けられ、回路内の油圧に応じて開閉するチェック弁14と、を有し、チェック弁14の開弁圧が、遅角室6の機関低回転時における油圧では開弁しないように設定されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の可変動弁機構に関し、特に、最進角位相と最遅角位相の中間位相で固定するロック機構を有する可変動弁機構に関する。
エンジンの出力性能、排気性能、燃費性能等を向上させるための機構として、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を運転状態に応じて変更することで、吸気バルブや排気バルブのバルブタイミングを変更する可変バルブタイミング機構が知られている。
例えば、カムシャフトと一体回転するよう固定されたベーンと、クランクシャフトと同期回転するスプロケットに固定されたハウジングを備え、油圧によりハウジングとべーンを相対回転させる、いわゆるベーン式の可変バルブタイミング機構が、一般によく知られている。
特許文献1には、エンジンの始動性を向上させるとともに、バルブタイミングの可変領域を拡大して高回転時の出力の向上等を図るために、最進角と最遅角の中間の状態でベーンの動きを規制するロックピンを設ける構成が開示されている。具体的には、油圧がかかっていない状態では、ロックピンはスプリングに付勢されてロックピン用凹部に係合し、ベーンの動きが規制される。一方、油圧がスプリングの付勢力を超えると、ロックピンはロックピン用凹部から外れ、ベーンはハウジングに対して相対回転可能になる。そして、ロックピンで規制された状態が、エンジンの始動に好適なバルブタイミングとなっている。
この構成によれば、バルブタイミングの可変領域を拡大することができるので、エンジン始動性を確保しつつ、例えば、エンジン高回転時にはエンジン始動に適したバルブタイミングよりさらに遅角側に変更することで、体積効率を向上させることができる。
ところで、上記構成では、通常運転時には少なくともロックピンがロックピン用凹部から外れるだけの油圧(解除油圧)をかけておく必要がある。運転状態に応じてバルブタイミングを変更する途中で、ロックピンがロックピン用凹部に係合しないようにするためである。
この点、特許文献1では、進角室用油圧及び遅角室用油圧のいずれもが、それぞれ解除油圧として用いることができる構成になっている。
しかしながら、エンジンを停止する際に、カム反力またはベーンを付勢するスプリング等によってベーンが初期位置に向けて回転するとき、ベーンの進行方向側の油室(例えば初期位置が最遅角の場合には進角室)では、残っている作動油がベーンに押されることで油圧が発生する。これによって、ロックピンが解除された状態となり、ベーンが中間位相でロックされることなく、最進角または最遅角の状態まで回転してしまうおそれがある。この場合、次回始動時には、始動に好適なバルブタイミングにはなっていないので、始動性が低下してしまう。
そこで、本発明では、ロックピンがエンジン停止時には確実にロックし、通常運転時には確実に解除するような可変バルブタイミング機構を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の可変動弁機構は、クランク軸により回転駆動されるスプロケットと、スプロケットと相対回転可能に設けられたカム軸と、カム軸の一端側に固定されスプロケットのハウジング内で回転自在に設けられたベーン部材と、ハウジングの内部にベーン部材により区画された進角室及び遅角室と、ベーン部材を進角方向または遅角方向のいずれか一方に回転させるよう付勢する付勢手段と、を備え、進角室及び遅角室への油圧の供給を制御することによりクランク軸とカム軸の位相を変更させる。そして、最進角位相と最遅角位相の中間位相で、ベーン部材とスプロケットの相対回転を禁止するロック状態とすることが可能なロック機構と、ロック状態を解除するための油圧を進角室及び遅角室のそれぞれから供給する回路と、進角室または遅角室のうちベーン部材が付勢手段により付勢される方向にある方の油室からロック機構に油圧を供給する回路の途中に設けられ、回路内の油圧に応じて開閉するチェック弁と、を有する。さらに、チェック弁の開弁圧が、進角室または遅角室のうちベーン部材が付勢手段により付勢される方向にある方の油室の機関低回転時における油圧では開弁しないように設定されている。
