JP2010227145A - 被覆ストリッパー - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバー対による切り刃の被覆への軸線に直角な切り込みと、握り手全体に対する引っ掛かりを構造の複雑化なしに満足して被覆を剥ぎ取れるようにする。
【解決手段】被覆ワイヤー1を一端から他端側に挿入する挿入4孔が形成された本体5、本体5の一端部に基部6aを軸支されて本体4の他端に延びた自由端6b側が開閉できる一対の操作レバー6、これら操作レバー6の最開き位置を本体4上で規制するストッパー7、本体4の挿入孔4の途中に本体4のスリット9を通じ各操作レバー6側から軸線11に直交する方向に出入りし、最近接位置でストリッピングホール12aを形成して被覆ワイヤー1の芯線3を残し被覆2に切り込む一対の切り刃12、各切り刃12を、対応する側の操作レバー6に押しつけて操作レバー6の開閉に連動して挿入孔4にその両側から出入りさせるように付勢するばね13、を備えて課題を解決する。
【選択図】図1

Description

この発明は、被覆ワイヤー端末部の被覆を所望範囲除去して、被覆ワイヤーの芯線を露出させる被覆ストリッパーに関するものである。
被覆ストリッパーは、柄付きの鋏タイプのものが一般的であり(例えば、特許文献1参照。)、一対の柄によって開閉される1対の挟み切り部双方に、それらが閉じられたときにストリッピングホールを形成する切り刃が1対または異なる径で複数対設けられている。一対の柄の閉じ操作によって挟み切り部の各切り刃間に被覆ワイヤーの一端側を挟み込んで後、被覆に切り刃を切り込ませて切断またはそれに近い状態とし、そのまま、挟み切り部を被覆ワイヤーの一端側へ引きぬくことによって、切り刃が切り込んだ位置から一端側の被覆を芯線から剥がし取り、芯線の端部を露出させられる。
一方、別のタイプの被覆ストリッパーとして、基部同士が軸により連結されて先端側で開閉できるようにした一対の操作レバーを有し、これら操作レバーの双方の先端部にストリッピングホール形成部を対向し合って設け、一方のストリッピング形成部の先端部側にワイヤーガイドを付設し、このワイヤーガイドに沿って先端側から被覆ワイヤーをストリッピングホール形成部間に挿入し、ばねで開き側に付勢された操作レバーを把持して閉じ操作することによって、ストリッピングホール形成部どうしが当接し合って双方間に形成する芯線の径よりも若干大きな径のストリッピングホール部を被覆ワイヤーの被覆に切り込ませて、切断状態に近い状態にした後、そのまま一対の操作レバーを被覆ワイヤーに対し自身の基部側に引いて、被覆の前記切り込ませ位置から被覆ワイヤーの先端側の被覆を芯線から剥がし取り、芯線の端部を露出させるようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特表2006−525492号公報 特開2005−269737号公報
しかし、特許文献1に開示のものは、構成が単純で安価に提供できるが、柄を把持して閉じ操作によりストリッピングホールを形成する切り刃を被覆に切り込ませた後、被覆ストリッパーを平行移動させて被覆を剥ぎ取ることになるので、薄い軟弱な被覆の剥ぎ取りには問題がないにしても、厚く強靭な被覆の剥ぎ取りには力が入り難く作業性が悪い。
一方、特許文献2に開示のものは、基部同士が軸によって開閉できるように連結された一対の操作レバーの各先端部に設けられた上部側ストリッピングホール形成部対が当接し合って切り刃がストリッピングホールを形成するもので、各ストリッピングホール形成部は各操作レバーの開閉に伴い離接する関係から、被覆への切り込み前から切り込み終了まで被覆ワイヤーの軸線に対して傾斜した姿勢から直角な姿勢に変化する。このため、切り刃先端の被覆への切り込み軌跡が円弧状になって、切り刃の姿勢の変化によって切り込みの進行に伴い、被覆の切り込み位置での反先端側を押し退ける働きをするので、切り込み抵抗が高く余計な作業力が必要で被覆が厚く強靭なほど問題になる。同時に、被覆の剥ぎ取り端が太るなどして形状が乱れ、また、後作業の邪魔になることがある。さらに、ストリッピングホール形成部同士は、特許文献1に記載の擦れ違う剪断打ち合わせタイプとは違い、当接し合うことで経時的に摩耗するので、摩耗の進行に従って双方間に形成するストリッピングホールが離接方向に減少していき被覆への切り込みが過剰になっていくので、比較的早期に芯線まで切り込む問題が生じる。