JP2010239143A - 薄膜トランジスタ,および薄膜トランジスタを具備した平板ディスプレイ装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ,および薄膜トランジスタを具備した平板ディスプレイ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】漏れ電流が減り,かつ隣接薄膜トランジスタとのクロストークが防止される薄膜トランジスタ,および薄膜トランジスタを具備した平板ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】基板11と,基板11上部に配置されるゲート電極12と,ゲート電極12と絶縁され,互いに所定の間隔をおいて,対向配置されるソース電極141およびドレイン電極142と,ゲート電極12と絶縁され,ソース電極141およびドレイン電極142の各々に接して,少なくともソース電極とドレイン電極との間の領域と隣接した薄膜トランジスタとを区別する溝16を備える半導体層15とを具備し,溝16の第1溝は,ソース電極のドレイン電極側のエッジ領域以外の残余領域およびドレイン電極のソース電極側のエッジ領域以外の残余領域に対応する半導体層に形成され,第1溝は,ソース電極の残余領域およびドレイン電極の残余領域に同一または大きく形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は,薄膜トランジスタ,および薄膜トランジスタを具備した平板ディスプレイ装置に係り,さらに詳細には,漏れ電流を減少でき,かつ隣接する薄膜トランジスタとのクロストークを防止する薄膜トランジスタ,および薄膜トランジスタを具備した平板ディスプレイ装置に関する。
液晶ディスプレイ素子,有機電界発光ディスプレイ素子または無機電界発光ディスプレイ素子などの平板ディスプレイ装置に使われる薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)は,各画素の動作を制御するスイッチング素子,または画素を駆動させる駆動素子として使われる。
薄膜トランジスタは,ソース電極,ドレイン電極,半導体層およびゲート電極を具備する。ソース電極およびドレイン電極は,互いに所定の間隔をおいて配置される。半導体層は,ソース電極およびドレイン電極間に形成されたチャンネル領域に接するように形成される。ゲート電極は,ソース電極,ドレイン電極および半導体層と絶縁される。
このような構造の薄膜トランジスタがアレイ状に具現される場合,各々薄膜トランジスタは,独立したスイッチング素子として作動する。このとき,隣接する薄膜トランジスタ間のクロストークを防止するために,半導体層をパターニングするのが望ましい。従って,従来のシリコン薄膜トランジスタを用いる場合には,フォトリソグラフィ法などを利用し,シリコンから形成された半導体層をパターニングしている。
一方,最近,柔軟性を備えるフレキシブルなディスプレイ装置についての研究が活発になるに伴って,従来のガラス材の基板とは異なって,プラスチック材の基板を利用しようとする試みが行われている。この場合,プラスチック材の基板は,高温工程を経ることができないので,従来のシリコン薄膜トランジスタを利用し難いという問題点があった。
従って,低温で薄膜トランジスタをプラスチック材の基板に形成するための方法が提案されている。特に,低温工程が可能な有機薄膜トランジスタ,すなわち有機物で半導体層を形成した薄膜トランジスタについての研究が活発に行われている。
しかし,上記のようにプラスチック材の基板に有機薄膜トランジスタを形成する場合には,従来のフォトリソグラフィ法を利用して有機半導体層をパターニングすることができないという問題点があった。すなわち,従来の湿式エッチング工程または乾式エッチング工程を利用した方法を使用すると,有機半導体層が損傷されて使用できなくなるという問題点があった。また,従来の薄膜トランジスタでは,漏れ電流および隣接する薄膜トランジスタ間のクロストークが発生するという問題点があった。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,有機半導体層の損傷を防止し,漏れ電流を減少でき,かつ隣接する薄膜トランジスタとのクロストークを防止することができる薄膜トランジスタ,および薄膜トランジスタを具備した平板ディスプレイ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明の第1の観点によれば,基板と,基板上部に配置されるゲート電極と,ゲート電極と絶縁され,互いに所定の間隔をおいて,対向配置されるソース電極およびドレイン電極と,ゲート電極と絶縁され,ソース電極およびドレイン電極の各々に接して,少なくともソース電極とドレイン電極との間の領域と隣接する薄膜トランジスタとを区別する溝を備える半導体層とを具備し,溝は,半導体層において,ソース電極のドレイン電極側のエッジ領域以外の残余領域およびドレイン電極のソース電極側のエッジ領域以外の残余領域に対応する領域に形成される第1溝を少なくとも備え,第1溝は,ソース電極の残余領域およびドレイン電極の残余領域に同一または大きくなるように形成される薄膜トランジスタが提供される。
本発明によれば,半導体層のソース電極およびドレイン電極に対応する領域において,ソース電極とドレイン電極とが対向するエッジ領域以外の領域に,溝を形成する。従って,ソース電極上およびドレイン電極上において,互いに対向するエッジ領域以外の残余領域上に半導体層が配置されないので,ソース電極およびドレイン電極間の電気信号の伝達を維持しながら,ソース電極上およびドレイン電極上の残余領域に配置される半導体層で発生する漏れ電流を防止できる。さらに,隣接する薄膜トランジスタ間で発生するクロストークを防止できる。
