JP2010258043A - 太陽電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を向上可能な太陽電池を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る太陽電池100において、第1実施形態に係る太陽電池100において、保護層17の第2表面17S2は、第1表面17S1の耐酸性よりも高い耐酸性を有する。
【選択図】図2
【解決手段】本実施形態に係る太陽電池100において、第1実施形態に係る太陽電池100において、保護層17の第2表面17S2は、第1表面17S1の耐酸性よりも高い耐酸性を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、裏面接合型の太陽電池に関する。
太陽電池は、クリーンで無尽蔵に供給される太陽光を直接電気に変換できるため、新しいエネルギー源として期待されている。
従来、基板の裏面側に形成されたn型半導体領域とp型半導体領域とを備える、いわゆる裏面接合型の太陽電池が提案されている。n型半導体領域上及びp型半導体領域上には、電極が形成される。
このような裏面接合型の太陽電池の製造工程では、酸性の薬液によって基板を処理する場合がある。例えば、基板の裏面側に半導体領域を形成する工程では、酸性の薬液によって基板の裏面上に形成されたレジスト膜がパターニングされる。
このような場合、基板の受光面側も酸性の薬液によって処理されるため、基板の受光面側にダメージが発生するおそれがある。特に、基板の受光面上にパッシベーション膜や反射防止膜などが形成されている場合には、酸性の薬液によってパッシベーション膜や反射防止膜などが劣化されるおそれがある。
ここで、酸性の薬液によって基板を処理する場合に、基板の受光面上に保護層を形成する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。保護層としては、例えば、酸化シリコン膜などが用いられる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の手法によれば、酸性の薬液によって基板を処理するたびに保護層を形成し直す必要があり、また、基板の受光面上にパッシベーション膜や反射防止膜などを形成する際に保護層を除去する必要があった。その結果、太陽電池の生産性が低下するという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、生産性を向上可能な太陽電池を提供することを目的とする。
本発明の特徴に係る太陽電池は、受光面と、前記受光面の反対側に設けられる裏面とを有する基板と、前記裏面上に形成されるn型半導体領域及びp型半導体領域と、前記受光面上に形成される保護層とを備え、前記保護層は、前記基板側に設けられる第1表面と、前記第1表面の反対側に設けられる第2表面とを有し、前記第2表面は、前記第1表面の耐酸性よりも高い耐酸性を有することを要旨とする。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記保護層は、前記第1表面を形成する第1領域と、前記第2表面を形成する第2領域とを含み、前記第1領域は、前記第2表面から入射し前記第1表面で反射された光が前記第2表面から出射されることを防止する反射防止膜として機能してもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第2領域のシリコン含有率は、前記第1領域のシリコン含有率よりも高くてもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第2領域の構成元素は、前記第1領域の構成元素と同じであってもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第2領域の厚みは、20nm以上であってもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第2表面におけるエッチングレートは、前記第1表面におけるエッチングレートよりも小さくてもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第1領域及び前記第2領域は、窒化シリコンによって構成されていてもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第2領域の耐酸性は、前記第1領域の耐酸性よりも高くてもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第1領域の屈折率は、前記基板の屈折率よりも小さくてもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第2領域の屈折率は、前記第1領域の屈折率よりも大きくてもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池において、前記第2領域の厚みは、前記第1領域の厚みよりも小さくてもよい。
