JP2010228338A - 多色印刷機における初期見当合わせ方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷マーク検出ヘッド71と撮像装置72との位置関係を版胴55表面に形成された見当マーク80と十字トンボ81の設計上の形成位置を含む印刷絵柄の設計基準に合致するように決定し構成する。そして、版胴上に彫刻される印刷絵柄の設計条件を入力し、多色印刷の全印刷ユニット上にある印刷マーク検出ヘッド71の位置調整を前記設計条件をもとに自動的に行う。さらに、このとき撮像装置72により撮影された十字トンボ81の画像のXY軸と絵柄設計上の十字トンボの中心線との誤差が版胴の取り付け位置の誤差になるため、この誤差を零にするように版胴の取り付け位置を調整する。
【選択図】図1
Description
図6は、従来のグラビア印刷機上のウェブ(フィルムや紙といった印刷される基材)201、インキ、第1ユニット202の版胴213、および第2ユニット203の版胴214の関係を示す説明図である。“印刷見当を合わせる”ということは、各ユニットで印刷された絵柄が重ねあわされた時点で要求される絵柄になるようにその位置関係を合わせる作業を意味する。ここで、オペレーターが各ユニットで印刷される印刷絵柄を目視しながら、その位置関係を合わせることは非常に難しいため、各印刷絵柄には十字トンボと呼ばれる基準のマークが存在し、オペレーターは各ユニットで印刷される十字トンボが重なるように、たとえば第2ユニット203の版胴214の左右位置、流れ方向の位相を移動させる。この作業が印刷見当合わせである。
このような印刷見当合わせ作業における印刷マーク検出ヘッド215の位置調整を効率的に行うものとしては、左右方向に印刷マーク検出ヘッドを移動する検出ヘッド移動手段と、印刷マーク検出ヘッドの移動指示を入力する移動指示入力手段と、移動指示にもとづいて移動対象になる印刷マーク検出ヘッドの移動が行われると、他の印刷マーク検出ヘッドの位置を連動して対応する位置へと移動する連動移動制御を行う連動移動制御手段とを備えた位置決め装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、レーザポインタからのレーザ光とカラーマーク形成部とを利用して版胴を位置決め調整し、各版胴に関し縦見当調整と横見当調整、およびカラーマーク用のマークセンサの位置決めを容易かつ精度よく行うことのできる多色印刷システムが提案されている(特許文献2参照)。
また、特許文献2では、見当合わせ作業は印刷開始後に印刷する各ユニットでレーザポインタからのレーザ光とカラーマーク形成部とを利用して版胴を位置決め調整するため、各ユニットでの版胴の調整はこの位置決め調整精度に左右され、汚れなどの影響も受けやすく、高い精度で調整を行うのが容易でなく、調整を終えるまでに調整のための時間と材料(ウェブ、インキ)を使用することになり、印刷作業の効率が低下する課題があった。
前記撮像装置が撮像した前記十字トンボ画像の位置と前記十字トンボの設計データ上の位置との偏差をもとに前記版胴の位置調整を行う版胴位置制御ステップとを備えたことを特徴とする。
図1は、多色印刷機に適用された本実施の形態の初期見当調整装置の部分構成を示す斜視図である。多色印刷機は、多色印刷のための複数のユニットを備えている。各ユニットは、ウェブ51を矢印方向への流すための送り用ローラ52,53,54と、絵柄が形成された版胴55と、ウェブ51を版胴55の表面に形成された前記絵柄に圧接させ、前記絵柄をウェブ51の表面にインキにより印刷転写するための圧胴56とを備えている。
版胴55の表面の所定の位置には見当マーク80と、印刷絵柄の基準となる十字トンボ81とが形成されている。
図2は、版胴55の表面における見当マーク80と十字トンボ81の設計上の形成位置を示す説明図である。
図2に示すように、版胴55の表面における十字トンボ81のウェブ流れ方向の形成位置については、キー溝55kが構成された位置中央と合致する版胴55の周面上であり、
版胴55の左右方向の位置については絵柄幅/2の位置から設計上の距離X1 離れた版胴端部の周面上の位置、つまり(絵柄幅/2)+X1 の位置に形成される。また、見当マーク80の版胴55の左右方向の位置については、十字トンボ81の形成位置からさらに距離X2 離れた位置、つまり(絵柄幅/2)+X1 +X2 の位置に形成される。