ソース電極に電気的に接続されるソース配線がさらに含まれてもよく,第1溝は,少なくとも半導体層のソース配線に対応する領域に形成され,第1溝は,ソース配線の領域に同一または大きくなるように形成されてよい。
ドレイン電極に電気的に接続されるドレイン配線がさらに含まれてもよく,第1溝は,少なくとも半導体層のドレイン配線に対応する領域に形成され,第1溝は,ドレイン配線の領域に同一または大きくなるように形成されてよい。
溝は,ソース電極およびドレイン電極を間において,第1溝と交差する方向に形成される第2溝をさらに備えることができ,第1溝および第2溝は,閉曲線を構成することができる。
第1溝は,少なくとも一対の平行線を構成することができる。
溝の深さは,半導体層の厚さ以下であってよい。
溝の深さは,半導体層の厚さ以上であってよい。
半導体層,ソース電極およびドレイン電極をゲート電極と絶縁させる絶縁膜をさらに具備することができる。
半導体層は,有機半導体層であってよい。
上記課題を解決するために,本発明の第2の観点によれば,基板と,基板上部に配置されるゲート電極と,ゲート電極に電気的に接続されるゲート配線と,ゲート電極と絶縁され,互いに所定の間隔をおいて,対向配置されるソース電極およびドレイン電極と,ゲート電極と絶縁され,ソース電極およびドレイン電極の各々に接して,少なくともソース電極とドレイン電極との間の領域と隣接する薄膜トランジスタとを区別する溝を備える半導体層とを具備し,溝は,少なくとも半導体層のゲート配線に対応する領域に形成される薄膜トランジスタが提供される。
少なくとも半導体層のゲート配線に対応する領域において,溝は,ゲート配線の領域に同一または大きくなるように形成されてよい。
本発明によれば,半導体層のゲート配線に対応する領域に溝を形成し,溝をゲート配線の領域に同一または大きくすることにより,ゲート配線に沿って発生する漏れ電流および隣接する薄膜トランジスタ間で発生するクロストークを防止できる。
溝は,閉曲線を構成することができる。
溝は,少なくとも一対の平行線を構成することができる。
溝の深さは,半導体層の厚さ以下であってよい。
溝の深さは,半導体層の厚さ以上であってよい。
半導体層,ソース電極およびドレイン電極をゲート電極と絶縁させる絶縁膜をさらに具備することができる。
半導体層は,有機半導体層であってよい。
上記課題を解決するために,本発明の第3の観点によれば,基板と,基板上部に配置されるゲート電極と,ゲート電極と絶縁され,互いに所定の間隔をおいて,対向配置されるソース電極およびドレイン電極と,ゲート電極と絶縁され,ソース電極およびドレイン電極の各々に接して,少なくともソース電極とドレイン電極との間の領域と隣接する薄膜トランジスタとを区別する溝を備える半導体層とを具備し,溝の幅は,半導体層の上部または下部に配置される配線の幅より大きい薄膜トランジスタが提供される。
上記課題を解決するために,本発明の第4の観点によれば,上記の構造を備える薄膜トランジスタを具備する平板ディスプレイ装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば,レーザビームにより簡単に形成される溝によって,互いに隣接する薄膜トランジスタを区別するというパターニング効果を得ることができ,湿式エッチング工程または乾式エッチング工程を利用する段階を経ないため,有機半導体層などの損傷を防止できる。また,溝だけでクロストークが防止されるという効果を得ることができるので,ソース電極とドレイン電極とを連結する半導体層領域以外の半導体層全体をエッチングする必要がなくなることにより,工程時間が短縮され,かつ効率性を向上させることができる。さらに,半導体層のソース電極またはドレイン電極に対応する領域に形成される溝の幅をソース電極またはドレイン電極の幅に同一または大きくすることにより,漏れ電流などを防止できる。
本発明の第1実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。 図1の薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。 図1の薄膜トランジスタに対する比較例の薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。 図3の薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る薄膜トランジスタを製造するために使われるフォトマスクを概略的に示す平面図である。 図8をIX−IX線に沿って切断した断面図である。 図8のフォトマスクを使用して製造される薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。 本発明の第7実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。 本発明の第8実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は,本発明の第1実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。図2は,図1の薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。
図1を参照すると,本発明の実施形態の薄膜トランジスタ10は,基板11上に形成される。基板11は,ガラス材,金属材およびプラスチック材など多様な材質で形成される。
