JP2010247689A - 車両の動力伝達制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動力源として内燃機関と電動機とを備えた車両に適用される車両の動力伝達制御装置において、制御対象に異常が発生した場合において適切な走行状態を確保すること。
【解決手段】M/G40の出力軸A4の接続状態を、動力伝達系統が変速機入力軸A2と電動機出力軸A4との間で形成される「IN接続状態」、変速機出力軸A3と電動機出力軸A4との間で形成される「OUT接続状態」、並びに、いずれにも動力伝達系統が形成されない「ニュートラル状態」の何れかに選択可能な切替機構が備えられる。E/G10、M/G40、クラッチ装置M2、変速装置M1、及び切替装置M3の何れかに異常が発生したと判定された場合、適切な走行状態を確保するためその異常の内容に応じて、M/G接続状態を「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先して所定の接続状態に切り替える等の処理が行われる。
【選択図】図1
【解決手段】M/G40の出力軸A4の接続状態を、動力伝達系統が変速機入力軸A2と電動機出力軸A4との間で形成される「IN接続状態」、変速機出力軸A3と電動機出力軸A4との間で形成される「OUT接続状態」、並びに、いずれにも動力伝達系統が形成されない「ニュートラル状態」の何れかに選択可能な切替機構が備えられる。E/G10、M/G40、クラッチ装置M2、変速装置M1、及び切替装置M3の何れかに異常が発生したと判定された場合、適切な走行状態を確保するためその異常の内容に応じて、M/G接続状態を「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先して所定の接続状態に切り替える等の処理が行われる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両の動力伝達制御装置に関し、特に、動力源として内燃機関と電動機とを備えた車両に適用されるものに係わる。
近年、動力源として内燃機関と電動機(電動モータ、電動発電機)とを備えた所謂ハイブリッド車両が開発されてきている(例えば、特許文献1を参照)。ハイブリッド車両では、電動機が、内燃機関と協働又は単独で、車両を駆動する駆動トルクを発生する動力源として、或いは、内燃機関を始動するための動力源として使用される。加えて、電動機が、車両を制動する回生トルクを発生する発電機として、或いは、車両のバッテリに供給・貯留される電気エネルギを発生する発電機として使用される。このように電動機を使用することで、車両全体としての総合的なエネルギ効率(燃費)を良くすることができる。
ところで、ハイブリッド車両では、電動機の出力軸と変速機の入力軸との間で動力伝達系統が形成される接続状態(以下、「IN接続状態」と称呼する。)が採用される場合と、電動機の出力軸と変速機の出力軸(従って、駆動輪)との間で変速機を介することなく動力伝達系統が形成される接続状態(以下、「OUT接続状態」と称呼する。)が採用される場合と、がある。
IN接続状態では、変速機の変速段を変更することで、車両速度に対する電動機の出力軸の回転速度を変更することができる。従って、変速機の変速段を調整することで、電動機の出力軸の回転速度をエネルギ変換効率(より具体的には、駆動トルク、回生トルク等の発生効率)が良好となる範囲内に維持し易いというメリットがある。
一方、OUT接続状態では、動力伝達系統が複雑な機構を有する変速機を介さないことから、動力の伝達損失を小さくできるというメリットがある。また、変速機(特に、トルクコンバータを備えない形式の変速機)では、通常、変速作動中(変速段を切り替える作動中)において、変速機の入力軸から出力軸への動力の伝達が一時的に遮断される場合が多い。この結果、車両前後方向の加速度の急激な変化(所謂変速ショック)が発生し易い。このような変速作動中においても、OUT接続状態では、電動機の駆動トルクを変速機の出力軸(従って、駆動輪)へ連続して出力し続けることができ、変速ショックを低減できるというメリットもある。
以上のことに鑑み、本出願人は、特願2007−271556号において、電動機の出力軸の接続状態(以下、単に「電動機接続状態」とも称呼する。)をIN接続状態とOUT接続状態とに切り替え可能な切替機構について既に提案している。この切替機構では、電動機の出力軸と変速機の入力軸との間も電動機の出力軸と変速機の出力軸との間も動力伝達系統が形成されない接続状態(以下、「非接続状態」と称呼する。)も選択され得る。この切替機構では、アクチュエータの駆動力を利用して電動機接続状態が選択・切り替えられる。以下、この切替機構と、切替機構を駆動するアクチュエータとを含む装置を「切替装置」と呼ぶ。
以下、ハイブリッド車両に適用される動力伝達装置であって、この切替装置を備え、且つ、アクチュエータの駆動力を利用して変速段が選択される変速機(特に、トルクコンバータを備えない多段変速機)と、内燃機関の出力軸と変速機の入力軸との間に介装されアクチュエータの駆動力を利用して遮断状態か接合状態かが選択されるクラッチと、を備える動力伝達装置を考える。以下、この変速機と、変速機を駆動するアクチュエータとを含む装置を「変速装置」と呼び、このクラッチと、クラッチを駆動するアクチュエータとを含む装置を「クラッチ装置」と呼ぶ。このような変速装置とクラッチ装置とを備えるシステムは、オートメイティッド・マニュアル・トランスミッションとも呼ばれる。
係る動力伝達制御装置では、制御対象として、内燃機関、電動機、変速装置(のアクチュエータ)、クラッチ装置(のアクチュエータ)、及び切替装置(のアクチュエータ)が存在する。本発明者は、これらの制御対象において異常が発生した場合において、電動機接続状態を適切に切り替えることで、適切な走行状態が確保され得ることを見出した。
本発明の目的は、動力源として内燃機関と電動機とを備えた車両に適用される車両の動力伝達制御装置であって、制御対象に異常が発生した場合において適切な走行状態を確保することができるものを提供することにある。
本発明による車両の動力伝達制御装置は、動力源として内燃機関と電動機とを備えた車両に適用される。この動力伝達制御装置は、変速装置と、クラッチ装置と、切替装置と、制御手段と、を備える。以下、順に説明していく。
前記変速装置は、前記内燃機関の出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸及び前記車両の駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸を備えるとともに前記出力軸の回転速度に対する前記入力軸の回転速度の割合(変速機減速比)を調整可能な変速機と、前記変速機を駆動するアクチュエータとを含む。前記変速機は、前記変速機減速比として予め定められた異なる複数の減速比を設定可能な多段変速機であっても、前記変速機減速比として減速比を連続的に(無段階に)調整可能な無段変速機であってもよい。
また、前記変速機は、トルクコンバータを備えるとともに車両の走行状態に応じて変速作動が自動的に実行される多段変速機又は無段変速機(所謂オートマチックトランスミッション(AT))であっても、トルクコンバータを備えない多段変速機(所謂マニュアルトランスミッション(MT))であってもよい。MTの場合、運転者により操作されるシフトレバーの位置を示す信号に基づいてアクチュエータの駆動力により変速作動が実行される形式であっても、運転者によるシフトレバー操作によらず車両の走行状態に応じてアクチュエータの駆動力により変速作動が自動的に実行され得る形式(所謂、オートメイティッド・マニュアル・トランスミッション)であってもよい。