さらに、被覆の剥ぎ取り方向が1対の操作レバーが軸で連結された基部側に向いているので、操作レバー対はそれらの自由端側に握り手の親指と人差し指が向く握りになって、切り込み力は主として親指と人差し指による挟み力依存することになり、切り込み抵抗の大きい被覆に対しては作業し難くなるし、特許文献2に見られるような引き抜き側への引っ掛かりを親指および人差し指に対して設けるにしても、前記切り込み状態を維持しての引き抜き作業も親指および人差し指による挟み力への依存度が高く親指および人差し指が披露しやすい問題がある。
本発明は、操作レバー対による切り刃の被覆への軸線に直角な切り込みと、握り手全体に対する引っ掛かりを構造の複雑化なしに満足して被覆を剥ぎ取れる被覆ストリッパーを提供することを課題とする。
本発明の被覆ストリッパーは、被覆ワイヤー端末部の被覆を除去して芯線を露出させる被覆ストリッパーにおいて、対象とする被覆ワイヤーを一端から他端側に挿入する挿入孔が形成された本体と、この本体の一端部の両側に基部を軸支されて本体の他端に延びた自由端側が開閉できるようにされた一対の操作レバーと、これら操作レバーの最開き位置を本体上で規制するストッパーと、本体の挿入孔の途中に本体のスリットを通じ各操作レバー側から挿入孔の軸線に直交する方向に出入りするように設けられ、最近接位置で対向し合ってストリッピングホールを形成して被覆ワイヤーの芯線を残し被覆に切り込みを入れる一対の切り刃と、各切り刃を、対応する側の操作レバーに押しつけて操作レバーの開閉に連動して挿入孔にその両側から出入りさせるように、本体との間で付勢するばねと、を備えたことを特徴としている。
このような構成では、本体の少なくとも一端側に開口した挿入孔に被覆ワイヤーを挿入することで極端な曲がりを矯正でき、一対の操作レバーを把持して閉じ操作すると、付勢により開き位置の各操作レバーに従動して挿入孔の両側に離れ合っていた切り刃どうしを、本体の挿入孔にその軸線に直角な向きで両側から出入りさせる案内の基に、近接側に押動して挿入孔に入り込ませストリッピングホールを形成させながら、挿入孔に挿入され極端な曲がりを矯正されている被覆ワイヤーの被覆に軸線に直角な向きで無駄な抵抗を受けずに切り込ませられる。この切り込みにて被覆は、切り込み位置から被覆ワイヤーの先端側に剥ぎ取れる状態になる。そこで、操作レバーを被覆ワイヤーに対し閉じ状態に把持したままその自由端側、被覆ワイヤーの先端側に引き抜くことで、被覆の切り込み位置から被覆ワイヤーの先端側の部分を被覆ワイヤーから剥ぎ取り、被覆ワイヤーの先端部を露出させられる。また、このような被覆ワイヤーに対する操作レバー対の引き抜き方向から、操作レバー対は握り手の親指および人差し指が先細りとなる軸支された基部側に向く握り状態になるように誘導して、親指および人差し指による挟み力に依存しない握り力が操作レバー対の長手方向途中に対向している切り刃による大きな切り込み力を与えることができるし、その握り状態にて親指および人差し指による挟み力に依存せずに前記切り込み状態を維持したまま、必要なら、操作レバー対の自由端側への開き角度による引っ掛かりをも利用して、被覆の切り込み位置から被覆ワイヤーの先端側部分を被覆ワイヤーから軽易かつ迅速に剥ぎ取れる。
上記において、さらに、各切り刃同士の最近接位置を、それらが接触し合わない近接位置に規制する規制手段を備えたことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、各切り刃が規制手段によって前記切り込み時の最近接位置を規制されるので、互いに当接し合うことなく、被覆に対し過不足ない切り込み深さを保証することができる。
上記において、さらに、最近接位置での各切り刃が形成するストリッパーホールの径は、芯線の径よりも大きいことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、切り込深さが芯線まわりに均一になるようにすることができる。