本発明の特徴に係る太陽電池は、前記基板と前記保護層との間に介挿されるパッシベーション層を備えていてもよい。
本発明によれば、生産性を向上可能な太陽電池を提供することができる。
次に、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(太陽電池の構成)
本発明の第1実施形態に係る太陽電池の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1(a)は、第1実施形態に係る太陽電池100を受光面側から見た平面図である。図1(b)は、第1実施形態に係る太陽電池100を裏面側から見た平面図である。図2は、図1のA−A線における拡大断面図である。
(太陽電池の構成)
本発明の第1実施形態に係る太陽電池の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1(a)は、第1実施形態に係る太陽電池100を受光面側から見た平面図である。図1(b)は、第1実施形態に係る太陽電池100を裏面側から見た平面図である。図2は、図1のA−A線における拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、太陽電池100は、n型又はp型の半導体からなる基板10、i型非晶質半導体層11i、p型非晶質半導体層11p、i型非晶質半導体層12i、n型非晶質半導体層12n、p側細線電極13p、n側細線電極13n、p側接続用電極14p、n側接続用電極14n、i型非晶質半導体層15i、基板と同じ導電型の非晶質半導体層16及び保護層17を備える。
太陽電池100は、基板10の裏面側に形成されたp型半導体領域とn型半導体領域とを備える、いわゆる裏面接合型の太陽電池である。なお、第1実施形態では、p型非晶質半導体層11pがp型半導体領域に対応し、n型非晶質半導体層12nがn型半導体領域に対応する。
基板10は、太陽光を受ける受光面と、受光面の反対側に設けられた裏面とを有する。基板10は、受光面における受光によって光生成キャリアを生成する。光生成キャリアとは、光が基板10に吸収されて生成される正孔と電子とをいう。基板10は、n型又はp型の導電型を有する単結晶Si、多結晶Siなどの結晶系半導体材料や、GaAs、InPなどの化合物半導体材料を含む一般的な半導体材料によって構成することができる。なお、本実施形態では、基板10は、n型半導体基板であるものとする。
図2に示すように、基板10の受光面及び裏面には、微小な凹凸(以下、「テクスチャ」という。)が形成されている。なお、基板10の受光面上には光の入射を遮る構造体(例えば、電極など)が形成されておらず、受光面全面での受光が可能である。
i型非晶質半導体層11iは、基板10の裏面上において櫛歯状に形成される。i型非晶質半導体層11iの櫛歯部分は、第1方向に沿って形成される。i型非晶質半導体層11iは、不純物を積極的に導入せずに形成されている。i型非晶質半導体層11iの厚みは、実質的に発電に寄与しない程度、例えば数Å〜250Å程度である。
p型非晶質半導体層11pは、i型非晶質半導体層11i上において櫛歯状に形成される。p型非晶質半導体層11pの櫛歯部分は、第1方向に沿って形成される。p型非晶質半導体層11pは、p型ドーパント(例えば、ボロン、アルミニウムなど)がドーピングされた高濃度のp型領域である。p型非晶質半導体層11pの厚みは、例えば10nm程度である。
なお、n型の基板10上にi型非晶質半導体層11iとp型非晶質半導体層11pとが順次形成された構造(いわゆる、「HIT構造」)によれば、pn接合特性を向上することができる。
i型非晶質半導体層12iは、基板10の裏面上において櫛歯状に形成される。i型非晶質半導体層12iの櫛歯部分は、第1方向に沿って形成される。i型非晶質半導体層11iは、不純物を積極的に導入せずに形成されている。i型非晶質半導体層12iの厚みは、例えば数Å〜250Å程度である。
n型非晶質半導体層12nは、i型非晶質半導体層12i上において櫛歯状に形成される。n型非晶質半導体層12nの櫛歯部分は、第1方向に沿って形成される。n型非晶質半導体層12nは、n型ドーパント(例えば、リンなど)がドーピングされた高濃度のn型領域である。n型非晶質半導体層12nの厚みは、例えば10nm程度である。
p型非晶質半導体層11pの櫛歯部分とn型非晶質半導体層12nの櫛歯部分とは、第1方向に略直交する第2方向において交互に配置される。
