JP2010253103A - マットレス及びそれに装填される弾性ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成によって、利用者の嗜好に応じて寝心地が簡単に調整できると共に、寝心地調整によって生じる違和感が可及的に抑制されるマットレスおよびそれに装填される弾性ユニットを提供すること。
【解決手段】マットレス1は、マットレス1の外郭を形成する弾性枠体2と、弾性枠体2の内部に反転自在に装填される寝心地調整用の第1の弾性ユニット(3,4)と、第1の弾性ユニット(3,4)の上方に位置する第2の弾性ユニット(弾性層)5と、を備えている。第1の弾性ユニット(3,4)は、厚さ方向に沿って一側と他側で硬さが異なるとともに、一側および他側の硬さが第2の弾性ユニット(弾性層)5と異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マットレス及びそれに装填される弾性ユニットに関し、特に、寝心地が調整可能なマットレス及びそれに装填される弾性ユニットに関する。
特許文献1には、ベッド内部に設置されたエアポンプを用いて、ベッド基台上のエアマットレスに空気を供給又は排気をすることにより、マットレスの硬さを調整するエアベッドが開示されている。
特許文献2には、マットレス内部に配置されるウレタン発泡体製の枠体と、前記枠体内に反転自在に装填されるラテックス発泡体と、を備え、前記ラテックス発泡体は、芯材を挟んで厚さの異なる“同じ硬さ”のラテックス発泡体を積層した構造である、マットレスが提案されている。利用者が、このマットレス上に横たわると、前記ラテックス発泡体が圧縮され、該ラテックス発泡体の上面と枠体の上面の高さが同じとなる。
特開2002−209674号公報(図1および図7) 実登3092464号公報(図2および段落0025)
特許文献1に開示されたようなエアマットレスは、エアポンプ、多数のエアホース及びエアポンプを制御する制御ボックスが必要であるため、部品点数が多く又高価であるという問題がある。
特許文献2のマットレスによれば、枠体とラテックス発泡体との境目で、マットレスの硬さが急激に変化することにより、利用者に違和感を生じさせるという問題がある。その理由は、利用者の荷重が、マットレスの上層に位置するラテックス発泡体に直接的に印加されるからである。
また、特許文献2のマットレスによれば、マットレスの寝心地の調整幅が小さいという問題がある。その理由は、ラテックス発泡体において、芯材を挟んで、厚さは異なるが、“同じ硬さ”であるラテックス発泡体を積層しているためである。
本発明の目的は、簡素な構成によって、利用者の嗜好に応じて寝心地が簡単に調整できると共に、寝心地調整によって生じる違和感が可及的に抑制されるマットレスおよびそれに装填される弾性ユニットを提供することである。
本発明は、第1の視点において、マットレスの外郭を形成する弾性枠体と、該弾性枠体の内部に反転自在に装填される寝心地調整用の第1の弾性ユニットと、該第1の弾性ユニットの上方に位置する弾性層と、を備え、前記第1の弾性ユニットは、厚さ方向に沿って一側と他側で硬さが異なるとともに、前記一側および他側の硬さが前記弾性層と異なるマットレスを提供する。
なお、マットレス、弾性枠体、第1の弾性ユニット及び弾性層の硬さ、すなわち、所定荷重に対する変位量(沈み込み量)は、JIS K 6400、或いは、それと同等の外国ないし国際基準に準拠して評価すればよい。
本発明は、第2の視点において、マットレス内部に装填される寝心地調整用の弾性ユニットであって、芯材と、前記芯材の厚さ方向に沿って一側に配置され弾性変形自在な第1の層と、前記芯材の厚さ方向に沿って他側に配置され弾性変形自在な第2の層と、を有し、前記芯材は、前記第1及び第2の層よりも硬く、前記第1の層と前記第2の層は、硬さが異なり、前記第1の層と前記第2の層のうち、柔らかい方の層は硬い方の層よりも厚い、弾性ユニットを提供する。
[マットレス]
(1)本発明によるマットレスは、一側と他側で硬さが異なる第1の弾性ユニットの反転によって、寝心地を調整するという簡素な構成を有する。