上記において、さらに、本体の他端側に、切り刃からの距離の違いを、挿入孔に本体の一端側から挿入した被覆ワイヤーの先端位置を透視して照合できる位置表示を設けたことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、本体の一端側から挿入孔に挿入した被覆ワイヤーの先端位置を、透視しながら、本体の他端側に設けられた所定の位置表示に位置合わせさせることで、被覆ワイヤーの先端からの切り刃の切り込み位置までの距離を、位置表示に対応して常に一定に設定することができる。
上記において、さらに、透視部は、本体の透明部またはスリット部であることを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、透視部が、本体の透明部またはスリット部として挿入孔に挿入した被覆ワイヤーの先端を外部から透視させられるし、スリット部はそのまま位置表示とすることができる。
上記において、さらに、透明部は、本体の一端から切り刃よりも他端側に至る金属部に接続された透明パイプであり、位置表示は、透明パイプの軸線方向複数個所に設けられたことを特徴とすることができる。
上記に加え、さらに、本体の金属部に透明パイプを接続させるだけで、挿入孔の本体他端側に透明部を持たせ、挿入した透明パイプの先端を透明部に設けた筋状表示に対し、到達経過を含めて外部から視認させて位置合わせさせられる。
上記において、さらに、各操作レバーは、切り刃の最近接位置に対応して、自由端側に向く開き角を相互間に持つように、設けられていることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、切り刃を最近接位置とさせてストリッピングホールをなして被覆に所定深さ切り込ませる閉じ終了位置で、操作レバー対が自由端側への開き角を持つように規制され、被覆ワイヤーの先端側に被覆を剥がす際に操作レバー対を把持している握り手に対する引っ掛かりを与えられる。
上記において、さらに、両側操作レバーは、本体の操作レバー軸支面の中央位置から両側振操作レバー側に振り分け配置した個別の軸によって本体に軸支されていることを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、操作レバー対は個別に軸支されることで、共通の軸により軸支される場合に比し、切り刃の最大離間位置を確保する最大開き角が過剰になるのを抑えられる。
上記において、さらに、両側操作レバーの少なくとも一方に、切り刃による最終切り込み操作位置にて挿入孔の本体他端側の開口をその直近で少なくとも半部を塞ぐシャッターを設けたことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、被覆ワイヤーの被覆への切り込み操作して、被覆ワイヤーの先端側被覆部を剥ぎ取った後、被覆ストリッパーの先細り側を斜めにでも上向きにすると、剥ぎ取った被覆部を挿入孔内に確保し、操作レバー対を開くことでシャッターが挿入孔の下に向く本体他端側の開口から退避するので確保している剥がし取り被覆部を廃棄できる。
本発明の被覆ストリッパーによれば、一対の操作レバーの閉じ操作で切り刃を被覆ワイヤーの先端部被覆に切り込ませ、操作レバー対をその長手方向に被覆ワイヤーの先端側に引き抜いて被覆を剥ぎ取り芯線の端部を露出させるのに、切り刃は極端な曲がりを挿入孔で矯正された被覆に対し軸線に直角な向きで切り込ませられ、乱れや無駄な抵抗を受けず軽く適正に切り込ませ、被覆の剥ぎ取り端を安定して美麗に仕上げられる。また、操作レバー対は、被覆を剥ぎ取る被覆ワイヤーに対する引き抜き方向から、親指および人差し指が先細りとなる基部側に向く握り状態に誘導して、親指および人差し指による挟み力に依存しない握り力が切り刃による大きな切り込み力となるので、切り込み抵抗の高い被覆に対しても軽易かつ瞬時に切り込ませられるし、親指および人差し指による挟み力に依存せずに切り込み状態を維持したまま、必要なら、操作レバー対の自由端側への開き角度による引っ掛かりをも利用して、被覆の被覆ワイヤー先端側への剥ぎ取りをも軽易かつ迅速に行うことができる。
上記に加え、さらに、各切り刃が切り込み時の最近接位置を規制されて、当接し合うことによる摩耗を回避して、被覆に対する過不足ない切り込み深さを保証でき、切り刃の耐久性を向上させながら、芯線を傷めることなく剥ぎ取りに無理がないようにすることができる。