以下、入力軸と出力軸との間で動力伝達系統が形成される変速段(例えば、「1速」、「2速」)を「走行用変速段」と呼び、入力軸と出力軸との間で動力伝達系統が形成されない変速段(例えば、「ニュートラル」、「パーキング」)を「非走行用変速段」と呼ぶ。
前記クラッチ装置は、前記内燃機関の出力軸と前記変速機の入力軸との間に介装されて前記内燃機関の出力軸と前記変速機の入力軸との間で動力の少なくとも一部を伝達する接合状態と前記動力を伝達しない遮断状態とに調整可能なクラッチと、前記クラッチを駆動するアクチュエータとを含む。
前記切替装置は、前記電動機接続状態を、前記電動機の出力軸と前記変速機の入力軸との間で動力伝達系統が形成されるIN接続状態と、前記電動機の出力軸と前記変速機の出力軸との間で前記変速機を介することなく動力伝達系統が形成されるOUT接続状態と、前記電動機の出力軸と前記変速機の入力軸との間も前記電動機の出力軸と前記変速機の出力軸との間も動力伝達系統が形成されない非接続状態と、に切り替え可能な切替機構と、前記切替機構を駆動するアクチュエータとを含む。
前記制御手段は、前記車両の走行状態に基づいて、前記内燃機関、前記電動機、前記変速装置(のアクチュエータ)、前記クラッチ装置(のアクチュエータ)、及び前記切替装置(のアクチュエータ)を制御する。正常時では、前記電動機接続状態は、車両の走行状態(例えば、車速、及び、加速操作部材の操作量(要求トルク))に応じて選択され得る。この選択は、通常、走行状態と選択される電動機接続状態との関係を規定する予め作製されたマップ等に基づいて行われる。以下、このマップを「正常時切り替えマップ」と呼ぶ。
本発明に係る動力伝達制御装置の特徴は、前記制御手段が、前記内燃機関、前記電動機、前記変速装置、前記クラッチ装置、及び前記切替装置の何れかに異常が発生したと判定された場合、前記異常の内容に応じて前記電動機接続状態を(正常時切り替えマップによる選択結果に優先して)切り替えるように構成されたことにある。これによれば、異常内容に応じて電動機接続状態が適切に切り替えられ得、適切な走行状態が確保され得る。以下、異常内容毎に順に説明していく。
先ず、前記内燃機関に異常が発生したと判定された場合について説明する。この場合、前記電動機に電気エネルギを供給する電池に蓄積されているエネルギの量(電池残量)が所定値以上のときには前記電動機接続状態が(正常時切り替えマップによる選択結果に優先して)IN接続状態に切り替えられ、前記電池残量が前記所定値未満のときには前記電動機接続状態が(正常時切り替えマップによる選択結果に優先して)OUT接続状態に切り替えられる。ここで、内燃機関の異常として、例えば、所望の駆動トルクが得られない状態、円滑な回転が得られない状態、大きな音・振動が発生する状態等が挙げられる。
内燃機関に異常が発生した場合、動力源として内燃機関を使用せず、電動機を使用することが望ましい。動力源として電動機が使用される場合、IN又はOUT接続状態の何れを使用するかが問題となる。
ここで、上述のように、IN接続状態では、変速機の変速段を変更することで、車速に対する電動機の出力軸の回転速度を変更することができる。従って、車速の調整可能範囲が広いことで、正常時と同じように高速で車両が走行可能となる。しかしながら、動力伝達系統が複雑な機構を有する変速機を介することから、OUT接続状態に比して動力の伝達損失が大きい。従って、OUT接続状態に比して電池残量の減少速度が大きい。一方、OUT接続状態では、車速に対する電動機の出力軸の回転速度が変更され得ないことで、車速の調整可能範囲が狭い。従って、高速で車両が走行できず、所謂、退避走行のみが可能となる。しかしながら、IN接続状態に比して電池残量の減少速度が小さい。
上記構成は、係る知見に基づく。これによれば、電池残量が十分に大きい場合、IN接続状態が選択されることで、電動機を動力源として正常時と同じように高速で車両が走行可能となる。この結果、電池残量が小さくなると、IN接続状態からOUT接続状態への切り替えがなされる。この結果、電動機を動力源として退避走行のみが可能となる一方、電池残量の減少速度が小さいことで、退避走行の継続可能時間を長くすることができる。
なお、IN接続状態では、動力伝達系統の確保のため、変速機が「走行用変速段」に調整される必要がある。一方、OUT接続状態では、変速機の変速段が「走行用変速段」及び「非走行用変速段」の何れに調整されてもよいが、「非走行用変速段」が選択されることが好ましい。これにより、変速機の出力軸の回転に伴って変速機の入力軸が回転しなくなることで、動力の伝達損失を小さくすることができる。
このように、前記内燃機関に異常が発生したと判定された場合、前記クラッチを前記遮断状態に維持することが好適である。内燃機関に異常が発生した場合、内燃機関の出力軸を回転させないことが好ましい。上記構成によれば、電動機を動力源として車両走行中(従って、変速機の入力軸が回転している間)においても、内燃機関の出力軸の回転を停止することができる。
次に、電動機に異常が発生したと判定された場合について説明する。この場合、前記電動機接続状態が(正常時切り替えマップによる選択結果に優先して)非接続状態に切り替えられる。ここで、電動機の異常として、例えば、所望の駆動トルクが得られない状態、円滑な回転が得られない状態、大きな音・振動が発生する状態等が挙げられる。
電動機に異常が発生した場合、動力源として電動機を使用せず、内燃機関を使用することが望ましい。加えて、電動機の出力軸を回転させないことが好ましい。上記構成によれば、内燃機関を動力源として車両走行中(従って、変速機の入・出力軸が回転している間)においても、電動機の出力軸の回転を停止することができる。
次に、クラッチ装置に異常が発生したと判定された場合について説明する。クラッチ装置の異常として、例えば、クラッチそのもの或いはアクチュエータの異常に起因して、クラッチが遮断状態で固定される(接合状態に移行不能な)場合と、クラッチが接合状態で固定される(遮断状態に移行不能な)場合とが挙げられる。
クラッチが遮断状態で固定される異常が発生した場合、動力源として内燃機関を使用することができない。この点において、上述した「内燃機関に異常が発生したと判定された場合」と同じとなる。従って、この場合、上述した「内燃機関に異常が発生したと判定された場合」と同じように、電池残量が所定値以上のときには前記電動機接続状態が(正常時切り替えマップによる選択結果に優先して)IN接続状態に切り替えられ、電池残量が前記所定値未満のときには前記電動機接続状態が(正常時切り替えマップによる選択結果に優先して)OUT接続状態に切り替えられる。
一方、クラッチが接合状態で固定される異常が発生した場合、動力源として内燃機関が使用されると、内燃機関の動力が変速機に常時伝達される。この結果、変速作動が行い難くなる。従って、この場合、動力源として内燃機関を使用せず、電動機を使用することが望ましい。加えて、動力源として電動機が使用される場合において、IN接続状態が選択されると、変速機が「走行用変速段」に調整されることで、車両走行中(従って、変速機の入・出力軸が回転している間)において、内燃機関の出力軸も回転してしまう。
係る観点に基づき、クラッチが接合状態で固定される異常が発生した場合、前記電動機接続状態が(正常時切り替えマップによる選択結果に優先して)OUT接続状態に切り替えられる。これによれば、変速機の変速段が「非走行用変速段」に調整されることで、電動機を動力源として車両走行中(従って、変速機の出力軸が回転している間)において、変速機の入力軸の回転(従って、内燃機関の出力軸の回転)を停止することができる。