薄膜トランジスタ10は,ゲート電極12,ソース電極141,ドレイン電極142,半導体層15を具備する。ゲート電極12は,基板11の上部に形成される。ソース電極141およびドレイン電極142は,ゲート電極12の上部に形成され,ゲート電極12と絶縁されて,互いに所定の間隔をおいて,対向配置される。そして,半導体層15は,ゲート電極12と絶縁されて,ゲート電極12の上部でソース電極141およびドレイン電極142の各々に接するように配置される。つまり,半導体層15は,ソース電極141およびドレイン電極142間に形成されるチャンネル領域に接するように形成される。また,半導体層15は,少なくともソース電極141およびドレイン電極142間の領域(チャンネル領域)と隣接する薄膜トランジスタとを区別する溝16を具備する。
図2では,溝16は,x方向沿って形成される溝16aとy方向に沿って形成される溝16bとに区分されて図示されており,便宜上,溝16aと溝16bとが交差する領域でも,溝16aおよび溝16bの各々を図示する。このとき,ソース電極141およびドレイン電極142,および半導体層15をゲート電極12と絶縁させるための絶縁膜13が,半導体層15,ソース電極141およびドレイン電極142とゲート電極12との間にさらに具備される。本発明の実施形態では,溝16bは,第1溝に相当し,溝16aは,第2溝に相当する。
半導体層15は,多様な無機半導体物質または有機半導体物質から形成可能である。半導体層15が無機半導体物質から形成される場合には,半導体層15は,CdS,GaS,ZnS,CdSe,CaSe,ZnSe,CdTe,SiCまたはSiなどで形成されてよい。
半導体層15が有機半導体物質から形成される場合には,半導体層15は,高分子半導体物質または低分子半導体物質で形成されてよい。半導体層15に用いられる高分子半導体物質は,ポリチオフェンおよびポリチオフェン誘導体,ポリパラフェニレンビニレンおよびポリパラフェニレンビニレン誘導体,ポリパラフェニレンおよびポリパラフェニレン誘導体,ポリフルオレンおよびポリフルオレン誘導体,ポリチオフェンビニレンおよびポリチオフェンビニレン誘導体,ポリチオフェン−ヘテロ環芳香族共重合体およびポリチオフェン−ヘテロ環芳香族共重合体の誘導体などがある。半導体層15に用いられる低分子半導体物質は,ペンタセン,テトラセン,ナフタレンのオリゴアセンおよびそれらの誘導体,α−6−チオフェン,α−5−チオフェンのオリゴチオフェンおよびそれらの誘導体,金属含有または金属非含有のフタロシアニンおよびそれらの誘導体,ピロメリット酸ニ無水物またはピロメリット酸ジイミドおよびそれらの誘導体,ペリレンテトラカルボン酸ニ無水物またはペリレンテトラカルボン酸ジイミドおよびそれらの誘導体などがある。有機半導体物質を用いて半導体層15を形成する場合,ディーピングまたはスピンコーティングなどのような多様な方法を利用できる。
上記のような構造において,半導体層15には,ゲート電極12に印加される信号によってチャンネルが形成され,このチャンネルを介してソース電極141およびドレイン電極142間に電気信号が伝達される。この場合,隣接する薄膜トランジスタ間にクロストークが発生する。従って,クロストークを防止するための手段として,半導体層15に溝16を形成する。溝16は,ゲート電極12に信号が印加されて半導体層15にチャンネルが形成されるとき,少なくとも当該チャンネルを隣接する薄膜トランジスタと区別するパターニング効果をもたらす。図1および図2では,溝16aは,x方向に沿って延長して形成される互いに平行な略二直線の形状で構成され,溝16bは,y方向に沿って延長して形成される互いに平行な略二直線の形状で構成される。これによって,ゲート電極12に信号が印加されることによって発生するチャンネルが隣接する薄膜トランジスタと区別されるようになる。ここで,チャンネルと隣接する薄膜トランジスタを溝16で区別するということは,チャンネルによってソース電極141およびドレイン電極142間に伝達される電気信号が,隣接する薄膜トランジスタに伝達されることを溝16によって防止するということである。
溝16を半導体層15に形成するために,多様な方法を利用することができるが,半導体層15にレーザビームを照射して,半導体層15の一部を除去するレーザアブレーション技術(LAT;Laser Ablation Technique)を使用することが望ましい。
この場合,図2に図示されるように,基板11を固定してx方向にレーザを移動させるか,またはレーザを固定して基板11をx方向に移動させながら,半導体層15にレーザビームを照射し,平行な略二直線状の溝16aを形成する。そして,基板11を固定してy方向にレーザを移動させるか,またはレーザを固定して基板11をy方向に移動させながら,半導体層15にレーザビームを照射し,平行な略二直線状の溝16bを形成する。これによって,ソース電極141およびドレイン電極142間に独立した島形状の半導体層15領域を形成することもできる。もちろん,これ以外の多様な方法が利用可能であることは,いうまでもない。
上記のような構造において,溝16bは,ソース電極141およびドレイン電極142の互いに対向するエッジ領域以外の残余領域に相当する半導体層15に形成される。ここで,ソース電極141およびドレイン電極142の互いに対向するエッジ領域とは,ゲート電極12に信号が印加される時に半導体層15でチャンネルが形成される領域,つまり,ソース電極141およびドレイン電極142間のチャンネル領域に相当する。そして,溝16bのx方向およびy方向の幅が,ソース電極141およびドレイン電極142の残余領域におけるx方向およびy方向の幅に同一または大きくなるように形成される。つまり,溝16bは,ソース電極141およびドレイン電極142の各々残余領域に同一または大きくなるように形成される。溝16aは,ソース電極141およびドレイン電極142を間において,溝16bに交差するように,x方向に沿って互いに平行に形成される。これについての詳細な説明は,次の通りである。