なお、n型の基板10の裏面上にn型非晶質半導体層12nが形成された構造(いわゆる、「BSF構造」)によれば、基板10の裏面と非晶質半導体層との界面におけるキャリアの再結合を抑制することができる。
複数のp側細線電極13pは、p型非晶質半導体層11pからキャリアを収集する収集電極である。複数のp側細線電極13pは、p型非晶質半導体層11pの櫛歯状部分上に形成される。従って、複数のp側細線電極13pそれぞれは、第1方向に沿って形成される。各p側細線電極13pは、単層或いは積層構造の金属層から構成することができ、例えば、p型非晶質半導体層11p上にAlなどによって形成されるコンタクト層と、コンタクト層上にCuなどによって形成される低抵抗層とによって構成することができる。
複数のn側細線電極13nは、n型非晶質半導体層12nからキャリアを収集する収集電極である。複数のn側細線電極13nは、n型非晶質半導体層12nの櫛歯状部分上に形成される。従って、複数のn側細線電極13nそれぞれは、第1方向に沿って形成される。各n側細線電極13nは、上述のp側細線電極13pと同様に構成することができる。
p側接続用電極14pは、太陽電池100を他の太陽電池100に電気的に接続するための配線材(不図示)を接続するための電極である。p側接続用電極14pは、図2に示すように、第2方向に沿って形成される。p側接続用電極14pは、複数のp側細線電極13pからキャリアを収集する。
n側接続用電極14nは、配線材を接続するための電極である。n側接続用電極14nは、図2に示すように、第2方向に沿って形成される。n側接続用電極14nは、複数のn側細線電極13nからキャリアを収集する。
なお、図示しないが、n側接続用電極14n及びp側接続用電極14pそれぞれは、上述のp側細線電極13pと同様に構成することができる。
i型非晶質半導体層15iは、基板10の受光面略全面に形成される。i型非晶質半導体層15iは、不純物を積極的に導入せずに形成されている。i型非晶質半導体層15iの厚みは、例えば数Å〜250Å程度である。
非晶質半導体層16は、i型非晶質半導体層15i上に形成される。非晶質半導体層16は、基板10と同じ導電型を有する。基板10がn型である場合、非晶質半導体層16は、n型ドーパント(例えば、リンなど)がドーピングされた高濃度のn型領域である。非晶質半導体層16の厚みは、例えば10nm程度である。
なお、n型の基板10の受光面上にi型非晶質半導体層15iとn型の非晶質半導体層16とが順次形成された構造(いわゆる、「FSF構造」)によれば、基板10の受光面と非晶質半導体層との界面におけるキャリアの再結合を抑制することができる。このように、本実施形態において、i型非晶質半導体層15i及び非晶質半導体層16は、パッシベーション層として機能する。
保護層17は、非晶質半導体層16上に形成される。従って、保護層17は、非晶質半導体層16の略全面を覆っている。保護層17は、例えば、窒化シリコン、炭化シリコン、各種樹脂、各種シリコン、或いはこれらの組み合わせによって構成することができる。
ここで、図3は、図2の部分拡大図である。図3に示すように、保護層17は、基板10側に設けられる第1表面17S1を形成する第1領域171と、第1表面17S1の反対側に設けられる第2表面17S2を形成する第2領域172とを有する。第1領域171と第2領域172とは、非晶質半導体層16上に順次形成される。なお、本実施形態において、第2表面17S2は、一様な平面状に形成されているが、第2表面17S2には、基板10の受光面に形成されたテクスチャに対応する凹凸が形成されていてもよい。
本実施形態において、第1領域171は、反射防止膜として機能する。従って、第1領域171は、第2表面17S2から入射し第1表面17S1で反射された光が第2表面17S2から出射されることを防止する。具体的には、第1領域171は、第2領域172との界面において、光が第1領域171から第2領域172に漏れることを防止する。
なお、第1領域171の屈折率は、基板10、i型非晶質半導体層15i及び非晶質半導体層16の屈折率よりも小さい。また、第1領域171の屈折率は、第2領域172の屈折率よりも大きい。
ここで、第2表面17S2は、第1表面17S1の耐酸性よりも高い耐酸性を有する。すなわち、第2領域172は、耐酸性膜として機能する。このような第2領域172は、基板10の受光面(i型非晶質半導体層15i、非晶質半導体層16及び第1領域171を含む)を覆っている。従って、第2領域172は、太陽電池100の製造工程で用いられる酸性の薬液(例えば、エッチング液など)によって、基板10の受光面側にダメージが蓄積されることを抑制する。