上記に加え、さらに、各切り刃が形成するストリッピングホール径が芯線径よりも若干大きいことにより、被覆への切り込深さが芯線まわりに均一、つまり同心になるので、周方向の局部にも芯線に傷を付けたり、剥ぎ取り難い部分ができるのを防止することができる。
上記に加え、さらに、挿入孔に挿入した被覆ワイヤーの先端位置を、透視しながら、本体の他端側に設けられた所定の位置表示に位置合わせさせて、被覆ワイヤーの先端からの切り込み位置までの距離を、位置表示に対応して常に一定に設定できるので、被覆の剥ぎ取り長さがその時々でばらつくのを防止することができる。
上記に加え、さらに、本体の透明部またはスリット部を透視部として、被覆ワイヤーの先端を外部から透視させられるし、スリット部はそのまま位置表示として特別な位置表示を省略することができる。
上記に加え、さらに、本体の金属部に透明パイプを接続させるだけで、挿入孔の本体他端側に透明部を持たせ、挿入した被覆ワイヤーの先端を透明部に設けた筋状表示に対し、到達経過を含めて外部から視認させて位置合わせさせられるので、位置合わせ作業が容易かつ適正に行いやすいし、被覆の剥ぎ取り長さの安定性を損なわすに、位置表示の数だけ剥ぎ取り長さを複数に選択することができる。
上記に加え、さらに、切り刃を最近接位置とさせてストリッピングホールをなして被覆に所定深さ切り込ませる閉じ終了位置で、操作レバー対が自由端側への開き角を持つように規制されて、被覆ワイヤーの先端側に被覆を剥がす際に操作レバー対を把持している握り手に対する十分な引っ掛かりを特別な引っ掛かり部なしに与えられ、被覆の剥ぎ取り易さを確保できる。
上記に加え、さらに、操作レバー対は個別に軸支されることで、共通の軸により軸支される場合に比し、切り刃の最大離間位置を確保する最大開き角が過剰になるのを抑えて、把持しやすく、かつ握りによる閉じ操作が容易になる。
上記に加え、さらに、被覆ワイヤーの先端側被覆部を剥ぎ取って被覆ストリッパーの向きを配慮するだけで、操作レバーに応動するシャッターの働きによって剥ぎ取った被覆部を挿入孔内に確保して所定位置まで持ち運び、所定位置にて操作レバー対を開くことによって、確保している被覆部を問題なく廃棄できる。
本発明に係る被覆ストリッパーの実施の形態について図1〜図3を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載を限定するものではない。
図1、図2に示す被覆ストリッパー100は、被覆ワイヤー1の端末部の被覆2を除去して芯線3を露出させるものである。対象とする被覆ワイヤー1を一端から他端側に挿入する挿入孔4が形成された本体5、この本体5の一端部の両側に基部6a、6aを軸支されて本体5の他端に延びた自由端6b、6b側が開閉できるようにされた一対の操作レバー6、6、これら操作レバー6、6の図1、図2に示す最開き位置、つまり図1に示す角度βとなるように本体5上で規制するストッパー7と、本体5の挿入孔4の途中に本体5のスリット9を通じ各操作レバー6、6側から挿入孔4の軸線11に直交する方向に出入りするように設けられ、最近接位置で対向し合ってストリッピングホールを形成して被覆ワイヤー1の芯線3を残し被覆2に切り込みを入れる一対の切り刃12、12、各切り刃12、12を、対応する側の操作レバー6、6に押しつけて操作レバー6、6の軸支部を中心にした開閉に連動して挿入孔4にその両側から出入りさせるように、本体5との間で付勢するばね13、を備えている。
これにより、本体5の少なくとも一端側に開口した挿入孔4に被覆ワイヤー1を図1、図2に仮想線挿入することで極端な曲がりを矯正でき、一対の操作レバー6、6を把持して図1に仮想線で示す閉じ位置まで閉じ操作すると、付勢により開き位置の各操作レバー6、6に従動して挿入孔4の両側に離れ合っていた切り刃12、12どうしを、本体5の挿入孔にその軸線に直角な向きで両側から出入りさせる案内の基に、近接側に押動して挿入孔に入り込ませ図2に仮想線で示すストリッピングホール12aを半月刃12b間で形成させながら、挿入孔4に挿入され極端な曲がりを矯正されている被覆ワイヤー1の被覆2に軸線11に直角な向きで無駄な抵抗を受けずに切り込ませられる。この切り込みにて被覆2は、切り込み位置から被覆ワイヤー1の先端側に剥ぎ取れる状態になる。