本発明によれば、エンジンを停止する際に、ベーンが回転することによって、回転方向にある油室に油圧が発生しても、この油圧がロック機構に作用することを防止できる。したがって、エンジン停止時には、ロック機構は確実にロック可能な状態となる。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態を適用する可変バルブタイミングシステムの構成図である。1は可変動弁機構(VTC)、7はオイルポンプ、8はオイルパン、9はVTC変換角位置決めコントローラ、10はソレノイドバルブ、14はチェック弁、15はロックピンである。
VTC変換角位置決めコントローラ9は、クランク角センサ11及びカム軸位置センサ12の検出値に基づいて後述するVTC1の変換角を計測するとともに、水温センサ13の検出値や運転者のアクセル開度等に応じて目標変換角を算出し、目標変換角に応じた電流指令値をソレノイドバルブ10に出力し、変換角を制御する。
オイルポンプ7はオイルパン8内のオイルを汲み上げてソレノイドバルブ10に供給し、ソレノイドバルブ10はVTC変換角位置決めコントローラ9からの電流指令値に基づいて、VTC1に供給する油圧の調節、油路の切替えを行う。
VTC1は、エンジンのカム軸3の一端にカム軸3と一体回転可能に固定された複数のベーン4と、カム軸3と同軸かつカム軸3に対して周方向に回転可能に取り付けたカム軸駆動用スプロケット2とで構成される。
カム軸駆動用スプロケット2はハウジング内部に油圧室が設けられ、この油圧室はベーン4によって進角室5と遅角室6とに区切られている。また、カム軸駆動用スプロケット2には図示しないタイミングチェーンが掛けまわされ、このタイミングチェーンを介して図示しないクランクシャフトと同期回転する。ここで、カム軸駆動用スプロケット2の回転方向は図中時計回りとする。そして、カム軸駆動用スプロケット2が回転すると、カム軸3はカム軸駆動用スプロケット2に対して相対位相角(以下、変換角という)をもって回転する。
上記のような構成において、進角室5又は遅角室6のいずれに油圧を供給するかにより進角側又は遅角側の何れの方向の変換角にするかを制御し、供給する油圧の大きさにより変換角の大きさを制御する。例えば、遅角室6に油圧を供給すると、ベーン4はカム軸駆動用スプロケット2に対して反時計回りに相対回転するので、バルブ開閉時期は相対的に遅角する。
これとは反対に、進角室5に油圧を供給すると、ベーン4はカム軸駆動用スプロケット2に対して時計回りに相対回転するので、バルブ開閉時期は相対的に進角する。進角量又は遅角量、すなわち変換角の大きさは、進角室5又は遅角室6に供給する油圧の大きさを調節することにより制御する。例えば、供給する油圧を高くするほど進角量又は遅角量は大きくなり、供給する油圧を低くするほど進角量又は遅角量は小さくなる。
また、本実施形態のVTCは、ベーン4を進角方向に付勢するスプリング(図示せず)を備える。このため、エンジンが停止して進角室5及び遅角室6の油圧が低下すると、ベーン4は進角方向に回転し、後述するロックピン15によって中間位相でロックされなければ最進角の状態となる。
このような、初期状態では最進角の状態となっており、遅角方向にのみ回転可能なVTCを「遅角VTC」と呼ぶ。
なお、これとは逆に、初期状態では最遅角の状態で、進角方向にのみ回転可能なVTCを進角VTCという。
次に、ロックピン15及びチェック弁14について図2を参照して説明する。
図2は、図1のA−A線に沿った断面図であり、ロックピン15の位置がロックピン用凹部16と重なる状態を示している。30はVTC1のフロントプレート、31はリアプレートである。カム軸3の軸方向でエンジン側にあるのがリアプレート31である。なお、車両搭載状態では、VTC1全体を覆うようなフロントカバーを、エンジンフロント部分を取り付ける。