また、第2領域172は、第1領域171よりも高い耐酸性を有するので、第2表面17S2における酸性溶液に対するエッチングレートは、第1表面17S1におけるエッチングレートよりも小さい。このような保護層17における耐酸性は、例えば保護層17がシリコンを含む材料によって構成される場合、第2領域172におけるシリコン含有率を第1領域171におけるシリコン含有率よりも高くすることによって調整することができる。この場合、第2領域172におけるシリコン含有率は、第2領域172内で一様であってもよいし、第1領域171から離れるほど徐々に高くなっていてもよい。
なお、第1領域171及び第2領域172それぞれは、窒化シリコン、炭化シリコン、各種樹脂、各種シリコンなどの材料によって構成することができる。ただし、第1領域171の構成元素と第2領域172の構成元素とは異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。
また、図3に示すように、第1領域171の厚みα1は、第2領域172の厚みα2よりも大きい。本実施形態では、第1領域171の光透過率は、第2領域172の光透過率よりも高いので、第2領域172の厚みα2が小さいほど保護層17全体としての光透過率は高くなる。
(太陽電池の製造方法)
次に、太陽電池100の製造方法について、図4〜図10を参照しながら説明する。なお、図4〜図10それぞれは、基板10を第2方向に沿って切断した断面図である。
次に、太陽電池100の製造方法について、図4〜図10を参照しながら説明する。なお、図4〜図10それぞれは、基板10を第2方向に沿って切断した断面図である。
まず、n型の単結晶Siからなる基板10を酸性又はアルカリ性溶液によって洗浄した後に、エッチング法によって、基板10の受光面及び裏面それぞれにテクスチャを形成する。
次に、図4に示すように、CVD法を用いて、基板10の裏面及び受光面それぞれの略全面に、i型非晶質半導体層及びn型非晶質半導体層を順次形成する。これによって、n型の基板10の裏面上に、i型非晶質半導体層12iとn型非晶質半導体層12nとが順次形成されるとともに、基板10の受光面上に、i型非晶質半導体層15iとn型の非晶質半導体層16とが順次形成される。
次に、図5に示すように、CVD法を用いて、n型非晶質半導体層12n上にマスク層20を形成するとともに、非晶質半導体層16上に反射防止膜(第1領域171)を形成する。続いて、CVD法を用いて、第1領域171上に、耐酸性膜(第2領域172)を形成した後に、第2領域172上に、耐アルカリ性膜21を形成する。この場合、マスク層20、第1領域171、第2領域172及び耐アルカリ性膜21それぞれを同一材料によって形成することが好ましい。これによって、工程の簡略を図ることができ、その結果として、マスク層20、第1領域171、第2領域172及び耐アルカリ性膜21それぞれは同一の構成元素によって構成されることとなる。
例えば、N2、SiH4、NH3を供給しながら、PVCVD法によってn型非晶質半導体層12n上にマスク層20としての窒化シリコン膜を形成するとともに、非晶質半導体層16上に反射防止膜(第1領域171)としての窒化シリコン膜を形成する。
次に、N2、SiH4、NH3を供給しながら、PVCVD法によって第1領域171上に耐酸性膜(第2領域172)としての窒化シリコン膜を形成する。耐酸性膜としての窒化シリコン膜の厚みは、20nm以上であることが好ましいが、これに限られるものではない。
次に、N2、SiH4、NH3を供給しながら、PVCVD法によって第2領域172上に耐アルカリ性膜21としての窒化シリコン膜を形成する。耐アルカリ性膜としての窒化シリコン膜の厚みは、10nm以上であることが好ましいが、これに限られるものではない。
ここで、第2領域172を形成する際のSiH4のNH3に対する流量比Xは、マスク層20及び第1領域171を形成する際のSiH4のNH3に対する流量比Yよりも大きい。このように、第2領域172におけるシリコン含有率を高めることによって、耐酸性を有する窒化シリコン膜、すなわち、エッチングレートの小さい窒化シリコン膜が形成される。さらに、第2領域172の屈折率は、第1領域171の屈折率よりも大きくなる。なお、流量比Xは、0.3以下であることが好ましいが、これに限られるものではない。
次に、図6に示すように、印刷法などによって、エッチングペースト22をマスク層20上に所定のパターンで塗布する。所定のパターンとは、櫛歯状に形成されるp型非晶質半導体層11pに対応するパターンである。
次に、図7に示すように、エッチングペースト22を加熱(例えば、約200℃以下、約5分以内)することによって、マスク層20を垂直方向にエッチングする。