(2)本発明によれば、第1の弾性ユニットを反転させることにより、マットレスの硬さを簡単に変更することができるため、利用者の嗜好に応じて寝心地が簡単に調整できる。
(3)本発明によれば、第1の弾性ユニットの一側と他側の硬さが弾性層と異なることにより、寝心地の調整幅が拡大されている。
(4)本発明によれば、寝心地調整用の第1の弾性ユニットと、マットレスの外郭を形成するための弾性枠体との間の硬さの相違が、第1の弾性ユニット上に位置して所定の硬さを備える弾性層によって吸収されることにより、寝心地調整用の第1の弾性ユニットの装填によって生じる違和感が可及的に抑制される。
(5)本発明によれば、弾性枠体と第1の弾性ユニットの境目、例えば、マットレスの頭側周辺部や足側周辺部における体圧分散能力の変化が、弾性層(第2の弾性ユニット)によって吸収され、マットレス全面で良好な体圧分散分布を得ることができる。
[マットレスに装填される寝心地調整用の弾性ユニット]
(1)本発明による寝心地調整用の弾性ユニットによれば、その反転により、マットレスの硬さを簡単に変更することができる。また、本発明によるマットレスは、安価で少数の部品から簡単に組み立てることができる。かくして、本発明によるマットレスは、多数の利用者の嗜好に対応して寝心地を可変に設定できると共に、利用者の体型変化に応じて寝心地を簡単に変更することができる。
(2)本発明による寝心地調整用の弾性ユニットによれば、その一側と他側で“硬さ”が異なるため、この弾性ユニットを反転した際、寝心地の差が顕著になり、利用者は寝心地調整の効果を実感することができる。
(3)本発明による寝心地調整用の弾性ユニットによれば、第1の層と第2の層とを比較して、柔らかい方の層が厚く、硬い方の層が薄く形成されている。これによって、柔らかい層が上になるよう、この弾性ユニットがマットレスに装填された場合であって、かつ大きな荷重が弾性ユニットに印加された際であっても、厚く形成された第2の層は、完全につぶれることなく弾性変形して利用者の体圧を分散することができる。これに対して、硬く形成された層は、所定荷重に対する変位量が小さいため、薄く形成しても、利用者の体圧を十分に分散することができる。
(4)本発明による寝心地調整用の弾性ユニットにおいて、第1の層と第2の層との間に、芯材を設けることにより、弾性ユニットの一側と他側の寝心地の相違が顕著となる。また、芯材は、弾性変形自在な第1の層と第2の層によって、挟まれていることによって、利用者が、本発明の弾性ユニットないしそれが装填されたマットレス上で乗降した際、芯材による弾性枠体の損傷を防ぐことができる。また、第1の層と第2の層との間に、芯材を設けることにより、第1の層と第2の層の形状が保持され、両層の干渉が防止される。
(A)は、本発明の実施例1に係るマットレスの一部破断上面図であり、(B)は、(A)のB−B断面図である。 (A)は、図1に示したマットレスが内蔵する第1の弾性ユニットの上面図であり、(B)は、(A)のB−B断面図である。 図1に示した、弾性枠体、第1の弾性ユニットおよび第2の弾性ユニットの荷重−ストローク線図である。 本発明の実施例2に係るダブルベッド用のマットレスの一部破断上面図である。 (A)は、本発明の実施例3に係る第1の弾性ユニットの上面図、(B)は、(A)の前後方向から見た側面図である。 (A)は、本発明の実施例4に係る第1の弾性ユニットの上面図、(B)は、(A)の前後方向から見た側面図である。 (A)は、本発明の実施例5に係る第1の弾性ユニットの上面図、(B)は、(A)の前後方向から見た側面図である。
本発明の実施の形態において、前記第1の弾性ユニットの上方に位置する前記弾性層は、前記弾性枠体および前記第1の弾性ユニットから独立して構成され、該第1の弾性ユニットの前記前後方向に沿った長さよりも長い第2の弾性ユニットであり、前記前後方向に沿って、前記第2の弾性ユニットの下面は、その両端部が前記弾性枠体から支持されると共に、その中間部が前記第1の弾性ユニット上面に載置される。この形態によれば、弾性枠体と第1の弾性ユニットの硬さの相違による体圧分散能力の急激な変化が、第2の弾性ユニットによって回避され、良好な体圧分散効果を得ることができる。特に、第2の弾性ユニットの端部が、弾性枠体から支持されていることにより、弾性枠体と第1の弾性ユニットの境目、すなわち、マットレスの縁部における体圧分散能力が向上される。また、弾性枠体から独立して形成された第2の弾性ユニットは、取り外し容易であるため、第1の弾性ユニットを反転させて寝心地を変える操作が簡単になる。