まず,図3は,図1の薄膜トランジスタに対する比較例の薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。図4は,図3の薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。図3において,符号31は,基板であり,符号33は,絶縁膜である。
比較例の薄膜トランジスタ30の場合にも,本実施形態の薄膜トランジスタ10と同じ構成要素を備えるが,本実施形態の薄膜トランジスタとの差異点は,半導体層35に形成される溝36の形状である。すなわち,図3および図4を参照すると,比較例の薄膜トランジスタ30の場合には,溝36がソース電極34およびドレイン電極44間の領域の半導体層35だけを他の領域の半導体層35と区分している。しかし,本実施形態の薄膜トランジスタ10を図示する図1および図2を参照すると,本実施形態の薄膜トランジスタ10のソース電極141上およびドレイン電極142上において,互いに対向するエッジ領域以外の残余領域には,半導体層15が形成されないように溝16bを備える。なお,図4では,溝36が閉曲線状で形成されると図示されているが,x方向に延長された平行な二つの溝と,y方向に延長された平行な二つの溝とを備えてもよい。
すなわち,本実施形態の薄膜トランジスタ10の場合,半導体層15に形成される溝16bは,少なくとも半導体層15のソース電極141およびドレイン電極142に対応する領域に形成される。そして,半導体層15のその部分を通過する溝16b,すなわち半導体層15のソース電極141およびドレイン電極142に対応する領域に形成される溝16bをソース電極141およびドレイン電極142に正射影したときに現れる領域が,ソース電極141のドレイン電極142側のエッジを除外した部分と,ドレイン電極142のソース電極141側のエッジを除外した部分とを覆うようになっている。つまり,溝16bは,少なくとも半導体層15のソース電極141およびドレイン電極142に対応する領域に形成され,かつ,溝16bは,ソース電極141のドレイン電極142側のエッジ領域と,ドレイン電極142のソース電極141側のエッジ領域とに形成されない。すなわち,ソース電極141およびドレイン電極142において,互いに対向するエッジ領域を除外した残余領域に対応する部分には,半導体層15が形成されないようになる。
上述のように,本発明の実施形態では,隣接する薄膜トランジスタ間のクロストークを防止するために,溝16を半導体層15に形成してパターニング効果をもたらすことができる。一方で,比較例の薄膜トランジスタ30を図示する図3および図4を参照すると,ソース電極34およびドレイン電極44に対応する領域,すなわちソース電極34上およびドレイン電極44上には,相変らず半導体層35が残っている。ゲート電極32に信号が印加されて半導体層35にチャンネルが形成され,ソース電極34およびドレイン電極44間に電気信号が伝えられる場合,当該チャンネルは,ソース電極34およびドレイン電極44間にだけ形成されればよい。従って,ソース電極34およびドレイン電極44の互いに対向するエッジ領域を除外した残余領域には,半導体層35が存在する必要がなくなる。比較例の薄膜トランジスタ30のように,その残余領域に,半導体層35が存在すると,漏れ電流などが誘発されて薄膜トランジスタの特性を低下させるという問題点が生じる。
従って,本発明の実施形態のように,ソース電極141およびドレイン電極142の各々残余領域に対応する半導体層15に形成される溝16bにおいて,溝16bを,ソース電極141およびドレイン電極142の各々残余領域に同一または大きくすることにより,漏れ電流などを防止して薄膜トランジスタの特性を向上することができる。そして,ソース電極141およびドレイン電極142を間において,x方向に沿って形成される溝16aも,隣接する薄膜トランジスタ間のクロストークを防止できる。本発明の実施形態の場合,図2に図示されているように,x方向に沿って形成される溝16aの幅Wと,y方向に沿って形成される溝16bの幅Wとが相異なるようにすることができるなど,多様な変形が可能である。
本発明の実施形態は,LATを利用して半導体層15に溝16を形成するので,特に,半導体層15を形成する物質として有機物を使用する場合,すなわち,有機薄膜トランジスタの場合に,有機半導体層を損傷しないため,さらに効果的である。上述のように従来では,有機半導体層を半導体層15として用いる場合,有機半導体層を形成した後にフォトリソグラフィのように,湿式エッチング段階または乾式エッチング段階を用いるパターニング方法を利用してパターニングすると,有機半導体層自身を損傷するという問題点があった。しかし,上述のようにLATによって形成される溝16によって,ソース電極141およびドレイン電極142を連結する半導体層15領域と隣接する薄膜トランジスタとを区別できるので,互いに隣接する薄膜トランジスタ間で発生するクロストークを防止できるというパターニング効果を得ることができる。
もちろん,図2では,x方向に互いに平行な溝16aと,y方向に互いに平行な溝16bとを図示しているが,本発明は,これに限定されない。すなわち,図4に図示されているように,溝16bおよび溝16aが略閉曲線状で構成され,ソース電極141およびドレイン電極142に対応する部分の溝16bを,ソース電極141およびドレイン電極142の互いに対向するエッジ領域以外の残余部分に対応するように形成することができるなど,その多様な変形が可能である。
(第2実施形態)