ベーン4には、ロックピン15が摺動可能に収まる第1シリンダ32と、チェック弁14が摺動可能に収まる第2シリンダ33と、第2シリンダ33と遅角室6を連通する油路20と、2つのシリンダを連通する油路22と、第1シリンダ32と進角室5を連通する油路23と、第2シリンダ33と油路22を連通する油路21と、を設ける。
第1シリンダ32及び第2シリンダ33のシリンダ軸は、カム軸3の長手方向軸と一致する。また、油路20及び油路23は、リアプレート31とベーン4の間に形成されている。
ロックピン15は、リアプレート31側端部から所定範囲にわたって外径が細くなっている、いわゆる段付き形状となっている。そして、フロントプレート30側からリアプレート31方向へ向けて、スプリング18により付勢される。したがって、後述する油圧の作用がなければ、ロックピン15の後端部15aはロックピン用凹部16に収まり、ベーン4がスプロケット2に対して相対回転できない状態(以下、ロック状態という)となる。
ロックピン用凹部16は、最進角状態と最遅角状態の中間の、エンジン始動に適したバルブタイミングとなる位置に設ける。
一方、チェック弁14は、フロントプレート30側及びリアプレート31側のいずれも、先端から所定範囲にわたって外径が細い段付き形状となっている。そして、ロックピン15と同様にスプリング19によってリアプレート31方向に付勢されている。
油路22のリアプレート31側の底面と、チェック弁14の先端部14aと胴体部14cの段付部との距離をaとする。そして、第2シリンダ33と油路21とで形成される段付部34と、チェック弁14の後端部14bと胴体部14cの段付部との距離をbとする。このとき、aがbより大きくなるようにチェック弁14や油路22等の寸法を設定する。
また、第2シリンダ33のフロントプレート30側端面には、フロントプレート30及びベーン4を貫通するリリーフ通路17が設けられている。
次に、上記のような構成における、ロックピン15のロック・解除について説明する。
進角室5の油圧を高めると、油路23に流入した作動油の油圧によって、ロックピン15がスプリング18の付勢力に抗して押し上げられ、ロック状態が解除される。
一方、遅角室6の油圧を高めると、油路20に流入した作動油の油圧によって、チェック弁14がスプリング19の付勢力に抗して押し上げられる。チェック弁14が距離aだけ押し上げられたら、油路20、油路21及び油路22が連通するので、油路22の油圧が高まってロックピン15を押し上げる。
なお、前述したように距離aは距離bより大きいので、油路20と油路21が連通したときに、チェック弁14の胴体部14cによって油路21と第2シリンダ33の連通は遮断される。よって、遅角室6から流入した作動油の油圧は、リリーフ通路17で開放されることなく、ロックピン15のロック解除に用いられる。
このように、進角室5または遅角室6のいずれの油圧でもロックピン15を解除することができる構成となっている。したがって、進角室5または遅角室6のいずれかの油圧が高まっている運転中は、ロックピン15が解除された状態となり、バルブタイミング変更時にロックピン用凹部16を通過しても、ロック状態になることはない。
なお、スプリング19のバネ定数は、エンジン低回転時の遅角室6の油圧を遮断することができるような値に設定する。
また、より確実に運転中にロック状態となることを防止するために、通常の運転時には、ロックピン15とロックピン用凹部16が重なる状態となるようなバルブタイミングは設定しないようにしてもよい。
次に、エンジンを停止する際のロックピン15の挙動について説明する。
エンジンを停止する際には、ロックピン用凹部16よりも遅角側にした状態でエンジンを停止する。すると、進角室5及び遅角室6の油圧が低下し、ベーン4は進角方向(図2において遅角室6方向)に回転する。このとき、ロックピン15にかかる油圧がスプリング18の付勢力よりも低下していれば、ロックピン用凹部16まできたときにロック状態となる。しかし、油圧が低下する前にロックピン15がロックピン用凹部16に到達してしまうと、ロック状態とはならず、ロックピン用凹部16を通過してしまう。
本実施形態では、ベーン4が遅角室6方向に回転することによって、進角室5は負圧になるので、進角室5の油圧は速やかに低下する。
一方、遅角室6に作動油が残っている状態で、ベーン4が遅角室6方向に回転することにより、遅角室6には油圧が発生する。