本発明の実施の形態において、前記第1の弾性ユニットの前記前後方向に沿った長さは、該第1の弾性ユニットが利用者の背中部および臀部の下方に位置するよう設定される。この形態によれば、個体差が大きい背中荷重と臀部荷重にそれぞれ対応する位置に、寝心地調整用の第1の弾性ユニットがある。
本発明の実施の形態において、前記第1の弾性ユニットは、該第1の弾性ユニットの厚さ方向に沿って一側に配置され弾性変形自在な第1の層と、同他側に配置され弾性変形自在な第2の層と、を含み、前記第1の層と前記第2の層は、少なくとも硬さが異なり、前記弾性枠体及び前記弾性層の硬さは、前記第1の層の硬さと前記第2の層の硬さの間にある。
本発明の実施の形態において、前記マットレスの面方向に沿って、前記芯材は、前記第1及び第2の層よりも後退している。この形態によれば、芯材の耐久性が向上するとともに、芯材が他部材、例えば、マットレスの弾性枠体を損傷することが防止される。
本発明の実施の形態において、前記第1の弾性ユニットの角部及び/又は辺部が面取りされている。この形態によれば、第1の弾性ユニットの耐久性が向上する。
本発明の実施の形態において、前記弾性層の硬さを以下のように設定することにより、前記マットレスの前後方向に沿った硬さの変化が緩和される:
(1)前記弾性枠体と同等の硬さ;
(2)前記第1の弾性ユニットの前記一側及び前記他側のいずれか柔らかい方の硬さ<該弾性層の硬さ≦前記弾性枠体の硬さ<前記第1の弾性ユニットの前記一側及び前記他側のいずれか硬い方の硬さ。
(3)前記第1の弾性ユニットの前記一側及び前記他側のいずれか柔らかい方の硬さ<前記弾性枠体の硬さ≦弾性層の硬さ<前記第1の弾性ユニットの前記一側及び前記他側のいずれか硬い方の硬さ。
本発明の実施の形態において、前記弾性層は、前記マットレスの前後方向に沿った硬さの変化を緩和する硬さを備える。
本発明の実施の形態において、第1の層と第2の層の硬さの差を、利用者の体重を考慮した所定荷重に対する変位量の差が10mm以上となるよう設定する。この形態によれば、第1の層を上にした場合と、第2の層を上にした場合とで、寝心地の差が明確になり、寝心地の調整幅が拡大される。
本発明の実施の形態においては、弾性枠体と弾性層(第2の弾性ユニット)の硬さを同等とする。また、弾性層(第2の弾性ユニット)の硬さを、第1又は第2の層と弾性枠体の硬さの間において、弾性枠体寄りにしてもよい。この形態によれば、弾性枠体と弾性層の境目で生じる違和感が可及的に抑制される。
本発明の実施の形態においては、第1と第2の層の硬さの差を、50〜250N/314cm(JIS K 6400)の範囲、好ましくは、70〜200N/314cm(JIS K 6400)の範囲とする。弾性枠体及び弾性層(第2の弾性ユニット)の硬さは、これらの範囲の中心から±25%の範囲内とすることが好ましい。第1及び第2の層のうち、柔らかい方の層の厚さは、十分な変位量が確保できるよう設定し、硬い方の層の厚さは、可及的に薄くして、マットレスを薄型化すると共に製造コストを低減する。
本発明の実施の形態において、弾性枠体と弾性層は、別体であることにより、第1の弾性ユニットの反転および装填が容易となる。但し、場合によっては、弾性枠体と弾性層を一体化することもできる。
本発明の実施の形態において、第1の弾性ユニットは、マットレスないしベッドの前後方向に沿って、複数個に分割されて装填される、この形態によれば、例えば、背中と臀部で寝心地を変えることができる。すなわち、利用者の嗜好に応じて、身体の部位に応じた体圧分散能力又は寝心地が設定される。
本発明の実施の形態において、第1の弾性ユニットは、マットレスないしベッドの幅方向に沿って、複数個に分割されて装填される。この形態に係るマットレスは、ダブルベッドなどの複数人用ベッドに適用されるマットレスとして好適であり、各利用者に応じて寝心地を変更することができ、幅方向、特に、幅方向中央部(複数の利用者の間周辺)の寝心地の急激な変化は、弾性層(第2の弾性ユニット)によって吸収される。この形態の場合、弾性層(第2の弾性ユニット)は、第1の弾性ユニットの幅よりも長く形成し、弾性層(第2の弾性ユニット)の下面において、幅方向両端部は弾性枠体に支持され、幅方向中間部は第1の弾性ユニット上に載置されることが好ましい。