図5〜図7は,本発明の第2実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。上述した第1実施形態の場合と同じく,本発明の第2実施形態でも,半導体層15のソース電極141およびドレイン電極142の各々残余領域に対応する領域に形成される溝16bが,ソース電極141およびドレイン電極142の各々残余領域に同一または大きくなるように形成される。本発明の第2実施形態でも,ソース電極141とドレイン電極142との互いに対向するエッジ領域に相当する半導体層15には,溝16bは,形成されない。本発明の第2実施形態では,ソース電極141に電気的に接続されるソース配線141a,ドレイン電極142に電気的に接続されるドレイン配線142aをさらに含む。
図5および図6では,ソース電極141およびドレイン電極142のいずれか一方に,ソース配線141aまたはドレイン配線142aが接続され,または,図7では,ソース電極141およびドレイン電極142の両方にソース配線141aおよびドレイン配線142aが接続される。この場合,半導体層15のソース配線141aまたはドレイン配線142aに対応する領域にも溝16bを形成し,溝16bが,ソース配線141aまたはドレイン配線142aの領域に同一または大きく形成されることにより,ソース配線141aまたはドレイン配線142aにおける漏れ電流などを防止できる。ここで,ソース配線141aまたはドレイン配線142aというのは,ソース電極141またはドレイン電極142にキャパシタなどを備える電極が接続される場合,当該電極に相当する。よって,ソース配線141aまたはドレイン配線142aは,ソース電極141またはドレイン電極142に接続される電気伝導性を備える部材などを意味する。本発明の実施形態では,ゲート電極12に接続されるゲート配線12aをさらに備えることができる。
(第3実施形態)
図8は,本発明の第3実施形態に係る薄膜トランジスタを製造するために使われるフォトマスクを概略的に示す平面図である。図9は,図8のIX−IX線に沿って切断した断面図である。図10は,図8のフォトマスクを使用して製造する第3実施形態の薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。
本発明の第1実施形態および第2実施形態のように,LATを利用して図5に図示されているような溝16を形成するとき,基板11を固定してx方向にレーザを移動させるか,またはレーザを固定してx方向に基板11を移動させながら,半導体層15にレーザビームを照射し,平行な略二直線状の溝16aを形成する。さらに,基板11を固定してy方向にレーザを移動させるか,またはレーザを固定してy方向に基板11を移動させながら,半導体層15にレーザビームを照射し,平行な略二直線状の溝16bを形成することにより,ソース電極141およびドレイン電極142間に独立した島形状の半導体層15領域を形成することもできる。しかし,この場合,x方向の溝16aとy方向の溝16bとが交差する領域には,半導体層15にレーザビームが重複してスキャニングされる。これによって,溝16aと溝16bとが交差する領域の半導体層15の下部層が損傷する。ここで,半導体層15の下部層とは,ソース配線141a,ドレイン配線142a,絶縁膜13に相当する。
従って,本発明の第3実施形態では,半導体層15にレーザビームを照射して溝16を形成するとき,マスクを利用して半導体層15にレーザビームを照射し,半導体層15に溝16を形成する。この場合,溝16が形成される一地点には,レーザビームが一回だけスキャニングされる。これによって,溝16が形成される特定地点にレーザビームが重複されてスキャニングされることを防止することができるので,半導体層15の下部層の損傷を防止できる。
本発明の第3実施形態のように,溝16を形成するときに使用するマスクとしては,フォトマスクを使用できる。このフォトマスクの平面図が図8に図示され,図8のIX−IX線に沿って切断される断面図が図9に図示されている。図8および図9を参照すると,レーザが通過できるガラス材などで形成される基板17上に,Ni,CrまたはCoなどのような物質で形成される光遮蔽部18が備えられる。光遮蔽部18には,所定のパターンの開口部19が形成され,開口部19の形状は,半導体層15の溝16の形状に対応する。例えば,図8に図示されているようなフォトマスクを使用し,レーザを半導体層15に照射することによって形成される溝16を備える薄膜トランジスタの概略的な平面図が図10に図示される。
このとき,図8および図9に図示されるフォトマスクを使用し,図10に図示される溝16を形成する際,基板17を固定してy方向にレーザを移動させる,またはレーザを固定してy方向に基板17を移動させながら,x方向に十分に大きな幅を備えるレーザビームを照射することにより,溝16が形成される一地点には,レーザビームが一度だけスキャニングされる。
(第4実施形態)
図11は,本発明の第4実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。図1では,溝16の深さが半導体層15の厚さと同じ場合の薄膜トランジスタが図示されるが,本発明は,これに限定されるものではない。すなわち,図11の第4実施形態の薄膜トランジスタのように,溝16の深さが半導体層15の厚さ以下になることもある。より具体的に説明すると,溝16を形成する際,溝16を形成しようとする領域の半導体層15において,半導体層15の上面から半導体層15の一部のみをレーザによって除去することにより,溝16の深さは,半導体層15の厚さ以下となる。
(第5実施形態)
図12は,本発明の第5実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。