そこで、操作レバー6、6を被覆ワイヤー1に対し閉じ状態に把持したままその自由端6b側、被覆ワイヤー1の先端側へ図1に示す矢印Aの方向に引き抜くことで、被覆2の切り込み位置から被覆ワイヤー1の先端側の図1に示す剥ぎ取り長さLの部分2aを被覆ワイヤー1から剥ぎ取り、被覆ワイヤー1の先端部を長さLで露出させられる。
以上の結果、一対の操作レバー6、6の閉じ操作で切り刃12、12を被覆ワイヤー1の先端部被覆2に切り込ませ、操作レバー6、6対をその長手方向に被覆ワイヤー1の先端側に引き抜いて被覆2の長さLの部分2aを剥ぎ取り芯線3の端部を長さLにて露出させるのに、切り刃12、12は極端な曲がりを挿入孔4で矯正された被覆2に対し軸線11に直角な向きで切り込ませられ、乱れや無駄な抵抗を受けず軽く適正に切り込ませ、被覆2の剥ぎ取り端を安定して美麗に仕上げられる。
また、このような被覆ワイヤー1に対する操作レバー6、6対の引き抜き方向から、操作レバー6、6対は握り手の親指および人差し指が先細りとなる軸支された基部6a、6a側に向く握り状態になるように誘導して、親指および人差し指による挟み力に依存しない握り力が操作レバー6,6対の長手方向途中に対向している切り刃12,12による大きな切り込み力を与えることができる。併せ、その握り状態にて親指および人差し指による挟み力に依存せずに前記切り込み状態を維持したまま、必要なら、操作レバー6、6対の自由端6b、6b側への図1に示す開き角度αによる引っ掛かりをも利用して、被覆2の切り込み位置から被覆ワイヤー1の先端側の長さLの部分2aを被覆ワイヤー1から軽易かつ迅速に剥ぎ取れる。
この結果、操作レバー6、6対は、被覆2を剥ぎ取る被覆ワイヤー1に対する引き抜き方向から、親指および人差し指が先細りとなる基部6a、6a側に向く握り状態に誘導して、親指および人差し指による挟み力に依存しない握り力が切り刃による大きな切り込み力となるので、切り込み抵抗の高い被覆2に対しても軽易かつ瞬時に切り込ませられるし、親指および人差し指による挟み力に依存せずに切り込み状態を維持したまま、必要なら、操作レバー6,6対の自由端6b,6b側への開き角度αによる引っ掛かりをも利用して、被覆2の被覆ワイヤー1先端側への剥ぎ取りをも軽易かつ迅速に行うことができる。
ここで、本体5は、図2に示すように横断面四角形として、その両側面に操作レバー6、6対を軸支して開閉操作させやすく、かつ、切り刃12、12をその離接線範囲に同じガイド幅を確保して安定に案内できるようにしてあり、挿入孔4は被覆ワイヤー1に相似な横断面円形にして軸線11まわりのどの方向にも均一な遊びによる位置決めができるようにしてある。また、切り刃12、12に働かせたばね13は、切り刃12、12の窓12c内に配置して、本体5の操作レバー6、6に対応する面に形成した凹部5aと切り刃12、12の各窓12c、12cの操作レバー6、6の側の窓縁に設けた突部12dとの間で位置決めして働かせ、位置ずれや脱落がないようにしている。また、ばね13、13は、本体5側から操作レバー6、6側に径が小さくなる円錐形のコイルスプリングとして操作レバー6、6側との片あたりを回避して働くようにしてある。
各切り刃12、12には、それらがストリッピングホール12aを形成する最近接位置を、それらが接触し合わない図2に仮想線で示す隙間Sを残す近接位置に規制する規制手段14を働かせてある。このため、各切り刃12、12は規制手段14によって前記切り込み時の最近接位置を規制されるので、互いに当接し合うことによる摩耗を回避して、被覆2に対する過不足ない切り込み深さを保証でき、切り刃12、12の耐久性を向上させながら、芯線3を傷めることなく剥ぎ取りに無理がないようにすることができる。この切り刃12、12の最近接位置の規制は、操作レバー6、6もそれを超えて操作できず、操作レバー6、6対の最近接位置、ないしは、最小開き角αを規制することを意味している。
操作レバー6、6対が互いに平行か、自由端6b、6b側に先細りにならず、このような最少開き角αを確保することで、前記切り刃12、12による被覆2への切り込みに次ぐ、引き抜き操作時の握り手に対する引っ掛かりを確保することになる。従って、特別な引っ掛かり構造を付与しなくてよくなる。しかし、凹凸など滑り止めや突部などの引っ掛かり部を必要に応じて設けてもよい。