このように、クラッチが接合状態で固定される異常が発生したことに起因してOUT接続状態が選択されている場合において、前記車両が停止中にて、(変速機の変速段が「非走行用変速段」に維持された状態で)前記電動機接続状態がOUT接続状態からIN接続状態に切り替えられ且つ前記内燃機関の駆動トルクを利用して前記電動機を駆動することで、前記電池が充電されることが好適である。これにより、車両が停止した状態を維持しつつ、電池を充填することができる。
次に、変速装置に異常が発生したと判定された場合について説明する。変速装置の異常として、変速機そのもの或いはアクチュエータの異常に起因して、例えば、変速機の変速段が特定の変速段で固定される(他の変速段に変更不能な)場合が挙げられる。
変速装置に異常が発生した場合、変速作動が行えなくなる。従って、この場合、動力源として内燃機関を使用せず、電動機を使用することが望ましい。加えて、動力源として電動機が使用される場合において、変速機が動力伝達系統の一部として含まれないことが好ましい。
係る観点に基づき、変速装置に異常が発生した場合、前記電動機接続状態が(正常時切り替えマップによる選択結果に優先して)OUT接続状態に切り替えられる。これによれば、変速機が動力伝達系統の一部として含まれない状態で、電動機を動力源として車両を走行させることができる。
このように、変速装置に異常が発生したことに起因してOUT接続状態が選択されている場合であって、且つ、変速段が「非走行変速段」に固定される異常が発生している場合、前記車両が停止中にて、(変速機の変速段が「非走行用変速段」に維持された状態で)前記電動機接続状態がOUT接続状態からIN接続状態に切り替えられ且つ前記内燃機関の駆動トルクを利用して前記電動機を駆動することで、前記電池が充電されることが好適である。これにより、車両が停止した状態を維持しつつ、電池を充填することができる。
次に、切替装置に異常が発生したと判定された場合について説明する。切替装置の異常として、切替機構そのもの或いはアクチュエータの異常に起因して、例えば、電動機接続状態が特定の接続状態で固定される(他の接続状態に変更不能な)場合が挙げられる。
切替装置に非接続状態で固定される異常が発生した場合、動力源或いは発電機として電動機を使用することができない。従って、この場合、電動機の作動が禁止される。ここで、「作動」とは、動力源として駆動トルクを発生する状態、或いは、発電機として電力(及び回生トルク)を発生する状態に対応する。
切替装置にIN接続状態で固定される異常が発生した場合、正常時に比して前記電動機が作動する頻度が少なくされる。具体的には、例えば、正常時切り替えマップによる選択結果がIN接続状態の場合にのみ、電動機が作動させられ、それ以外の場合、電動機の作動が禁止される。
切替装置にOUT接続状態で固定される異常が発生した場合、正常時に比して前記電動機が作動する頻度が少なくされる。具体的には、例えば、正常時切り替えマップによる選択結果がOUT接続状態の場合にのみ、電動機が作動させられ、それ以外の場合、電動機の作動が禁止される。また、変速機の変速作動がなされる期間中においてのみ、動力源として電動機が作動されられてもよい。これにより、上述のように変速ショックが低減され得る。
以下、本発明による車両の動力伝達制御装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係る動力伝達制御装置(以下、「本装置」と称呼する。)を搭載した車両の概略構成を示している。この車両は、動力源として内燃機関とモータジェネレータとを備え、且つ、トルクコンバータを備えない多段変速機を使用した所謂オートメイティッド・マニュアル・トランスミッションを備えた車両に適用されている。
図1は、本発明の実施形態に係る動力伝達制御装置(以下、「本装置」と称呼する。)を搭載した車両の概略構成を示している。この車両は、動力源として内燃機関とモータジェネレータとを備え、且つ、トルクコンバータを備えない多段変速機を使用した所謂オートメイティッド・マニュアル・トランスミッションを備えた車両に適用されている。
この車両は、エンジン(E/G)10と、変速機(T/M)20を含む変速装置M1と、クラッチ(C/T)30を含むクラッチ装置M2と、モータジェネレータ(M/G)40と、切替機構50を含む切替装置M3とを備えている。E/G10は、周知の内燃機関の1つであり、例えば、ガソリンを燃料として使用するガソリンエンジン、軽油を燃料として使用するディーゼルエンジンである。E/G10の出力軸A1は、C/T30を介してT/M20の入力軸A2と接続されている。
T/M20は、前進用の複数(例えば、5つ)の変速段、後進用の1つの変速段、並びに、ニュートラル段及びパーキング段を有するトルクコンバータを備えない周知の多段変速機の1つである。以下、前進用の変速段及び後進用の変速段を「走行用変速段」と称呼し、ニュートラル段及びパーキング段を「非走行用変速段」と称呼する。走行用変速段では、T/M20の入出力軸A2,A3の間で動力伝達系統が形成される。非走行用変速段では、T/M20の入出力軸A2,A3の間で動力伝達系統が形成されない。走行用変速段において、T/M20は、出力軸A3の回転速度に対する入力軸A2の回転速度の割合である変速機減速比Gtmを複数の段階の何れかに任意に設定可能となっている。T/M20では、変速段の切り替えは、T/MアクチュエータACT1を制御することでのみ実行される。T/M20とアクチュエータACT1とで変速装置M1が構成される。
C/T30は、周知の構成の1つを備えていて、E/G10の出力軸A1とT/M20の入力軸A2との間で動力が伝達されない遮断状態、及び動力が伝達される接合状態に調整可能となっている。以下、説明の便宜上、接合状態において、T/M20の入力軸A2と出力軸A3との回転が一致している状態を「完全接合状態」と呼び、一致していない状態を「半接合状態」と呼ぶ。この車両では、クラッチペダルは設けられていない。C/T30の状態は、C/TアクチュエータACT2によりクラッチストロークを調整することで制御されるようになっている。C/T30とアクチュエータACT2とでクラッチ装置M2が構成される。
M/G40は、周知の構成(例えば、交流同期モータ)の1つを有していて、例えば、ロータ(図示せず)が出力軸A4と一体回転するようになっている。M/G40は、動力源としても発電機としても機能する。
切替機構50は、M/G40の出力軸A4の接続状態を切り替える機構である。切替機構50は、M/G40の出力軸A4と一体回転する連結ピース51と、ギヤg1と一体回転する連結ピース52と、ギヤg3と一体回転する連結ピース53と、スリーブ54とを備える。ギヤg1は、T/M20の入力軸A2と一体回転するギヤg2と常時歯合し、ギヤg3は、T/M20の出力軸A3と一体回転するギヤg4と常時歯合している。
スリーブ54は、M/G40の出力軸A4の軸線方向に同軸的に移動可能に配設されていて、切替アクチュエータACT3によりその軸線方向の位置が制御されるようになっている。スリーブ54は、連結ピース51,52,53とスプライン嵌合可能となっている。
スリーブ54が図2(a)に示すIN接続位置に制御される場合、スリーブ54は、連結ピース51,52とスプライン嵌合する。これにより、ギヤg1,g2を介してT/M20の入力軸A2とM/G40の出力軸A4との間で動力伝達系統が形成される。この状態を「IN接続状態」と呼ぶ。
IN接続状態において、T/M20の入力軸A2の回転速度に対するM/G40の出力軸A4の回転速度の割合を「第1減速比G1」と呼び、第1減速比G1と変速機減速比Gtmとの積(G1・Gtm)を「IN接続減速比Gin」と呼ぶ。本例では、G1=(g2の歯数)/(g1の歯数)であるから、Gin=(g2の歯数)/(g1の歯数)・Gtmとなる。即ち、Ginは、T/M20の変速段の変化に応じて変化する。