このように、第1の弾性ユニットを前後方向および/又は幅方向に沿って分割形成することにより、寝心地ないし体圧分散分布が異なる多様なマットレスが提供される。
本発明の実施の形態に係るマットレスは、種々の表層、中間層および底層の追加を許容できる。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。図1(A)は、本発明の一実施例に係るマットレスの一部破断上面図であり、図1(B)は、図1(A)のB−B断面図である。
[マットレス全体構造]
図1(A)を参照すると、本実施例に係るマットレス1は、マットレス1の外郭を形成する弾性枠体2と、弾性枠体2の内部に反転自在に装填される寝心地調整用の第1の弾性ユニット(3,4)と、第1の弾性ユニット(3,4)の上方に位置する第2の弾性ユニット(弾性層)5と、を備えている。第1の弾性ユニット(3,4)は、厚さ方向に沿って一側と他側で硬さが異なるとともに、一側および他側の硬さが第2の弾性ユニット(弾性層)5と異なっている。第1の弾性ユニット(3,4)は、第1の背中側弾性ユニット3と第1の足元側弾性ユニット4とから構成されている。
第2の弾性ユニット5は、マットレス1の前後方向(ベッドの前後方向)に沿った硬さの変化を緩和するよう、弾性枠体2と同等の硬さを備えている。第2の弾性ユニット5は、弾性枠体2および第1の弾性ユニット(3,4)から独立して構成され、第1の弾性ユニット(3,4)の前後方向(ベッド前後方向)に沿った長さよりも長く形成されている。
弾性枠体2、第1の弾性ユニット(3,4)及び第2の弾性ユニット5は、樹脂弾性体、例えば、発泡ウレタンフォーム、ゴム発泡体などから形成される。
詳細には、マットレス1内には、互いに連通する上段凹部2aと下段凹部2bとが形成されている。マットレス1上面側に位置する上段凹部2aには、第2の弾性ユニット5が、第1の弾性ユニット(3,4)を覆うように収容されている。マットレス1底側であって弾性枠体2の底面上に位置する下段凹部2bには、第1の弾性ユニット(3,4)が収容されている。
かくして、第2の弾性ユニット5の下面は、前後方向に沿って、その両端部が弾性枠体2、詳細には、上段凹部2aの底面から支持されると共に、その中間部が第1の弾性ユニット(3,4)の上面に載置されている。一方、第1の弾性ユニット(3,4)の前後方向に沿った長さは、第1の弾性ユニット(3,4)のうち、第1の背中側弾性ユニット3が利用者の背中部の下方に位置し、第1の足元側弾性ユニット4および臀部の下方に位置するよう設定されている。
マットレス1の表面は、外装カバー6によって被覆されている。外装カバー6は、例えば、表キルト部6a、側面キルト部6b及び底布地部6cから構成される。表キルト部6aと側面キルト部6bとは、不図示のファスナー等によって解除可能に連結される。側面キルト部6bと底布地部6cは、エッジテープ等で連結される。これによって、マットレス1から、第2の弾性ユニット5を取り出し、さらに、第1の弾性ユニット(3,4)を反転して装填することが容易になる。
外装カバー6の表面は、繊維物で形成され、外装カバー6の表キルト部6aの内部は、ポリエステル綿や発泡ウレタンフォームで形成される。
[マットレス全体の機能]
利用者の荷重は、弾性枠体2と同等の硬さを有する第2の弾性ユニット5を介して、第1の弾性ユニット(3,4)に印加されることにより、マットレス1の前後方向に沿った体圧分散能力の急激な変化が緩和される。加えて、第2の弾性ユニット(弾性層)5の下面は、前方から後方に向かって、上段凹部2aの底面、第1の弾性ユニット(3,4)及び上段凹部2aの底面上に支持されている。この支持構造によって、特に、弾性枠体2と第1の弾性ユニット(3,4)の境界上で、弾性枠体2と、第1の弾性ユニット(3,4)の硬さの相違に起因する、マットレス1の前後方向に沿った体圧分散能力の急激な変化がさらに回避され、良好な体圧分散分布が得られることができる。また、第1の弾性ユニット(3,4)が複数個に分割されていても、第1の弾性ユニット(3,4)の上面全体を覆う、第2の弾性ユニット(弾性層)5によって、分割位置上における寝心地の違和感が抑制される。