次に、図8に示すように、アルカリ性エッチング液(例えば、約1%濃度、約70度の水酸化ナトリウム溶液)によって、i型非晶質半導体層12i及びn型非晶質半導体層12nをエッチング(例えば、約1分以上)する。これによって、i型非晶質半導体層12i及びn型非晶質半導体層12nは、所定のパターンにパターニングされる。この際、基板10の受光面側は耐アルカリ性膜21によって覆われている。そのため、第2領域172の耐酸性、第1領域171の反射防止特性、i型非晶質半導体層15i及び非晶質半導体層16のパッシベーション特性、及び基板10の受光面がアルカリ性エッチング液によって劣化されることを抑制できることに留意すべきである。
次に、図9に示すように、CVD法を用いて、基板10の裏面側に、i型非晶質半導体層11iとp型非晶質半導体層11pとを順次形成する。、i型非晶質半導体層11iとp型非晶質半導体層11pとは、基板10の裏面上からマスク層20上に跨って形成される。
次に、図10に示すように、酸性エッチング液(例えば、約4%濃度のフッ化水素溶液)によって、マスク層20をエッチング(例えば、約30〜60秒)する。これによって、マスク層20を覆うように形成されたi型非晶質半導体層11i及びp型非晶質半導体層11pはマスク層20とともに除去される。また、耐アルカリ性膜21もマスク層20とともに除去される。ただし、基板10の受光面側は耐酸性を有する第2領域172によって覆われているので、第1領域171の反射防止特性、i型非晶質半導体層15i及び非晶質半導体層16のパッシベーション特性、及び基板10の受光面が酸性エッチング液によって劣化されることを抑制できることに留意すべきである。
次に、i型非晶質半導体層11i及びp型非晶質半導体層11pと、i型非晶質半導体層12i及びn型非晶質半導体層12nとの境界にレーザを照射することによって、両者を分離する。
次に、CVD法、スパッタ法、蒸着法、メッキ法或いは印刷法などを用いて、p型非晶質半導体層11p上及びn型非晶質半導体層12n上にAlなどによるコンタクト層とCuなどによる低抵抗層とを順次形成する。これによって、p側細線電極13p、n側細線電極13n、p側接続用電極14p及びn側接続用電極14nが形成される。
なお、受光面側保護材と裏面側保護材との間に、配線材によって接続された複数の太陽電池100が封止材によって封止された太陽電池モジュールを形成することができる。
(作用及び効果)
第1実施形態に係る太陽電池100において、保護層17の第2表面17S2は、第1表面17S1の耐酸性よりも高い耐酸性を有する。
第1実施形態に係る太陽電池100において、保護層17の第2表面17S2は、第1表面17S1の耐酸性よりも高い耐酸性を有する。
従って、太陽電池100の製造工程において、酸性エッチング液などの酸性薬液によって基板10の受光面側にダメージが生じることを抑制することができる。また、保護層17が耐酸性を有するので、太陽電池100の製造工程において、保護層17を形成しなおす必要がないので、太陽電池100の生産性を向上することができる。
また、第1実施形態に係る保護層17は、第1表面17S1を形成する第1領域171と、第2表面17S2を形成する第2領域172とを含む。第1領域171は、反射防止膜として機能する。
このように、耐酸性を有する第2領域172は、反射防止膜として機能する第2領域172上に形成されているので、反射防止膜を形成するために耐酸性を有する第2領域172を除去する必要がない。また、第2領域172によって酸性薬液から第2領域172を保護できるので、第2領域172の反射防止特性が劣化することを抑制することができる。
また、第1領域171の構成元素が第2領域172の構成元素と同じである場合、すなわち、第1領域171と第2領域172とが同一材料で形成される場合には、太陽電池100の生産性をさらに向上することができる。
例えば、窒化シリコンを用いる場合には、SiH4のNH3に対する流量比を調整することによって、第1領域171と第2領域172とを連続して形成することができる。具体的には、第2領域172を形成する際の流量比Xを第1領域171を形成する際の流量比Yよりも大きくする。これによって、第2領域172におけるシリコン含有率を高めることによって、第2領域172を簡便に耐酸性にすることができる。このように、反射防止膜として機能する第1領域171の形成と、耐酸性膜として機能する第2領域172とを連続して形成することができる。
また、第1実施形態に係る太陽電池100では、基板10の受光面と保護層17との間には、i型非晶質半導体層15i及び非晶質半導体層16によって構成されるパッシベーション層が介挿されている。従って、保護層17によってパッシベーション層が覆われているので、酸性薬液によってパッシベーション層のパッシベーション特性が劣化することを抑制することができる。