図12に図示される第5実施形態の薄膜トランジスタのように,溝16の深さが半導体層15の厚さ以上になることがある。より詳細に説明すると,溝16は,溝16を形成しようとする領域の半導体層15全てをレーザで除去し,さらに当該半導体層15の下部に位置する層,例えば,ソース電極141またはドレイン電極142,絶縁膜13などの一部を除去して形成されてよい。これにより,本実施形態の溝16の深さは,半導体層16の厚さ以上となる。つまり,本発明の実施形態では,半導体層15のソース電極141およびドレイン電極142に対応する領域において,ソース電極141およびドレイン電極142の互いに対向するエッジ領域以外の領域に溝16が形成されていればよい。このような溝16の深さ程度は,照射されるレーザビームの強度を調節することによって制御可能である。
(第6実施形態)
図13は,本発明の第6実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。また,図2,図5〜図7および図10に図示される第1実施形態〜第3実施形態のように,半導体層15のソース電極141とドレイン電極142との間に対応する領域を囲うように溝16が形成される,または,溝16が閉曲線で形成される必要はない。つまり,溝16の形状は,多様な変形形状を適用できる。すなわち,ソース電極141またはドレイン電極142において,x方向またはy方向のいずれか一方向に隣接する薄膜トランジスタがない場合,当該一方向には,溝16が形成されないこともある。また,x方向またはy方向のいずれか一方向に隣接する薄膜トランジスタが存在しても,特別の必要によって隣接する薄膜トランジスタの間に,溝16が形成されないこともある。例えば,図13に図示される第6実施形態の薄膜トランジスタのように,溝16は,y方向に沿って延長される一対の略平行線状に形成されてもよい。
(第7実施形態)
図14は,本発明の第7実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す平面図である。
本発明の第1実施形態〜第6実施形態と同様に,本発明の第7実施形態の薄膜トランジスタは,基板11上に形成され,ゲート電極12,ソース電極141,ドレイン電極142,半導体層15およびゲート配線12aを具備する。ゲート電極12は,基板11の上部に形成され,ゲート配線12aは,ゲート電極12に電気的に接続される。ソース電極141およびドレイン電極142は,ゲート電極12と絶縁され,互いに所定の間隔をおいて,対向配置される。半導体層15は,ゲート電極12と絶縁され,ソース電極141およびドレイン電極142の各々と接する。そして,半導体層15は,少なくともソース電極141とドレイン電極142との間の領域と隣接する薄膜トランジスタとを区分する溝16を備える。ここで,半導体層15,ソース電極141およびドレイン電極142をゲート電極12と絶縁させるために,半導体層15,ソース電極141およびドレイン電極142とゲート電極12との間に絶縁膜13をさらに具備する。
本発明の第1実施形態で説明したように,半導体層15には,ゲート電極12に印加される信号によってチャンネルが形成され,当該チャンネルを介してソース電極141およびドレイン電極142間に電気信号が伝達される。このとき,当該チャンネルは,ソース電極141およびドレイン電極142間にだけ形成されることが望ましい。しかし,実質的には,半導体層15に形成されるチャンネルは,半導体層15のゲート電極12に対応する領域に形成される。特に,ゲート電極12に信号を印加するために,ゲート配線12aがゲート電極12に電気的に接続される。従って,半導体層15のゲート配線12aに対応する領域にもチャンネルが形成され,結果的に,ゲート配線12aに沿って漏れ電流が発生したり,または隣接する薄膜トランジスタ間にクロストークが発生する。
従って,半導体層15に溝16を形成する場合,溝16は,少なくとも半導体層15のゲート配線12aに対応する領域に形成され,半導体層15のゲート配線12aに対応する領域において,溝16は,ゲート配線12aの領域に同一または大きく形成されることが望ましい。さらに具体的に説明するなら,半導体層15のゲート配線12aに対応する領域に形成される溝16をゲート配線12aに正射影したときに現れる領域がゲート配線12aを覆うように,溝16を形成することが望ましい。このような形状を有することにより,ゲート配線12aに沿って発生する漏れ電流,または隣接する薄膜トランジスタ間で発生するクロストークを防止できる。また,本発明の第7実施形態の溝16は,ゲート配線12aの領域に同一または大きくなるように形成されるとともに,ゲート電極12の直上部に位置するソース電極141とドレイン電極142との間の領域と隣接する薄膜トランジスタとを区別するために,溝16の一部がソース電極141とドレイン電極142との間の領域(チャンネル領域)を囲むように形成される。
さらに,本発明の第1実施形態と同様に,本発明の第7実施形態の溝16は,略閉曲線で構成されてもよいし,少なくとも一対の略平行線で構成されてよい。これによって,隣接する薄膜トランジスタ間で発生するクロストークをより効果的に防止できる。溝16が閉曲線で構成される場合,半導体層15のゲート配線12aに対応する領域に形成される溝16は,ソース電極141およびドレイン電極142の各々残余領域の半導体層15にも延長して形成されて,x方向に沿って連結されるように構成されてよい。また,半導体層15のゲート配線12aに対応する領域に形成される溝16は,ソース電極141およびドレイン電極142を間においたx方向に平行な一対の略平行線で構成されてよい。さらに,ソース電極141およびドレイン電極142の各々残余領域の半導体層15に形成される一対の略平行線の溝が含まれてもよい。また,溝16の深さは,半導体層15の厚さ以下であってよいし,半導体層15の厚さ以上であってよい。半導体層15は,有機半導物質で形成される有機半導体層であってよい。
(第8実施形態)