しかし、チェック弁14がスプリング19によりリアプレート31側に付勢されているので、遅角室6で発生した油圧は遮断される。また、チェック弁14が、遅角室6からの油圧を遮断する程度リアプレート31側へ移動すると、油路21とシリンダ33が連通する。このため、油路21、油路22に残っている作動油はリリーフ通路17から排出される。したがって、遅角室6で発生した油圧によって、ロックピン15がロック不可能な状態になることはない。
すなわち、ベーン4は、エンジンを停止する際に中間位相で確実にロックされる。
上述したような構成の遅角VTC1を、排気側、つまり排気バルブの駆動装置として用いる。そして、ロック状態では、エンジン始動に好適なバルブタイミングとなるようにロックピン用凹部16の位置を設定する。
始動時のバルブタイミングは、例えば冷間始動時におけるHC排出量の低減等を目的として設定される。そして、加速時のように出力が要求される場面では、これより進角させる。一方、中高回転・部分負荷運転時には、内部EGRを増大させて燃費性能の向上を図るために始動時よりもバルブタイミングを遅角させる。
すなわち、エンジン始動直後には、排気バルブのバルブタイミングを遅角する場面はなく、バルブタイミングを変更する場合には、進角させることとなる。したがって、図2に示したように、始動時及び低回転域では遅角室6からの油圧が遮断される構成であっても、進角室5の油圧がロックピン15に作用して、ロックの解除及びバルブタイミングの進角が可能となるので、バルブタイミング変更の遅れによるエンジン性能の低下を招くことはない。
以上により本実施形態では、次のような効果が得られる。
(1)ベーン式のVTC1において、中間位相でベーン4とスプロケット2の相対回転を禁止するロックピン15と、ロック状態を解除するための油圧を供給する油路20〜23と、ベーン4がスプリングにより付勢される方向にある遅角室6からロックピン15に油圧を供給する油路20〜22の途中に設けられるチェック弁14とを有し、チェック弁14の開弁圧が、遅角室6の機関低回転時における油圧では開弁しないように設定されている。このため、エンジンを停止する際に、遅角室6の作動油が抜け切る前にベーン4が進角方向に回転することによって遅角室6に油圧が発生しても、この油圧がロックピン15に作用することを防止できる。したがって、エンジン停止時に、ロック状態が解除されたままベーン4が最進角位相まで回転してしまうことを防止できる。
(2)ロックピン15がロック解除状態からロック状態に変化し、かつチェック弁14が開弁状態から閉弁状態に変化したときに、ベーン4内部に設けた油路21、22の油圧をリリーフするリリーフ通路17を備えるので、エンジン停止時に、速やかにロック可能状態にすることができる。
(3)リリーフ通路17は、チェック弁14が閉弁状態になると、油路21がスプロケット2の外部と連通し、チェック弁14が開弁状態になると、この連通を遮断する構成になっているので、遅角室6の油圧が直接大気中にリリーフされてしまうことがない。
(4)機関始動後には、ロックピン15とロックピン用凹部16が重なる中間位相で運転しないので、低回転時のように油圧が不安定となり易い状況でも、運転中に誤ってロックピン15がロック状態となることを防止できる。
なお、本実施形態では、遅角VTCについて説明したが、進角VTCについても同様である。ただし、図2の進角室5と遅角室6の位置が逆になる。つまり、エンジンを停止する際に油圧が発生するのは進角室5なので、進角室5からの油圧を遮断するようにチェック弁14を設ける。
また、排気側のVTC1について説明したが、吸気側に設ける場合にも適用することができる。この場合には、進角VTCであることが望ましい。加速時等は、充填効率を高めるために吸気バルブ閉時期を遅らせ、中高回転・部分負荷運転時には、オーバーラップ期間を拡げるために吸気バルブ開時期を進角させる。したがって、始動直後に進角させることはなく、進角室5からの油圧が遮断されても構わないからである。
第2実施形態について説明する。
図3は、本実施形態のVTC1の、ロックピン15及びチェック弁14周辺の構成図である。図2と異なるのは、チェック弁14及びその周辺の油路の構成である。