また、第1実施形態に係る太陽電池100の製造方法において、第2領域172は、耐アルカリ性膜21によって覆われている。そのため、第2領域172の耐酸性、第1領域171の反射防止特性、i型非晶質半導体層15i及び非晶質半導体層16のパッシベーション特性、及び基板10の受光面がアルカリ性エッチング液によって劣化されることを抑制できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上記第1実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、第2実施形態では、基板10の裏面側に形成されるn型半導体領域とp型半導体領域とは熱拡散法によって形成される。
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上記第1実施形態との相違点について主に説明する。具体的には、第2実施形態では、基板10の裏面側に形成されるn型半導体領域とp型半導体領域とは熱拡散法によって形成される。
(太陽電池の構成)
本発明の第2実施形態に係る太陽電池100の構成について、図11を参照しながら説明する。
本発明の第2実施形態に係る太陽電池100の構成について、図11を参照しながら説明する。
図11に示すように、太陽電池100は、n型又はp型の基板10、p型拡散領域30p、n型拡散領域31n及びパッシベーション層32を有する。第2実施形態では、p型拡散領域30pがp型半導体領域に対応し、n型拡散領域31nがn型半導体領域に対応する。
p型拡散領域30pは、基板10の裏面にp型ドーパントを熱拡散法によってドーピングすることによって形成される高濃度のp型拡散領域である。p型拡散領域30pは、太陽電池100を裏面側から見た平面視において櫛歯状に形成される。
n型拡散領域31nは、基板10の裏面にn型ドーパントを熱拡散法によってドーピングすることによって形成される高濃度のn型拡散領域である。n型拡散領域31nは、太陽電池100を裏面側から見た平面視において櫛歯状に形成される。
パッシベーション層32は、基板10の受光面に基板10と同じ導電型のドーパントを熱拡散法によってドーピングすることによって形成される高濃度のn型拡散領域である。パッシベーション層32は、基板10の受光面略全面に渡って形成される。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(太陽電池の製造方法)
次に、太陽電池100の製造方法について、図12〜図17を参照しながら説明する。なお、図4〜図17それぞれは、基板10を第2方向に沿って切断した断面図である。
次に、太陽電池100の製造方法について、図12〜図17を参照しながら説明する。なお、図4〜図17それぞれは、基板10を第2方向に沿って切断した断面図である。
まず、n型の単結晶Siからなる基板10を酸性又はアルカリ性溶液によって洗浄した後に、エッチング法によって、基板10の受光面及び裏面それぞれにテクスチャを形成する。
次に、図12に示すように、CVD法などを用いて、基板10の裏面及び受光面上にn型ドーパントを含む拡散層40を形成する。拡散層40は、例えば、PSG(Phospho-silicate Glass)である。続いて、拡散層40を高温処理(700〜1000℃、60分以内)することによって、n型ドーパントを基板10の裏面及び受光面に熱拡散する。これによって、n型拡散領域31nとパッシベーション層32とが形成される。なお、残留する拡散層40はフッ化水素などによって除去する。
次に、図13に示すように、CVD法を用いて、基板10の裏面上にマスク層20を形成するとともに、基板10の受光面上に反射防止膜(第1領域171)を形成する。続いて、CVD法を用いて、基板10の受光面上に耐酸性膜(第2領域172)と耐アルカリ性膜21とを順次形成した後、印刷法などによって、エッチングペースト22をマスク層20上に所定のパターンで塗布する。
次に、図14に示すように、エッチングペースト22を加熱(例えば、約200℃以下、約5分以内)することによって、マスク層20を垂直方向にエッチングする。
次に、図15に示すように、アルカリ性エッチング液(例えば、約1%濃度、約70度の水酸化ナトリウム溶液)によって、n型拡散領域31nをエッチング(例えば、約1分以上)する。これによって、n型拡散領域31nは、所定のパターンにパターニングされる。この際、基板10の受光面側は耐アルカリ性膜21によって覆われている。そのため、第2領域172の耐酸性、第1領域171の反射防止特性、パッシベーション層32のパッシベーション特性、及び基板10の受光面がアルカリ性エッチング液によって劣化されることを抑制できることに留意すべきである。