規制手段14、14はどのように形成されてもよいが、本実施の形態では、図2、図3に示すように本体5の操作レバー6、6を軸支した両側面に開口した前記スリット9を塞ぐようにして皿ねじ15にてねじ止めするなどでして本体5に一体化した規制部材としての両側板16、16がなしている。両側板16は前記位置規制のために本体5のスリット9に対応してそれを拡張するように位置して切り刃12、12の側縁一部を受け入れるスリットないしは溝部をなす受け入れ部16aが形成され、この受け入れ部16aの下端で切り刃12、12を、隙間Sを残す近接位置に受け止めて最近接位置を規制するようにしている。また、両側板16、16は本体5の両操作レバー6、6側に突出することによって、切り刃12、12に対するガイド域を拡大し、切り刃12、12ががたつきなくスムーズに離接動作できるようにしている。
また、このように規制される最近接位置での各切り刃12、12が形成するストリッパーホール12aの径は、図2に仮想線で示すように芯線3の径よりも大きく、具体的には若干大きくしてあり、切り込深さが芯線3まわりに均一、つまり同心になるので、周方向の局部にも芯線3に傷を付けたり、被覆2に剥ぎ取り難い部分ができるのを防止することができる。
さらに、本体5の他端側には、切り刃12、12からの距離Lの違いを、挿入孔4に本体5の一端側から挿入した被覆ワイヤー1の先端位置を透視して照合できる位置表示21を設けている。これにより、本体5の一端側から挿入孔4に挿入した被覆ワイヤー1の先端位置を、透視しながら、本体5の他端側に設けられた所定の位置表示に位置合わせさせることで、被覆ワイヤー1の先端からの切り刃の切り込み位置までの距離Lを、位置表示21に対応して常に一定な設定になるので、被覆2の剥ぎ取り長さLがその時々でばらつくのを防止することができる。
このような透視部は、本体5の透明部またはスリット部として、挿入孔4に挿入した被覆ワイヤー1の先端を外部から透視させられるし、スリット部はそのまま位置表示21とすることができ、本実施の形態では透明部を採用して、本5の一端から切り刃よりも他端側に至る金属部に接続された透明パイプ53で形成し、位置表示21は、透明パイプ22の軸線11方向複数個所、具体的には3か所に周方向の筋状に設けてある。具体的には透明パイプ53の全周に設けてあり、凹条によって形成している。これにより、本体5の金属部に透明パイプ53を接続させるだけで、挿入孔4の本体他端側に透明部を持たせ、挿入した透明パイプ53の先端を透明部に設けた筋状の位置表示21に対し、被覆ワイヤー1の到達経過を含めて外部から視認させて位置合わせさせられ、位置合わせ作業が容易かつ適正に行いやすいし、被覆2の剥ぎ取り長さLの安定性を損なわずに、位置表示の数だけ剥ぎ取り長さLを複数に選択することができる。
本体5の透明パイプ53を接続した金属部分は、図1、図3に示すように、本体5の一端側の金属ブロック51と他端側の金属ブロック52とで形成し、両金属ブロック51、52間の隙間が前記スリット9をなすようにし、前記側板16、16の本体5への4カ所のかしめ付けを利用して両金属ブロック51、52を一体に連結している。もっとも、両金属ブロック51、52は一体形成したものとし、それにスリット9を単独で、あるいはスリット9の両側に位置する受け入れ部16a、16aと連続して切り込み形成することもできる。
さらに、両側操作レバー6、6は、本体5の操作レバー軸支面の中央位置から、図1、図2、図3に示すように、両側振操作レバー6、6側に振り分け配置した個別の軸としてのリベット41、41などによって本体5に軸支している。このように、操作レバー6、6対が個別に軸支されることで、共通の軸により軸支される場合に比し、切り刃12、12の最大離間位置を確保する最大開き角βが過剰になるのを抑えられるので、把持しやすく、かつ握りによる閉じ操作が容易になる。
ここで、ストッパ―7は、両側操作レバー6、6が個別に軸支されているのを利用して、両操作レバー6、6の軸支された基部6a、6a近傍間に設けて、両側操作レバー6、6に働くようにしてある。具体的には、本体5の操作レバー軸支面のリベット41による軸支位置間のやや本体5の一端側寄りにねじ込み固定したねじ42を設け、このねじ42の頭部が両側操作レバー6、6の基部6a、6a間に位置して両側操作レバー6、6を最大開き角βとなる軸線11を境にした対称な開き位置に受け止めるようにしてある。