チェック弁14の胴体部には、外径が絞られた小径部が設けられている。この小径部と、これに対向するシリンダ33の壁面とで、油路42を形成している。
そして、チェック弁14がリアプレート31に当接した状態で、油路42に対向する位置に開口する油路40及び油路41がベーン4に設けられている。
油路40は、油路42に対向する位置に開口部を有し、そこから油路22のシリンダ33側開口部とシリンダ32側開口部との間に合流している。油路41は、ベーン4内部を貫通して、油路42とVTC1の外部とを連通している。
チェック弁14が遅角室6からの油圧で上昇し、油路22とシリンダ33が連通すると、油路40及び油路41のシリンダ33側開口部は、チェック弁14の胴体部14cで閉塞される。つまり、図2の構成と同様に、遅角室6からの油圧が直接リリーフされてしまうことがない。また、エンジンを停止する際、チェック弁14がリアプレート31に当接したときに油路22にある作動油は、油路40から油路42、油路41を介して外部に放出される。
このように、図3に示した構成でも、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、リリーフ通路17を設けることでシリンダ33が外部と連通するので、シリンダ33内の圧力変動によってチェック弁14の動きが妨げられることを防止できる。
第3実施形態について説明する。
図4は、本実施形態のVTC1の、ロックピン15及びチェック弁14周辺の構成図である。本実施形態では、チェック弁14とロックピン15を同軸に配置する。
ベーン4に、チェック弁14及びロックピン15が摺動可能に収まる、カム軸方向に延びるシリンダ57を設ける。
シリンダ57には、リアプレート31側にロックピン15を、フロントプレート30側にチェック弁14を収める。
ロックピン15は、スプリング18によってリアプレート31方向に付勢されている。なお、スプリング18は、一端がロックピン15に、他端がシリンダ57内のロックピン15とチェック弁14の中間に固定した支持部材56にそれぞれ固定支持されている。
チェック弁14は、スプリング19によってリアプレート31方向に付勢されている。スプリング19は、一端がチェック弁14に、他端がシリンダ57の内壁面に固定支持されている。
ベーン4には、遅角室6とシリンダ57を連通する油路50を、シリンダ57側の開口部が支持部材56とチェック弁14の間となるように設ける。さらに、カム軸方向に延びる油路54と、シリンダ57と油路54を連通する油路52、油路53及び油路55を設ける。
油路52及び油路53は、いずれもシリンダ57側の開口部がチェック弁14によって開閉されるように設けられる。具体的には、油路52は、チェック弁14が支持部材56に当接した状態になると、シリンダ57側が開口するような位置に設けられる。油路53は、チェック弁14が遅角室6からの油圧によってフロントプレート30側に動いたときに、シリンダ57側が開口するような位置に設けられる。
油路55は、シリンダ57側の開口部が、ロックピン15の段付部が着座する位置付近になるように設けられる。
このような構成にすることで、遅角室6の油圧が高まると、油路50からシリンダ57に流入した作動油がチェック弁14を押し上げ、油路53が開口する。そして、油路53から油路54に流入した作動油は、油路55を通ってロックピン15を押し上げる。
一方、進角室5の油圧が高まったときは、油路51を通った作動油がロックピン15を押し上げる。
また、エンジンを停止する際には、油圧が低下してチェック弁14が支持部材56に着座すると、油路52が開口するので、油路54内に残っている作動油はベーン4内から速やかに排出される。このため、ロックピン15は速やかにロック可能な状態となり、確実にロックピン用凹部16に係合する。
ここで、油路52〜油路55の形成方法について説明する。
油路54は、ベーン4のフロントプレート30側からドリル加工により形成した後、フロントプレート30側端部付近をプラグ60で塞ぐ。
油路52、油路53及び油路55は、進角室5側からシリンダ57に向けてドリル加工した後、油路54よりも進角室5側の部分をプラグ60で塞ぐ。