次に、図16に示すように、CVD法などを用いて、基板10の裏面上にp型ドーパントを含む拡散層41を形成する。拡散層41は、例えば、BSG(Boron-silicate Glass)である。続いて、拡散層41を高温処理(700〜1000℃、60分以内)することによって、p型ドーパントを基板10の裏面に熱拡散する。これによって、p型拡散領域30pが形成される。
次に、図17に示すように、酸性エッチング液(例えば、約4%濃度のフッ化水素溶液)によって、マスク層20をエッチング(例えば、約30〜60秒)する。これによって、マスク層20を覆うように形成された拡散層41はマスク層20とともに除去される。また、耐アルカリ性膜21もマスク層20とともに除去される。ただし、基板10の受光面側は耐酸性を有する第2領域172によって覆われているので、第1領域171の反射防止特性、第1領域171のパッシベーション特性、及び基板10の受光面が酸性エッチング液によって劣化されることを抑制できることに留意すべきである。
次に、CVD法、スパッタ法、蒸着法、メッキ法或いは印刷法などを用いて、p型拡散領域30p上及びn型拡散領域31n上にAlなどによるコンタクト層とCuなどによる低抵抗層とを順次形成する。これによって、p側細線電極13p、n側細線電極13n、p側接続用電極14p及びn側接続用電極14nが形成される。
(作用及び効果)
第2実施形態に係る太陽電池100において、保護層17の第2表面17S2は、耐酸性を有する。従って、太陽電池100の製造工程において、酸性エッチング液などの酸性薬液によって基板10の受光面側にダメージが生じることを抑制することができる。また、保護層17が耐酸性を有するので、太陽電池100の製造工程において、保護層17を形成しなおす必要がないので、太陽電池100の生産性を向上することができる。
第2実施形態に係る太陽電池100において、保護層17の第2表面17S2は、耐酸性を有する。従って、太陽電池100の製造工程において、酸性エッチング液などの酸性薬液によって基板10の受光面側にダメージが生じることを抑制することができる。また、保護層17が耐酸性を有するので、太陽電池100の製造工程において、保護層17を形成しなおす必要がないので、太陽電池100の生産性を向上することができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施形態では、n型半導体領域及びp型半導体領域はCVD法または熱拡散法によって形成されることとしたが、これに限られるものではない。n型半導体領域及びp型半導体領域は、ドーパントを含む拡散層にレーザを照射するレーザドーピング法によって形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、太陽電池100がパッシベーション層と反射防止膜とを備える構成について説明したが、これに限られるものではない。太陽電池100は、パッシベーション層と反射防止膜の一方又は両方を備えていなくてもよい。すなわち、保護層17は、第2領域172のみによって構成されていてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
耐酸性SiN膜(第2領域172)及び耐アルカリ性SiN膜(耐アルカリ性膜21)それぞれの特性と製膜条件との関係について検証するための実験を行った。
上表に示すように、サンプル1〜5では、SiH4のNH3に対する流量比を順次小さく、すなわち、徐々にSiの供給量を多くした。このようなサンプル1〜5について、フッ化水素(4%濃度)によって60秒間のエッチング処理を施す前後における膜厚を測定した。
図18は、エッチング前後における膜厚と流量比との関係を示すグラフである。図18に示すように、サンプル3〜5では、サンプル1及び2に比べて、エッチングレートが小さかった。すなわち、サンプル3〜5は、サンプル1及び2よりも耐酸性が高いことが確認された。従って、SiH4のNH3に対する流量比は、0.3以下であることが好ましいことが判った。
(1−2)耐酸性SiN膜の屈折率について
サンプル1〜5について、上記エッチング処理前後における屈折率を測定した。
サンプル1〜5について、上記エッチング処理前後における屈折率を測定した。
図19は、エッチング前後における屈折率と流量比との関係を示すグラフである。図19に示すように、耐酸性が高いサンプル3〜5では、エッチング処理前後において、屈折率を2.2以上に維持できることが確認された。また、屈折率2.2以上の条件で、十分な耐酸性を得られることが判った。
上表に示すように、サンプル6〜10では、堆積時間を順次長く、すなわち、徐々に膜厚を大きくした。具体的には、サンプル6の最低膜厚は0nm、サンプル7の最低膜厚は3nm、サンプル8の最低膜厚は5nm、サンプル9の最低膜厚は10nm、サンプル10の最低膜厚は20nmであった。なお、最低膜厚とは、反射防止膜上に形成された耐酸性SiN膜のうち最も薄い部分の厚みのことである。