図15は,本発明の第8実施形態に係る薄膜トランジスタを概略的に示す断面図である。上述した本発明の実施形態は,基板11上にゲート電極12が配置され,ゲート電極12を覆うように絶縁膜13が配置される。絶縁膜13上にソース電極141およびドレイン電極142が,所定の間隔をおいて対向配置され,ソース電極141とドレイン電極142とを覆うように半導体層15が形成される,いわゆるインバーテッドコープレイナー(inverted coplanar)型TFTを基本に説明したが,本発明は,これに限定されない。すなわち,図15に図示される本発明の第8実施形態に係る薄膜トランジスタのように,スタッガード型TFTにも適用可能であるなど,多様な形態の薄膜トランジスタにも,本発明を適用することができる。
また,上述した本発明の実施形態の薄膜トランジスタは,薄膜トランジスタのソース電極141およびドレイン電極142の各々に接して,少なくとも半導体層15のソース電極141とドレイン電極142との間の領域(チャンネル領域)と隣接する薄膜トランジスタとを区別する溝16を備える半導体層15を具備する。そして,本発明の実施形態の薄膜トランジスタの特性は,溝16の幅を半導体層15の上部または下部に配置される配線の幅より大きくすることで,漏れ電流および隣接する薄膜トランジスタ間のクロストークを防止することである。本発明の実施形態では,インバーテッドコープレイナー型TFTの場合,半導体層15の下部に配置される配線は,ソース配線141a,ドレイン配線142aおよびゲート配線12aである。一方,スタッガード型TFTの場合,半導体層15の上部に配置される配線は,ゲート配線12aとなり,半導体層15の下部に配置される配線は,ソース配線141aおよびドレイン配線142aとなる。
上述のような本発明の実施形態の薄膜トランジスタ,中でも特に有機薄膜トランジスタは,柔軟性を備える多様な平板ディスプレイ装置に利用される。本発明の実施形態に用いられる平板ディスプレイ装置として,液晶ディスプレイ装置および有機電界発光ディスプレイ装置など,多様なディスプレイ装置などがある。
すなわち,上記のような本発明の実施形態の有機薄膜トランジスタは,平板ディスプレイ装置のスイッチング用薄膜トランジスタまたは駆動用トランジスタとして使われてもよく,また各種ドライバの薄膜トランジスタにも使われてよい。駆動用薄膜トランジスタとして使われる場合,ソース電極141およびドレイン電極142のうち,いずれか一方の電極にディスプレイ素子の画素電極が接続される。
本発明の実施形態に係る有機薄膜トランジスタは,特に,有機電界発光ディスプレイ装置に有効に使用される。以下では,有機電界発光ディスプレイ装置に本発明の実施形態の有機薄膜トランジスタを用いた場合について,簡単に説明する。
有機電界発光ディスプレイ装置は,有機電界発光素子の発光色相に応じて多様な画素パターンを備え,赤色,緑色および青色の副画素を具備する。赤色,緑色または青色の各副画素は,自発光素子の有機電界発光素子を備える。
有機電界発光ディスプレイ装置は,多様な形態のものが適用される。本発明の実施形態の有機電界発光ディスプレイ装置は,上述した本発明の実施形態の有機薄膜トランジスタを具備した能動駆動型(AM:Active Matrix)有機電界発光ディスプレイ装置となる。
有機電界発光素子は,電流の流れにより,赤色,緑色または青色の光を発光して画像情報を表示する。有機電界発光素子は,画素電極,対向電極,発光層および中間層を具備する。画素電極は,上述した本発明の実施形態に係る有機薄膜トランジスタのソース電極およびドレイン電極のうち,いずれか一方の電極に接続される。対向電極は,副画素全体を覆うように備えられる。少なくとも発光層を含む中間層は,画素電極と対向電極との間に配置される。本発明の実施形態は,必ずしも上記のような構造に限定されなく,多様な有機電界発光ディスプレイ装置の構造を適用することができる。
画素電極は,アノード電極の機能を担い,対向電極は,カソード電極の機能を担う。もちろん,画素電極と対向電極の機能は,反対となってもよい。画素電極は,透明電極または反射型電極として備えられてもよい。画素電極が透明電極として使われるときには,画素電極は,ITO(Indium Tin Oxide;インジウムスズ酸化物),IZO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛酸化物),ZnO(酸化亜鉛)またはIn(酸化インジウム)などで構成されてもよい。画素電極が反射型電極として使われるときには,画素電極は,Ag,Mg,Al,Pt,Pd,Au,Ni,Nd,Ir,Crおよびこれら二種以上の金属化合物などで反射膜を形成した後,その反射膜上にITO,IZO,ZnOまたはInなどを形成して構成されてもよい。
一方,対向電極も,透明電極または反射型電極として備えられてもよい。対向電極が透明電極として使われるときには,対向電極は,仕事関数が小さな金属,すなわち,Li,Ca,LiF/Ca,LiF/Al,Al,Ag,Mgおよびこれら二種以上の金属化合物などを中間層上に蒸着した後,その中間層上に,ITO,IZO,ZnOまたはInなどのような透明電極形成用の物質で補助電極層やバス電極ラインを形成して構成されてもよい。そして,対向電極が反射型電極として使われるときには,対向電極は,上記のLi,Ca,LiF/Ca,LiF/Al,Al,Ag,Mgおよびこれら二種以上の金属化合物を中間層全面蒸着して構成されてもよい。しかし,必ずしも上記の構成に限定されなく,画素電極および対向電極は,伝導性ポリマーなど有機物を使用して形成されてもよい。