以上説明したように、図4の構成でも、第1、第2実施形態と同様の効果が得られる。さらに、チェック弁14とロックピン15を同軸に配置することで、ベーン4の径方向にコンパクトな構成にすることができる。
また、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 可変動弁機構(VTC)
2 スプロケット
3 カム軸
4 ベーン
5 進角室
6 遅角室
7 オイルポンプ
8 オイルパン
9 VTC変換角位置決めコントローラ
10 ソレノイドバルブ
11 クランク角センサ
12 カム軸位置センサ
13 水温センサ
14 チェック弁
15 ロックピン
17 リリーフ通路
30 フロントプレート
31 リアプレート
2 スプロケット
3 カム軸
4 ベーン
5 進角室
6 遅角室
7 オイルポンプ
8 オイルパン
9 VTC変換角位置決めコントローラ
10 ソレノイドバルブ
11 クランク角センサ
12 カム軸位置センサ
13 水温センサ
14 チェック弁
15 ロックピン
17 リリーフ通路
30 フロントプレート
31 リアプレート
Claims (4)
- 内燃機関のクランク軸により回転駆動されるスプロケットと、
前記スプロケットと相対回転可能に設けられたカム軸と、
前記カム軸の一端側に固定され前記スプロケットのハウジング内で回転自在に設けられたベーン部材と、
前記ハウジングの内部に前記ベーン部材により区画された進角室及び遅角室と、
前記ベーン部材を進角方向または遅角方向のいずれか一方に回転させるよう付勢する付勢手段と、
を備え、
前記進角室及び前記遅角室への油圧の供給を制御することにより前記クランク軸と前記カム軸の位相を変更させる内燃機関の可変動弁機構において、
最進角位相と最遅角位相の中間位相で、前記ベーン部材と前記スプロケットの相対回転を禁止するロック状態とすることが可能なロック機構と、
前記ロック状態を解除するための油圧を前記進角室及び前記遅角室のそれぞれから供給する回路と、
前記進角室または前記遅角室のうち前記ベーン部材が前記付勢手段により付勢される方向にある方の油室から前記ロック機構に油圧を供給する回路の途中に設けられ、回路内の油圧に応じて開閉するチェック弁と、
を有し、
前記チェック弁の開弁圧が、前記進角室または前記遅角室のうち前記ベーン部材が前記付勢手段により付勢される方向にある方の油室の機関低回転時における油圧では開弁しないように設定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。 - 前記ロック機構がロック解除状態からロック状態に変化し、かつ前記チェック弁が開弁状態から閉弁状態に変化したときに、前記ベーン内部の前記チェック弁と前記ロック機構との間に設けられた回路内の油圧をリリーフするリリーフ機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁機構。
- 前記リリーフ機構は、前記チェック弁が閉弁状態になると、前記チェック弁と前記ロック機構の間に設けられた回路が前記ハウジングの外部と連通し、前記チェック弁が開弁状態になると、前記チェック弁と前記ロック機構との間に設けられた回路と外部との連通を遮断する構成になっていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁機構。
- 機関運転状態に応じて前記クランク軸と前記カム軸の位相を設定する位相設定手段を備え、この位相設定手段は、機関始動後には前記ロック状態となる中間位相を設定しないことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の内燃機関の可変動弁機構。
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2009
- 2009-03-10 JP JP2009056334A patent/JP2010209780A/ja active Pending
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