また、スリーブ54が図2(b)に示すOUT接続位置に制御される場合、スリーブ54は、連結ピース51,53とスプライン嵌合する。これにより、ギヤg3、g4を介してT/M20の出力軸A3とM/G40の出力軸A4との間でT/M20を介することなく動力伝達系統が形成される。この状態を「OUT接続状態」と呼ぶ。
OUT接続状態において、T/M20の出力軸A3の回転速度に対するM/G40の出力軸A4の回転速度の割合を「OUT接続減速比Gout」と呼ぶ。本例では、Goutは、(g4の歯数)/(g3の歯数)で一定となる。即ち、Goutは、T/M20の変速段の変化に応じて変化しない。
また、スリーブ54が図2(c)に示す非接続位置に制御される場合、スリーブ54は、連結ピース51のみとスプライン嵌合する。これにより、T/M20の出力軸A3とM/G40の出力軸A4との間でもT/M20の入力軸A2とM/G40の出力軸A4との間でも動力伝達系統が形成されない。この状態を「ニュートラル状態」と呼ぶ。
以上、切替機構50では、切替アクチュエータACT3を制御する(従って、スリーブ54の位置を制御する)ことで、M/G40の出力軸A4の接続状態(以下、「M/G接続状態」とも称呼する。)を、「IN接続状態」、「OUT接続状態」、「ニュートラル状態」の何れかに選択的に切り替え可能となっている。切替機構50とアクチュエータACT3とで切替装置M3が構成される。
T/M20の出力軸A3は、作動機構D/Fと連結されていて、作動機構D/Fは、左右一対の駆動輪と連結されている。なお、T/M20の出力軸A3と作動機構D/Fとの間に、所謂最終減速機構が介装されていてもよい。
また、本装置は、駆動輪の車輪速度を検出する車輪速度センサ61と、アクセルペダルAPの操作量を検出するアクセル開度センサ62と、シフトレバーSFの位置を検出するシフト位置センサ63と、ブレーキペダルBPの操作の有無を検出するブレーキセンサ64と、を備えている。
更に、本装置は、電子制御ユニットECU70を備えている。ECU70は、上述のセンサ61〜64、並びにその他のセンサ等からの情報等に基づいて、上述のアクチュエータACT1〜3を制御することで、T/M20の変速段、C/T30の状態、及び切替機構50の状態を制御する。加えて、ECU70は、E/G10、及びM/G40のそれぞれの出力(駆動トルク、回生トルク)を制御するようになっている。
T/M20の変速段は、車輪速度センサ61から得られる車速Vと、アクセル開度センサ62から得られる運転者によるアクセルペダルAPの操作量に基づいて算出される要求トルクTr(T/M20の出力軸A3についてのトルク)と、シフト位置センサ63から得られるシフトレバーSFの位置に基づいて制御される。シフトレバーSFの位置が「手動モード」に対応する位置にある場合、T/M20の変速段が、シフトレバーSFの操作により運転者により選択された変速段に原則的に設定される。一方、シフトレバーSFの位置が「自動モード」に対応する位置にある場合、正常時において、T/M20の変速段が、車速Vと要求トルクTrとの組み合わせ等に基づいて、シフトレバーSFが操作されることなく自動的に制御される。
具体的には、正常時において、T/M20の変速段の選択は、走行状態(車速Vと要求トルクTrとの組み合わせ等)と、選択される変速段との関係を規定する予め作製されたマップ等に基づいて行われる。以下、このマップを「正常時変速マップ」と呼ぶ。以下、T/M20の変速段が変更される際の作動を「変速作動」と称呼する。変速作動の開始は、変速段の変更に関連して移動する部材の移動の開始に対応し、変速作動の終了は、その部材の移動の終了に対応する。
C/T30は、通常の走行状態において、接合状態(特に、完全接合状態)に維持され、T/M20の変速作動中、シフトレバーSFの位置が「ニュートラル」位置又は「パーキング」位置にある場合等において、遮断状態に維持される。また、C/T30は、接合状態(特に、半接合状態)において、アクチュエータACT2により調整されるクラッチストロークに応じて、伝達し得るトルクの最大値(以下、「クラッチトルク」と称呼する。)を調整可能となっている。
E/G10の出力軸A1のトルクそのものよりもクラッチトルクの方がより緻密に調整され得る。従って、E/G10の出力軸A1の駆動トルクがクラッチトルクよりも大きい状態を維持しつつクラッチトルクを制御することで、E/G10の出力軸A1のトルクに基づくT/M20の入力軸A2に伝達されるトルクをクラッチトルクと一致するように緻密に調整できる。
M/G40は、E/G10と協働又は単独で、車両を駆動する駆動トルクを発生する動力源として、或いは、E/G10を始動するための動力源として使用される。また、M/G40は、車両を制動する回生トルクを発生する発電機として、或いは、車両のバッテリ(図示せず)に供給・貯留される電気エネルギを発生する発電機としても使用される。
以下、E/G10の出力軸A1のトルクを「E/Gトルク」と、M/G40の出力軸A4のトルクを「M/Gトルク」と称呼する。E/G10の出力軸A1の回転速度を「E/G回転速度」と、M/G40の出力軸A4の回転速度を「M/G回転速度」と称呼する。また、E/Gトルクに基づくT/M20の出力軸A3に伝達されるトルクを「E/G側出力トルク」と称呼し、M/Gトルクに基づくT/M20の出力軸A3に伝達されるトルクを「M/G側出力トルク」と称呼する。E/G側出力トルクは、(C/T30が完全接合状態にある場合において)E/Gトルクに、変速機減速比Gtmを乗じた値である。M/G側出力トルクは、IN接続状態では、M/GトルクにIN接続減速比Ginを乗じた値であり、OUT接続状態では、M/GトルクにOUT接続減速比Goutを乗じた値である。M/G側出力トルクは、M/Gトルクの調整により調整され得、E/G側出力トルクは、E/Gトルク、或いはクラッチトルクの調整により調整され得る。
本装置では、通常、周知の手法の1つに従って、E/G側出力トルクとM/G側出力トルクの和が要求トルクTrと一致するように、E/GトルクとM/Gトルクとの配分が調整される。E/GトルクとM/Gトルクとの配分は、車両の走行状態(例えば、車速Vと要求トルクTr)に基づいて調整される。
切替機構50では、スリーブ54が移動することで、M/G接続状態が切り替えられる。以下、このスリーブ54の移動を「切り替え作動」と称呼する。切り替え作動の開始は、スリーブ54の移動の開始に対応し、切り替え作動の終了は、スリーブ54の移動の終了に対応する。M/G接続状態の切り替えは、例えば、正常時において、車速Vと要求トルクTrとの組み合わせに基づいてなされ得る。具体的には、正常時において、M/G接続状態の選択は、走行状態(車速Vと要求トルクTrとの組み合わせ等)と、選択されるM/G接続状態との関係を規定する予め作製されたマップ等に基づいて行われる。以下、このマップを「正常時切り替えマップ」と呼ぶ。
(異常時における処理)
本装置では、E/G10、M/G40、クラッチ装置M2、変速装置M1、及び切替装置M3の何れかに異常が発生したと判定された場合、適切な走行状態を確保するため、その異常の内容に応じてM/G接続状態を、正常時切り替えマップによる選択結果に優先して所定の接続状態に切り替える等の処理が行われる。以下、異常内容毎に順に説明していく。
本装置では、E/G10、M/G40、クラッチ装置M2、変速装置M1、及び切替装置M3の何れかに異常が発生したと判定された場合、適切な走行状態を確保するため、その異常の内容に応じてM/G接続状態を、正常時切り替えマップによる選択結果に優先して所定の接続状態に切り替える等の処理が行われる。以下、異常内容毎に順に説明していく。
<E/G10の異常時>