サンプル6〜10について、フッ化水素(4%濃度)によって60秒間のエッチング処理を施した後、反射防止膜の残存状況を確認した。
サンプル6〜9では、反射防止膜は残存していなかったのに対して、サンプル10では、反射防止膜は残存していた。従って、耐酸性SiN膜の膜圧は20nm以上が好ましいことが判った。
(2)耐アルカリ性SiN膜
(2−1)耐アルカリ性SiN膜のエッチングレートについて
PVCVD法によって、下表に示す製膜条件の下、鏡面加工されたSi基板上にサンプル11〜13の耐酸性SiN膜を製膜した。
(2−1)耐アルカリ性SiN膜のエッチングレートについて
PVCVD法によって、下表に示す製膜条件の下、鏡面加工されたSi基板上にサンプル11〜13の耐酸性SiN膜を製膜した。
上表に示すように、サンプル11〜13では、SiH4のNH3に対する流量比を順次小さく、すなわち、徐々にSiの供給量を多くした。このようなサンプル1〜5について、水酸化ナトリウム(70℃、1%濃度)によって5分間のエッチング処理を施す前後における膜厚を測定した。
図20は、エッチング前後における膜厚と流量比との関係を示すグラフである。図20に示すように、サンプル11〜13では、エッチング後においても十分な膜厚を確保することができた。
また、サンプル11のエッチングレートは3.7(nm/min)であり、サンプル12のエッチングレートは2.5(nm/min)であり、サンプル13のエッチングレートは2.0(nm/min)であった。実際の太陽電池の製造工程では、アルカリ薬液によるエッチングは2〜3分程度であるので、耐アルカリ性SiN膜の厚みは10〜20nm程度であれば十分であることが判った。
なお、サンプル11は、一般的な反射防止膜やマスク層を形成する際の製膜条件である。
10…基板
11i…i型非晶質半導体層
11p…p型非晶質半導体層
12i…i型非晶質半導体層
12n…n型非晶質半導体層
13n…n側細線電極
13p…p側細線電極
14n…n側接続用電極
14p…p側接続用電極
15i…i型非晶質半導体層
16…非晶質半導体層
17…保護層
171…第1領域
172…第2領域
17S1…第1表面
17S2…第2表面
20…マスク層
21…耐アルカリ性膜
22…エッチングペースト
30p…p型拡散領域
31n…n型拡散領域
32…パッシベーション層
40…拡散層
41…拡散層
100…太陽電池
11i…i型非晶質半導体層
11p…p型非晶質半導体層
12i…i型非晶質半導体層
12n…n型非晶質半導体層
13n…n側細線電極
13p…p側細線電極
14n…n側接続用電極
14p…p側接続用電極
15i…i型非晶質半導体層
16…非晶質半導体層
17…保護層
171…第1領域
172…第2領域
17S1…第1表面
17S2…第2表面
20…マスク層
21…耐アルカリ性膜
22…エッチングペースト
30p…p型拡散領域
31n…n型拡散領域
32…パッシベーション層
40…拡散層
41…拡散層
100…太陽電池
Claims (6)
- 受光面と、前記受光面の反対側に設けられる裏面とを有する基板と、
前記裏面上に形成されるn型半導体領域及びp型半導体領域と、
前記受光面上に形成される保護層と
を備え、
前記保護層は、前記基板側に設けられる第1表面と、前記第1表面の反対側に設けられる第2表面とを有し、
前記第2表面は、前記第1表面の耐酸性よりも高い耐酸性を有する
ことを特徴とする太陽電池。 - 前記保護層は、前記第1表面を形成する第1領域と、前記第2表面を形成する第2領域とを含み、
前記第1領域は、前記第2表面から入射し前記第1表面で反射された光が前記第2表面から出射されることを防止する反射防止膜として機能する
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。 - 前記第2領域のシリコン含有率は、前記第1領域のシリコン含有率よりも高い
ことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池。 - 前記第2領域の構成元素は、前記第1領域の構成元素と同じである
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の太陽電池。 - 前記第2領域の厚みは、20nm以上である
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の太陽電池。 - 前記第2表面におけるエッチングレートは、前記第1表面におけるエッチングレートよりも小さい
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の太陽電池。
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