このような構造により多色印刷機に組み付けられる版胴55の取り付け位置は、設計された版胴長、版胴55の両端の円筒形状寸法と実際の版胴寸法との間の誤差が存在することから版胴ごとにばらつく。
したがって、実際の版胴55の版胴長、両端の円筒形状寸法、版胴コーン91の摩耗状態を把握し、矢印Aまたは矢印Bで示す版胴55の左右方向の位置と、矢印Cまたは矢印Dで示す版胴55のウェブ流れ方向の位置とを調整する必要がある。
このため、図2に示す版胴55の所定の位置に形成され、印刷絵柄の基準となる十字トンボ81を撮像するCCDカメラである撮像装置72を備えている。
撮像装置72は、その光軸が版胴55の中心線と垂直に交わるように取り付けられている。
また、撮像装置72は十字トンボ81の画像のXY軸が絵柄設計上の十字トンボ81の中心軸線と一致するように組み付けされているため、十字トンボ81の画像のXY軸と絵柄設計上の十字トンボ81の中心軸線との偏差が前記版胴ごとのバラツキとなる。
また、ウェブ51に印刷された印刷マーク61を検出する印刷マーク検出ヘッド71を備えている。
この印刷マーク検出ヘッド71と、版胴55に形成された十字トンボ81を撮像する前記撮像装置72は同一のブラケット74に取り付けられている。
ブラケット74は、サーボモータ75により回転されるボールねじ76に係合しており、ボールねじ76の回転方向に応じてボールねじ76の中心軸線に沿って矢印aあるいは矢印b方向へ移動する。
また、印刷マーク検出ヘッド71の光軸と撮像装置72の光軸とは平行であり、その相関関係は図2に示す版胴55の周面上に形成された見当マーク80と十字トンボ81の設計上の形成位置を含む印刷絵柄の設計基準に一致するように決定され、構成されている。
さらに版胴55が製品ごとに円周長が異なることから、撮像装置72により版胴55の十字トンボ81を撮像する際に、十字トンボ81上で焦点が合うようにする焦点調整機能を備えている。
この焦点調整機能は、たとえば撮像装置72の光軸が版胴55の中心線と垂直に交わる状態を維持した状態で撮像装置72を矢印Eあるいは矢印Fの方向へ移動調整する撮像装置移動調整機構73により実現される。あるいは撮像装置72のレンズを移動調整することで異なる円周長の版胴55に対しても十字トンボ81に焦点が合うようにするレンズ移動調整機構により実現される。
また、矢印Aまたは矢印Bで示す版胴55の左右方向の位置と、矢印Cまたは矢印Dで示す版胴55のウェブ流れ方向の位置とを調整する版胴位置調整機構57,58を備えている。
この版胴位置調整機構57,58は、版胴55ごとの多色印刷機への組み付けに際して生じる前記バラツキが零になるように、前記撮像装置72により検出した前記偏差をもとに矢印Aまたは矢印Bで示す版胴55の左右方向の位置と、矢印Cまたは矢印Dで示す版胴55のウェブ流れ方向の位置とを調整する機能を備えている。
図3に示すように印刷マーク検出ヘッド71、撮像装置72、入力手段101、印刷マーク検出ヘッド駆動用インタフェース102、サーボモータ75、CCDカメラ駆動用インタフェース104、CCDカメラ焦点調整用の駆動モータ105、版胴位置調整用モータ107、版胴位置調整用モータ107の駆動用インタフェース106および制御部108を備えている。
入力手段101はキーボードおよびマウスなどを含み、十字トンボ81の版胴55の周面上における設計上の形成位置データD2、版胴55の円周長データD3など、CADデータを含む設計上の必要な各種データを入力することが可能である。
印刷マーク検出ヘッド駆動用インタフェース102は、版胴55の周面上に形成された見当マーク80の設計上の位置へ印刷マーク検出ヘッド71を移動させるための印刷マーク検出ヘッド駆動指令信号と、印刷マーク検出ヘッド71の現在の位置に対応したフィードバック信号とをもとに、サーボモータ75を駆動制御する。前記印刷マーク検出ヘッド駆動指令信号は、入力手段101から入力された設計上のデータ、あるいは前記CADデータをもとに制御部108から与えられる。