E/G10に異常が発生した場合における処理について図3を参照しながら説明する。E/G10の異常としては、例えば、所望のE/Gトルクが得られない状態、円滑な回転が得られない状態、大きな音・振動が発生する状態等が挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
E/G10に異常が発生した場合における処理について図3を参照しながら説明する。E/G10の異常としては、例えば、所望のE/Gトルクが得られない状態、円滑な回転が得られない状態、大きな音・振動が発生する状態等が挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
E/G10に異常が発生したと判定される場合(ステップ305で「Yes」と判定)、バッテリ残量が所定値以上か否かが判定される(ステップ310)。バッテリ残量とは、M/G40に電気エネルギを供給するバッテリ(図示せず)に蓄積されているエネルギの量である。バッテリ残量は、「ステイト・オブ・チャージ(SOC)」とも呼ばれる。バッテリ残量は、周知の手法の1つを利用して取得され得る。
バッテリ残量が所定値以上の場合(ステップ310で「Yes」と判定)、M/G接続状態が「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先してIN接続状態に切り替えられ(ステップ315)、バッテリ残量が所定値未満の場合(ステップ310で「No」と判定)、M/G接続状態が「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先してOUT接続状態に切り替えられる(ステップ320)。
以下、図3に示した処理について説明する。E/G10に異常が発生した場合、動力源としてE/Gを使用しないことが好ましい。従って、動力源としてM/G40が使用される。ここで、動力源としてM/G40が使用される場合、IN又はOUT接続状態の何れを使用するかが問題となる。
上述のように、IN接続状態では、T/M20の変速段を変更することで、車速に対するM/G回転速度を変更することができる。このことは、車速の調整可能範囲が広いことで、正常時と同じように高速で車両が走行可能となることを意味する。しかしながら、IN接続状態では、複雑な機構を有するT/M20が動力伝達系統の一部に含まれることから、OUT接続状態に比して動力の伝達損失が大きい。即ち、OUT接続状態に比してバッテリ残量の減少速度が大きい。一方、OUT接続状態では、車速に対するM/G回転速度が変更され得ないことで、車速の調整可能範囲が狭い。このことは、高速で車両が走行できず、所謂、退避走行のみが可能となることを意味する。しかしながら、IN接続状態に比してバッテリ残量の減少速度が小さい。
図3に示した処理によれば、バッテリ残量が十分に大きい段階では、IN接続状態が選択されることで、M/G40を動力源として使用しながら、正常時と同じように高速で車両が走行可能となる。この結果、バッテリ残量が小さくなると、IN接続状態からOUT接続状態への切り替え作動がなされる。この結果、M/G40を動力源として使用しながら退避走行のみが可能となる。しかしながら、バッテリ残量の減少速度が小さいことで、退避走行の継続可能時間を長くすることができる。
以下、E/G10に異常が発生した場合(即ち、ステップ315又は320の処理が実行されている場合)について付言する。IN接続状態では、動力伝達系統の確保のため、T/M20の変速段が「走行用変速段」に調整される。一方、OUT接続状態では、T/M20の変速段が「走行用変速段」及び「非走行用変速段」の何れに調整されてもよい。本例では、「非走行用変速段」が選択される。T/M20の出力軸A3の回転に伴ってT/M20の入力軸A2に動力が伝達されなくなることで、動力の伝達損失を小さくすることができるからである。
また、IN接続状態では、走行状態に応じて(例えば、正常時変速マップを参照しながら)T/M20の変速段を変更しながら、M/G40を動力源として車両が走行する。そして、変速作動中では、M/G40への通電をカットし、或いはM/G40の出力を小さくすることができる。これにより、M/Gトルクに基づくT/M20に伝達されるトルクが小さくなることで、変速作動が行われ易くなる。
また、OUT接続状態では、T/M20の変速段がニュートラル段に固定されながら、M/G回転速度及びM/Gトルクの組み合わせをM/G40により画定される許容範囲内に維持しながら、車両が退避走行する。このとき、退避走行の継続可能時間を長くするため、M/G40の出力が小さめに抑えられる。
また、C/T30は、遮断状態に維持される。これは以下の理由に基づく。即ち、E/G10に異常が発生した場合、E/G10の出力軸A1を回転させないことが好ましい。ここで、C/T30を遮断状態に維持することで、IN又はOUT接続状態にてM/G40を動力源として使用しながら車両走行中(従って、T/M20の入力軸A2が回転している間)において、E/G10の出力軸A1の回転を停止することができる。
また、IN又はOUT接続状態にてM/G40を動力源として使用しながら車両走行中において、車両減速時(アクセルペダルAPがオフ状態、又はブレーキペダルBPがオン状態)には、回転中のT/M20の入・出力軸A2,A3の動力を利用してM/G40を駆動することができる。これにより、M/G40が発電機として作動することで、回生トルクによる車両の減速が可能となり、且つ、バッテリが充電され得る。なお、E/G10に異常が発生している場合、E/Gトルクを利用してM/G40を発電機として駆動することはできない。
<M/G40の異常時>
M/G40に異常が発生した場合における処理について図4を参照しながら説明する。M/G40の異常としては、例えば、所望のM/Gトルクが得られない状態、円滑な回転が得られない状態、大きな音・振動が発生する状態等が挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
M/G40に異常が発生した場合における処理について図4を参照しながら説明する。M/G40の異常としては、例えば、所望のM/Gトルクが得られない状態、円滑な回転が得られない状態、大きな音・振動が発生する状態等が挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
M/G40に異常が発生したと判定される場合(ステップ405で「Yes」と判定)、M/G接続状態が「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先してニュートラル状態に切り替えられる(ステップ410)。
以下、図4に示した処理について説明する。M/G40に異常が発生した場合、動力源としてM/G40を使用しないことが好ましい。従って、動力源としてE/G10が使用される。M/G40に異常が発生した場合、M/G40の出力軸A4を回転させないことが好ましい。図4に示した処理によれば、E/G10を動力源として使用しながら車両が走行中(従って、T/M20の入・出力軸A2,A3が回転している間)において、M/G40の出力軸A4の回転を停止することができる。なお、E/G10を動力源とした車両走行中では、走行状態に応じて(例えば、正常時変速マップを参照しながら)T/M20の変速段が変更され、変速作動が行われる毎にC/T20が接合状態から遮断状態に切り替えられる。
<クラッチ装置M2の異常時>
クラッチ装置M2に異常が発生した場合における処理について図5を参照しながら説明する。クラッチ装置M2の異常としては、例えば、C/T30そのもの、或いはアクチュエータACT2の異常に起因して、C/T30が遮断状態で固定される(即ち、接合状態に移行不能な)場合と、C/T30が接合状態で固定される(即ち、遮断状態に移行不能な)場合とが挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