中間層は,有機物または無機物で構成されてもよい。中間層が有機物で構成される場合には,中間層は,低分子または高分子の有機物で構成される。中間層が低分子有機物で形成される場合,中間層は,ホール注入層(HIL:Hole Injection Layer),ホール輸送層(HTL:Hole Transport Layer),発光層(EML:Emission Layer),電子輸送層(ETL:Electron Transport Layer),電子注入層(EIL:Electron Injection Layer)などの単一層あるいは複合層が積層される構造で形成される。使用可能な低分子有機物の材料として,銅フタロシアニン(CuPc),N,N−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニル−ベンジジン(NPB),トリス−8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(Alq3)などをはじめとして,多様な物質が使われる。
中間層は,真空蒸着などの方法で形成される。
中間層が高分子有機物で形成される場合には,大体ホール輸送層(HTL)および発光層(EML)を有する構造を備えることができる。このとき,ホール輸送層の材料として,ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)などを使用し,発光層の材料として,ポリフェニレンビニレン(PPV)系およびポリフルオレン系などの高分子有機物質を使用する。高分子有機物をスクリーン印刷やインクジェット印刷などの方法で,印刷して中間層を形成できる。
上記のような中間層は,必ずしも上記のような構成に限定されなく,多様な実施形態を適用できる。上記のような有機電界発光ディスプレイ装置に上述の本発明の実施形態の有機薄膜トランジスタを備えることにより,漏れ電流およびクロストークの発生が防止される。従って,本発明の実施形態によれば,入力される映像信号に対応する正確な画像イメージを具現することができる有機電界発光ディスプレイ装置を提供できる。
また,本発明の実施形態において,有機電界発光ディスプレイ装置の構造を基準として本発明の実施形態を説明したが,薄膜トランジスタを備えるディスプレイ装置ならば,いかなるディスプレイ装置にも本発明が適用されるということは,いうまでもない。そして,本発明の実施形態の薄膜トランジスタは,各副画素に搭載されることもあり,画像が具現されないドライバ回路にも搭載可能である。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の薄膜トランジスタ,および薄膜トランジスタを具備した平板ディスプレイ装置は,平板ディスプレイ関連の技術分野に効果的に適用可能である。
10 TFT
11,17 基板
12 ゲート電極
12a ゲート配線
13 絶縁膜
141 ソース電極
142 ドレイン電極
141a ソース配線
142a ドレイン配線
15 半導体層
16 溝
16a x方向の溝
16b y方向の溝
18 光遮蔽部
19 開口部

Claims (10)

  1. 基板と;
    前記基板上部に配置されるゲート電極と;
    前記ゲート電極に電気的に接続されるゲート配線と;
    前記ゲート電極と絶縁され,互いに所定の間隔をおいて,対向配置されるソース電極およびドレイン電極と;
    前記ゲート電極と絶縁され,前記ソース電極および前記ドレイン電極の各々に接して,少なくとも前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の領域と隣接する薄膜トランジスタとを区別する溝を備える半導体層と;
    を具備し,
    前記溝は,少なくとも前記半導体層の前記ゲート配線に対応する領域に形成されることを特徴とする,薄膜トランジスタ。
  2. 少なくとも前記半導体層の前記ゲート配線に対応する領域において,前記溝は,前記ゲート配線の領域に同一または大きく形成されることを特徴とする,請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記溝は,閉曲線を構成することを特徴とする,請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記溝は,少なくとも一対の平行線を構成することを特徴とする,請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記溝の深さは,前記半導体層の厚さ以下であることを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載の薄膜トランジスタ。
  6. 前記溝の深さは,前記半導体層の厚さ以上であることを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載の薄膜トランジスタ。
  7. 前記半導体層,前記ソース電極および前記ドレイン電極を前記ゲート電極と絶縁させる絶縁膜をさらに具備することを特徴とする,請求項1〜6のいずれかに記載の薄膜トランジスタ。
  8. 前記半導体層は,有機半導体層であることを特徴とする,請求項1〜7のいずれかに記載の薄膜トランジスタ。
  9. 基板と;
    前記基板上部に配置されるゲート電極と;
    前記ゲート電極と絶縁され,互いに所定の間隔をおいて,対向配置されるソース電極およびドレイン電極と;
    前記ゲート電極と絶縁され,前記ソース電極および前記ドレイン電極の各々に接して,少なくとも前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の領域と隣接する薄膜トランジスタとを区別する溝を備える半導体層と;
    を具備し,
    前記溝の幅は,前記半導体層の上部または下部に配置される配線の幅より大きいことを特徴とする,薄膜トランジスタ。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の薄膜トランジスタを具備することを特徴とする,平板ディスプレイ装置。
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