特に、図1(A)を参照すると、背中や臀部の部分体重(W>>w)は、人によって大きく異なるが、頭部や脚部の部分体重は、比較的差が小さい。本実施例のマットレス1によれば、背中の荷重を受ける第1の背中側弾性ユニット3と、臀部の荷重を受ける第1の足元側弾性ユニット4とによって、様々な体重をもった多数の人の寝心地に関する要望に対応することができる。
[第1の弾性ユニット(3,4)の構造]
図2(A)は、図1に示したマットレスが内蔵する第1の弾性ユニットの上面図であり、図2(B)は、図2(A)のB−B断面図である。第1の弾性ユニット(3,4)を構成する、第1の背中側弾性ユニット3と、第1の足元側弾性ユニット4とは、基本的に同様の構造を有している。したがって、以下の説明においては、主として、第1の足元側弾性ユニット4の構造について説明し、第1の背中側弾性ユニット3の構造については、第1の足元側弾性ユニット4の構造に関する説明を参照するものとする。
図2(A)及び図2(B)を参照すると、第1の足元側弾性ユニット4は、芯材4bと、芯材4bの厚さ方向に沿って一側に配置され弾性変形自在な第1の層4aと、芯材4bの厚さ方向に沿って他側に配置され弾性変形自在な第2の層4cと、を有している。芯材4bは、第1及び第2の層4a,4cよりも硬く形成されている。第1の層4aと第2の層4cは、硬さが異なっている。第1の層4aの硬さと第2の層4cの硬さは、弾性枠体2および第2の弾性ユニット(弾性層)5の硬さが、第1の層4aの硬さと第2の層4cの硬さの間にあるよう、形成されている(図3参照)。また、図1に示したマットレス1の面方向に沿って、芯材4bは、第1及び第2の層4a,4cよりも後退して形成されている。
第1の層4a、芯材4bおよび第2の層4cの、厚みおよび硬さの設定例を下記に示す。硬さは、JIS K 6400に準拠して測定される。
(1)第1の層(硬い方の層)4a 厚み:22mm、硬さ:187.5±32.5N/314cm
(2)芯材4b 厚み: 7mm、硬さ:300N/314cm
(3)第2の層(柔らかい方の層)4c 厚み:70mm、硬さ:58.8±19.6N/314cm
第1及び第2の層4a,4cには、弾性枠体2や第2の弾性ユニット5と同じ材料などから形成され、硬さを変えたものが使用され、芯材(中間層)4bには、ポリエステルを主原料とする硬質フェルト、又は、硬さが200N/314cm(JIS K 6400)以上の木材、樹脂などが使用される。
[第1の弾性ユニット(3,4)の機能]
以上説明した、弾性枠体2、第1の弾性ユニット(3,4)の第1の層4aおよび第2の層4c、並びに第2の弾性ユニット(弾性層)5の硬さの相互関係をまとめて説明する。図3は、図1に示した、弾性枠体、第1の弾性ユニットの第1の層および第2の層、並びに第2の弾性ユニットの荷重−ストローク線図である。
図3を参照すると、第2の層4cと第1の層4aの硬さの間に、弾性枠体2および第2の弾性ユニット5の硬さがあること、所定荷重に対する変位量に関して、第1の層4aの変位量を“A”とし、第2の層4cの変位量“C”とすると、C−A≧10mmとなっていること、が分かる。このように、C−Aの差を所定値よりも大きくすることにより、第1の弾性ユニット(3,4)の上下を反転した際、硬さの明確な差異、すなわち、寝心地の明確な相違が利用者に明確に認識される。
また、第1の層4aと第2の層4cとを比較して、柔らかい第2の層4cの方が厚く、硬い第1の層4aの方が薄く形成されている。これによって、変形し易い第2の層4cの変形余裕が確保されるとともに、変形し難い第1の層4aは薄いことにより、マットレス1を薄く軽量に形成することができ、結局、いずれの層4a,4cが上にきても、十分な体圧分散効果を得ることができる。