クラッチ装置M2に異常が発生した場合における処理について図5を参照しながら説明する。クラッチ装置M2の異常としては、例えば、C/T30そのもの、或いはアクチュエータACT2の異常に起因して、C/T30が遮断状態で固定される(即ち、接合状態に移行不能な)場合と、C/T30が接合状態で固定される(即ち、遮断状態に移行不能な)場合とが挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
クラッチ装置M2に異常が発生したと判定される場合(ステップ505で「Yes」と判定)、C/T30が遮断状態で固定される異常が発生しているか否かが判定される(ステップ510)。C/T30が遮断状態で固定される異常が発生している場合(ステップ510で「Yes」と判定)、バッテリ残量が所定値以上か否かが判定される(ステップ515)。
そして、バッテリ残量が所定値以上の場合(ステップ515で「Yes」と判定)、M/G接続状態が「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先してIN接続状態に切り替えられ(ステップ520)、バッテリ残量が所定値未満の場合(ステップ515で「No」と判定)、M/G接続状態が「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先してOUT接続状態に切り替えられる(ステップ525)。
一方、C/T30が接合状態で固定される異常が発生している場合(ステップ510で「No」と判定)、M/G接続状態が「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先してOUT接続状態に切り替えられる(ステップ530)。
以下、図5に示した処理について説明する。先ず、C/T30が遮断状態で固定される異常が発生した場合について説明する。この場合、動力源としてE/G10を使用することができない。この点において、上述した<E/G10の異常時>と同じとなる。従って、この場合、<E/G10の異常時>の例にならって、バッテリ残量に応じてM/G接続状態がIN又はOUT接続状態に選択されるとともに、動力源としてM/G40が使用されながら車両が走行する。
次に、C/T30が接合状態で固定される異常が発生した場合について説明する。この場合、動力源としてE/G10が使用されると、E/GトルクがT/M20に常時伝達されることになる。この結果、T/M20の変速作動が行い難くなる。従って、この場合、動力源としてE/G10を使用せず、M/G40が使用される。
動力源としてM/G40が使用される場合においてIN接続状態が選択されると、T/M20の変速段が「走行用変速段」に調整される。これにより、車両走行中(従って、変T/M20の入・出力軸A2,A3が回転している間)において、E/G10の出力軸A1も回転してしまう。一方、OUT接続状態が選択されるとともにT/M20の変速段が「非走行用変速段」に調整されることで、車両走行中において、E/G10の出力軸A1の回転を停止することができる。以上の知見に基づき、C/T30が接合状態で固定される異常が発生した場合、OUT接続状態が選択されるとともに、T/M20の変速段が「非走行用変速段」に調整される。
以下、クラッチ装置M2に異常が発生した場合(即ち、ステップ520、525、又は530の何れかの処理が実行されている場合)について付言する。上述の<E/G10の異常時>の場合と同様、IN接続状態では、T/M20の変速段が「走行用変速段」に調整され、OUT接続状態では、T/M20の変速段が「非走行用変速段」に調整される。
また、IN接続状態では、走行状態に応じて(例えば、正常時変速マップを参照しながら)T/M20の変速段を変更しながら、M/G40を動力源として車両が走行する。そして、変速作動中では、変速作動が行われ易くするため、M/G40への通電をカットし、或いはM/G40の出力を小さくすることができる。
また、OUT接続状態では、T/M20の変速段がニュートラル段に固定されながら、M/G回転速度及びM/Gトルクの組み合わせをM/G40により画定される許容範囲内に維持しながら、車両が退避走行する。
また、IN又はOUT接続状態にてM/G40を動力源として使用しながら車両走行中において、車両減速時(アクセルペダルAPがオフ状態、又はブレーキペダルBPがオン状態)には、回転中のT/M20の入・出力軸A2,A3の動力を利用してM/G40を駆動することで、回生トルクによる車両の減速が可能となり、且つ、バッテリが充電され得る。
また、特に、C/T30が接合状態で固定される異常が発生している場合、車両停止中にて、バッテリを充填することができる。即ち、この場合、OUT接続状態が選択されているM/G接続状態(ステップ530)がIN接続状態に切り替えられる。加えて、T/M20の変速段が「非走行用変速段」に維持された状態でE/G10が駆動される。これにより、車両が停止した状態を維持しながら、E/Gトルクを利用してM/G40が発電機として駆動され、バッテリが充電され得る。
<変速装置M1の異常時>
変速装置M1に異常が発生した場合における処理について図6を参照しながら説明する。変速装置M1の異常としては、T/M20そのもの、或いはアクチュエータACT1の異常に起因して、例えば、T/M20の変速段が特定の変速段で固定される(他の変速段に変更不能な)場合が挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
変速装置M1に異常が発生した場合における処理について図6を参照しながら説明する。変速装置M1の異常としては、T/M20そのもの、或いはアクチュエータACT1の異常に起因して、例えば、T/M20の変速段が特定の変速段で固定される(他の変速段に変更不能な)場合が挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
変速装置M1に異常が発生したと判定される場合(ステップ605で「Yes」と判定)、M/G接続状態が「正常時切り替えマップ」による選択結果に優先してOUT接続状態に切り替えられる(ステップ610)。
以下、図6に示した処理について説明する。変速装置M1に異常が発生した場合、変速作動が行えない。この観点から、動力源としてE/Gを使用しないことが好ましい。従って、動力源としてM/G40が使用される。動力源としてM/G40が使用される場合、異常が発生している可能性があるT/M20が動力伝達系統の一部として含まれないことが好ましい。
係る観点に基づき、変速装置M1に異常が発生した場合、M/G接続状態がOUT接続状態に切り替えられる。この結果、異常が発生している可能性があるT/M20が動力伝達系統の一部として含まれない状態で、M/G40を動力源として車両を走行させることができる。
以下、変速装置M1に異常が発生した場合(即ち、ステップ610の処理が実行されている場合)について付言する。C/T30は、遮断状態に維持される。これは以下の理由に基づく。即ち、変速装置M1に異常が発生した場合、動力源としてE/Gが使用されない。T/M20の変速段が「走行用変速段」で固定される異常が発生している場合、OUT接続状態にて車両走行中においてT/M20の入力軸A2が回転駆動される。このとき、C/T30が接合状態にあると、E/G10の出力軸A1も回転駆動させることになり、動力の伝達損失が大きくなる。以上より、C/T30が遮断状態に維持される。これにより、OUT接続状態にて車両走行中(従って、T/M20の入力軸A2が回転している間)において、E/G10の出力軸A1の回転を停止して、動力の伝達損失を小さくすることができる。