CCDカメラ駆動用インタフェース104は、版胴55の周面上に形成された十字トンボ81を撮像する撮像装置72の焦点調整を指示する焦点調整指令信号と、撮像装置72の現在の位置に対応したフィードバック信号とをもとに駆動モータ105を制御し、撮像装置72と十字トンボ81との間の距離を調整し、十字トンボ81を撮像する撮像装置72の焦点調整を行う。前記焦点調整指令信号は、入力手段101から入力された版胴55の円周長データなどの設計上のデータ、あるいは前記CADデータをもとに制御部108から与えられる。
版胴位置調整用モータの駆動用インタフェース106は、印刷マーク検出ヘッド71が
版胴55の周面上に形成された見当マーク80の設計上の位置へ位置決めされた状態にあるときに、撮像装置72により撮像された版胴55の周面上の十字トンボ81の画像のXY軸と絵柄設計上の十字トンボ81の中心軸線との偏差に応じて制御部108から与えられる版胴位置調整指令と、版胴55の現在の位置を示すフィードバック信号とをもとに、版胴位置調整用モータ107を制御する。そして、版胴の多色印刷機への組み付けに際して生じる前記バラツキが零になるように、前記撮像装置72により検出した前記偏差をもとに矢印Aまたは矢印Bで示す版胴55の左右方向の位置と、矢印Cまたは矢印Dで示す版胴55のウェブ流れ方向の位置とを調整する。
制御部108は、たとえばコンピュータにより構成されている。
図4は、この実施の形態の初期見当調整装置の動作を示すフローチャートである。
以下、このフローチャートに従って動作を説明する。
なお、前提条件として、図2に示すように版胴55の周面上における十字トンボ81の設計上の形成位置データD2は明らかになっている。また、版胴55の円周長データD3についても設計上のデータとして明らかになっている。
そして、制御部108は、前記演算した位置へ印刷マーク検出ヘッド71を移動させるための印刷マーク検出ヘッド駆動指令信号を印刷マーク検出ヘッド駆動用インタフェース102へ出力し、この印刷マーク検出ヘッド駆動指令信号とフィードバック信号とをもとにサーボモータ75を駆動する。この結果、ブラケット74はボールねじ76の中心軸線に沿って矢印aあるいは矢印b方向へ駆動され、前記演算した位置へ移動し(ステップS4)、印刷マーク検出ヘッド71は、ウェブ51に対面した状態で位置決めされる。印刷マーク検出ヘッド71は、ウェブ51に対面した状態で前記版胴55の周面上の見当マーク80の設計上の位置に位置決めされる。
このとき、印刷マーク検出ヘッド71と、版胴55に形成された十字トンボ81を撮像する前記撮像装置72は同一のブラケット74に取り付けられ、印刷マーク検出ヘッド71の光軸と撮像装置72の光軸とは平行である。また、印刷マーク検出ヘッド71と撮像装置72との関係は、図2に示す版胴55表面に形成された見当マーク80と十字トンボ81の設計上の形成位置を含む印刷絵柄の設計基準に合致するように決定され構成されている。従って、このとき、印刷マーク検出ヘッド71は、対面するウェブ51上の印刷マーク61を誤差のない状態で検出できる状態になっており、印刷準備が完了する(ステップS12)。
印刷が開始されると、ウェブ51に印刷された絵柄にある印刷マーク61は印刷マーク検出ヘッド71の印刷マーク検出範囲内を通過するため、印刷マーク検出ヘッド71が印刷マーク61を検出するたびに、撮像装置72により撮影された十字トンボ81の画像のXY軸と絵柄設計上の十字トンボの中心線との誤差を零にするように版胴の取り付け位置が自動的に調整される。この結果、印刷後に印刷マーク検出ヘッド71を調整する必要がなくなる。つまり、印刷開始後に実行していた見当合わせ作業が必要なくなる。そのため、印刷開始後の調整時間、その調整のため費やされる材料が不要になる。この作業は全自動、かつ、その制御数値を印刷絵柄の設計基準をもとにするため、印刷機のオペレータの熟練度に依存しない。
さらに、各ユニットの印刷マーク検出ヘッド71および版胴55の位置を印刷機に記憶することで、同じ版胴を使用して印刷を次回おこなうときは、印刷機に記憶された条件、各ユニットの印刷マーク検出ヘッド71および版胴55の位置を読み出すことのみで印刷を開始することが出来る。
印刷機では同じ版胴を使用して再度印刷をする製品が多々存在するが、再度印刷する場合でも、従来では新規の印刷同様に印刷見当合わせ作業が存在し、過去と同様の調整時間と材料を消費している。このため、同じ版胴を使用して再度印刷をする場合、各ユニットごとに印刷時の印刷マーク検出ヘッド71の位置と版胴55の位置の情報を印刷機に記憶しておき、印刷前に再現させることにより、初期見当合わせ作業、印刷開始後の調整作業を省くことが可能になる。