最後に、両操作レバー6、6の一方に、図1に示すようなシャッター43を溶接付けしてあり、このシャッター43は、両操作レバー6、6が切り刃12、12を被覆2に所定量切り込ませる最少開き角αをなすとき、図1に示すように透明パイプ53の開口53aをその直近で少なくとも半部を塞ぐように位置する。これにより、被覆ワイヤー1の被覆2への切り込み操作して、被覆ワイヤー1の先端側被覆部2aを剥ぎ取った後、被覆ストリッパー100の先細り側を斜めにでも上向きにすると、剥ぎ取った被覆部2aを挿入孔4内に確保し、操作レバー6,6対を開くことでシャッター43が挿入孔4の下に向く本体4他端側の開口4aから退避するので確保している剥がし取り被覆部2aを廃棄できる。従って、被覆ワイヤー1の先端側被覆部2aを剥ぎ取って被覆ストリッパー100の向きを配慮するだけで、操作レバー6に応動するシャッタ43ーの働きによって剥ぎ取った被覆部2aを挿入孔4内に確保して所定位置まで持ち運び、所定位置にて操作レバー6,6対を開くことによって、確保している被覆部2aを問題なく廃棄できる。また、金属部52と透明パイプ53との接続は、図1に示すように透明パイプ53を金属部52の凹部52aに嵌合し、ねじ61により固定している。しかし、どのような接続構造、固定構造としてもよい。
本発明は、簡単な構造で、切り刃の被覆への軸線に直角な切り込みによる美麗な剥ぎ取り端を得て、両側操作レバーの握り手全体に対する引っ掛かりを構造の複雑化なしに満足して容易かつ迅速に被覆を剥ぎ取れる。
本発明の被覆ストリッパーの縦断面図である。 同被覆ストリッパーの横断面図である。 同被覆ストリッパーの要部を分解して示す斜視図である。
1 被覆ワイヤー
2 被覆
3 芯線
4 挿入孔
5 本体
51、52 金属部分
53 透明パイプ
6 操作レバー
6a 基部
6b 自由端
7 ストッパ―
9 スリット
11 軸線
12 切り刃
12a ストリッピングホール
13 ばね
14 規制手段
15 皿ねじ
21 位置表示
22 透明パイプ
41 リベット
43 シャッター
100 被覆ストリッパー

Claims (5)

  1. 被覆ワイヤー端末部の被覆を除去して芯線を露出させる被覆ストリッパーにおいて、
    対象とする被覆ワイヤーを一端から他端側に挿入する挿入孔が形成された本体と、
    この本体の一端部の両側に基部を軸支されて本体の他端に延びた自由端側が開閉できるようにされた一対の操作レバーと、
    これら操作レバーの最開き位置を本体上で規制するストッパーと、
    本体の挿入孔の途中に本体のスリットを通じ各操作レバー側から挿入孔の軸線に直交する方向に出入りするように設けられ、最近接位置で対向し合ってストリッピングホールを形成して被覆ワイヤーの芯線を残し被覆に切り込みを入れる一対の切り刃と、
    各切り刃を、対応する側の操作レバーに押しつけて操作レバーの開閉に連動して挿入孔にその両側から出入りさせるように、本体との間で付勢するばねと、
    を備えたことを特徴とする被覆ストリッパー。
  2. 各切り刃同士の最近接位置を、それらが接触し合わない近接位置に規制する規制手段を備え、最近接位置での各切り刃が形成するストリッパーホールの径は、芯線の径よりも大きい請求項1に記載の被覆ストリッパー。
  3. 本体の他端側に、切り刃からの距離の違いを、挿入孔に本体の一端側から挿入した被覆ワイヤーの先端位置を透視して照合できる位置表示を設け、透視部は、本体の透明部またはスリット部である請求項1、2のいずれか1項に記載の被覆ストリッパー。
  4. 両側操作レバーは、本体の操作レバー軸支面の中央位置から両側振操作レバー側に振り分け配置した個別の軸によって本体に軸支されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の被覆ストリッパー。
  5. 両側操作レバーの少なくとも一方に、切り刃による最終切り込み操作位置にて挿入孔の本体他端側の開口をその直近で少なくとも1/3を塞ぐシャッターを設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の被覆ストリッパー。
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