また、OUT接続状態にてM/G40を動力源として使用しながら車両走行中において、車両減速時(アクセルペダルAPがオフ状態、又はブレーキペダルBPがオン状態)には、回転中のT/M20の出力軸A3の動力を利用してM/G40を駆動することで、回生トルクによる車両の減速が可能となり、且つ、バッテリが充電され得る。
また、OUT接続状態にて、M/G回転速度及びM/Gトルクの組み合わせをM/G40により画定される許容範囲内に維持しながら、車両が退避走行する。
また、T/M20の変速段が「走行用変速段」のうちの特定の変速段で固定される異常が発生している場合、車両の走行状態によっては、動力源として、M/G40に代えてE/G10が使用され得る。或いは、動力源として、M/G40に加えてE/G10が使用され得る。これらにより、M/G40のエネルギ消費速度を小さくすることができ、バッテリ残量の減少速度を小さくすることができる。
また、特に、T/M20の変速段が「非走行用変速段」で固定される異常が発生している場合、車両停止中にて、バッテリを充填することができる。即ち、この場合、OUT接続状態が選択されているM/G接続状態(ステップ530)がIN接続状態に切り替えられ、且つ、C/T30が遮断状態から接合状態に切り替えられる。この状態でE/G10が駆動される。これにより、車両が停止した状態を維持しながら、E/Gトルクを利用してM/G40が発電機として駆動され、バッテリが充電され得る。
<切替装置M3の異常時>
切替装置M3に異常が発生した場合における処理について図7を参照しながら説明する。切替装置M3の異常としては、切替機構50そのもの、或いはアクチュエータACT3の異常に起因して、例えば、M/G接続状態が特定の接続状態で固定される(他の接続状態に変更不能な)場合が挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
切替装置M3に異常が発生した場合における処理について図7を参照しながら説明する。切替装置M3の異常としては、切替機構50そのもの、或いはアクチュエータACT3の異常に起因して、例えば、M/G接続状態が特定の接続状態で固定される(他の接続状態に変更不能な)場合が挙げられる。係る異常が発生したか否かの判定は、周知の手法の1つ(例えば、ダイアグ信号を利用する手法)を利用して達成され得る。
切替装置M3に異常が発生したと判定される場合(ステップ705で「Yes」と判定)、切替機構50がニュートラル状態で固定される異常が発生しているか否かが判定される(ステップ710)。切替機構50がニュートラル状態で固定される異常が発生している場合(ステップ710で「Yes」と判定)、M/G40の作動が禁止される(ステップ715)。
また、切替機構50がIN接続状態で固定される異常が発生している場合(ステップ710で「No」、ステップ720で「Yes」と判定)、「正常時切り替えマップ」による選択結果がIN接続状態の場合のみ、M/G40が作動する(ステップ725)。
また、切替機構50がOUT接続状態で固定される異常が発生している場合(ステップ720で「No」と判定)、「正常時切り替えマップ」による選択結果がOUT接続状態の場合のみ、M/G40が作動する(ステップ730)。
以下、図7に示した処理について説明する。先ず、切替機構50がニュートラル状態で固定される異常が発生した場合について説明する。この場合、M/G40が動力源又は発電機として使用され得ない。従って、M/G40の作動が禁止される。ここで、「作動」とは、動力源として駆動トルクが発生する状態、或いは、発電機として電力(及び回生トルク)が発生する状態を指す。
即ち、この場合、動力源としてE/G10が使用される。E/G10を動力源とした車両走行中では、走行状態に応じて(例えば、正常時変速マップを参照しながら)T/M20の変速段が変更され、変速作動が行われる毎にC/T20が接合状態から遮断状態に切り替えられる。
次に、切替機構50がIN接続状態で固定される異常が発生した場合について説明する。この場合、OUT接続状態が達成され得ない。従って、「正常時切り替えマップ」による選択結果がOUT接続状態の場合において、IN接続状態が選択された状態でM/G40を作動させると、M/G回転速度及びM/Gトルクの組み合わせがM/G40により画定される許容範囲を逸脱する場合が発生し得る。従って、「正常時切り替えマップ」による選択結果がOUT接続状態の場合にはM/G40を作動させないことが好ましい。また、「正常時切り替えマップ」による選択結果がニュートラル状態の場合には、正常時と同様、M/G40が作動させられない。
以上より、この場合、「正常時切り替えマップ」による選択結果がIN接続状態の場合のみ、M/G40が作動させられる。換言すれば、正常時に比してM/G40が作動する頻度が少なくされる。従って、「正常時切り替えマップ」による選択結果がIN接続状態の場合、動力源としてM/G40のみ、又は、M/G40及びE/G10が使用され得、「正常時切り替えマップ」による選択結果がOUT接続状態又はニュートラル状態の場合、動力源としてE/G10のみが使用される。
M/G40及び/又はE/G10を動力源とした車両走行中では、走行状態に応じて(例えば、正常時変速マップを参照しながら)T/M20の変速段が変更される。M/G40を動力源とした車両走行中では、C/T20が遮断状態に維持されてE/G10が停止される。加えて、変速作動中では、変速作動が行われ易くするため、M/G40への通電をカットし、或いはM/G40の出力を小さくすることができる。E/G10を動力源とした車両走行中では、変速作動が行われる毎にC/T20が接合状態から遮断状態に切り替えられる。
なお、このように、切替機構50がIN接続状態で固定される異常が発生した場合、車両停止中にて、バッテリを充填することができる。即ち、T/M20の変速段が「非走行用変速段」に調整され、且つ、C/T30が接合状態に調整された状態で、E/G10が駆動される。これにより、車両が停止した状態を維持しながら、E/Gトルクを利用してM/G40が発電機として駆動され、バッテリが充電され得る。
次に、切替機構50がOUT接続状態で固定される異常が発生した場合について説明する。この場合、IN接続状態が達成され得ない。従って、「正常時切り替えマップ」による選択結果がIN接続状態の場合において、OUT接続状態が選択された状態でM/G40を作動させると、M/G回転速度及びM/Gトルクの組み合わせがM/G40により画定される許容範囲を逸脱する場合が発生し得る。従って、「正常時切り替えマップ」による選択結果がIN接続状態の場合にはM/G40を作動させないことが好ましい。また、「正常時切り替えマップ」による選択結果がニュートラル状態の場合には、正常時と同様、M/G40が作動させられない。
以上より、この場合、「正常時切り替えマップ」による選択結果がOUT接続状態の場合のみ、M/G40が作動させられる。換言すれば、正常時に比してM/G40が作動する頻度が少なくされる。従って、「正常時切り替えマップ」による選択結果がOUT接続状態の場合、動力源としてM/G40のみ、又は、M/G40及びE/G10が使用され得、「正常時切り替えマップ」による選択結果がIN接続状態又はニュートラル状態の場合、動力源としてE/G10のみが使用される。
このように、切替機構50がOUT接続状態で固定された状態では、M/G回転速度及びM/Gトルクの組み合わせがM/G40により画定される許容範囲内に維持されながら、M/G40及び/又はE/G10を動力源として車両が退避走行する。なお、このように、切替機構50がOUT接続状態で固定される異常が発生した場合、車両停止中にて、バッテリを充填することができない。