図5は、本実施の形態の初期見当調整装置におけるプリセット初期見当合わせ機能の動作を示すフローチャートである。
以下、図5に示すフローチャートに従い、このプリセットモードの動作について説明する。
まず、同じ版胴を使用した印刷であり過去の印刷実績の有無について判定を行う(ステップS23)。この結果、過去の印刷実績がなく、当該版胴を使用して初めての印刷を行う場合であると判定すると、図4のフローチャートに従って印刷マーク検出ヘッド71の位置の自動調整を行う(ステップS22)。一方、ステップS23において同一の版胴を使用した過去の印刷実績があると判定すると、各ユニットごとに記憶してある印刷マーク検出ヘッド71の位置の情報を読み出す(ステップS23)。そして、前記読み出した位置へ印刷マーク検出ヘッドを移動させる(ステップS24)。
次に、各ユニットごとに版胴55の左右方向の位置の情報を読み出し(ステップS25)、各ユニットごとの版胴55の左右方向の移動を行う(ステップS26)。さらに、各ユニットごとの版胴55の流れ方向の位置の情報を読み出し(ステップS27)、各ユニットごとに版胴55の流れ方向の移動を行う(ステップS28)。
Claims (5)
- 版胴の周面上に形成された印刷絵柄の基準となる十字トンボの設計データをもとに、ウェブ上に印刷される印刷マークを検出する印刷マーク検出ヘッドを所定の位置へ位置決めする印刷マーク検出ヘッド位置決め手段と、
前記印刷絵柄の設計データをもとに前記印刷マーク検出ヘッドとの間の位置関係が規定された、前記十字トンボを撮像する撮像装置と、
前記版胴の円周長データをもとに前記十字トンボを撮像する前記撮像装置の焦点を調整する焦点調整手段と、
前記撮像装置が撮像した前記十字トンボ画像の位置と前記十字トンボの設計データ上の位置との偏差をもとに前記版胴の位置調整を行う版胴位置制御手段と、
を備えたことを特徴とする多色印刷機における初期見当合わせ装置。 - 前記十字トンボの設計データおよび前記版胴の円周長データを入力する設計データ入力手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の多色印刷機における初期見当合わせ装置。
- 前記版胴位置制御手段は、前記版胴の左右位置とウェブ流れ方向の位置調整を行うことを特徴とする請求項1記載の多色印刷機における初期見当合わせ装置。
- 前記印刷マーク検出ヘッド位置決め手段により所定の位置へ位置決めされた前記印刷マーク検出ヘッドの位置データ、および前記版胴位置制御手段により位置調整された前記版胴の位置データを、前記版胴に対応させて、印刷を行う印刷機に記憶する位置データ記憶手段を備え、
同一の版胴を使用し前記印刷機で同一印刷を行うとき、前記印刷マーク検出ヘッド位置決め手段は、前記位置データ記憶手段に記憶された前記印刷マーク検出ヘッドの位置データをもとに前記印刷マーク検出ヘッドを所定の位置へ位置決めし、前記版胴位置制御手段は、前記位置データ記憶手段に記憶された前記版胴の位置データをもとに前記版胴の位置調整を行うプリセット初期見当合わせ機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の多色印刷機における初期見当合わせ装置。 - 版胴の周面上に形成された印刷絵柄の基準となる十字トンボの設計データをもとに、ウェブ上に印刷される印刷マークを検出する印刷マーク検出ヘッドを所定の位置へ位置決めする印刷マーク検出ヘッド位置決めステップと、
前記印刷絵柄の設計データをもとに、前記印刷マーク検出ヘッドとの間の位置関係が規定された撮像装置により前記十字トンボを撮像する十字トンボ撮像ステップと、
前記版胴の円周長データをもとに前記十字トンボを撮像する前記撮像装置の焦点を調整する焦点調整ステップと、
前記撮像装置が撮像した前記十字トンボ画像の位置と前記十字トンボの設計データ上の位置との偏差をもとに前記版胴の位置調整を行う版胴位置制御ステップと、
を備えたことを特徴とする多色印刷機における初期見当合わせ方法。
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