また、図2(A)及び図2(B)に示したように、芯材4bは、第1及び第2の層4a,4cよりも後退して形成されている。これによって、利用者のマットレス乗降時、第1の足元側弾性ユニット4などの弾性変形により、硬い芯材4bが、柔らかい弾性枠体1に干渉して、弾性枠体1を損傷することが防止される。また、弾性変形し難い芯材4bに、弾性変形自在な第1又は第2の層4a,4cを介さずに、直接的に荷重が印加されることが防止され、この結果、利用者の乗降に伴って繰り返し荷重を受ける芯材4bの耐久性が向上される。芯材4bの、第1及び第2の層4a,4cの端面からの後退度Dは、製造時、第1及び第2の層4a,4cの癒着を防止するよう、所定値以下であることが好ましい。よって、芯材の後退度は、2〜10mm程度が好ましい。
[ダブルベッド用マットレス]
本実施例において、本実施例が前記実施例1と共通する点については、適宜前記実施例1の記載を参照するものとし、主として、本実施例と前記実施例1の相違点について説明する。
図4は、本発明の実施例2に係るダブルベッド用のマットレスの一部破断上面図である。図4を参照すると、第1の弾性ユニット(13a,13b,14a,14b)は、マットレス11の幅方向に沿っても複数個に分割され、左右の第1の背中側弾性ユニット13a,13bと、左右の第1の足元側弾性ユニット14a,14bから構成されている。第2の弾性ユニット(弾性層)15の幅は、第1の弾性ユニット(13a,13b,14a,14b)の幅よりも長く形成されている。第2の弾性ユニット15の下面において、幅方向両端部は弾性枠体2に支持され、幅方向中間部は第1の弾性ユニット(13a,13b,14a,14b)上に載置されている。
本実施例に係るマットレス11によれば、左右の利用者によって選択される硬さが相違する場合であっても、第2の弾性ユニット(弾性層)15によって、幅方向中央部におけるマットレス11の硬さの急激な変化が緩和され、体圧分散分布が滑らかとなる。すなわち、ダブルベッド用のマットレス11において、複数の利用者が個々に異なる硬さを選択し寝心地を調整しても、体圧分散分布は良好となり、寝心地調整によって生じる違和感が可及的に抑制される。
[第1の弾性ユニットの側部保護カバー]
本実施例において、本実施例が前記実施例1と共通する点については、適宜前記実施例1の記載を参照するものとし、主として、本実施例と前記実施例1の相違点について説明する。
図5(A)は、本発明の実施例3に係る第1の弾性ユニットの上面図、図5(B)は、図5(A)の第1の弾性ユニットを前後方向から見た側面図である。図5(A)及び図5(B)を参照すると、第1の弾性ユニット24は、図2(B)に示した第1の足元側弾性ユニット4と同様に、第1及び第2の層24a,24c並びに芯材24bを有している。さらに、第1の弾性ユニット24の左右側部は、前後方向に沿って延在する部分保護カバー26が接着されている。部分保護カバー26によって、利用者のマットレス乗降時、第1の弾性ユニット24の側部に応力が集中することが防止され、引き裂き強度が向上される。部分保護カバー26は、不織布又は布から形成することができ、その幅は20mm以上が好ましい。
[第1の弾性ユニットの全体保護カバー]
本実施例において、本実施例が前記実施例3と共通する点については、適宜前記実施例3の記載を参照するものとし、主として、本実施例と前記実施例3の相違点について説明する。
図6(A)は、本発明の実施例4に係る第1の弾性ユニットの上面図、図6(B)は、図6(A)の第1の弾性ユニットを前後方向から見た側面図である。図6(A)及び図6(B)を参照すると、第1の弾性ユニット34は、図2(B)に示した第1の足元側弾性ユニット4と同様に、第1及び第2の層34a,34c並びに芯材34bを有している。さらに、第1の弾性ユニット34の全面には、全体保護カバー36が接着されている。この形状により、利用者のマットレス乗降時、第1の弾性ユニット34に局部的な応力が集中することが防止され、引き裂き強度が向上される。全体保護カバー36は、不織布又は布から形成することができる。