また、この場合、T/M20の変速作動がなされる期間中においてのみ、動力源としてM/G40が作動されられてもよい。これにより、上述の「変速ショック」が低減され得ることに加え、M/G40が作動する頻度が極力少なくされ得ることでバッテリ残量の減少速度を小さくすることができる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態では、変速機としてトルクコンバータを備えない多段変速機を使用した所謂オートメイティッド・マニュアル・トランスミッションが使用されているが、変速機として、トルクコンバータを備えるとともに車両の走行状態に応じて変速作動が自動的に実行される多段変速機又は無段変速機(所謂オートマチックトランスミッション(AT))が使用されてもよい。
10…エンジン、20…変速機、30…クラッチ、40…モータジェネレータ、50…切替機構、61…車輪速度センサ、62…アクセル開度センサ、63…シフト位置センサ、64…ブレーキセンサ、70…ECU、AP…アクセルペダル、BP…アクセルペダル、SF…シフトレバー
Claims (10)
- 動力源として内燃機関と電動機とを備えた車両に適用される車両の動力伝達制御装置であって、
前記内燃機関の出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸及び前記車両の駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸を備えるとともに前記出力軸の回転速度に対する前記入力軸の回転速度の割合である変速機減速比を調整可能な変速機と、前記変速機を駆動するアクチュエータとを含む変速装置と、
前記内燃機関の出力軸と前記変速機の入力軸との間に介装されて前記内燃機関の出力軸と前記変速機の入力軸との間で動力の少なくとも一部を伝達する接合状態と前記動力を伝達しない遮断状態とに調整可能なクラッチと、前記クラッチを駆動するアクチュエータとを含むクラッチ装置と、
前記電動機の出力軸の接続状態を、前記電動機の出力軸と前記変速機の入力軸との間で動力伝達系統が形成される入力側接続状態と、前記電動機の出力軸と前記変速機の出力軸との間で前記変速機を介することなく動力伝達系統が形成される出力側接続状態と、前記電動機の出力軸と前記変速機の入力軸との間も前記電動機の出力軸と前記変速機の出力軸との間も動力伝達系統が形成されない非接続状態と、に切り替え可能な切替機構と、前記切替機構を駆動するアクチュエータとを含む切替装置と、
前記車両の走行状態に基づいて、前記内燃機関、前記電動機、前記変速装置、前記クラッチ装置、及び前記切替装置を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記内燃機関、前記電動機、前記変速装置、前記クラッチ装置、及び前記切替装置の何れかに異常が発生したと判定された場合、前記異常の内容に応じて前記電動機の出力軸の接続状態を切り替えるように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項1に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記内燃機関に異常が発生したと判定されたことに基づいて、前記電動機に電気エネルギを供給する電池に蓄積されているエネルギの量である電池残量が所定値以上のときには前記電動機の出力軸の接続状態を前記入力側接続状態に切り替え、前記電池残量が前記所定値未満のときには前記電動機の出力軸の接続状態を前記出力側接続状態に切り替えるように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項2に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記内燃機関に異常が発生したと判定されたことに基づいて、前記クラッチを前記遮断状態に維持するように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項1に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記電動機に異常が発生したと判定されたことに基づいて、前記電動機の出力軸の接続状態を前記非接続状態に切り替えるように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項1に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記クラッチ装置に前記遮断状態で固定される異常が発生したと判定されたことに基づいて、前記電動機に電気エネルギを供給する電池に蓄積されているエネルギの量である電池残量が所定値以上のときには前記電動機の出力軸の接続状態を前記入力側接続状態に切り替え、前記電池残量が前記所定値未満のときには前記電動機の出力軸の接続状態を前記出力側接続状態に切り替えるように構成され、
前記クラッチ装置に前記接合状態で固定される異常が発生したと判定されたことに基づいて、前記電動機の出力軸の接続状態を前記出力側接続状態に切り替えるように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項5に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記クラッチ装置に前記接合状態で固定される異常が発生したと判定されたことに基づいて、前記変速機を前記変速機の入力軸と出力軸との間で動力伝達系統が形成されない状態に制御するように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項6に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記クラッチ装置に前記接合状態で固定される異常が発生したと判定されている場合、前記車両が停止中にて、前記電動機の出力軸の接続状態を前記出力側接続状態から前記入力側接続状態に切り替え且つ前記内燃機関の駆動トルクを利用して前記電動機を駆動することで、前記電池を充電するように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項1に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記変速装置に異常が発生したと判定されたことに基づいて、前記電動機の出力軸の接続状態を前記出力側接続状態に切り替えるように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項8に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記変速装置に前記変速機の入力軸と出力軸との間で動力伝達系統が形成されない状態で固定される異常が発生したと判定されている場合、前記車両が停止中にて、前記電動機の出力軸の接続状態を前記出力側接続状態から前記入力側接続状態に切り替え且つ前記内燃機関の駆動トルクを利用して前記電動機を駆動することで、前記電池を充電するように構成された車両の動力伝達制御装置。 - 請求項1に記載の車両の動力伝達制御装置において、
前記制御手段は、
前記切替装置に前記非接続状態で固定される異常が発生したと判定されたことに基づいて、前記電動機を作動させないように構成され、
前記切替装置に前記入力側接続状態で固定される異常が発生したと判定されたことに基づいて、正常時に比して前記電動機が作動する頻度を少なくするように構成され、
前記切替装置に前記出力側接続状態で固定される異常が発生したと判定されたことに基づいて、正常時に比して前記電動機が作動する頻度を少なくするように構成された車両の動力伝達制御装置。
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