図7(A)は、本発明の実施例5に係る第1の弾性ユニットの上面図、図7(B)は、図7(A)の第1の弾性ユニット前後方向から見た側面図である。図7(A)及び図7(B)を参照すると、第1の弾性ユニット44は、図2(B)に示した第1の足元側弾性ユニット4と同様に、第1及び第2の層44a,44c並びに芯材44bを有している。さらに、第1の弾性ユニット44の左右両側の辺部が面取り47されている。このような面取り47によって、利用者のマットレス乗降時、第1の弾性ユニット44の側部に応力が集中することが防止され、引き裂き強度が向上される。また、面取り47によって、第1の弾性ユニット44を、マットレス内部に装填又は取り出す際、摩擦抵抗が低減され、作業性が向上する。
本発明は、ベッドのマットレス、或いは、床面に載置されるマットレスなどの寝具に好適に利用される。
1 マットレス
2 弾性枠体
2a 上段凹部
2b 下段凹部
3 第1の背中側弾性ユニット(寝心地調整用)
4 第1の足元側弾性ユニット(寝心地調整用)
4a 第1の層(一側の層)
4b 芯材
4c 第2の層(他側の層)
5 第2の弾性ユニット(寝心地変化緩和用)
6 外装カバー
6a 表キルト部
6b 側面キルト部
6c 底布地部
11 マットレス(ダブルベッド用)
12 弾性枠体
13a,13b 左右の第1の背中側弾性ユニット
14a,14b 左右の第1の足元側弾性ユニット
15 第2の弾性ユニット(弾性層)
24 第1の弾性ユニット
24a 第1の層(一側の層)
24b 芯材
24c 第2の層(他側の層)
26 部分保護カバー
34 第1の弾性ユニット
34a 第1の層(一側の層)
34b 芯材
34c 第2の層(他側の層)
36 全体保護カバー
44 第1の弾性ユニット
44a 第1の層(一側の層)
44b 芯材
44c 第2の層(他側の層)
47 面取り
D 芯材の後退度

Claims (7)

  1. マットレスの外郭を形成する弾性枠体と、
    該弾性枠体の内部に反転自在に装填される寝心地調整用の第1の弾性ユニットと、
    該第1の弾性ユニットの上方に位置する弾性層と、を備え、
    前記第1の弾性ユニットは、厚さ方向に沿って一側と他側で硬さが異なるとともに、前記一側および他側の硬さが前記弾性層と異なることを特徴とするマットレス。
  2. 前記弾性層は、前記弾性枠体および前記第1の弾性ユニットから独立して構成され、該第1の弾性ユニットの前記前後方向に沿った長さよりも長い第2の弾性ユニットであり、
    前記前後方向に沿って、前記第2の弾性ユニットの下面は、その両端部が前記弾性枠体から支持されると共に、その中間部が前記第1の弾性ユニット上面に載置される、
    ことを特徴とする請求項1記載のマットレス。
  3. 前記第1の弾性ユニットの前記前後方向に沿った長さは、該第1の弾性ユニットが利用者の背中部および臀部の下方に位置するよう設定される、ことを特徴とする請求項1又は2記載のマットレス。
  4. 前記第1の弾性ユニットは、該第1の弾性ユニットの厚さ方向に沿って一側に配置され弾性変形自在な第1の層と、同他側に配置され弾性変形自在な第2の層と、を含み、
    前記第1の層と前記第2の層は、少なくとも硬さが異なり、
    前記弾性枠体及び前記弾性層の硬さは、前記第1の層の硬さと前記第2の層の硬さの間にある、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一記載のマットレス。
  5. マットレス内部に装填される寝心地調整用の弾性ユニットであって、
    芯材と、
    前記芯材の厚さ方向に沿って一側に配置され弾性変形自在な第1の層と、
    前記芯材の厚さ方向に沿って他側に配置され弾性変形自在な第2の層と、
    を有し、
    前記芯材は、前記第1及び第2の層よりも硬く、
    前記第1の層と前記第2の層は、硬さが異なり、
    前記第1の層と前記第2の層のうち、柔らかい方の層は硬い方の層よりも厚い、
    ことを特徴とする弾性ユニット。
  6. 前記弾性ユニットの面方向に沿って、前記芯材は、前記第1及び第2の層よりも後退している、ことを特徴とする請求項5記載の弾性ユニット。
  7. 前記第1の弾性ユニットの角部及び/又は辺部が面取りされていることを特徴とする請求項5又は6記載の弾性ユニット。
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